JP2020144281A - 評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置が結像させる画像の画質を定量的に評価する評価方法を実現する【解決手段】評価方法は、発光装置および当該発光装置が結像させた評価用パターンの画像を含む評価用画像を撮像する画像取得ステップ(S1)と、評価用画像の、評価用パターンの画像上を通過する直線上における輝度分布に基づいて評価用パラメータを算出する算出ステップ(S2)と、を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、発光装置の評価方法に関する。
特許文献1には、立体的な像を形成する光デバイスが開示されている。当該光デバイスは、導光板と、導光板によって導かれる光を空間上の1つの収束点又は収束線に実質的に収束する又は空間上の1つの収束点又は収束線から実質的に発散する方向の出射光を出射面から出射させる光集束部とを備える。
特開2016−114929号公報(2016年6月23日公開)
しかしながら、特許文献1により形成された画像の画質(見栄え)については、官能的な評価しかできず、定量的な評価ができないという問題があった。
本発明の一態様は、発光装置が結像させる画像の画質を定量的に評価する評価方法を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一側面に係る評価方法は、光源から入射した光を導光板の光出射面から出射させ、空間に三次元画像を結像させる発光装置の評価方法であって、前記発光装置および当該発光装置が結像させた評価用パターンの画像を含む評価用画像を取得する画像取得ステップと、前記評価用画像の、前記評価用パターンの画像上を通過する直線上における輝度分布に基づいて評価用パラメータを算出する算出ステップと、を含む。
上記構成によれば、画像取得ステップにおいて、評価用パターンの画像を含む評価用画像を取得する。また、算出ステップにおいて、評価用パターンの画像上を通過する直線上における輝度分布に基づいて評価用パラメータを算出する。当該評価用パラメータに基づいて、発光装置が結像させる画像の画質について、定量的に評価することができる。
また、上記一側面に係る評価方法において、前記評価用パラメータは、前記輝度分布の半値幅およびコントラストのうち少なくとも一方を含む。
上記構成によれば、評価用画像における評価用パターンの画像上を通過する直線上における、輝度分布の半値幅またはコントラストに基づいて、発光装置が結像させる画像の画質について定量的に評価できる。
また、上記一側面に係る評価方法において、前記評価用パターンは、前記光源から前記導光板に入射した光が当該導光板内を導光される方向である第1方向に平行な線分の像であり、前記算出ステップにおいて、前記直線は前記第1方向に直交する。
上記構成によれば、評価用パターンの画像上を通過する直線上における輝度分布は、評価用パターンの画像上でピークを有し、評価用パターンの画像から離隔するにしたがって単調減少する。したがって、評価用パラメータの算出が容易になる。
また、上記一側面に係る評価方法では、前記算出ステップにおいて、前記第1方向における位置が互いに異なる複数の直線のそれぞれについて、前記評価用パラメータを算出する。
上記構成によれば、発光装置が結像させる画像の画質について、光源からの距離ごとに評価することができる。
また、上記一側面に係る評価方法では、前記評価用パターンとして、前記導光板から結像位置までの距離が互いに異なる複数の評価用パターンを含み、前記算出ステップにおいて、前記複数の評価用パターンのそれぞれについて前記評価用パラメータを算出する。
上記構成によれば、発光装置が結像させる画像の画質について、導光板から結像位置までの距離に応じて評価することができる。
また、上記一側面に係る評価方法では、前記評価用パターンとして、互いの間隔が一定でない複数の評価用パターンを含み、前記算出ステップにおいて、前記複数の評価用パターンのそれぞれについて前記評価用パラメータを算出する。
上記構成によれば、発光装置が結像させる画像の画質について、隣接する評価用パターンとの間隔に応じて評価することができる。
また、上記一側面に係る評価方法では、前記画像取得ステップにおいて、所定の三次元画像を空間に結像させる製品用導光板によって、前記評価用パターンも結像させる。
上記構成によれば、画像取得ステップにおいて、製品用導光板によって結像させた評価用パターンを撮像することで、発光装置が結像させる画像の画質について、実際の製品に近い条件で評価することができる。
また、上記一側面に係る評価方法では、前記画像取得ステップにおいて、前記発光装置の画像を撮像する撮像装置から前記評価用画像を取得し、前記撮像装置が備える撮像素子が受光する光が前記導光板から出射される角度範囲は1°以下である。
上記の構成によれば、画質の評価の精度を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、発光装置が結像させる画像の画質を定量的に評価する評価方法を実現できる。
本実施形態に係る評価装置の要部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る評価方法の概略を示す図である。 発光装置の構成の具体例を示す図である。 撮像部により撮像した画像の例を示す図である。 撮像距離と、導光板から出射された光が撮像素子に入射する角度との関係を示す図であって、(a)は、撮像距離が小さい場合、(b)は、撮像距離が大きい場合を示す図である。 撮像距離の例について説明するための図である。 図4に示した画像における輝度分布の例を示す図である。 本実施形態に係る評価方法の例を示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態の第1の変形例を示す図であり、(b)は、(a)に示した発光装置を撮像した画像における輝度分布を示すグラフである。 本実施形態の第2の変形例を示す図である。 本実施形態の第3の変形例を示す図である。 本実施形態の第4の変形例を示す図である。 本実施形態の第5の変形例を示す図である。 (a)は、本実施形態の第6の変形例に係る発光装置の構成を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す発光装置が備える導光板の構成を示す平面図である。 図14の(a)に示した発光装置による立体画像の結像方法を示す斜視図である。 (a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図であり、(b)は、(a)において破線で囲んだパターンに対応する画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。 (a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図であり、(b)は、(a)において破線で囲んだパターンに対応する画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。 (a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図であり、(b)は、(a)において破線で囲んだパターンの中心を通る直線上の画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。 (a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図であり、(b)は、(a)において破線で囲んだパターンの、それぞれの中心を通る直線上の画素の、輝度値の積分値に基づく輝度分布を示す図である。 (a)は、フォーカスを合わせた状態の評価用画像の一例を示す図であり、(b)は、フォーカスをぼかした状態の評価用画像の一例を示す図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
図2は、本実施形態に係る評価方法の概略を示す図である。本実施形態に係る評価方法は、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の評価を評価装置2により行う評価方法である。
図2に示すように、発光装置1は、導光板11と、光源12とを備える。発光装置1は、光源12から入射した光を導光板11の光出射面から出射させ、空間に評価用パターンI1を結像させる。各図面では、光源12から導光板11に入射した光が当該導光板内を導光される方向(第1方向)をY軸方向、導光板11から光が出射される方向をX軸方向とし、X軸方向およびY軸方向の両方に垂直な方向をZ軸方向とする。
図3は、発光装置1の構成の具体例を示す図である。図3では、発光装置1が立体画像I、より具体的には、「ON」の文字が表示されたボタン形状の立体画像Iを表示している様子を示している。
導光板11は、直方体形状を有しており、透明性および比較的高い屈折率を有する樹脂材料で形成されている。導光板11を形成する材料は、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、またはガラスなどであってよい。導光板11は、光を出射する出射面11a(光出射面)と、出射面11aとは反対側の背面11bと、四方の端面である、端面11c、端面11d、端面11eおよび端面11fとを備えている。端面11cは、光源12から投射された光が導光板11に入射する入射面である。端面11dは、端面11cとは反対側の面である。端面11eは、端面11fとは反対側の面である。導光板11は、光源12から入射した光を導光して出射面11aから出射させ、空間に画像を結像させる。光源12は、例えばLED(Light Emitting diode)光源である。
導光板11の背面11bには、光路変更部13a、光路変更部13b、および光路変更部13cを含む複数の光路変更部13が形成されている。光路変更部13a、光路変更部13b、および光路変更部13cは、線La、線Lbおよび線Lcに沿ってそれぞれ形成されている。ここで、線La、線Lbおよび線Lcは、Z軸方向に略平行な直線である。任意の光路変更部13は、Z軸方向に実質的に連続して形成されている。換言すれば、複数の光路変更部13は、出射面11aに平行な面内でそれぞれ予め定められた線に沿って形成されている。
光路変更部13のZ軸方向の各位置には、光源12から投射され導光板11によって導光されている光が入射する。光路変更部13は、光路変更部13の各位置に入射した光を、各光路変更部13にそれぞれ対応する定点に実質的に収束させる。図3には、光路変更部13の一部として、光路変更部13a、光路変更部13b、および光路変更部13cが特に示されている。さらに図3には、光路変更部13a、光路変更部13b、および光路変更部13cのそれぞれにおいて、光路変更部13a、光路変更部13b、および光路変更部13cのそれぞれから出射された複数の光が収束する様子が示されている。
具体的には、光路変更部13aは、立体画像Iの定点PAに対応する。光路変更部13aの各位置からの光は、定点PAに収束する。したがって、光路変更部13aからの光の波面は、定点PAから発するような光の波面となる。光路変更部13bは、立体画像I上の定点PBに対応する。光路変更部13bの各位置からの光は、定点PBに収束する。このように、任意の光路変更部13の各位置からの光は、各光路変更部13に対応する定点に実質的に収束する。これにより、任意の光路変更部13によって、対応する定点から光が発するような光の波面を提供できる。各光路変更部13が対応する定点は互いに異なり、光路変更部13にそれぞれ対応する複数の定点の集まりによって、空間上(より詳細には、導光板11から出射面11a側の空間上)にユーザにより認識される立体画像Iが結像される。
評価装置2は、発光装置1により結像された評価用パターンI1について評価を行う。評価装置2は、評価用画像として、図2に示す領域Rの画像を取得する。領域Rの画像は、発光装置1の画像および当該発光装置1が結像させた評価用パターンI1の画像を含む。その後、評価装置2は、評価用画像の、評価用パターンI1の画像上を通過する直線上における輝度分布に基づいて、評価用パラメータを算出する。評価装置2の具体的な構成については後述する。
§2 構成例
図1は、本実施形態に係る評価装置2の要部の構成を示すブロック図である。評価装置2は、本実施形態に係る評価方法を実行するための装置である。図1に示すように、評価装置2は、撮像部21、画像処理部22および記憶部23を備える。
撮像部21は、発光装置1の画像を撮像する撮像装置である。撮像部21は、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といった固体撮像素子を備える撮像装置である。
画像処理部22は、評価用パターンI1の画像を含む画像に基づいて、発光装置1が結像させた評価用パターンI1の画質の評価を行う制御装置である。画像処理部22は、画像取得部221と、パラメータ算出部222とを備える。画像取得部221は、評価用パターンI1の画像を含む画像を撮像部21から取得する。パラメータ算出部222は、画像取得部221が取得した画像に基づいて、発光装置1の評価に使用するパラメータを算出する。
記憶部23は、画像処理部22が評価用パターンI1の画質の評価を行うために必要な情報を記憶する記憶装置である。記憶部23は、例えば画像取得部221が取得した画像、および、パラメータ算出部222が評価用パラメータを算出するためのプログラムなどを記憶する。具体的には、記憶部23は、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などであってよい。
なお、評価装置2は必ずしも撮像部21を備える必要はなく、外部の撮像装置により撮像した画像を用いて評価用パターンI1の画質の評価を行ってもよい。また、評価装置2は必ずしも記憶部23を備える必要はなく、発光装置1の評価を行うために必要な情報を記憶している外部の記憶装置と通信可能に構成されていてもよい。
また、評価装置2は、評価の結果をユーザに示す表示装置をさらに備えていてもよい。この場合、表示装置は、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであってよい。
なお、上述した適用例では、評価用パターンI1の結像位置は、導光板11よりも評価装置2の側である。しかし、本実施形態の評価方法において、評価用パターンI1の結像位置は、導光板11に対して評価装置2とは逆側であってもよい。
§3 動作例
図4は、上述した領域Rを撮像部21により撮像した評価用画像である画像PRの例を示す図である。図4に示すように、画像PRは、発光装置1により空間に結像された評価用パターンI1の画像PIを含む。画像PIの近傍の領域では、評価用パターンI1のボケにより輝度が高くなっている。このようなボケが生じる理由としては、(i)光源12が点光源ではなく一定の大きさを有すること、(ii)導光板11内の光路変更部も一定の大きさを有すること、および(iii)視点方向だけでなく、他の方向に対して結像させる光も出射面から出射されていること、が挙げられる。
本動作例では、評価用パターンI1は、光源12から導光板11へ光が入射する方向に平行であり、かつ微細な幅を有する線分の像である。評価用パターンI1は、連続的な線分の画像であってもよく、破線(短い線)または点線(ドット)の列といった断続的な線分の画像であってもよい。また、評価用パターンI1は、単一の点の画像であってもよい。
評価用パターンI1が断続的な複数の線分の画像である場合、当該複数の線分の間隔は、0.4mm以上であることが好ましい。上記間隔を0.4mm以上とすることで、当該線分の画像を結像させるための光路変更部を導光板11内に形成することが容易になる。逆に、上記間隔を0.4mm未満とする場合、当該線分の画像を結像させるための光路変更部を導光板11内に形成することが著しく困難になる。
また、評価用パターンI1の幅は、1mm以下であることが好ましい。評価用パターンI1がこのような幅を有する場合には、パラメータ算出部222が後述する評価用パラメータを適切に算出できる。逆に、評価用パターンI1の幅が1mmを超える場合には、当該幅に起因して評価用パラメータの精度が低下する虞がある。
パラメータ算出部222は、評価用パターンI1の画像PI上を通過する直線L上における輝度分布に基づいて評価用パラメータを算出する。本実施形態において、直線Lは、光源12から導光板11に入射した光が導光板11内を導光される方向に対して直交する直線である。ただし、直線Lは、光源12から導光板11に入射した光が導光板11内を導光される方向に対して交差していればよく、必ずしも直交していなくてもよい。
評価用パターンI1を用いて評価を行うためには、評価用パターンI1の画像ができるだけ大きくなるように画像PRを撮像することが好ましい。評価用パターンI1の画像ができるだけ大きくなるように画像PRを撮像する方法として、導光板11の近傍から撮像する方法と、導光板11から離隔した位置からズーム機能を用いて撮像する方法とが挙げられる。
図5は、撮像距離xdと、導光板11から出射された光が撮像素子21aに入射する角度との関係を示す図であって、(a)は、撮像距離xdが小さい場合、(b)は、撮像距離xdが大きい場合を示す図である。図5の(a)および(b)には、導光板11から出射された光がレンズ21bにより撮像素子21aへ向けて集光されて入射する様子が示されている。ここでいう撮像距離xdとは、撮像部21が備えるレンズ21bと導光板11との間の距離である。
図5の(a)に示すように撮像距離xdが小さい場合に、撮像素子21aの中央に入射する光が導光板11から出射される角度をθ11、撮像素子21aの端部に入射する光が導光板11から出射される角度をθ12とする。また、図5の(b)に示すように撮像距離xdが大きい場合に、撮像素子21aの中央に入射する光が導光板11から出射される角度をθ21、撮像素子21aの端部に入射する光が導光板11から出射される角度をθ22とする。この場合、θ11>θ21であり、θ12>θ22である。すなわち、撮像距離xdが小さい場合には、撮像距離xdが大きい場合と比較して、より広い角度に導光板11から出射された光が撮像素子21aに入射する。このため、撮像距離xdが小さい場合には、本来は評価用パターンI1の画質に影響しない方向に出射された光を含む画像を撮像することになり、画質の評価の精度が低下する。
そこで、本実施形態においては、撮像部21は、導光板11から離隔した位置からズーム機能を用いて領域Rの画像PRを撮像する。これにより、撮像素子21aに入射する光が導光板11から出射される角度範囲が小さくなる。具体的には、撮像素子21aが受光する光が導光板11から出射される角度範囲は、1°以下であることが好ましい。これにより、画質の評価の精度を向上させることができる。
図6は、撮像距離の例について説明するための図である。図6に示す例において、レンズ21bの焦点距離xf(すなわちレンズ21bから撮像素子21aまでの距離)を50mm、撮像距離xdを500mm、レンズ21bのF値を36とする場合、レンズ21bの有効口径は1.39mmとなる。この場合、撮像素子21aの中央に入射する光が導光板11から出射される角度範囲θは、tan(θ/2)=(1.39/2)/500を解くことで求められ、θ=0.159°となる。
図7は、図4に示した画像の、直線L上における輝度分布の例を示す図である。図7において、横軸は直線L上における位置、縦軸は輝度を示す。直線L上における位置は、評価用パターンI1の画像PIの中央からの距離を示す。
パラメータ算出部が算出するパラメータは、輝度分布の半値幅およびコントラストのうち少なくとも一方を含んでいてよい。これらのパラメータによれば、発光装置について定量的に評価できる。本実施形態では、パラメータ算出部222は、評価用パラメータとして、輝度分布の半値幅およびコントラストの両方を算出する。
半値幅は、ピークにおける輝度をL1とした場合、輝度がL1/2となる2つの位置の間隔(図7中におけるW)である。コントラストは、輝度のピーク位置から10mm離隔した位置における輝度をL2とした場合、L1/L2である。なお、10mmという位置は、評価用パターンI1が導光板11の出射面11aから10mm離隔した位置に結像する場合において、結像位置から出射面11aへ向かう直線に対して40°傾斜した方向における、出射面11aの表面の位置である。
上述したとおり、本実施形態における直線Lは、光源12から導光板11に入射した光が導光板11内を導光される方向に対して直交する直線である。図7に示すように、直線L上における輝度は、0近傍の位置(すなわち画像PIの中央の近傍)にピークを有し、0から離隔するに従い小さくなる。したがって、直線Lをこのように設定することで、上述した半値幅およびコントラストを適切に算出できる。
半値幅が狭い画像は、半値幅が広い画像と比較して、画質が良いと評価することができる。また、コントラストが大きい画像は、コントラストが小さい画像と比較して、画質が良いと評価することができる。本実施形態に係る評価方法によれば、これらの評価を定量的に行うことができる。
なお、パラメータ算出部222は、評価用パラメータとして、上述した半値幅およびコントラスト以外の値を算出してもよい。
また、パラメータ算出部222がコントラストを算出するための輝度L2を取得する位置について、10mmという位置は一例であり、異なる位置であってもよい。例えば、評価用パターンI1が導光板11の出射面11aから20mm離隔した位置に結像する場合を考える。この場合において、結像位置から出射面11aへ向かう直線に対して45°傾斜した方向における、出射面11aの表面の位置における輝度をL2として用いてコントラストを算出する場合には、パラメータ算出部222は上記の位置を20mmとする。
図8は、本実施形態に係る評価方法の例を示すフローチャートである。本実施形態に係る評価方法では、まず、画像取得部221が、撮像部21により、発光装置1および評価用パターンI1の画像を取得する(S1、画像取得ステップ)。次に、画像取得部221が取得した画像に基づき、パラメータ算出部222が、評価用パラメータを算出する(S2、算出ステップ)。上記の評価方法により、発光装置1が結像させる画像の画質について、定量的に評価することができる。このような評価方法は、例えば遊技機、車両用灯具、車両用表示装置、または空中スイッチなどに用いられる発光装置の評価に適用可能である。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
図9の(a)は、本実施形態の第1の変形例を示す図である。本変形例では、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の代わりに、発光装置1Aが結像させる評価用パターンI1について評価を行う。図9の(a)に示すように、発光装置1Aは、導光板11の代わりに導光板11Aを備える点で発光装置1と相違する。導光板11Aは、導光板11と同様の方式で、光源12から入射した光を出射面から出射させ、評価用パターンI1を互いに等しい間隔dで3本結像させる。
図9の(b)は、図9の(a)に示した発光装置1Aを撮像した画像における輝度分布を示すグラフである。ただし、簡単のため、図9の(b)には、互いに隣接する2つの評価用パターンI1の画像における輝度分布のグラフを示している。図9の(b)における横軸および縦軸は、それぞれ図4に示したグラフにおける横軸および縦軸と同様である。
図9の(b)に示すように、互いに隣接する2つの評価用パターンI1の輝度分布は互いに重畳している。この場合には、算出ステップにおいてコントラストを測定するための輝度L2を取得する位置を、ピークの位置(すなわち輝度L1を取得する位置)から間隔dの半分以下の距離だけ離隔した位置とすることが好ましい。換言すれば、評価用パターンが一定の周期で同じデザインを繰り返すものである場合、輝度L2を取得する位置をピークの位置から周期の半分以下の距離だけ離隔した位置とすることが好ましい。これにより、評価用パターンの周期が小さい場合であっても、隣接する評価用パターンによる評価への影響を最小限に抑制できる。
なお、図9に示す例では、発光装置1Aは、単一の光源12から入射した光を出射面から出射させて、3本の評価用パターンI1を結像させている。しかし、発光装置1Aは、評価用パターンI1のそれぞれを結像させるための、別個の光源を備えていてもよい。また、発光装置1Aが結像させる評価用パターンI1の数は複数であればよく、3本に限定されない。
<4.2>
図10は、本実施形態の第2の変形例を示す図である。本変形例では、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の代わりに、発光装置1Bが結像させる評価用パターンIB1、IB2、IB3、およびIB4について評価を行う。図10に示すように、発光装置1Bは、導光板11Bと、4つの光源121、122、123および124とを有する。導光板11Bは、導光板11と同様の方式で、光源121〜124から入射した光をそれぞれ出射面から出射させ、4つの評価用パターンIB1〜IB4を結像させる。光源121〜124は、それぞれ光源12と同様の光源である。
評価用パターンIB1〜IB4は、いずれも光源から導光板11Bに光が入射する方向に延伸する線分の画像である。評価用パターンIB1〜IB4は、導光板11Bから結像位置までの距離が互いに異なる。
本変形例に係る評価方法では、算出ステップにおいて、上述した評価用パターンIB1〜IB4のそれぞれについて評価用パラメータを算出する。これにより、導光板11Bから結像位置までの距離に応じた当該評価用パラメータの変化により発光装置1Bが結像させる評価用パターンIB1〜IB4を評価することができる。なお、本変形例において結像される評価用パターンの数は、複数であればよく、4つに限定されない。
<4.3>
図11は、本実施形態の第3の変形例を示す図である。本変形例では、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の代わりに、発光装置1Cが結像させる評価用パターンIC1、IC2、IC3、IC4、IC5、およびIC6について評価を行う。図11に示すように、発光装置1Cは、導光板11Cと、6つの光源121〜126とを備える。導光板11Cは、導光板11と同様の方式で、光源121〜126から入射した光をそれぞれ出射面から出射させ、6つの評価用パターンIC1〜IC6を結像させる。光源121〜126は、それぞれ光源12と同様の光源である。
評価用パターンIC1〜IC6は、いずれも光源から導光板11Cに光が入射する方向に延伸する線分の画像である。評価用パターンIC1〜IC6は、互いの間隔が一定でないように結像される。
第1の変形例と同様、本変形例においても、評価用パターンIC1〜IC6の輝度分布は互いに重複する。評価用パターンIC1〜IC6の画質は、隣接する評価用パターンとの間隔が小さいものほど、当該隣接する評価用パターンの影響により悪化する。
本変形例に係る評価方法では、パラメータ算出部222は、算出ステップにおいて、上述した評価用パターンIC1〜IC6のそれぞれについて評価用パラメータを算出する。これにより、隣接する評価用パターンとの間隔に応じた当該評価用パラメータの変化により発光装置1Cが結像させる評価用パターンIC1〜IC6を評価することができる。なお、本変形例において結像される評価用パターンの数は、3以上であればよく、6つに限定されない。
<4.4>
図12は、本実施形態の第4の変形例を示す図である。本変形例では、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の代わりに、発光装置1Dが結像させる評価用パターンID1およびID2について評価を行う。図12に示すように、発光装置1Dは、導光板11Dおよび光源12を備える。導光板11Dは、導光板11と同様の方式で、光源12から入射した光を光路変更し、評価用パターンID1およびID2を結像させる。
評価用パターンID1およびID2はいずれも、光源12から導光板11Dに光が入射する方向に延伸する同一の直線に重畳する線分の画像である。本変形例において、パラメータ算出部222は、(i)評価用パターンID1の画像上を通る直線上における輝度分布、および(ii)評価用パターンID2の画像上を通る直線上における輝度分布のそれぞれに基づいて評価用パラメータを算出する。すなわち、本変形例において、パラメータ算出部222は、光源12から導光板11Dに入射した光が導光される方向における位置が互いに異なる複数の直線のそれぞれについて、評価用パラメータを算出する。これにより、光源12からの距離に応じた評価用パラメータの変化により発光装置1Dが結像させる評価用パターンID1およびID2を評価することができる。
なお、上述した例では、パラメータ算出部222は、光源12から導光板11Dに入射した光が導光される方向における位置が互いに異なる2本の直線のそれぞれについて、評価用パラメータを算出した。しかし、パラメータ算出部222は、光源12から導光板11Dに入射した光が導光される方向における位置が互いに異なる3本以上の直線のそれぞれについて、評価用パラメータを算出してもよい。
また、図12に示した例では、発光装置1Dは、評価用パターンID1およびID2を結像させるものであった。しかし、発光装置1Dは、例えば図2に示した評価用パターンI1と同様のパターンを結像させるものであってもよい。この場合であっても、パラメータ算出部222は、評価用パターンI1の画像上において、光源12から導光板11Dに入射した光が導光される方向における位置が互いに異なる複数の直線のそれぞれについて、評価用パラメータを算出できる。
<4.5>
図13は、本実施形態の第5の変形例を示す図である。本変形例では、発光装置1が結像させる評価用パターンI1の代わりに、発光装置1Eが結像させる評価用パターンIE2について評価を行う。図13に示すように、発光装置1Eは、導光板11E(製品用導光板)および光源12を備える。導光板11Eは、導光板11と同様の方式で、光源12から入射した光を出射面から出射させることで、製品として、「A」という文字の立体画像IE1(所定の三次元画像)を結像させる。さらに、導光板11Eは、導光板11と同様の方式で、評価用パターンIE2を結像させる。評価用パターンIE2は、光源12から導光板11Eに光が入射する方向に延伸する線分の画像である。すなわち、本変形例に係る評価方法では、画像取得ステップにおいて、立体画像IE1を空間に結像させる導光板11Eによって、評価用パターンIE2も結像させる。
この場合、画像取得ステップにおいて、実際の製品に近い条件で評価用パターンIE2の画像を含む評価用画像を取得し、算出ステップにおいて当該評価用画像に基づいて評価用パラメータを算出できる。したがって、評価の精度を向上させることができる。
導光板11Eにおいて、評価用パターンIE2を結像させる光路変更部は、導光板11Eが製品に取り付けられた状態において当該製品のカバーなどにより外部から見えなくなる位置に配されることが好ましい。この場合、製品の使用時に使用者が評価用パターンIE2を視認する虞が低減されるため、立体画像IE1の視認性が向上する。
なお、導光板11Eは、必ずしも立体画像IE1とは別の評価用パターンIE2を結像させるものである必要はない。導光板11Eが評価用パターンIE2を結像させない場合、算出ステップにおいて、パラメータ算出部222は、製品としての画像である立体画像IE1の画像を通る直線上の輝度分布を用いて評価用パラメータを算出してもよい。図13に示す例では、パラメータ算出部222は、例えば「A」という文字の画像の左右下部の部分、または上部の頂点を通る直線上における輝度分布を用いて評価用パラメータを算出できる。
<4.6>
図14の(a)は、本実施形態の第6の変形例に係る発光装置1Fの構成を示す断面図である。図14の(a)に示すように、発光装置1Fは、光源12と、導光板15(第1導光板)とを備えている。図14の(b)は、発光装置1Fが備える導光板15の構成を示す平面図である。本変形例では、発光装置1および1A〜1Eとは異なる方式で画像を結像させる発光装置1Fが結像させる評価用パターンについて評価を行う。
導光板15は、光源12から入射された光(入射光)を導光する部材である。導光板15は、透明で屈折率が比較的高い樹脂材料で成形される。導光板15を形成する材料としては、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などを使用することができる。本実施形態では、導光板15は、ポリメチルメタクリレート樹脂によって形成されている。導光板15は、図14の(a)に示すように、出射面15a(光出射面)と、背面15bと、入射面15cとを備えている。
出射面15aは、導光板15の内部を導光され、光路変更部13と同様の光路変更部16により光路変更された光を出射する面である。出射面15aは、導光板15の前面を構成している。背面15bは、出射面15aと互いに平行な面であり、後述する光路変更部16が配置される面である。入射面15cは、光源12から出射された光が導光板15の内部に入射される面である。
光源12から出射され、入射面15cから導光板15に入射した光は、出射面15aまたは背面15bで全反射され、導光板15内を導光される。
図14の(a)に示すように、光路変更部16は、導光板15の内部において背面15bに形成されており、導光板15内を導光された光を光路変更して出射面15aから出射させるための部材である。光路変更部16は、導光板15の背面15bに複数設けられている。
光路変更部16は、入射面15cに平行な方向に沿って設けられている。光路変更部16は、三角錐形状となっており、入射した光を反射(全反射)する反射面16aを備えている。光路変更部16は、例えば、導光板15の背面15bに形成された凹部であってもよい。なお、光路変更部16は、三角錐形状に限られるものではない。導光板15の背面15bには、図14の(b)に示すように、複数の光路変更部16からなる複数の光路変更部群17a、17b、17c…が形成されている。
各光路変更部群17a、17b、17c…では、複数の光路変更部16は、反射面16aが光の入射方向に対する角度が互いに異なるように、導光板15の背面15bに配置されている。これにより、各光路変更部群17a、17b、17c…は、入射光を光路変更して、出射面15aから様々な方向へ出射させる。
次に、発光装置1Fによる立体画像Iの結像方法について、図15を参照しながら説明する。ここでは、導光板15の出射面15aに垂直な面である立体画像結像面Pに、光路変更部16により光路変更された光によって面画像としての立体画像Iを結像する場合について説明する。
図15は、発光装置1Fによる立体画像Iの結像方法を示す斜視図である。なお、ここでは、立体画像結像面Pに立体画像Iとして円内に斜線が入った画像を結像することについて説明する。
発光装置1Fでは、図15に示すように、例えば、光路変更部群17aの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線La1および線La2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。線画像LIは、YZ平面に平行な線画像である。このように、光路変更部群17aに属する多数の光路変更部16からの光によって、線La1および線La2の線画像LIが結像される。なお、線La1および線La2の像を結像する光は、光路変更部群17aにおける少なくとも2つの光路変更部16によって提供されていればよい。
同様に、光路変更部群17bの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画
像結像面Pに線Lb1、線Lb2および線Lb3で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
また、光路変更部群17cの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線Lc1および線Lc2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
各光路変更部群17a、17b、17c…によって結像される線画像LIのX軸方向における位置は互いに異なっている。発光装置1Fでは、光路変更部群17a、17b、17c…間の距離を小さくすることによって、各光路変更部群17a、17b、17c…によって結像される線画像LIのX軸方向の距離を小さくすることができる。その結果、発光装置1Fでは、光路変更部群17a、17b、17c…の各光路変更部16によって光路変更された光によって結像された複数の線画像LIを集積することにより、実質的に面画像である立体画像Iを立体画像結像面Pに結像する。
なお、立体画像結像面Pは、X軸に垂直な平面であってもよく、Y軸に垂直な平面であってもよく、またZ軸に垂直な平面であってもよい。また、立体画像結像面Pは、X軸、Y軸、またはZ軸に垂直でない平面であってもよい。さらに、立体画像結像面Pは、平面ではなく曲面であってもよい。すなわち、発光装置1Fは、光路変更部16によって空間上の任意の面(平面および曲面)上に立体画像Iを結像させることができる。また、面画像を複数組み合わせることにより、3次元の画像を結像することができる。
このような発光装置1Fが結像させる評価用パターンについても、本実施形態に係る評価方法により評価することができる。
<4.7>
本発明の一態様に係る発光装置が備える導光板において、光路変更部群は、右眼用光路変更部および左眼用光路変更部を含んでもよい。右眼用光路変更部は右眼用画像を結像させ、左眼用光路変更部は左眼用画像を結像させる。この場合、発光装置により結像される立体画像を、立体感のある画像とすることができる。また、光路変更部群は、右眼用光路変更部および左眼用光路変更部に限らず、互いに異なる複数の視点に対応した画像を結像させる光路変更部を含んでもよい。このような発光装置が結像させる評価用パターンについても、本実施形態に係る評価方法により評価することができる。
<4.8>
上述した輝度分布とは異なる輝度分布に基づくパラメータの算出方法について、以下に説明する。以下の説明では、評価用パターンの長手方向を縦方向とし、縦方向に直交する方向を横方向とする。
図16の(a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図である。図16の(a)においては、評価用パターンの画像は、複数の円形のパターンの画像を有する。それぞれの円形パターンの色は輝度を示し、色が黒に近い円ほど輝度が高いことを示す。また、図16の(a)においては、輝度の算出に用いる画素を破線で囲んでいる。図16の(b)は、図16の(a)において破線で囲んだパターンに対応する画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。
パラメータ算出部222は、図16の(a)において破線で囲んだ、横一列に並ぶ円形のパターンについて、個々のパターンに対応する領域に含まれる画素の輝度値を積分したものを、図16の(b)に黒丸で示すように横方向における位置ごとにプロットする。さらに、パラメータ算出部222は、プロットした点をつなぐ曲線を輝度分布として、上述したパラメータを算出することができる。
このように、パターンに対応する領域ごとの輝度値の、積分値の分布を用いることで、個々の画素における輝度値のバラツキの影響を低減することができる。
図17の(a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図である。図17の(a)において、輝度分布の決定に用いる円形パターンを破線で囲んでいる。図17の(b)は、図17の(a)において破線で囲んだパターンに対応する画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。
パラメータ算出部222は、図17の(a)において破線で囲んだ、縦に並ぶ複数の円形のパターンについて、対応する領域に含まれる画素の輝度値を積分したものを、図17の(b)に黒丸で示すように横方向における位置ごとにプロットする。さらに、パラメータ算出部222は、プロットした点をつなぐ曲線を輝度分布として、上述したパラメータを算出することができる。
このように、複数のパターンに対応する領域ごとの輝度値の、積分値の分布を用いることで、縦方向に並ぶパターンごとの輝度値のバラツキの影響を低減することができる。
図18の(a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図である。図18の(a)においては、輝度分布の決定に用いる円形パターンを破線で囲んでいる。図18の(b)は、図18の(a)において破線で囲んだパターンの中心を通る直線上の画素の輝度値に基づく輝度分布を示す図である。
図18の(a)において破線で囲んだ、横一列に並ぶ円形のパターンについて、中心を通る直線上に位置する画素の輝度値は、図18の(b)における破線のようになる。すなわち、円形のパターンの中心付近では輝度が高くなり、パターンの間では輝度が低くなる。パラメータ算出部222は、図18の(b)に実線で示した、輝度値の包絡線を輝度分布として、上述したパラメータを算出することができる。
このような包絡線を用いてパラメータを算出することによっても、個々の画素における輝度値のバラツキの影響を低減することができる。
図19の(a)は、評価用画像における、評価用パターンの画像を示す図である。図19の(a)において、輝度分布の決定に用いる円形パターンを破線で囲んでいる。図19の(b)は、図19の(a)において破線で囲んだパターンの、それぞれの中心を通る直線上の画素の、輝度値の積分値に基づく輝度分布を示す図である。
図19の(a)において破線で囲んだ円形のパターンについて、縦に並ぶ複数個のパターンの、それぞれの中心を通る直線上に位置する画素の輝度値の積分値は、図19の(b)における破線のようになる。パラメータ算出部222は、図19の(b)に実線で示した、積分値の包絡線を輝度分布として、上述したパラメータを算出することができる。
このような包絡線を用いてパラメータを算出することによっても、縦方向に並ぶパターンごとの輝度値のバラツキの影響を低減することができる。
<4.9>
図20の(a)は、フォーカスを合わせた状態の評価用画像の一例を示す図である。図20の(b)は、フォーカスをぼかした状態の評価用画像の一例を示す図である。
撮像部21により評価用画像を撮像する場合、フォーカスを合わせて撮像すると、図20の(a)に示すような、複数の離散的なパターンを含む画像が撮像される。このような場合には、フォーカスをぼかして撮像してもよい。フォーカスをぼかして撮像することで、図20の(b)に示すような、輝度値が単一のピークを有する画像を得ることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
評価装置2の制御ブロック(特に画像取得部221およびパラメータ算出部222)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、評価装置2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F 発光装置
11、11A、11B、11C、11D、15 導光板
11E 導光板(製品用導光板)
11a、15a 出射面(光出射面)
12、121、122、123、124、125、126 光源
I1、IB1〜IB4、IC1〜IC6、ID1、ID2、IE2 評価用パターン

Claims (8)

  1. 光源から入射した光を導光板の光出射面から出射させ、空間に三次元画像を結像させる発光装置の評価方法であって、
    前記発光装置および当該発光装置が結像させた評価用パターンの画像を含む評価用画像を取得する画像取得ステップと、
    前記評価用画像の、前記評価用パターンの画像上を通過する直線上における輝度分布に基づいて評価用パラメータを算出する算出ステップと、を含む評価方法。
  2. 前記評価用パラメータは、前記輝度分布の半値幅およびコントラストのうち少なくとも一方を含む請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記評価用パターンは、前記光源から前記導光板に入射した光が当該導光板内を導光される方向である第1方向に平行な線分の像であり、
    前記算出ステップにおいて、前記直線は前記第1方向に直交する請求項1または2に記載の評価方法。
  4. 前記算出ステップにおいて、前記第1方向における位置が互いに異なる複数の直線のそれぞれについて、前記評価用パラメータを算出する請求項3に記載の評価方法。
  5. 前記評価用パターンとして、前記導光板から結像位置までの距離が互いに異なる複数の評価用パターンを含み、
    前記算出ステップにおいて、前記複数の評価用パターンのそれぞれについて前記評価用パラメータを算出する請求項1から4のいずれか1項に記載の評価方法。
  6. 前記評価用パターンとして、互いの間隔が一定でない複数の評価用パターンを含み、
    前記算出ステップにおいて、前記複数の評価用パターンのそれぞれについて前記評価用パラメータを算出する請求項1から4のいずれか1項に記載の評価方法。
  7. 前記画像取得ステップにおいて、所定の三次元画像を空間に結像させる製品用導光板によって、前記評価用パターンも結像させる請求項1から6のいずれか1項に記載の評価方法。
  8. 前記画像取得ステップにおいて、前記発光装置の画像を撮像する撮像装置から前記評価用画像を取得し、
    前記撮像装置が備える撮像素子が受光する光が前記導光板から出射される角度範囲は1°以下である請求項1から7のいずれか1項に記載の評価方法。
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