JP2020144454A - 画像編集装置、画像編集方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 それぞれのページ画像中に共通に配置する共通オブジェクトが非共通オブジェクトと干渉した場合に、干渉により低下した共通オブジェクトの表示率を向上させるための技術を提供すること。【解決手段】 複数ページのそれぞれに共通して配置されている共通オブジェクトと、ページごとにユーザ操作に応じて配置されるページオブジェクトと、が配置されている対象ページにおいて、共通オブジェクトのページオブジェクトによって隠蔽されている隠蔽部分を特定する。共通オブジェクトを複製した複製オブジェクトにおいて隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が対象ページ上に位置するように、複製オブジェクトを対象ページ上に配置する。【選択図】 図9
Description
本発明は、ページ上にオブジェクトを配置するための技術に関するものである。
近年、情報処理装置の表示画面上で任意の文字列や図形、画像等のオブジェクトを配置し、ページ毎に異なるデザインのレイアウトデータを作成するデザインプログラムが多用されている。
従来のデザインプログラムでは、レイアウトデータの各ページに対してページ番号の書体や位置、また印刷時の用紙の綴じ位置を指定することができ、その指定に基づいてレイアウトデータの各ページにページ番号を印刷し、綴じ処理を行うことができる。一方、ページ番号と綴じ位置が上下左右の同じ辺に指定された場合は、ページ番号とステイプル針が重なることによる、またはページを折り返した時にページ番号が見にくくなるなど視認性の悪化が懸念される。それを防ぐため、特許文献1に開示された文書作成装置では、ページ番号の位置を他の位置に配置しなおすことで視認性の悪化を防止することが可能となっている。
特許文献1の方法では、視認性の悪化の対象としてページ番号と綴じ位置の情報しか考慮していない。例えば、近年のデザインプログラムでは任意のオブジェクトを全てのページに同様に表示させる機能がある(一般的なワープロ系プログラムであれば、ヘッダー情報・フッター情報。パワーポイント(Microsoft社)であればスライドマスター機能が相当)。この機能を使用し、全てのページに同様に表示させるオブジェクトを以降、共通オブジェクトと記載する。共通オブジェクトを配置した際、ページ毎に配置しているオブジェクトと共通オブジェクトとの間で重なり等の干渉が起こることもある(干渉により隠れている部分があることを表示率の低下と呼ぶことにする)。この場合、干渉する互いのオブジェクトはページ番号や綴じ位置とは異なる情報となる。
従って、ユーザは互いのオブジェクトが干渉しないようにするため(表示率を向上させるため)、共通オブジェクトを配置または移動する際は全ページのデザインを確認しながらオブジェクトの配置位置を調整する必要があり、確認作業に手間がかかっていた。
本発明では、それぞれのページ画像中に共通に配置する共通オブジェクトが非共通オブジェクトと干渉した場合に、干渉により低下した共通オブジェクトの表示率を向上させるための技術を提供する。
本発明の1つの様態は、複数ページのそれぞれに共通して配置されている共通オブジェクトと、ページごとにユーザ操作に応じて配置されるページオブジェクトと、が配置されている対象ページにおいて、前記共通オブジェクトの前記ページオブジェクトによって隠蔽されている隠蔽部分を特定する特定手段と、前記共通オブジェクトを複製した複製オブジェクトにおいて前記隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が前記対象ページ上に位置するように、前記複製オブジェクトを前記対象ページ上に配置する配置手段とを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、それぞれのページ画像中に共通に配置する共通オブジェクトが非共通オブジェクトと干渉した場合に、干渉により低下した共通オブジェクトの表示率を向上させることができる。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
先ず、本実施形態に係るシステムの構成例について、図9のブロック図を用いて説明する。図9に示す如く、本実施形態に係るシステムは、画像編集装置900とプリンタ950とを有し、画像編集装置900とプリンタ950とは互いに通信が可能なように接続されている。
先ず、本実施形態に係るシステムの構成例について、図9のブロック図を用いて説明する。図9に示す如く、本実施形態に係るシステムは、画像編集装置900とプリンタ950とを有し、画像編集装置900とプリンタ950とは互いに通信が可能なように接続されている。
先ず、画像編集装置900について説明する。画像編集装置900はPC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型端末装置、スマートフォンなどのコンピュータ装置である。
CPU901は、RAM902やROM903に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU901は、画像編集装置900全体の動作制御を行うと共に、画像編集装置900が行うものとして後述する各処理を実行若しくは制御する。
RAM902は、ROM903や外部記憶装置907からロードされたコンピュータプログラムやデータ、通信IF(インターフェース)部904を介してプリンタ950から受信したデータ、等を格納するためのエリアを有する。さらにRAM902は、CPU901が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM902は、各種のエリアを適宜提供することができる。
ROM903には、画像編集装置900の設定データや起動プログラムなど、書換不要の情報が格納されている。通信IF部904は、プリンタ950との間のデータ通信を行う。
操作部905は、キーボード、マウス、タッチパネル画面などのユーザインターフェースであり、ユーザが操作することで各種の指示をCPU901に対して入力することができる。
表示部906は、液晶画面やタッチパネル画面などにより構成されており、CPU901による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。なお、表示部906は、画像や文字を投影するプロジェクタなどの投影装置であっても良い。
外部記憶装置907は、ハードディスクドライブ装置などの大容量情報記憶装置である。外部記憶装置907には、OS(オペレーティングシステム)や、画像編集装置900が行うものとして後述する各処理をCPU901に実行若しくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。
外部記憶装置907に保存されているコンピュータプログラムには、ページデザインプログラム等のページのレイアウトを編集するためのアプリケーションプログラムが含まれている。外部記憶装置907に保存されているデータには、画像編集装置900が既知の情報として取り扱う情報(閾値など)が含まれている。外部記憶装置907に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU901による制御に従ってRAM902にロードされ、CPU901による処理対象となる。
CPU901、RAM902、ROM903、通信IF部904、操作部905、表示部906、外部記憶装置907は何れもバス908に接続されている。なお、図9に示した構成は、画像編集装置900に適用可能なハードウェア構成の一例であり、画像編集装置900に適用可能なハードウェア構成は図9に示した構成に限らない。
次に、プリンタ950について説明する。プリンタ950は、画像編集装置900から送信された印刷データに基づいて画像や文字を紙などの記録媒体に印刷する装置である。例えばユーザが操作部905を操作してページの印刷指示を入力すると、CPU901は該ページのデータから印刷データを生成し、通信IF部904は該印刷データをプリンタ950に対して送信する。プリンタ950は、該印刷データを受信し、該受信した印刷データに基づいて記録媒体上に該ページを印刷する。プリンタ950は、このような印刷機能を有するものであれば、如何なる装置であっても良く、複写機などの機器であっても良い。
図1は、ページ上のオブジェクトの配置(レイアウト)を編集するためのページデザインプログラムをCPU901が実行することで表示部906の表示画面上に表示される画面(ページレイアウト編集画面)の表示例を示す図である。図1では、この画面にはページ101が表示されており、該ページ101上には、該ページ101に対してユーザが操作部905を操作(ユーザ操作)することで配置したオブジェクト111,112が配置されている。また、このページ101上には、該ページ101を含む複数ページ上に共通に配置される共通オブジェクト211も配置されている。図1に示す如く、オブジェクト111およびオブジェクト112は、ページ101上で互いに重なり等の干渉がない配置位置およびサイズのオブジェクトである。また、図1に示す如く、ページ101上では、オブジェクト111およびオブジェクト112は共通オブジェクト211との間で重なりなどの干渉がない。共通オブジェクト211の配置(位置、回転角度、サイズなど)の編集は、共通オブジェクト用の編集画面にて行われ、図1の画面では編集できない。以下では、共通オブジェクトではないオブジェクトを共通オブジェクトと区別するために、非共通オブジェクトと称する。図1の場合は、オブジェクト111,112が非共通オブジェクトに該当する。
共通オブジェクト用の編集画面の一例を図2に示す。図2に示す如く、共通オブジェクト用の編集画面では、ページの枠201内に共通オブジェクト211のみが表示され、ユーザは操作部905を操作して枠201内で共通オブジェクト211の配置を設定する。共通オブジェクト用の編集画面にて設定された共通オブジェクト211の配置は、各ページにおける共通オブジェクト211の配置となる。
図1のページ101とは異なるページ301が表示されたページレイアウト編集画面の表示例を図3に示す。ページ301上には、該ページ301に対してユーザが操作部905を操作することで配置したオブジェクト311,312,313が配置されている。また、このページ301上にも上記の共通オブジェクト211が配置されている。本実施形態では、共通オブジェクト(図3では共通オブジェクト211)を背面に、非共通オブジェクト(図3ではオブジェクト311,312,313)を前面に配置する。然るに共通オブジェクトの一部若しくは全部と非共通オブジェクトとの間で干渉がある場合、該一部若しくは全部は非共通オブジェクトに隠蔽されてしまうことになる。図3では、ページ301上では、共通オブジェクト211の一部とオブジェクト313との間で干渉が生じているため、該一部がオブジェクト313によって隠蔽されている。このようなページ301の場合、本実施形態では、共通オブジェクト211を複製した複製オブジェクトを1つ以上生成し、この隠蔽されている部分(隠蔽部分)の全体がページ301上で視認されるように、該1つ以上の複製オブジェクトをページ301上に配置する。
複数ページのうち表示部906の表示画面に表示させるページとしてユーザが操作部905を操作することで指定した表示対象ページをページレイアウト編集画面に表示した場合に画像編集装置900が行う処理について、図4のフローチャートに従って説明する。図4のフローチャートに従った処理は、ページレイアウト編集画面を表示している間繰り返し実行される。
ステップS401では、CPU901は、表示対象ページ上における共通オブジェクトの領域(配置領域)を規定する共通オブジェクト領域情報を外部記憶装置907からRAM902に取得する。共通オブジェクト領域情報は、例えば、「表示対象ページにおける共通オブジェクトの領域の左上隅の位置」と「共通オブジェクトの領域の縦サイズおよび横サイズ」とのセットである。しかし共通オブジェクト領域情報は、例えば、表示対象ページにおける共通オブジェクトの領域の左上隅の位置と右下隅の位置のセットであっても良い。
ステップS402では、CPU901は、表示対象ページ上における非共通オブジェクトの領域(配置領域)を規定する非共通オブジェクト領域情報を外部記憶装置907からRAM902に取得する。非共通オブジェクト領域情報は、例えば、「表示対象ページにおける非共通オブジェクトの領域の左上隅の位置」と「非共通オブジェクトの領域の縦サイズおよび横サイズ」とのセットである。しかし非共通オブジェクト領域情報は、例えば、表示対象ページにおける非共通オブジェクトの領域の左上隅の位置と右下隅の位置のセットであっても良い。
ステップS403では、CPU901は、共通オブジェクト領域情報と非共通オブジェクト領域情報とを用いて、共通オブジェクトと非共通オブジェクトとが表示対象ページ上で互いに干渉しているか否かを判断する。つまり、CPU901は、共通オブジェクト領域情報が表す共通オブジェクトの領域と非共通オブジェクト領域情報が示す非共通オブジェクトの領域とに重なりなどの干渉が生じているか否かを判断する。
上記の通り、本実施形態では共通オブジェクトを背面に配置し、非共通オブジェクトを前面に配置する。然るにステップS403における「共通オブジェクトの領域と非共通オブジェクトの領域とに干渉が生じているか否か」の判断は、「共通オブジェクトの一部若しくは全部が非共通オブジェクトによって隠蔽されているか否か」の判断となる。
この判断の結果、共通オブジェクトの一部若しくは全部が非共通オブジェクトによって隠蔽されている場合には、処理はステップS404に進む。一方、共通オブジェクトの何れも非共通オブジェクトによって隠蔽されていない場合には、処理はステップS406に進む。
ステップS404では、CPU901は、外部記憶装置907に保存されている共通オブジェクトの設定情報を参照する。そして、該設定情報が「共通オブジェクトを複製して表示することを許可する」ことを示す場合には、処理はステップS405に進む。一方、該設定情報が「共通オブジェクトを複製して表示することを許可しない」ことを示す場合には、処理はステップS406に進む。
ステップS405では、CPU901は、表示対象ページにおける共通オブジェクトの表示率Rを求める。表示率Rは、共通オブジェクトの全領域のうちどの程度の割合の領域が表示対象ページ上に非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示されているのかを表すものであり、例えば、次のようにして求める。
例えば、共通オブジェクトが表示対象ページ上にN(Nは自然数)個配置されている場合、N個の共通オブジェクトの領域の和集合に属する画素の数をS、N個の共通オブジェクトにおいて非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示対象ページ上に表示されている領域の和集合に属する画素の数をPとする。ここで、N個の共通オブジェクトのうち1個はオリジナルの共通オブジェクトであり、残りの(N−1)個の共通オブジェクトは、オリジナルの共通オブジェクトから複製された複製オブジェクトである。このとき、共通オブジェクトの表示率R(%)=P×100/Sとなる。
そしてCPU901は、共通オブジェクトの表示率Rが予め閾値として設定されている指定表示率以上であるか否かを判断する。ここでは一例として指定表示率を100(%)とする。この判断の結果、共通オブジェクトの表示率Rが指定表示率以上であれば、処理はステップS406に進み、共通オブジェクトの表示率Rが指定表示率未満であれば、処理はステップS407に進む。
ステップS406では、CPU901は、現状の表示対象ページ(非共通オブジェクトおよび共通オブジェクトが配置されている表示対象ページ)を、表示部906に表示する。
一方、ステップS407では、CPU901は、表示対象ページにおいて複製元のオリジナルの共通オブジェクトから複製された全ての複製オブジェクトを表示対象ページ上から削除する。これにより表示対象ページ上には、複製元のオリジナルの共通オブジェクトと、非共通オブジェクトと、が配置されている状態となる。
ステップS408では、CPU901は、共通オブジェクトにおいて非共通オブジェクトによって隠蔽されている隠蔽部分(欠落部)を特定する。なお、この時点で表示対象ページ上に1つ以上の複製オブジェクトが存在する場合には、CPU901は、共通オブジェクトおよび複製オブジェクトのそれぞれについて、非共通オブジェクトによって隠蔽されている部分を特定し、該特定した部分の積集合に属する画素から成る領域を隠蔽部分(欠落部)として特定する。
次にステップS409では、CPU901は、共通オブジェクトから新たに複製する複製オブジェクトの上記隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が表示対象ページ上に位置するような、該複製オブジェクトの該表示対象ページ上における配置領域を複製表示領域として特定する。
複製表示領域の特定方法には様々な特定方法が考えられるが、本実施形態では、表示対象ページ上で第1の探索条件を満たす複製表示領域を特定し、該特定した複製表示領域の中から第2の探索条件を満たす複製表示領域を、新たに複製した複製オブジェクトを配置する領域として採用する。
第1の探索条件を満たす複製表示領域とは、「対応部分の全体の面積」に対する「該対応部分において表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域の集合である。第2の探索条件を満たす複製表示領域とは、「共通オブジェクトから新たに複製する複製オブジェクト全体の面積」に対する「該複製オブジェクトにおいて表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域である。
なお、この探索においては、探索結果として複数の複製表示領域が提示される可能性があるため、その場合には、上記以外に任意の探索条件を設けることで、探索結果を一意に決定することが可能となる。ステップS409における処理の詳細については図7のフローチャートに従って後述する。
ステップS410では、CPU901は、オリジナルの共通オブジェクトの複製オブジェクトを1つ生成し、該生成した1つの複製オブジェクトを、ステップS409において特定した複製表示領域に配置する。
ステップS411では、CPU901は、上記のステップS405と同様に、現在の表示対象ページにおける共通オブジェクトの表示率Rを求め、表示率Rが指定表示率以上であるか否かを判断する。この判断の結果、共通オブジェクトの表示率Rが指定表示率以上であれば、処理はステップS412に進み、共通オブジェクトの表示率Rが指定表示率未満であれば、処理はステップS413に進む。
ステップS412では、CPU901は、共通オブジェクト、非共通オブジェクトに加えて、ステップS410で配置された複製オブジェクトを含む表示対象ページを表示部906に表示する。
一方、ステップS413では、CPU901は、表示対象ページ上の複製オブジェクトの数が、予め設定された最大数に達しているか否かを判断する。この判断の結果、表示対象ページ上の複製オブジェクトの数が最大数に達している場合には、処理はステップS414に進む。一方、表示対象ページ上の複製オブジェクトの数が最大数に達していない場合には、処理はステップS408に進む。
ステップS414では、CPU901は、表示部906の表示画面上に、規定の警告画面を表示する。この規定の警告画面は、共通オブジェクトの表示率が指定表示率に達していないことや、表示対象ページ上の複製オブジェクトの数が最大数に達していることをユーザに通知するための画面であり、その画面の構成については特定の構成に限らない。
そしてステップS415では、CPU901は、表示対象ページ上に配置した複製オブジェクトを削除し、非共通オブジェクトおよび共通オブジェクトが配置されている表示対象ページを表示部906に表示する。
ユーザが操作部905を操作して共通オブジェクトに係る設定を行う指示を入力したことで表示部906の表示画面上に表示されるメニュー画面の一例を図5に示す。図5のメニュー画面501は、共通オブジェクトに係る設定を行うための画面で、このメニュー画面501により共通オブジェクトごとの設定を行うことができる。
領域502は、共通オブジェクトの高さ(縦サイズ)を入力するための領域であり、ユーザが操作部905を操作して該領域502に入力した値が、共通オブジェクトの高さ(縦サイズ)として設定される。
領域503は、共通オブジェクトの幅(横サイズ)を入力するための領域であり、ユーザが操作部905を操作して該領域503に入力した値が、共通オブジェクトの幅(横サイズ)として設定される。
チェックボックス511は、共通オブジェクトを複製して表示することを許可するか否かを選択するためのもので、ユーザが操作部905を操作してチェックボックス511を指示してチェックボックス511をON(チェックマークを付ける)と、CPU901は、共通オブジェクトを複製して表示することを許可するように設定し、ユーザが操作部905を操作してチェックボックス511を指示してチェックボックス511をOFF(チェックマークを外す)と、CPU901は、共通オブジェクトを複製して表示することを許可しないように設定する。
チェックボックス511がONになると、領域512が有効化される(領域512に数値を入力可能な状態になる)。領域512は上記の最大素を入力するための領域であり、ユーザが操作部905を操作して該領域512に入力した値が、上記の最大数として設定される。
図5のGUIを用いて設定された内容(共通オブジェクトの縦サイズ、横サイズ、共通オブジェクトを複製して表示することを許可するか否か、最大数)は上記の設定情報として外部記憶装置907に保存される。
図3のページ301を表示対象ページとして図4のフローチャートに従った処理を行った結果として得られるページを図6に示す。図6では、共通オブジェクト211の一部(「Confidential」の「dential」)がオブジェクト313に隠蔽されているものの、共通オブジェクト211を複製した複製オブジェクト602において「dential」がページ301上に位置するように、該複製オブジェクト602がページ301上に配置されている。
なお、図6のページ301の表示後、ユーザが操作部905を操作して共通オブジェクト211と干渉しないようにオブジェクト313の位置やサイズ等を変更した場合、共通オブジェクト211が他の非共通オブジェクトと干渉しない場合には、上記のフローチャートに従った処理により、複製オブジェクト602はページ301から削除され、共通オブジェクト211、オブジェクト311,312,313が配置されたページ301が表示部906の表示画面上に表示されることになる。
次に、上記のステップS409における処理の詳細について、図7のフローチャートに従って説明する。
ステップS701では、CPU901は、共通オブジェクト領域情報を参照し、「共通オブジェクトの縦サイズ<共通オブジェクトの横サイズ」という条件を満たしているか否か、つまり、共通オブジェクトが横長のオブジェクトであるのか否かを判断する。
この判断の結果、「共通オブジェクトの縦サイズ<共通オブジェクト横のサイズ」(共通オブジェクトが横長のオブジェクトである)という条件を満たしている場合には、処理はステップS702に進む。一方、「共通オブジェクトの縦サイズ>共通オブジェクトの横サイズ」(共通オブジェクトが縦長のオブジェクトである)という条件を満たしている場合には、処理はステップS703に進む。
ステップS702では、CPU901は、共通オブジェクトが表示対象ページの上端よりも表示対象ページの下端に近いのかを判断する。例えばCPU901は、共通オブジェクトの領域内の位置(該領域の四隅のいずれかの位置、中心位置など)と表示対象ページの上端との間の距離d1が、共通オブジェクトの領域内の位置と表示対象ページの下端との間の距離d2よりも大きいか否かを判断する。
この判断の結果、共通オブジェクトが表示対象ページの下端よりも表示対象ページの上端に近い(d1<d2)場合には、処理はステップS704に進む。一方、共通オブジェクトが表示対象ページの上端よりも表示対象ページの下端に近い(d1>d2)場合には、処理はステップS706に進む。
ステップS704では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左上隅の位置から、「対応部分の全体の面積」に対する「該対応部分において表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域の集合(領域B群)を探索する。
ステップS705では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左上隅の位置から、ステップS704で探索した複製表示領域のうち、「新たに表示対象ページ上に配置する複製オブジェクト全体の面積」に対する「該複製オブジェクトにおいて表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域(領域C)を探索する。
ステップS706では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左下隅の位置から、「対応部分の全体の面積」に対する「該対応部分において表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域の集合(領域B群)を探索する。
ステップS707では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左下隅の位置から、ステップS706で探索した複製表示領域のうち、「新たに表示対象ページ上に配置する複製オブジェクト全体の面積」に対する「該複製オブジェクトにおいて表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域(領域C)を探索する。
ステップS703では、CPU901は、共通オブジェクトが表示対象ページの右端よりも表示対象ページの左端に近いのかを判断する。例えばCPU901は、共通オブジェクトの領域内の位置と表示対象ページの右端との間の距離d3が、共通オブジェクトの領域内の位置と表示対象ページの左端との間の距離d4よりも大きいか否かを判断する。
この判断の結果、共通オブジェクトが表示対象ページの右端よりも表示対象ページの左端に近い(d4<d3)場合には、処理はステップS708に進む。一方、共通オブジェクトが表示対象ページの左端よりも表示対象ページの右端に近い(d3<d4)場合には、処理はステップS710に進む。
ステップS708では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左下隅の位置から、「対応部分の全体の面積」に対する「該対応部分において表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域の集合(領域B群)を探索する。
ステップS709では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの左下隅の位置から、ステップS708で探索した複製表示領域のうち、「新たに表示対象ページ上に配置する複製オブジェクト全体の面積」に対する「該複製オブジェクトにおいて表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域(領域C)を探索する。
ステップS710では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの右下隅の位置から、「対応部分の全体の面積」に対する「該対応部分において表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域の集合(領域B群)を探索する。
ステップS711では、CPU901は、表示対象ページ全域を探索範囲とし、表示対象ページの右下隅の位置から、ステップS710で探索した複製表示領域のうち、「新たに表示対象ページ上に配置する複製オブジェクト全体の面積」に対する「該複製オブジェクトにおいて表示対象ページ上で非共通オブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域の面積」の割合が最も大きくなるような複製表示領域(領域C)を探索する。
なお、ステップS704〜S711では、表示対象ページ全域を探索範囲としている。しかし、予め指定された範囲を探索範囲としても良い。また、ステップS704〜S711のそれぞれにおける探索の開始点は上記の例に限らない。
ステップS712では、CPU901は、ステップS705,S707,S709,S711のうち実行した処理ステップにおいて探索した領域Cを、新たに表示対象ページ上に配置する複製オブジェクトの複製表示領域として決定する。
このように、本実施形態によれば、表示対象ページ上で共通オブジェクトの一部若しくは全部が非共通オブジェクトによって隠蔽されても、該隠蔽された部分が表示対象ページ上で表示されるべく複製オブジェクトが配置されるため、ユーザの作業負荷を抑制することができる。
なお、上記の「オブジェクト(共通オブジェクト、非共通オブジェクト、複製オブジェクトなど)の配置」は、オブジェクトの位置、姿勢(回転角度)、サイズ等のうち1つ以上を含むものとしている。また、上記のオブジェクトは、文字列に限らず、図形や画像等、他の種類のオブジェクトであっても良い。
[第2の実施形態]
共通オブジェクトがテキストオブジェクト(文字列のオブジェクト)である場合、複製表示領域を画素単位で決定することで、第1の実施形態よりも共通オブジェクトの表示率を向上させることができる。本実施形態に係る複製表示領域の決定について、図8の具体例を用いて説明する。
共通オブジェクトがテキストオブジェクト(文字列のオブジェクト)である場合、複製表示領域を画素単位で決定することで、第1の実施形態よりも共通オブジェクトの表示率を向上させることができる。本実施形態に係る複製表示領域の決定について、図8の具体例を用いて説明する。
図8(a)では、ページ(一部)801内に文字列「Confidential」のオブジェクトである共通オブジェクト802が配置されている。このページ801に図8(b)に示す如く非共通オブジェクト811,812が配置されたことで、共通オブジェクト802の一部が隠蔽されたとする。このとき、図4のフローチャートに従った処理により、図8(b)に示す如く、隠蔽部分「onfidential」がページ801上に表示されるように複製オブジェクト803が配置される。
本実施形態では、共通オブジェクト802の文字列「Confidential」を構成する画素と、複製オブジェクトの文字列「Confidential」を構成する画素とで干渉が生じないように、複製表示領域を決定する。その結果、図8(c)に示す如く、共通オブジェクト802と複製オブジェクト804とには重複する部分が発生しているものの、共通オブジェクト802の文字列「Confidential」を構成する画素と複製オブジェクト804の文字列「Confidential」を構成する画素とは干渉していない。そして、複製オブジェクト803と比べても、複製オブジェクト804の方が、文字列「Confidential」の表示率(文字列のうち隠蔽されずにページ801上に表示されている部分の割合)は高い。このような、画素単位の処理は、上記のステップS403,S405,S409,S411にて実施される。
[第3の実施形態]
以上説明した画面の構成やその操作方法、具体的な数値は一例であり、以上説明した各実施形態は、上記の画面の構成やその操作方法、上記の具体的な数値に限定することを意図したものではない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部は適宜組み合わせて使用しても構わないし、選択的に使用しても構わない。
以上説明した画面の構成やその操作方法、具体的な数値は一例であり、以上説明した各実施形態は、上記の画面の構成やその操作方法、上記の具体的な数値に限定することを意図したものではない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部は適宜組み合わせて使用しても構わないし、選択的に使用しても構わない。
901:CPU 902:RAM 903:ROM 904:通信IF部 905:操作部 906:表示部 907:外部記憶装置 908:バス
Claims (7)
- 複数ページのそれぞれに共通して配置されている共通オブジェクトと、ページごとにユーザ操作に応じて配置されるページオブジェクトと、が配置されている対象ページにおいて、前記共通オブジェクトの前記ページオブジェクトによって隠蔽されている隠蔽部分を特定する特定手段と、
前記共通オブジェクトを複製した複製オブジェクトにおいて前記隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が前記対象ページ上に位置するように、前記複製オブジェクトを前記対象ページ上に配置する配置手段と
を備えることを特徴とする画像編集装置。 - 前記配置手段は、
前記対応部分において前記対象ページ上で前記ページオブジェクトに隠蔽されることなく表示される部分領域が前記対象ページ上でより多く含まれるように、前記複製オブジェクトを前記対象ページ上に配置することを特徴とする請求項1に記載の画像編集装置。 - 前記配置手段は、
前記対応部分の配置に基づいて前記対象ページの端部から前記隠蔽部分の表示率が所定以上になる領域群を探索し、該領域群の中で、前記共通オブジェクトの表示率が最も高い領域に前記複製オブジェクトを配置することを特徴とする請求項2に記載に画像編集装置。 - 前記特定手段は、
前記対象ページ上に配置した第1の複製オブジェクトの前記ページオブジェクトに隠蔽されている第1の隠蔽部分を特定し、
前記配置手段は、
前記共通オブジェクトを複製した第2の複製オブジェクトにおいて前記第1の隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が前記対象ページ上に位置するように、前記第2の複製オブジェクトを前記対象ページ上に配置する
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像編集装置。 - 前記配置手段は、前記共通オブジェクトの複製を許可する設定がなされている場合には、前記複製オブジェクトの生成および前記対象ページ上の配置を行い、前記共通オブジェクトの複製を許可しない設定がなされている場合には、前記複製オブジェクトの生成および前記対象ページ上の配置は行わないことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像編集装置。
- 画像編集装置が行う画像編集方法であって、
前記画像編集装置の特定手段が、複数ページのそれぞれに共通して配置されている共通オブジェクトと、ページごとにユーザ操作に応じて配置されるページオブジェクトと、が配置されている対象ページにおいて、前記共通オブジェクトの前記ページオブジェクトによって隠蔽されている隠蔽部分を特定する特定工程と、
前記画像編集装置の配置手段が、前記共通オブジェクトを複製した複製オブジェクトにおいて前記隠蔽部分に対応する対応部分の一部若しくは全部が前記対象ページ上に位置するように、前記複製オブジェクトを前記対象ページ上に配置する配置工程と
を備えることを特徴とする画像編集方法。 - コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像編集装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019038739A JP2020144454A (ja) | 2019-03-04 | 2019-03-04 | 画像編集装置、画像編集方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019038739A JP2020144454A (ja) | 2019-03-04 | 2019-03-04 | 画像編集装置、画像編集方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020144454A true JP2020144454A (ja) | 2020-09-10 |
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ID=72353621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019038739A Pending JP2020144454A (ja) | 2019-03-04 | 2019-03-04 | 画像編集装置、画像編集方法 |
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JP (1) | JP2020144454A (ja) |
-
2019
- 2019-03-04 JP JP2019038739A patent/JP2020144454A/ja active Pending
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