JP2020150739A - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】サージ電圧の低減やスイッチング損失の低減に貢献する技術を提供する。【解決手段】ゲート駆動回路Aは、ゲート抵抗R2に対し第1、第2導通経路t1、t2がそれぞれ並列接続されている並列回路Cを備える。ゲート抵抗R2および第1、第2導通経路t1、t2の共通接続点のうち一方側接続点Pと、第1、第2導通経路t1、t2と、の両者間に接続切替部1を挿入接続する。第1導通経路t1には、第1コンデンサC1を挿入接続する。接続切替部1を切り替え制御する制御回路部2においては、第1電流閾値を予め設定しておく。そして、スイッチ素子SWの導通中の電流導出値(スイッチ素子SWに電流が供給されている状態を検出して導出された電流導出値)に基づいて、第1導通経路t1と一方側接続点Pとを電気的接続状態または電気的遮断状態にする。【選択図】図1

Description

本発明は、IGBTやMOSFET等といった半導体スイッチング素子に適用可能なゲート駆動回路に係るものであって、例えばスイッチング時の低サージ電圧化やスイッチング損失の低減に貢献可能な技術に関するものである。
種々の分野で適用されている電力変換装置においては、例えばIGBTやMOSFET等の半導体スイッチング素子(電圧駆動型半導体素子等)を有し、当該半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチ素子と適宜称する)をゲート駆動回路によってスイッチング(ターンオン,ターンオフ)制御する構成が普及している。
スイッチ素子のスイッチング時において、ゲート駆動回路に浮遊インダクタンス(例えば回路配線等各部の浮遊インダクタンス)が存在していると、その浮遊インダクタンスの大きさに応じてサージ電圧が発生し、スイッチ素子の過電圧損傷等の事態を招くおそれがある。
このような事態を抑制する手法としては、スイッチ素子のゲート抵抗値を大きくし、サージ電圧を抑制する方法がある。しかしながら、ゲート抵抗を大きくする場合、ゲート容量の充電に時間がかかり、スイッチング損失が増加して、電力変換装置の変換効率等の低下を招くおそれがある。したがって、サージ電圧の低減とスイッチング損失の低減との両者は、トレードオフの関係を有することが判る。
スイッチング損失の低減を図る技術としては、いわゆるスピードアップコンデンサを利用した技術が知られている(例えば特許文献1)。例えば図3に示すように、ゲート抵抗R2と並列にスピードアップコンデンサC3を接続し、ある一定期間のスイッチング速度を高速化する技術が知られている(なお、後述の図1に示すものと同様のものには同一符号を付する等により、その詳細な説明を省略する)。この図3のような構成によれば、スイッチ素子SWのターンオフ時のスイッチング速度を向上でき、当該ターンオフ時のスイッチング損失を低減できるとされている。
特開平11−285238号公報
スピードアップコンデンサの容量値が大きくなるに連れて、スイッチ素子のスイッチング速度が速くなったとしても、前述したようにトレードオフの関係により、サージ電圧も大きくなってしまうおそれがある。特に、スイッチ素子のターンオフ時の電流が大きいほど、サージ電圧は大きくなってしまう傾向がある。
このため、スピードアップコンデンサの容量値を設計する場合には、例えばスイッチ素子に許容電流(最大電流)が流れている状態(以下、単に許容電流状態と適宜称する)でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧を想定し、当該サージ電圧が許容値以下に収まるように設計(例えば容量値が十分小さくなるように設計)されていた。
しかしながら、前述のように設計されたスピードアップコンデンサを適用した場合、例えばスイッチ素子に許容電流よりも小さい電流が流れている状態(以下、単に小電流状態と適宜称する)でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧は、許容値を大きく下回ることとなる。
すなわち、前述のように設計されたスピードアップコンデンサは、小電流状態では容量値が小さ過ぎてしまい、ターンオフ損失の低減機能を十分発揮できないおそれがある。
本発明は、かかる技術的課題を鑑みてなされたものであって、サージ電圧の低減やスイッチング損失の低減に貢献する技術を提供することにある。
この発明の一態様は、半導体スイッチング素子のゲートに接続されているゲート抵抗と、導通経路がゲート抵抗に対して並列接続されている並列回路と、ゲート抵抗および導通経路の共通接続点のうち一方側接続点と、導通経路と、の両者間に挿入接続されている接続切替部と、半導体スイッチング素子に電流が供給されている状態を検出する検出部と、検出部の検出結果から導出される電流導出値に応じて接続切替部を切り替え制御する制御回路部と、を備えているものである。
そして、接続切替部は、一方側接続点に対し、導通経路を電気的接続状態または電気的遮断状態にし、導通経路は、コンデンサが挿入接続されており、制御回路部は、電流閾値が設定されており、半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が当該電流閾値以下の場合に、導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にする、ことを特徴とするものである。
他の態様は、半導体スイッチング素子のゲートに接続されているゲート抵抗と、複数個の導通経路を有し、各導通経路がそれぞれゲート抵抗に対して並列接続されている並列回路と、ゲート抵抗および各導通経路の共通接続点のうち一方側接続点と、各導通経路と、の両者間に挿入接続されている接続切替部と、半導体スイッチング素子に電流が供給されている状態を検出する検出部と、検出部の検出結果から導出される電流導出値に応じて接続切替部を切り替え制御する制御回路部と、を備えているものである。
そして、接続切替部は、一方側接続点に対し、各導通経路を電気的接続状態または電気的遮断状態にし、各導通経路のうちの一つである第1導通経路は、第1コンデンサが挿入接続されており、各導通経路のうち第1導通経路以外の一つである第2導通経路は、第1コンデンサよりも小さい容量値に設定された第2コンデンサが挿入接続されており、制御回路部は、第1電流閾値と、当該第1電流閾値よりも大きい第2電流閾値と、が設定されており、半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が第1電流閾値以下の場合に、第1導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にし、半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が第1電流閾値よりも大きく第2電流閾値以下の場合に、第2導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にして、第1導通経路と一方側接続点とを電気的遮断状態にする、ことを特徴とするものである。
検出部は、電流センサまたは温度センサであることを特徴としても良い。
以上示したように本発明によれば、サージ電圧の低減やスイッチング損失の低減に貢献することが可能となる。
本実施形態の一例であるゲート駆動回路Aを説明するための概略構成図。 本実施形態の一例であるゲート駆動回路Bを説明するための概略構成図。 従来構成によるゲート駆動回路を説明するための概略構成図。
本発明の実施形態におけるゲート駆動回路は、スイッチ素子のゲートに接続されているゲート抵抗に対し、単にコンデンサ(スピードアップコンデンサ)を並列接続したような構成(以下、単に従来構成と適宜称する)とは、全く異なるものである。
すなわち、本実施形態は、ゲート抵抗に対し複数個の導通経路(後述の図1では第1,第2導通経路t1,t2)がそれぞれ並列接続されている並列回路を有し、ゲート抵抗および各導通経路の共通接続点のうち一方側接続点(後述の図1では一方側接続点P)と、各導通経路と、の両者間に接続切替部を挿入接続した構成である。
この構成において、各導通経路のうちの一つである第1導通経路(後述の図1では第1導通経路t1)は、スイッチ素子の許容電流よりも小さい電流に基づく容量値に設定(例えば小電流状態でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧に基づいて設定)された第1コンデンサ(後述の図1では第1コンデンサC1)が、挿入接続されているものとする。
また、接続切替部を切り替え制御する制御回路部においては、前記小さい電流に基づいた第1電流閾値が設定されており、スイッチ素子に電流が供給されている状態を検出して導出された電流導出値に基づいて、第1導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態または電気的遮断状態にできるように構成されているものとする。
前述のようにスイッチ素子に電流が供給されている状態を検出し、その検出結果から導出される電流導出値に基づいて接続切替部を切り替え制御する技術としては、例えば特開2003−274672号公報(以下、参考文献と適宜称する)に開示されている技術を適宜適用することが可能である。例えば、参考文献においては、温度センサ(11)や電流センサ(12)の検出結果に応じて、ゲート抵抗(3,4)の接続状態を切り替え制御する技術が挙げられる。
以上のような本実施形態のゲート駆動回路によれば、スイッチ素子に流れる電流の大きさ(電流導出値の大きさ)に応じて、一方側接続点と、第1導通経路に挿入接続されている第1コンデンサと、の両者を電気的接続状態または遮断状態にすることができる。
例えば、スイッチ素子に比較的小さい電流が流れている状態(小電流状態等)であり電流導出値が第1電流閾値以下となる場合には、制御回路部により接続切替部を切り替え制御して、一方側接続点と第1コンデンサとの両者を電気的接続状態にする。これにより、当該第1コンデンサによるターンオフ損失の低減機能を十分に発揮できる状態にできると共に、発生し得るサージ電圧を許容値以下に収まるように抑制できることとなる。
また、スイッチ素子に比較的大きい電流が流れている状態(許容電流状態)であり電流導出値が第1電流閾値よりも大きい場合には、一方側接続点と第1コンデンサとの両者を電気的遮断状態にして、発生し得るサージ電圧を許容値以下に収まるように抑制できることとなる。
並列回路の各導通経路のうち第1導通経路以外においては、単にゲート抵抗の両端を接続した経路であっても良く、第1コンデンサ以外の回路構成部品を設けた経路であっても良い。
例えば、各導通経路のうち第1導通経路以外の一つである第2導通経路(後述の図1では第2導通経路t2)に、第2コンデンサ(後述の図1では第2コンデンサC2)を挿入接続した構成が挙げられる。この第2コンデンサには、許容電流に基づいて第1コンデンサよりも小さい容量値に設定(例えば許容電流状態でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧に基づいて設定)されたものを適用することが挙げられる。
このような第2コンデンサを適用した構成の場合、制御回路部においては、許容電流に基づいた閾値であって第1電流閾値よりも大きい第2電流閾値を設定しておく。そして、電流導出値が第1電流閾値よりも大きく第2電流閾値以下の場合に、第2導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にすると共に、第1導通経路と一方側接続点とを電気的遮断状態にする。また、電流導出値が第2電流閾値よりも大きい場合には、第2導通経路と一方側接続点とを電気的遮断状態にすると共に、第1導通経路と一方側接続点とを電気的遮断状態にする。
これにより、スイッチ素子に流れる電流の大きさ(電流導出値の大きさ)に応じて、異なる容量値の第1,第2コンデンサを適宜適用する(一方側接続点と、第1,第2コンデンサのうち一方と、を電気的接続状態にする)ことができ、当該第1,第2コンデンサによるターンオフ損失の低減機能をそれぞれ十分に発揮できる状態にできると共に、発生し得るサージ電圧を許容値以下に収まるように抑制できることとなる。
ゆえに、本実施形態のゲート駆動回路によれば、従来構成と比較して、サージ電圧の低減やスイッチング損失の低減に貢献することが可能となる。
なお、第2電流閾値は、許容電流より大きい値に設定してもよいし、第1電流閾値よりも大きく許容電流より小さい値に設定してもよい。
前者の設定の場合、電流導出値が第2電流閾値よりも大きくなることはない。よって、第1,第2コンデンサの両方が電気的遮断状態になることはない。
後者の設定の場合、電流導出値が第2電流閾値よりも大きい場合には、第1,第2コンデンサの両方が電気的遮断状態になる。この動作によって、サージ電圧を許容値以下に収まるように抑制する。
本実施形態のスイッチのゲート駆動回路は、前述のようにスイッチ素子に流れる電流の状態に応じて、一方側接続点と第1コンデンサとの両者を電気的接続状態または遮断状態にすることができる構成であれば良く、種々の分野(例えばゲート駆動回路技術,スイッチ素子技術,電流状態検出技術,接続切替技術等の分野)の技術常識を適宜適用して設計することが可能であり、その一例として以下に示すものが挙げられる。
≪本実施形態の一例であるゲート駆動回路A≫
図1に示すゲート駆動回路Aは、本実施形態の一例を説明するものである。このゲート駆動回路Aでは、スイッチ素子SWのゲートG側にゲート抵抗R1,R2それぞれの一端が接続されている。スイッチ素子SWは、種々の態様を適用することが可能であり、特に限定されるものではない。図1のスイッチ素子SWでは、MOSFETからなる構成を示しているが、IGBT等からなる構成であっても良い。また、スイッチ素子SWをモジュール化したモジュール構造体等も挙げられる。
ゲート抵抗R1の他端には、第1ダイオードD1のカソード側が接続され、当該第1ダイオードD1がスイッチ素子SWのゲートGに向かって順方向となるように構成されている。ゲート抵抗R2の他端には、第2ダイオードD2のアノード側が接続され、当該第2ダイオードD2がゲートGに向かって逆方向となるように構成されている。
第1ダイオードD1のアノード側と第2ダイオードD2のカソード側は、npn型のトランジスタTr1のエミッタ側とpnp型のトランジスタTr2のエミッタ側との直列接続(トーテンポール接続)点に、接続されている。また、トランジスタTr1のコレクタ側は、図外のゲート駆動電源に接続され、トランジスタTr2のコレクタ側は、スイッチ素子SWのソースS側に接続されている。そして、トランジスタTr1,Tr2の両者をそれぞれPWM信号(スイッチ素子SWのオンオフ指令信号)によって駆動制御し、スイッチ素子SWをターンオン,ターンオフできるように構成されている。
図1の場合、トランジスタTr1をオン状態にしてトランジスタTr2をオフ状態にし、図外のゲート駆動電源の電圧Vccの印加を印加することにより、ターンオン電流IgがトランジスタTr1→第1ダイオードD1→ゲート抵抗R1→スイッチ素子SWの順で流れ、スイッチ素子SWがターンオンすることとなる。
また、トランジスタTr1をオフ状態にしてトランジスタTr2をオン状態にした場合には、ターンオフ電流がゲート抵抗R2→第2ダイオードD2→トランジスタTr2の順で流れ、スイッチ素子SWがターンオフすることとなる。
並列回路Cは、複数個(図1中では2個)の導通経路t1、t2(以下、第1,第2導通経路t1,t2と適宜称する)を有しており、当該第1,第2導通経路t1,t2がゲート抵抗R2に対してそれぞれ並列接続された構成となっている。
この第1,第2導通経路t1,t2には、異なる容量値の第1,第2コンデンサC1,C2がそれぞれ挿入接続されている。第1コンデンサC1の容量値は、例えば許容電流よりも小さい電流に基づいて設定し、第2コンデンサC2の容量値は許容電流に基づいて設定することが挙げられる。
図1の第1コンデンサC1の容量値の場合、例えばスイッチ素子SWが小電流状態(許容電流よりも小さい電流が流れている状態)でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧を想定して、設定されているものとする。また、第2コンデンサC2の容量値においては、例えばスイッチ素子SWが許容電流状態(許容電流が流れている状態)でターンオフした場合に発生し得るサージ電圧を想定して、第1コンデンサC1の容量値よりも小さく設定されているものとする。
接続切替部1は、ゲート抵抗R2および第1,第2導通経路t1,t2の共通接続点のうち一方側接続点Pと、第1,第2導通経路t1,t2と、の両者間に挿入接続され、当該両者間の電気的断続状態(電気的接続状態,電気的遮断状態)を制御回路部2によって切り替え制御可能な構成となっている。
図1の接続切替部1の場合、接続端子T1,T2を介して、それぞれ第1,第2導通経路t1,t2と電気的接続可能な構成となっている。例えば、図1で描写するように、接続切替部1が接続端子T1に接している状態の場合には、一方側接続点Pに対して第1導通経路t1が電気的接続状態となり、第1コンデンサC1はスピードアップコンデンサとして機能できることとなる。この場合、第2導通経路t2は電気的遮断状態、すなわち第2コンデンサC2は電気的遮断状態となるため、当該第2コンデンサC2に起因するサージ電圧は発生しないこととなる。
制御回路部2は、後述の電流センサ3の検出結果から導出されるスイッチ素子SWの導通中(つまり、スイッチ素子SWのオン指令信号出力中)の電流導出値に応じて、接続切替部1を切り替え制御するものである。この制御回路部2は、前述のように電流導出値を導出して接続切替部1を切り替え制御できる機能や、後述の電流センサ3の検出値をアナログ/デジタル変換するA/D変換器や、CPUや、スイッチ素子SWに係るオンオフ指令信号を生成し出力(PWM信号等を出力)する機能等を備えている。
また、制御回路部2においては、許容電流よりも小さい電流(第1コンデンサC1の容量値の設定に適用したものと同じ電流)に基づいた第1電流閾値と、許容電流に基づいた閾値であって第1電流閾値よりも大きい第2電流閾値と、が予め設定されるものとする。
なお、接続切替部1の切り替えは、スイッチ素子SWのオン指令信号出力中に行う。
電流センサ3は、スイッチ素子SWに供給されているドレイン電流Idの大きさを検出するものであって、その検出値を制御回路部2に供給できる構成となっている。図1の電流センサ3の場合、スイッチ素子SWのソースS側においてドレイン電流Idを検出する構成となっているが、これに限定されるものではない。
例えば、スイッチ素子SWをモジュール化したモジュール構造体の場合には、電流センサ3を当該モジュール構造体に内蔵または外部に取り付けて、ドレイン電流Idを適宜検出できるようにした構成が挙げられる。
以上示したように構成されたゲート駆動回路Aにおいて、電流センサ3の検出値から導出されるスイッチ素子SWの導通中の電流導出値が第1電流閾値以下の場合、制御回路部2は、第1導通経路t1と一方側接続点Pとが電気的接続状態となるように、接続切替部1を切り替え制御する。また、スイッチ素子SWの導通中の電流導出値が第1電流閾値よりも大きく第2電流閾値以下の場合、制御回路部2は、第2導通経路t2と一方側接続点Pとが電気的接続状態となるように、接続切替部1を切り替え制御する。
≪本実施形態の他例であるゲート駆動回路B≫
スイッチ素子SWにドレイン電流Idを供給すると、そのドレイン電流Idの大きさに略比例してスイッチ素子SWの温度も変化する。したがって、図2に示すゲート駆動回路Bのようにスイッチ素子SWの温度変化を検出する構成であっても、ゲート駆動回路Aの場合と同様に、制御回路部2により、温度変化の検出結果から電流導出値を導出することができ、その電流導出値に基づいて接続切替部1を適宜切り替え制御することが可能となる。なお、図2においては、図1に示すものと同様のものには同一符号を付する等により、その詳細な説明を適宜省略する。
図2に示すゲート駆動回路Bにおいて、ゲート駆動回路Aとの主な差異点は、電流センサ3の替わりに温度センサ4を適用していることである。この温度センサ4は、スイッチ素子SWにドレイン電流Idが供給されている状態で当該スイッチ素子SWの温度変化を検出するものであって、その検出値を制御回路部2に供給できる構成となっている。
図2の温度センサ4の場合、スイッチ素子SWの外周側の位置にて当該スイッチ素子SWの温度変化を検出する構成(サーミスタ等)となっているが、これに限定されるものではない。
例えば、スイッチ素子SWをモジュール化したモジュール構造体の場合には、温度センサ4を当該モジュール構造体に内蔵または外部に取り付けて、スイッチ素子SWの温度変化を適宜検出できるようにした構成が挙げられる。
以上示したように構成されたゲート駆動回路Bにおいて、温度センサ4の検出値から導出されるスイッチ素子SWの導通中(つまり、スイッチ素子SWのオン指令信号出力中)の電流導出値が第1電流閾値以下の場合、制御回路部2は、第1導通経路t1と一方側接続点Pとが電気的接続状態となるように、接続切替部1を切り替え制御する。また、電流導出値が第1電流閾値よりも大きく第2電流閾値以下の場合、制御回路部2は、第2導通経路t2と一方側接続点Pとが電気的接続状態となるように、接続切替部1を切り替え制御する。また、第2電流閾値を許容電流より小さい値に設定し、電流導出値が第2電流閾値よりも大きい場合には、第1導通経路t1と第2導通経路t2の両方と一方側接続点Pとを電気的遮断状態となるように、接続切替部1を切り替え制御する。
ゲート駆動回路Bのように温度センサ4を適用した構成の場合、スイッチ素子SWの周囲の温度変化が小さい雰囲気下で適用(例えばインバータ回路等の周囲を略一定温度に保持できるような環境で適用)することが望ましい。
≪シミュレーション結果≫
次に、ゲート駆動回路A,Bのような第1,第2コンデンサC1,C2の切り替え選択が可能な回路において、スイッチ素子SWに400A,800Aのドレイン電流Idを供給し、第1,第2コンデンサC1,C2の何れかが一方側接続点Pに対して電気的接続状態となっている場合をシミュレーションし、第1,第2コンデンサC1,C2によるサージ電圧特性(サージ電圧の最大値),ターンオフ時のスイッチング特性(スイッチング損失)を調べたところ、表1に示すような結果が得られた。
なお、スイッチ素子SWの定格電圧は1200Vとし、当該スイッチ素子SWに印加する直流電圧は700Vに設定した。また、第1,第2電流閾値は、それぞれ400A,800Aに設定した。
また、第1,第2コンデンサC1,C2の各容量値においては、サージ電圧の最大値がスイッチ素子SWの定格電圧(1200V)を超えないように、それぞれ700nF,430nFに設定した。
Figure 2020150739
表1によると、ドレイン電流Idが400A,800Aの場合において、サージ電圧の最大値がそれぞれ定格電圧以下に収まっていることが読み取れる。また、例えばドレイン電流Idが400Aの場合、第2コンデンサC2によるスイッチング損失が6.8mJに対し、第1コンデンサC1によるスイッチング損失が5.3mJに低減していることが読み取れる。
すなわち、ゲート駆動回路A,Bによれば、スイッチ素子SWに流れるドレイン電流Idの大きさ(電流導出値の大きさ)に応じて、第1,第2コンデンサC1,C2を適宜適用することができるため、当該第1,第2コンデンサC1,C2によるターンオフ損失の低減機能をそれぞれ十分に発揮できる状態にできると共に、発生し得るサージ電圧を許容値以下に収まるように抑制できることが判る。
ゆえに、ゲート駆動回路A,Bによれば、従来構成と比較して、サージ電圧の低減やスイッチング損失の低減に貢献可能であると言える。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変更等が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変更等が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、以上示したゲート駆動回路A,Bの並列回路Cの場合、複数個の導通経路(図1,図2では第1,第2導通経路t1,t2)を有し、各導通経路がゲート抵抗Rに対してそれぞれ並列接続された構成となっているが、これに限定されるものではない。
具体例としては、並列回路Cにおいて、コンデンサ(例えば第1コンデンサC1)が挿入接続されている導通経路(例えば第1導通経路t1)を一つのみ有するものとし、その導通経路(以下、単独導通経路と適宜称する)のみをゲート抵抗(例えばゲート抵抗R2)に対して並列接続した構成が挙げられる。
この場合、接続切替部は、ゲート抵抗および単独導通経路の共通接続点のうち一方側接続点(例えば一方側接続点P)と、単独導通経路と、の両者間に挿入接続する。
そして、制御回路部においては、スイッチ素子の導通中の電流導出値が電流閾値(例えば、単独導通経路に第1コンデンサC1が挿入接続されている場合には、第1電流閾値)以下の場合、単独導通経路と一方側接続点とが電気的接続状態となるように、接続切替部を切り替え制御する。また、スイッチ素子の導通中の電流導出値が電流閾値よりも大きい場合には、単独導通経路と一方側接続点とが電気的遮断状態となるように、接続切替部を切り替え制御する。
この具体例においても、ゲート駆動回路A,Bと同様の作用効果を奏することが可能である。
A,B…ゲート駆動回路
R1,R2…ゲート抵抗
D1,D2…ダイオード
SW…スイッチ素子
C…並列回路
C1,C2…第1,第2コンデンサ
t1,t2…第1,第2導通経路
P…一方側接続点
1…接続切替部
2…制御回路部
3,4…センサ(検出部)

Claims (3)

  1. 半導体スイッチング素子のゲートに接続されているゲート抵抗と、
    導通経路がゲート抵抗に対して並列接続されている並列回路と、
    ゲート抵抗および導通経路の共通接続点のうち一方側接続点と、導通経路と、の両者間に挿入接続されている接続切替部と、
    半導体スイッチング素子に電流が供給されている状態を検出する検出部と、
    検出部の検出結果から導出される電流導出値に応じて接続切替部を切り替え制御する制御回路部と、
    を備え、
    接続切替部は、一方側接続点に対し、導通経路を電気的接続状態または電気的遮断状態にし、
    導通経路は、コンデンサが挿入接続されており、
    制御回路部は、電流閾値が設定されており、
    半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が当該電流閾値以下の場合に、導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にする、
    ことを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 半導体スイッチング素子のゲートに接続されているゲート抵抗と、
    複数個の導通経路を有し、各導通経路がそれぞれゲート抵抗に対して並列接続されている並列回路と、
    ゲート抵抗および各導通経路の共通接続点のうち一方側接続点と、各導通経路と、の両者間に挿入接続されている接続切替部と、
    半導体スイッチング素子に電流が供給されている状態を検出する検出部と、
    検出部の検出結果から導出される電流導出値に応じて接続切替部を切り替え制御する制御回路部と、
    を備え、
    接続切替部は、一方側接続点に対し、各導通経路を電気的接続状態または電気的遮断状態にし、
    各導通経路のうちの一つである第1導通経路は、第1コンデンサが挿入接続されており、
    各導通経路のうち第1導通経路以外の一つである第2導通経路は、第1コンデンサよりも小さい容量値に設定された第2コンデンサが挿入接続されており、
    制御回路部は、第1電流閾値と、当該第1電流閾値よりも大きい第2電流閾値と、が設定されており、
    半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が第1電流閾値以下の場合に、第1導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にし、
    半導体スイッチング素子の導通中の電流導出値が第1電流閾値よりも大きく第2電流閾値以下の場合に、第2導通経路と一方側接続点とを電気的接続状態にして、第1導通経路と一方側接続点とを電気的遮断状態にする、
    ことを特徴とするゲート駆動回路。
  3. 検出部は、電流センサまたは温度センサであることを特徴とする、請求項1または2記載のゲート駆動回路。
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