JP2020144280A - ベルトユニットおよびそのベルトユニットを備える画像形成装置 - Google Patents

ベルトユニットおよびそのベルトユニットを備える画像形成装置 Download PDF

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【課題】無端ベルトに亀裂等の損傷が生じることを防止して、安定走行を可能にする。【解決手段】ベルトユニット10は、対をなす駆動ローラ320および従動ローラ330と、これらに架け渡されて回転する無端ベルトとしての転写ベルト310とを備える。無端環状のベルト本体311の内面には、駆動ローラ320の回転軸に沿う軸方向の端部に斜行防止部材としてビード312が設けられている。ビード312は、ベルト本体311の周方向の一部に切欠部を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトユニット、およびそのベルトユニットを備える画像形成装置に関する。
画像形成装置では、印刷する画像に応じた静電潜像を感光体に形成し、供給されるトナーによって可視化し、現像する。現像によって感光体表面に形成されたトナー像は、例えば転写ベルトに転写され、さらに転写ベルトから用紙に転写された後、定着ユニットで用紙に定着される。
前記転写ベルトは、駆動ローラと従動ローラとに架け渡された無端状に形成されており、前記駆動ローラとこれに圧接された転写ローラとの間を通過する際にトナー像を転写する。このような転写ベルトは、走行中に、前記駆動ローラ等のローラ軸の一方向に移動する、斜行や蛇行といわれる現象が起こりやすくなる。
そのため、従来、図13に示すように、転写ベルト900の内面に、ビードと呼ばれる斜行防止部材910を設けて、転写ベルト900の斜行等を防ぐようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。斜行防止部材910は、ベルト本体920の内面に、周方向全周に渡って連続的に配置されている。
特開2008−76999号公報
前記従来の転写ベルト900では、斜行防止部材910は接着剤によりベルト本体920に接着して設けられている。しかしながら、斜行防止部材910には、大きな負荷がかかることから、ベルト本体920と斜行防止部材910とが一体成形により作製されることが望まれた。
また、前記のような転写ベルトを含むベルトユニットにおいて、ベルト本体と斜行防止部材とを一体の成形品として形成する場合には、環状の成形品の軸方向に、成形金型のパーティングラインに沿う接合部ができる。ところが、長期的に使用される中で、斜行防止部材に繰り返し負荷が作用することが考えられ、パーティングラインに沿った接合部付近に亀裂が生じやすくなるおそれがあった。
本発明は、前記のような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、無端ベルトに亀裂等の損傷が生じることを防止し得て、長期的な安定走行を可能にするとともに、生産効率を高めたベルトユニットと、そのベルトユニットを備える画像形成装置をと提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、対をなす駆動ローラおよび従動ローラと、前記駆動ローラおよび前記従動ローラに架け渡されて回転する無端ベルトとを備えるベルトユニットを前提とし、前記無端ベルトは、無端環状のベルト本体と、前記ベルト本体の内面に設けられた斜行防止部材とを備え、前記斜行防止部材は、前記ベルト本体における前記駆動ローラの回転軸に沿う軸方向の端部に、前記ベルト本体の内面に突出させて設けられ、前記斜行防止部材における前記ベルト本体の周方向の一部には切欠部が設けられていることを特徴とする。
この特定事項により、前記斜行防止部材に作用する負荷を軽減することが可能となり、亀裂等の損傷の発生を防ぐとともに前記無端ベルトを長期的に安定して走行させることが可能となる。
前記ベルトユニットにおける、より具体的な構成として、次のものが挙げられる。すなわち、前記斜行防止部材は、前記ベルト本体に一体成形されるとともに、前記ベルト本体はパーティングラインに沿った接合部を有しており、前記斜行防止部材の切欠部は、前記接合部上に設けられていることが好ましい。また、前記切欠部は、前記ベルト本体の周方向に沿って前記接合部の前後領域を含むように設けられてもよい。
これにより、損傷を生じやすい位置にある前記斜行防止部材への負荷を軽減することができ、効果的に損傷の発生を防止することが可能となる。
前記切欠部としては、矩形状に切り欠かれた構成であるほか、傾斜面または湾曲面を有するように構成されてもよい。これにより、前記無端ベルトの円滑な走行を確保しつつ、前記斜行防止部材への負荷の集中を防ぐことが可能となる。
また、前記構成のベルトユニットにおいて、前記切欠部は、前記斜行防止部材の突出方向の一部を切り欠いて設けられていてもよい。これにより、前記斜行防止部材は、突出方向に部分的に切欠部を有して負荷を軽減できるとともに、前記ベルト本体の内面に沿って連続して配設されて斜行防止効果を高めることができる。
また、前記構成のベルトユニットにおいて、前記斜行防止部材は、前記軸方向に交差するように傾斜した斜面を有する構成であってもよい。これにより、前記斜行防止部材に生じる摩擦を低減することが可能となり、斜行防止効果を高めることができる。
前記の各解決手段に係るベルトユニットを備えた画像形成装置も、本発明の技術的思想の範疇である。これにより、ベルトユニットにおける無端ベルトの斜行や蛇行を防ぐとともに、無端ベルトを長期的に安定して走行させることが可能な信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
本発明により、前記無端ベルトに亀裂等の損傷が生じることを効果的に防止し得て、前記無端ベルトの斜行や蛇行を防ぎ、長期的な安定走行と高い生産性とを可能にするベルトユニットおよび画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るベルトユニットを示す正面図である。 前記ベルトユニットを備える画像形成装置を示す概略断面図である。 前記ベルトユニットに設けられるビードを示す部分断面図である。 前記ベルトユニットに設けられるビードの他の例を示す部分断面図である。 前記ベルトユニットに設けられるビードのさらに他の例を示す部分断面図である。 本発明の実施形態1として前記ベルトユニットにおける無端ベルトの一部を示す説明図である。 前記ベルトユニットにおける無端ベルトの他の例を示す説明図である。 前記ベルトユニットにおける駆動ローラと無端ベルトとを示す説明図である。 本発明の実施形態2として前記ベルトユニットにおける無端ベルトの一部を示す説明図である。 本発明の実施形態3として前記ベルトユニットにおける無端ベルトの一部を示す説明図である。 前記無端ベルトの成形金型の例を示す説明図である。 図11の成形金型を用いた製造方法を示す説明図である。 従来の画像形成装置における転写ベルトの一部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るベルトユニットおよび画像形成装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るベルトユニット10を示す正面図であり、図2は、ベルトユニット10を備える画像形成装置100を示す概略断面図である。
(画像形成装置)
画像形成装置100は、例えば、外部から伝達された画像データに応じて、記録用紙や転写シート等の用紙Paに対して、多色および単色の画像を形成するカラー画像形成装置である。例示の形態に係る画像形成装置100には、中間転写ベルト61や2次転写ベルト310などを有する複数のベルトユニット10が備えられている。
図2に示すように、画像形成装置100は、原稿読取装置108と装置本体110とを備えている。装置本体110には、画像形成部102とシート搬送系103とが設けられている。画像形成部102は、露光ユニット1、複数の現像ユニット2、複数の感光体ドラム3、複数のクリーニング部4、複数の帯電器5、中間転写ユニット6、複数のトナーカートリッジユニット21、および定着ユニット7を備えている。シート搬送系103は、給紙トレイ81、手差し給紙トレイ82および排出トレイ91を備えている。
装置本体110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の下部には原稿を読み取るための光学ユニット90が設けられている。原稿載置台92の上側には原稿読取装置108が設けられている。
原稿読取装置108は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。原稿読取装置108で読み取られた原稿の画像全体は、画像データとして画像形成装置100の装置本体110へと送られ、装置本体110において画像データに基づき形成された画像が用紙Paに記録される。
画像形成装置100において扱われる画像データは、複数色(ここではブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色)を用いたカラー画像に応じたものとされている。現像ユニット2、感光体ドラム3、クリーニング部4、帯電器5、およびトナーカートリッジユニット21は、各色に応じた複数種類(ここでは4種類)の画像を形成するようにそれぞれ複数個設けられ、これらによって複数(ここでは4つ)の画像ステーションが構成されている。
露光ユニット1は、レーザ出射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成されている。露光ユニット1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学素子とが設けられている。露光ユニット1は、入力された画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3をそれぞれ露光することにより、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム3の表面に形成する。
トナーカートリッジユニット21は、トナーを収容するユニットであり、現像ユニット2の現像槽へトナーが供給されるようになっている。画像形成装置100の装置本体110において、トナーカートリッジユニット21から現像ユニット2の現像槽へ供給されるトナーは、該現像槽における現像剤のトナー濃度が一定になるように制御される。
現像ユニット2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,K)のトナーにより顕像化するものである。クリーニング部4は、現像および画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去し、回収する。
ベルトユニット10の一例としての中間転写ユニット6は、感光体ドラム3の上方に配置されている。中間転写ユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、複数の中間転写ローラ64および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。
中間転写ローラ64は、Y、M、C、Kの各色に対応して4本設けられている。中間転写ベルト駆動ローラ62には、中間転写ベルト従動ローラ63および中間転写ローラ64と共に中間転写ベルト61が架け渡されている。中間転写ベルト駆動ローラ62が回転駆動されることで、中間転写ベルト61は移動方向(図2の矢印D方向)に回転駆動されて走行し、周回移動する。これに伴って、従動ローラ63および中間転写ローラ64は従動回転する。
中間転写ローラ64は、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスが印加される。中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト61は、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を順次重ねて転写されることによって、表面にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化されたトナー像は、中間転写ベルト61上で積層される。中間転写ベルト61上で積層されたトナー像は、中間転写ベルト61の周回移動によって、用紙Paと中間転写ベルト61との接触位置に配置された2次転写ユニット300における2次転写ローラ361によって用紙Pa上に転写される。
給紙トレイ81は、装置本体110における露光ユニット1の下方に設けられ、多数の用紙Paが収容されている。手差し給紙トレイ82には、画像形成(印刷)される用紙Paが載置される。排出トレイ91は、装置本体110における画像形成部102の上方に設けられている。
装置本体110には、給紙トレイ81および手差し給紙トレイ82から送られてきた用紙Paを2次転写ローラ361および定着ユニット7を経て、排出トレイ91に送るためのシート搬送路Sが設けられている。シート搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a、11b、複数の(ここでは第1から第4)搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13、2次転写ローラ361、定着ユニット7におけるヒートローラ71および加圧ローラ72、排出ローラ31が配置されている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙Paの搬送を促進、補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って順に設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙トレイ81の用紙供給側の近傍に備えられ、給紙トレイ81から用紙Paを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。同様に、ピックアップローラ11bは、手差し給紙トレイ82の用紙供給側の近傍に備えられ、手差し給紙トレイ82から用紙Paを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、シート搬送路Sを搬送されている用紙Paを一旦保持し、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙Paの先端を合わせるタイミングで、用紙Paを2次転写ローラ361に搬送する。
定着ユニット7は、未定着トナー像を用紙Paに定着するものであり、定着ローラとして作用するヒートローラ71および加圧ローラ72を備えている。ヒートローラ71は、回転駆動されることで、従動回転される加圧ローラ72と共に用紙Paを挟持しつつ用紙Paを搬送する。
このような画像形成装置100において、用紙Paにして片面印刷が要求されたときには、各給紙トレイ81,82から供給された用紙Paは、シート搬送路Sに沿って設けられた第1搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、用紙Paの先端と中間転写ベルト61上のトナー像の先端を整合するタイミングで2次転写ローラ361によって搬送され、用紙Pa上にトナー像が転写される。その後、用紙Paは定着ユニット7を通過することによって用紙Pa上の未定着トナーが熱で溶融、固着され、第2搬送ローラ12bおよび排出ローラ31を経て排出トレイ91上に排出される。
用紙Paに対して両面印刷が要求されたときには、前記した片面印刷が終了して定着ユニット7を通過した用紙Paの後端が排出ローラ31とシート搬送路Sの分岐部Saとの間に位置する状態で、排出ローラ31が逆回転することによって用紙Paが第3および第4搬送ローラ12c,12dに導かれる。そして、レジストローラ13を経て転写ニップに搬送されてきた用紙Paは、裏面に印刷された後、排出トレイ91に排出される。
ベルトユニット10の他の例としての2次転写ユニット300は、図1に示すように、無端環状の2次転写ベルト310、駆動ローラ320、および従動ローラ330等を備えて構成されている。
駆動ローラ320および従動ローラ330は、2次転写ベルト310の内面側に当接し、2次転写ベルト310を内側から張架してローラ軸まわりの回転により2次転写ベルト310を循環移動させる。2次転写ベルト310は、中間転写ベルト61上のトナー像が転写されるように用紙Paを搬送する。
駆動ローラ320は、図示しない回転駆動部から駆動伝達機構を介して駆動力が伝達されることで、ローラ軸まわりに所定の回転方向(図1の矢印A方向)で回転駆動される。従動ローラ330は、駆動ローラ320の回転駆動による2次転写ベルト310の走行方向(図1の矢印B方向)への循環移動に伴って従動回転する。
2次転写ユニット300は、さらに、2次転写ベルト310の内面側にテンションローラ350等の複数の回転自在なローラが配設されている。これにより、駆動ローラ320、従動ローラ330、テンションローラ350および複数のローラ体340に巻き掛けられた2次転写ベルト310に対して、適度の張り状態を調整できるように構成されている。
(斜行防止部材)
本実施形態に係るベルトユニット10において、無端ベルトとしての中間転写ベルト61および2次転写ベルト310は、前記のとおり、駆動ローラとしての中間転写ベルト駆動ローラ62および駆動ローラ320と、従動ローラとしての中間転写ベルト従動ローラ63および従動ローラ330とにそれぞれ架け渡されて回転する。このようなベルトユニット10における斜行防止のための具体的構成について、2次転写ユニット300の2次転写ベルト310を例に挙げて以下に説明する。
図3〜図5は、2次転写ベルト310に設けられるビードの例をそれぞれ示す部分断面図である。図3に示すように、2次転写ベルト(以下、単に転写ベルトという)310は、ベルト本体311と、斜行防止部材としてのビード312とを有している。ベルト本体311は、無端環状に形成されて、内面(裏面)が駆動ローラ320、従動ローラ330、テンションローラ350、および他の複数のローラ体340との接触面となる。
ビード312は、ベルト本体311の内面に突出して設けられ、ベルト本体311におけるローラ体340等の各ローラのローラ軸に沿う軸方向Zの端部に配設されている。図3に示すように、ビード312は、ベルト本体311の内面からローラ体340の径方向に突出させて設けられ、矩形の断面形状を有している。ビード312における互いに対向する側面は、ローラ体340のローラ軸に対して直交するように設けられている。
ビード312は、図3に示すような形状に形成されるに限らず、例えば、図4に示すように斜面312bを有する形状とされていてもよい。すなわち、図4に示す形態では、ビード312は、ベルト本体311の内面からローラ体340の径方向に突出して設けられ、ローラ体340のローラ軸に対して直交する側面312aと、この側面312aに連続し前記ローラ軸に交差する方向に傾斜した斜面312bとを有する断面略三角形状に設けられている。斜面312bは、ローラ体340に面する側面に設けられ、ビード312の突出方向の先端ほどローラ体340の端部から離れるように形成されている。
また、図5に示すように、ビード312の斜面312eは、先端ほどローラ体340の端部に近づくように形成されてもよい。この場合、ビード312は、ベルト本体311の内面からローラ体340の径方向に突出して設けられ、ローラ体340のローラ軸に対して直交する側面312cと、この側面312cに連続しローラ軸に略平行な先端面312dと、先端面312dに連続し前記ローラ軸に交差する方向に傾斜した斜面312eとで、断面略台形状に設けられている。斜面312eは、ローラ体340に面する側面に設けられている。このため、ビード312は、突出方向の先端ほど軸方向Zの厚みが増すように形成されている。
ビード312に斜面312b、312eが設けられていることで、ローラ体340の端部に対するビード312の接触面積が減少し、ローラ体340との間で生じる摩擦を低下させることができる。これにより、ローラ体340がビード312に乗り上げたり引っ掛かったりするのを抑制することが可能になる。
ビード312は、ベルト本体311における軸方向Zの一方の端部であって、転写ベルト310が斜行するおそれのある方向と反対側の端部に設けられている。なお、ビード312は、軸方向Zの一方の端部だけでなく両端部に設けられていてもよい。
本実施形態に係るベルトユニット10において、斜行防止部材であるビード312は、ベルト本体311に対して一体成形により設けられている。ここで、無端ベルトとしての転写ベルト310の製造方法について簡単に説明する。
図11は、転写ベルト310を製造するための成形金型400を示す説明図である。図12は、図11の成形金型400を用いた転写ベルト310の製造方法を示す説明図である。
転写ベルト310は、ゴムに樹脂、短繊維および導電性材料等が配合されたゴム系材料440を、成形金型400にセットして製造される。図11に示すように、成形金型400は、円柱状の中子410と、この中子410の外側に配置された一対の上部割型420および下部割型430とを有する。図12に示すように、中子410には、ビード成形用の溝411が設けられている。
成形金型400には、混練り後のゴム系材料440をカレンダーロールで所定の厚さのゴム系シートに分出するとともに所定の寸法に切断して、中子410の上面と下面とに巻き付け、セットする。続いて、成形金型400の上部割型420と下部割型430とで中子410およびゴム系材料440を挟み込み、加熱および所定の圧力でプレスする。これにより、無端環状の成形品450が得られる。
プレス後、成形品450を脱型し、上部割型420と下部割型430との接触面により生じたパーティングラインを研磨機で研磨し、平滑な表面を形成する。また、必要に応じて表面コーティングを行う。これにより、ベルト本体311とビード312とを一体に備えた無端環状の転写ベルト310が得られる。
成形金型400によって成形された転写ベルト310は、パーティングラインに沿った接合部314を有している。ビード312は、ベルト本体311の内面の軸方向Zの一方の端部に突設されている。転写ベルト310の走行時には、転写ベルト310が駆動ローラ320等の軸方向Zに沿って変位しやすいが、ビード312が駆動ローラ320等のローラの外側面に接触して、転写ベルト310の斜行等を抑制するものとなる。
ベルトユニット10の転写ベルト310は、ビード312の一部に切欠部313が設けられている。図6〜図10は、転写ベルト310に設けられるビード312の切欠部313の例を示す説明図である。なお、図6〜図10では、転写ベルト310を駆動ローラ320の軸方向Zから見て示しており、ベルト本体311が平坦状である部分の切欠部313の形状を示している。
ビード312には、切欠部313が、少なくとも接合部314上に位置するように設けられている。このような切欠部313は、多様な形状により設けられることが可能である。以下、ベルトユニット10における無端ベルトとしての転写ベルト310について、切欠部313の構成ごとに実施形態1〜3として順に説明する。
(実施形態1)
図6に示すように、転写ベルト310におけるビード312の切欠部313は、軸方向Zに沿って延びる接合部314とビード312とが交差する部分を含むように切り欠いて設けられている。すなわち、ビード312は、ベルト本体311の周方向Xに沿って、接合部314の前後両側の周辺領域を含むように設けられている。
実施形態1に係るベルトユニット10では、切欠部313として、図6に示すように、軸方向Zから見て略矩形状の切り欠き形状を有する。切欠部313は、このビード312の突出方向である厚み方向Yに部分的に切り欠かれるとともに、ベルト本体311の内面に近い部分のビード312は残されて形成されている。そのため、ビード312は、周方向Xに連続して突設されるとともに、接合部314上およびその周辺領域で厚み方向Yに一部が切り欠かれた形状を有している。
転写ベルト310は、切欠部313が設けられていることによって、ビード312への負荷を切欠部313の部分で低下させることができる。そのため、転写ベルト310の走行中に、ビード312とベルト本体311との伸び率(収縮率)に大きな差を生じることが防がれ、亀裂等の損傷の発生を防止することが可能となる。
例えば、転写ベルト310におけるベルト本体311の厚みが0.6mmである場合、ビード312は厚み方向Yに2mmの突出量で設けられることが好ましい。これにより、転写ベルト310の走行時に、ビード312が駆動ローラ320等の軸方向Zの端部(ローラ端部)に接触しつつ循環移動し、転写ベルト310の斜行等が効果的に抑制される。
図7に示すように、ビード312の切欠部313は、厚み方向Yの全体が略矩形状に切り欠かれた形状とされてもよい。このように、転写ベルト310の接合部314上およびその周辺領域でビード312に切欠部313を設け、ビード312を除去していることで、接合部314の周辺に生じやすい破断ストレスが解消され、亀裂等の損傷を防ぐことができる。
図8は、ベルトユニット10における駆動ローラ320と、駆動ローラ320に架け渡された転写ベルト310の一部を示す説明図である。転写ベルト310に設けられたビード312は、駆動ローラ320等のローラ端部に係止して、ベルト本体311の斜行等を防止する。
この場合、転写ベルト310は、例えば駆動ローラ320に対して巻きつき角θをもって巻きついている。巻きつき角θは、図8に示すように、転写ベルト310のベルト本体311が駆動ローラ320に接触している部分と駆動ローラ320のローラ軸の中心によって作られる扇の中心角をいう。
切欠部313は、図6および図7に示すように、周方向Xの開口幅である切欠幅Wが、駆動ローラ320に対する前記巻きつき角θよりも小さい範囲を構成する幅であることが好ましい。これによってビード312は駆動ローラ320等のローラ端部に安定的に係止し、長期的に斜行防止効果を奏するものとなる。
なお、図6および図7に示す転写ベルト310において、切欠部313は、略矩形状の切り欠き形状の入隅部にアール部が設けられて、周方向Xの面と厚み方向Yの面とが滑らかに接続された形状であってもよい。
(実施形態2)
図9に示すように、実施形態2に係るベルトユニット10では、転写ベルト310におけるビード312の切欠部313が、周方向Xに傾斜した傾斜面315を有する形状とされている。切欠部313は、軸方向Zに沿って延びる接合部314とビード312とが交差する部分を含むように切り欠いて設けられ、接合部314を挟んで周方向Xの両側に傾斜面315を備えている。
2つの傾斜面315は、ともに、接合部314の方向へ徐々に突出量が少なくなるように形成されている。また、傾斜面315とベルト本体311の内面とのなす角度は、概ね45度とされることが好ましい。これによって、転写ベルト310の走行に際して、ローラ端部でのビード312の無い状態から有る状態へと移行するとき、ビード312をローラ端部へスムーズに係止させることができる。
転写ベルト310は、このような切欠部313を有することで、回転する駆動ローラ320等のローラ端部にビード312が係止しながら循環移動し、切欠部313においてローラ端部が乗り上げたり引っ掛かったりすることなくスムーズに回転する。したがって、転写ベルト310に亀裂等の損傷が発生するのを防止でき、斜行等が抑制されて安定して走行することが可能となる。
(実施形態3)
図10に示すように、実施形態3に係るベルトユニット10では、転写ベルト310におけるビード312の切欠部313が、湾曲面316を有する形状とされている。この場合、切欠部313は、軸方向Zに沿って延びる接合部314とビード312とが交差する部分を含むとともに、湾曲形状に切り欠いて設けられている。切欠部313は、接合部314を挟んで周方向Xの両側に湾曲面316を備えるように形成されている。
切欠部313は、湾曲面316を有する形状であれば、駆動ローラ320等の軸方向Zから見て、全体として略円弧状または略楕円弧状の外形を有する形状であってもよく、どのようなアール形状に形成されてもよい。また、切欠部313の周方向Xの切欠幅Wは、前記巻きつき角θよりも小さくなるように設けられることが好ましい。
このような転写ベルト310は、切欠部313に湾曲面316が設けられていることで、切欠部313に駆動ローラ320等のローラ端部が乗り上げたり引っ掛かったりすることなくスムーズに走行可能とされ、ビード312とベルト本体311との一体性を高めることができるとともに、より一層、斜行防止効果を高めることができる。
(他の実施形態)
前記実施形態1〜3においては、ベルト本体311にビード312が一体成形された転写ベルト310の例を示したが、本発明に係るベルトユニット10はこれに限られず、押出成形等により無端環状に成形されたベルト本体311に対して、ビード312が一体に接合されて形成された構成であってもよい。また、画像形成装置100において、切欠部313を含むベルトユニット10の構成は、中間転写ユニット6、または2次転写ユニット300だけに限られず他の搬送系ユニットのベルトユニットとして適用されてもよい。そのため、前記実施形態は例示であって、限定的なものではない。
なお、本発明は、請求項に示される範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10 ベルトユニット
100 画像形成装置
300 2次転写ユニット
310 2次転写ベルト(無端ベルト)
320 駆動ローラ
330 従動ローラ
350 テンションローラ
311 ベルト本体
312 ビード(斜行防止部材)
312b、312e 斜面
313 切欠部
314 接合部
315 傾斜面
316 湾曲面
400 成形金型
410 中子
420 上部割型
430 下部割型

Claims (9)

  1. 対をなす駆動ローラおよび従動ローラと、前記駆動ローラおよび前記従動ローラに架け渡されて回転する無端ベルトとを備えるベルトユニットであって、
    前記無端ベルトは、無端環状のベルト本体と、前記ベルト本体の内面に設けられた斜行防止部材とを備え、
    前記斜行防止部材は、前記ベルト本体における前記駆動ローラの回転軸に沿う軸方向の端部に、前記ベルト本体の内面に突出させて設けられ、
    前記斜行防止部材における前記ベルト本体の周方向の一部に切欠部が設けられていることを特徴とするベルトユニット。
  2. 請求項1に記載のベルトユニットにおいて、
    前記斜行防止部材は前記ベルト本体に一体成形されるとともに、前記ベルト本体はパーティングラインに沿った接合部を有しており、
    前記斜行防止部材は、前記接合部上に前記切欠部を有することを特徴とするベルトユニット。
  3. 請求項2に記載のベルトユニットにおいて、
    前記切欠部は、前記ベルト本体の周方向に沿って前記接合部の前後領域を含むように設けられていることを特徴とするベルトユニット。
  4. 請求項2または3に記載のベルトユニットにおいて、
    前記切欠部は矩形状に切り欠かれていることを特徴とするベルトユニット。
  5. 請求項2または3に記載のベルトユニットにおいて、
    前記切欠部は傾斜面を有することを特徴とするベルトユニット。
  6. 請求項2または3に記載のベルトユニットにおいて、
    前記切欠部は湾曲面を有することを特徴とするベルトユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つの請求項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記切欠部は、前記斜行防止部材の突出方向の一部が切り欠かれて設けられていることを特徴とするベルトユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つの請求項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記斜行防止部材は、前記軸方向に交差するように傾斜した斜面を有することを特徴とするベルトユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つの請求項に記載のベルトユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
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