JP2020151298A - スプリンクラヘッド - Google Patents
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Abstract
Description
スプリンクラヘッドに外力が作用すると、かかる外力はプランジャーのみならず樹脂製の断熱材にも影響を与え、断熱材が変形することがある。断熱材とプランジャーの外周に形成した溝との間には空間があり、この空間に断熱材が変形し作動に至るまでの半田変形量以下で、断熱材の食い込み部分が溝の下側の壁に当たることや、変形した断熱材と変形した薄肉部の噛み合いにより、スプリンクラヘッドの開放時おいて断熱材が下動する動作を阻害する可能性がある。
前記プランジャーにおける前記断熱材の高さ方向1/2の位置より基端側の外周面に、該基端側が薄肉となる段部が形成され、該段部によって縮径した外周面が少なくとも前記バランサーが配置されている部位については同径のまま連続又は縮径しており、前記プランジャーに外力が作用した際に前記段部よりも基端側に変形が誘発されるようにしたことを特徴とするものである。
したがって、本発明のスプリンクラヘッドは、感度を良好に保ちつつ、外力の作用に対しても作動に支障をきたすことのない耐外力性にも優れている。
プランジャー31は、先端側にフランジ部31aを有する円筒状をしており、プランジャー31における断熱材33よりも基端側の外周面に、該基端側が薄肉部31bとなる段部31cが形成されている(図2参照)。図2において、段部31cの薄肉側の起点を「B点」としている。
そして、段部31cによって縮径した外周面が少なくともバランサー29が配置されている部位については同径のまま連続しており、プランジャー31に外力が作用した際に段部31cよりも基端側に変形が誘発されるようにしている。
断熱材33は、PPSという樹脂素材によって形成され、感熱カバー35に当接してプランジャー31の外周を囲むように配設されている。
バランサー29は、中心に軸穴39を有するリング状に形成され、一端が断熱材33に当接すると共にプランジャー31が軸穴39に挿通されることで、プランジャー31を中心軸として軸方向に移動可能に配設されている。
本実施の形態のバランサー29は、図2に示すように、軸穴39におけるプランジャー31の段部31cの近傍が、穴径が拡大された拡大軸穴部39aとなっている。より具体的には、軸穴39の基端側が軸穴径の小さい小径軸穴部39bであり、小径軸穴部39bの先端位置(図中の「C」点)から段部31cを介して段部31cよりも先端側が拡大軸穴部39aとなっている。
設置状態において、最も下がB点、その上がA点、A点のさらに上がC点となっている。
まず、プランジャー31に薄肉部31bを形成したことにより、薄肉部31bが熱抵抗となるので、火災時においてプランジャー31に吸収された熱がプランジャー31の基端側に伝播しにくくなり、半田37の溶融を促進でき、感度を向上できる。しかも、本実施の形態では、段部31cによって縮径したプランジャー31の外周面が、バランサー29が配置されている部位については、同径のまま連続していることから、従来のような溝形状に比較して薄肉部31bの長さが長くなっており、熱抵抗がより大きいため、半田37の溶融をより促進できる。
また、本実施の形態では、バランサー29の軸穴39における薄肉部31bに対向する部分は、拡大軸穴部39aとなっており、薄肉部31bとの隙間が大きくなっている。
このため、大きな外力が作用して薄肉部31bの変形が大きい場合であってもバランサー29が変形した薄肉部31bに当接することがない。そのため、本実施の形態のスプリンクラヘッド1は大きな外力にも対応できると言える。
このような位置に薄肉部31bが形成された場合、断熱材33とプランジャー31の薄肉部31bとの間に隙間が形成されるので、外力が作用した際に断熱材33がプランジャー31側に変形することが考えられる。しかし、本実施の形態の薄肉部31bは溝形状ではなく、薄肉部31bはバランサー29が配置されている部位については同径のまま連続しているので、従来例のように、断熱材33が溝形状の空間に局所的に突出して変形することなく、また断熱材33の高さ方向1/2の位置より基端側全体が変形するため、断熱材の突出量が小さく、断熱材33の下動の障害となることはない。
3 本体フランジ部
5 ヘッド本体
7 放水口
9 円筒フレーム
11 弁体
13 感熱分解部
15 支柱
17 ストッパリング
19 デフレクタ
21 セットピン
23 皿ばね
25 スライダー
27 ボール
29 バランサー
31 プランジャー
31a フランジ部
31b 薄肉部
31c 段部
31d 内側段部
33 断熱材
35 感熱カバー
37 半田
39 軸穴
39a 拡大軸穴部
39b 小径軸穴部
Claims (2)
- 放水口を有するヘッド本体と、前記放水口を閉鎖する弁体と、該弁体を支持すると共に火災の熱によって分解して前記弁体を開放する感熱分解部とを有し、該感熱分解部は、先端側にフランジ部を有する円筒状のプランジャーと、該プランジャーのフランジ部に配設された感熱体と、該感熱体に接するように設けられた感熱板と、該感熱板に当接して前記プランジャーの外周を囲むように配設された断熱材と、中心に軸穴を有するリング状に形成され、一端が前記断熱材に当接すると共に前記プランジャーが前記軸穴に挿通されることで、前記プランジャーを中心軸として軸方向に移動可能に配設されたバランサーとを備え、
前記プランジャーにおける前記断熱材の高さ方向1/2の位置より基端側の外周面に、該基端側が薄肉となる段部が形成され、該段部によって縮径した外周面が少なくとも前記バランサーが配置されている部位については同径のまま連続又は縮径しており、前記プランジャーに外力が作用した際に前記段部よりも基端側に変形が誘発されるようにしたことを特徴とするスプリンクラヘッド。 - 前記バランサーの軸穴における前記プランジャーの段部の近傍が、穴径が拡大された拡大軸穴部となっていることを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘッド。
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JP2019054275A JP7165609B2 (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | スプリンクラヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019054275A JP7165609B2 (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | スプリンクラヘッド |
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Publication Number | Publication Date |
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