JP7246654B1 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007246654000001
【課題】5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御された車両がサイバー攻撃で制御が乗っ取られた場合、簡易的な手法でサイバー攻撃を回避可能とし、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を提供する。
【解決手段】5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御を行う車両の制御装置であって、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中にサイバー攻撃を検知した場合、ローカル5G無線通信回線から、プライベート5G又はパブリック5G無線通信回線へ強制的に切り替える切替え手段と、前記切替え手段により5G無線通信回線を切替えた後に、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中を継続する手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特にサイバー攻撃で車両の遠隔操縦制御又は自動運転制御が乗っ取られた場合、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御をさせるのに好適な車両の制御装置に関する。
近年、自動運転車両が開発されている。自動運転のレベルにはレベル1~5の5段階がある。レベル1は運転支援、レベル2は高度な運転支援(危険性の有無は運転手が判断)、レベル3は非常に限定的な条件における自動運転(運転手は必要)、レベル4は特定条件における完全自動運転(運転手が不要)、レベル5は制限無しの完全自動運転である。遠隔管制や遠隔監視によるレベル2~3の自動運転バスやタクシーを実現する動きがある。また、自動運転車両や遠隔操縦車両のセキュリティ問題があり、サイバー攻撃に対しての対策も各種提案されている。
例えば、特開2019-108012号公報(特許文献1)には、サイバー攻撃があった場合でも、意に反して車両が動き出すことがなく、また外力による車両の移動が許容される車両の制御装置が開示されている。
他の自動運転走行の例としては、特開2019-172219号公報(特許文献2)が挙げられる。特許文献2には、走行管理センタの異常時においても適正な走行計画に従って自動運転走行が適切に行われるようにする車両走行管理システムが開示されている。特開2021-144732号公報(特許文献3)には、遠隔操縦者が複数の自動運転車両を遠隔監視しているときに、遠隔操縦者が遠隔操縦の対象となる自動運転車両の遠隔操縦に専念し易くすることができる状況を実現することができる制御装置が開示されている。
最近、5G(第5世代移動体通信システム)無線通信回線ネットワーク(以下、5Gネットワークという)が提供されており、普及されつつある。5Gネットワークは超広帯域通信と超低遅延性を生かして、車(クルマ)やロボットを遠隔で操縦、制御する用途が検討されている。日本においても、各通信事業者から5Gサービスが提供され、5G対応のユーザ端末(携帯情報通信端末)も多数販売されている。5Gネットワークには、パブリック5G、ローカル5G、プライベート5Gがある。パブリック5Gとは、通信事業者が提供する5Gネットワークである。ローカル5Gとは、通信事業者ではなく、企業や自治体が、建物内・敷地内などで使うための5Gネットワークである。ローカル5Gを運営するためには、無線局の免許が必要であるが、キャリアの5Gが進んでいないエリアでも、使用用途に合わせて柔軟に5Gのネットワークを構築できるメリットがある。プライベート5Gとは、キャリア(通信事業者)に割り当てられた5Gの周波数帯を使って、企業などに特定のエリアをカバーするネットワークである。ローカル5Gと比較すると、自社での免許取得や保守運用が必要なく、手間がかからないメリットがある。
ローカル5Gネットワーク又はプライベート5Gネットワークの例としては、特開2022-60972号公報(特許文献4)が挙げられる。
特許文献4には、携帯電話キャリアが持つネットワーク機能を必要としないローカル5Gネットワーク又はプライベート5Gネットワークが開示されている。
特開2019-108012号公報 特開2019-172219号公報 特開2021-144732号公報 特開2022-60972号公報
しかしながら、特許文献1では、自動運転車両がサイバー攻撃を受けた場合、車両を問題エリアに退避し、車両を止めるだけで、車両の走行を継続することについては配慮されていなかった。
特許文献2では、通信回線を切り替えることについては、開示も示唆もない。
特許文献3では、ローカル5Gやパブリック5Gの切り替えることについての開示も示唆もない。
特許文献4では、ローカル5Gネットワーク又はプライベート5Gネットワークを開示している。
本発明の目的は、上記課題を解決するため、5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御された車両がサイバー攻撃で制御が乗っ取られた場合、簡易的な手法でサイバー攻撃を回避可能とし、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を提供することにある。
また、その他の目的は、1つの通信事業者の5G無線通信回線に通信障害が発生した場合、他の通信事業者の5G無線通信回線に切替えることにより、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明に係る車両の制御装置は、以下の構成のとおりである。
5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御を行う車両の制御装置であって、(1)ローカル5Gネットワーク→パブリック5Gネットワークへの切替えパターン、(2)ローカル5Gネットワーク→プライベート5Gネットワークへの切替えパターン、(3)ローカル5Gネットワーク→ローカル5Gネットワークへの切替えパターン、及び(4)パブリック5Gネットワーク→パブリック5Gネットワークへの切替えパターンを具備し、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中にサイバー攻撃を検知した場合、前記切替えパターンを用いて5G無線通信回線から、事業者の異なる5G無線通信回線へ強制的に切替える切替え手段と、前記切替え手段により5G無線通信回線を切替えた後に、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中を継続する継続手段と、を有し、前記車両が自動運転制御中であった場合、サイバー攻撃の検知判断である外部からの制御乗っ取り判断、及び車両の駆動系の制御に車両走行問題ありか否かの判断を行い、外部からの制御乗っ取りを検知した場合で前記車両走行問題がない場合は、前記切替え手段により前記切替えパターンを用いて接続中の5G無線通信回線から事業者の異なる5G無線通信回線へ強制的に切り替え、自動運転制御の制御権を取り戻し、前記継続手段により自動運転走行を継続することを特徴とする(請求項1対応)。
前記構成に加え、前記切替え手段による切替えは、5G無線通信回線を異なる通信事業者間で行う(請求項2対応)。
前記構成に加え、前記制御装置が、5G対応携帯情報通信端末の場合、複数SIMを搭載し、複数SIMを切替える異なる通信事業者間で複数SIMを切り替えることを特徴とする(請求項3対応)。
前記構成に加え、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中に接続された5G無線通信回線に通信障害が発生した場合、接続された5G無線通信回線の通信事業者と異なる通信事業者の5G無線通信回線に切り替える手段を有する(請求項4対応)。
前記構成に加え、前記車両は、自動車、バス、トラック、建設作業車である(請求項2対応)。
本発明によれば、5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御された車両がサイバー攻撃で制御が乗っ取られた場合、簡易的な手法でサイバー攻撃を回避可能とし、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係る車両の制御装置の主要機能ブロック図である。 本発明の実施形態の車両の制御装置を切り替えた後の主要機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る車両の制御装置おける5Gネットワーク切替え概念図である。 本発明の実施形態に係る車両の制御装置の動作フローチャートである。 本発明の実施形態に係る車両の制御装置における5Gネットワーク切替えパターン例を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両の制御装置における5Gネットワークの通信障害発生時の5Gネットワーク切替えを後の主要機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る自動運転車両の主要機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る遠隔操縦装置の主要機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る制御装置としての携帯情報通信端末の構成図である。 図9の携帯情報通信端末の5Gネットワーク切替えの説明図である。 図9の携帯情報通信端末の他の5Gネットワーク切替えの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
<実施形態>
本実施形態の車両の制御装置は、5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御を行う車両の制御装置であって、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中にサイバー攻撃を検知した場合、ローカル5G無線通信回線から、パブリック5G又はプライベート5G無線通信回線へ強制的に切り替える切替え手段と、前記切替え手段により5G無線通信回線を切替えた後に、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中を継続する手段と、を有する。
これにより、5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御された車両がサイバー攻撃で制御が乗っ取られた場合、簡易的な手法でサイバー攻撃を回避可能とし、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とさせることができる。
<構成>
図1は、本実施形態の車両の制御装置の主要機能ブロック図であり、図1は自動運転車両10と制御装置6との間でローカル5Gネットワーク2に接続されており、図2は自動運転車両10の自動運転制御中にサイバー攻撃を検知した場合であって、外部からの乗っ取りであったとき、ローカル5Gネットワーク2をパブリック5Gネットワーク4に5G無線通信回線を切替えた状態を示している。図2の構成は、図1の構成と同様であるので、以下、図1、図2について説明する。
図1、図2に示すように、制御装置6は、無線通信部31と、制御部33と、記憶部38と、を有する。無線通信部31は本発明の特徴的な切替え手段32を有し、制御部33は要求受信手段34と、車両特定手段35と、制御命令作成手段36と、制御継続手段37を有している。記憶部38は装置情報記憶手段39と、車両情報記憶手段40と、制御プログラム記憶手段41と、を有している。
<構成の説明>
制御装置1は、無線通信部31のローカル5G無線通信回線から、パブリック5G又はプライベート5G無線通信回線へ強制的に切り替える切替え手段32と、制御部33の切替え手段32により5G無線通信回線を切替えた後に、自動運転制御中を継続する制御継続手段37を有している点に特徴がある。
制御部33の要求受信手段34、車両特定手段35、制御命令作成手段36は、公知の手段(上記特許文献3等)と同様であるので、説明を省略する。また、記憶部38の装置記憶手段39、車両情報記憶手段40と、制御プログラム記憶手段41は、公知の手段(上記特許文献3等)と同様であるので、説明を省略する。
図3は、本発明の実施形態に係る車両の制御装置おける5Gネットワーク切替え概念図である。
図3に示す5Gネットワーク2は、基地局1によって構築されたローカル5Gネットワーク2のエリア内に自動運転車両10又は遠隔操縦の大型トラック11などが配置され、基地局1に接続されたネットワーク5に車両の制御装置6が接続されている。そのローカル5Gネットワーク2を覆うようにパブリック5Gネットワーク4が基地局3によって構築されている。基地局3にクラウドネットワーク7に接続され、図示を省略しているが、5G無線のカバーエリアを大規模に取るために、基地局は適度の間隔で複数設置されている。IOTデバイス21やIOTデバイス23はローカル5G対応のSIMとパブリック5G対応のSIMのスロットを有し、ローカル5Gネットワーク2とパブリック5Gネットワーク4との切替えを実現している。遠隔操縦装置のオペレータは、遠隔操縦装置22や遠隔操縦装置24を制御して遠隔操縦の大型トラック11などを遠隔操縦している。遠隔操縦の対象車両が建設機械などの場合は、それぞれの装置に適合した遠隔操縦装置を準備しておく。例えば、操作用のジョイステックや操縦レバーなどを備えている。
IOTデバイス21又は23は、図示を省略しているが、既存の機器を5Gネットワークに接続するためのローカル5G対応のツールである。上面はディスプレイ(タッチパネル)、充電LED、マイク(送話口)、USBポート(USBタイプC)、放熱対策のための吸気口と排気口が対向する両端部に備えられている。また、長手側面に操作用の上ボタン、下ボタン、電源ボタンなどが備えられている。
自動運転車両10又は遠隔操縦の大型トラック11は、図3では、それぞれ1台しか記載されていないが、車両は複数台備えていても良い。
図4は、本発明の実施形態に係る車両の制御装置の動作フローチャートである。以下、図4の動作フローに従って説明する。
まず、自動運転車両の走行状態が自動運転制御中か否か判断を行う(ステップ401)自動運転制御中でない場合、すなわち手動運転中である場合は通常制御を行う(ステップ402)。自動運転制御中であった場合は、サイバー攻撃の検知判断と外部からの制御乗っ取りの判断を行う(ステップ403)。サイバー攻撃の検知判断を行い(ステップ404)、サイバー攻撃を検知していない場合は、通常制御を行う(ステップ402)。次に車両走行問題ありか否かの判断を行う(ステップ404)。車両走行問題がない場合は(ステップ404)、接続ネットワークの切替えを強制的に行い(ステップ405)、自動運転制御の制御権を自車に取り戻し、自動運転の走行を継続する(ステップ406)。車両走行問題ありの場合、すなわち駆動系の制御に問題がある場合は、車両を停止させる(ステップ407)。
例えば、自動運転制御により、宅配サービスを提供する場合、走行可能な状態であっても一律的に車両を停止させて、安全対策を施していては、宅配時間に間に合わなくなる。サイバー攻撃の態様が外部からの乗っ取りで制御権が奪われた場合、走行継続が可能であるので、簡易的な手法で5Gネットワークを切り替えることにより、自動運転制御の制御権を外部からの乗っ取り者から奪い返して、自動運転車の走行を継続し、宅配サービスを継続できるようにする。
ネットワークの切替えについては、図1と図2の例では、ローカル5Gネットワークからパブリック5Gネットワークに切り替える例を示したが、その他の例を図5に示す。パターン(1)はローカル5Gネットワーク→パブリック5Gネットワーク、パターン(2)はローカル5GネットワークA→ローカル5GネットワークB(超信頼性が高い要求仕様で万が一にもネットワークダウンすると問題がある場合、A社のローカル5GネットワークとB社のローカル5Gネットワークの二重のシステムを構築し、ネットワーク切替えを行う場合の例を示す)。パターン(3)はパブリック5GネットワークA→パブリック5GネットワークC(ここで、AとCは異なる通信事業者を示す)、パターン(4)はローカル5Gネットワーク→プライベート5Gネットワーク、パターン(5)はプライベート5Gネットワーク→パブリック5Gネットワーク、パターン(6)はパブリック5GネットワークA→パブリック5GネットワークB(ここで、AとBは異なる通信事業者を示す)、パターン(7)はパブリック5GネットワークA→パブリック5GネットワークC(ここで、AとCは異なる通信事業者を示す)である。ここで、通信事業者はNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどを指し、MNVOのSIM提供者の組み合わせパターンは、通信事業者が異なるパターンであれば、適用可能である。例えば、ある通信事業者に大規模通信障害が発生した場合、自動運転車両の自動運転制御ができなくなる恐れがあるとき、異なる通信事業者のSIMを複数利用すれば、1台の携帯情報端末で5Gネットワークの切替えが可能となる。この通信障害の例を図6に示す。図6の例では、パブリック5GネットワークB(Bは通信事業者Bの意味)4aからパブリック5GネットワークA(Aは通信事業者Aの意味)4bに切替えた後の状態を示している
図7は、本発明の実施形態に係る自動運転車両の主要機能ブロック図である。
以下、図7を用いて自動運転車両の構成について説明する。
<構成>
図7に示すように、自動運転車両10は、無線通信部51と、撮影部53と、位置測定部54と、センサ部55と、制御部56と、記憶部60と、を有する。無線通信部51は本発明の特徴的な切替え手段52を有する。制御部56は、通信制御手段57と、走行制御手段58と、制御継続手段59と、を有する。さらに、記憶部60は、地図情報記憶手段61と、経路情報記憶手段62と、自動運転プログラム記憶手段63と、を有する。ここで、切替え手段52と、制御継続手段59以外は、公知の手段(上記特許文献3等)と同様であるので、簡単に説明する。自動運転車両10は、例えば、米国のSAEインターナショナル(SAE International)が定めたJ3016の定義によるレベル4(High Driving Automation)又はレベル5(Full DrivingAutomation)の自動運転を行い、無人の状態で走行する。また、自動運転車両10は、自律走行を行う自律走行モードと遠隔操縦装置により遠隔操縦される遠隔操縦モードとを切り替え可能に構成されている。レベル5対応の完全自動運転のみで自動運転車両を実現し、遠隔操縦モードを備えていなくても良い。自動運転車両は、自律走行モードで所定のタスクを実行する車両である。所定のタスクとしては、例えば、宅配等の物の配送サービスのタスク、タクシーサービス等の人の配送サービスのタスク等が該当する。
自動運転のための車両としては、自動車、バス、トラック、建設作業車などである。自動運転車両がバスの場合は、バス停などにバスの位置情報を表示させ、バス停に備えられたスピーカから音声メッセージを出力して、バス停で待っている乗客にメッセージを流す。また、バス停に周囲映像を撮像するカメラを設置しておき、バス停から自動運転制御中のバスに対して周囲映像を送信する。バス停の周囲映像を受信したバスに内蔵されたAIにより画像解析を行う。画像解析結果において、バス停に乗客がいないときであって、そのバス停で降車する乗客がいなければ、バス停を通過する自動運転制御を行っても良い。当然、画像解析結果において、乗客が待っていることを確認できた場合は、バス停の所定の位置で停車する。乗客が全員バスに乗り込んだことを確認して、バスは発車する。自動運転車両がトラックの場合は、複数台で荷物を運ぶときは、自動運転車両の機能としては、隊列走行機能などを有し、所定の車間距離を取り、自動運転制御を行うこともできる。自動運転車両が建設作業車の場合は、作業現場特有の機能を備えていても良い。
<構成の説明>
自動運転車両10は、自動運転制御中にローカル5Gネットワーク2に無線通信接続されている。サイバー攻撃を検知した場合(外部からの乗っ取りの場合)、切替え手段52によりパブリック5Gネットワークに切り替えられる。
無線通信部51は本発明の特徴的な切替え手段52を有し、ローカル5Gネットワークからパブリック5Gネットワークに切り替えられる。ネットワークの切替えは、上述した図5に示すような切替えパターン(1)~(6)を利用することができる。
位置測定部54は、GPS(Global Positioning System)受信機等から構成され、自動運転車両10の現在位置を示す車両位置情報を定期的に測定して取得し、車両位置情報を車両状態情報として制御部56及び無線通信部51に出力する。車両位置情報は、例えば、緯度及び経度で表される。GLONASS、BeiDou、ガリレオ、みちびき、A-GPSなどの受信機等を用いても良い。
センサ部55は、自動運転車両10の周辺環境の情報及び自動運転車両10の状態に関する情報をセンシングし、センシングしたセンサ情報を周囲環境情報として制御部56及び無線通信部51に出力する。自動運転車両10の周辺環境の情報をセンシングするセンサ部55としては、例えば、LIDAR(Light Detection and Ranging)やミリ波レーダーを用いることができる。
LIDARは、赤外線レーザを照射し、物体で反射して戻るまでの時間を計測して、周囲にあるモノの距離や相対速度を検知する。これにより、周辺環境の3次元的な構造を読み取ることができる。
制御部56は、通信制御手段57と、走行制御手段58と、制御継続手段59と、を有する。
記憶部60は、地図情報記憶手段61と、経路情報記憶手段62と、自動運転プログラム記憶手段63と、を有する。
図8は、本発明の実施形態に係る遠隔操縦装置の主要機能ブロック図である。
以下、図8を用いて遠隔操縦装置の構成について説明する。
<構成>
図8に示すように、遠隔操縦装置71は、無線通信部71と、出力部73と、入力部74と、制御部75と、記憶部76と、を有する。無線通信部71は本発明の特徴的な切替え手段72を有する。ここで、切替え手段52と、制御継続手段59以外は、公知の手段(例えば、特許文献3等)と同様であるので、簡単に説明する。
<構成の説明>
無線通信部51は本発明の特徴的な切替え手段72を有し、切替え手段72によりローカル5Gネットワーク2からパブリック5Gネットワーク4に切り替えられる。ネットワークの切替えは、上述した図5に示すような切替えパターン(1)~(6)を利用することができる。
遠隔操縦装置70の無線通信部71は、自動運転車両10と通信を行い、自動運転車両10から自動運転車両10の車速、現在位置、操舵角などの車両本体に関する車両状態情報と、自動運転車両10の周囲環境を撮影した周囲環境情報とを含む車両情報を受信する。
出力部73は、例えば、液晶ディスプレイ等から構成され、無線通信部71を介して、自動運転車両10から受信した、自動運転車両10の車速、現在位置、操舵角などの車両本体に関する車両状態情報や自動運転車両10の周囲環境を撮影した周囲環境情報等を表示する。
入力部74は、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック等から構成され、遠隔操縦者が、各種操縦を行うために使用される。遠隔操縦者は、入力部74を介して、自動運転車両10の車速及び操舵量等を指定する命令操縦量等を、自動運転車両10を遠隔操縦するための走行指示として入力する。
制御部75は、例えば、CPU等から構成され、記憶部76の遠隔操縦アプリケーションプログラムを実行し、無線通信部71、出力部73、入力部74等を制御することにより、遠隔操縦装置70の種々の制御を行う。遠隔操縦装置70は、遠隔操縦装置22、24と同様な構成である。
記憶部76は、例えば、半導体メモリ等から構成され、自動運転車両10を遠隔操縦するための遠隔操縦アプリケーションプログラム、自動運転車両10から受信した情報、遠隔操縦者から入力された情報等の種々の情報を記憶する。
図9は、本発明の実施形態に係る制御装置としての携帯情報通信端末の構成図であり、図10は図9の携帯情報通信端末の5Gネットワーク切替えの説明図、図11は図9の携帯情報通信端末の他の5Gネットワーク切替えの説明図である。
以下、図9を用いて携帯情報通信端末の構成と5Gネットワークの切替えについて説明する。
<構成>
図9に示すように、携帯情報端末80は、制御部81と、表示部82と、第1の生体認証記憶部83と、受信部84と、撮像部85と、第2の生体認証記憶部86と、生体認証部87と、ID/パスワード認証部88と、入力部89と、外部機器接続部90と、無線通信部91と、を有する。ここで、携帯情報端末の外観は、10の携帯情報端末100や図11の103に示す。図10の携帯情報端末100は、加入者識別情報を記憶したSIMを2枚搭載可能な例を示し、図11の携帯情報端末103は、本体内の半導体チップに内蔵したeSIM104とSIM105を搭載可能な例を示している。ここで、図9の携帯情報端末はデュアルSIM(ナノSIM、マイクロSIM)による5Gネットワークの切替え以外は、公知の手段(例えば、上記特許文献3等)と同様であるので、簡単に説明する。
<構成の説明>
デュアルSIMの切替えは、通信事業者などの通信障害を考慮した場合は、異なる通信事業者と契約して利用することが好ましい。MNVOの格安SIMを利用する場合は、キャリア(通信事業者)が同じにならないように留意する。デュアルSIMは、機能の違いによって次の4つがあります。DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)、DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)である。デュアルSIMデュアルアクティブにより2つのSIMをアクティブしておき、瞬時に切り替える構成を採っても良い。デュアルSIMの構成について記載したが、複数であれば良く、3台以上の構成でも良い。設定メニューを切り替えて、サイバー攻撃を検知し、外部からの乗っ取りで、車両走行問題がない場合は継続制御手段により走行を継続する。
制御部81は、CPUなどから構成され、システム全体の制御を行う。
表示部82は、LEDディスプレイなどから構成され、入力部74などのキーボードから入力されたデータや携帯アプリの画面を表示する。
第1の生体認証記憶部83は、指紋認証などの情報を記憶している。
受信部84は、無線通信部91を介してデータの受信を行う。
撮像部85は、周囲画像又は被写体を撮影する。顔認証のために、登録ユーザの顔を撮影しても良い。
第2の生体認証記憶部86は、顔認証などの情報を記憶している。
生体認証部87は、指紋認証又は顔認証などの生体認証を行う。
ID/パスワード認証部88は、所有者のIDやパスワード認証を行う。
入力部89は、タッチパネル入力や音声入力などの入力を行う。
外部機器接続部90は、USBメモリやマイクロカードメモリなどの接続を行う。
無線通信部91は、ローカル5G又はパブリック5Gネットワークに接続され、無線通信部91を介して受信する。サイバー攻撃を検知した場合、通信障害が発生した場合、切替え手段92切り替える。
上記実施形態においては、5Gネットワークについて記載したが、6Gネットワークや、7G、8Gネットワークの高速通信にも同様に適用できる。なお、6G以降の通信規格は毎秒10Gビット級である5Gの10~100倍の高速通信を目指している。ミリ波と呼ばれる30G~300GHz帯やテラ(テラは1兆)Hz帯などを利用するので、光に近い直線的な通信になり、伝送距離も短くなるため、ネットワーク構成は5Gネットワークとは異なるものとなる。例えば、多数の小型無線基地局を配置して無線通信を行うネットワーク形態である。低消費電力を実現するため、小型無線基地局の半導体には、酸化ガリウムが適している。6Gネットワークでは、現実空間のデータをサイバー空間で再現し、データを解析した上でその結果を現実空間に戻すサイバーフィジカル融合技術が利用できる。また、人が住んでいない山間部などでは、鉄塔を建ててエリアをつくると、コストが合わないので、人工衛星やHAPS(High Altitude Platform)を使ってカバーエリアを拡大できる。
このように、本実施形態によれば、5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御された車両がサイバー攻撃で制御が乗っ取られた場合、簡易的な手法でサイバー攻撃を回避可能とし、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を実現することができる。
また、1つの通信事業者の5G無線通信回線に通信障害が発生した場合、他の通信事業者の5G無線通信回線に切替えることにより、継続して遠隔操縦制御又は自動運転制御を可能とする車両の制御装置を実現することができる。
1 ローカル5G基地局
2 ローカル5Gネットワーク
3 パブリック5Gネットワーク
4 パブリック5Gネットワーク
4a パブリック5GネットワークB
4b パブリック5GネットワークA
5 ネットワーク
6 制御装置
7 ネットワーク
10 自動運転車両
21、23 IOTデバイス
22,24 遠隔操縦装置
31 無線通信部
32 切替え手段
37 制御継続手段
51 無線通信部
52 切替え手段
59 制御継続手段
70 遠隔操縦装置
71 無線通信部
72 切替え手段
100、103 携帯情報端末
101、102、105 SIM
104 eSIM
405 ネットワーク切替えステップ
406 走行継続

Claims (2)

  1. 5G無線通信回線に接続され、遠隔操縦制御又は自動運転制御を行う車両の制御装置であって、(1)ローカル5Gネットワーク→パブリック5Gネットワークへの切替えパターン、(2)ローカル5Gネットワーク→プライベート5Gネットワークへの切替えパターン、(3)ローカル5Gネットワーク→ローカル5Gネットワークへの切替えパターン、及び(4)パブリック5Gネットワーク→パブリック5Gネットワークへの切替えパターンを具備し、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中にサイバー攻撃を検知した場合、前記切替えパターンを用いて5G無線通信回線から、事業者の異なる5G無線通信回線へ強制的に切替える切替え手段と、前記切替え手段により5G無線通信回線を切替えた後に、前記遠隔操縦制御又は自動運転制御中を継続する継続手段と、を有し、
    前記車両が自動運転制御中であった場合、サイバー攻撃の検知判断である外部からの制御乗っ取り判断、及び車両の駆動系の制御に車両走行問題ありか否かの判断を行い、外部からの制御乗っ取りを検知した場合で前記車両走行問題がない場合は、前記切替え手段により前記切替えパターンを用いて接続中の5G無線通信回線から事業者の異なる5G無線通信回線へ強制的に切り替え、自動運転制御の制御権を取り戻し、上記継続手段により自動運転走行を継続することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記車両は、自動車、バス、トラック、建設作業車であることを特徴とする請求項1記載の車両の制御装置。
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