JP2020154894A - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの位置を高精度に測位する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。受信部131は、所定のイベントが行われる際に用いられた識別情報であって、端末装置を識別する識別情報を当該端末装置から受信する。取得部132は、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、所定のイベントに対応する端末装置により検出された位置測位用データを取得する。校正部133は、取得部132により取得された組み合わせに基づいて、位置情報を校正する。推定部134は、取得部132により取得された組み合わせに基づいて、任意の対象ユーザの位置情報を推定する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、例えば、GPS(Global Positioning System)などの測位システムを利用して、人物や車両等の位置を測位する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、携帯端末がGPS衛星から受信したGPS信号を伴う位置データ要求を位置データ取得サーバに行って取得することを特徴とするペイパービジット広告システムが開示されている。
特開2008−21303号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザの位置を高精度に測位することができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、携帯端末8がGPS衛星からのGPS信号を受信し、このGPS信号を伴う位置データ要求を位置データ取得サーバに行うことで、位置データ取得サーバから現在の位置情報を受信する。このような状態において、上記の従来技術では、ユーザの位置情報と広告主情報の店舗位置とが一致するかどうか比較し、一致する場合、このユーザが店舗に来店したと判断し、広告主情報の来店数をカウントアップする。
このように、上記の従来技術では、位置測位精度に限界のあるGPSに頼ってユーザの位置情報を取得しているに過ぎないため、必ずしもユーザの位置を高精度に測位することができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの位置を高精度に測位することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願にかかる情報処理装置は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、前記所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する受信部と、前記位置情報と、前記所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する取得部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ユーザの位置を高精度に測位することができるといった効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる推定処理の一例を示す図である。 図3は、実施形態にかかる情報処理システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態にかかる情報処理手順を示すフローチャートである。 図6は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。実施形態にかかる情報処理は、図1に示す情報処理装置100によって行われる。
図1の説明に先立って、図3を用いて、実施形態にかかる情報処理システムについて説明する。図3は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。実施形態にかかる情報処理システム1は、図3に示すように、端末装置10と、GPS装置60と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、GPS装置60、情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のGPS装置60や、複数台の情報処理装置100が含まれてよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。本実施形態では、端末装置10は、スマートフォンであるものとする。例えば、端末装置10は、GPS衛星からGPS信号を受信し、受信したGPS信号を伴う位置情報要求をGPS装置60に送信することで、GPS装置60から現在の位置情報(例えば、経度緯度)を取得する。なお、本実施形態では、端末装置10の位置を示す位置情報は、この端末装置10を所有するユーザの位置を示す位置情報、と言い換えることができるものとする。
また、端末装置10には、所定の電子決済サービス(「サービスYM」とする)を実現するアプリケーション(「アプリAP」とする)が予めインストールされているものとする。ユーザは、アプリAPを利用して、例えば、以下の2通りの手法で店舗との間で電子決済を行わせることができる。まず1つ目は、サービスYMに対応している店舗には、アプリAPで読み取り可能なバーコード(例えば、QRコード(登録商標))が掲示されている。したがって、ユーザは、アプリAPを起動し、QRコードを読み取らせたうえで必要金額を入力して、例えば、アプリAPによって端末装置10の表示画面に表示される「お支払」ボタンをタップすることで支払いを完了させる。また、ユーザは、支払いが完了すると、例えば、支払完了画面を店員に確認させる。
次に、2つ目は、ユーザは、アプリAPによって端末装置10の表示画面に表示される所定のコード(例えば、バーコードやQRコードといった読み込み可能なコード)を例えば、支払いの際にレジにて提示する。そうすると、店員は、例えば、バーコードリーダーでこのQRコードを読み取らせる。読み取りが終われば決済は完了する。以下の実施形態では、上記2つの決済手法のうち、2つ目の決済手法で電子決済(イベントの一例)が行われる例を用いて、実施形態にかかる情報処理について説明することにする。
GPS装置60は、端末装置10から受信したGPS信号に基づいて、端末装置10の位置情報を算出する情報処理装置である。例えば、GPS装置60は、端末装置10からGPS信号を伴う位置情報要求を受信すると、受信したGPS信号から端末装置10の位置情報を算出する。そして、GPS装置60は、算出した位置情報を端末装置10に送信する。例えば、端末装置10は、位置情報を取得するサービスに対応するアプリ(例えば、地図アプリ)を起動されている場合には、GPS装置60から受信した位置情報が示される地図情報を表示画面に表示する。
ここで、実施形態にかかる情報処理が行われるにあたっての前提について説明する。現在、GPS衛星を使った位置測位が一般的であるが、GPS位置測位では、受信したGPS信号が示す電波強度の違いから、三点測位によって現在位置を推定するため、測位精度には限界がある。特に、室内では、端末装置10がGPS信号を受信できなかったり、受信できたとしても非常に弱い電波強度である等の理由から、室内での位置測位ではさらに精度が悪くなる。
また、GPSでは室内での位置測位に限界があることから、複数のWiFi(登録商標)アクセスポイントから受信した電波強度の違いから、三点測位によって位置情報を推定する技術があるが、電波の干渉および反射によって精度が出ないケースがある。また、複数のビーコンから受信したBluetooth(登録商標)電波強度から、三点測位によって位置情報を推定する技術もあるが、やはり電波の干渉および反射によって精度が出ないケースがある。また、WiFiやビーコンでの位置測位では、追加設備コストや設備維持コストがかかることにより、いつでもどこでも位置情報を提供するといった面で非現実的である。
このような場合、例えば、GPSを例に挙げると、GPS位置測位によって算出された位置情報であるGPS位置情報をより正しい位置情報へと校正することが望ましい。例えば、ユーザはその位置にいたという確かな位置情報と、この位置でしか、かかるユーザの端末装置10が検出することのできない生データとの組み合わせを得ることができれば、この組み合わせ(正解データ)を用いてGPS位置情報を校正することができるようになる。
以上のような前提および問題点を踏まえて、実施形態にかかる情報処理装置100は、実施形態にかかる情報処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、この所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する。そして、情報処理装置100は、受信した位置情報と、所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する。例えば、情報処理装置100は、所定のイベントとして、ユーザの端末装置が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。例えば、情報処理装置100は、所定のイベントが行われる際に用いられた識別情報であって、ユーザの端末装置を識別する識別情報を位置情報とともに受信する。
また、例えば、情報処理装置100は、所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。一例を示すと、情報処理装置100は、所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる電子決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。
また、例えば、情報処理装置100は、位置情報と、センサ情報として、ユーザの端末装置が有する所定のセンサが受信する信号の信号強度を示す信号情報との組み合わせを、前記位置測位用データとして取得する。一例を示すと、情報処理装置100は、GPSセンサが受信する信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を取得する。
また、情報処理装置100は、取得した組み合わせに基づいて、対象の位置情報(例えば、GPS位置情報)を校正し、校正結果に基づいて、位置情報が未知の任意の対象ユーザの位置情報を推定する。また、情報処理装置100は、取得した組み合わせと、位置情報が未知の任意の対象ユーザの端末装置により検出されたセンサ情報とに基づいて、この任意の対象ユーザの位置情報を推定する。
以下、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。本実施形態では、情報処理装置100は、事業主Yによって管理されるものとする。また、上述したサービスYMは、事業主Yによって提供されるサービスである。また、本実施形態では、ユーザは、事業主Yに対して会員登録することにより、例えば、事業主Y専用の識別情報(以下、「端末ID」とする)で管理されているものとする。これにより、情報処理装置100は、端末IDと各種情報との紐付を行うことができるようになる。端末IDは、ユーザまたはユーザの端末装置10を識別する識別情報である。
また、図1の例では、所定のイベントを、ユーザと店舗との間で行われる電子決済であって、アプリAPに対応するサービスYMでの電子決済であるものとする。情報処理装置100は、かかる電子決済に基づき、電子決済が行われた店舗の位置情報を特定することができるようになるため、かかる電子決済を行ったユーザは確かにその店舗の位置情報が示す位置に居たという、ユーザの正確な位置情報を特定することができるようになる。
図1では、店舗として店舗SH1を例に挙げるが、もちろん店舗はこの一店舗に限定されることはなく、複数の異なる店舗が実施形態にかかる情報処理の対象となっている。また、図1の例では、店舗SH1の位置を示す位置情報はSPT1(店舗位置情報SPT1)によって示される。店舗位置情報SPT1は、店舗SH1の所在地を示す住所であってもよいし、経緯緯度であってもよい。つまり、店舗位置情報SPT1は、店舗SH1の所在地を示す情報であればどのような情報であってもよい。他の店舗(例えば、店舗SH2や店舗SH3)についても同様である。
また、図1の例では、店舗SH1を含め各店舗で決済を行うユーザを「ユーザU1n」と表記し、ユーザU1nの端末装置10を「端末装置10−n」と表記し、nに任意の数値を入力することで、ユーザおよびユーザの端末装置10を識別するものとする。例えば、n=1を入力することで、決済を行うユーザをユーザU11、ユーザU11の端末装置10を端末装置10−1といったように区別することができる。また、端末装置10−1を例に挙げると、「10−1」はユーザU11の端末装置10を識別する端末ID(ユーザIDと言い換えることもできる)となる。ユーザU11を例に説明したが、他のユーザ(例えば、ユーザU12、ユーザU13等)についても同様である。また、端末装置10−nを区別する必要がない場合には、これまで通り単に端末装置10と表記する。
さて、このような状態において、図1に示すようにユーザU1nと、店舗SH1(店舗SH1の店員CL1)との間で、サービスYM利用での電子決済(所定のイベントの一例)が行われたとする。例えば、電子決済を行いたい場合、ユーザU1nは、店員CL1に対して、商品に対応するQRコードを提示する。
そうすると、店員CL1は、バーコードリーダーRDに対して、このQRコードを読み取らせる。かかる場合、バーコードリーダーRDは、店舗位置情報と、端末IDと、店舗IDとを対応付けて、情報処理装置100に送信する(ステップS11)。ユーザU11が決済を行った場合を例に挙げると、バーコードリーダーRDは、店舗位置情報「SPT1」と、端末ID「10−1」と、店舗ID「SH1」とを対応付けて、情報処理装置100に送信する。
かかる場合、情報処理装置100は、店舗位置情報と端末IDとをバーコードリーダーRDから受信する(ステップS12)。ユーザU11が決済を行った場合を例に挙げると、情報処理装置100は、店舗位置情報「SPT1」と端末ID「10−1」とをバーコードリーダーRDから受信する。これにより、情報処理装置100は、ユーザU11と、店舗SH1との間で行われたイベントである電子決済に基づいて、この電子決済が行われた位置を示す位置情報が店舗位置情報「SPT1」であることを特定することができる。このようなことから、店舗位置情報「SPT1」は、電子決済に基づき特定される位置であって、電子決済が行われた位置を示す位置情報といえる。
また、端末装置10−nは、例えば、アプリAPの制御処理に応じて、バーコードリーダーRDによるQRコードの読み取りが完了すると(つまり、電子決済が完了すると)、GPSセンサを用いてGPS信号を検知(受信)し、検知したGPS信号の信号強度を示す信号情報を端末IDとともに情報処理装置100に送信する(ステップS13)。ユーザU11が決済を行った場合を例に挙げると、端末装置10−1は、GPSセンサを用いてGPS信号を検知し、検知したGPS信号の信号強度を示す信号情報を端末ID「10−1」とともに情報処理装置100に送信する。
ここで、端末装置10−1によって送信される信号情報は、端末装置10−1が対応するGPS衛星から取得した生データである。具体的には、かかる信号情報は、GPSセンサが受信した信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報(例えば、GPS番号)を含む信号の信号強度を示す信号情報である。例えば、端末装置10−1は、GPS番号「GP11」によって識別されるGPS衛星から、信号強度「RI11」の信号を検知し、GPS番号「GP12」によって識別されるGPS衛星から、信号強度「RI12」の信号を検知し、GPS番号「GP13」によって識別されるGPS衛星から、信号強度「RI13」の信号を検知したとする。かかる場合、端末装置10−1は、GPS番号「GP11」と信号強度「RI11」とを対応付けた情報と、GPS番号「GP12」と信号強度「RI12」とを対応付けた情報と、GPS番号「GP13」と信号強度「RI13」とを対応付けた情報とを1つの信号情報として情報処理装置100に送信する。
なお、図1の例では、不図示であるが、端末装置10−nは、検知したGPS信号に基づきGPS装置60によって算出されたGPS位置情報を、例えば、ステップS13のタイミングで情報処理装置100に送信してもよい。ユーザU11が決済を行った場合を例に挙げると、端末装置10−1は、ステップS13のタイミングにおいて、検知したGPS信号を伴う位置情報要求をGPS装置60に送信することにより、GPS装置60により算出されたGPS信号由来のGPS位置情報を取得する。例えば、端末装置10−1は、GPS位置情報として、GPS位置情報「GPT1」を取得したとすると、GPS位置情報「GPT1」を情報処理装置100に送信する。
このようなことから、GPS位置情報「GPT1」は、生データではなく、GPS装置60の三点測位によって予測された制度が不十分な位置情報である。これに対して、「店舗位置情報」は、その店舗でしか行われないイベント(電子決済)に基づき特定された位置情報であるため、そのイベントが行われたときの端末装置10−nの位置情報を高精度に説明する情報である。したがって、以下で説明するが、情報処理装置100は、店舗位置情報と信号情報とに基づいて、このGPS位置情報を校正することができる。
情報処理装置100は、ステップS13で端末装置10−nから送信された信号情報を受信する(ステップS14)。上記例によると、情報処理装置100は、例えば、GPS番号「GP11」と信号強度「RI11」とが対応付けられた情報と、GPS番号「GP12」と信号強度「RI12」とが対応付けられた情報と、GPS番号「GP13」と信号強度「RI13」とが対応付けられた情報とを含む1つの信号情報を端末装置10−1から受信する。また、情報処理装置100は、上記例によると、「GPT1」も端末装置10−1から受信する。
次に、情報処理装置100は、上記のように端末装置10−nから受信した各種情報を位置測位用データ記憶部121に格納する(ステップS15)。ここで、位置測位用データ記憶部121について説明する。位置測位用データ記憶部121は、イベント由来の位置情報と、このイベントに対応するユーザの端末装置10により検出されたセンサ情報との組み合わせを位置測位用データとして記憶する。図1の例では、位置測位用データ記憶部121は、「店舗ID」、「端末ID」、「店舗位置情報」、「信号情報」といった項目を有する。また、「信号情報」には、「GPS番号」、「信号強度」、「GPS位置情報」といった項目が含まれる。
「店舗ID」は、電子決済(イベント)が行われた店舗(施設)を識別する識別情報を示す。「端末ID」は、電子決済が行われる際に用いられた識別情報であって、電子決済に対応するユーザの端末装置10−nを識別する識別情報を示す。「店舗位置情報」は、電子決済に基づき特定される位置であって、電子決済が行われた店舗の位置を示す位置情報を示す。「信号情報」は、端末装置10−nが有するGPSセンサが受信したGPS信号の信号強度に関する信号情報(センサ情報の一例)を示す。「GPS番号」は、端末装置10−nのGPSセンサが受信したGPS信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別するGPS番号を示す。「信号強度」は、端末装置10−nのGPSセンサが受信したGPS信号であって、当該信号を発信するGPS衛星のGPS番号を含む信号の信号強度を示す信号情報である。「GPS位置情報」は、端末装置10−nのGPSセンサが受信したGPS信号に基づき算出(推定)された位置情報を示す。
図1に示す位置測位用データ記憶部121では、ユーザU11が店舗SH1で決済を行った場合の例を用いて、店舗ID「SH1」、端末ID「10−1」、店舗位置情報「SPT1」、GPS番号「GP11」に対応する信号強度「RI11」、GPS番号「GP12」に対応する信号強度「RI12」、GPS番号「GP13」に対応する信号強度「RI13」が入力されているとともに、信号強度「RI11」と信号強度「RI12」と信号強度「RI13」とに基づき算出されたGPS位置情報「GPT1」が入力されている。
ここで、「店舗位置情報」と、「端末ID」と、「信号強度」との関係性について説明する。「店舗位置情報」は、対応する店舗で行われたイベント(電子決済)に基づき特定された位置情報であるため、そのイベントが行われたときの端末装置10−nの位置情報を高精度に説明する情報である。また、「信号強度」は、「店舗位置情報」が示す位置において、対応する「端末ID」で識別される端末装置10−nが存在する場合に、この端末装置10−nが検出可能なユニークな情報である。また、このようなことから、「端末ID」は、「店舗位置情報」と「信号強度」とを紐付ける役割を果たしている。つまり、情報処理装置100は、「店舗位置情報」が示す位置に、確かに端末装置10−nが存在する場合にのみ、この端末装置10−nが検出可能な信号情報を把握することができるため、このような組み合わせを正解データ(位置測位用データ)として用いることで、位置測位用データ記憶部121において、この組み合わせに対応付けられる「GPS位置情報」を校正することができるようになる。
図1の説明に戻る。情報処理装置100は、店舗位置情報と、信号情報(具体的には、GPS番号と信号強度との組み合わせで構成される信号情報)との組み合わせを位置測位用データとして、位置測位用データ記憶部121から取得する(ステップS16)。そして、情報処理装置100は、取得した組み合わせである位置測位用データに基づいて、GPS位置情報を校正する校正処理を実行する(ステップS17)。図1の例では、情報処理装置100は、GPS位置情報「GPT1」を校正したい場合には、位置測位用データ記憶部121において、GPS位置情報「GPT1」に対応付けられる信号情報(具体的には、GPS番号と信号強度との組み合わせ)を位置測位用データ記憶部121から取得し、取得した信号情報に基づいて、信号強度の特徴を示す特徴情報を算出する。
図1に示す位置測位用データ記憶部121の例では、説明を簡単にするために、端末装置10−1のみからGPS位置情報「GPT1」が得られたように示されているが、実際には、情報処理装置100は、多数の端末装置10−nからGPS位置情報「GPT1」を取得する可能性がある。このため、情報処理装置100は、GPS位置情報「GPT1」に対応する信号強度がどのような値を示すかを多数蓄積することができるため、精度よく特徴情報を算出することができる。
ここでは、位置測位用データとして、図1に示す位置測位用データ記憶部121において、端末ID「10−1」が対応付けられる位置測位用データ(店舗位置情報「SPT1」と、GPS番号と信号強度との組み合わせで構成される信号情報との組み合わせ)を例に用いて、情報処理装置100が行う校正処理の一例について説明する。例えば、情報処理装置100は、GPS位置情報「GPT1」を示す店舗SH1では、GPS番号に対応する信号強度がどのような特徴(傾向)を示すかといった、信号強度の特徴を示す特徴情報を学習する。例えば、店舗SH1に存在する端末装置10−nは、図1に示すように、GPS番号「GP11」で識別されるGPS衛星、GPS番号「GP12」で識別されるGPS衛星、および、GPS番号「GP13」で識別されるGPS衛星のGPS信号を検知可能であるとする。かかる場合、情報処理装置100は、GPS番号「GP11」で識別されるGPS衛星由来の信号強度「RI11」、GPS番号「GP12」で識別されるGPS衛星由来の信号強度「RI12」、および、GPS番号「GP13」で識別されるGPS衛星由来の信号強度「RI13」といった3つの組み合わせの信号強度がどのような関係性を示す傾向にあるかを学習する。
これにより、情報処理装置100は、例えば、店舗SH1では、GPS番号「GP11」で識別されるGPS衛星由来の信号強度は「約1100MHz」を示す傾向にあり、GPS番号「GP12」で識別されるGPS衛星由来の信号強度は「約800MHz」を示す傾向にあり、GPS番号「GP13」で識別されるGPS衛星由来の信号強度は「約1100MHz」を示す傾向にある、といった各衛星毎の信号強度の傾向を学習することができるようになる。また、情報処理装置100は、例えば、店舗SH1では、GPS番号「GP12」で識別されるGPS衛星由来の信号強度だけが他の信号強度と比較して「約300MHz」低くなるといった、3つの組み合わせの信号強度の値の関係性の傾向を学習することができるようになる。
すなわち、信号強度の特徴を示す特徴情報は、情報処理装置100による学習の学習結果であり、例えば、上記のような傾向そのものを示す情報であってもよいし、上記のような傾向が反映された学習モデルであってもよい。モデルを例に挙げると、情報処理装置100は、例えば、GPS位置情報を入力した場合に、かかるGPS位置情報が位置測位用データに基づき校正された構成後の位置情報(校正後位置情報)を出力するモデルを学習する。あるいは、情報処理装置100は、例えば、信号強度の生データを入力した場合に、かかる信号強度が得られる位置のうち最も可能性が高い位置を示す位置情報を出力するモデルを学習する。
次に、情報処理装置100は、ステップS17で校正した校正結果を校正データ記憶部122に格納する(ステップS18)。ここで、校正データ記憶部122について説明する。図1の例では、校正データ記憶部122は、「GPS位置情報」、「特徴情報」、「店舗位置情報」といった項目を有する。「GPS位置情報」は、端末装置10−nのGPSセンサが受信したGPS信号に基づき算出(推定)された位置情報を示す。「特徴情報」は、いわば、ステップS17の構成処理で得られた校正結果であり、電波強度の特徴を示す特徴情報、あるいは、電波強度の特徴が反映された学習モデルである。「店舗位置情報」は、電子決済に基づき特定される位置であって、電子決済が行われた店舗の位置を示す位置情報を示す。このようなことから、校正データ記憶部122は、例えば、この位置にある店舗では、このような信号強度の特徴が得られ、またそこでは端末装置10−nはこのようなGPS位置情報を取得する、といったことを示す情報を記憶する。よって、「特徴情報」で紐付られている「GPS位置情報」および「店舗位置情報」は、互いに校正前と校正後の関係にあるともいえる。例えば、「店舗位置情報」が示す位置は、対応する「GPS位置情報」が示す位置に対する校正結果といえる。また、校正データ記憶部122は、キャリブレーションマップ等とも呼べる。
さて、次に、図2を用いて、情報処理装置100が任意の対象ユーザの位置情報を推定し、推定した位置情報を任意の対象ユーザに提供する例を説明する。図2は、実施形態にかかる推定処理の一例を示す図である。具体的には、図2は、実施形態にかかる情報処理のうち推定処理の一例を示す図である。
図2(a)では、任意の対象ユーザをユーザUx、ユーザUxの端末装置10を端末装置10xとして、情報処理装置100がGPS位置情報に基づいて、端末装置10x(ユーザUx)の位置情報を推定する例を示す。また、端末装置10xには、例えば、事業主Yにより提供される地図アプリがインストールされているものとする。かかる場合、端末装置10xは、例えば、ユーザUxの操作に応じて、GPS位置情報を含む配信要求を情報処理装置100に送信する(ステップS21)。かかるGPS位置情報は、配信要求送信前に、端末装置10xがGPS装置60から取得した位置情報であって、ユーザUxの現在位置を示す位置情報である。
情報処理装置100は、配信要求を受信すると、校正データ記憶部122を参照し、ユーザUxの現在位置を示す位置情報を推定する(ステップS22)。具体的には、情報処理装置100は、配信要求を受信すると、校正データ記憶部122を参照し、ユーザUxのGPS位置情報を校正し、校正後の位置情報を、ユーザUxの現在位置を示す位置情報と推定する。例えば、情報処理装置100は、ステップS21において、GPS位置情報「GPT1」を受信したとすると、校正データ記憶部122において、GPS位置情報「GPT1」に対応付けられる店舗位置情報「SPT1」をユーザUxの現在の置情報と推定する。また、情報処理装置100は、校正データ記憶部122において、GPS位置情報「GPT1」に対応付けられる特徴情報(モデル)に対してGPS位置情報「GPT1」を入力し、出力された位置情報をユーザUxの現在の位置情報と推定してもよい。
そして、情報処理装置100は、推定した位置情報(推定結果)を端末装置10xに送信する(ステップS23)。すなわち、情報処理装置100は、推定した位置情報をユーザUxに提供する。例えば、端末装置10xは、地図アプリ内において、情報処理装置100から受信した位置情報を表示させる。
また、図2(b)でも、任意の対象ユーザをユーザUx、ユーザUxの端末装置10を端末装置10xとして、情報処理装置100が信号強度に基づいて、端末装置10x(ユーザUx)の位置情報を推定する例を示す。かかる場合、端末装置10xは、例えば、GPSセンサにより検知されたGPS信号強度を示す信号情報を含む配信要求を情報処理装置100に送信する(ステップS31)。
情報処理装置100は、配信要求を受信すると、校正データ記憶部122を参照し、ユーザUxの現在位置を示す位置情報を推定する(ステップS32)。具体的には、情報処理装置100は、配信要求を受信すると、校正データ記憶部122を参照し、GPS信号強度に対応する位置情報をユーザUxの現在位置を示す位置情報と推定する。例えば、情報処理装置100は、ステップS31において、GPS番号「GP11」のGPS衛星に対応する信号強度「RI11」と、GPS番号「GP12」のGPS衛星に対応する信号強度「RI12」と、GPS番号「GP13」のGPS衛星に対応する信号強度「RI13」とを含む信号情報を受信したとする。そうすると、情報処理装置100は、校正データ記憶部122において、上記信号情報を示す特徴情報に対応付けられる店舗位置情報「SPT1」をユーザUxの現在の位置情報と推定する。また、情報処理装置100は、校正データ記憶部122において、上記信号情報に対応する特徴情報(モデル)に対してこの信号情報を入力し、出力された位置情報をユーザUxの現在の位置情報と推定してもよい。
そして、情報処理装置100は、推定した位置情報(推定結果)を端末装置10xに送信する(ステップS33)。すなわち、情報処理装置100は、推定した位置情報をユーザUxに提供する。例えば、端末装置10xは、地図アプリ内において、情報処理装置100から受信した位置情報を表示させる。
さて、これまで説明してきたように、情報処理装置100は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、この所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する。そして、情報処理装置100は、受信した位置情報と、所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する。また、情報処理装置100は、位置測位用データに基づいて、ユーザの位置情報を推定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが確実に居た位置と、その位置でのみユーザ(端末装置10)が取得可能なセンサ情報とを組み合わせて、これを正解データ(位置測位用データ)として蓄積することができる。この結果、情報処理装置100は、例えば、精度に問題があるようなGPS位置情報、あるいは、WiFi位置情報を校正することができるため、正解データと校正結果とに基づいて、ユーザの位置を高精度に測位することができる。
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図4は、実施形態にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。例えば、情報処理装置100は、図1および図2で説明した情報処理を行うサーバ装置である。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、位置測位用データ記憶部121と、校正データ記憶部122とを有する。位置測位用データ記憶部121、および、校正データ記憶部122については、図1で説明した通りであるため、以下詳細な説明を省略する。
(制御部130について)
図4に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受信部131と、取得部132と、校正部133と、推定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受信部131について)
受信部131は、端末装置10から各種情報を受信する。具体的には、受信部131は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、前記所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する。例えば、受信部131は、所定のイベントとして、端末装置10が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。また、例えば、受信部131は、所定のイベントが行われる際に用いられた識別情報であって、端末装置を識別する識別情報(端末ID)をこの位置情報とともに受信する。
また、例えば、受信部131は、所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。例えば、受信部131は、所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる電子決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。
例えば、受信部131は、位置情報として、この店舗の所在地を示す位置情報を受信する。図1の例では、受信部131は、ステップS12にて、店舗位置情報と端末IDとをバーコードリーダーRDから受信する。
また、受信部131は、所定のイベントが行われる際に用いられた識別情報であって、端末装置を識別する識別情報によって識別される端末装置10が有するセンサによって検知されたセンサ情報を当該端末装置10から受信する。例えば、受信部131は、センサ情報として、GPSセンサが受信する信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を受信する。図1の例では、受信部131は、ステップS14にて、かかる信号情報を端末装置10から受信する。
また、受信部131は、受信した各種情報を端末IDに対応付けて位置測位用データ記憶部121に格納する。
(取得部132について)
取得部132は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、所定のイベントに対応する端末装置10により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する。例えば、取得部132は、位置情報と、端末装置10が有する所定のセンサが受信する信号の信号強度を示す信号情報との組み合わせを、位置測位用データとして取得する。例えば、取得部132は、センサ情報として、GPSセンサが受信する信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を取得する。図1の例では、取得部132は、ステップS16にて、位置情報とセンサ情報との組み合わせ(位置測位用データ)を位置測位用データ記憶部121から取得する。
(校正部133について)
校正部133は、取得部132により取得された組み合わせ(位置測位用データ)に基づいて、位置情報を校正する。例えば、校正部133は、取得部132により取得された組み合わせ(位置測位用データ)に基づいて、従来の手法で算出された位置情報を校正する。例えば、校正部133は、取得部132により取得された組み合わせ(位置測位用データ)に基づいて、GPS位置情報を校正する。図1の例では、校正部133は、ステップS17で説明した校正処理を行う。
例えば、校正部133は、位置測位用データ記憶部121に記憶される「位置情報」(GPS位置情報といった従来手法で算出された位置情報)と、「位置情報」に対応付けられる「信号情報」とに基づいて、信号強度の特徴を示す特徴情報を算出する。例えば、校正部133は、関連する信号強度の組み合わせの中で、互いにどのような数値関係にあるかを示す特徴情報(モデル)を学習する。そして、校正部133は、従来手法で算出された位置情報(GPS位置情報)と、学習結果である特徴情報と、イベントが行われた位置を示す位置情報とを対応付けて、校正データ記憶部122に格納する。これにより、校正部133は、例えば、図1に示すような校正データ記憶部122を得る。
(推定部134について)
推定部134は、取得部132により取得された組み合わせに基づいて、任意の対象ユーザの位置情報を推定する。例えば、推定部134は、校正データ記憶部122に記憶される校正部133による校正結果に基づいて、任意の対象ユーザの位置情報を推定する。例えば、推定部134は、図2(a)で説明したように、任意の対象ユーザから位置情報の配信要求を受信する。また、推定部134は、配信要求に含まれる位置情報であって、校正部133は、従来手法で算出された位置情報(GPS位置情報)を、校正データ記憶部122に記憶されるキャリブレーションマップ、あるいは、モデルに適用し、この位置情報から本来の位置情報を推定する。
また、例えば、推定部134は、図2(b)で説明したように、任意の対象ユーザから位置情報の配信要求を受信する。また、推定部134は、配信要求に含まれる信号情報を校正データ記憶部122に記憶されるキャリブレーションマップ、あるいは、モデルに適用し、この信号情報から本来の位置情報を推定する。
(提供部135について)
提供部135は、推定部134により推定された推定結果を配信要求送信元の端末装置10に送信する。
〔3.処理手順〕
次に、図5を用いて、実施形態にかかる情報処理の手順について説明する。図5は、実施形態にかかる情報処理手順を示すフローチャートである。なお、図5の例では、図1の例に合わせて、イベントをユーザと店舗との間で行われる電子決済とし、従来手法で算出された位置情報をGPS位置情報とする。
まず、受信部131は、ユーザと店舗との間で電子決済が行われたことに応じて、例えば、店舗のバーコードリーダーから、店舗位置情報と端末IDとを受信したか否かを判定する(ステップS101)。受信部131は、店舗位置情報と端末IDとを受信していないと判定した場合には(ステップS101;No)、受信するまで待機する。一方、受信部131は、店舗位置情報と端末IDとを受信したと判定した場合には(ステップS101;Yes)、端末IDによって識別される端末装置10からセンサ情報を受信したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、受信部131は、センサ情報として、GPSセンサが受信する信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を受信したか否かを判定する。受信部131は、センサ情報を受信していないと判定した場合には(ステップS102;No)、受信するまで待機する。
一方、取得部132は、受信部131によりセンサ情報を受信したと判定された場合には、店舗位置情報とセンサ情報との組み合わせ(位置測位用データ)を位置測位用データ記憶部121から取得する(ステップS103)。次に、校正部133は、取得部132により取得された組み合わせ(位置測位用データ)に基づいて、GPS位置情報を校正する校正処理を行う(ステップS104)。また、校正部133は、校正結果を校正データ記憶部122に格納する。
このような状態において、推定部134は、任意のユーザから位置情報の配信要求を受信したか否かを判定する(ステップS105)。推定部134は、配信要求を受信していないと判定した場合には(ステップS105;No)、受信するまで待機する。一方、推定部134は、配信要求を受信したと判定した場合には(ステップS105;Yes)、校正データ記憶部122に記憶される校正部133による校正結果に基づいて、任意の対象ユーザの位置情報を推定する推定処理を行う。また、提供部135は、推定部134により推定された位置情報を配信要求元のユーザに送信する(ステップS106)。
〔4.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.公共端末〕
上記実施形態では、受信部131が、所定のイベントとして、ユーザの端末装置10が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報(例えば、店舗位置情報)を店舗から受信する例を示した。しかし、受信部131は、所定のイベントとして、利用客向けの端末装置であるマルチメディア端末が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信してもよい。例えば、店舗をコンビニエンスストアとすると、最近、コンビニエンスストアには、各種チケットの予約や電子マネーの購入、その他インターネットサービスを提供するマルチメディア端末が設置されてきている。
ユーザは、マルチメディア端末を利用して各種サービスを受けたい場合、例えば、マルチメディア端末から出力されるレシートをレジにて店員に受け渡すことにより、レジにて支払いを行う。例えば、ユーザは、端末装置10−nを利用した電子決済にて支払いを行う。このような場合、例えば、図1の例では、かかる店舗のバーコードリーダーRDは、ステップS11において、レシートから読み取った情報とともに、店舗位置情報、端末ID、店舗IDを情報処理装置100に送信する。このように、マルチメディア端末が用いられるイベントであっても、そのイベントの中でユーザが端末装置10−nを利用した場合には、受信部131は、このイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する。
また、図1で示した店舗SH1には上記のようなマルチメディア端末が設置されており、さらに、ユーザU1nは注文した商品の受取先として、店舗SH1をしている場合がある。そうすると、ユーザは、端末装置10−nに表示された所定のQRコードをかかるマルチメディア端末にかざす(読み取らせる)ことにより、マルチメディア端末に対して、注文した商品の受取伝票を発行させることができる。したがって、このような場合、端末装置10−nは、マルチメディア端末から取得した情報として、例えば、店舗位置情報、端末ID、店舗IDを情報処理装置100に送信する。また、端末装置10−nは、このとき検知した信号情報(GPS信号)と、マルチメディア端末から取得した端末IDとを対応付けて情報処理装置100に送信する。
また、ユーザU1nは、例えば、所定のコンテンツを介して販売した自身の所有物が購入されたことで購入者にこの所有物を配送する場合には、端末装置10−nに表示された所定のQRコードをマルチメディア端末SHT11にかざす(読み取らせる)ことにより、マルチメディア端末SHT11に対して、配送伝票を発行させることができる。したがって、このような場合も同様に、端末装置10−nは、マルチメディア端末から取得した情報として、例えば、店舗位置情報、端末ID、店舗IDを情報処理装置100に送信する。また、端末装置10−nは、このとき検知した信号情報(GPS信号)と、マルチメディア端末から取得した端末IDとを対応付けて情報処理装置100に送信する。
〔4−2.イベントについて〕
上記実施形態では、受信部131が、ユーザと店舗との間で行われる電子決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信する例を示した。しかし、受信部131は、ユーザと店舗との間で行われるクーポン利用の決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信してもよい。図1の例を用いて説明すると、ユーザU11は、端末装置10−1を用いて、店舗SH1で利用可能な電子クーポンKを予め取得しているものとする。かかる場合、例えば、ユーザU11は、レジにて電子クーポンKを読み取らせたうえで、電子決済を行う。そうすると、店舗SH1のバーコードリーダーRDは、ステップS11において、レシートから読み取った情報とともに、店舗位置情報、端末ID、店舗IDを情報処理装置100に送信する。
〔4−3.WiF1〕
また、上記実施形態では、受信部131が、センサ情報として、端末装置10のGPSセンサが検知した信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を受信する例を示した。また、これに応じて、取得部132が、所定のイベントに基づき特定される位置であって、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、この信号情報との組み合わせを取得する例を示した。
ここで、端末装置10−nは、WiFi、Bluetooth(登録商標)等の所定の無線通信機能や、ビーコン等の機能を用いてユーザの位置情報を検知し、取得する機能を有する。すなわち、端末装置10―nは、WiFiやケーブルを用いた接続状況を検出するセンサを備えている。したがって、受信部131は、センサ情報として、端末装置10のセンサが検知したWiFi(登録商標)電波強度を示す電波情報を受信し、取得部132は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、この電波情報との組み合わせを取得してもよい。
この点について、図1の例を用いて説明する。例えば、店舗SH1の周辺には、WiFiアクセスポイントとして、アクセスポイントACC1、アクセスポイントACC2、および、アクセスポイントACC3、といった3つのアクセスポイントが存在するものとする。言い換えれば、アクセスポイントACC1、アクセスポイントACC2、および、アクセスポイントACC3が周辺に存在する店舗は、店舗SH1だけである。さらに言い換えれば、アクセスポイントACC1、アクセスポイントACC2、および、アクセスポイントACC3が周辺に存在する位置情報は、店舗位置情報SPT1だけである。このようなことから、GPSだけでなくWiFiを用いる場合でも、イベント(決済)が行われる店舗の位置情報は、正解データの一つとして機能する。なお、アクセスポイントACC1を例に挙げると、ACC1は、アクセスポイントACC1を識別する識別情報を示す。
例えば、端末装置10−1は、アクセスポイントACC1から、電波強度「WV11−1」の電波を検知し、アクセスポイントACC2から、電波強度「WV12−1」の電波を検知し、アクセスポイントACC3から、電波強度「WV13−1」の電波を検知したとする。かかる場合、端末装置10−1は、識別子「ACC1」と電波強度「WV11−1」とを対応付けた情報と、識別子「ACC2」と電波強度「WV12−1」とを対応付けた情報と、識別子「ACC3」と電波強度「WV13−1」とを対応付けた情報とを1つの電波情報として情報処理装置100に送信する。
また、端末装置10−nは、各アクセスポイントから受信した電波強度の違いから、三点測位によって算出された位置情報(WiFi位置情報)も情報処理装置100に送信する。なお、このWiFi位置情報は、いわゆる従来手法で算出された位置情報であり、校正なしでは正確な情報とはいえない。
そうすると、受信部131は、端末装置10−1から送信された電波情報を受信する。上記例によると、受信部131は、識別子「ACC1」と電波強度「WV11−1」とが対応付けられた情報と、識別子「ACC2」と電波強度「WV12−1」とが対応付けられた情報と、識別子「ACC3」と電波強度「WV13−1」とが対応付けられた情報とを含む1つの電波情報を受信する。また、受信部131は、受信した電波情報を位置測位用データ記憶部121に格納する。かかる場合、図1に示す位置測位用データ記憶部121において、「GPS番号」が「アクセスポイント識別子」に置き換わり、「信号強度」が「電波強度」に置き換わり、「GPS位置情報」が「WiFi位置情報」に置き換わる。
そして、取得部132は、例えば、校正処理が行われる際に、店舗位置情報と、電波情報との組み合わせを位置測位用データとして、位置測位用データ記憶部121から取得する。以降の校正処理、推定処理については、GPSの場合と同様であるため説明を省略する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、室内の位置測位に用いられるWiFi位置測位での位置情報を、生データであるWiFi電波強度からとらえた特徴情報と、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報とに基づき校正することができるため、ユーザの位置を高精度に測位することができるといった効果を奏する。
〔4−4.スマートスピーカー〕
上記の通り、端末装置10−nは、WiFi、Bluetooth(登録商標)等の所定の無線通信機能や、ビーコン等の機能を用いてユーザの位置情報を検知し、取得する機能を有する。したがって、受信部131は、センサ情報として、端末装置10のセンサが検知したスマートスピーカーの電波強度を示す電波情報を受信し、取得部132は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、この電波情報との組み合わせを取得してもよい。
この点について、図1の例を用いて説明する。例えば、店舗SH1の店内には、スマートスピーカーSSP1、スマートスピーカーSSP2、および、スマートスピーカーSSP3、といった3つのスマートスピーカーが存在するものとする。言い換えれば、スマートスピーカーSSP1、スマートスピーカーSSP2、および、スマートスピーカーSSP1が設置してある店舗は、店舗SH1だけである。さらに言い換えれば、スマートスピーカーSSP1、スマートスピーカーSSP2、および、スマートスピーカーSSP3といった組み合わせのスマートスピーカーが存在する位置情報は、店舗位置情報SPT1だけである。このようなことから、GPSだけでなくスマートスピーカーを用いる場合でも、イベント(決済)が行われる店舗の位置情報は、正解データの一つとして機能する。なお、スマートスピーカーSSP1を例に挙げると、SSP1は、スマートスピーカーSSP1を識別する識別情報を示す。
例えば、端末装置10−1は、スマートスピーカーSSP1から、電波強度「WV11−2」の電波を検知し、スマートスピーカーSSP2から、電波強度「WV12−2」の電波を検知し、スマートスピーカーSSP3から、電波強度「WV13−2」の電波を検知したとする。かかる場合、端末装置10−1は、識別子「SSP1」と電波強度「WV11−2」とを対応付けた情報と、識別子「SSP2」と電波強度「WV12−2」とを対応付けた情報と、識別子「SSP3」と電波強度「WV13−2」とを対応付けた情報とを1つの電波情報として情報処理装置100に送信する。
また、端末装置10−nは、各スマートスピーカーから受信した電波強度の違いから、三点測位によって算出された位置情報(スマーチスピーカー位置情報)も情報処理装置100に送信する。なお、スマーチスピーカー位置情報は、いわゆる従来手法で算出された位置情報であり、校正なしでは正確な情報とはいえない。
そうすると、受信部131は、端末装置10−1から送信された電波情報を受信する。上記例によると、受信部131は、識別子「SSP1」と電波強度「WV11−2」とが対応付けられた情報と、識別子「SSP2」と電波強度「WV12−2」とが対応付けられた情報と、識別子「SSP3」と電波強度「WV13−2」とが対応付けられた情報とを含む1つの電波情報を受信する。また、受信部131は、受信した電波情報を位置測位用データ記憶部121に格納する。かかる場合、図1に示す位置測位用データ記憶部121において、「GPS番号」が「スマートスピーカー識別子」に置き換わり、「信号強度」が「電波強度」に置き換わり、「GPS位置情報」が「スマートスピーカー位置情報」に置き換わる。
そして、取得部132は、例えば、校正処理が行われる際に、店舗位置情報と、電波情報との組み合わせを位置測位用データとして、位置測位用データ記憶部121から取得する。つまり、取得部132は、店舗位置情報と、店舗位置情報が示す位置から所定範囲内(例えば、店内)に存在する所定の情報処理装置(例えば、スマートスピーカー)の識別情報を含む電波情報とを取得する。以降の校正処理、推定処理については、GPSの場合と同様であるため説明を省略する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、スマートスピーカーの電波強度に基づく位置測位での位置情報を、生データであるスマートスピーカー電波強度からとらえた特徴情報と、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報とに基づき校正することができるため、ユーザの位置を高精度に測位することができるといった効果を奏する。
〔4−5.センサ情報の一例(1)〕
また、端末装置10−nは、GPSセンサ等に限らず種々のセンサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、端末装置10−nは、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、取得する。また、端末装置10−nは、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10−nは、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報(例えば、心拍数情報や心電図情報)を検知し、取得可能であってもよい。
気圧を例に挙げると、受信部131は、例えば、センサ情報として、端末装置10−nの気圧センサが検知した気圧強度を示す気圧情報を受信し、取得部132は、所定のイベントに基づき特定される位置であって、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報と、この気圧情報との組み合わせを取得してもよい。
この点について、図1の例を用いて説明する。例えば、店舗SH1の入口付近の位置SPT11、および、レジ付近の位置SPT12それぞれの位置において検知された気圧強度の組み合わせは、店舗SH1オリジナルの情報といえる。このようなことから、GPSだけでなく気圧を用いる場合でも、イベント(決済)が行われる店舗の位置情報は、正解データの一つとして機能する。
例えば、端末装置10−1は、位置SPT11において気圧強度「AT11」の気圧を検知し、位置SPT12において気圧強度「AT12」の気圧を検知したとする。かかる場合、端末装置10−1は、気圧位置情報「SPT11」と気圧強度「AT11」とを対応付けた情報と、気圧位置情報「SPT12」と気圧強度「AT12」とを対応付けた情報とを対応付けた情報とを1つの気圧情報として情報処理装置100に送信する。
そうすると、受信部131は、端末装置10−1から送信された気圧情報を受信する。上記例によると、受信部131は、気圧位置情報「SPT11」と気圧強度「AT11」とが対応付けられた情報と、気圧位置情報「SPT12」と気圧強度「AT12」とが対応付けられた情報とを含む1つの気圧情報を受信する。また、受信部131は、受信した気圧情報を位置測位用データ記憶部121に格納する。かかる場合、図1に示す位置測位用データ記憶部121において、「GPS番号」が「気圧位置情報」に置き換わり、「信号強度」が「気圧強度」に置き換わる。
そして、取得部132は、例えば、校正処理が行われる際に、気圧位置情報と、気圧情報との組み合わせを位置測位用データとして、位置測位用データ記憶部121から取得する。以降の校正処理、推定処理については、GPSの場合と同様であるため説明を省略する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、気圧強度からとらえた特徴情報と、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報とに基づき校正することができるため、ユーザの位置を高精度に測位することができるといった効果を奏する。
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、センサ情報として、GPS、WiFi、圧力に関する情報と、所定のイベントが行われた位置を示す位置情報位置測位用データとして取得する例を示した。しかし、情報処理装置100は、端末装置10−nが有する各種センサが検知可能な情報であれば、いずれの情報を実施形態にかかる情報処理に用いることができる。
例えば、上記例では、情報処理装置100が、所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する例を示した。また、図1の例では、かかる店舗は、一般的な商品販売店でるものとして説明したが、例えば、かかる店舗は、所定の医療機関(例えば、歯医者等のクリニック)であってもよい。一般的な商品販売店で商品購入する際、ユーザの心拍数や心電図等に大きな変化が生じることは考えにくいが、医療機関を利用する際(例えば、医療機関に入って受け付けをする際)には、この後の診察に対する不安などから、ユーザは「ドキドキ」している可能性がある。そうすると、例えば、心拍数情報が通常時より高い値を示すといったことが起こり得る。このように心拍数情報や心電図情報は、特定の状況下で、その状況を示唆するかのように変化する傾向にあることを利用すると、情報処理装置100は、例えば、所定の医療機関の位置情報と、心拍数情報あるいは心電図情報とを組み合わせることで、高精度な正解データ(位置測位用データ)を得ることができるようになる。この結果、情報処理装置100は、ユーザの位置を高精度に測位することができるようになる。
〔4−6.センサ情報の一例(2)〕
また、情報処理装置100は、センサ情報として、端末装置10−nのセンサにより検出された照度情報や、音声情報も取得することができる。例えば、店舗毎にレジ付近の照度や、レジ付近で得られる音声はことなる。言い換えると、レジ付近の照度を示す照度情報や、レジ付近で得られる音声を示す音声情報は固有のものといえる。したがって、情報処理装置100は、例えば、位置情報と、照度情報あるいは音声情報とを組み合わせることで、高精度な正解データ(位置測位用データ)を得ることができるようになる。この結果、情報処理装置100は、ユーザの位置を高精度に測位することができるようになる。
〔5.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
60 GPS装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 位置測位用データ記憶部
122 校正データ記憶部
130 制御部
131 受信部
132 取得部
133 校正部
134 推定部
135 提供部

Claims (16)

  1. 所定のイベントに基づき特定される位置であって、前記所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する受信部と、
    前記位置情報と、前記所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する取得部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記受信部は、前記所定のイベントとして、ユーザの端末装置が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受信部は、前記所定のイベントとして、利用客向けの端末装置が用いられた所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記受信部は、前記所定のイベントが行われる際に用いられた識別情報であって、ユーザの端末装置を識別する識別情報を前記位置情報とともに受信する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記受信部は、前記所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる所定のイベントに基づき特定される位置を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記受信部は、前記所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われる電子決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記受信部は、前記所定のイベントとして、ユーザと店舗との間で行われるクーポン利用の決済に基づき特定される位置を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記受信部は、前記位置情報として、前記店舗の所在地を示す位置情報を受信する
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記取得部は、前記位置情報と、前記センサ情報として、ユーザの端末装置が有する所定のセンサが受信する信号の信号強度を示す信号情報との組み合わせを、前記位置測位用データとして取得する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  10. 前記取得部は、前記センサ情報として、GPS(Global Positioning System)センサが受信する信号であって、当該信号を発信するGPS衛星を識別する識別情報を含む信号の信号強度を示す信号情報を取得する
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記取得部は、前記センサ情報として、WiFi(登録商標)電波強度を示す電波情報、スマートスピーカー由来の電波強度を示す電波情報、気圧情報、温度情報、加速度情報、照度情報、音声情報、心電図情報、または、心拍数情報の少なくともいずれか1つを取得する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  12. 前記取得部は、前記位置情報と、前記センサ情報として、前記位置情報が示す位置から所定範囲内に存在する所定の情報処理装置の識別情報を含むセンサ情報とを取得する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記取得部により取得された組み合わせに基づいて、位置情報を校正する校正部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  14. 前記取得部により取得された組み合わせと、任意の対象ユーザの端末装置により検出されたセンサ情報とに基づいて、前記任意の対象ユーザの位置情報を推定する推定部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  15. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    所定のイベントに基づき特定される位置であって、前記所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する受信工程と、
    前記位置情報と、前記所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する取得工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  16. 所定のイベントに基づき特定される位置であって、前記所定のイベントが行われた位置を示す位置情報を受信する受信手順と、
    前記位置情報と、前記所定のイベントに対応するユーザの端末装置により検出されたセンサ情報との組み合わせを、ユーザの位置測位に利用される位置測位用データとして取得する取得手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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