JP2020151004A - 逆流防止弁組立体 - Google Patents
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Abstract
Description
シーリング弁としては、ダックビル弁、フラップ弁、スリット弁等が公知であるが、医療用カテーテルには、シリコーンゴムからなるダックビル弁が広く用いられている。例えば、特許文献1には、開口部を有する弁ハウジングと、開口部内に配設された弁部材とを備えたシーリング弁組立体が開示されている。また、特許文献2には、弁部材が直接カテーテルの内部に装着された逆流防止弁装置が開示されている。
また、特許文献2に記載のシーリング機構においても、カテーテル本体の体表部の細い内腔に逆流防止弁のみを装着するため、組立作業性に欠ける。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、逆流防止弁を備えた逆流防止弁組立体であって、組立作業性に優れる逆流防止弁組立体を提供することを目的とする。
本発明の逆流防止弁組立体10は、図1に示すように、上部材20と、逆流防止弁30と、下部材40とを備えるものであり、図2に示すように、逆流防止弁30が上部材20と下部材40との間で挟持されるものである。図13に示すように、本発明の逆流防止弁組立体10は、例えばバルーンカテーテル50のファネル部51に取り付けられる。バルーンカテーテル50では、図2に示すように、上部材20の円形開口23の上方からバルーンカテーテル50内部に流体等を導入する供給アダプタ70を挿入して、逆流防止弁30のスリット33に押し込むことにより、スリット33が開口し、栄養剤又は薬剤等の物質を供給することができる。また、供給アダプタ70を抜くことによりスリット33が閉塞して、栄養剤又は薬剤等の物質が逆流するのを防止することができる。
以下、逆流防止弁組立体10の各構成要素の詳細について説明する。
上部材20は、図3に示すように、円形の板状部材21と、円形の板状部材21の裏面21aに設けられ、上部材20を下部材40に固定するための嵌合部22とを有している。
円形の板状部材21は、図4に示すように、中央に設けられた円形開口23と、円形開口23の端部に設けられた第一切欠部24とを有する。上部材20の円形開口23は、流体を供給する供給アダプタ70が挿入される部分である。また、第一切欠部24は、供給アダプタ70の凸部71(図2参照)に対応した形状を有している。供給アダプタ70の凸部71と、第一切欠部24との位置を一致させて供給アダプタ70を挿入した後、供給アダプタ70を右回転又は左回転させることによって、凸部71を上部材20に係止させて、供給アダプタ70を逆流防止弁組立体10に固定することができる。
上部材20は、特に嵌合する際の押し込みの圧力がかかることから、剛性が高い、ポリアミド6、ポリアミド6とガラス繊維との複合材料、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンの混合樹脂(PC/ABS)、ポリアセタール(POM)、ポリサルフォン、ポリアミド66(PA66)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、又はガラスファイバー強化グレートからなるものが好ましく、ポリアミド6、ポリアミド6とガラス繊維との複合材料がより好ましい。
逆流防止弁30は、図6から図9に示すように、下端31bにスリット33を有する本体部31と上端フランジ部34とを有する。上端フランジ部34は、図9に示すように、本体部31の上端31a上に設けられ、中央に開口32を有するものである。開口32は逆流防止弁組立体10となった場合に、上方から供給アダプタ70が挿入される領域である。
本体部31は、図7に示すように、スリット33に対して垂直な方向から見た場合、両端の側面は垂直であって、後述する傾斜側壁35以外の部分は円筒形状を有する。また、本体部31は、図8に示すように、スリット33の長手方向の一端から見た場合、本体部31の上端31aから下端31bに向かって傾斜する2つの傾斜側壁35を有する。図9に示すように、傾斜側壁35が、下端31bでスリット33の側壁36を構成し、供給アダプタ70が挿入されていないときは、側壁36が互いに押圧してスリット33を閉塞する。
傾斜側壁35の厚さt35は、供給アダプタ70が挿入される際の押圧に対する耐久性の観点、及びスリット33の戻り易さの観点から、800μm以上1500μm以下の範囲であることが好ましく、900μm以上1200μm以下の範囲であることがより好ましい。
特に、2つの傾斜側壁35が成す角度θと、傾斜側壁35の厚さt35とを調整することにより、スリット33の戻りを更に良好にすることができる。
下部材40は、図10に示すように、第二円筒体41と、第二円筒体41の外周に設けられた側壁フランジ部42とを有する。本実施形態では、第二円筒体41は、外径が異なる上部第二円筒体41aと下部第二円筒体41bとから構成されるが、外径が一定の円筒体であってもよく、本実施形態に限られない。
上部第二円筒体41aは、上部材20の二組の嵌合ツメ26(26a、26b)に対応した位置に設けられた2組の嵌合孔43(43a、43b)を有する。嵌合孔43(43a、43b)は、上部第二円筒体41aと対応する位置に設けられるため、上部材20の嵌合ツメ26の数に応じて設けられる。
なお、本実施形態では、第二切欠部45は、矩形状としたが、矩形状に限られず、半円又は半楕円形状であってもよい。また、切欠に限らず、少なくとも1つの孔を設けてもよい。孔の数は、側壁フランジ部42の強度、並びに接着剤の種類及び粘度を考慮して選択される。
しかしながら、第三切欠部46を設けることによって隔壁60の厚さを確保しつつ、第二ルーメン57をカテーテル本体部52に近接させることができる。すなわち、患者の体表面に露出しているファネル部51をより小さくかつ薄く作製することが可能である。
また、逆流防止弁30は、係止部44において上部材20と下部材40との間に挟持され、上部材20と下部材40とは、上記のとおり嵌合部22によって強固に固定されているため、複数回の使用においても外れることがなく高品質な逆流防止弁組立体10を提供することができる。
本発明の逆流防止弁組立体10は、様々な医療用カテーテル、洗浄装置、内視鏡装置などに用いることができる。
以下に、本発明の逆流防止弁組立体10を用いたカテーテルの一実施形態として、バルーンカテーテル50について図13及び図14を参照して説明する。
図13に示すように、バルーンカテーテル50は、ファネル部51とカテーテル本体部52とからなる。ファネル部51の頭部には、本発明の逆流防止弁組立体10が装着されている。カテーテル本体部52は、内部に第一ルーメン56及び第二ルーメン57を有する。第一ルーメン56は、逆流防止弁組立体10の上部材20の開口23に供給アダプタ70(図2参照)が挿入されて、栄養剤又は薬剤などを患者へ投入するための通路である。また、第二ルーメン57は、空気、生理食塩水、又は蒸留水などをバルーン53に注入又は排出するための通路である。空気、生理食塩水、又は蒸留水などの注入及び排出は、ファネル部51に設けられた注排出装置58によって行われる。
また、上記したように、第三切欠部46を設けた逆流防止弁組立体10を用いた場合はファネル部51への装着方向に留意する必要があるが、例えば、上部材20の第一切欠部24の位置及び嵌合ツメ26の位置と第三切欠部46の位置を一致させることにより、逆止弁を正しい位置に装着やすく、また、作業性も向上する。
20 上部材
21 板状部材
21a 裏面
22 嵌合部
23 円形開口
24 第一切欠部
25 第一円筒体
25a 外壁
26、26a、26b 嵌合ツメ
27 底面
30 逆流防止弁
31 本体部
31a (本体部の)上端
31b (本体部の)下端
32 開口
33 スリット
34 上端フランジ部
35 傾斜側壁
36 (下端の)側壁
40 下部材
41 第二円筒体
41a 上部第二円筒体
41b 下部第二円筒体
41c 下端
42 側壁フランジ部
43、43a、43b 嵌合孔
44 係止部
45 第二切欠部
46 第三切欠部
50 バルーンカテーテル
51 ファネル部
52 カテーテル本体部
53 バルーン
54 ベルト
55 キャップ
56 第一ルーメン
57 第二ルーメン
58 注排出装置
59 台座部
60 隔壁
61 隙間
70 供給アダプタ
71 凸部
h31 本体部の高さ
t35 傾斜側壁の厚さ
Claims (6)
- 上部材と、逆流防止弁と、下部材とを備え、前記逆流防止弁が前記上部材と前記下部材との間で挟持される逆流防止弁組立体であって、
前記上部材が、板状部材と、該板状部材の裏面に設けられ前記上部材を前記下部材に固定するための嵌合部とを有し、
前記板状部材が、中央に設けられた円形開口と、該円形開口の端部に設けられた第一切欠部とを有し、
前記嵌合部が、前記板状部材の裏面に突出する第一円筒体と、該第一円筒体の外壁に突出する嵌合ツメとを有し、
前記逆流防止弁が、下端にスリットを有する本体部と上端フランジ部とを有し、
前記下部材が、第二円筒体と、該第二円筒体の外周に設けられた側壁フランジ部とを有し、前記第二円筒体の側壁に、前記上部材の前記嵌合ツメと嵌合する嵌合孔が設けられ、前記第二円筒体の内壁に、前記逆流防止弁の前記上端フランジ部を係止する係止部が設けられ、
前記逆流防止弁の上端フランジ部が、前記係止部と前記上部材の第一円筒体の底面とで挟持される逆流防止弁組立体。 - 前記嵌合ツメが、前記第一円筒体の外壁の対向する位置に、少なくとも一組設けられている請求項1記載の逆流防止弁組立体。
- 前記側壁フランジ部の端部に、少なくとも1つの孔又は第二切欠部が設けられている請求項1又は2記載の逆流防止弁組立体。
- 前記上部材及び前記下部材が、ポリアミド6、又はポリアミド6とガラス繊維との複合材料からなる請求項1から3いずれか1項記載の逆流防止弁組立体。
- 前記下部材の前記第二円筒体の下端に第三切欠部を有する請求項1から4いずれか1項記載の逆流防止弁組立体。
- 前記逆流防止弁の前記スリットが、前記下部材の下端から下方に露出している請求項1から5いずれか1項記載の逆流防止弁組立体。
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CN113814782A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-12-21 | 江苏永基智能科技有限公司 | 转台五轴头用高精度定位加紧钳 |
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