JP2020151788A - 保持機構及び搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡略化を図りつつ、物品が吸着される面形状の変化に容易に対応できるようにすること。【解決手段】保持機構(1)は、物品(W)を吸着する複数の吸着部(11)と、複数の吸着部の吸着パッド(15)の位置を調整可能に支持する連動機構(12)とを有するハンド部(10)を備えている。ハンド部における全ての吸着部の吸着パッドを囲う平面が物品に対する吸着領域(A1、A2)とされる。吸着領域は、交差する前後方向及び左右方向に幅を備えた形状に設けられる。連動機構は、その一部に加えられる操作力で複数の吸着部を連動して変位する。この変位によって、吸着領域における前後方向の幅を縮小したときに左右方向の幅を拡大する一方、前後方向の幅を拡大したときに左右方向の幅を縮小する。【選択図】図3

Description

本発明は、保持機構及び搬送装置に関し、特に、物品を保持して搬送するために用いる保持機構及び搬送装置に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される搬送装置が提案されている。特許文献1の搬送装置は、物品の吸着面を吸着保持する複数のノズルと、吸着面と平行な面においてノズルを移動させる拡縮機構と、これらを移動させるロボットとを備えている。特許文献1では、ノズルを連動して移動させる拡縮機構として、1つの外歯歯車と、内歯歯車の一部である3体の部分内歯歯車とを備えた構成を開示している。
各部分内歯歯車は、外歯歯車とかみ合うように設けられ、外歯歯車側から放射状均等に延びて先端部にノズルが取り付けられている。特許文献1においては、外歯歯車を回転させることによって、それぞれの部分内歯歯車が回転し、部分内歯歯車に取り付けられたノズルの位置を変更可能となっている。
特開2019−5869号公報
上記特許文献1の構成にあっては、拡縮機構及びノズルを上から見た状態で、3箇所のノズルの設置箇所を結ぶと正三角形状の吸着領域が形成される。かかる構成において、吸着領域を拡縮すべく外歯歯車の回転によって部分内歯歯車及びノズルを移動しても、吸着領域の形状は正三角形状に維持されてしまう。よって、物品が吸着される面形状に多様なバリエーションがあると、ノズルが物品の吸着面からはみ出たり、該吸着面の外縁からノズルが離れたりし、吸着不良が発生し易くなる、という問題がある。このため、拡縮機構及びノズルを備えたユニットを複数用意したり、かかる複数のユニットを交換する回数が増えたりし、搬送のための負担が大きくなって搬送効率が低下する、という問題がある。
ここで、拡縮機構として、特許文献1には、放射状均等に四箇所のテレスコピック機構を備えた構成も開示され、それぞれのテレスコピック機構の先端部にノズルが取り付けられている。このような構成によれば、物品が吸着される面形状のバリエーションに対応可能となるが、拡縮機構の構造が複雑化するだけでなく、高重量化してロボットが大型化する、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、構成の簡略化を図りつつ、物品が吸着される面形状の変化に容易に対応することができる保持機構及び搬送装置を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の保持機構は、物品を吸着する複数の吸着部と、該複数の吸着部の吸着位置を調整可能に支持する連動機構とを有するハンド部を備え、該ハンド部における全ての前記吸着部の吸着位置を囲う平面を物品に対する吸着領域とする保持機構であって、前記吸着領域は、交差する第1方向及び第2方向に幅を備えた形状に設けられ、前記連動機構は、その一部に加えられる操作力で複数の前記吸着部を連動して変位し、前記吸着領域における前記第1方向の幅を縮小したときに前記第2方向の幅を拡大する一方、前記第1方向の幅を拡大したときに前記第2方向の幅を縮小することを特徴とする。
本発明における一態様の搬送装置は、前記保持機構と、前記保持機構を移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、一の連動機構に操作力を加えることで、吸着領域の交差する二方向での幅を上述のように変化させることができ、吸着領域の形状にバリエーションを付与することができる。これにより、ハンド部の構成が複雑化、高重量化することを回避しつつ、物品が吸着される面形状が変化しても、かかる変化に対応した吸着領域を容易に形成することができる。この結果、用意するハンド部の個数やハンド部の交換回数を削減でき、搬送に伴う負担を抑制して搬送効率の向上を図ることができる。
第1の実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。 第1の実施の形態に係る保持機構及び保持される物品の正面図である。 第1の実施の形態に係る保持機構の底面図である。 図3の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図3と同様の底面図である。 物品を吸着する直前のハンド部を上から見た説明図である。 他の物品を吸着する直前での不具合例を示す図5と同様の説明図である。 他の物品を吸着する直前のハンド部を上から見た図5と同様の説明図である。 第2の実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。 第2の実施の形態に係る保持機構の底面図である。 図9の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図9と同様の底面図である。 図9の状態から連動機構の形態を変更した他の一例を示す図9と同様の底面図である。 変形例に係るハンド部の平面図である。 図12の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図12と同様の平面図である。 連動機構の形態を変更した他の一例を示すハンド部の平面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る保持機構及び保持される物品の正面図であり、図3は、第1の実施の形態に係る保持機構の底面図である。図1〜図3に示す保持機構1は、物品W(図1、3では不図示)を吸着して保持する単一のハンド部10を備えて構成される。ハンド部10は、複数(本実施の形態では6つ)の吸着部11と、複数の吸着部11全てを支持する連動機構12と、連動機構12に操作力を加える単一の駆動源13とを備えている。
ここで、本実施の形態の保持機構1で保持する物品Wは、一例として、弁当や惣菜等の調理品が収容される容器とする。本実施の形態の物品Wは、トレーや箱状に形成されて開放する上部を蓋やカバー等で閉塞した構成とされる。
各吸着部11は、蛇腹状または吸盤状に形成される吸着パッド15と、吸着パッド15を上方から支持するとともに連動機構12を上下に貫通して設けられるホルダ16とを備えている。ホルダ16の上端部には、真空ポンプ等の吸引源に連通するホース(何れも不図示)が接続され、これらを通じた吸引によって吸着パッド15の下面となる吸着面に負圧を生じさせて物品Wの上面を吸着保持できるようになる。従って、吸着部11において吸着パッド15が物品Wに対する吸着位置となる。
連動機構12は、複数(本実施の形態では6本)のリンク部材を相対回転可能に連結するパンタグラフ構造によって構成される。具体的には、連動機構12は、X字状をなして延出方向中央位置にて相互に連結される2本の第1リンク(リンク部材)21を備えている。更に、連動機構12は、第1リンク21の左右方向の一端部(右端部)に連結される2本の第2リンク(リンク部材)22と、他端部(左端部)に連結される2本の第3リンク(リンク部材)23とを備えている。また、2本の第2リンク22は相互に連結され、2本の第3リンク23も相互に連結されている。
上述した各リンク21〜23の連結位置には、すべり軸受によって構成される軸受24が設けられ、該軸受24を介して相対回転可能に連結される。具体的には、各第1リンク21は、延出方向中央位置にて軸受24を介して相対回転可能に連結される。各第2リンク22は、一端部(左端部)にて軸受24を介して第1リンク21の右端部に相対回転可能に連結され、且つ、他端部(右端部)同士が軸受24を介して相対回転可能に連結される。各第3リンク23は、一端部(右端部)にて軸受24を介して第1リンク21の左端部に相対回転可能に連結され、且つ、他端部(左端部)同士が軸受24を介して相対回転可能に連結される。本実施の形態のハンド部10においては、軸受24が7箇所に設けられることとなる。
2本の第1リンク21を連結する軸受24は、上面視で連動機構12の中心位置に配置され、円柱状をなす支持軸26が貫通して設けられている。支持軸26は、移動機構におけるチャック(いずれも不図示)等に接続され、かかる接続によってハンド部10が移動機構に移動可能に支持される。ここで、移動機構は、シリンダや直動モータ、リニアモータ、送りねじ構造等を組み合わせた機構としたり、多関節ロボット等によって構成したりすることができる。かかる移動機構の駆動によって、保持機構1で吸着保持した物品Wを搬送することができ、移動機構及び保持機構1を含んで搬送装置を構成することができる。
支持軸26が貫通する軸受24以外の6箇所の軸受24には、吸着部11のホルダ16が貫通して設けられている。よって、各リンク21〜23の相対回転中心位置に吸着部11が設けられることとなる。
駆動源13は、連動機構12の下方であって、吸着部11によって囲われた位置に設けられている。駆動源13は、支持軸26の下端側に支持されるシリンダ本体27と、シリンダ本体27から左右方向に進退する出力軸28(図1では不図示)とを備えている。出力軸28の先端は、最も右側のホルダ16と連結部材29(図3では不図示)によって連結されている。連結部材29は、筒状に形成されてホルダ16が挿通されている。
駆動源13は、出力軸28を左右方向に移動させることで、ホルダ16を介して連動機構12の一部となる最も右側の軸受24に操作力を加えることができる。言い換えると、駆動源13によって2本の第2リンク22の相対回転中心位置に操作力を加えることができる。
ハンド部10を用いて物品Wを搬送する場合、不図示の移動機構を介してハンド部10が物品Wの上方に移動されてから位置決めされる。かかる位置決めによって、物品Wの上面から上方に離れた位置に吸着部11が配置される。その後、吸着部11を含むハンド部10全体が下降され、吸着部11の吸着パッド15が物品Wの上面に接触する高さ位置にてハンド部10の下降が停止される。吸着パッド15が物品Wの上面に接触されると、不図示の吸引源と連通した吸着部11の吸着パッド15にて負圧を生じさせて物品Wの上面が吸着保持される。物品Wが吸着保持されてから移動機構の駆動によってハンド部10及び物品Wが上昇され、その後、所定の搬送先まで物品Wが移送される。
続いて、連動機構12の動作について図3及び図4を参照して説明する。図4は、図3の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図3と同様の底面図である。図3及び図4に示す連動機構12は形態(連動位置)が異なっており、以下の説明にて、図3に示す形態を第1形態、図4に示す形態を第2形態とする。
また、図3及び図4において、6つ全ての吸着パッド15を囲う矩形状の平面を物品W(図2参照)に対する吸着領域(破線で図示)とし、図3に示す第1形態では吸着領域に符号A1を付し、図4に示す第2形態では吸着領域に符号A2を付す。吸着領域A1、A2は、前後及び左右方向に延びる辺を備えた矩形状に形成され、交差する二方向となる前後方向(第1方向)及び左右方向(第2方向)に幅を備えた形状に設けられる。
図3の第1形態において、6つの吸着パッド15の設置箇所は、概ね正六角形の頂点に対応する位置に設定される。吸着領域A1は、前後方向の幅より左右方向の幅が若干大きいが概略正方形状に形成される。
第1形態とした状態から、駆動源13の出力軸28を右方向に移動させると、連動機構12の各リンク21〜23が回転移動し、図4に示す第2形態に連動機構12が変形するようになる。具体的には、最も右側の吸着パッド15(吸着部11)が右方向に変位することで、2本の第2リンク22の相対角度が小さくなるよう回転する。すると、第2リンク22と第1リンク21との連結位置における吸着パッド15が前後方向にて接近する方向に移動し、2本の第1リンク21が両方回転する。
この回転によって、第1リンク21と第3リンク23との連結位置における吸着パッド15も前後方向にて接近する方向に移動し、この移動によって2本の第3リンク23の相対角度が小さくなるよう回転する。2本の第3リンク23が回転すると、最も左側の吸着パッド15が左方向に変位する。このように、連動機構12にあっては、駆動源13による一箇所の操作力で6つの吸着パッド15を連動して変位し、吸着パッド15の位置を調整することができる。
図4の吸着領域A2は、図3の吸着領域A1に比べ、前後方向の幅が縮小されると同時に左右方向の幅を拡大される。よって、吸着領域A2は、前後方向の幅より左右方向の幅が相当大きい長方形状に形成される。
なお、図4の第2形態とした状態から、駆動源13の出力軸28を左方向に移動させることで、各リンク21〜23が上述とは反対方向に回転移動し、連動機構12を図3の第1形態に戻すように変形することができる。かかる変形によって図3の吸着領域A1とされ、図4の吸着領域A2に比べ、前後方向の幅が拡大されると同時に左右方向の幅が縮小される。よって、本実施の形態では、駆動源13の動作を制御することで、連動機構12の形態を第1形態及び第2形態の何れかに変形して各吸着パッド15を連動して変位し、異なる形状の吸着領域A1、A2を選択可能となる。
次に、本実施の形態のハンド部10による物品Wの吸着について説明する。図5は、物品を吸着する直前のハンド部を上から見た説明図である。図5に示すように、物品Wの上面にて平坦となる領域が吸着部11によって吸着される吸着面W1(図5の二点鎖線で図示)とされる。よって、物品Wを吸着する場合は、上から見て吸着面W1からハンド部10の全ての吸着パッド15がはみ出ず収まるようにする。吸着面W1から吸着パッド15がはみ出ると、真空漏れして吸着力不足や吸着不能な状態となるが、かかる状態となることを防止でき、吸着力を良好に発揮することができる。また、吸着面W1の外周寄りに吸着パッド15を配置することで、物品Wの搬送時(加減速時)に作用する回転方向の力に抗する力を大きく確保でき、搬送速度の高速化に対応することができる。図5の物品Wでは、吸着面W1が概略正方形状に形成されるので、連動機構12を第1形態とし、概略正方形状の吸着領域A1を形成するよう吸着パッド15の位置が調整される。
図6は、他の物品を吸着する直前での不具合例を示す図5と同様の説明図である。図7は、他の物品を吸着する直前のハンド部を上から見た図5と同様の説明図である。図6に示す物品Wでは、図5に示す物品Wに比べ、吸着面W1の前後方向の幅が小さくなり、左右方向の幅が大きくなる。よって、吸着面W1が前後方向より左右方向の幅が大きくなる。吸着対象が図6に示す物品Wに変更になる場合、吸着領域A1となる状態で吸着しようとすると、吸着面W1から吸着パッド15が前後方向にはみ出てしまう。
そこで、図7に示すように、連動機構12が第2形態とされて各吸着パッド15の位置が調整され、前後幅より左右幅が相当大きくなる吸着領域A2となる状態に調整される。これにより、物品Wにおける吸着面W1の形状が変わっても、全ての吸着パッド15を吸着面W1の領域内に収め、吸着力の低下を回避することができる。しかも、吸着面W1の外周に各吸着パッド15を近付けることができ、吸着面W1の外周寄りで吸着して高速な搬送速度に対応可能となる。
上記第1の実施の形態によれば、異なる形状の吸着領域A1、A2を形成可能となり、ハンド部10が吸着領域のバリエーションとして、概略正方形状と左右に長くなる長方形状とを有するようになる。かかる吸着領域A1、A2の選択は、単一の連動機構12の形態を変えるだけでよいので、ハンド部10としての構成の簡略化、軽量化を図ることができ、設備コストの上昇を抑制することができる。しかも、単一のハンド部10で吸着領域A1、A2を変更可能とし、用意するハンド部10の個数やハンド部10の交換回数を削減でき、搬送の負担を軽減して搬送効率の向上も実現することができる。
また、パンタグラフ構造となる連動機構12にて各リンク21〜23の連結位置それぞれに吸着部11を設けたので、各吸着部11の連動した変位を簡単且つ円滑に行うことができる。更に、駆動源13を単一とし、第2リンク22同士の連結位置となる一箇所に操作力を加えることで6箇所の吸着部11を同じタイミングで容易に変位させることができる。
また、図3に示した連動機構12の第1形態においては、6つ全ての吸着パッド15を囲いつつ全ての吸着パッド15が近傍に位置する円(真円)に沿った吸着領域A3を形成することができる。吸着領域A3は、前後方向及び左右方向に同一の幅を備えた形状に設けられる。円形の吸着領域A3とすることで、物品Wの吸着面W1が円形となった場合、該吸着面W1の外周に沿って各吸着パッド15を配置して良好に吸着保持を行えるようになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図8ないし図11を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
図8は、第2の実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。図9は、第2の実施の形態に係る保持機構の底面図である。図8に示すように、第2の実施の形態の保持機構1では、第1の実施の形態のハンド部10を複数並べて設けた構成としている。
第2の実施の形態における保持機構1には、2体のハンド部10が前後方向に並んで設けられている。保持機構1は、ハンド部10の支持軸26と連結される円筒状の2つの第1接続部3と、2つの第1接続部3の上部に設けられた連結フレーム4と、連結フレーム4の上面に設けられた円筒状の第2接続部5とを備えている。第2接続部5は、移動機構におけるチャック(いずれも不図示)等に接続され、かかる接続によって2体のハンド部10を含む保持機構1が移動機構に移動可能に支持される。なお、各接続部3、5において、上下方向に延びる中心軸回りに回転させる回転機構を設け、それぞれのハンド部10や保持機構1全体を回転可能としてもよい。
図8及び図9では、2体のハンド部10の連動機構12が上述した第1形態(図3参照)とされて同一形態となる状態を図示している。図9に示すように、ハンド部10が2体となったことで、全ての吸着パッド15を囲う矩形状の平面となる吸着領域A4が、第1の実施の形態における図3の吸着領域A1と比べて前後方向に拡大される。
図10は、図9の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図9と同様の底面図である。図10は、2体のハンド部10の連動機構12が上述した第2形態(図4参照)とされて同一形態となる状態を図示している。図10にて、全ての吸着パッド15を囲う吸着領域A5は、図9の吸着領域A4と比べて前後方向の幅が縮小されると同時に左右方向の幅を拡大される矩形状をなす。
図11は、図9の状態から連動機構の形態を変更した他の一例を示す図9と同様の底面図である。図11は、2体のハンド部10の連動機構12が異なる形態となる状態を図示している。具体的には、2体のハンド部10のうち一方(後方)の連動機構12を第1形態とし、他方(前方)の連動機構12を第2形態とした状態とされる。図11における吸着領域A6は、後方から前方に向かうに従って左右幅が次第に大きくなる台形状に形成される。
上記第2の実施の形態によれば、2体のハンド部10にて連動機構12が両方とも第1形態になる場合と、両方とも第2形態になる場合と、一方が第1形態で他方が第2形態となる場合とを選択することが可能となる。このような形態に連動機構12を駆動し、各吸着パッド15(吸着部11)を連動して変位することで種々の吸着領域A4〜A6を形成でき、物品Wの吸着面W1の形状変化により良く対応することができる。
本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記各実施の形態において、ハンド部10における吸着部11の設置数を6つとした場合を説明したが、複数である限りにおいて増減してもよい。この場合、吸着部11の設置数に応じて連動機構12におけるリンク部材(各リンク21〜23)の本数も適宜増減することで各吸着部11を連動して変位可能となる。言い換えると、連動機構12の構成は、各吸着部11を連動して変位し、上記のような吸着面W1の形状変化に対応できる限りにおいて変更してもよい。
また、駆動源13は、種々の変更が可能であり、連動機構12に操作力を加えることができる直動モータやアクチュエータ等によって構成してもよい。
また、第2の実施の形態における保持機構1において、ハンド部10の設置数を更に増設してもよく、例えば、前後方向に加えて左右方向にも並べてハンド部10を4体設けてもよい。
また、全ての吸着部11の吸着位置を囲う平面として形成される吸着領域の形状は、上述した吸着領域A1〜A6の形状に限られるものでなく、他の多角形や楕円、長円形状等にしてもよい。更に、吸着領域A1〜A6が、交差する第1方向及び第2方向として前後方向及び左右方向に幅を備えた形状とする場合を説明したが、これに限定されるものでない。幅を設定するための第1方向及び第2方向は、例えば40°や60°の交差角度で交差するようにしてもよい。
また、ハンド部10にあっては、図12及び図13に示すように、駆動源13を省略した構成としてもよい。図12は、変形例に係るハンド部の平面図である。図13は、図12の状態から連動機構の形態を変更した一例を示す図12と同様の平面図である。
図12の変形例では、上方(図12の紙面手前側)に位置する第1リンク21の中央に円板状部21aを形成している。円板状部21aは、その中心位置が第1リンク21の回転中心位置と一致するように形成される。円板状部21aにて下方(図12の紙面奥側)に位置する第1リンク21と重なる位置には、スロット穴21bが形成され、スロット穴21bには、規制部となるねじ部材30が挿通され、ねじ部材30の先端は下方の第1リンク21に形成された雌ねじ部(不図示)に螺合される。
図12の状態では、図3と同様に連動機構12が第1形態とされ、この状態で、ねじ部材30をねじ込むと、ねじ部材30の頭部と下方の第1リンク21とで上方の第1リンク21を挟み込む。これにより、連動機構12における各リンク21〜23の回転が規制され、各吸着部11の変位も規制されて固定された状態となる。
この状態からねじ部材30を緩めると、各リンク21〜23の回転が許容された状態となる。このようにねじ部材30を緩めた後、人手によって連動機構12に操作力を加えることで、図13に示すように、連動機構12が図4と同様となる第2形態に変形される。この際の操作力の加え方は、最も左側または右側の吸着部11を離れる方向に引っ張ったり、前後に並ぶ吸着部11を接近する方向に押し込んだりすることが例示できる。なお、吸着部11を介して連動機構12に操作力を加えたが、連動機構12に直接操作力を加えてもよい。連動機構12の変形では、スロット穴21b内にて延出方向にねじ部材30が変位されるようになり、図13の状態でねじ部材30をねじ込むことで、連動機構12の変形及び吸着部11の変位が規制される。
また、第1の実施の形態においては、図3の状態から、駆動源13の出力軸28を左方向に移動させるようにしてもよい。かかる移動によって、連動機構12が第1形態から第2形態となる場合と比べて、各リンク21〜23が反対方向に回転移動され、図14に示すように連動機構12が変形するようになる。かかる連動機構12の変形によっても、6つの吸着パッド15を連動して変位して位置を調整している。図14に示す状態での吸着領域A7は、図3の吸着領域A1に比べ、前後方向の幅が拡大されると同時に左右方向の幅を縮小され、前後方向の幅の方が左右方向の幅より大きくなる。従って、第1の実施の形態における構成では、左右方向に長い長方形状の吸着領域A2(図4参照)だけでなく前後方向に長い長方形状の吸着領域A7を選択することが可能となる。
また、上記実施の形態では、把持する物品Wを弁当等の容器としたが、保持機構1によって保持できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレーによって梱包されたものとしたりしてもよい。
1 保持機構
10 ハンド部
11 吸着部
12 連動機構
13 駆動源
15 吸着パッド(吸着位置)
21 第1リンク(リンク部材)
22 第2リンク(リンク部材)
23 第3リンク(リンク部材)
A1〜A7 吸着領域
W 物品

Claims (8)

  1. 物品を吸着する複数の吸着部と、該複数の吸着部の吸着位置を調整可能に支持する連動機構とを有するハンド部を備え、該ハンド部における全ての前記吸着部の吸着位置を囲う平面を物品に対する吸着領域とする保持機構であって、
    前記吸着領域は、交差する第1方向及び第2方向に幅を備えた形状に設けられ、
    前記連動機構は、その一部に加えられる操作力で複数の前記吸着部を連動して変位し、前記吸着領域における前記第1方向の幅を縮小したときに前記第2方向の幅を拡大する一方、前記第1方向の幅を拡大したときに前記第2方向の幅を縮小することを特徴とする保持機構。
  2. 前記連動機構は、複数のリンク部材を相対回転可能に連結するパンタグラフ構造を備え、前記リンク部材の相対回転中心位置に前記吸着部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の保持機構。
  3. 前記連動機構に前記操作力を加える単一の駆動源を更に備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持機構。
  4. 前記連動機構に前記操作力を加える単一の駆動源を更に備え、
    前記駆動源は、前記リンク部材の相対回転中心位置に前記操作力を加えることを特徴とする請求項2に記載の保持機構。
  5. 前記連動機構は、前記吸着領域が円に沿う状態と、前記第1方向及び前記第2方向の何れか一方の幅が何れか他方の幅より大きくした状態とを選択可能に前記吸着部を変位することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の保持機構。
  6. 前記ハンド部を複数並べて設けていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の保持機構。
  7. 前記連動機構は、複数の前記ハンド部にて、前記連動機構が同一の形態になる状態と、異なる形態になる状態とを選択可能に前記吸着部を変位することを特徴とする請求項6に記載の保持機構。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の保持機構と、
    前記保持機構を移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えていることを特徴とする搬送装置。
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