JP2020147208A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な使用用途に対応することができる車体構造を得る。【解決手段】隣接して配置された複数のモジュール18同士の間の連結部材34には、複数の角孔34Bが設けられており、角孔34Bには、複数のモジュール18のそれぞれに設けられている車両前後方向に延設されたアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32が、それぞれの長手方向に沿って挿入されている。これにより、隣接するモジュール18同士を繋げて車両12の様々な使用用途に対応することができる。また、連結部材34の角孔34Bは、回転非許容構造をとるため、挿入されたアッパサイドメンバ30は、当該アッパサイドメンバ30の長手方向を軸方向とする回転が許容されない。したがって、車両の側面から衝突荷重が入力されると、衝突荷重は連結部材34を介して他のモジュール18へと分散させることができる。つまり、車両側面衝突性能を確保することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、車体構造に関する。
下記特許文献1には、車体構造に関する発明が開示されている。この車体構造では、複数の分割モジュールを組み合わせる構造とされており、これらの分割モジュール間にモジュールと同材の円筒状に形成された連結材と、この連結材に圧入される高強度管とが設けられている。これにより、分割モジュールを軽金属により構成した場合でも、分割モジュール間の連結部を高い剛性とすることができる。
特開2006−298121号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、高強度管が圧入される連結材を分割モジュールに接合する構成とされているため、車両の用途に応じて分割モジュールの組み合わせを変える場合には、分割モジュールの組み合わせに応じて連結材を都度接合する必要がある。このため、連結材の接合状態によっては、分割モジュールの組み合わせに制限ができる可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、様々な使用用途に対応することができる車体構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車体構造は、隣接して複数配置されると共に、長尺状の骨格部材がそれぞれ設けられているモジュールと、前記複数のモジュールのうち一方側のモジュールの前記骨格部材と、これに隣接する他方側のモジュールの前記骨格部材とがそれぞれ長手方向に沿って挿入された複数の挿入部が形成され、当該複数の挿入部が前記骨格部材の長手方向を軸方向とする前記骨格部材の回転を許容する回転許容構造及び前記骨格部材の長手方向を軸方向とする前記骨格部材の回転を許容しない回転非許容構造の少なくとも一方をとる連結部材と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、隣接して配置された複数のモジュール同士の間には、連結部材が設けられている。連結部材には、複数の挿入部が設けられており、この挿入部には、複数のモジュールのそれぞれに設けられている車両前後方向に延設された骨格部材が、それぞれの骨格部材の長手方向に沿って挿入されている。つまり、隣接するモジュールの骨格部材同士を連結部材によって連結できるので、隣接するモジュール同士を繋げることができる。また、連結部材の挿入部は、回転許容構造及び回転非許容構造の少なくとも一方をとる。回転許容構造をとる挿入部では、挿入された骨格部材における当該骨格部材の長手方向を軸方向とする回転が許容される。したがって、車両側面衝突時等、車両の側面から衝突荷重が入力されると、回転許容構造をとる骨格部材及び当該骨格部材を有するモジュールが車両前後方向を軸方向として回転することで、衝突荷重を吸収することができる。
一方、回転非許容構造をとる挿入部では、挿入された骨格部材における当該骨格部材の長手方向を軸方向とする回転が許容されない。したがって、車両側面衝突時等、車両の側面から衝突荷重が入力されると、回転非許容構造をとる骨格部材及び当該骨格部材を有するモジュールに入力された衝突荷重を、連結部材を介して他のモジュールの骨格部材へと分散させることができる。つまり、繋げるモジュールの数や構成、大きさ等に応じて、衝突荷重をモジュールの回転により吸収させるか、他のモジュールへ分散させるかを選択することができるので、使用用途に合わせて適切な車体構成とすることができる。
請求項1記載の本発明に係る車体構造は、様々な使用用途に対応することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車体構造を有する車両を概略的に示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車体構造を有する車両を構成するモジュールを示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車体構造の連結部材及び骨格部材を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る車体構造を有する車両の第1の変形例を示す側面図である。 第1実施形態に係る車体構造を有する車両の第2の変形例を示す側面図である。 第2実施形態に係る車体構造の連結部材及び骨格部材を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る車体構造の連結部材の挿入部の変形例を示す正面図である。 (A)は、第2実施形態に係る車体構造の骨格部材の第1変形例を示す断面図であり、(B)は、第2実施形態に係る車体構造の骨格部材の第2変形例を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車体構造10の第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1に示されるように、車体構造10を有する車両12は、アッパボディ部14とシャーシ16とを含んで構成されている。アッパボディ部14は、複数のモジュール18を車両前後方向に連結することで、内部に図示しない乗員が乗車する居室空間が形成されている。
(モジュール基本構成)
モジュール18は、機能がそれぞれ異なる標準モジュール18A、運転席モジュール18B、エンドモジュール18C及びドアモジュール18Dのいずれかの構成とされている。標準モジュール18A、運転席モジュール18B、エンドモジュール18C及びドアモジュール18Dは、図2に示されるように、直方体状に形成された車体骨格20と、外装パネル22とを有している。車体骨格20は、柱部材24と、アッパクロスメンバ26と、ロアクロスメンバ28と、アッパサイドメンバ30と、ロアサイドメンバ32と、連結部材34とを有している。
柱部材24は、車両上下方向に延設された骨格部材であり、車体骨格20の四隅にそれぞれ立設されている。この柱部材24は、一例として、鋼鉄製とされており、本実施形態では角柱状に形成されている。
アッパクロスメンバ26は、車両幅方向に延設された車両前後方向に一対の骨格部材であり、隣接する柱部材24の車両上方側同士を車両幅方向に連結するように車両幅方向に延設されている。このアッパクロスメンバ26は、一例として、鋼鉄製とされており、本実施形態では角柱状に形成されている。
ロアクロスメンバ28は、車両幅方向に延設された車両前後方向に一対の骨格部材であり、隣接する柱部材24の車両下方側同士を車両幅方向に連結するように車両幅方向に延設されている。このロアクロスメンバ28は、一例として、鋼鉄製とおされており、本実施形態では角柱状に形成されている。
アッパサイドメンバ30は、車両前後方向に延設された車両幅方向に一対の骨格部材であり、隣接する柱部材24の車両上方側同士を車両前後方向に連結するように車両前後方向に延設されている。このアッパサイドメンバ30は、一例として、鋼鉄製とされており、本実施形態では角柱状に形成されている。
ロアサイドメンバ32は、車両前後方向に延設された車両幅方向に一対の骨格部材であり、隣接する柱部材24の車両下方側同士を車両前後方向に連結するように車両前後方向に延設されている。このロアサイドメンバ32は、一例として、鋼鉄製とされており、本実施形態では角柱状に形成されている。以上の柱部材24、アッパクロスメンバ26、ロアクロスメンバ28、アッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32は、長手方向に直交するそれぞれの断面形状の各辺の寸法が略同一となるように設定されている。
柱部材24、アッパクロスメンバ26及びアッパサイドメンバ30は、連結部材34を介して互いに接続されている。連結部材34は、ダイキャスト製の立方体状に形成されており、図3に示されるように、車両後方側面34Aにアッパサイドメンバ30の前端部30Aに対応した挿入部としての角孔34Bが形成されている。したがって、連結部材34にアッパサイドメンバ30を挿入することができる。また、連結部材34における車両幅方向内側面34C(図2参照)及び車両前方側面(不図示)にも、車両後方側面34Aと同様に、角孔34Bが形成されており、これによって連結部材34に柱部材24及びアッパクロスメンバ26も挿入することができる。以上の構成により、アッパサイドメンバ30は、アッパサイドメンバ30の長手方向を中心とする回転が抑制され、当該構成が請求項1に記載の「回転非許容構造」に相当する。
また、柱部材24、ロアクロスメンバ28及びロアサイドメンバ32も、連結部材34を介して互いに接続されている。この場合、連結部材34は、上述した柱部材24、アッパクロスメンバ26及びアッパサイドメンバ30を接続する場合に対して、水平方向にて対称となる向きにて柱部材24、ロアクロスメンバ28及びロアサイドメンバ32を接続している。これにより、車体骨格20が直方体状に形成されると共に、隣接するモジュール18の車体骨格20と一体的に連結することができる。以上の構成により、ロアサイドメンバ32は、ロアサイドメンバ32の長手方向を中心とする回転が抑制され、当該構成が請求項1に記載の「回転非許容構造」に相当する。
車体骨格20の外側には、外装パネル22が外側から取り付けられる。当該外装パネル22は、モジュール18の外装を構成すると共に、各種モジュールによりそれぞれ異なる構成とされている。詳細については、各モジュールごとに後述する。
(運転席モジュール)
図1に示されるように、運転席モジュール18Bは、乗員による運転が行われる車両12における車両前方側に設けられるモジュール18であり、内部にステアリングホイールやインストルメントパネル等を有する運転ユニット(いずれも不図示)が設けられている。この運転ユニットを操作することで、シャーシ16における後述する駆動機構及び操舵機構が操作可能となる。また、運転席モジュール18Bには、車両前方側、車両側方側及び車両上方側のそれぞれに外装パネル22Aが設けられており、これらの外装パネル22Aにはウィンドウガラス31が設けられている。さらに、車両前方側の外装パネル22には、図示しないヘッドライトが取り付けられている。なお、運転席モジュール18Bの車両後方側には、外装パネル22Aが設けられておらず、これによって運転席モジュール18Bの内部は車両後方側から外部へ開放されている。
(エンドモジュール)
エンドモジュール18Cは、車両12における車両後方側に設けられるモジュール18であり、一例として内部にラゲッジルームが設けられている。また、エンドモジュール18Cの車両後方側、車両上方側及び車両側方側には、それぞれ外装パネル22Bが設けられていると共に、車両後方側の外装パネル22Bには、ウィンドウガラス33とテールライト36が取り付けられている。なお、エンドモジュール18Cの車両前方側には、外装パネル22Bが設けられておらず、これによってエンドモジュール18Cの内部は車両前方側から外部へ開放されている。
(標準モジュール)
標準モジュール18Aは、車両12における運転席モジュール18Bの車両後方側とエンドモジュール18Cの車両前方側とにそれぞれ設けられるモジュール18であり、一例として内部に乗員が着座可能とされた図示しない車両用シートが設けられている。また、標準モジュール18Aの車両側方側及び車両上方側には、それぞれ外装パネル22Cが設けられていると共に、車両側方側の外装パネル22Cには、ウィンドウガラス38が設けられている。なお、標準モジュール18Aの車両前方側及び後方側には、外装パネル22Cが設けられておらず、これによって標準モジュール18Aの内部は車両前方側及び車両後方側から外部へ開放されている。
(ドアモジュール)
ドアモジュール18Dは、車両12における車両前方側の標準モジュール18Aと車両後方側の標準モジュール18Aとの間に設けられるモジュール18であり、一例として内部に乗員が着座可能とされた図示しない車両用シートが設けられている。また、ドアモジュール18Dの車両上方側及び車両側方側には、それぞれ外装パネル22Dが設けられていると共に、車両側方側の外装パネル22Dには、ウィンドウガラス40を有するスライドドアユニット42が設けられている。したがって、このスライドドアユニット42を開状態とすることで、ドアモジュール18Dの内外の移動が可能となる。なお、ドアモジュール18Dの車両前方側及び後方側には、外装パネル22Dが設けられておらず、これによってドアモジュール18Dの内部は車両前方側及び車両後方側から外部へ開放されている。
(連結)
以上の標準モジュール18A、運転席モジュール18B、エンドモジュール18C及びドアモジュール18Dは、それぞれ隣接するモジュール18同士が連結部材34(図2参照)によって車体骨格20同士が車両前後方向に連結された構成とされている。これにより、車体骨格20が車両全体にて一体的に構成されている。すなわち、それぞれのモジュール18の内部が連続するため、一体的な車室空間が形成されている。なお、それぞれのモジュール18が連結された状態において、隣接するモジュール18の外装パネル22同士は、接着剤を介して接着されており、これによって車外からの液体の浸入を防止している。
(シャーシ)
連結されたモジュール18は、車両下部を構成するシャーシ16に載置されている。このシャーシ16は、平面視にて車両前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されていると共に、車両前後方向の端部にそれぞれ左右一対の車輪44が設けられている。この車輪44は、それぞれ図示しない操舵機構及び駆動機構に接続されており、運転席モジュール18B内の運転ユニットからの操作によって作動がコントロール可能とされている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、隣接して配置された複数のモジュール18同士の間には、連結部材34が設けられている。連結部材34には、複数の角孔34Bが設けられており、この角孔34Bには、複数のモジュール18のそれぞれに設けられている車両前後方向に延設されたアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32が、それぞれのアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32の長手方向に沿って挿入されている。つまり、隣接するモジュール18のアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32同士を連結部材34によって連結できるので、隣接するモジュール18同士を繋げることができる。これにより、車両12の様々な使用用途に対応することができる。また、連結部材34の角孔34Bは、回転非許容構造をとるため、挿入されたアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32は、当該アッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32の長手方向を軸方向とする回転が許容されない。したがって、車両側面衝突時等、車両の側面から衝突荷重が入力されると、回転非許容構造をとるアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32及び当該アッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32を有するモジュール18に入力された衝突荷重を、連結部材34を介して他のモジュール18のアッパサイドメンバ30及びロアサイドメンバ32へと分散させることができる。つまり、衝突荷重を他のモジュール18へ分散させて車両側面衝突性能を確保することができる。
(変形例)
図4に示されるように、本実施形態の第1の変形例は、自動運転が可能な車両50において複数のモジュール18を連結した構成とされており、具体的には、標準モジュール18Aと、ドアモジュール18Dと、シャーシ16とを有する構成とされている。つまり、自動運転に伴い、不要となる運転席モジュール18Bと、エンドモジュール18Cとが省かれた構成とされている。標準モジュール18Aは、ドアモジュール18Dの車両前後方向に一対設けられており、車両前方側の標準モジュール18Aの車両前方側には、図示しない外装パネルが設けられている。また、車両後方側の標準モジュール18Aの車両後方側には、図示しない外装パネルが設けられている。そして、この前後一対の標準モジュール18Aと、ドアモジュール18Dとは、内部が一体的な車室空間を形成しながらシャーシ16に載置されている。
また、乗車可能な乗員の定員を増やしたい場合には、図5に示される本実施形態の第2の変形例のように、さらにモジュール18を連結することで対応することができる。一例として、図4に示される車両50を車両前後方向にて2台連結することで、乗員の定員増加に容易に対応することができる。また、これ以外にも、使用状況等に応じて連結するモジュール18の組み合わせを適宜変更してもよい。
(第2実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る車体構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る車体構造60は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、連結部材62の一部が回転許容構造をとる点に特徴がある。
すなわち、図6に示されるように、隣接するモジュール18のうち一方側のアッパサイドメンバ64は、車両前後方向に延設された車両幅方向に一対の骨格部材であり、隣接する柱部材24の車両上方側同士を車両前後方向に連結するように車両前後方向に延設されている。このアッパサイドメンバ64は、一例として、鋼鉄製とされており、本実施形態では円柱状に形成されている。また、図示しないが、アッパサイドメンバ64が設けられているモジュール18における柱部材24の車両下方側同士を車両前後方向に連結するロアサイドメンバも、アッパサイドメンバ64と同様に円柱状に形成されている。
柱部材24、アッパクロスメンバ26及びアッパサイドメンバ30、64は、連結部材62を介して互いに接続されている。連結部材62は、ダイキャスト製の立方体状に形成されており、車両後方側面62Aにアッパサイドメンバ64の前端部64Aに対応した挿入部としての丸孔62Bが形成されている。したがって、連結部材62にアッパサイドメンバ64をアッパサイドメンバ64の長手方向、すなわち車両前後方向を軸方向として回転可能に挿入することができる。以上の構成により、アッパサイドメンバ64は、アッパサイドメンバ64の長手方向を中心とする回転が許容される。この連結部材62の一部の構成が請求項1に記載の「回転許容構造」に相当する。また、連結部材62における車両幅方向内側面、車両前方側面、車両下方側面(いずれも不図示)には、角孔34Bが形成されており、これによって連結部材62にアッパサイドメンバ30、柱部材24及びアッパクロスメンバ26も挿入することができる。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、連結部材62の一部が回転許容構造をとる点以外は第1実施形態の車体構造10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、連結部材62の一部が、回転許容構造をとるため、挿入されたアッパサイドメンバ64における当該アッパサイドメンバ64の長手方向を軸方向とする回転が許容される。したがって、車両側面衝突時等、車両の側面から衝突荷重が入力されると、連結部材62における回転許容構造に対応したアッパサイドメンバ64を有するモジュール18が車両前後方向を軸方向として回転することができる。これにより、衝突荷重を吸収することができる。
一方、連結部材62における回転非許容構造に対応したアッパサイドメンバ30は、アッパサイドメンバ30の長手方向を軸方向とする回転が許容されない。したがって、車両側面衝突時等、車両の側面から衝突荷重が入力されると、連結部材62を介して他のモジュール18のアッパサイドメンバ30、64等へと分散させることができる。つまり、繋げるモジュール18の数や構成、大きさ等に応じて、衝突荷重をモジュール18の回転により吸収させるか、他のモジュール18へ分散させるかを連結部材62の構成を変更することにより選択することができるので、使用用途に合わせて適切な車体構成とすることができる。これにより、様々な使用用途に対応することができる。
(変形例)
アッパサイドメンバ64は、連結部材62の丸孔62Bに挿入された構成とされているが、第2実施形態の変形例では、図7に示される転がり軸受70を連結部材62内に設けてこの転がり軸受70内にアッパサイドメンバ64を挿入してアッパサイドメンバ64の長手方向を軸方向とする回転を許容する構成としてもよい。
なお、第2実施形態では、アッパサイドメンバ64が円柱状に形成された構成とされているが、これに限らず、ロアサイドメンバ32やアッパクロスメンバ26やロアクロスメンバ28の少なくとも一部が円柱状に形成された構成としてもよい。これに併せて、連結部材62の丸孔62Bが、ロアサイドメンバ32やアッパクロスメンバ26やロアクロスメンバ28に対応した位置に設けられている構成としてもよい。
また、図8(A)、(B)に示されるように、アッパサイドメンバ64、ロアサイドメンバ32、アッパクロスメンバ26及びロアクロスメンバ28のすべてを円柱状に形成すると共に、長手方向を軸方向とする回転を許容させない骨格部材には回転阻止部72を形成し、連結部材62にもこの回転阻止部72に対応した形状の孔部(不図示)を設けた構成としてもよい。これにより、同一の円柱状の部材を使用して部品点数を削減すると共に、車両の構成に応じて衝突荷重の分散具合をコントロールすることができる。なお、回転阻止部72は、骨格部材の径方向に沿って突出された板状とされているが、これに限らず、その他の形状とされてもよい。さらに、連結部材62に設けられる孔部を、骨格部材の長手方向を軸方向とする回転を所定の範囲内のみ許容するように形成してもよい。
さらにまた、上述した第1、第2実施形態では、アッパサイドメンバ30、64、ロアサイドメンバ32、アッパクロスメンバ26及びロアクロスメンバ28が鋼鉄製とされ、連結部材34、62がダイキャスト製とされているが、これに限らず、アルミニウム合金製や炭素繊維強化樹脂等その他の材料により構成されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車体構造
18 モジュール
30 アッパサイドメンバ(骨格部材)
32 ロアサイドメンバ(骨格部材)
34 連結部材
34B 角孔(挿入部)
62 連結部材
62B 丸孔(挿入部)
64 アッパサイドメンバ(骨格部材)

Claims (1)

  1. 隣接して複数配置されると共に、車両前後方向に延設された骨格部材がそれぞれ設けられているモジュールと、
    前記複数のモジュールのうち一方側のモジュールの前記骨格部材と、これに隣接する他方側のモジュールの前記骨格部材とがそれぞれ長手方向に沿って挿入された複数の挿入部が形成され、当該複数の挿入部が前記骨格部材の長手方向を軸方向とする前記骨格部材の回転を許容する回転許容構造及び前記骨格部材の長手方向を軸方向とする前記骨格部材の回転を許容しない回転非許容構造の少なくとも一方をとる連結部材と、
    を有する車体構造。
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