JP2020145118A - 蓄電素子 - Google Patents

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広徳 相田
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Abstract

【課題】省スペース化を図ることができる蓄電素子を提供する。【解決手段】電極体600と、電極体600に接続される集電体500とを備える蓄電素子10であって、電極体600は、電極体本体部601と、電極体本体部601から突出して集電体500に沿う延設方向に延びる複数のタブ部612が積層されたタブ束610と、を有し、タブ束610と集電体500とは、互いに接合された接合部700を有し、接合部700は、当該延設方向における異なる位置に、複数のタブ部612が接合された第一接合部710と、複数のタブ部612のうちの少なくとも1つのタブ部612が接合されていない第二接合部720と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、電極体と集電体とを備える蓄電素子に関する。
従来、電極体と集電体とを備え、電極体のタブ部が積層されたタブ束が集電体に接合された構成の蓄電素子が広く知られている。例えば、特許文献1には、電極組立体(電極体)の複数のタブ(タブ部)が積層されたタブ群(タブ束)が、導電部材(集電体)に接合された蓄電装置(蓄電素子)が開示されている。
特開2018−6112号公報
しかしながら、上記従来の蓄電素子では、省スペース化を図ることができないおそれがある。つまり、上記従来の蓄電素子では、電極体の複数のタブ部を寄せ集めて積層しタブ束を形成しているが、複数のタブ部を寄せ集めると、寄せ集めた位置に近いタブ部が突出して配置される等、タブ部の先端が揃わない。このため、タブ束を集電体に接合する際に接合する領域を確保するために、タブ部の突出長さをある程度長くしておく必要がある。本願発明者は、このようにタブ部の突出長さを長くすることで、タブ部を配置するのに比較的大きなサイズのスペースが必要になるため、比較的大きなサイズの集電体が必要になる等、蓄電素子の省スペース化を図ることができないことを見出した。
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目することによってなされたものであり、省スペース化を図ることができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電極体と、前記電極体に接続される集電体とを備える蓄電素子であって、前記電極体は、本体部と、前記本体部から突出して前記集電体に沿う延設方向に延びる複数のタブ部が積層されたタブ束と、を有し、前記タブ束と前記集電体とは、互いに接合された接合部を有し、前記接合部は、前記延設方向における異なる位置に、前記複数のタブ部が接合された第一接合部と、前記複数のタブ部のうちの少なくとも1つのタブ部が接合されていない第二接合部と、を有する。
これによれば、蓄電素子において、電極体のタブ束と集電体との接合部は、タブ束の延設方向における異なる位置に、複数のタブ部が接合された第一接合部と、複数のタブ部のうちの少なくとも1つのタブ部が接合されていない第二接合部と、を有している。このように、接合部において、複数のタブ部が接合された第一接合部に加え、少なくとも1つのタブ部が接合されていない第二接合部を形成することで、タブ部の突出長さが比較的短くても、タブ束を集電体に接合する領域を確保することができる。これにより、タブ部の突出長さが長くなるのを抑制することができるため、タブ部を配置するためのスペースを低減することができ、蓄電素子の省スペース化を図ることができる。
また、前記延設方向において、前記第二接合部の長さは、前記第一接合部の半分の長さ以上、かつ、前記第一接合部の長さ以下であることにしてもよい。
これによれば、電極体のタブ束と集電体との接合部において、タブ束の延設方向における第二接合部の長さは、第一接合部の半分の長さ以上、かつ、第一接合部の長さ以下である。このように、第二接合部の長さを、第一接合部の半分の長さ以上とすることで、タブ部の突出長さが比較的短くても、タブ束を集電体に接合する領域を確保することができる。また、第二接合部の長さを、第一接合部の長さ以下とすることで、第二接合部を形成することによる接合部の接合強度や導通経路の大きさ等に及ぼす影響を抑制することができる。これにより、蓄電素子の性能に及ぼす影響を抑制しつつ、蓄電素子の省スペース化を図ることができる。
また、前記第二接合部は、前記複数のタブ部のうち、前記集電体から最も遠い位置に配置されたタブ部が接合されていないことにしてもよい。
これによれば、電極体のタブ束と集電体との接合部において、第二接合部は、集電体から最も遠い位置に配置されたタブ部が接合されていない。このように、第二接合部において、集電体から最も遠いタブ部を接合しないことで、タブ部の突出長さが比較的短くても、タブ束を集電体に接合する領域を確保することができる。これにより、蓄電素子の省スペース化を図ることができる。
また、前記第二接合部は、前記複数のタブ部のうち、前記集電体に最も近い位置に配置されたタブ部が接合されていないことにしてもよい。
これによれば、電極体のタブ束と集電体との接合部において、第二接合部は、集電体に最も近い位置に配置されたタブ部が接合されていない。このように、第二接合部において、集電体に最も近いタブ部を接合しないことで、タブ部の突出長さが比較的短くても、タブ束を集電体に接合する領域を確保することができる。これにより、蓄電素子の省スペース化を図ることができる。
また、前記タブ束は、前記延設方向において、先端部が前記集電体から突出していないことにしてもよい。
これによれば、電極体のタブ束は、先端部が集電体から突出していない。つまり、タブ束と集電体との接合部に第二接合部を形成することで、タブ束と集電体との接合位置をタブ束の先端部側に移動させることができるため、タブ束の先端部が集電体から突出しない構成を実現できる。ここで、タブ束の先端部が集電体から突出していると、タブ部が容器や電極体の本体部等に接触して短絡するのを防ぐために、短絡防止のための絶縁部材等を配置する必要が生じる。このため、タブ束の先端部を集電体から突出させないことで、当該短絡防止のための絶縁部材等を配置する必要がないため、蓄電素子の省スペース化を図ることができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、省スペース化を図ることができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る電極体の構成を示す分解斜視図及び正面図である。 実施の形態に係る電極体のタブ束と集電体との接合構成を示す断面図である。 実施の形態に係る電極体のタブ束と集電体との接合部の構成を示す断面図である。 実施の形態の変形例1に係る電極体のタブ束と集電体との接合部の構成を示す断面図である。 実施の形態の変形例2に係る電極体のタブ束と集電体との接合部の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極側及び負極側)の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体が有する一対のタブ束の並び方向、または、容器の短側面の対向方向を、X軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、または、容器の厚さ方向を、Y軸方向と定義する。電極端子と集電体と電極体との並び方向、容器の容器本体と蓋体との並び方向、または、上下方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1 蓄電素子10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)若しくはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電車、モノレール若しくはリニアモーターカー等の電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用若しくはエンジン始動用、または、家庭用若しくは発電機用に使用される定置用のバッテリ等として用いられる。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。また、本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、円柱形状、長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対(正極側及び負極側)の電極端子200と、一対(正極側及び負極側)の上部ガスケット300と、を備えている。また、図2に示すように、容器100の内方には、一対(正極側及び負極側)の下部ガスケット400と、一対(正極側及び負極側)の集電体500と、電極体600とが収容されている。また、容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、省略して図示している。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体600の側方や上方に配置されるスペーサ、または、電極体600等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の当該開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(角形または箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体600等を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。なお、容器本体110及び蓋体120の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向側に開口が形成されている。つまり、容器本体110は、Y軸方向両側の側面に一対の矩形状かつ平板状の長側面部を有し、X軸方向両側の側面に一対の矩形状かつ平板状の短側面部を有し、Z軸マイナス方向側に矩形状かつ平板状の底面部を有している。蓋体120は、容器100の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体110のZ軸プラス方向側にX軸方向に延設されて配置されている。また、蓋体120には、容器100内部に電解液を注入するための注液部121、及び、容器100の内圧が上昇したときに容器100内部のガスを排出するガス排出弁122等が配置されている。
電極体600は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。具体的には、電極体600は、正極板と負極板との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されて形成されている。これにより、電極体600において、正極板の正極タブが積層されて正極側のタブ束610が形成され、負極板の負極タブが積層されて負極側のタブ束620が形成されている。つまり、電極体600は、電極体本体部601と、電極体本体部601の一部からZ軸プラス方向に突出するタブ束610及び620とを有している。電極体600の構成の詳細な説明については、後述する。
また、電極体600には、正極板、負極板及びセパレータを互いに固定する固定部材602が取り付けられている。本実施の形態では、固定部材602は、電極体600のX軸方向両側に2箇所ずつ配置された絶縁性のテープであり、積層された正極板と負極板とセパレータとを、これらの積層方向(Y軸方向)で挟んで固定する。なお、固定部材602の材質、数及び配置位置は、特に限定されない。また、固定部材602は、テープではなく、例えば剛性のある板状部材等を用いてもよいし、正極板、負極板及びセパレータは、固定部材602を用いることなく、ヒートプレス等によって積層方向に固定されていることにしてもよい。
電極端子200は、集電体500を介して、電極体600に電気的に接続される電極端子である。電極端子200は、かしめ等によって、集電体500に接続され、かつ、蓋体120に取り付けられている。具体的には、電極端子200は、下方(Z軸マイナス方向)に延びる軸部(リベット部)を有しており、この軸部が、上部ガスケット300、蓋体120、下部ガスケット400及び集電体500の貫通孔に挿入されて、かしめられる。これにより、電極端子200は、上部ガスケット300、下部ガスケット400及び集電体500とともに、蓋体120に固定される。なお、電極端子200は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。
集電体500は、電極体600と電極端子200とを電気的に接続する矩形状かつ平板状の部材である。具体的には、正極側の集電体500は、電極体600の正極側のタブ束610と溶接等により接続(接合)されるとともに、上述の通り、正極側の電極端子200とかしめ等により接続(接合)される。負極側についても同様である。集電体500は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。なお、集電体500と電極端子200とを接続(接合)する手法は、かしめ接合には限定されず、超音波接合、レーザ溶接、抵抗溶接等の溶接、または、ねじ締結等のかしめ以外の機械的接合等が用いられてもよい。また、集電体500とタブ束610、620とを接続(接合)する手法は、超音波接合、レーザ溶接、抵抗溶接等、どのような溶接が用いられてもよい。
上部ガスケット300は、容器100の蓋体120と電極端子200との間に配置された、平板状の絶縁性の封止部材である。下部ガスケット400は、蓋体120と集電体500との間に配置された、平板状の絶縁性の封止部材である。なお、上部ガスケット300及び下部ガスケット400は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルサルフォン(PES)、及び、それらの複合材料等の樹脂部材等によって形成されている。
[2 電極体600の構成の説明]
次に、電極体600の構成について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る電極体600の構成を示す分解斜視図及び正面図である。具体的には、図3の(a)は、電極体600が有する正極板630、負極板640及びセパレータ650を分解して示す斜視図であり、図3の(b)は、正極板630、負極板640及びセパレータ650を重ねて正面(Y軸マイナス方向)から見た図である。
図3の(a)に示すように、電極体600は、複数の平板状の極板が積層されて形成されている。具体的には、電極体600は、正極板630と負極板640とが、セパレータ650を挟みながら交互に積層されて形成されている。つまり、電極体600は、Y軸方向両端部にセパレータ650が配置され、その内側に負極板640が配置されるように、正極板630、セパレータ650、負極板640、セパレータ650の順で繰り返し順次積層されて、形成されている。
このように、複数の正極板630と複数の負極板640とが積層されることにより、複数の正極タブ631が積層され、かつ、複数の負極タブ641が積層される。その結果、図2に示すように、電極体600には、複数の正極タブ631からなる正極側のタブ束610と、複数の負極タブ641からなる負極側のタブ束620とが形成される。この正極側のタブ束610及び負極側のタブ束620は、正極側及び負極側の集電体500と溶接等により接合されて、正極側及び負極側の電極端子200と電気的に接続される。以下に、これら正極板630、負極板640及びセパレータ650の構成について、さらに詳細に説明する。
図3の(b)に示すように、正極板630は、正極本体部632と、正極タブ631とを有している。正極本体部632は、正極板630の本体部を構成する矩形状かつ平板状の部位であり、基材の表面に、正極合材層632aが配置されている。本実施の形態では、正極合材層632aは、正極本体部632の基材の両面の全面に配置されている。正極タブ631は、正極本体部632のX軸マイナス方向側かつZ軸プラス方向側の部位からZ軸プラス方向に突出する矩形状のタブであり、正極本体部632の基材と一体に形成されている。
同様に、負極板640は、負極本体部642と、負極タブ641とを有している。負極本体部642は、負極板640の本体部を構成する矩形状かつ平板状の部位であり、基材の表面に、負極合材層642aが配置されている。本実施の形態では、負極合材層642aは、負極本体部642の基材の両面の全面に配置されている。負極タブ641は、負極本体部642のX軸プラス方向側かつZ軸プラス方向側の部位からZ軸プラス方向に突出する矩形状のタブであり、負極本体部642の基材と一体に形成されている。
正極合材層632aは、正極活物質と、導電助剤と、バインダとを含んでいる。同様に、負極合材層642aは、負極活物質と、導電助剤と、バインダとを含んでいる。この正極合材層632a及び負極合材層642aに用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。導電助剤及びバインダについても、適宜公知の材料を使用できる。正極本体部632の基材及び正極タブ631は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる集電箔である。負極本体部642の基材及び負極タブ641は、銅または銅合金などからなる集電箔である。
セパレータ650は、平板状かつ矩形状の、例えば樹脂からなる微多孔性のシートである。セパレータ650の素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ、適宜公知の材料を使用できる。なお、負極板640の負極本体部642(負極合材層642a)は、正極板630の正極本体部632(正極合材層632a)よりも大きく形成され、セパレータ650は、負極本体部642(負極合材層642a)よりも大きく形成されている。
以上のような構成によって、電極体600は、電極体本体部601と、電極体本体部601の一部から延設されるタブ束610及び620とを有することとなる。ここで、電極体本体部601は、電極体600の本体を構成する部位であり、具体的には、電極体600のうちのタブ束610及び620以外(正極タブ631及び負極タブ641以外)の部位(合材層が形成されている部位)である。つまり、電極体本体部601は、正極本体部632と負極本体部642とセパレータ650とが積層されて形成された扁平な直方体形状の部位である。
また、タブ束610及び620は、上述の通り、集電体500と接合される矩形状の部位である。このタブ束610及び620と集電体500とが接合される構成について、以下に詳細に説明する。なお、正極側のタブ束610及び集電体500の接合構成と、負極側のタブ束620及び集電体500の接合構成とは、同様の構成を有するため、以下では、正極側の接合構成についての説明を行い、負極側の接合構成についての説明は省略する。
[3 電極体600のタブ束610と集電体500との接合構成の説明]
図4は、本実施の形態に係る電極体600のタブ束610と集電体500との接合構成を示す断面図である。具体的には、図4は、タブ束610と集電体500とを接合した状態を、タブ束610と集電体500との接合部700を通るYZ平面に平行な面で切断した場合の構成を示す断面図である。図5は、本実施の形態に係る電極体600のタブ束610と集電体500との接合部700の構成を示す断面図である。具体的には、図5は、図4に示した接合部700の構成を拡大して示す断面図である。なお、図5では、説明の便宜のため、タブ束610の形状を模式的に示している。
図4に示すように、電極体600のタブ束610は、電極体本体部601から突出して集電体500に沿う延設方向(Y軸方向)に延びるように配置されている。つまり、集電体500は、XY平面に平行に配置されており、タブ束610は、集電体500のZ軸マイナス方向側において集電体500に沿ってY軸方向に延設されて配置されている。また、タブ束610と集電体500とは、互いに接合された接合部700を有している。
具体的には、タブ束610は、電極体本体部601からZ軸プラス方向に突出した状態で、集電体500と接合されて接合部700が形成され、接合後に、Y軸方向に折り曲げられる。これにより、タブ束610は、Y軸方向に延設された状態となる。つまり、当該接合後においては、タブ束610は、電極体本体部601からZ軸プラス方向に突出して、Y軸マイナス方向に折り曲げられ、さらに、Y軸プラス方向に折り返されてY軸プラス方向に延設された部位となる。
このような構成により、タブ束610は、集電体500のY軸マイナス方向側の端部からY軸プラス方向側の端部にまで延設されて配置されることとなり、これにより、集電体500のY軸プラス方向側の端部に、タブ束610の先端部611が配置される。本実施の形態では、先端部611は、集電体500のY軸プラス方向側の端縁よりも、Y軸マイナス方向側に配置される。つまり、タブ束610は、延設方向(Y軸方向)において、先端部611が集電体500から突出していない。
次に、タブ束610及び接合部700の構成について、さらに詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜のため、タブ束610を複数のタブ部612に分け、当該複数のタブ部612との接合部700との位置関係を示すことで、接合部700の構成を簡易的に示している。
具体的には、図5に示すように、タブ束610は、複数のタブ部612がZ軸方向に積層されて形成されている。タブ部612は、1以上の正極タブ631からなる部位である。つまり、タブ部612は、1枚の正極タブ631、または、Z軸方向に積層された複数枚の正極タブ631から構成されている。本実施の形態では、タブ束610は、複数のタブ部612として、Z軸方向に積層された3つのタブ部612a、612b及び612cを有している。タブ部612aは、3つのタブ部612のうちの集電体500側、つまり、集電体500に最も近い位置に配置されたタブ部612である。タブ部612bは、3つのタブ部612のうちの真ん中の位置に配置されたタブ部612である。タブ部612cは、3つのタブ部612のうちの集電体500とは反対側、つまり、集電体500から最も遠い位置に配置されたタブ部612である。
そして、これら複数のタブ部612(3つのタブ部612a、612b及び612c)と集電体500とが接合されて、接合部700が形成されている。図5では、接合部700は、破線内の領域に形成されている。そして、接合部700は、タブ束610の延設方向(Y軸方向)における異なる位置に、第一接合部710と第二接合部720とを有している。つまり、接合部700は、Y軸マイナス方向側に第一接合部710を有し、Y軸プラス方向側に、第一接合部710と連続して配置される第二接合部720を有している。
第一接合部710は、複数のタブ部612が接合された部位である。つまり、第一接合部710は、タブ束610が有する全てのタブ部612が接合された部位である。本実施の形態では、第一接合部710は、3つのタブ部612a、612b及び612cが接合された部位である。言い換えれば、3つのタブ部612a、612b及び612cは、集電体500に沿って、第一接合部710のY軸マイナス方向側の端部からY軸プラス方向側の端部に亘って、延設されて配置されている。
第二接合部720は、複数のタブ部612のうちの少なくとも1つのタブ部612が接合されていない部位である。つまり、第二接合部720は、タブ束610が有する全てのタブ部612のうちの、いずれかのタブ部612が接合されていない部位である。本実施の形態では、第二接合部720は、2つのタブ部612a及び612bが接合され、かつ、1つのタブ部612cが接合されていない部位である。言い換えれば、2つのタブ部612a及び612bは、集電体500に沿って、第二接合部720のY軸マイナス方向側の端部からY軸プラス方向側の端部に亘って、延設されて配置されており、タブ部612cは、第二接合部720にまでは延設されていない。このように、第二接合部720は、複数のタブ部612のうち、集電体500から最も遠い位置に配置されたタブ部612(タブ部612c)が接合されていない。
また、タブ束610の延設方向(Y軸方向)において、第二接合部720の長さは、第一接合部710の半分の長さ以上、かつ、第一接合部710の長さ以下である。つまり、図5に示すように、第一接合部710のY軸方向の長さをAとし、第二接合部720のY軸方向の長さをBとすると、Bは、0.5A以上かつA以下である。なお、Bは、0.6A以上かつ0.9A以下であるのが好ましく、0.7A以上かつ0.8A以下であるのがより好ましく、0.75A程度であるのがさらに好ましい。
[4 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、電極体600のタブ束610と集電体500との接合部700は、タブ束610の延設方向における異なる位置に、第一接合部710と第二接合部720とを有している。第一接合部710は、複数のタブ部612が接合された部位であり、第二接合部720は、複数のタブ部612のうちの少なくとも1つのタブ部612が接合されていない部位である。このように、接合部700に、第一接合部710に加えて第二接合部720を形成することで、タブ部612の突出長さ(例えば図3における正極タブ631のZ軸方向の長さ)が比較的短くても、タブ束610を集電体500に接合する領域を確保することができる。これにより、タブ部612の突出長さが長くなるのを抑制することができるため、タブ部612を配置するためのスペースを低減することができ、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
また、接合部700において、第一接合部710に加え、少なくとも1つのタブ部612が接合されていない第二接合部720を形成することで、タブ束610と集電体500との接合位置をタブ束610の先端部611側に移動させることができる。これにより、タブ部612が集電体500から突出するのを抑制することができるため、タブ部612が容器100や電極体本体部601等に接触して短絡を引き起こすのを抑制することができる。また、タブ部612の突出長さが長くなるのを抑制することができるため、コスト低減、及び、生産性向上等に寄与する。さらに、第二接合部720では、少なくとも1つのタブ部612が接合されていないため、第二接合部720におけるタブ束610の厚みが薄くなることで、第二接合部720における接合強度を向上させることができる。
また、電極体600のタブ束610と集電体500との接合部700において、タブ束610の延設方向における第二接合部720の長さは、第一接合部710の半分の長さ以上、かつ、第一接合部710の長さ以下である。このように、第二接合部720の長さを、第一接合部710の半分の長さ以上とすることで、タブ部612の突出長さが比較的短くても、タブ束610を集電体500に接合する領域を確保することができる。また、第二接合部720の長さを、第一接合部710の長さ以下とすることで、第二接合部720を形成することによる接合部700の接合強度や導通経路の大きさ等に及ぼす影響を抑制することができる。これにより、蓄電素子10の性能に及ぼす影響を抑制しつつ、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
また、電極体600のタブ束610と集電体500との接合部700において、第二接合部720は、集電体500から最も遠い位置に配置されたタブ部612が接合されていない。このように、第二接合部720において、集電体500から最も遠いタブ部612を接合しないことで、タブ部612の突出長さが比較的短くても、タブ束610を集電体500に接合する領域を確保することができる。これにより、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
また、電極体600のタブ束610は、先端部611が集電体500から突出していない。つまり、接合部700に第二接合部720を形成することで、タブ束610と集電体500との接合位置をタブ束610の先端部611側に移動させることができるため、タブ束610の先端部611が集電体500から突出しない構成を実現できる。ここで、タブ束610の先端部611が集電体500から突出していると、タブ部612が容器100や電極体本体部601等に接触して短絡するのを防ぐために、短絡防止のための絶縁部材等を配置する必要が生じる。このため、タブ束610の先端部611を集電体500から突出させないことで、当該短絡防止のための絶縁部材等を配置する必要がないため、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
なお、上記では、主に、蓄電素子10の正極側の部位を対象にして効果を説明したが、負極側の部位における効果についても同様のことが言える。
[5 変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例1に係る電極体600のタブ束610と集電体500との接合部701の構成を示す断面図である。具体的には、図6は、図5に対応する図である。
図6に示すように、本変形例における接合部701は、上記実施の形態における接合部700の第二接合部720に代えて、第二接合部721を有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第二接合部721は、複数のタブ部612のうちの少なくとも1つのタブ部612が接合されていない部位である。本変形例では、第二接合部721は、3つのタブ部612a、612b及び612cのうち、1つのタブ部612bが接合され、2つのタブ部612a及び612cが接合されていない部位である。言い換えれば、タブ部612bは、集電体500に沿って、第二接合部721のY軸マイナス方向側の端部からY軸プラス方向側の端部に亘って、延設されて配置されており、2つのタブ部612a及び612cは、第二接合部721にまでは延設されていない。このように、第二接合部721は、複数のタブ部612のうち、集電体500から最も遠い位置に配置されたタブ部612(タブ部612c)に加え、集電体500に最も近い位置に配置されたタブ部612(タブ部612a)も接合されていない。
なお、タブ束610の延設方向(Y軸方向)において、第二接合部721の長さ(B1)は、第一接合部710の半分の長さ(0.5A)以上、かつ、第一接合部710の長さ(A)以下である。このように、B1の値の範囲については、上記実施の形態におけるBの値の範囲と同様である。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、接合部701において、第二接合部721は、集電体500に最も近い位置に配置されたタブ部612が接合されていない。このように、第二接合部721において、集電体500に最も近いタブ部612を接合しないことで、タブ部612の突出長さが比較的短くても、タブ束610を集電体500に接合する領域を確保することができる。これにより、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例2に係る電極体600のタブ束610と集電体500との接合部702の構成を示す断面図である。具体的には、図7は、図5に対応する図である。
図7に示すように、本変形例における接合部702は、上記実施の形態における接合部700の第二接合部720に代えて、第二接合部722を有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第二接合部722は、複数のタブ部612のうちの少なくとも1つのタブ部612(タブ部612c)が接合されていない部位である。本変形例では、第二接合部722は、3つのタブ部612a、612b及び612cのうち、2つのタブ部612a及び612bが接合された部位と、タブ部612bしか接合されていない部位とを有している。言い換えれば、タブ部612aは、集電体500に沿って、第二接合部722のY軸マイナス方向側の端部からY軸方向中央部に亘って、延設されて配置されている。また、タブ部612bは、集電体500に沿って、第二接合部722のY軸マイナス方向側の端部からY軸プラス方向側の端部に亘って、延設されて配置されており、タブ部612cは、第二接合部722にまでは延設されていない。
なお、タブ束610の延設方向(Y軸方向)において、第二接合部722の長さ(B2)は、第一接合部710の半分の長さ(0.5A)以上、かつ、第一接合部710の長さ(A)以下である。このように、B2の値の範囲については、上記実施の形態におけるBの値の範囲と同様である。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、接合部702において、第二接合部722は、2つのタブ部612が接合された部位と、1つのタブ部612しか接合されていない部位とを有している。このような構成においても、上記実施の形態と同様に、蓄電素子10の省スペース化を図ることができる。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例において、蓄電素子を構成する部材は、1部材が2部材以上の複数部材で構成されていてもよいし、2部材以上の複数部材が1部材で構成されていてもよい。例えば、電極端子200と集電体500とが一体化されて1部材で構成されていてもよい。この場合、電極端子200と集電体500とが一体化された部材を電極端子と呼ぶとすれば、当該電極端子のタブ束610側の部位が集電体の一例となり、タブ束610と当該電極端子のタブ束610側の部位との接合部が、接合部700、701または702となる。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、集電体500は、電極体600のタブ束610と溶接により接続(接合)されていることとした。しかし、集電体500とタブ束610、620とを接続(接合)する手法は、溶接には限定されず、かしめ接合やねじ締結等の機械的接合等が用いられてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600のタブ束610は、電極体本体部601からZ軸方向に突出して折り曲げられ、Y軸方向に延設されて配置されていることとした。しかし、タブ束610は、電極体本体部601からZ軸方向に突出し、折り曲げられることなく、Z軸方向に延設されて配置されていることにしてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態では、接合部700の第二接合部720は、集電体500から最も遠い位置に配置されたタブ部612であるタブ部612cが接合されていないこととした。しかし、第二接合部720は、集電体500に最も近い位置に配置されたタブ部612であるタブ部612aが接合されていないことにしてもよいし、中央位置のタブ部612bが接合されていないことにしてもよい。また、変形例1では、接合部701の第二接合部721は、タブ部612bしか接合されていないこととした。しかし、第二接合部721は、タブ部612aしか接合されていないことにしてもよいし、タブ部612cしか接合されていないことにしてもよい。また、変形例2では、接合部702の第二接合部722は、2つのタブ部612a及び612bが接合された部位と、1つのタブ部612bしか接合されていない部位とを有していることとした。しかし、第二接合部722において、接合される2つのタブ部612及び1つのタブ部612の組み合わせは、特に限定されず、どのような組み合わせで接合されていてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、接合部700、701または702において、第二接合部720、721または722と第一接合部710とは連続して(隣接して)配置されていることとした。しかし、第二接合部720、721または722と第一接合部710とは、間隔を空けて、離間して配置されていることにしてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、接合部700、701または702において、第二接合部720、721または722の長さは、第一接合部710の半分の長さ以上、かつ、第一接合部710の長さ以下であることとした。しかし、第二接合部720、721または722の長さは、上記範囲内から外れていてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600のタブ束610は、先端部611が集電体500から突出していないこととした。しかし、タブ束610は、先端部611が集電体500から突出していることにしてもよい。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600のタブ束610を、簡易的に、3つのタブ部612(タブ部612a、612b及び612c)に分けて説明した。しかし、タブ束610は、いくつのタブ部612に分けられてもよい。つまり、タブ束610は、上記実施の形態及びその変形例で示したような長さのタブ部612a、612b及び612cをいくつ有していてもよいし、これらのタブ部612a、612b及び612cがどのような順序でZ軸方向に積層されていてもよい。いずれの場合でも、第一接合部710は、タブ束610が有する全てのタブ部612が接合された部位であり、第二接合部720、721または722は、タブ束610が有する全てのタブ部612のうちの、少なくとも1つのタブ部612が接合されていない部位である。負極側(タブ束620側)についても同様である。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600の正極板630及び負極板640は、矩形状を有していることとした。しかし、正極板630及び負極板640の形状は、矩形状には限定されず、矩形状以外の多角形状、長楕円形状、長円形状等でもよい。正極タブ631及び負極タブ641についても、矩形状には限定されず、矩形状以外の多角形状、半円形状、半長円形状、半楕円形状等、どのような形状でもかまわない。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600は、複数の平板状の極板(正極板630及び負極板640)が積層されて形成されたスタック型の電極体であることとした。しかし、電極体600は、極板を蛇腹状に折り畳んだ蛇腹型の電極体、または、極板が巻回されて扁平形状に形成された巻回型の電極体等であることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、正極側及び負極側の両方が、上記構成を有していることとした。しかし、正極側または負極側が上記構成を有していないことにしてもよい。
なお、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
200 電極端子
500 集電体
600 電極体
601 電極体本体部
610、620 タブ束
611 先端部
612、612a、612b、612c タブ部
630 正極板
631 正極タブ
632 正極本体部
640 負極板
641 負極タブ
642 負極本体部
700、701、702 接合部
710 第一接合部
720、721、722 第二接合部

Claims (5)

  1. 電極体と、前記電極体に接続される集電体とを備える蓄電素子であって、
    前記電極体は、本体部と、前記本体部から突出して前記集電体に沿う延設方向に延びる複数のタブ部が積層されたタブ束と、を有し、
    前記タブ束と前記集電体とは、互いに接合された接合部を有し、
    前記接合部は、前記延設方向における異なる位置に、前記複数のタブ部が接合された第一接合部と、前記複数のタブ部のうちの少なくとも1つのタブ部が接合されていない第二接合部と、を有する
    蓄電素子。
  2. 前記延設方向において、前記第二接合部の長さは、前記第一接合部の半分の長さ以上、かつ、前記第一接合部の長さ以下である
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記第二接合部は、前記複数のタブ部のうち、前記集電体から最も遠い位置に配置されたタブ部が接合されていない
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記第二接合部は、前記複数のタブ部のうち、前記集電体に最も近い位置に配置されたタブ部が接合されていない
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記タブ束は、前記延設方向において、先端部が前記集電体から突出していない
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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