JP2020155966A - 媒体読取装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体読取中に生じた媒体のスキューを検出することが可能な媒体読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。【解決手段】媒体読取装置は、媒体を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、撮像信号に基づいて、搬送部により搬送される媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、位置情報の変化に基づいて、幅方向における媒体のスキュー量を検出するスキュー検出部と、スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、スキュー量が第1閾値又は第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、搬送部を制御する制御部と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、媒体読取装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
スキャナ等の媒体読取装置では、媒体を搬送させて読み取る際に、媒体が傾いて搬送されるスキュー(斜行)が発生し、媒体が媒体搬送路の側壁に衝突して媒体のジャム(紙詰まり)が発生する場合がある。特に、巻物状の長尺レシートのような長い媒体を読み取る際にはこのようなスキューが発生しやすい。
例えば、特許文献1の媒体読取装置は、記録媒体の斜行が検出された場合に、その斜行の向きに応じて、押圧ローラによって記録媒体の幅方向のいずれか一方の端部近傍を押圧することにより、記録媒体の搬送途中に該記録媒体の斜行を補正している。
特開2009−173420号公報
巻物状の長尺レシートのような長い媒体を読み取る場合、媒体読取装置は、特許文献1の媒体読取装置のように読取開始前に生じた媒体のスキューを検出するだけでなく、媒体読取中に生じた媒体のスキューを検出できることが望ましい。
本発明は、媒体読取中に生じた媒体のスキューを検出することが可能な媒体読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る媒体読取装置は、媒体を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、撮像信号に基づいて、搬送部により搬送される媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、位置情報の変化に基づいて、幅方向における媒体のスキュー量を検出するスキュー検出部と、スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、スキュー量が第1閾値又は第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、搬送部を制御する制御部と、を有する。
また、本発明の一側面に係る制御方法は、媒体を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、撮像信号に基づいて、搬送部により搬送される媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、を有する媒体読取装置の制御方法であって、位置情報の変化に基づいて、幅方向における媒体のスキュー量を検出し、スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、スキュー量が第1閾値又は第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、搬送部を制御する。
また、本発明の一側面に係る制御プログラムは、媒体を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、撮像信号に基づいて、搬送部により搬送される媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、を有する媒体読取装置の制御プログラムであって、位置情報の変化に基づいて、幅方向における媒体のスキュー量を検出し、スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、スキュー量が第1閾値又は第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように搬送部を制御する、ことを媒体読取装置に実行させる。
本発明によれば、媒体読取中に生じた媒体のスキューを検出することが可能な媒体読取装置、制御方法及び制御プログラムが提供される。
実施形態に係る媒体読取装置100を示す斜視図である。 媒体読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。 各センサについて説明するための模式図である。 媒体読取装置100の概略構成を示すブロック図である。 記憶装置150及びCPU160の概略構成を示す図である。 媒体読取処理の例を示すフローチャートである。 搬送開始時の媒体の端部位置x0を示す図である。 搬送中の媒体の端部位置xを示す図である。 搬送速度制御処理の例を示すフローチャートである。 媒体のスキュー量が修正された状態を示す図である。 搬送速度制御処理の他の例を示すフローチャートである。 媒体の搬送が一時停止された状態を示す図である。 他の媒体読取装置100における処理回路270の概略構成を示す図である。
以下、本発明の一側面に係る媒体読取装置について図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、イメージスキャナとして構成された媒体読取装置100を示す斜視図である。媒体読取装置100は、原稿である媒体を搬送し、撮像する。媒体は、例えば、巻物状の長尺レシートのような原稿である。或いは、原稿は、用紙、厚紙、カード、冊子又はパスポート等であってもよい。媒体読取装置100は、ファクシミリ、複写機、プリンタ複合機(MFP、Multifunction Peripheral)等でもよい。
媒体読取装置100は、下側筐体101、上側筐体102、媒体給送台103、排出台104、操作装置105及び表示装置106等を備える。
上側筐体102は、筐体の上部の一例であり、媒体読取装置100の上面を覆う位置に配置され、媒体つまり時、又は媒体読取装置100内部の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体101に係合している。
媒体給送台103は、樹脂部材により形成され、下側筐体101に係合している。媒体給送台103は、媒体の配置面が媒体読取装置100の設置面に対して傾くように設けられている。排出台104は、排出された媒体を保持可能に下側筐体101に係合している。
操作装置105は、ボタン等の入力デバイス及び入力デバイスから信号を取得するインタフェース回路を有し、利用者による入力操作を受け付け、利用者の入力操作に応じた操作信号を出力する。表示装置106は、液晶、有機EL(Electro-Luminescence)等を含むディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、画像データをディスプレイに表示する。
図2は、媒体読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
媒体読取装置100内部の搬送経路は、媒体検出センサ111、複数の給送ローラ112a、b、複数のブレーキローラ113a、b、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、複数の第1搬送ローラ118a、b、複数の第2搬送ローラ119a、b、第2センターセンサ120、第1撮像装置121a、第2撮像装置121b、複数の第3搬送ローラ122a、b及び複数の第4搬送ローラ123a、b等を有している。
以下では、給送ローラ112a及び112bを総じて給送ローラ112と称する場合がある。また、ブレーキローラ113a及び113bを総じてブレーキローラ113と称する場合がある。また、第1搬送ローラ118a及び118bを総じて第1搬送ローラ118と称する場合がある。また、第2搬送ローラ119a及び119bを総じて第2搬送ローラ119と称する場合がある。また、第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bを総じて撮像装置121と称する場合がある。また、第3搬送ローラ122a及び122bを総じて第3搬送ローラ122と称する場合がある。また、第4搬送ローラ123a及び123bを総じて第4搬送ローラ123と称する場合がある。
下側筐体101の上面は、媒体搬送路の下側ガイド107aを形成し、上側筐体102の下面は、媒体搬送路の上側ガイド107bを形成する。以下では、媒体搬送路の上流とは媒体搬送方向A1の上流のことをいい、下流とは媒体搬送方向A1の下流のことをいう。
媒体検出センサ111は、給送ローラ112及びブレーキローラ113の上流側に配置される。媒体検出センサ111は、接触検出センサを有し、媒体給送台103に媒体が存在するか否かを検出する。媒体検出センサ111は、媒体給送台103に媒体が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する媒体検出信号を生成して出力する。
給送ローラ112は、下側筐体101に設けられ、媒体給送台103に存在する媒体を給送する。ブレーキローラ113は、上側筐体102に設けられ、給送ローラ112に対向して配置される。
第1撮像装置121aは、撮像部の一例であり、媒体搬送方向A1と直交する主走査方向に直線状に配列されたCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える縮小光学系タイプのラインセンサを有する。また、第1撮像装置121aは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された撮像信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。第1撮像装置121aは、後述するCPUからの制御に従って、搬送された媒体の裏面を撮像した入力画像を生成して出力する。
同様に、第2撮像装置121bは、撮像部の一例であり、主走査方向に直線状に配列されたCCDによる撮像素子を備える縮小光学系タイプの撮像センサを有する。また、第2撮像装置121bは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された撮像信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。第2撮像装置121bは、後述するCPUからの制御に従って、搬送された媒体の表面を撮像した入力画像を生成して出力する。
なお、媒体読取装置100は、第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bを一方だけ配置し、媒体の片面だけを読み取ってもよい。また、CCDの代わりにCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を利用することもできる。
媒体給送台103に配置された媒体は、給送ローラ112が図2の方向A2、即ち媒体給送方向に回転することによって、下側ガイド107aと上側ガイド107bの間を媒体搬送方向A1に向かって搬送される。ブレーキローラ113は、媒体搬送時、矢印A3の方向、即ち媒体給送方向の反対方向に回転する。給送ローラ112及びブレーキローラ113の働きにより、媒体給送台103に複数の媒体が配置された場合、媒体給送台103に配置された媒体のうち給送ローラ112と接触している媒体のみが分離される。これにより、分離された媒体以外の媒体の搬送が制限されるように動作する(重送の防止)。
媒体は、下側ガイド107aと上側ガイド107bによりガイドされながら、第1搬送ローラ118と第2搬送ローラ119の間に送り込まれる。媒体は、第1搬送ローラ118及び第2搬送ローラ119がそれぞれ矢印A4及び矢印A5の方向に回転することによって、第1撮像装置121aと第2撮像装置121bの間に送り込まれる。撮像装置121により読み取られた媒体は、第3搬送ローラ122及び第4搬送ローラ123がそれぞれ矢印A6及び矢印A7の方向に回転することによって排出台104上に排出される。
図3は、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117及び第2センターセンサ120について説明するための模式図である。図3は、上側筐体102を取り外した状態で下側筐体101を上方から見た模式図である。第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、及び第2センターセンサ120は、媒体搬送路上を搬送される媒体を検出するセンサの一例である。
図3に示すように、第1センターセンサ115は、媒体搬送方向A1において第1搬送ローラ118及び第2搬送ローラ119の上流側に、媒体搬送方向A1と直交する方向A8において略中央部に配置される。第1センターセンサ115は、媒体搬送路に対して一方の側(下側筐体101)に設けられた第1センター発光器115a及び第1センター受光器115bを含む。また、第1センターセンサ115は、媒体搬送路を挟んで第1センター発光器115a及び第1センター受光器115bと対向する位置(上側筐体102)に設けられたミラー等の第1センター反射部材(不図示)とを含む。第1センター発光器115aは、媒体搬送路に向けて光を照射する。一方、第1センター受光器115bは、第1センター発光器115aにより照射され、第1センター反射部材により反射された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号である第1センター信号を生成して出力する。
第1サイドセンサ116及び第2サイドセンサ117は、媒体搬送方向A1において第1センターセンサ115と略同一位置に、媒体搬送方向A1と直交する方向A8において第1センターセンサ115の外側に配置される。第1、第2サイドセンサ116、117は、それぞれ媒体搬送路に対して一方の側(下側筐体101)に設けられた第1、第2サイド発光器116a、117a及び第1、第2サイド受光器116b、117bを含む。また、第1、第2サイドセンサ116、117は、それぞれ媒体搬送路を挟んで各サイド発光器及び各サイド受光器と対向する位置(上側筐体102)に設けられたミラー等の第1、第2サイド反射部材(不図示)を含む。第1、第2サイド発光器116a、117aは、媒体搬送路に向けて光を照射する。一方、第1、第2サイド受光器116b、117bは、第1、第2サイド発光器116a、117aにより照射され、第1、第2サイド反射部材により反射された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号である第1、第2サイド信号を生成して出力する。
第2センターセンサ120は、媒体搬送方向A1において第1搬送ローラ118及び第2搬送ローラ119の下流側且つ撮像装置121の上流側に、媒体搬送方向A1と直交する方向A8において略中央部に配置される。第2センターセンサ120は、媒体搬送路に対して一方の側(下側筐体101)に設けられた第2センター発光器120a及び第2センター受光器120bを含む。また、第2センターセンサ120は、媒体搬送路を挟んで第2センター発光器120a及び第2センター受光器120bと対向する位置(上側筐体102)に設けられたミラー等の第2センター反射部材(不図示)とを含む。第2センター発光器120aは、媒体搬送路に向けて光を照射する。一方、第2センター受光器120bは、第2センター発光器120aにより照射され、第2センター反射部材により反射された光を受光し、受光した光の強度に応じた電気信号である第2センター信号を生成して出力する。
第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117及び第2センターセンサ120の各位置に媒体が存在する場合、各センサの発光器により照射された光はその媒体により遮光される。そのため、各センサの位置に媒体が存在する状態と存在しない状態とで各センサにより生成される信号の信号値は変化する。これにより、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117及び第2センターセンサ120は、その位置に媒体が存在するか否かを検出する。なお、各センサの発光器及び受光器は、媒体搬送路を挟んで相互に対向する位置に設けられ、反射部材は省略されてもよい。
図4は、媒体読取装置100の概略構成を示すブロック図である。
媒体読取装置100は、前述した構成に加えて、駆動装置141、インタフェース装置142、記憶装置150及びCPU(Central Processing Unit)160、処理回路170等を更に有する。
駆動装置141は、複数のモータを有し、CPU160からの制御信号によって、給送ローラ112、第1搬送ローラ118、第2搬送ローラ119、第3搬送ローラ122、及び第4搬送ローラ123を回転させて媒体を搬送させる。駆動装置141は、給送ローラ112、第1搬送ローラ118、第2搬送ローラ119、第3搬送ローラ122、及び第4搬送ローラ123とともに、搬送部として機能する。
インタフェース装置142は、例えばUSB等のシリアルバスに準じるインタフェース回路を有し、不図示の情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等)と電気的に接続して入力画像及び各種の情報を送受信する。また、インタフェース装置142の代わりに、無線信号を送受信するアンテナと、所定の通信プロトコルに従って、無線通信回線を通じて信号の送受信を行うための無線通信インタフェース装置とを有する通信部が用いられてもよい。所定の通信プロトコルは、例えば無線LAN(Local Area Network)である。
記憶装置150は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、記憶装置150には、媒体読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶装置150にインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)等である。
CPU160は、予め記憶装置150に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、CPU160に代えて、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large Scale Integration)等が用いられてもよい。また、CPU160に代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等が用いられてもよい。
CPU160は、操作装置105、表示装置106、媒体検出センサ111、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、第2センターセンサ120、撮像装置121、駆動装置141、インタフェース装置142、記憶装置150及び処理回路170等と接続され、これらの各部を制御する。CPU160は、媒体検出センサ111、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、及び第2センターセンサ120から出力される信号を、バス180を介して受信する。媒体検出センサ111、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、及び第2センターセンサ120のそれぞれは、アナログデジタル変換回路を有しているが、各センサとCPU160の間にアナログデジタル変換回路を設けてもよい。CPU160は、駆動装置141の駆動制御、撮像装置121の撮像制御等を行い、入力画像を取得し、インタフェース装置142を介して情報処理装置に送信する。
処理回路170は、撮像装置121により撮像された画像に所定の画像処理を実行し、画像処理が実行された画像を記憶装置150に格納する。なお、処理回路170の代わりに、DSP、LSI,ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。
図5は、記憶装置150及びCPU160の概略構成を示す図である。
図5に示すように、記憶装置150には、制御プログラム151、画像取得プログラム152、端部位置検出プログラム153、スキュー検出プログラム154、及び通知プログラム155等が記憶される。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。CPU160は、記憶装置150に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、CPU160は、制御部161、画像取得部162、端部位置検出部163、スキュー検出部164、及び通知部165として機能する。
図6は、媒体読取装置100における媒体読取処理の例を示すフローチャートである。以下、図6に示したフローチャートを参照しつつ、媒体読取処理について説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶装置150に記憶されているプログラムに基づき主にCPU160により媒体読取装置100の各要素と協働して実行される。図6に示す媒体読取処理は、例えば、所定の制御周期ごとに実行される。
制御部161は、利用者により操作装置105を用いて媒体の読み取りの指示が入力されると、媒体の読み取りを指示する操作信号を操作装置105から受信する(ステップS101)。
次に、制御部161は、媒体検出センサ111から媒体検出信号を取得し、取得した第1媒体検出信号に基づいて、媒体給送台103に媒体が存在するか否かを判定する(ステップS102)。媒体給送台103に媒体が存在しない場合、制御部161は、媒体給送台103に媒体が配置されるまで待機する。
一方、媒体給送台103に媒体が存在する場合、制御部161は、駆動装置141を駆動して、給送ローラ112、第1搬送ローラ118、第2搬送ローラ119、第3搬送ローラ122、及び第4搬送ローラ123を回転させて、第1の搬送速度で媒体の搬送を開始する(ステップS103)。第1の搬送速度は、例えば、媒体が数メートルを超えるような長さを有する長尺原稿の場合、50cm/秒のような速い搬送速度とされる。これにより、媒体読取装置100は、長尺原稿を高速に(数秒で)読み取ることができる。
媒体が撮像装置121の読取面上まで搬送されると、撮像装置121は、読取面上に現れた媒体の先端部を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、撮像信号を出力する。端部位置検出部163は、撮像装置121から出力される撮像信号に基づいて、媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置(以下、端部位置という)を検出する(ステップS104)。端部位置検出部163は、例えば、読取面121Sを撮像した撮像信号の隣り合う画素の輝度値の差の絶対値が所定の閾値を超える位置を、媒体の端部位置として検出することができる。
図7は、搬送開始時の媒体Dの端部位置x0を示す図である。図7は、図3と同様に、下側筐体101を上方から見た平面図である。図7には、媒体Dの先端部が撮像装置121の読取面121S上まで搬送された状態を示している。図7に示すR−R線は、撮像装置121の撮像素子が配置されている読取面121Sの読取位置を示す。
図7に示すように媒体Dが先端部から後端側に向かって右へ傾斜している場合、端部位置検出部163は、先に読取面121S上に現れる媒体Dの右側の端部位置x0を検出することになる。この端部位置x0は、例えば、端部位置x0と同じ側(図7では右側)の読取面121Sの端部(以下、読取端部という)からの長さとして求められる。
次に、制御部161は、搬送開始時の媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さが、所定長xt以上か否かを判定する(ステップS105)。ここで、搬送開始時とは、媒体Dの先端部が撮像装置121の読取面121S上まで搬送されたときをいう。また、所定長xtは、制御部161が後述の搬送速度制御処理を行うために少なくとも確保されることが好ましい媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さの最小値として設定される。搬送開始時の媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さがある程度以上ないと、スキュー量の算出ができないからである。ステップS105において、搬送開始時の媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さが、所定長xt未満であると判定された場合には、ステップS107〜S111がスキップされて、後述するS112が実行される。
例えば、所定長xtは、後述の搬送速度制御処理が、第1の種類の媒体(例えばA4サイズ)よりも幅の狭い媒体に対しては実行され、第2の種類の媒体(例えばレターサイズ)よりも幅の広い媒体に対しては実行されないように決定されてもよい。そのために、所定長xtは、読取面121Sの(媒体搬送方向A1と直交する方向A8の)幅L0、第1の種類の媒体の幅L1、第2の種類の媒体の幅L2を用いて、下式(1)を満たすように決定されてもよい。なお、下式(1)では、媒体が概ね媒体搬送路の中央を搬送されることを仮定した。
L1 < L0ー2xt < L2 (1)
ステップS105において、搬送開始時の媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さが所定長xt未満の場合、制御部161は、通常の読取処理を実行する(ステップS106)。これにより、後述のステップS109の搬送速度制御処理は、端部位置x0から読取端部までの長さが確保されないような幅の広い媒体Dに対しては実行されず、幅が狭くてスキューが生じやすい長尺の媒体Dに対してのみ実行される。
次に、端部位置検出部163は、撮像装置121から出力される撮像信号に基づいて、搬送中の媒体Dの端部位置を検出する(ステップS107)。
図8は、搬送中の媒体Dの端部位置xを示す図である。図8は、図7に示した状態から媒体Dが更に搬送された状態を示している。媒体Dは、先端部から後端側に向かって右へ傾斜しているため、図8に示すように、搬送されるにしたがって右側へ移動する。端部位置検出部163は、搬送中の媒体Dを撮像装置121が読み取った撮像信号に基づいて、搬送中の媒体Dの端部位置xを検出する。
次に、スキュー検出部164は、媒体の端部位置xの変化に基づいて、媒体に生じたスキュー量を算出する(ステップS108)。例えば、スキュー検出部164は、搬送中の媒体の端部位置xと、搬送開始時の媒体の端部位置x0から、媒体のスキュー量を、下式(2)で算出する。例えば、図8に示す状態では、媒体のスキュー量は32%となっている。
スキュー量(%) = 100(x0−x)/x0 (2)
次に、制御部161は、媒体のスキュー量が大きくなったときに利用者が媒体のスキューを修正できるように、搬送速度制御処理を実行する(ステップS109)。この搬送速度制御処理については、後で詳しく説明する。
次に、通知部165は、媒体のスキュー量が大きくなった場合、そのことを利用者に通知するための警告を表示装置106に表示する(ステップS110)。或いは、通知部165は、スピーカ等から音声を流してもよい。例えば、通知部165は、スキュー量が後述する第1閾値又は第2閾値以上となった場合に警告を行うようにする。なお、後述するように、第1閾値以上となった場合と第3閾値以上となった場合では制御方法が異なるので、第1閾値以上となった場合と第3閾値以上となった場合の警告方法を変化させるようにしても良い。
次に、制御部161は、第1センターセンサ115、第1サイドセンサ116、第2サイドセンサ117、及び第2センターセンサ120から受信する信号に基づいて、媒体が媒体搬送路上に存在するか否かを判定する(ステップS111)。制御部161は、媒体が媒体給送台103に存在する間、上述のステップS107〜ステップS111を繰り返す。
次に、画像取得部162は、媒体の先端部から後端部までを読み取った入力画像を生成し(ステップS112)、インタフェース装置142を介して情報処理装置へ送信する。なお、情報処理装置と接続されていない場合、画像取得部162は、入力画像を記憶装置150に記憶しておく。ステップS112で、一連の媒体読取処理が終了する。
図9は、図6のステップS109における搬送速度制御処理の例を示すフローチャートである。
制御部161は、ステップS108で算出された媒体のスキュー量が第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS201)。第1閾値は、経験値によって求められるが、例えば、30%とされる。
ステップS201において、媒体のスキュー量が第1閾値未満の場合、制御部161は、第1の搬送速度で媒体が搬送されるように駆動装置141を駆動する(ステップS202)。第1の搬送速度は、例えば、媒体が数メートルを超えるような長さを有する長尺原稿の場合、50cm/秒のような速い搬送速度とされる。これにより、媒体読取装置100は、長尺原稿を高速に(数秒で)読み取ることができる。即ち、この状態は、スキュー量が小さい為、媒体Dを高速に搬送することができる状態である。
ステップS201において、媒体のスキュー量が第1閾値以上の場合、次に制御部161は、媒体のスキュー量が第1閾値より大きい第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。第2閾値は、経験値によって求められるが、例えば35%とされる。
ステップS203において、媒体のスキュー量が第2閾値以上の場合、制御部161は、媒体の搬送速度を第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で媒体が搬送されるように駆動装置141を駆動する(ステップS204)。第2の搬送速度は、例えば、5cm/秒のような遅い搬送速度とされる。
ステップS203において、媒体のスキュー量が第2閾値未満の場合、制御部161は、現在の搬送速度のまま維持する(ステップS205)。例えば、現在の搬送速度が第1の搬送速度の場合は第1の搬送速度、現在の搬送速度が第2の搬送速度の場合は第2の搬送速度で、媒体が搬送される。
図10は、図9のステップS204により媒体D´が第2の搬送速度で搬送されるようになり、警告(図6のステップS110)等により媒体D´のスキュー量が大きくなったことに気付いた利用者によって、スキュー量が修正された状態を示している。図10に示す状態では、スキュー量が修正された媒体Dのスキュー量は5%となっている。この結果、媒体Dのスキュー量は再び第1閾値未満となり、次の搬送速度制御処理(図6のステップS109)において、媒体Dの搬送速度が、制御部161によって再び速い第1の搬送速度に戻される(図9のステップS201及びS202)。
以上のように、図6及び図9に示す処理により、スキュー量の大きさに応じて、媒体を第1の搬送速度で搬送するか、第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送するかを選択して実行することが可能となる。これにより、媒体読取装置100では、より低速な第2搬送速度で長尺の媒体を搬送することによって、利用者が媒体読取中に生じた媒体のスキューを修正することができる機会を利用者に与えることが可能となる。
なお、端部位置検出部163は、撮像信号に基づいて、搬送部により搬送される媒体の幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力し、スキュー検出部164は、位置情報の変化に基づいて、幅方向における媒体のスキュー量を検出する。これにより、媒体読取装置100は、媒体の端部位置を検出するためのセンサ等を新たに追加することなく、入力画像を生成するための撮像装置121を用いて、媒体読取中に生じた媒体のスキューを検出することができる。
なお、図6に示す処理において、ステップS105を省略して、搬送開始時の媒体Dの端部位置x0から読取端部までの長さを判定せずに、ステップS107〜S111を必ず実行するようにしても良い。また、図6に示す処理において、ステップS110の通知を省略するようにしても良い。
なお、図9に示す処理では、第1閾値と、第1閾値より大きい第2閾値とを用いて、第1の搬送速度及び第2の搬送速度の選択を行うようにした。これは、繰り返されるステップS107〜S111で、スキュー量が第1閾値付近に集中し、第1の搬送速度と第2の搬送速度との間の切換えが頻繁に発生することを防止するためである。しかしながら、第2閾値を用いずに、スキュー量が第1閾値以上の場合には第1の搬送速度で媒体を搬送し、スキュー量が第1閾値未満の場合には第2の搬送速度で媒体を搬送するようにしても良い。
図11は、図6のステップS109における搬送速度制御処理の他の例を示すフローチャートである。前述した図9に示す搬送速度制御処理の代わりに、媒体読取装置100では、図11に示す搬送速度制御処理を利用することができる。
制御部161は、ステップS108で算出された媒体のスキュー量が第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS301)。第1閾値は、経験値によって求められるが、例えば、30%とされる。
ステップS301において、媒体のスキュー量が第1閾値未満の場合、制御部161は、第1の搬送速度で媒体が搬送されるように駆動装置141を駆動する(ステップS302)。第1の搬送速度は、例えば、媒体が数メートルを超えるような長さを有する長尺原稿の場合、50cm/秒のような速い搬送速度とされる。これにより、媒体読取装置100は、長尺原稿を高速に(数秒で)読み取ることができる。即ち、この状態は、スキュー量が小さい為、媒体Dを高速に搬送することができる状態である。
ステップS301において、媒体のスキュー量が第1閾値以上の場合、次に制御部161は、媒体のスキュー量が第1閾値より大きい第3閾値以上であるか否かを判定する(ステップS303)。第3閾値は、経験値によって求められるが、スキュー量が多くなり媒体がガイドと衝突したり紙詰まりが発生したりして媒体の搬送が強制的に停止される少し前の状態で、搬送が停止できるような値に設定され、例えば90%とされる。
ステップS303において、媒体のスキュー量が第3閾値以上の場合、制御部161は、媒体の搬送が一時停止されるように駆動装置141を制御する(ステップS304)。これにより、媒体のスキュー量が十分に大きくなった場合に、媒体の搬送が一時停止される。
図12は、媒体Dの搬送が一時停止された状態を示す図である。図12では、図8に示した状態から媒体Dが更に搬送されて、媒体Dのスキュー量が92%となっている。他の構成は図8と同様であるので説明を省略する。このように、媒体Dのスキュー量(92%)が第3閾値(90%)以上の場合には、制御部161によって媒体Dの搬送速度が一時停止されて、媒体Dが下側ガイド107aの側壁等と衝突したり紙詰まりが発生したりして、媒体Dが損傷することが防止される。
ステップS303において、媒体のスキュー量が第3閾値未満の場合、次に制御部161は、媒体のスキュー量が、第3閾値より小さく且つ第2閾値より大きい第4閾値未満であるか否かを判定する(ステップS305)。第4閾値は、経験値によって求められるが、例えば85%とされる。
ステップS305において、媒体のスキュー量が第4閾値以上の場合(即ち、スキュー量が第3閾値未満且つ第4閾値以上の範囲の場合)、制御部161は、現状の状態を維持するように駆動装置141を制御する(ステップS306)。現状で媒体の搬送が一時停止されていれば(ステップS304)、その状態が維持されて、媒体の搬送が一時停止され続けられる。一方、現状で媒体が第2の搬送速度で搬送されていれば(ステップS308)、その状態が維持されて、媒体は第2の搬送速度で搬送され続けられる。
ステップS305において、媒体のスキュー量が第4閾値未満の場合、次に制御部161は、媒体のスキュー量が、第1閾値より大きい第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS307)。第2閾値は、経験値によって求められるが、例えば35%とされる。
ステップS307において、媒体のスキュー量が第2閾値未満の場合(即ち、スキュー量が第4閾値未満且つ第2閾値以上の範囲の場合)、制御部161は、媒体の搬送速度を第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で媒体が搬送されるように駆動装置141を駆動する(ステップS308)。第2の搬送速度は、例えば、5cm/秒のような遅い搬送速度とされる。
ステップS307において、媒体のスキュー量が第2閾値未満の場合(即ち、スキュー量が第1閾値以上且つ第2閾値未満の範囲の場合)、制御部161は、現在の搬送速度をそのまま維持する(ステップS309)。例えば、現在の搬送速度が第1の搬送速度の場合は第1の搬送速度、現在の搬送速度が第2の搬送速度の場合は第2の搬送速度で、媒体が搬送される。
例えば、ステップS304において、媒体の搬送が一時停止された後、ユーザが手等で媒体のスキューを修正する場合がある。この場合、次の搬送速度制御処理でスキュー量が十分小さくなっていれば、ステップS302に応じて第1の搬送速度で媒体の搬送が再開される場合も、ステップS308に応じて第2の搬送速度で媒体の搬送が再開される場合もある。同様に、ステップS308において、媒体の搬送が第2の搬送速度に低下された後、ユーザが手等で媒体のスキューを修正する場合がある。この場合、次の搬送速度制御処理でスキュー量が十分小さくなっていれば、ステップS302に応じて第1の搬送速度で媒体の搬送が開始される。
以上のように、図6及び図11に示す処理により、スキュー量の大きさに応じて、媒体を第1の搬送速度で搬送するか、第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送するか、更に媒体の搬送を一時停止するかを選択して実行することが可能となる。これにより、媒体読取装置100では、より低速な第2搬送速度で長尺の媒体を搬送することによって、利用者が媒体読取中に生じた媒体のスキューを修正することができる機会を利用者に与えることが可能となる。さらに、媒体読取装置100では、スキュー量に応じて媒体の搬送を一時停止し、ガイド等と衝突したり紙詰まりが発生したりして媒体が損傷することを防止することが可能となる。
なお、図11に示す処理では、第1閾値と、第1閾値より大きい第2閾値とを用いて、第1の搬送速度及び第2の搬送速度の選択を行うようにした。これは、繰り返されるステップS107〜S111で、スキュー量が第1閾値付近に集中し、第1の搬送速度と第2の搬送速度との間の切換えが頻繁に発生することを防止するためである。しかしながら、第2閾値を用いずに、スキュー量が第1閾値以上の場合には第1の搬送速度で媒体を搬送し、スキュー量が第1閾値未満の場合には第2の搬送速度で媒体を搬送するようにしても良い。
同様に、図11に示す処理では、第3閾値と、第3閾値より小さい第4閾値とを用いて、媒体の搬送を一時停止するか否かの選択を行うようにした。これは、繰り返されるステップS107〜S111で、スキュー量が第3閾値付近に集中し、媒体の搬送の一時停止と搬送の再開が頻繁に発生することを防止するためである。しかしながら、第4閾値を用いずに、スキュー量が第3閾値以上の場合には媒体の搬送を一時停止し、スキュー量が第3閾値未満の場合には媒体の搬送を再開するようにしても良い。
上述した様に、媒体読取装置100では、制御部161は、スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送されるように、搬送部を制御する。これにより、媒体読取装置100は、媒体を高速に読み取ることができる。
また、制御部161は、スキュー量が第1閾値以上の場合には媒体が第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、搬送部を制御する。これにより、利用者は媒体読取中に生じた媒体のスキューを修正することができる。
また、制御部161は、スキュー量が、第1閾値より大きい第3閾値以上の場合には媒体の搬送が停止されるように、搬送部を制御する(図11参照)。この場合、媒体がガイドの側壁等に衝突して媒体が傷ついたり、紙詰まりが発生したりすることが防止される。
また、スキュー検出部164は、媒体の端部の位置から媒体搬送路上の読取面の端部の位置までの長さに応じて、媒体のスキュー量を検出する。これにより、スキュー量を少ない演算量で高速に算出することができる。
また、制御部161は、搬送開始時の媒体の端部の位置から読取面の端部の位置までの長さが所定長以上の場合に限り、搬送部の搬送速度を変化させる。この場合には、搬送速度制御処理は、巻物状の長尺レシートのように幅が狭くてスキューが生じやすい長尺の媒体に対してのみ実行される。
また、通知部165は、スキュー量が第1閾値以上の場合に、媒体のスキュー量が大きくなったことを示す警告を利用者に通知する。これにより、利用者は、媒体のスキュー量が大きくなったことを知ることができる。
図13は、他の実施形態に係る媒体読取装置における処理回路270の概略構成を示す図である。処理回路270は、媒体読取装置100の処理回路170の代わりに使用され、CPU160の代わりに、制御処理、画像取得処理、端部位置検出処理、及びスキュー検出処理を実行する。処理回路270は、制御回路271、画像取得回路272、端部位置検出回路273、及びスキュー検出回路274等を有する。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
制御回路271は、制御部の一例であり、制御部161と同様の機能を有する。画像取得回路272は、画像取得部の一例であり、画像取得部162と同様の機能を有する。端部位置検出回路273は、端部位置検出部の一例であり、端部位置検出部163と同様の機能を有する。スキュー検出回路274は、スキュー検出部の一例であり、スキュー検出部164と同様の機能を有する。
上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 媒体読取装置、112 給送ローラ、113 ブレーキローラ、115 第1センターセンサ、116 第1サイドセンサ、117 第2サイドセンサ、120 第2センターセンサ、121 撮像装置、161 制御部、162 画像取得部、163 端部位置検出部、164 スキュー検出部、165 通知部。

Claims (7)

  1. 媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、
    前記撮像信号に基づいて、前記搬送部により搬送される媒体の前記幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、
    前記位置情報の変化に基づいて、前記幅方向における媒体のスキュー量を検出するスキュー検出部と、
    前記スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、前記スキュー量が前記第1閾値又は前記第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が前記第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、前記搬送部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする媒体読取装置。
  2. 前記制御部は、前記スキュー量が前記第1閾値より大きい第3閾値以上の場合には前記媒体の搬送が停止され、前記スキュー量が前記第3閾値又は前記第1閾値より大きく前記第3閾値より小さい第4閾値未満の場合には前記媒体が搬送されるように、前記搬送部を制御する、
    請求項1に記載の媒体読取装置。
  3. 前記スキュー検出部は、前記媒体の端部の位置から媒体搬送路上の読取面の端部の位置までの長さに応じて、前記媒体の前記スキュー量を検出する、
    請求項1又は2に記載の媒体読取装置。
  4. 前記制御部は、搬送開始時の前記媒体の端部の位置から前記読取面の端部の位置までの長さが所定長以上の場合に限り、前記搬送部の搬送速度を変化させる、
    請求項3に記載の媒体読取装置。
  5. 前記スキュー量が前記第1閾値又は前記第2閾値以上の場合に、警告を通知する通知部を更に有する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の媒体読取装置。
  6. 媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、前記撮像信号に基づいて、前記搬送部により搬送される媒体の前記幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、を有する媒体読取装置の制御方法であって、
    前記位置情報の変化に基づいて、前記幅方向における媒体のスキュー量を検出し、
    前記スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、前記スキュー量が前記第1閾値又は前記第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が前記第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、前記搬送部を制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  7. 媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される媒体を、搬送方向と直交する幅方向に読み取り、読み取った撮像信号を出力する撮像部と、前記撮像信号に基づいて、前記搬送部により搬送される媒体の前記幅方向の少なくとも一方の端部の位置情報を出力する端部位置検出部と、を有する媒体読取装置の制御プログラムであって、
    前記位置情報の変化に基づいて、前記幅方向における媒体のスキュー量を検出し、
    前記スキュー量が第1閾値未満の場合には媒体が第1の搬送速度で搬送され、前記スキュー量が前記第1閾値又は前記第1閾値より大きい第2閾値以上の場合には媒体が前記第1の搬送速度より遅い第2の搬送速度で搬送されるように、前記搬送部を制御する、
    ことを前記媒体読取装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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