JP2020148167A - 車両の始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドルストップ機能による内燃機関の停止状態からの車両の始動時における安全性及び応答性を向上可能な車両の始動制御装置を提供する。【解決手段】車両の始動制御装置(100)は、ブレーキペダルが踏まれていることを含む自動停止条件が成立したときに内燃機関(10)を停止させる自動停止制御部(111)と、自動停止条件の成立後に、ブレーキペダルが踏み戻されることを含む再始動条件が成立したときに車両の始動制御を実行させる再始動制御部(113)と、ブレーキペダルが踏み戻されてからあらかじめ設定された第1の許可時間が経過するまでの間、車両の始動制御の実行を許可する始動許可部(115)と、を備え、始動許可部(115)は、第1の許可時間の経過後であっても、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、車両の始動制御の実行を許可する。【選択図】図8

Description

本発明は、車両の始動制御装置に関する。
従来、内燃機関がアイドル状態になって所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立したときに内燃機関を始動させるアイドルストップ機能を備えた車両が知られている。かかるアイドルストップ機能により、燃料消費量の低減あるいは排気エミッションの低減を図ることができる(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2011−173477号公報 特開2013−194584号公報
ここで、ブレーキペダルの解放を再始動条件に含む場合に、ブレーキペダルの解放後、内燃機関の始動が完了するまでに時間を要する場合がある。例えば、自動停止条件の成立後、内燃機関の回転数がゼロになる前にブレーキペダルを離した場合に、その後内燃機関の回転数がゼロになることを待ってクランキングが開始されて内燃機関が始動されるため、ブレーキペダルの解放から内燃機関の始動完了までに、例えば2秒以上かかる場合がある。
一方、安全性の観点からは、内燃機関が停止した状態で運転者が席から離れようとしたような場合に、内燃機関が始動して車両が走行し始めることを防ぐ必要がある。このため、ブレーキペダルの解放から所定時間内にのみ内燃機関の始動制御を許可するよう設定されることがある。この場合、所定時間を経過した後に内燃機関を始動させるには、運転者がイグニッションキーあるいはイグニッションスイッチを操作してクランキング動作を行わせて内燃機関を始動させる初動操作が必要になり、応答性に劣ることになる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、アイドルストップ機能による内燃機関の停止状態からの車両の始動時における安全性及び応答性を向上可能な車両の始動制御装置を提供することにある。
本発明のある観点によれば、内燃機関のアイドリング時に内燃機関を停止させるアイドルストップ制御を実行可能な車両の始動を制御する車両の始動制御装置であって、ブレーキペダルが踏まれていることを含む自動停止条件が成立したときに内燃機関を停止させる自動停止制御部と、自動停止条件の成立後に、ブレーキペダルが踏み戻されることを含む再始動条件が成立したときに車両の始動制御を実行させる再始動制御部と、ブレーキペダルが踏み戻されてからあらかじめ設定された第1の許可時間が経過するまでの間、車両の始動制御の実行を許可する始動許可部と、を備え、始動許可部は、第1の許可時間の経過後であっても、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、車両の始動制御の実行を許可する、車両の始動制御装置が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、アイドルストップ機能による内燃機関の停止状態からの車両の再始動時の安全性及び応答性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る車両の始動制御装置を適用可能な内燃機関の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係る車両の始動制御装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る車両の始動制御装置による始動制御を示すフローチャートである。 同実施形態に係る車両の始動制御装置による始動制御を示すフローチャートである。 同実施形態に係る車両の始動制御装置による始動制御を示すフローチャートである。 参考例に係る車両の始動制御を示す説明図である。 同実施形態に係る車両の始動制御の一態様を示す説明図である。 同実施形態に係る車両の始動制御の別の態様を示す説明図である。 他の実施形態に係る車両の始動制御を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.内燃機関の構成例>
図1を参照して本実施形態に係る車両の始動制御装置100を適用可能な内燃機関10の構成例を説明する。本実施形態に係る車両の始動制御装置100が適用される車両は、内燃機関10から出力される駆動力を用いて車両を始動させるように構成された車両である。代表的には、車両の駆動源として内燃機関10のみを備えた車両が例示されるが、車両の駆動源として内燃機関10及び駆動用モータを備えたハイブリッド車両であっても、内燃機関10から出力される駆動力を用いて車両を始動させる構成の車両に本発明を適用することができる。
図1は、内燃機関10の一態様としてのガソリンエンジンの構成例を示している。内燃機関10は、ディーゼルエンジン等の他のエンジンでもよい。
内燃機関10は、気筒11を有する。気筒11は、ピストン13と当該ピストン13をクランクシャフト43に連結するコンロッド15を備える。コンロッド15を介してクランクシャフト43に連結されたピストン13は、クランクシャフト43の回転に伴って気筒11内を往復動する。なお、気筒11の数は一つに限られない。
気筒11には、吸気通路17及び排気通路19が接続されている。吸気通路17は、図示しない吸気弁により開閉される。排気通路19は、図示しない排気弁により開閉される。吸気通路17には吸気スロットル弁25が備えられている。吸気スロットル弁25は、始動制御装置100により制御され、気筒11に供給される吸気の流量を調節する。
吸気通路17には燃料噴射弁21が備えられている。燃料噴射弁21は、始動制御装置100により制御される。図示した内燃機関10では、燃料噴射弁21は吸気通路17に燃料を噴射するように設けられているが、燃料噴射弁21は、気筒11内に直接燃料を噴射するように設けられてもよい。気筒11には、点火プラグ23が設けられている。点火プラグ23は、始動制御装置100により制御され、気筒11内に供給された混合気に点火する。
内燃機関10は、スタータモータ51を備えている。スタータモータ51の第1のギヤ53は、クランクシャフト43に固定された第2のギヤ41に噛み合っている。スタータモータ51は、内燃機関10の始動時に駆動されてクランクシャフト43を強制的に回転させるクランキングを行う。スタータモータ51は、始動制御装置100により制御される。
クランクシャフト43の端部には、回転数(回転速度)検出用の検出ギヤ37が固定されている。検出ギヤ37は、クランクシャフト43に同期して回転する。検出ギヤ37の外周部に対向する位置にはクランク角センサ35が設けられている。クランク角センサ35のセンサ信号は、始動制御装置100に出力される。クランク角センサ35としては、例えば、電磁ピックアップ式のセンサを用いることができるが、この例に限定されるものではない。
始動制御装置100には、イグニッションスイッチ61、アクセルポジションセンサ63及びブレーキセンサ65が接続されている。イグニッションスイッチ61は、始動制御装置100に電源を供給するための電源ラインに設けられる。イグニッションスイッチ61がオンにされると、始動制御装置100に電力が供給される。また、イグニッションスイッチ61は、例えば、キーが回転されたり、スタートボタンが押下されたりすることにより、内燃機関10の始動要求を示す信号を生成して始動制御装置100に出力する。
アクセルポジションセンサ63は、図示しないアクセルペダルの操作量を示す信号を生成して始動制御装置100に出力する。例えば、アクセルポジションセンサ63は、アクセルペダルの回転角度に応じた信号を生成して始動制御装置100に出力する。ブレーキセンサ65は、図示しないブレーキペダルの操作量を示す信号を生成して始動制御装置100に出力する。例えば、ブレーキセンサ65は、ブレーキペダルの踏み込みに伴い変位するロッドのストローク量に応じた信号を生成して制御装置100に出力する。
<2.始動制御装置の構成例>
図2を参照して、本実施形態に係る車両の始動制御装置100の構成例を説明する。始動制御装置100の一部又は全部は、例えば、マイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサユニット等で構成されていてもよい。この場合、始動制御装置100を構成する上記の各部の一部又は全部は、マイクロコンピュータ等によるプログラムの実行により実現される機能であってよい。また、始動制御装置100の一部又は全部は、ファームウェア等の更新可能なもので構成されていてもよく、CPU(Central Processing Unit)等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
図2は、始動制御装置100の構成例を機能的に示したブロック図である。始動制御装置100は、制御部110、記憶部120及び通信部130を備える。制御部110は、CPU等により構成され、自動停止制御部111、再始動制御部113、始動許可部115、駆動制御部117及びスタータ制御部119を備えている。自動停止制御部111、再始動制御部113、始動許可部115、駆動制御部117及びスタータ制御部119は、制御部110によるプログラムの実行により実現される機能であってよい。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を含む。記憶部120は、制御部110により実行されるプログラムや、演算処理に用いられる各種パラメータ、演算結果、あるいは、センサ等による検出結果の情報を記憶する。通信部130は、例えば、各種センサやCAN(Controller Area Network)等の通信バスとの間で各種信号の送受信を行うインタフェースである。さらに、始動制御装置100は、スタータモータ51、燃料噴射弁21、点火プラグ23及び吸気スロットル弁25等を駆動するための図示しない駆動回路を備えている。
(スタータ制御部)
スタータ制御部119は、内燃機関10の始動時にスタータモータ51を駆動して内燃機関10のクランクシャフト43を回転させてクランキングを行う。例えば、スタータ制御部119は、内燃機関10のイグニッションキーあるいはイグニッションスイッチがオンにされた後、内燃機関10の始動が完了したと判定されるまでの期間にスタータモータ51を駆動する。内燃機関10の始動の完了は、例えば、内燃機関10の回転数が、あらかじめ設定された始動判定閾値に到達することにより判定されてもよい。
また、スタータ制御部119は、アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中に再始動条件が成立した場合、かつ、始動許可部115により始動制御が許可されている場合に、スタータモータ51を駆動する。つまり、スタータ制御部119は、再始動制御部113により、再始動条件の成立が判定されている場合あっても、始動許可部115により始動制御が許可されていない場合には、内燃機関10の始動制御を実行しないように設定されている。
(駆動制御部)
駆動制御部117は、内燃機関10の駆動を制御する。具体的に、駆動制御部117は、内燃機関10の目標トルクに応じて燃料噴射弁21、点火プラグ23及び吸気スロットル弁25のそれぞれの駆動信号を生成して、駆動回路に出力する。駆動回路は、出力された駆動信号に基づいて動作し、燃料噴射弁21、点火プラグ23及び吸気スロットル弁25をそれぞれ制御する。
内燃機関10の始動時において、駆動制御部117は、スタータ制御部119により内燃機関10のクランキングが開始されると、吸気スロットル弁25の開度を所定値に設定し、あらかじめ設定された量の燃料の噴射を行いつつ点火プラグ23を作動させる。本実施形態に係る始動制御装置100では、アクセルペダルの踏み込み動作に基づいて内燃機関10の始動制御が行われうるが、この場合の内燃機関10の始動時においては、アクセルペダルの操作量にかかわらず、あらかじめ設定された量の燃料噴射を実行してもよい。これにより、気筒11での異常燃焼や、内燃機関10の回転数の急上昇を抑制することができる。駆動制御部117は、内燃機関10の始動が完了した後には、通常運転時の燃料噴射制御を開始する。
(自動停止制御部)
自動停止制御部111は、自動停止条件が成立したときに内燃機関10を停止させる。自動停止条件は、少なくともブレーキペダルが踏まれていることを条件として含む。ブレーキペダルが踏まれていることとは、ブレーキペダルの操作量があらかじめ設定された所定値以上であることであってもよい。このほか、自動停止条件は、例えば、車速がゼロであること、及び、内燃機関10の回転数があらかじめ設定されたアイドル回転閾値以下であることを条件として含む。自動停止条件は、さらに、トランスミッションのシフトポジションがドライブレンジにあることを条件として含んでもよい。
(再始動制御部)
再始動制御部113は、自動停止条件の成立により内燃機関10が停止した状態で、再始動条件が成立したときに内燃機関10の始動制御を実行させる。再始動条件は、少なくともブレーキペダルが踏み戻されることを条件として含む。再始動条件は、さらに、内燃機関10の回転数があらかじめ設定された閾値以下であることを含んでもよい。内燃機関10の回転数が閾値以下であることは、内燃機関10の回転数がゼロであることであってもよい。本実施形態では、再始動条件は、少なくともブレーキペダルが踏み戻されること、及び、内燃機関10の回転数が閾値以下であることを条件として含む。
(始動許可部)
始動許可部115は、自動停止条件の成立により内燃機関10が停止した状態で、ブレーキペダルが踏み戻されてからあらかじめ設定された第1の許可時間が経過するまでの間、内燃機関10の始動制御の実行を許可する。例えば、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間が経過するまでの間、内燃機関10の始動制御の実行を許可するフラグを生成する。第1の許可時間は、アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中にドライバが誤って運転席を離れようとした後にも内燃機関10が始動されることのないように、適切な時間に設定される。
また、第1の許可時間は、少なくとも自動停止条件の成立により内燃機関10が停止されて、内燃機関10の回転数がゼロになる時刻よりも後に終了するように設定されてもよい。これにより、第1の許可時間内に、少なくとも再始動条件の成立による内燃機関10の始動制御が実行される。第1の許可時間は、例えば、1秒に設定される。
これにより、基本的には、ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間が経過するまでの間、内燃機関10の始動制御の実行が可能になる。したがって、ドライバがブレーキペダルを解放し、内燃機関10が始動されない状態で誤って運転席を離れようとしているような場合等に、内燃機関10が始動されることが防止されて、安全性を向上させることができる。
また、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間が経過した後であっても、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、内燃機関10の始動制御の実行を許可する。これにより、ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間を経過した場合であっても、ドライバが運転席にいる状態を判別して内燃機関10を再始動させることができる。また、アクセルペダルの踏み込みを内燃機関10の始動制御の実行の許可条件とすることにより、ドライバの運転開始意思の表示から内燃機関10の再始動までの時間が短縮され、応答性を向上させることができる。
本実施形態では、始動許可部115は、アクセルペダルが踏み込まれてから内燃機関10の始動が完了する前にアクセルペダルが戻された場合、アクセルペダルが戻されてからの経過時間があらかじめ設定された第2の経過時間を経過した場合には、内燃機関10の始動制御の実行の許可を解除する。つまり、ブレーキペダルが戻されてから第1の許可時間が経過した後にアクセルペダルが踏み込まれ、内燃機関10の始動が完了する前にアクセルペダルが解放された場合には、アクセルペダルの解放から第2の許可時間が経過するまでの期間のみ、内燃機関10の始動制御の実行を許可する。第2の許可時間は、第1の許可時間よりも短い時間、例えば、500ミリ秒に設定される。
これにより、ドライバがアクセルペダルの踏み込みを中止したことに基づいて、ドライバによる内燃機関10の速やかな始動意思がなくなったものと判断して、アイドルストップ機能による内燃機関10の再始動を抑止することができる。また、第2の許可時間は、ドライバが誤って運転席を離れたにもかかわらず内燃機関10が始動することがないように、適切な時間に設定される。これにより、アクセルペダルの踏み込みによりクランキングが開始された後、内燃機関10の始動が完了する前に、クランキングが中止されることを防ぎ、アクセルペダルの踏み込みによる内燃機関10の始動を確実に行わせることができる。
第1の許可時間及び第2の許可時間は、それぞれ、ドライバの走行意思がないと判断し得る車両状態の情報に基づいて、強制的に終了されてもよい。例えば、ドライバがパーキングブレーキをオンにしたとき、あるいは、トランスミッションのシフトポジションをニュートラルレンジあるいはパーキングレンジに切り換えたときには、ドライバの走行意思がないものとみなして、第1の許可時間又は第2の許可時間が終了されてもよい。これにより、ドライバの走行意思を反映した内燃機関10の始動制御を実行することができ、安全性を向上させることができる。
<3.始動制御装置の動作例>
以下、本実施形態に係る車両の始動制御装置100の動作例を説明する。
(3.1.フローチャート)
図3〜図5は、始動制御装置100による制御処理の一例を示すフローチャートである。制御処理は、始動制御装置100の制御部110と記憶部120に記憶されている各種プログラムとの協働により実行される。
まず、始動制御装置100の自動停止制御部111は、自動停止条件が成立したか否かを判別する(ステップS11)。例えば、自動停止制御部111は、ブレーキペダルが踏み込まれており、車速がゼロであり、かつ、内燃機関10の回転数があらかじめ設定されたアイドル判定閾値以下となっている場合、自動停止条件が成立したと判定する。自動停止条件が成立していない場合(S11/No)、自動停止制御部111は、自動停止条件が成立したか否かの判別を繰り返す。
自動停止条件が成立した場合(S11/Yes)、自動停止制御部111は、内燃機関10を停止させる(ステップS13)。例えば、自動停止制御部111が内燃機関10を停止させるフラグを生成し、駆動制御部117が燃料噴射を停止することにより、内燃機関10が停止する。
次いで、始動制御装置100の再始動制御部113は、ブレーキペダルが踏み戻されたか否かを判別する(ステップS15)。例えば、再始動制御部113は、ブレーキセンサ65から出力された信号に基づいて、ブレーキペダルの操作量が所定の閾値未満になった場合に、ブレーキペダルが踏み戻されたと判定してもよい。ブレーキペダルが踏み戻されていない場合(S15/No)、再始動制御部113は、ブレーキペダルが踏み戻されたか否かの判別を繰り返す。
ブレーキペダルが踏み戻された場合(S15/Yes)、始動制御装置100の始動許可部115は、内燃機関10の始動制御の実行を許可する(ステップS17)。例えば、始動許可部115は、内燃機関10の始動を許可するフラグを生成する。次いで、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS19)。第1の許可時間は、例えば、1秒に設定される。
経過時間が第1の許可時間内である場合(S19/Yes)、始動制御装置100は、図4に示すフローチャートにしたがって再始動条件の成立の有無に基づく内燃機関10の始動制御を実行する。一方、経過時間が第1の許可時間を超えた場合(S19/No)、始動制御装置100は、図5に示すフローチャートにしたがってアクセルペダルの踏み込み動作に基づく内燃機関10の始動制御を実行する。
経過時間が第1の許可時間内である場合(S19/Yes)、再始動制御部113は、再始動条件が成立したか否かを判別する(ステップS21)。例えば、再始動制御部113は、ブレーキペダルが踏み戻されたことと併せて、内燃機関10の回転数がゼロである場合に、再始動条件が成立したと判定してもよい。再始動条件が成立していない場合(S21/No)、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS31)。
経過時間が第1の許可時間内である場合(S31/Yes)、ステップS21に戻って、再始動制御部113は、再始動条件が成立したか否かを判別する(ステップS21)。一方、再始動条件が成立しないまま、経過時間が第1の許可時間を超えた場合(S31/No)、始動制御装置100は、図5に示すフローチャートにしたがってアクセルペダルの踏み込み動作に基づく内燃機関10の始動制御を実行する。
ステップS21において再始動条件が成立した場合(S21/Yes)、再始動制御部113は、内燃機関10のクランキングを開始させるとともに燃料噴射を開始する(ステップS23)。本実施形態では、再始動制御部113が始動開始フラグを生成し、駆動制御部117がスタータモータ51を駆動させることにより、内燃機関10のクランキングが開始する。次いで、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の経過時間内であるか否かを判別する(ステップS25)。
経過時間が第1の許可時間を超えた場合(S25/No)、始動制御装置100は、図5に示すフローチャートにしたがってアクセルペダルの踏み込み動作に基づく内燃機関10の始動制御を実行する。一方、経過時間が第1の許可時間内である場合(S25/Yes)、再始動制御部113は、内燃機関10の始動が完了したか否かを判別する(ステップS27)。例えば、再始動制御部113は、内燃機関10の回転数が、あらかじめ設定された始動判定閾値に到達した場合に、内燃機関10の始動が完了したと判定してもよい。
内燃機関10の始動が完了していない場合(S27/No)、ステップS25に戻って、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の経過時間内であるか否かを判別する。一方、ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の経過時間が経過するまでに内燃機関10の始動が完了した場合(S27/Yes)、再始動制御部113は、内燃機関10の始動が完了したことを示すフラグを生成して始動制御を終了させる(ステップS29)。
ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間を超えた場合(S19/No又はS25/No又はS31/No)、始動許可部115は、アクセルペダルが踏み込まれたか否かを判別する(ステップS41)。例えば、始動許可部115は、アクセルポジションセンサにより検出されるアクセルペダルの回転角度が所定値を超えた場合に、アクセルペダルが踏み込まれたと判定してもよい。アクセルペダルが踏み込まれていない場合(S41/No)、始動許可部115は、アクセルペダルが踏み込まれたか否かの判別を繰り返す。
アクセルペダルが踏み込まれた場合(S41/Yes)、始動許可部115は、内燃機関10の始動制御の実行を許可する(ステップS43)。例えば、始動許可部115は、内燃機関10の始動制御の実行を許可するフラグを生成する。次いで、再始動制御部113は、再始動条件が成立したか否かを判別する(ステップS45)。例えば、再始動制御部113は、アクセルペダルが踏み込まれていることと併せて、ブレーキペダルが踏み戻され、内燃機関10の回転数がゼロである場合に、再始動条件が成立していると判定してもよい。
再始動条件が成立した場合(S45/Yes)、再始動制御部113は、ステップS23の処理と同様に、内燃機関10をクランキングさせるとともに燃料噴射を開始する(ステップS47)。このとき、アクセルペダルの操作量にかかわらず、あらかじめ設定された量の燃料噴射が行われる。次いで、再始動制御部113は、ステップS27の処理と同様に、内燃機関10の始動が完了したか否かを判別する(ステップS49)。内燃機関10の始動が完了していない場合(S49/No)、再始動制御部113は、ステップS49の判別を繰り返す。一方、内燃機関10の始動が完了した場合(S49/Yes)、再始動制御部113は、内燃機関10の始動が完了したことを示すフラグを生成して始動制御を終了させる(ステップS51)。
上述のステップS45において、再始動条件が成立していない場合(S45/No)、始動許可部115は、ステップS41の処理と同様に、引き続きアクセルペダルが踏み込まれているか否かを判別する(ステップS53)。アクセルペダルが踏み込まれている場合(S53/Yes)、ステップS45に戻って、再始動制御部113は、最始動条件が成立しているか否かを判別する。
一方、アクセルペダルが踏み込まれていない場合(S53/No)、始動許可部115は、アクセルペダルが戻されてからの経過時間が、あらかじめ設定された第2の許可時間を経過したか否かを判別する(ステップS55)。第2の許可時間は、例えば、500ミリ秒に設定される。経過時間が第2の許可時間を経過していない場合(S55/No)、始動許可部115は、ステップS45に戻って、再始動条件が成立したか否かを判別する。一方、経過時間が第2の許可時間を経過した場合(S55/Yes)、始動許可部115は、内燃機関10の始動制御の実行の許可を解除する(ステップS57)。ドライバが一旦踏み込んだアクセルペダルを解放する動作から、ドライバに走行意思がないと判断されるため、以降の内燃機関10の始動制御の実行が抑制され、安全性の向上を図ることができる。
(3.2.車両の始動動作の例)
次に、図6〜図8を参照して、車両の始動動作の例を説明する。図6は、アクセルペダルの踏み込みによる車両の始動動作が行われない参考例である。図7及び図8は、本実施形態に係る始動制御装置100による車両の始動動作の例を示す。それぞれの図6〜図8には、ブレーキ操作のオンオフ(Brk)、内燃機関10の回転数(Ne)、クランキング動作のオンオフ(Crk)、アクセルペダルの踏み込みのオンオフ(Acc)及び始動制御の実行の許可時間(Rst.Perm.)が示されている。
まず、図6に示した参考例について説明する。アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中にブレーキペダルが解放された時刻t1において、第1の許可時間のカウントが開始され、内燃機関10の始動制御の実行が許可される。図6に示した例では、ブレーキペダルが解放された時刻t1において、内燃機関10の停止が完了しておらず、内燃機関10の回転数は減少過程にある。このため、時刻t1では、再始動条件は成立していない。
その後、内燃機関10の回転数がゼロになり、自動停止条件が成立した時刻t2において、クランキング動作が開始される。これにより、内燃機関10の回転数が上昇し始める。しかし、ブレーキペダルが解放された時刻t1からの経過時間が第1の許可時間を経過する時刻t3において、内燃機関10の始動が完了していないために、時刻t3において、内燃機関10の始動制御の許可が解除され、クランキング動作が停止される。
参考例では、時刻t3以降、ドライバが運転席を離れた場合に内燃機関10が始動されて車両が走行し始めることがなく、安全性は確保されている。しかしながら、ドライバに走行意思がある場合、内燃機関10を始動させるには、ドライバがイグニッションキーを回転させるか、あるいは、イグニッションスイッチを押下する必要があり、内燃機関10を始動させて車両の走行を開始させるまでに時間がかかることになる。
図7は、ブレーキペダルが踏み込まれてから第1の許可時間が経過する前にアクセルペダルが踏み込まれた場合の本実施形態に係る車両の始動動作の例を示す。アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中にブレーキペダルが解放された時刻t11において、第1の許可時間のカウントが開始され、内燃機関10の始動制御の実行が許可される。時刻t11において、内燃機関10の停止が完了しておらず、内燃機関10の回転数は減少過程にあるため、時刻t11では、再始動条件は成立していない。内燃機関10の停止が完了する前の時刻t12においてアクセルペダルが踏み込まれると、アクセルペダルの踏み込み動作によっても内燃機関10の始動制御の実行が許可される。
内燃機関10の回転数がゼロになり、自動停止条件が成立した時刻t13において、クランキング動作が開始される。これにより、内燃機関10の回転数が上昇し始める。図7の例では、時刻t14において、第1の許可時間が終了するものの、アクセルペダルの踏み込み動作は継続されていることから、内燃機関10のクランキング動作は継続され、時刻t15において内燃機関10の始動が完了する。かかる時刻t15においてクランキング動作は終了し、時刻t16において、車両の始動制御が終了する。
図7に示した例では、ブレーキペダルが解放されてから第1の許可時間が経過するまでに内燃機関10の始動が完了しなかったものの、第1の許可時間が経過した時点でもアクセルペダルの踏み込みが継続されているために、クランキング動作が継続されて、内燃機関10の始動が完了する。つまり、アクセルペダルの踏み込み動作によりドライバに運転開始意思があることが把握されるため、安全性は確保された状態で、内燃機関10の始動制御が継続される。
図8は、ブレーキペダルが踏み込まれてから第1の許可時間が経過する前にアクセルペダルが短時間踏み込まれ、さらに第1の許可時間が経過した後に再びアクセルペダルが踏み込まれた場合の本実施形態に係る車両の始動動作の例を示す。
アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中にブレーキペダルが解放された時刻t21において、第1の許可時間のカウントが開始され、内燃機関10の始動制御の実行が許可される。時刻t21において、内燃機関10の停止が完了しておらず、内燃機関10の回転数は減少過程にあるため、時刻t21では、再始動条件は成立していない。内燃機関10の停止が完了する前の時刻t22においてアクセルペダルが踏み込まれると、アクセルペダルの踏み込み動作によっても内燃機関10の始動制御の実行が許可される。ただし、時刻t22においても再始動条件は成立していない。
その後、アクセルペダルが解放された時刻t23において、第2の許可時間のカウントが開始される。第2の許可時間が経過する時刻t24においてアクセルペダルの踏み込み動作による内燃機関10の始動制御の実行の許可は解除されるものの、第1の許可時間は経過していないことから、内燃機関10の始動制御の実行の許可は継続される。内燃機関10の回転数がゼロになり、自動停止条件が成立した時刻t25において、クランキング動作が開始される。これにより、内燃機関10の回転数が上昇し始める。しかし、ブレーキペダルが解放された時刻t21からの経過時間が第1の許可時間を経過する時刻t26において、内燃機関10の始動が完了していないために、時刻t26において、内燃機関10の始動制御の許可が解除され、クランキング動作が停止される。
その後、アクセルペダルが踏み込まれた時刻t27において、ブレーキペダルが解放され、内燃機関10の回転数がゼロとなっており、再始動条件が成立していることから、再びクランキング動作が開始される。これにより、内燃機関10の回転数が再び上昇し始める。クランキング中にアクセルペダルが解放された時刻t28において、第2の許可時間のカウントが開始される。その後、第2の許可時間が経過する前の時刻t29において、内燃機関10の始動が完了する。かかる時刻t29においてクランキング動作が終了し、時刻t30において車両の始動制御が終了する。
図8に示した例では、ブレーキペダルが解放されてから第1の許可時間が経過するまでに内燃機関10の始動が完了せず、第1の許可時間が経過した時点で一旦クランキング動作が終了したものの、その後のアクセルペダルの踏み込み動作によりクランキング動作が速やかに再開され、内燃機関10が始動される。つまり、アクセルペダルの踏み込み動作によりドライバに運転開始意思があることが把握されるため、安全性は確保された状態で内燃機関10の始動制御が実行される。また、アクセルペダルの踏み込みによりクランキング動作が開始されることから、ドライバの運転開始意思の表示後、速やかに内燃機関10の始動が完了される。
<4.他の実施の形態>
上記実施形態は、種々変更することができる。以下、別の実施の形態の例を説明する。
上記の始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてから第3の許可時間が経過した場合には、アクセルペダルの踏み込みの有無にかかわらず内燃機関10の始動制御を禁止してもよい。例えば、第1の許可時間内からアクセルペダルが踏み込まれ続けた場合や、アクセルペダルが一旦踏み戻されてからの経過時間が第2の許可時間内の場合であっても、ブレーキペダルが踏み戻されてから第3の許可時間が経過した場合には、始動許可部115は、内燃機関10の始動制御を禁止してもよい。ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間が経過した後にしばらくの間をおいてアクセルペダルが踏み込まれることは通常の動作ではないと判断し得るため、上記の第3の許可時間を設定することにより、運転者による始動動作が正常でない場合に内燃機関10の始動が許可されないようになる。
第3の許可時間は、例えば、2秒に設定される。あるいは、第3の許可時間は、第1の許可時間の経過時を基準に設定されてもよい。例えば、第1の許可時間が1秒であって、当該第1の許可時間の経過時からさらに1秒後に第3の許可時間が終了されてもよい。
第3の許可時間が設定されない場合であっても、上記実施形態と同様に、第1の許可時間及び第2の許可時間は、それぞれ、ドライバの走行意思がないと判断し得る車両状態の情報に基づいて、強制的に終了されてもよい。これにより、ドライバの走行意思を反映した内燃機関10の始動制御を実行することができ、安全性を向上させることができる。
図9は、第3の許可時間が設定された始動制御装置100による始動制御処理の一例を簡略化して示すフローチャートであって、アイドルストップ機能により内燃機関10が停止した状態での始動制御処理のフローチャートを示している。
始動制御装置100の再始動制御部113は、ステップS15と同様に、ブレーキペダルが踏み戻されたか否かを判別する(ステップS61)。ブレーキペダルが踏み戻されていない場合(S61/No)、再始動制御部113は、ブレーキペダルが踏み戻されたか否かの判別を繰り返す。
ブレーキペダルが踏み戻された場合(S61/Yes)、始動制御装置100の始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS63)。経過時間が第1の許可時間内である場合(S63/Yes)、始動許可部115は、内燃機関10が停止しているか否かを判別する(ステップS65)。内燃機関10が停止しているか否かは、内燃機関10の回転数がゼロであるか否かにより判別してもよい。
内燃機関10が停止していない場合(S65/No)、始動許可部115は、ステップS63に戻って、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かの判別を繰り返す。一方、内燃機関10が停止している場合(S65/Yes)、再始動制御部113は、ステップS23と同様に、内燃機関10のクランキングを開始させるとともに燃料噴射を開始する(ステップS67)。次いで、再始動制御部113は、ステップS27と同様に、内燃機関10の始動が完了したか否かを判別する(ステップS69)。
内燃機関10の始動が完了していない場合(S69/No)、始動許可部115は、ステップS63に戻って、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かの判別を繰り返す。一方、内燃機関10の始動が完了した場合(S69/Yes)、再始動制御部113は、内燃機関10の始動が完了したことを示すフラグを生成して始動制御を終了させる(ステップS71)。
上述のステップS63において、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間を超えた場合(S63/No)、始動許可部115は、ステップS41と同様に、アクセルペダルが踏み込まれたか否かを判別する(ステップS73)。アクセルペダルが踏み込まれた場合(S73/Yes)、始動許可部115は、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第3の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS77)。経過時間が第3の許可時間内である場合(S77/Yes)、始動許可部115は、ステップS65に進んで上述した演算を実行する。一方、経過時間が第3の許可時間を超えた場合(S77/No)、始動許可部115は、内燃機関10の始動を禁止して、始動制御を終了させる(ステップS79)。
一方、上述のステップS73において、アクセルペダルが踏み込まれていない場合(S73/No)、始動許可部115は、アクセルペダルが戻されてからの経過時間が、第2の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS75)。経過時間が第2の許可時間を超えた場合(S75/No)、始動許可部115は、ステップS63に戻って、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第1の許可時間内であるか否かの判別を繰り返す。一方、経過時間が第2の許可時間内である場合(S75/Yes)、始動許可部115は、ステップS77に進み、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第3の許可時間内であるか否かを判別する(ステップS77)。
経過時間が第3の許可時間内である場合(S77/Yes)、始動許可部115は、ステップS65に進んで上述した演算を実行する。つまり、アクセルペダルが戻されてからの経過時間が第2の許可時間内であって、ブレーキペダルが踏み戻されてからの経過時間が第3の許可時間内である場合には、内燃機関10を始動させる動作が行われる。一方、経過時間が第3の許可時間を超えた場合(S77/No)、始動許可部115は、内燃機関10の始動を禁止して、始動制御を終了させる(ステップS79)。
ブレーキペダルが踏み戻されてから第1の許可時間が経過した後に、さらに間をおいてアクセルペダルが踏み込まれることは通常の動作ではないと判断し得る。したがって、図9に示した制御処理の例によれば、上記の第3の許可時間を設定することにより、運転者による始動動作が正常でない場合に内燃機関10の始動が許可されないようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両の始動制御装置100は、アイドルストップ機能による内燃機関10の停止中にブレーキペダルが踏まれてから第1の許可時間の間、内燃機関10の始動制御の実行を許可する。これにより、内燃機関10が停止状態でドライバに運転開始意思がない場合に内燃機関10が始動することが抑制され、安全性の向上が図られる。また、始動制御装置100は、第1の許可時間の経過後においても、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、内燃機関10の始動制御の実行を許可する。このため、ドライバの走行開始意思を反映して、速やかに内燃機関10を始動させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、内燃機関10から出力される駆動力を用いて車両を始動させる例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、アイドルストップ機能による内燃機関10の自動停止後、駆動用モータから出力される駆動力を用いて車両を始動させる車両に適用されてもよい。この場合、上記実施形態における内燃機関10の再始動を、駆動用モータの動作開始に置き換えて適用することができる。
10・・・内燃機関、11・・・気筒、13・・・ピストン、21・・・燃料噴射弁、35・・・クランク角センサ、51・・・スタータモータ、63・・・アクセルポジションセンサ、65・・・ブレーキセンサ、100・・・始動制御装置、111・・・自動停止制御部、113・・・再始動制御部、115・・・始動許可部、117・・・駆動制御部、119・・・スタータ制御部

Claims (3)

  1. 内燃機関(10)のアイドリング時に前記内燃機関(10)を停止させるアイドルストップ制御を実行可能な車両の始動を制御する車両の始動制御装置(100)において、
    ブレーキペダルが踏まれていることを含む自動停止条件が成立したときに前記内燃機関(10)を停止させる自動停止制御部(111)と、
    前記自動停止条件の成立後に、前記ブレーキペダルが踏み戻されることを含む再始動条件が成立したときに前記車両の始動制御を実行させる再始動制御部(113)と、
    前記ブレーキペダルが踏み戻されてからあらかじめ設定された第1の許可時間が経過するまでの間、前記車両の始動制御の実行を許可する始動許可部(115)と、を備え、
    前記始動許可部(115)は、
    前記第1の許可時間の経過後であっても、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、前記車両の始動制御の実行を許可する、
    車両の始動制御装置。
  2. 前記始動許可部(115)は、
    前記アクセルペダルが踏み込まれてから、前記車両の始動が検出される前に前記アクセルペダルが解放された場合、前記アクセルペダルが解放されてから、前記第1の許可時間よりも短い時間に設定された第2の許可時間が経過するまでの期間、前記車両の始動制御の実行を許可する、
    請求項1に記載の車両の始動制御装置。
  3. 前記始動許可部(115)は、
    前記ブレーキペダルが踏み戻されてから第3の許可時間が経過した後は、前記アクセルペダルの解放による前記車両の始動制御を実行させない、
    請求項1又は2に記載の車両の始動制御装置。
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