JP2020152749A - 茶の実油の製造方法並びにそれに用いる殻果状種子の殻取装置 - Google Patents

茶の実油の製造方法並びにそれに用いる殻果状種子の殻取装置 Download PDF

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雅則 白形
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Abstract

【課題】 茶の実から種子胚の取り出しを容易にする手法を開発すると共に、茶の実が含有する油成分を有効に搾り出すことのできる手法並びに装置の開発を技術課題とした。【解決手段】 原料準備工程1と、搾油準備工程2と、搾油工程3とを有し、殻果状の茶の実Sから茶の実油Aを製造する方法であって、前記原料準備工程1は、収穫した茶の実Sから、茶の実油Aを含む種子胚S1を、鬼皮P1を割り開いて取り出す工程であり、また前記搾油準備工程2は、種子胚S1を粉砕した上で、通液性を有する袋状のケーシングBに詰め、茶の実油Aの成分の変性温度以下で加温するものであり、また前記搾油工程3では、前工程でケーシングBに詰められて加温された種子胚S1を圧搾容器31に入れ、加圧盤33により種子胚S1を圧縮することにより、種子胚S1中の茶の実油Aを搾油することを特徴として成る。【選択図】図1

Description

本発明は、茶の実から油成分を搾油する茶の実油の製造方法並びにそれに用いる殻取装置に関するものである。
茶の効用が認められている中、茶の実(種子)については有効利用は必ずしも充分にされていない。当然ながら茶樹はツバキ科ツバキ属の常緑樹であり、種子に油成分を含んでおり、この油を有効に取り出すことができれば、特に食品素材としての利用の途を大きく開くことができる。
このため一部で茶の実油を利用する試みがされているものの、取り出せる茶の実油の量は、元の茶の実の重量比で約10%以下にとどまる等、商業的採算性を考慮すると現実的ではない。
その理由の一つとして、茶の実は胚及び胚乳(以下、本明細書ではこれらを総称して種子胚と呼ぶ)が硬い鬼皮で覆われた殻果状の種子であることから、油成分を含む種子胚を取り出すために多くの手間を要することにあった。即ち個人的に行う処理量であれば手作業により鬼皮を割って種子胚を取り出すことも行われるが、一方で大量処理の場合には、種子胚を鬼皮ごとプレスして搾油することが行われており、このような手法に因み、胚種子胚ら有効に油成分を採り出し得なかったものと考えられる。
ところで茶の実と同様に、殻果状の蓮の実や団栗の鬼皮を除去することのできる殻剥き装置も実用化されてはいるものの(例えば特許文献1参照)、この装置は、殻剥ぎ処理を行うための螺旋状の刃を回転駆動するといった複雑な機構を有するものであり、装置導入のイニシャルコスト並びにランニングコストが高価なものである。
特開2016−106574公報
本発明はこのような状況を充分考慮した結果なされたものであって、茶の実から種子胚の取り出しを容易にする手法を開発すると共に、茶の実が含有する油成分を有効に搾り出すことのできる手法並びに装置の開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の茶の実油の製造方法は、原料準備工程と、搾油準備工程と、搾油工程とを有し、殻果状の茶の実から茶の実油を製造する方法であって、前記原料準備工程は、収穫した茶の実から、茶の実油を含む種子胚を、鬼皮を割り開いて取り出す工程であり、また前記搾油準備工程は、種子胚を粉砕した上で、通液性を有する袋状のケーシングに詰め、茶の実油の成分の変性温度以下で加温するものであり、また前記搾油工程では、前工程でケーシングに詰められて加温された種子胚を圧搾容器に入れ、加圧盤により種子胚を圧縮することにより、種子胚中の茶の実油を搾油することを特徴として成るものである。
また請求項2記載の茶の実油の製造方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記鬼皮を割り開くに当たっては、対向的に移動する一対の押圧体を具えた殻取装置を用い、一対の押圧体の間に茶の実を通過させるものであり、対向する押圧体の作動状態を異ならせ、且つ押圧体の表面に設けた刺し受けライナーに、割り開かれた鬼皮のエッジを刺し掛けるようにして鬼皮を割りずらせ、鬼皮と種子胚とを分離することを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の茶の実油の製造方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記搾油工程で用いられる圧搾容器は、不活性ガスが充填される囲繞壁内に収容されていることを特徴として成るものである。
また請求項4記載の殻果状種子の殻取装置は、一対の押圧体の間に殻果状の種子を通過させ、前記押圧体により種子の鬼皮を割って内部の種子胚と分離させる装置であって、前記押圧体は、それぞれ押圧本体と、その表面に設けた刺し受けライナーとを有し、更に一対の押圧体は、それぞれその作動状態を異ならせ、一対の押圧体の間を通過した種子は、押圧体の押圧を受けて鬼皮がクラック状に割り開かれ、更に割り開かれた鬼皮のエッジが、刺し受けライナーに刺し掛けられ、各押圧体の作動状態が異なることにより、クラックを割りずらすように拡げて、鬼皮を種子胚から分離させるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項5記載の殻果状種子の殻取装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記一対の押圧体は、ローラ状であることを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の殻果状種子の殻取装置は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記一対の押圧体のそれぞれの作動状態は、一方のみ駆動がされ、他方は非駆動状態で回転することを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、茶の実が含有する油成分を有効に搾り出すことができる。
また請求項2記載の発明によれば、鬼皮と種子胚とを極めて効率的に分離することができる。
また請求項3記載の発明によれば、茶の実油の劣化を防止することができる。
また請求項4記載の発明によれば、鬼皮と種子胚とを極めて効率的に分離することができる。
また請求項5記載の発明によれば、鬼皮にクラックを割り開くとともに、このクラックを割りずらすように拡げる動作を円滑に実現することができる。
また請求項6記載の発明によれば、鬼皮を種子胚から分離させる機能を損なうことなく、装置構成を簡素化することができる。
本発明の茶の実油の製造方法を実施するための工程を示す工程図である。 本発明の殻取装置を示す縦断面図である。 粉砕装置の粉砕室を示す平面図である。 粉砕種子胚をケーシングに収容する様子を示す斜視図である。 搾油装置を示す縦断面図である。 殻取装置における押圧体による鬼皮除去の様子を段階的に示す説明図である。 殻取装置における押圧体の作動状態を異ならせるための機構の他の実施例を示す骨格図である。
本発明の「茶の実油の製造方法並びにそれに用いる殻果状種子の殻取装置」の最良の形態は以下に示すとおりであるが、この形態に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
まず本発明の「茶の実油の製造方法」は図1に示すように、原料準備工程1と、搾油準備工程2と、搾油工程3とを有し、殻果状の茶の実Sから茶の実油Aを製造する方法である。なお実際の製造現場では、原料準備工程1の前段に殻斗除去工程、乾燥工程が設けられ、更に搾油工程3の後段に精製工程、容器詰め工程が設けられることとなる。
なお茶の実Sは図1に示すように、胚及び胚乳が一体化した粒状の種子胚S1が薄皮P2に覆われ、更にこの薄皮P2の上に硬く厚い鬼皮P1が覆われた殻果状の種子である。
前記原料準備工程1は、収穫した茶の実Sから、茶の実油Aを含む種子胚S1を、鬼皮P1を割り開いて取り出す工程であり、本発明の殻取装置10が具えられる工程である。
また前記殻取装置10は、一対の押圧体11、12の間に殻果状の種子の一例である茶の実Sを通過させ、前記押圧体11、12により茶の実Sの鬼皮P1を割って内部の種子胚S1と分離させる装置である。
具体的には図2に骨格的に示すように、前記押圧体11、12は一例として、側周面が対向する一対のローラとして構成されるものであり、それぞれ押圧本体110、120の表面に、一例としてゴム等の弾性樹脂材によって形成された刺し受けライナー13が設けられる。
なお押圧体11、12は、茶の実Sの平均径よりもやや短い間隔を空けて対向するものであり、大径の押圧体11のみが回転駆動され、小径の押圧体12はこれに従動して回転するものであり、それぞれその作動状態が異なるように構成されている。
もちろん正確な回転制御が可能である場合には、押圧体11、12の双方を回転駆動するようにしてもよい。
また前記刺し受けライナー13の表面に凹凸を形成するようにしてもよい。
そしてこれら押圧体11、12の上方には、ホッパ14が設けられるものであり、一方、押圧体11、12の下方には風選装置15が設けられる。
この風選装置15は、ブロワ16と、このブロワ16の吹き出し方向の上部に具えられる鬼皮ダクト17と、ブロワ16の吹き出し方向の下部に具えられる種子胚ダクト18とを具えて構成されている。
また前記搾油準備工程2は、種子胚S1を粉砕した上で、通液性を有する袋状のケーシングBに詰め、茶の実油Aの成分の変性温度(一例として55℃)以下で加温する工程である。
そして種子胚S1を粉砕するための粉砕装置20は一例としてハンマーミルが適用されるものであり、図3の平面図に示すように粉砕室21内に回転するハンマー22が設けられ、粉砕室21の内壁に形成される波状の凹凸23とハンマー22とにより被処理物を粉砕するものである。
粉砕された被処理物は、粉砕室21の一部に形成さえる取出口24に設けられるスクリーン24Sの目よりも細かくなった時点でここから排出される。
また前記搾油工程3は、前記搾油準備工程2でケーシングBに詰められて加温された粉砕種子胚S2を圧搾容器31に入れ、加圧盤33により粉砕種子胚S2を圧縮することにより、粉砕種子胚S2中の茶の実油Aを搾油する工程である。
このための搾油装置30は一例として図5に示すように、側周部や底部に液抜孔34が形成された圧搾容器31の上部開口部を塞ぐ蓋体32に対して雌ネジ部を形成し、ここに雄ネジが形成された軸35を螺合させ、軸35の両端にハンドル36、加圧盤33を具えて構成される。
なお搾油装置30の構成については、このような手動によるものの他、油圧シリンダにより加圧を行うような構成を採ることもできる。
また前記圧搾容器31の外側には囲繞壁38が設けられ、囲繞壁38と圧搾容器31との間の空間に、窒素ガス等の不活性ガスを充填することができるように構成される。
本発明の「茶の実油の製造方法」を実施するための装置構成の一例は以上説明した通りであり、以下、本発明の「茶の実油の製造方法」について説明する。
〔殻斗除去工程〕
まず、茶畑において収穫される茶の実Sは、通常2〜4粒が殻斗Hに包まれた状態となっているものであり、図1に示すように殻斗Hを除去することにより、個々の茶の実Sを自由状態とする。
〔乾燥工程〕
次いで茶の実Sに含まれる余分な水分を除去するために乾燥処理が施されるものであり、乾燥機を用いて行う他、短時間の天日干し、冷暗所に長時間寝かせる等、適宜の手法が採られる。
なお長時間寝かせることにより、熟成による茶の実油Aの香味向上を図ることもできる。
〔原料準備工程〕
次いで、茶の実Sから、茶の実油Aを含む種子胚S1を、鬼皮P1を割り開いて取り出すものであり、殻取装置10の押圧体11を回転させた状態で、ホッパ14に茶の実Sを投入する。
そして図6(a)に示すように茶の実Sが押圧体11と押圧体12とに挟まれることにより、押圧体12が従動して回転するものであり、この際、茶の実Sは両側から押圧を受けて図6(b)に示すように鬼皮P1にクラックCが割り開かれる。
更に茶の実Sが押圧体11、12の間を通過する際には、図6(b)、(c)に示すように、割り開かれた鬼皮P1のエッジEが、刺し受けライナー13に刺し掛けられた状態となる。
ここで前記「刺し掛けられる」とは、鬼皮P1のエッジE付近が、刺し受けライナー13に突き刺さるように減り込む様子を表すものである。
更に押圧体11と押圧体12とは、径寸法が異なるため、これらが協動するときの押圧体11と押圧体12との接線方向の速度は当然ながら同じ値vとなるが、押圧体11の角速度ω1と押圧体12の角速度ω2は異なったものとなり(ω1<ω2)、このように押圧体11と押圧体12との作動状態が異なることにより、図6(c)に示すように、クラックCを割りずらすように拡げて、鬼皮P1を薄皮P2に覆われた種子胚S1から分離させることができる。
なおこの実施例では、10kg(約1000個)の茶の実Sから、鬼皮P1を割り開いて、薄皮P2に覆われた種子胚S1を取り出すのに10分程しか要さなかった。
そして押圧体11及び押圧体12から開放されて自由状態となった鬼皮P1及び薄皮P2に覆われた種子胚S1は、風選装置15内に位置することとなり、ここでブロワ16からの送風を受け、軽量である鬼皮P1は鬼皮ダクト17に移送されて外部に排出される。
一方、薄皮P2に覆われた種子胚S1は種子胚ダクト18に移送されて外部に排出される。
なお鬼皮P1と薄皮P2に覆われた種子胚S1とが完全に離れていなくても、これらはブロワ16からの送風によって分離されることとなる。
〔搾油準備工程〕
次いで分別された薄皮P2に覆われた種子胚S1は粉砕装置20に供給されるものであり、ハンマー22と凹凸23の作用により粉砕され、所望の粒径の粉砕種子胚S2となった時点でスクリーン24Sを通過して取出口24から排出される。
次いで粉砕種子胚S2を、紙等の通液性を有する素材により形成された袋状のケーシングBに収容し、茶の実油Aの成分の変性温度以下で加温する。
この実施例では、電子レンジによる加温を行って、粉砕種子胚S2の温度が一例として55℃になるようにした。
〔搾油工程〕
次いでケーシングBに収容された状態の種子胚S1を、更に布等の通液性を有する素材により形成された袋状のケーシングBに収容し、搾油装置30における圧搾容器31にセットする。その後、ハンドル36を操作して加圧盤33を下降させ、加圧盤33により種子胚を圧縮することにより、種子胚S1中の茶の実油Aを搾油する。
この際、囲繞壁38と圧搾容器31との間の空間に、窒素ガス等の不活性ガスを充填することにより、搾油された茶の実油Aの酸化等による劣化を防ぐことができる。
〔精製工程〕
次いでコック37を開けて茶の実油Aを排出し、遠心分離機にかけて水分を分離したり、濾紙による濾過を行うことにより不純物を取り除いて精製する。
なおこのような精製工程については、茶の実油Aの用途や商品的なグレードに応じて適宜行われるものであり、必須の工程ではない。
〔容器詰め工程〕
そして茶の実油Aは、瓶や缶等の容器に詰められて出荷されることとなる。
なお〔背景技術〕で述べたように、種子胚S1を鬼皮P1ごと粉砕し、これをプレスして搾油した場合には、搾油量は重量比10%以下に留まっていたが、本発明による搾油量は重量比の13%以上となることが本出願人によって検証されている。
〔他の実施例〕
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示すような実施例を採ることもできる。
まず上述した基本となる実施例では、対向する一対の押圧体11、12の作動状態を異ならせる構成を、押圧体11、12を側周面が対向する一対のローラとして構成するとともに、それぞれの径を異ならせる構成としたが、これ以外の構成を採ることもできる。
具体的には図7に示すように、押圧体11、12の一方または双方を、ローラと、ローラに捲回されるベルト19とにより構成するようにしてもよい。この場合、ベルト19に対して裏当板19aを設けることにより、押圧体11と押圧体12とによる種子胚S1からの鬼皮P1の分離を行うことが可能となる。
また上述した基本となる実施例では、茶の実Sを殻取装置10の処理対象としたが、茶の実S以外にも、椿の実、蓮の実、団栗等の殻果状種子を処理対象とすることもできる。
1 原料準備工程
2 搾油準備工程
3 搾油工程
10 殻取装置
11 押圧体
110 押圧本体
12 押圧体
120 押圧本体
13 刺し受けライナー
14 ホッパ
15 風選装置
16 ブロワ
17 鬼皮ダクト
18 種子胚ダクト
19 ベルト
19a 裏当板
20 粉砕装置
21 粉砕室
22 ハンマー
23 凹凸
24 取出口
24S スクリーン
30 搾油装置
31 圧搾容器
32 蓋体
33 加圧盤
34 液抜孔
35 軸
36 ハンドル
37 コック
38 囲繞壁
A 茶の実油
B ケーシング
C クラック
E エッジ
H 殻斗
P1 鬼皮
P2 薄皮
S 茶の実
S1 種子胚
S2 粉砕種子胚

Claims (6)

  1. 原料準備工程と、搾油準備工程と、搾油工程とを有し、
    殻果状の茶の実から茶の実油を製造する方法であって、
    前記原料準備工程は、収穫した茶の実から、茶の実油を含む種子胚を、鬼皮を割り開いて取り出す工程であり、
    また前記搾油準備工程は、種子胚を粉砕した上で、通液性を有する袋状のケーシングに詰め、茶の実油の成分の変性温度以下で加温するものであり、
    また前記搾油工程では、前工程でケーシングに詰められて加温された種子胚を圧搾容器に入れ、加圧盤により種子胚を圧縮することにより、種子胚中の茶の実油を搾油することを特徴とする茶の実油の製造方法。
  2. 前記鬼皮を割り開くに当たっては、対向的に移動する一対の押圧体を具えた殻取装置を用い、一対の押圧体の間に茶の実を通過させるものであり、
    対向する押圧体の作動状態を異ならせ、且つ押圧体の表面に設けた刺し受けライナーに、割り開かれた鬼皮のエッジを刺し掛けるようにして鬼皮を割りずらせ、
    鬼皮と種子胚とを分離することを特徴とする請求項1記載の茶の実油の製造方法。
  3. 前記搾油工程で用いられる圧搾容器は、不活性ガスが充填される囲繞壁内に収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の茶の実油の製造方法。
  4. 一対の押圧体の間に殻果状の種子を通過させ、前記押圧体により種子の鬼皮を割って内部の種子胚と分離させる装置であって、
    前記押圧体は、それぞれ押圧本体と、その表面に設けた刺し受けライナーとを有し、
    更に一対の押圧体は、それぞれその作動状態を異ならせ、一対の押圧体の間を通過した種子は、押圧体の押圧を受けて鬼皮がクラック状に割り開かれ、
    更に割り開かれた鬼皮のエッジが、刺し受けライナーに刺し掛けられ、
    各押圧体の作動状態が異なることにより、クラックを割りずらすように拡げて、鬼皮を種子胚から分離させるようにしたことを特徴とする殻果状種子の殻取装置。
  5. 前記一対の押圧体は、ローラ状であることを特徴とする請求項4記載の殻果状種子の殻取装置。
  6. 前記一対の押圧体のそれぞれの作動状態は、一方のみ駆動がされ、他方は非駆動状態で回転することを特徴とする請求項4または5記載の殻果状種子の殻取装置。
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