JP2020149779A - 応力緩和構造及び開閉装置用操作器 - Google Patents

応力緩和構造及び開閉装置用操作器 Download PDF

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Hiroyuki Tachikawa
裕之 立川
篤史 廣田
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Abstract

【課題】ピン及びその周辺の破損を防止でき、装置全体の小型化を図ることができるようにすること。【解決手段】開閉装置用操作器(1)は、開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う。開閉装置用操作器は、回転軸(11)によって回転可能に支持された投入カム(12)と、投入カムの回転中心位置から偏心した位置にて突出するロッドピン(22)と、ロッドピンを介して投入カムに連結された投入ロッド(13)とを備えている。投入ロッドと投入カムとは、投入ロッドを延出方向に動作することで相対回転される。ロッドピンの基部(22a)は、円錐台形状に形成され、投入ロッドの動作で基部に曲げモーメントが発生しても、ロッドピン及びその周辺に作用する応力を緩和することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、応力緩和構造及び開閉装置用操作器に関し、特に、回転体の回転中心位置から偏心して突出するピンの応力緩和構造及び該構造を備えた開閉装置用操作器に関する。
従来、回転体を介して動力を伝達する構造として、回転体の回転中心位置から偏心した位置にピンを突設し、該ピンにロッド部材を連結した構造が知られている。この構造では、ロッド部材を延出方向に動作することでピンに動力が伝達され、ピンが回転体の回転軌跡に沿って変位することで回転体が回転される。このような構造を備えた装置としては、開閉装置を例示することができる。
開閉装置においては、一般に、電流通電のための主回路を接離する固定接点及び可動接点を有する遮断器と、この遮断器の固定接点に対する可動接点の接離を操作する操作器とを備えている。主回路の遮断は、外部から指示される遮断信号に応じて操作器によって固定接点から可動接点を離間させることで行われる。一方、主回路の電気的な接続は、外部から指示される投入信号に応じて操作器によって固定接点に対して可動接点を接触させることで行われる。
このような開閉装置用操作器としては、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1の操作器にあっては、一対の軸受装置を備え、一の軸受装置で支持されるカム軸の一方側に回転体となるカムを配置すると共に、他方側に主ギアを配置し、他の軸受装置で支持される主軸の一方側に主レバーを配置すると共に、他方側に接点レバーを配置している。カムは、その表面から突出するピンを介して投入ばねリンクのロッドと相対回転可能に連結され、カム及びカム軸は、投入ばねリンクのロッドを介して伝達される投入ばねの駆動力によって回転される。カムの回転によって主軸が回転されて接点レバーが動作し、この動作を介して遮断器の電気的な接点が投入される。
特開2001−283691号公報
特許文献1の開閉装置用操作器にあっては、カムを回転させるために作用する投入ばねの駆動力がロッドを介してピンに作用する。このため、カムから突出するピンの基部にピンに交差する軸回りでの曲げモーメントが発生し、ピンの基部に負荷が集中して作用する、という問題がある。その結果、長期に亘る使用や連続的な使用を繰り返した場合に破損等の原因になる、という問題がある。かかる問題を解消すべく、ピンの基部における負荷集中を回避するために投入ばねリンクを増設した場合、その増設分のスペースを確保する必要があるので、操作器の小型化の制約となる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ピン及びその周辺の破損を防止でき、装置全体の小型化を図ることができる応力緩和構造及び開閉装置用操作器を提供することを目的とする。
本発明における一態様の応力緩和構造は、回転体の回転中心位置から偏心した位置にて突出するピンの応力緩和構造であって、前記ピンにはロッド部材が連結され、該ロッド部材を延出方向に動作することで該ロッド部材と前記回転体とが相対回転され、前記ピンの基部は、円錐台形状に形成されていることを特徴とする。
本発明における他の一態様となる開閉装置用操作器は、開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う開閉装置用操作器であって、回転軸によって回転可能に支持された投入カムと、前記投入カムの回転中心位置から偏心した位置にて突出するピンと、前記ピンを介して連結された投入ロッドとを備え、該投入ロッドを延出方向に動作することで該投入ロッドと前記投入カムとが相対回転され、前記ピンの基部は、円錐台形状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロッド部材や投入ロッドを介してピンの基部に曲げモーメントが発生しても、かかる曲げモーメントを円錐台形状となるピンの基部で受けることができる。
これにより、ピン及びその周辺に作用する応力を緩和ないし分散でき、ピンの一部に負荷が集中することを回避することができる。その結果、ピン等が破損することを防止できる上、曲げモーメントに応じた周辺構造の増設が不要になり、かかる増設分を省スペース化し、操作器全体の小型化を図ることができる。
実施の形態に係る操作器の外観構成を説明するための斜視図である。 上記操作器を図1とは異なる方向から見た斜視図である。 実施の形態に係る操作器の構成を説明するための斜視図である。 実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための斜視図である。 実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための正面図である。 図5Aの状態の操作器の一部の構成を上方から見た説明図である。 図6の分解図である。
以下、本発明の実施の形態に係る開閉装置用操作器(以下、単に「操作器」という)について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
本発明に係る操作器は、例えば、三相一括タンク型のガス絶縁開閉装置(以下、単に「開閉装置」という)に適用される。しかしながら、本発明に係る開閉器が適用される開閉装置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、単相タンク型の開閉装置にも適用することができる。
三相一括タンク型の開閉装置においては、SFガス等の絶縁性ガス(消弧性ガス)を充填した金属製のタンク内に三相の消弧室を備えている。各消弧室には、固定部と、この固定部に対して可動する可動部とが設けられている。固定部は、固定側接点及び固定アーク接触子を有し、可動部は、可動側接点及び可動アーク接触子を有する。各消弧室においては、固定側接点と可動側接点が開離する際、アーク接触子(固定アーク接触子及び可動アーク接触子)間に発生するアーク放電に消弧性ガスを吹き付けて消弧する。
図1は、実施の形態に係る操作器の外観構成を説明するための斜視図である。図2は、上記操作器を図1とは異なる方向から見た斜視図である。図1及び図2に示す操作器1は、例えば、開閉装置の消弧室の下方側に配置される。操作器1は、開閉装置の可動部に後述する操作ロッド53(図3参照)を介して連結される。操作器1は、かかる操作ロッド53を介して可動部を上下方向に往復動作させる。これにより、固定側接点と可動側接点とが接離可能に構成されている。すなわち、操作器1は、開閉装置が有する接点部の開閉を操作することができる。
以下、本実施の形態に係る操作器1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。なお、以下においては、図1及び図2に示す左右方向を操作器1の左右方向とし、左方側を矢印L、右方側を矢印Rと示す。また、図1及び図2に示す上下方向を操作器1の上下方向として説明するものとする。また、以下においては、図1に示す紙面手前側を操作器1の前方側として矢印FR、図1及び図2に示す紙面奥側を操作器1の後方側として矢印REを用いて説明するものとする。さらに、図1及び図2においては、開閉装置の接点部を閉路状態(投入状態)とした場合における操作器1を示している。
図1及び図2に示すように、操作器1は、回転軸11、投入カム(回転体)12、投入ロッド(ロッド部材)13及び軸受14(図1では不図示)を備えている。回転軸11は前後方向に延出しており、その一端側(前端側)に投入カム12が支持されて一体に設けられている。回転軸11に支持される投入カム12の後方には、壁面部16、17が前後に一対となって並んで設けられている。
前方の壁面部16の前面側には、回転軸11を挿通する軸受14が装着されている。これにより、回転軸11が壁面部16及び軸受14によって回転可能に支持され、回転軸11周りにおいて投入カム12が回転可能となっている。軸受14を挿通した回転軸11は前方の壁面部16を貫通し、他端側(後端側)が前後の壁面部16、17の間に延出している。軸受14としては、内輪及び外輪の間に複数のコロを配設した転がり軸受を用いることが例示できる。
壁面部16、17は、連結軸18を介して前後に所定距離離れた状態で連結され、それらの間に複数のギアが組み合わされて構成されるギア機構20(図3参照)が設けられている。ギア機構20は、回転軸11の後端側に接続され、モータ等からなる不図示の駆動源の駆動力を伝達して回転軸11及び投入カム12を正面視で反時計方向に回転操作可能に設けられる。なお、ギア機構20は、上記回転操作時に回転軸11と接続される一方、投入状態では回転軸11との動力伝達が遮断される切離機構(不図示)を介して接続される。
投入カム12は、円筒状に形成される基部12aと、基部12aの左側に突出する突出部12bとを備えている。突出部12bは、正面視で回転軸11を中心とする時計回りにて径寸法が次第に大きくなるように形成されている。突出部12bは、前後に二股に分割された形状に形成されている。突出部12bの前面には、ロッドピン(ピン)22が突設され、該ロッドピン22には投入ロッド13の左端側がベアリング23を介して連結されている。従って、ロッドピン22と投入ロッド13とは相対回転可能に連結される。かかる連結位置は、回転軸11から離れた突出部12bとなるので、投入カム12の回転中心位置から偏心した位置とされる。
投入ロッド13の右端側には円板状の受け体24が設けられ、この受け体24に投入ロッド13を貫通する投入ばね26(図1及び2では不図示、図5参照)の右端側が圧接される。投入ばね26は、開閉装置の接点部を閉路状態とし、接点部間を通電するための付勢力を発揮可能とされる。投入ばね26、受け体24及び投入ロッド13の右側領域は、ばねケース(不図示)の内部に収容される。なお、投入ばね26は、圧縮コイルばねとすることが例示できる。
投入カム12は、投入ラッチ(不図示)によって回転軸11周りの回転が規制されたり該規制が解除されたりする。具体的には、投入ラッチは、投入ばね26の畜勢時に投入カム12を回転規制すべく投入カム12と係止される。また、投入ラッチは、ソレノイドの電磁力により投入カム12との係止が解除され、投入カム12の回転を許容して投入ばね26が放勢されるようになる。
操作器1は、回転軸11の下方で前後方向に延びる開閉軸41と、開閉軸41の一端側(前端側)に連結支持されたアーム部42と、アーム部42に連結されて左右方向に延出する遮断ロッド43とを更に備えている。開閉軸41は、軸受(不図示)によって回転可能に支持されている。アーム部42は、開閉軸41から概して右上方向に延出する第1アーム45と、概して左下方向に延出する第2アーム46と、概して左方向に延出する第3アーム47とを備えている。
第1アーム45の先端には、投入カム12と接触して転動するローラ48が設けられている。第2アーム46の先端は、ピン49を介して遮断ロッド43の左端側と回転自在に連結されている。
開閉軸41における第3アーム47の後方位置には、第1レバー部51が連結されている。第1レバー部51は、第2アーム46と同様に開閉軸41から概して左下方向に延出している。第3アーム47は、後述する遮断ラッチに係止可能とされる。第1レバー部51は、衝撃吸収用のダンパ(不図示)に接続される。
遮断ロッド43の右端側には円板状の受け体54が設けられ、この受け体54に遮断ロッド43を貫通する遮断ばね56(図1及び2では不図示、図5参照)の右端側が圧接される。遮断ばね56は、開閉装置の接点部を開路状態とし、接点部間の通電状態を遮断するための付勢力を発揮可能とされる。遮断ばね56、受け体54及び遮断ロッド43の右側領域は、ばねケース(不図示)の内部に収容される。なお、遮断ばね56は、圧縮コイルばねとすることが例示できる。
アーム部42にあっては、遮断ラッチ(不図示)によって開閉軸41周りの回転が規制されたり該規制が解除されたりする。具体的には、遮断ラッチは、遮断ばね56の畜勢時にアーム部42を回転規制すべくアーム部42と係止される。また、遮断ラッチは、ソレノイドの電磁力等によりアーム部42との係止が解除され、アーム部42の回転を許容して遮断ばね56が放勢されるようになる。
図3は、上記操作器の構成を説明するための斜視図である。図3では、壁面部16、17、連結軸18を省略し、図1及び図2に対して後述の第2レバー部52及び操作ロッド53を追加記載している。図3に示すように、開閉軸41における第1レバー部51の後方位置には、第2レバー部52が連結されている。第2レバー部52は、開閉軸41から概して左上方向に延出している。第2レバー部52の上端側には、操作ロッド53が相対回転自在に連結されている。操作ロッド53は、第2レバー部52との連結位置から上方に延出し、開閉装置の可動部に連結される。
図3の状態から遮断ロッド43が矢印D11方向(右方向)に移動されると、アーム部42及び開閉軸41が矢印D12方向に回転され、第2レバー部52が矢印D13方向に回転される。すると、操作ロッド53が矢印D14方向(下方)に移動され、開閉装置の可動部を下方に移動して開路状態(遮断状態)とすることができる。
一方、かかる開路状態からアーム部42及び開閉軸41が矢印D22方向に回転され、第2レバー部52が矢印D23方向に回転されると、操作ロッド53が矢印D24方向(上方)に移動される。これにより、開閉装置の可動部を上方に移動して閉路状態(投入状態)とすることができる。このとき、アーム部42の回転によって遮断ロッド43が矢印D21方向(左方向)に移動される。
次に、本実施の形態に係る操作器にて開閉装置を開路状態から閉路状態とする操作について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための斜視図である。図5は、第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための正面図である。図4A及び図5Aにおいては、開閉装置を開路状態(遮断状態)とした場合の操作器の操作状態を示す。図4B及び図5Bにおいては、開閉装置を開路状態から閉路状態(投入状態)にする中途の操作器の操作状態を示している。図4C及び図5Cにおいては、開閉装置を閉路状態とした場合の操作器の操作状態を示している。なお、図4A〜図4Cでは、投入ばね26及び遮断ばね56の図示を省略する。
図4A及び図5Aの開路状態では、ギア機構20(図5Aでは不図示)等を介して投入カム12を正面視で反時計方向に約180°回転操作した後の状態であり、投入ばね26が圧縮されて畜勢された状態とされる。また、遮断ばね56は、自然長よりは若干圧縮されているものの概して放勢された状態とされる。
この状態から、投入状態に移行する場合、開閉装置の開閉を制御する制御装置からの指示の下、投入カム12に係止する投入ラッチを解除して投入カム12の回転規制を解除する。すると、畜勢された投入ばね26のばね力で投入ロッド13が延出方向となる矢印D31方向(右方向)に動作(投入動作)し、この動作によって投入ロッド13に連結された投入カム12が矢印D32方向に回転する。
上記のように投入カム12の回転が進行すると、アーム部42のローラ48が投入カム12の基部12aに接触した状態を維持しながら転動する。そして、図4B及び図5Bに示すように、投入カム12の突出部12bが概ね下向きになるまで矢印D32方向に回転すると、ローラ48(図4Bでは不図示)に投入カム12の突出部12bが接触する。この接触後も投入カム12の回転は更に継続され、拡大する突出部12bの径寸法に応じてローラ48に矢印D33方向に押し出す力が作用する。かかる矢印D33方向の力によって、アーム部42が矢印D34方向に回転する。
かかるアーム部42の回転によって、遮断ロッド43が矢印D35方向(左方向)に移動し、遮断ばね56の圧縮が開始される。また、アーム部42の回転と共に開閉軸41も矢印D34方向に回転し、上述したように操作ロッド53(図3参照)及び開閉装置の可動部における上方の移動が開始される。
上記のように投入カム12及びアーム部42の回転が進行し、図4C及び図5Cに示す状態で、操作ロッド53を介して開閉装置の可動部側の接点部が固定部側の接点部に接触し、接点部間が通電状態となって投入状態への移行が完了する。この状態では、投入カム12の突出部12bが概ね右向きになり、該突出部12bの先端とローラ48とが隙間を隔てて配置される。この隙間が生じる直前にて、遮断ラッチがアーム部42の第3アーム47に係止し、アーム部42及び開閉軸41の回転を規制する。かかる回転規制によって、遮断ばね56が圧縮されて畜勢された状態に維持される。なお、投入ばね26は、自然長よりは若干圧縮されているものの概して放勢された状態とされる。
このような操作器1において、投入カム12の何れの回転位置においても、投入ばね26の畜勢したばね力が投入ロッド13を介して投入カム12に作用する。特に、図5Aに示す投入ばね26を畜勢した状態では、投入ばね26のばね力が投入カム12に強く作用し、図5Cに示す状態でも、投入ばね26は若干圧縮されるので、そのばね力が投入カム12にある程度作用する。ここで、投入カム12に作用する投入ばね26のばね力について図6及び図7の説明図を用いて以下に説明する。図6は、図5Aの状態の操作器の一部の構成を上方から見た説明図である。図7は、図6の分解図である。
図6に示すように、畜勢された投入ばね26のばね力で投入ロッド13に投入動作方向となる矢印D41方向(右方向)の力が作用すると、投入ロッド13に接続されるロッドピン22に同じ方向の力が加わる。ロッドピン22は片持ち支持された状態となるので、ロッドピン22の基部(後端部)22aに対して投入ロッド13から曲げ(回転)モーメントが作用する。この曲げモーメントは、ロッドピン22の前後方向に延びる軸中心に対して交差する軸回りで作用する。具体的には、上下方向(図6中紙面直交方向)に延びる軸A回りで矢印D42方向の曲げモーメントが作用する。かかる曲げモーメントによって、ロッドピン22の基部22aにおける右側領域ARでは圧縮応力が発生し、左側領域ALでは引張応力が発生する。
このような応力の発生に対応する応力緩和構造として、本実施の形態では、図7にも示すように、ロッドピン22の基部22aを円錐台形状に形成し、ロッドピン22に座金部材31を設けている。
言い換えると、ロッドピン22にて、投入カム12の前面と投入ロッド13の後面との間の領域において、後方に向かうに従って次第に径寸法が大きく形成されている。なお、ロッドピン22におけるベアリング23に挿入される部分は、前後方向にて均一な径寸法に形成され、該径寸法は円錐台形状をなす部分の前端の径寸法と同一とされる。
このようにロッドピン22の基部22aを円錐台形状に形成することで、該基部22aの剛性を高めることができ、矢印D41方向の力に対するロッドピン22の撓みを小さくすることができる。これにより、ロッドピン22の右側領域AR及び左側領域ALで発生する応力を緩和することができる。
ところで、ロッドピン22の基部22aを円錐台形状に形成せずに円柱状とする従来構造では、ロッドピン22の基部22aと投入カム12の前面との間の入隅となる箇所に応力が集中して発生する。この点、本実施の形態では、ロッドピン22の基部22aにて応力が集中する箇所を、円錐台形状をなす部分の前端及び後端に分散でき、また、それらの間でも応力が分散して発生するようになる。このように基部22aでの応力を分散することによっても、ロッドピン22の右側領域AR及び左側領域ALで発生する応力を緩和することができる。
ロッドピン22には、座金部材31が挿入されている。座金部材31の内周面においても、後方に向かうに従って次第に径寸法が大きく形成され、ロッドピン22の基部22aにおける円錐台形状の円錐面に対応する傾斜形状に形成されている。
従って、ロッドピン22における円錐台形状の基部22aに、座金部材31の内周面が面接触するよう嵌合することが可能となる。これにより、座金部材31が径方向にがたついたり位置ずれしたりすることを抑制しつつ、座金部材31の表面及び裏面(前面及び後面)を投入ロッド13の後面及び投入カム12の前面に面接触させることができる。このような座金部材31が設けられることで、ベアリング23における孔の形成縁が円錐台形状の基部22aに接触することを回避でき、それらに集中的な負荷が発生することを防止することができる。
以上のように、ロッドピン22での集中的な負荷の発生を防止し、応力の発生を緩和することで、ロッドピン22等が破損することを防止することができる。これにより、長期間の使用や連続的に繰り返し使用してもロッドピン22の破損等を防いで耐久性を高めることができる。しかも、投入ロッド13の挙動の平行直進性を安定して維持することもでき、操作器1としての機構動作の安定化を図ることができる。
ここで、例えば回転軸11の後端側にもロッドピンを有する投入カム及び投入ロッドを増設すれば、それぞれのロッドピンに作用する曲げモーメントを抑制できるが、操作器1全体が大型化する、という問題がある。この点、本実施の形態では、ロッドピン22の基部22aを円錐台形状とし座金部材31を設けることで、ロッドピン22に発生する応力を緩和している。これにより、投入カム12及び投入ロッド13を操作器1の前方に1体ずつ設けた簡略且つコンパクトな構成として、上記問題を解消することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、向きなどについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
上記実施の形態において、座金部材31を省略した構成としてもよいが、座金部材31を設けた方が、ロッドピン22における円錐台形状の基部22aとベアリング23や投入ロッド13との当接を抑制できる点で有利となる。
また、上述したように、投入ばね26のばね力は図5Aの状態から図5Bの状態に進むに従って弱くなるので、これに応じてロッドピン22に加わる力も弱くなる。よって、ロッドピン22の基部22aにおいて、図5Aの状態での左右両側の径寸法に比べ、図5Bの状態での左右両側の径寸法の方が次第に小さくなるよう変化した形状に形成してもよい。これにより、ロッドピン22及び投入カム12を鋳造成形等で成形する際の使用材料を少なくすることができる。
また、上記実施の形態では、開閉装置用の操作器1におけるロッドピン22及びその周りでの応力を緩和する構造として説明したが、これに限定されるものでない。投入カム12と同様に回転する回転体と、ロッドピン22と同様に機能するピンと、このピンに対し投入ロッド13と同様に力を加えるロッド部材とを有する操作器1以外の各種装置や機器においても、ピンの基部周りを上記実施の形態と同様に構成してもよい。かかる構成においても、これにより、ピン及びその周辺の破損を防止することができる。
1 開閉装置用操作器(操作器)
11 回転軸
12 投入カム
13 投入ロッド
14 軸受
22 ロッドピン(ピン)
22a 基部
31 座金部材

Claims (3)

  1. 回転体の回転中心位置から偏心した位置にて突出するピンの応力緩和構造であって、
    前記ピンにはロッド部材が連結され、該ロッド部材を延出方向に動作することで該ロッド部材と前記回転体とが相対回転され、
    前記ピンの基部は、円錐台形状に形成されていることを特徴とする応力緩和構造。
  2. 開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う開閉装置用操作器であって、
    回転軸によって回転可能に支持された投入カムと、
    前記投入カムの回転中心位置から偏心した位置にて突出するピンと、
    前記ピンを介して前記投入カムに連結された投入ロッドとを備え、該投入ロッドを延出方向に動作することで該投入ロッドと前記投入カムとが相対回転され、
    前記ピンの基部は、円錐台形状に形成されていることを特徴とする開閉装置用操作器。
  3. 前記ピンを挿入する座金部材を更に備え、
    前記座金部材の内周面は、前記円錐台形状の円錐面に対応する傾斜形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置用操作器。
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JPS58186210U (ja) * 1982-06-07 1983-12-10 日産自動車株式会社 ボルト結合構造
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