JP2020149847A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる蓄電装置を提供する。【解決手段】電極体を有する蓄電素子200を備える蓄電装置10であって、電極体を流れる電流の経路に配置される第一導電部(バスバー510等)及び第二導電部(バスバー410等)と、第二導電部を貫通する軸部614と、第一導電部とで第二導電部を挟み、かつ、軸部614と接続されて、第一導電部及び第二導電部を締結する第一締結部(ナット部611)と、を備え、第一導電部は、第二導電部に対向する第一対向面510bを有し、第二導電部は、第一導電部に対向する第二対向面410bを有し、第一締結部は、第二導電部に対向する第一締結面611bを有し、第一締結面611bの平面度は、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さい。【選択図】図4

Description

本発明は、主電流経路に配置される2つの導電部が締結部で締結された構成を有する蓄電装置に関する。
従来、主電流経路に配置される2つの導電部が締結部で締結された構成を有する蓄電装置が広く知られている。例えば、特許文献1には、止ネジ(締結部)を接続端子のナット部にねじ込むことで、接続端子及びバスバー(2つの導電部)を固定する構成の電池(蓄電装置)が開示されている。
特開2008−34298号公報
しかしながら、上記従来の蓄電装置では、2つの導電部の接触抵抗が上昇するおそれがあるという問題がある。つまり、本願発明者は、上記従来の蓄電装置においては、使用に伴って締結部が導電部に食い込み、締結部による2つの導電部の締結力が緩んでくる場合があることを見出した。特に、蓄電装置においては、例えば、充放電に伴い導電部の温度変化が繰り返されて膨張収縮が起こると、締結部が導電部に食い込み易くなるため、締結部による2つの導電部の締結力が緩み易くなる。締結部による2つの導電部の締結力が緩むと、2つの導電部の接触面積が減少して、接触抵抗が上昇してしまう。
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目することによってなされたものであり、2つの導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、電極体を有する蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記電極体を流れる電流の経路に配置される第一導電部及び第二導電部と、前記第二導電部を貫通する軸部と、前記第一導電部とで前記第二導電部を挟み、かつ、前記軸部と接続されて、前記第一導電部及び前記第二導電部を締結する第一締結部と、を備え、前記第一導電部は、前記第二導電部に対向する第一対向面を有し、前記第二導電部は、前記第一導電部に対向する第二対向面を有し、前記第一締結部は、前記第二導電部に対向する第一締結面を有し、前記第一締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さい。
これによれば、蓄電装置において、主電流経路上の第一導電部及び第二導電部が第一締結部で締結されており、第一締結部の第二導電部側の第一締結面の平面度は、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。ここで、第一締結部の第一締結面の平面度が大きいと、第一締結部が第二導電部に食い込むことにより、第一締結部による第一導電部及び第二導電部の締結力(軸部の軸力)が緩み易い。このため、第一締結面の平面度を、第一導電部及び第二導電部の対向面である第一対向面及び第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さくする。このように、第一締結面の平面度を小さくすることにより、第一締結部が第二導電部に食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなる。また、第一締結面の平面度は、第一導電部及び第二導電部の対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さいため、第一締結部が第二導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力に影響を及ぼし難い。これにより、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、前記第一締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の双方の平面度よりも小さいことにしてもよい。
これによれば、第一締結部の第一締結面の平面度は、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の双方の平面度よりも小さく形成されている。このように、第一締結面の平面度を、第一対向面及び第二対向面の双方の平面度よりも小さくすることで、第一締結部が第二導電部にさらに食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力がさらに緩み難くなる。また、第一締結部が第二導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力にさらに影響を及ぼし難い。これにより、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の接触面積が減少するのをさらに抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇をさらに抑制することができる。
また、前記第二導電部は、前記第一締結面に対向する第三対向面を有し、前記第一締結面の平面度は、前記第三対向面の平面度よりも小さいことにしてもよい。
これによれば、第一締結部の第一締結面の平面度は、第二導電部の第一締結部側の第三対向面の平面度よりも小さく形成されている。このように、第一締結面の平面度を、第二導電部の第三対向面の平面度よりも小さくすることで、第一締結部が第二導電部に食い込むのを抑制することができる。これにより、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなり、第一対向面及び第二対向面の接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、さらに、前記第一締結部とで前記第一導電部及び前記第二導電部を挟み、かつ、前記第一導電部及び前記第二導電部を貫通した前記軸部が接続されて、前記第一導電部及び前記第二導電部を締結する第二締結部を備え、前記第二締結部は、前記第一導電部に対向する第二締結面を有し、前記第二締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さいことにしてもよい。
これによれば、第一導電部及び第二導電部が第一締結部と第二締結部とで締結されており、第二締結部の第一導電部側の第二締結面の平面度は、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。このように、第二締結面の平面度を小さくすることにより、第二締結部が第一導電部に食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなる。また、第二締結面の平面度は、第一導電部及び第二導電部の対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さいため、第二締結部が第一導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力に影響を及ぼし難い。これにより、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、前記第一締結部は、さらに、前記第一締結面から前記第二導電部に向けて突出する突起であって、前記軸部の周囲を囲う環状の突起を有することにしてもよい。
これによれば、第一締結部は、第一締結面から第二導電部に向けて突出する環状の突起を有している。このように、第一締結部が、環状の突起を有することで、当該突起が第二導電部を押圧するため、第一導電部と第二導電部との間の面圧を上げることができる。これにより、第一導電部の第一対向面及び第二導電部の第二対向面の接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。また、第一導電部と第二導電部との間の面圧を上げることで、外部からの酸素の流入を抑制することができるため、第一対向面及び第二対向面が酸化し難くなり、これによっても、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、導電部(第一導電部、第二導電部)及び締結部(第一締結部、第二締結部)としても実現することができる。
本発明における蓄電装置によれば、2つの導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電装置を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係るバスバー及び締結部材の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るバスバーを締結部材で締結した状態での構成を示す断面図である。 実施の形態に係る蓄電装置が奏する効果を説明するための図である。 実施の形態の変形例に係るバスバーを締結部材で締結した状態での構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子の並び方向、または、蓄電素子の容器の長側面の対向方向を、X軸方向と定義する。1つの蓄電素子における一対(正極側及び負極側)の電極端子の並び方向、または、蓄電素子の容器の短側面の対向方向を、Y軸方向と定義する。蓄電装置の外装体の外装体本体と蓋との並び方向、蓄電素子の容器本体と蓋との並び方向、または、上下方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1 蓄電装置10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電装置10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電装置10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電装置10を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
蓄電装置10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置であり、本実施の形態では、略直方体形状を有している。例えば、蓄電装置10は、電力貯蔵用途や電源用途等に使用される電池モジュール(組電池)である。具体的には、蓄電装置10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)若しくはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電車、モノレール若しくはリニアモーターカー等の電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用若しくはエンジン始動用、または、家庭用若しくは発電機用に使用される定置用のバッテリ等として用いられる。
図1に示すように、蓄電装置10は、外装体100を備えており、図2に示すように、外装体100の内方には、複数の蓄電素子200、バスバーフレーム300、バスバー400及び500、締結部材600、並びに、電気機器700等が収容されている。なお、蓄電装置10は、複数の蓄電素子200の間に配置されるスペーサ、及び、複数の蓄電素子200を拘束する拘束部材(サイドプレート、エンドプレート等)等を備えていてもよい。
外装体100は、蓄電装置10の外装体を構成する箱形(略直方体形状)の容器(モジュールケース)である。つまり、外装体100は、複数の蓄電素子200、バスバーフレーム300及び複数のバスバー400、500等の外方に配置され、これら蓄電素子200等を所定の位置に配置し、衝撃等から保護する。また、外装体100は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE(変性PPEを含む))、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ABS樹脂、または、それらの複合材料等の絶縁部材等により形成されている。外装体100は、これにより、蓄電素子200等が外部の金属部材等に接触することを回避する。なお、蓄電素子200等の絶縁性が保たれる構成であれば、外装体100は、金属等の導電部材で形成されていてもよい。
ここで、外装体100は、外装体100の本体を構成する外装体本体110と、外装体100の蓋体を構成する外装体蓋体120と、を有している。外装体本体110は、開口が形成された有底矩形筒状のハウジング(筐体)であり、蓄電素子200等を収容する。外装体蓋体120は、外装体本体110とヒートシール等によって接合されて、外装体本体110の開口を閉塞する扁平な矩形状の部材である。外装体蓋体120には、正極外部端子121と負極外部端子122とが設けられている。蓄電装置10は、この正極外部端子121と負極外部端子122とを介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。
また、外装体蓋体120は、上面(Z軸プラス方向側の面)における、正極外部端子121側の位置に平板状の小蓋123を有し、負極外部端子122側の位置に平板状の小蓋124を有している。小蓋123、124は、例えば、バスバー400側のバスバー500と、正極外部端子121または負極外部端子122側のバスバー500とを接続する際に、接続部分を露出させて接続作業を行うための作業用の蓋として用いられる。なお、小蓋123、124は、制御用配線等を接続するためのコネクタ、または、蓄電素子200からの排気を排出する弁等を収容する収容空間にアクセスするための蓋等として用いることもできる。外装体本体110、外装体蓋体120の本体部分、小蓋123及び124は、全てが同じ材質の部材で形成されていてもよいし、いずれかが異なる材質の部材で形成されていてもよい。
蓄電素子200は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子200は、扁平な直方体形状(角形)の形状を有しており、本実施の形態では、8個の蓄電素子200がX軸方向に並んで配列されている。なお、蓄電素子200の形状や、配列される蓄電素子200の個数は限定されない。また、蓄電素子200は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子200は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子200は、固体電解質を用いた電池であってもよい。また、蓄電素子200は、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。
具体的には、蓄電素子200は、容器210と、一対(正極側及び負極側)の電極端子220と、を備えている。また、容器210の内方には、電極体、一対の集電体、及び、電解液(非水電解質)等が収容されているが、これらの図示は省略する。容器210は、直方体形状(角形)の容器であり、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板等の金属等で形成されている。電極端子220は、集電体を介して、電極体の正極板及び負極板に電気的に接続される端子(正極端子及び負極端子)であり、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等で形成されている。
電極体は、正極板と負極板とセパレータとが積層されて形成された蓄電要素(発電要素)である。正極板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属からなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。負極板は、銅または銅合金等の金属からなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。正極活物質層及び負極活物質層に用いられる活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能なものであれば、適宜公知の材料を使用できる。また、集電体は、電極端子220と電極体とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材(正極集電体及び負極集電体)である。なお、正極集電体は、正極板の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金等で形成され、負極集電体は、負極板の負極基材層と同様、銅または銅合金等で形成されている。電解液としては、蓄電素子200の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。
バスバーフレーム300は、バスバー400及び電気機器700等と他の部材との絶縁、並びに、バスバー400及び電気機器700等の位置規制を行う矩形状かつ平板状の部材である。具体的には、バスバーフレーム300上にバスバー400及び電気機器700等が載置されて位置決めされ、また、複数の蓄電素子200上にバスバーフレーム300が載置されて複数の蓄電素子200に対して位置決めされる。これにより、バスバー400が、複数の蓄電素子200に対して位置決めされる。なお、バスバーフレーム300は、例えばPC、PP、PE、PPS、PET、PBTまたはABS樹脂等の絶縁材料により形成されているが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
バスバー400は、複数の蓄電素子200の上方に配置され、複数の蓄電素子200の電極端子220に接続される矩形状かつ平板状の部材である。これにより、バスバー400は、複数の蓄電素子200の電極端子220同士を接続し、かつ、端部の蓄電素子200の電極端子220と正極外部端子121及び負極外部端子122とを接続する。バスバー400は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属製の導電部材で形成されている。
具体的には、バスバー400は、バスバー410、420及び430を有している。バスバー430は、蓄電素子200を2個ずつ並列に接続して4セットの蓄電素子群を構成し、当該4セットの蓄電素子群を直列に接続する。バスバー410は、正極外部端子121側(X軸プラス方向側)に配置された蓄電素子群内の2個の蓄電素子200の正極端子に接続され、かつ、バスバー500及び電気機器700を介して、正極外部端子121と接続される。バスバー420は、負極外部端子122側(X軸マイナス方向側)に配置された蓄電素子群内の2個の蓄電素子200の負極端子に接続され、かつ、バスバー500及び電気機器700を介して、負極外部端子122と接続される。なお、バスバー400は、8個の蓄電素子200を全て直列に接続してもよいし、その他の構成であってもかまわない。
バスバー500は、バスバー410及び420と正極外部端子121及び負極外部端子122とに接続されて、バスバー410及び420と正極外部端子121及び負極外部端子122とを電気的に接続する矩形状かつ平板状の部材である。バスバー500は、バスバー400と同様に、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属製の導電部材で形成されている。
締結部材600は、バスバー500及びバスバー410、バスバー500及びバスバー420、または、2つのバスバー500同士を締結する部材である。締結部材600の材質及び形状等は特に限定されないが、締結される部材(バスバー500、バスバー410及び420)のいずれか一方よりも強度(剛性、硬度)の高い部材であるのが好ましい。本実施の形態では、締結部材600は、鉄またはステンレス等の金属製等のボルト部及びナット部である。
このように、バスバー400、500、正極外部端子121及び負極外部端子122は、蓄電素子200の電極体を流れる電流(主電流)の経路に配置されて、当該主電流が流れる導電部である。そして、締結部材600は、2つの当該導電部を締結する部材である。これらバスバー400(特にバスバー410及び420)、バスバー500、並びに、締結部材600の構成の詳細な説明については、後述する。
電気機器700は、バスバーフレーム300に載置される電気品である。電気機器700は、例えば、蓄電素子200の充電状態や放電状態を監視するための回路基板、ヒューズ、リレー、シャント抵抗、コネクタ等の電気部品を有している。電気機器700は、バスバー500に接続されて、蓄電素子200、正極外部端子121、負極外部端子122等と電気的に接続される。
[2 バスバー400、500、及び、締結部材600の構成の説明]
次に、バスバー400(特にバスバー410及び420)、バスバー500、並びに、締結部材600の構成について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るバスバー500及び締結部材600の構成を示す斜視図である。具体的には、図3は、図2のバスバー500及び締結部材600を拡大して示す拡大斜視図である。図4は、本実施の形態に係るバスバー410及びバスバー510を締結部材610で締結した状態での構成を示す断面図である。つまり、図4は、図2に示したバスバー410及び図3に示したバスバー510を図3に示した締結部材610で締結した状態を、XZ平面に平行な面で切断した場合の構成を示す断面図である。なお、バスバー420側(図2に示したバスバー420及び図3に示したバスバー560を図3に示した締結部材660で締結した構成)についても、図4のバスバー410側と同様の構成になるため、バスバー420側についての説明は簡略化または省略する。
図3に示すように、バスバー500は、バスバー510、520、530、540、550、560及び570を有している。バスバー510は、一端がバスバー410と接続される(図4参照)とともに、他端がバスバー520と接続される。バスバー520は、Y軸マイナス方向側の端部が電気機器700と接続されるとともに、バスバー510と接続される。バスバー530は、X軸マイナス方向側の端部が電気機器700と接続されるとともに、バスバー540と接続される。バスバー540は、一端がバスバー530と接続されるとともに、他端がバスバー550と接続される。バスバー550は、一端がバスバー540と接続されるとともに、他端が正極外部端子121と接続される。バスバー560は、一端がバスバー420と接続されるとともに、他端がバスバー570と接続される。バスバー570は、一端がバスバー560と接続されるとともに、他端が負極外部端子122と接続される。
なお、これらのバスバーのうち、電気機器700に近接して配置されるバスバーは、電気機器700と一体化してもよい。例えば、バスバー520及び530は、電気機器700と一体化することができる。あるいは、バスバー520及び530は、電気機器700の端子と考えることができる。また、これらのバスバーは単独の部材としてそれぞれ電気的に接続されるようにしてもよい。
締結部材600は、上述のバスバー同士等を締結する部材であり、締結部材610、620、630、640、650、660、670及び680を有している。つまり、締結部材610は、バスバー510及びバスバー410を締結する。締結部材620は、バスバー510及びバスバー520を締結する。締結部材630は、バスバー530及びバスバー540を締結する。締結部材640は、バスバー540及びバスバー550を締結する。締結部材650は、バスバー550及び正極外部端子121を締結する。締結部材660は、バスバー560及びバスバー420を締結する。締結部材670は、バスバー560及びバスバー570を締結する。締結部材680は、バスバー570及び負極外部端子122を締結する。
なお、バスバー500、バスバー410、420、正極外部端子121及び負極外部端子122のうちの締結部材600によって締結される2つの部材は、第一導電部及び第二導電部の一例である。例えば、バスバー510(またはバスバー560)は、第一導電部の一例であり、バスバー410(またはバスバー420)は、第二導電部の一例である。また、バスバー510及びバスバー520、バスバー540及びバスバー530、バスバー540及びバスバー550、正極外部端子121及びバスバー550、バスバー560及びバスバー570、または、負極外部端子122及びバスバー570は、第一導電部及び第二導電部の一例である。
ここで、第一導電部及び第二導電部の一例として、バスバー510及びバスバー410を例示して、バスバー510及びバスバー410が締結部材610で締結される構成について、詳細に説明する。なお、上述した第一導電部及び第二導電部の一例とされるその他の部材についても、同様の構成により締結部材600で締結されるため、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、締結部材610は、ナット部611と、ボルト部612とを有しており、ボルト部612は、頭部613と、軸部614とを有している。ナット部611及びボルト部612の形状は特に限定されないが、本実施の形態では、ナット部611は、四角ナット等であり、ボルト部612は、頭部613に鍔部が設けられたフランジボルト等である。また、ナット部611及びボルト部612の材質も特に限定されないが、本実施の形態では、鉄製等であり、例えば銅製のバスバー510、及び、例えばアルミニウム製のバスバー410よりも硬度が高い材質が用いられている。なお、ナット部611は、第一締結部の一例であり、頭部613は、第二締結部の一例である。つまり、本実施の形態では、第一締結部と軸部614とは別体で構成されており、第二締結部と軸部614とは一体に形成されている。
ナット部611(第一締結部)は、ボルト部612の軸部614と接続されて、バスバー510(第一導電部)及びバスバー410(第二導電部)を締結する部材である。つまり、ナット部611及びバスバー510で、バスバー410を挟み込んでいる。ボルト部612の頭部613(第二締結部)は、バスバー510及びバスバー410を貫通した軸部614が接続されて、バスバー510及びバスバー410を締結する部材である。つまり、ボルト部612の頭部613及びナット部611で、バスバー510及びバスバー410を挟み込んでいる。ボルト部612の軸部614は、バスバー410とバスバー510とを貫通する部位である。
具体的には、ナット部611は、ねじ部(雌ネジ)が形成された貫通孔611aを有している。また、バスバー410は、円形状の貫通孔410aを有し、バスバー510は、円形状の貫通孔510aを有している。さらに、ボルト部612において、頭部613には軸部614が接続されており、軸部614の外周部には、ねじ部(雄ネジ)が形成されている。これにより、ボルト部612の軸部614が、バスバー410の貫通孔410aとバスバー510の貫通孔510aとに挿入され、かつ、ナット部611の貫通孔611aに螺合されながら挿入されてナット部611と締結されることで、ボルト部612とナット部611とが接続される。
このようにして、ナット部611及びバスバー510でバスバー410を挟む、つまり、ナット部611及び頭部613でバスバー510及びバスバー410を挟むように、ナット部611がボルト部612と接続されて、バスバー510及びバスバー410が締結される。なお、ボルト部612及びナット部611は、バスバー510及びバスバー410の限界面圧以下の軸力となるトルクで締結されることが望ましい。
このような構成により、バスバー510とバスバー410とが対向して配置され、ボルト部612の頭部613とバスバー510とが対向して配置され、バスバー410とナット部611とが対向して配置される。このため、バスバー510は、バスバー410に対向する第一対向面510bを有し、バスバー410は、バスバー510の第一対向面510bに対向する第二対向面410bを有することとなる。また、ナット部611は、バスバー410に対向する第一締結面611bを有し、バスバー410は、ナット部611の第一締結面611bに対向する第三対向面410cを有することとなる。さらに、頭部613は、バスバー510に対向する第二締結面613aを有し、バスバー510は、頭部613の第二締結面613aに対向する第四対向面510cを有することとなる。
つまり、バスバー510は、Z軸プラス方向側の平面(上面)である第四対向面510cと、Z軸マイナス方向側の平面(下面)である第一対向面510bと、を有している。バスバー410は、Z軸プラス方向側の平面(上面)である第二対向面410bと、Z軸マイナス方向側の平面(下面)である第三対向面410cと、を有している。ナット部611は、Z軸プラス方向側の平面(上面)である第一締結面611bを有している。頭部613は、Z軸マイナス方向側の平面(下面)である第二締結面613aを有している。
そして、ナット部611の第一締結面611bの平面度は、バスバー510の第一対向面510b及びバスバー410の第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。ここでの平面度とは、軸部614の軸方向(Z軸方向)から見て、第一導電部及び第二導電部を締結する第一締結部及び第二締結部が重なる領域内での平面度、つまり、ナット部611と頭部613とが重なる領域(図4の領域R)内での平面度である。本実施の形態では、Z軸方向と垂直な方向(図4ではX軸方向)における幅が、ナット部611の方が頭部613よりも小さいため、領域Rは、Z軸方向から見てナット部611と重なる領域となる。なお、Z軸方向と垂直な方向における幅が、頭部613の方がナット部611よりも小さくてもよく、この場合には、領域Rは、Z軸方向から見て頭部613と重なる領域となる。以降の平面度についても、同様である。
また、平面度は、対象平面の幾何学的に正しい平面(Z軸方向に垂直な平面)からの狂いの大きさであり、上記領域Rにおいて、対象平面の上下をZ軸方向に垂直な2平面で挟み込んだ場合の当該2平面間の空間の距離で表現することができる。平面度は、例えば、上記領域Rにおいて、対象平面上の離れた3点を通過する平面をそれぞれ設定し、それらの偏差の最大値を算出する等、適宜公知の手法を用いて測定することができる。
本実施の形態では、ナット部611の第一締結面611bの平面度は、バスバー510の第一対向面510b及びバスバー410の第二対向面410bの双方の平面度よりも小さく形成されている。また、第一締結面611bの平面度は、バスバー410の第三対向面410cの平面度よりも小さく形成されている。さらに、第一締結面611bの平面度は、バスバー510の第四対向面510cよりも小さく形成されている。つまり、ナット部611の上面の平面度は、バスバー510の上下両面及びバスバー410の上下両面の平面度よりも小さく形成されている。このような精度の高い平面度を有するナット部611は、例えば、鍛造によって作製することができる。
また、ボルト部612の頭部613の第二締結面613aの平面度は、バスバー510の第一対向面510b及びバスバー410の第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。また、第二締結面613aの平面度は、バスバー510の第四対向面510cよりも小さく形成されている。さらに、第二締結面613aの平面度は、バスバー410の第三対向面410cの平面度よりも小さく形成されている。つまり、ボルト部612の頭部613の下面の平面度は、バスバー510の上下両面及びバスバー410の上下両面の平面度よりも小さく形成されている。なお、このような精度の高い平面度を有する頭部613が設けられたボルト部612についても、ナット部611と同様に、鍛造によって作製することができる。
ここで、第一締結面611bの平面度は、例えば、第一対向面510b、第二対向面410b、第三対向面410cまたは第四対向面510cの平面度よりも、10%程度小さいのが好ましく、30%程度小さいのがより好ましく、50%程度小さいのがさらに好ましい。
また、第一締結面611b及び第二締結面613aは、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方よりも、軸部614の軸方向(Z軸方向)に対して垂直に配置されている。つまり、第一締結面611b及び第二締結面613aは、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方よりも、Z軸方向に対する垂直度が高く形成、言い換えれば、Z軸方向に垂直な平面に対する平行度が高く形成されている。また、第一締結面611b及び第二締結面613aは、第三対向面410c及び第四対向面510cよりも、Z軸方向に対して垂直に配置されている。つまり、第一締結面611b及び第二締結面613aは、第三対向面410c及び第四対向面510cよりも、Z軸方向に対する垂直度が高く形成、言い換えれば、Z軸方向に垂直な平面に対する平行度が高く形成されている。ここでの垂直度または平行度は、上述の平面度と同様、軸部614の軸方向(Z軸方向)から見て、ナット部611と頭部613とが重なる領域(図4の領域R)内での垂直度または平行度である。また、垂直度または平行度は、適宜公知の手法を用いて測定することができる。
[3 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置10によれば、主電流経路上の第一導電部(バスバー510等)及び第二導電部(バスバー410等)が第一締結部(ナット部611)で締結されている。そして、第一締結部の第二導電部側の第一締結面611bの平面度は、第一導電部の第一対向面510b及び第二導電部の第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。
ここで、図5に示すように、第一締結部の第一締結面611bの平面度が大きいと、第一締結部が第二導電部に食い込むことにより、第一締結部による第一導電部及び第二導電部の締結力(軸部614の軸力)が緩み易い。図5は、本実施の形態に係る蓄電装置10が奏する効果を説明するための図である。具体的には、図5は、バスバー410及びバスバー510を締結部材610で締結した状態での構成を示す断面図であり、図4に対応させて従来の問題点を図示している。
図5の(a)に示すように、ナット部611は、第一締結面611bのX軸プラス方向側の端部が、Z軸プラス方向に突出した形状を有している。つまり、ナット部611の第一締結面611bは、平面度が大きく形成されている。この場合、図5の(b)に示すように、蓄電装置10の使用に伴い、第一締結面611bの突出部分が、バスバー410の第三対向面410cに食い込んでしまう。特に、蓄電装置10において、例えば、蓄電素子200の充放電に伴って、バスバー510及びバスバー410の温度変化が繰り返されて膨張収縮が起こると、第一締結面611bの突出部分が、バスバー410の第三対向面410cに食い込んでしまう。これにより、締結部材610によるバスバー510及びバスバー410の締結力(軸部614の軸力)が緩んでしまうため、バスバー510及びバスバー410の接触面積が減少し、バスバー510及びバスバー410の接触抵抗が上昇する。
このような問題を回避するために、本実施の形態では、第一締結面611bの平面度を、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さくする。このように、第一締結面611bの平面度を小さくすることにより、第一締結部が第二導電部に食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなる。また、第一締結面611bの平面度は、第一導電部及び第二導電部の対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さいため、第一締結部が第二導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力に影響を及ぼし難い。これにより、第一導電部の第一対向面510b及び第二導電部の第二対向面410bの接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
なお、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度が、第一締結面611bの平面度よりも大きいため、第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込む(または一方が他方に潰される)可能性が考えられる。この場合、第一導電部及び第二導電部の締結力(軸部614の軸力)が緩んでしまうおそれがある。
しかし、第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込む(または潰される)と、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が大きくなる。本実施の形態では、例えば、締結部材は、第一導電部及び第二導電部のいずれか一方よりも強度(剛性、硬度)の高い部材であり、締結部材による締結力で第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込む(または潰される)。そして、第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込む(または潰される)量が大きくなるほど、両者の締結力は緩んでいくが、両者の接触面積は大きくなっていく。
これにより、第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込んで(または潰されて)、両者の締結力が緩んでも、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇は抑制される。これに対し、図5に示したような第一対向面510b及び第二対向面410bの平面度が小さい場合には、第一導電部及び第二導電部の一方が他方に食い込み難い(または潰され難い)ため、両者の締結力が緩んでも接触面積は大きくならず、両者の接触抵抗は上昇する。このように、第一締結面611bの平面度を、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さくすることで、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、第一締結面611bの平面度は、第一対向面510b及び第二対向面410bの双方の平面度よりも小さく形成されている。このように、第一締結面611bの平面度を、第一対向面510b及び第二対向面410bの双方の平面度よりも小さくすることで、第一締結部が第二導電部にさらに食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力がさらに緩み難くなる。また、第一締結部が第二導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力にさらに影響を及ぼし難い。これにより、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が減少するのをさらに抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇をさらに抑制することができる。
また、第一締結面611bの平面度は、第三対向面410cの平面度よりも小さく形成されている。このように、第一締結面611bの平面度を、第三対向面410cの平面度よりも小さくすることで、第一締結部が第二導電部に食い込むのを抑制することができる。これにより、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなり、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、第二締結部(頭部613)の第二締結面613aの平面度は、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されている。このように、第一締結面611bの場合に説明したのと同様に、第二締結面613aの平面度を小さくすることにより、第二締結部が第一導電部に食い込み難くなるため、第一導電部及び第二導電部の締結力が緩み難くなる。また、第二締結面613aの平面度は、第一導電部及び第二導電部の対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さいため、第二締結部が第一導電部に食い込んでも、第一導電部及び第二導電部の締結力に影響を及ぼし難い。これにより、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
[4 変形例の説明]
次に、上記実施の形態の変形例について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例に係るバスバー410及びバスバー510を締結部材610で締結した状態での構成を示す断面図である。具体的には、図6は、図4に対応する図である。
図6に示すように、本変形例における締結部材610は、上記実施の形態におけるナット部611に代えて、ナット部615(第一締結部)を有している。ナット部615は、上記実施の形態におけるナット部611の構成に加えて、突起615aを有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
突起615aは、第一締結面611bからバスバー410(第二導電部)に向けて突出する、軸部614の周囲を囲う環状の突起である。本実施の形態では、突起615aは、Z軸方向から見て、軸部614の周囲を囲う円環状の突起である。また、バスバー410の第三対向面410cには、凹部410dが形成されている。凹部410dは、ナット部615の突起615aが第三対向面410cに食い込んで第三対向面410cが塑性変形することで形成された円環状の凹部である。さらに、バスバー410には、凸部410eが形成されている。凸部410eは、第三対向面410cに凹部410dが形成されることで、第二対向面410bが塑性変形して形成された円環状の凸部である。そして、バスバー510の第一対向面510bには、凹部510dが形成されている。凹部510dは、バスバー410の凸部410eが第一対向面510bに食い込んで第一対向面510bが塑性変形することで形成された円環状の凹部である。
例えば、突起615aが設けられたナット部615をバスバー410に対して回転させることなく、ボルト部612を回転させて軸部614をナット部615に螺合させることで、上述の凹部410d、凸部410e、及び、凹部510dが形成される。
ここで、本変形例では、第一締結面611bは、ナット部615のZ軸プラス方向側の面(上面)のうちの突起615aが形成されていない部分を指している。つまり、第一締結面611bの平面度の概念には、突起615aによる凹凸は含まれない。同様に、バスバー410において、第三対向面410cの平面度の概念には、凹部410dによる凹凸は含まれず、第二対向面410bの平面度の概念には、凸部410eによる凹凸は含まれない。また、バスバー510において、第一対向面510bの平面度の概念には、凹部510dによる凹凸は含まれない。
なお、突起615aは、Z軸方向から見て、円環状には限定されず、長円形状、楕円形状、四角形状、その他の多角形状等の環状の突起であってもよい。この場合、凹部410d、凸部410e、及び、凹部510dの形状は、突起615aの当該形状に対応した形状となる。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一締結部(ナット部615)は、第一締結面611bから第二導電部(バスバー410)に向けて突出する環状の突起615aを有している。このように、第一締結部が、環状の突起615aを有することで、突起615aが第二導電部を押圧するため、第一導電部と第二導電部との間の面圧を上げることができる。これにより、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が減少するのを抑制することができるため、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。また、第一導電部と第二導電部との間の面圧を上げることで、外部からの酸素の流入を抑制することができるため、第一対向面510b及び第二対向面410bが酸化し難くなり、これによっても、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を抑制することができる。
また、バスバー410の第二対向面410bの凸部410eが、バスバー510の第一対向面510bの凹部510dに食い込んでいることで、第一対向面510b及び第二対向面410bの接触面積が減少するのを、より抑制することができる。また、第一対向面510b及び第二対向面410bが酸化するのも、より抑制することができる。これらにより、第一導電部及び第二導電部の接触抵抗の上昇を、より抑制することができる。
なお、本変形例において、バスバー410の第二対向面410bには凸部410eは形成されず、バスバー510の第一対向面510bにも凹部510dは形成されないことにしてもよい。
(その他の変形例)
以上、本実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例には限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、バスバー510等が第一導電部の一例であり、バスバー410等が第二導電部の一例であることとした。しかし、バスバー410等が第一導電部の一例であり、バスバー510等が第二導電部の一例であることにしてもよい。つまり、第一導電部と第二導電部とが逆になった構成でもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、バスバー500、バスバー410、420、正極外部端子121及び負極外部端子122のうちの締結部材600によって締結される2つの部材が、第一導電部及び第二導電部の一例であることとした。しかし、第一導電部及び第二導電部は、主電流経路に配置される2つの導電部であれば、どのような部材でもよい。例えば、第一導電部及び第二導電部を、正極外部端子121または負極外部端子122及び外部のバスバー、または、2つの当該外部のバスバーとしてもよい。また、第一導電部及び第二導電部を、バスバー400及び蓄電素子200の電極端子220、蓄電素子200の電極端子220及び集電体、蓄電素子200の集電体及び電極体としてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、締結部材600の軸部614は、第一導電部及び第二導電部を貫通することとした。しかし、例えば、軸部614は、第一導電部を貫通するのではなく、軸部614と第一導電部とが一体に形成されているような構成でもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、締結部材600において、第二締結部と軸部614とは一体に形成されており、第一締結部と軸部614とは別体で構成されていることとした。しかし、第二締結部と軸部614とは別体で構成されていてもよいし、第一締結部と軸部614とは一体に形成されていてもよい。例えば、第一締結部は、軸部614と一体に形成され、第二締結部は、軸部614と別体で構成され、かつ、正極外部端子121と一体に形成されていることにしてもよい。このような構成は、例えば、第一導電部及び第二導電部が、正極外部端子121及びバスバー550、または、負極外部端子122及びバスバー570の場合に、適用可能である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、締結部材600は、ボルト部及びナット部をねじ締めで螺合させて締結する部材であることとした。しかし、締結部材600は、ねじ締めで螺合させて締結するのではなく、例えば、超音波接合、レーザ溶接または抵抗溶接等による溶接、熱溶着等による溶着、接着剤等による接着、または、嵌合、係合またはかしめ等による機械的接合等で固定して締結する部材であることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、締結部材600のナット部の第一締結面611bの平面度は、バスバー510の第一対向面510b及びバスバー410の第二対向面410bの双方の平面度よりも小さく形成されていることとした。しかし、第一締結面611bの平面度は、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されていればよく、第一対向面510bの平面度または第二対向面410bの平面度よりも大きく形成されていてもよい。ボルト部612の頭部613の第二締結面613aについても同様である。また、第一締結面611b及び第二締結面613aは、平面度が、第一対向面510b及び第二対向面410bの少なくとも一方の平面度よりも小さく形成されていればよく、Z軸方向に対する垂直度、及び、Z軸方向に垂直な平面に対する平行度についても特に限定されない。
また、上記実施の形態及びその変形例では、締結部材600のナット部の第一締結面611bの平面度は、バスバー410の第三対向面410cの平面度、及び、バスバー510の第四対向面510cよりも小さく形成されていることとした。しかし、第一締結面611bの平面度は、第三対向面410cの平面度よりも大きく形成されていてもよいし、第四対向面510cの平面度よりも大きく形成されていてもよい。ボルト部612の頭部613の第二締結面613aについても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、導電部(第一導電部、第二導電部)及び締結部(第一締結部、第二締結部)として例示した全ての締結部分が上記構成を有していることとした。しかし、当該締結部分のうちの一部の締結部分は、上記構成を有していないことにしてもよい。つまり、例えば、バスバー560とバスバー420とを締結部材660で締結する構成が、上述のバスバー510とバスバー410とを締結部材610で締結する構成と同様の構成を有していないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、導電部(第一導電部、第二導電部)及び締結部(第一締結部、第二締結部)としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池等の蓄電素子を備えた蓄電装置等に適用できる。
10 蓄電装置
121 正極外部端子
122 負極外部端子
200 蓄電素子
220 電極端子
400、410、420、430、500、510、520、530、540、550、560、570 バスバー
410a、510a、611a 貫通孔
410b 第二対向面
410c 第三対向面
410d、510d 凹部
410e 凸部
510b 第一対向面
510c 第四対向面
600、610、620、630、640、650、660、670、680 締結部材
611、615 ナット部
611b 第一締結面
612 ボルト部
613 頭部
613a 第二締結面
614 軸部
615a 突起

Claims (5)

  1. 電極体を有する蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記電極体を流れる電流の経路に配置される第一導電部及び第二導電部と、
    前記第二導電部を貫通する軸部と、
    前記第一導電部とで前記第二導電部を挟み、かつ、前記軸部と接続されて、前記第一導電部及び前記第二導電部を締結する第一締結部と、を備え、
    前記第一導電部は、前記第二導電部に対向する第一対向面を有し、
    前記第二導電部は、前記第一導電部に対向する第二対向面を有し、
    前記第一締結部は、前記第二導電部に対向する第一締結面を有し、
    前記第一締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さい
    蓄電装置。
  2. 前記第一締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の双方の平面度よりも小さい
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第二導電部は、前記第一締結面に対向する第三対向面を有し、
    前記第一締結面の平面度は、前記第三対向面の平面度よりも小さい
    請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. さらに、
    前記第一締結部とで前記第一導電部及び前記第二導電部を挟み、かつ、前記第一導電部及び前記第二導電部を貫通した前記軸部が接続されて、前記第一導電部及び前記第二導電部を締結する第二締結部を備え、
    前記第二締結部は、前記第一導電部に対向する第二締結面を有し、
    前記第二締結面の平面度は、前記第一対向面及び前記第二対向面の少なくとも一方の平面度よりも小さい
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 前記第一締結部は、さらに、前記第一締結面から前記第二導電部に向けて突出する突起であって、前記軸部の周囲を囲う環状の突起を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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