JP2020147501A - 抗がん剤の副作用軽減剤 - Google Patents

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【課題】抗がん剤の副作用軽減剤の提供。【解決手段】本発明によれば、ふぐ皮の加工食品を有効成分として含有する、抗がん剤の副作用軽減剤が提供される。抗がん剤は、細胞障害性抗がん剤又は分子標的薬とすることができ、副作用は、頭髪等の脱毛、皮膚のそう痒感、皮膚への色素沈着又は皮膚のはれとすることができる。本発明の副作用軽減剤は、長年食経験がある天然物の加工品を有効成分とするものであるため、継続的に摂取しても副作用の懸念がなく、安全性が高い点において有利である。【選択図】なし

Description

本発明は、抗がん剤の副作用軽減剤に関する。
がんの治療法としては大きく分けて化学療法、放射線療法、手術療法がある。がんの種類、進行の程度、検査結果等に基づいてこれらの治療法を選択して実施する。従来は手術療法ががん治療の中心であったが、近年は化学療法や放射線療法による治療を単独で、あるいは手術療法と組み合わせて実施されることが多い。
しかし、化学療法に用いられる抗がん剤の多くは副作用があり、副作用の症状や重症度によっては患者に深刻な状況をもたらすため、抗がん剤の投薬を断念せざるを得ない場合がある。また、がんに対する治療効果が最大の関心事であるため、患者は命に別状がない副作用は甘受せざるを得ないという事情もあった。これまでに様々な成分や素材が薬剤の副作用軽減剤として提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2012−25666号公報
本発明者は今般、抗がん剤治療を受けているがん患者にふぐ皮湯引きとその調製物を継続的に摂取させたところ、抗がん剤の典型的な副作用が軽減ないし消失したことを見いだした。本発明はこの知見に基づくものである。
すなわち、本発明は新規な抗がん剤副作用軽減剤を提供することを目的とする。
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]ふぐ皮の加工食品を有効成分として含有する、抗がん剤の副作用軽減剤。
[2]前記抗がん剤が、細胞障害性抗がん剤又は分子標的薬である、上記[1]に記載の副作用軽減剤。
[3]前記副作用が、頭髪等の脱毛、皮膚のそう痒感、皮膚への色素沈着又は皮膚のはれである、上記[1]又は[2]に記載の副作用軽減剤。
[4]前記加工食品がふぐ皮湯引きである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の副作用軽減剤。
[5]ふぐ皮の加工食品を、抗がん剤治療前の、抗がん剤治療中の、或いは抗がん剤治療後のがん患者に摂取させる工程を含んでなる、抗がん剤の副作用軽減方法。
[6]副作用軽減剤の製造のための、副作用軽減剤としての、或いは上記[4]に記載の方法における、ふぐ皮の加工食品の使用。
本発明の副作用軽減剤は、長年食経験がある天然物(ふぐ)の加工品を有効成分とするものである。すなわち、本発明の副作用軽減剤は、継続的に摂取しても副作用の懸念がなく、安全性が高い点において有利である。
発明の具体的説明
本発明の副作用軽減剤の有効成分であるふぐ皮の加工食品は、通常のふぐ調理の際に得られるふぐ皮を原料とする加工食品又は加工食材である。原材料として用いることができるふぐは特に限定されるものではないが、好ましくはとらふぐを用いることができる。また、使用するふぐは養殖ふぐであっても、天然ふぐであってもよい。
ふぐ皮の加工食品としては、ふぐ皮湯引きが挙げられる。ふぐ皮湯引きはふぐ皮をボイル処理等により加工してなるものであり、公知の方法に従って製造できるが、本発明においては冷蔵条件下で流通可能な加工食材として調製されたものを用いることができる。すなわち、後記実施例に示される通り加工食品のための下処理を経た上で製造されたふぐ皮湯引きを本発明の副作用軽減剤として用いることができる。ふぐ皮の加工食品としてはまた、ふぐ皮の調製物であってもよく、例えば、ふぐ皮あるいはふぐ皮湯引きの抽出物(特に水性抽出物)および粉末(特に乾燥粉末)が挙げられる。
本発明において「抗がん剤」とは、がんの治療に用いられる薬剤のことを意味し、具体的にはがん細胞の増殖を妨げる作用、あるいはがん細胞の死滅や破壊を促す作用を有する薬剤を意味する。抗がん剤としては、代謝拮抗剤、アルキル化剤、抗がん性抗生物質、微小管阻害薬、白金製剤、トポイソメラーゼ阻害剤等の細胞障害性抗がん剤が挙げられる。抗がん剤としてはまた、分子標的薬が挙げられる。
本発明においてがんの種類は特に限定されるものではなく、抗がん剤治療が有効とされるすべてのがん(癌)が対象となる。抗がん剤治療の対象となるがんは、例えば、乳癌、大腸癌、小腸癌、肺癌、前立腺癌、膵癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、食道癌、十二指腸癌、舌癌、咽頭癌、唾液腺癌、脳腫瘍、神経鞘腫、肝臓癌、腎臓癌、胆嚢癌、胆管癌、膵臓癌、肝癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、尿道癌、皮膚癌、血管腫、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、甲状腺癌、副甲状腺癌、鼻腔癌、副鼻腔癌、骨腫瘍、血管線維腫、網膜肉腫、陰茎癌、精巣腫瘍、小児固形癌、カポジ肉腫、上顎洞腫瘍、線維性組織球腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、白血病が挙げられる。
本発明において「副作用」とは、薬剤の治療目的に沿わないか、あるいは生体に不都合な、薬物有害反応をいう。本発明の副作用軽減剤によれば、がんの化学療法に起因する副作用、好ましくは、細胞障害性抗がん剤及び分子標的薬の投与に起因する副作用を軽減することができる。本発明において軽減される副作用としては、好ましくは、細胞が分裂し、増殖することにより機能を維持・発揮している組織及び器官における副作用が挙げられ、このような副作用としては、例えば、頭髪等の脱毛、皮膚のそう痒感、皮膚への色素沈着、皮膚のはれが挙げられる。
本発明において副作用の「軽減」とは、対象において既に生じた副作用の程度を低減又は改善することをいい、対象における副作用の発生を抑制又は予防することを含む。対象における副作用の発生を予防する場合、本発明の有効成分であるふぐ皮の加工食品を摂取させる対象は、抗がん剤治療を予定しているがん患者(すなわち、抗がん剤治療前のがん患者)であってもよい。また、抗がん剤の副作用のうち頭髪等の脱毛や薄毛等の副作用は、抗がん剤治療中のみならず、抗がん剤治療終了後も続く。従って、本発明の有効成分であるふぐ皮の加工食品を摂取させる対象は、抗がん剤治療が終了したがん患者(すなわち、抗がん剤治療後のがん患者)であってもよい。
抗がん剤を用いた化学療法は、活発に増殖している細胞に対して治療効果を発揮するため、がん細胞のみならずがん細胞以外の正常細胞にも影響が及ぶ。特に、細胞障害性抗がん剤や分子標的薬は皮膚や毛根細胞等の細胞が分裂し、増殖することで機能を維持・発揮している組織や器官に対してその影響が大きい。すなわち、抗がん剤を用いた化学療法では副作用の発現は避けられないともいえる。後記実施例に記載されるように本発明の有効成分は抗がん剤による化学療法により避けられないとされるこのような副作用を顕著に軽減できるため有利である。以下の理論に拘束される訳ではないが、ふぐ皮の加工食品(特にふぐ皮湯引き)はコラーゲンやタウリンに富み、他の魚に比べてカロリーや脂質が少なく、タンパク質が豊富な食品であり、他の食品や素材にはない独特の成分組成により抗がん剤の副作用に対して顕著な軽減効果を示すと考えられる。
使用方法
本発明の副作用軽減剤は、例えば、食品(例えば、食品組成物)、飼料(ペットフード含む)等の形態で提供することができる。本発明の副作用軽減剤を食品として提供する場合には、本発明の有効成分であるふぐ皮の加工食品をそのまま食品として提供することができ、あるいはそれを食品に含有させて提供することができる。
ふぐ皮の加工食品を含有させることができる「食品」の形態は特に限定されるものではなく、例えば、半液体やゲル状の形態であっても、固形体や粉末状の形態であってもよい。ふぐ皮の加工食品をこれらの形態の食品となるように調製する加工技術は当業界において公知である。また「食品」とは、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、保健機能食品(例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)、特別用途食品(例えば、病者用食品)及びサプリメントを含む意味で用いられる。
本発明の副作用軽減剤の摂取量は、対象の性別、年齢及び体重や、副作用の種類及び程度等に依存して決定できる。抗がん剤の副作用軽減を目的とした本発明の副作用軽減剤の成人1日当たりの経口摂取量は、例えば、ふぐ皮湯引きとして30〜160g(好ましくは45〜120g、より好ましくは60〜90g)とすることができる。本発明の副作用軽減剤は、前記した1日量での摂取を3日に1回、2日に1回又は1日1回(毎日)とすることができる。
本発明の副作用軽減剤は、抗がん剤の副作用の軽減作用を期待する期間内は摂取を継続することが好ましい。すなわち、上記量及び間隔での摂取を少なくとも1週間又は2週間、好ましくは少なくとも3か月間又は4か月間、より好ましくは少なくとも10か月間又は12か月間とすることができる。本発明の副作用軽減剤はまた、抗がん剤の副作用の軽減作用を期待する日にち(例えば、抗がん剤の投与日)よりも前に摂取を開始することが望ましいため、その開始時期は上記作用を期待する日の当日とすることができ、好ましくは上記期待日の1日前(より好ましくは3日前、5日前又は1週間前)とすることができる。
本発明の副作用軽減剤は、抗がん剤の投与前から摂取を開始しても、あるいは、抗がん剤の投与開始後に摂取を開始してもよい。あるいは、本発明においては、抗がん剤による治療が終了した後においても、副作用が残存している限り、本発明の副作用軽減剤を摂取させてもよい。本発明の副作用軽減剤は、副作用の軽減を期待する期間内は摂取を継続することが好ましい。すなわち、本発明の副作用軽減剤は、抗がん剤治療前の、抗がん剤治療中の、或いは抗がん剤治療後のがん患者に摂取させることができる。
本発明の副作用軽減剤に関する上記摂取量、摂取間隔、摂取期間及び摂取タイミングは、本発明の副作用軽減剤を非治療目的及び治療目的のいずれで使用する場合にも適用があり、治療目的の場合には摂取は投与に読み替えることができる。
本発明の別の側面によると、ふぐ皮の加工食品を、抗がん剤治療前の、抗がん剤治療中の、或いは抗がん剤治療後の、がんを患う対象に摂取させる工程を含んでなる、抗がん剤の副作用軽減方法が提供される。本発明の方法は、本発明の副作用軽減剤に関する記載に従って実施することができる。がんを患う対象は、例えばがん患者である。
本発明のさらに別の側面によると、抗がん剤の副作用軽減剤の製造のための、抗がん剤の副作用軽減剤としての、或いは本発明の抗がん剤の副作用軽減方法における、ふぐ皮の加工食品の使用が提供される。本発明の使用は、本発明の副作用軽減剤に関する記載に従って実施することができる。
本発明の方法および使用はヒトを含む哺乳動物を対象とした方法および使用であってもよく、治療的使用と非治療的使用のいずれもが意図される。本明細書において、「非治療的」とはヒトを手術、治療又は診断する行為(すなわち、ヒトに対する医療行為)を含まないことを意味し、具体的には、医師又は医師の指示を受けた者がヒトに対して手術、治療又は診断を行う方法を含まないことを意味する。
以下の例に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
試験例1:化学療法の副作用に対する効果(1)
ふぐ皮湯引きの摂取による副作用軽減効果を評価した。ふぐ皮湯引きは「玄品ふぐのふぐ皮湯引き」(株式会社関門海製)を用いた(以下、試験例2〜4において同様)。
「玄品ふぐのふぐ皮湯引き」は以下のように製造した。すなわち、とらふぐ調理の際に得られたふぐ皮を高酸度酢を用いた酸液処理に付し、次いで、重曹を用いて中和処理した後、鉄分を補充したカルマックス(株式会社エフ・エル・アイ)を用いて〆処理を行った。上記のいずれの処理も4℃以下で行った。〆処理後のふぐ皮をボイル処理してふぐ皮湯引きを製造した。カルマックスは植物種子発酵ミネラル補給調味液(特開2015−101547号公報)である。
ふぐ皮湯引きの摂取による副作用軽減効果の評価を下記被験者に対して行った。
・被験者A:女性、乳がん患者(ステージ3)
・治療状況:化学療法1(AC療法:ドキソルビシン及びシクロホスファミド)を約3か月(4クール)、次いで化学療法2(ドセタキセル及びハーセプチン)を約3か月(4クール)
※1クールは3週間で構成されている。第1週目に薬剤を投与し、第2週目及び第3週目は休薬する。
化学療法1により被験者Aに皮膚のひどいかゆみ(そう痒感)、皮膚(特に手足)への色素沈着、頭髪等の脱毛の副作用が認められた。化学療法1の第4クール開始と同時に被験者Aにふぐ皮湯引き(約75g;試験例1において以下同様)を1週間毎日摂取させたところ、皮膚のそう痒感は治まり、色素沈着も顕著に緩和された。化学療法2の開始時(第1クール開始時)に摂取をしなかったところ、皮膚のそう痒感が再度認められたが、化学療法2の開始から1週間後に摂取を再開し、3週間毎日摂取を続けたところ(化学療法2の第2クール開始から1週間後まで継続)、皮膚のそう痒感は治まった。化学療法2の第3クール開始から1週間、ふぐ皮湯引きを煮出した調製物(ふぐ皮湯引き約75gに相当)を毎日摂取したところ、皮膚のそう痒感や皮膚への色素沈着に対する軽減効果は継続した。化学療法2の第4クール開始から3日間、市販のフィッシュコラーゲンを摂取したが、皮膚のそう痒感が酷くなったため、4日目以降ふぐ皮湯引きの粉末調製物(ふぐ皮湯引き約75gに相当)を摂取したところ皮膚のそう痒感は治まった。上記のようにふぐ皮湯引きとその調製物の摂取を継続していたところ、化学療法1で脱毛し、その後再生が認められなかった頭髪が生え始めた。眉毛、まつ毛についても同様の再生効果が認められた。なお、被験者Aはふぐ皮湯引き以外に上記副作用を軽減する薬剤の投与は受けていなかった。
試験例2:化学療法の副作用に対する効果(2)
下記被験者について、ふぐ皮湯引きの摂取による副作用軽減効果を評価した。
・被験者B:女性、乳がん患者(骨盤転移あり、ステージ4)
・治療状況:化学療法3(ランマーク及びフェソロデックスを4週間おきにそれぞれ皮下及び筋注投与)
化学療法3により被験者Bに、注射部位周辺における皮膚のひどいかゆみ(そう痒感)や熱を伴った赤いはれの副作用が認められた。被験者Bにふぐ皮湯引き(約75g)を注射前日から2週間毎日摂取させたところ、皮膚のそう痒感や赤いはれは治まった。このような摂取を10か月間継続したところ同様の副作用の軽減が認められた。なお、被験者Bはふぐ皮湯引き以外に上記副作用を軽減する薬剤の投与は受けていなかった。
試験例3:化学療法の副作用に対する効果(3)
下記被験者について、ふぐ皮湯引きの摂取による副作用軽減効果を評価した。
・被験者C:男性、小腸がん患者(腹膜播種あり、ステージ4)
・治療状況:化学療法4(オキサリプラチン静脈投与及びゼローダ経口投与、4か月後にゼローダ経口投与のみに変更)
化学療法4により被験者Cに皮膚への色素沈着の副作用が認められた。ゼローダのみの投与に変更後、被験者Cにふぐ皮湯引き(約75g)を1週間当たり3〜4回の頻度で16か月間摂取させたところ、摂取前と比較して皮膚への色素沈着が化学療法前と同等程度に緩和された。なお、被験者Cはふぐ皮湯引き以外に上記副作用を軽減する薬剤の投与は受けていなかった。
試験例4:化学療法の副作用に対する効果(4)
下記被験者について、ふぐ皮湯引きの摂取による副作用軽減効果を評価した。
・被験者D:女性、脳腫瘍患者(松果体腫瘍)
・治療状況:化学療法5(イホマイド、シスプラチン及びエトポシドを合計8回投与)、脳への放射線治療並びに腫瘍摘出手術
化学療法5により被験者Dに頭髪の脱毛の副作用が認められた。化学療法、放射線療法及び手術療法の終了後、被験者Dに頭髪の一部再生が認められたが、治療前と比較して頭髪は全体的に薄く、髪質も弱々しく、脱毛も依然として頻繁であった。このような状況下、治療終了から4年経過後に被験者Dにふぐ皮湯引き(約75g)を4か月間毎日摂取させたところ、摂取前と比較して頭髪量が増え、髪質も強くしっかりとしたものとなった。なお、被験者Dはふぐ皮湯引き以外に上記副作用を軽減する薬剤の投与は受けていなかった。

Claims (5)

  1. ふぐ皮の加工食品を有効成分として含有する、抗がん剤の副作用軽減剤。
  2. 前記抗がん剤が、細胞障害性抗がん剤又は分子標的薬である、請求項1に記載の副作用軽減剤。
  3. 前記副作用が、頭髪等の脱毛、皮膚のそう痒感、皮膚への色素沈着又は皮膚のはれである、請求項1又は2に記載の副作用軽減剤。
  4. 前記加工食品がふぐ皮湯引きである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の副作用軽減剤。
  5. ふぐ皮の加工食品を、抗がん剤治療前の、抗がん剤治療中の、或いは抗がん剤治療後のがん患者に摂取させる工程を含んでなる、抗がん剤の副作用軽減方法(但し、ヒトに対する医療行為を除く)。

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