JP2020143984A - 接触検出装置 - Google Patents

接触検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020143984A
JP2020143984A JP2019040321A JP2019040321A JP2020143984A JP 2020143984 A JP2020143984 A JP 2020143984A JP 2019040321 A JP2019040321 A JP 2019040321A JP 2019040321 A JP2019040321 A JP 2019040321A JP 2020143984 A JP2020143984 A JP 2020143984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
sensor
foam
volume
volumetric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019040321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6867653B2 (ja
JP6867653B6 (ja
Inventor
大介 森
Daisuke Mori
大介 森
嘉宏 中坊
Yoshihiro Nakabo
嘉宏 中坊
角 保志
Yasushi Sumi
保志 角
拓也 尾暮
Takuya Ogure
拓也 尾暮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mie Robot Gaiso Gijutsu Kenkyujo Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Mie Robot Gaiso Gijutsu Kenkyujo Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mie Robot Gaiso Gijutsu Kenkyujo Co Ltd, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical Mie Robot Gaiso Gijutsu Kenkyujo Co Ltd
Priority to JP2019040321A priority Critical patent/JP6867653B6/ja
Publication of JP2020143984A publication Critical patent/JP2020143984A/ja
Publication of JP6867653B2 publication Critical patent/JP6867653B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6867653B6 publication Critical patent/JP6867653B6/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ロボット等の外装として使用しても、センサの特性が均一化でき、装置、ロボット等のシステムの正常・異常と、センサ自体の正常・異常を判別できること。【解決手段】特定の弾性形状に形成してなる発泡体10と、その発泡体10が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体4と、その容積構成体4に加えられた外力の変化を容積構成体4内の空気圧または空気流の変化として検出する容積構成体4の一端に配設されたセンサSENと、前記センサSENが配設されていない容積構成体4の他端に連通され、容積構成体4に対して空気の供給と遮断が自在な空気導入部30と、空気導入部30に接続され、圧縮空気を容積構成体4に供給する空気圧供給器39と、前記容積構成体4に供給する空気を浄化処理するフィルタ37a,37bを具備する。【選択図】図3

Description

本発明は、特定の形状に形成された基材と、発泡合成樹脂で特定の弾性形状とした発泡体からなり、前記基材と前記発泡体との間に容積構成体を形成し、その容積構成体の物理量の変化をセンサによって検出し、外装の破れ(破損)や、流量センサの故障、空気流路の詰まりを検出する機能を持たせて、信頼性を向上させる接触検出装置に関するものである。
一般に、発泡合成樹脂成型体とクッションシートとの接着力を強くする技術が公知である。例えば、試作品を形成する原材料として発泡性合成樹脂が使用されているものの、発泡ポリスチレンのような発泡合成樹脂成型体は、脆いので、表面を削って所定の形状に仕上げ、かつ、表面を見栄え良く平滑化することができなかった。
また、発泡性合成樹脂にベントホールと呼ばれる穴が存在すると、当該ベントホールを穴埋めするには、残余の発泡性合成樹脂の厚みによって条件が変化し、熟練者でないと効率良く成型できない。そして、ベントホールを穴埋めすると発泡合成樹脂成型体の重量バランスに微妙な違いが出て、使途によっては、その重量バランスの調整が必要な場合がでてくる。何れにせよ、量産化には不向きであり、接触検出機能は有していなかった。
上記問題点を解消した技術に特許文献1及び特許文献2がある。
この公知の技術は、特定の形状に形成された基材と、前記基材を被覆する1枚の発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料、または発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の形状に形成してなる発泡体と、対向する前記基材と前記発泡体の片側または両側に形成された所定の容積空間と、前記容積空間内の圧縮された空気が、前記基材及び/または前記発泡体から外気に漏れ難くした前記容積空間を形成した補強層と、前記基材と前記発泡体の片側または両側に加えられた外部からの押圧力を、前記補強層で形成した前記容積空間の物理的変化量として検出するセンサと、前記センサからのオン・オフ出力のオン時間またはオフ時間の長さをもって検出出力とする出力回路とを具備し、更に、発泡合成樹脂成型体にクッションシートを接合し、容積空間の物理的変化量を検出するセンサを具備している。
ここで使用する接触センサ、感圧スイッチ等の量産化されている普及型センサは、廉価であるが、量産化されていないセンサは高価である。特に、量産化されている普及型センサを使用しても、それらのセンサが正確に働いていることを検出するには、他のセンサが必要となり、結果的に高価となる。
特許第6383723号 特許第6325732号
特許文献1及び特許文献2の発明の接触検出装置は、外力が加わった直後と、外力が除かれた直後の空気圧、空気流の変化を検出している。
しかし、例えば、クレーンが荷物を搬送中にその搬送中の荷物がロボット等に衝突した場合、外力を解くまでに時間を要し、また、衝突した信号を自己保持しておかないと、その間に異常信号が低減する可能性がある。或いはロボット等の特定の外装に損傷を与えた場合には、センサが検出した信号は損傷を与える外力による空気圧の増加または空気圧の減少の何れかとなるが、その結果からその異常の原因を推定することができない。
また、接触検出装置を構成する部品が軽量な部品で形成されているから、振動が加わっても接触検出装置に不良が発生する確率が非常に低い。
そこで、上記従来の問題点を解消すべく、振動が加わっても機械的ストレスが入らないという軽量化を、そのまま生かし、ロボット等の外装として使用しても、センサの特性が均一化でき、装置、ロボット等のシステムの正常・異常と、センサ自体の正常・異常を判別できる接触検出装置の提供を課題とするものである。
請求項1の発明の接触検出装置は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の弾性形状に形成し、空気が漏れ難く形成した容積構成体に加えられ、前記容積構成体内の空気圧または空気流の変化として検出する前記容積構成体の一端に配設されたセンサと、前記容積構成体の他端に配設され空気の供給と遮断が自在な空気導入部に空気圧供給器で供給する空気を浄化処理するフィルタと、前記空気導入部に接続された圧縮空気を前記容積構成体に供給するものである。
ここで、上記発泡体は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の弾性形状に形成したものである。
また、上記容積構成体は、前記発泡体が含む空気を漏れ難く形成されたものである。
そして、上記センサは、前記容積構成体に加えられた外力の変化を前記容積構成体で物理的変化として検出し、前記容積構成体に連通させるものである。
更に、上記空気導入部は、前記センサが配設されていない前記容積構成体の一端に配設され、前記容積構成体に対して空気の供給とその遮断が自在なものである。
更にまた、上記空気圧供給器は、前記空気導入部に接続され、前記容積構成体に供給する圧縮空気の空気圧源であり、通常正圧を使用しているが、負圧が使用できないものではない。正圧を使用すると管路が硬質のものでなくても軟質のみのでも使用可能である。
加えて、上記フィルタは、空気圧供給器または空気導入部に供給する空気を浄化処理するものである。
なお、前記センサ及び前記容積構成体は、異常の検出からすれば、何れもセンサのみの異常として検出される可能性があるから、それらをまとめて、センサ構成体と呼ぶこととする。
請求項1の発明は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の弾性形状に形成してなる発泡体と、前記発泡体が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体とを具備し、前記容積構成体の一端に配設されたセンサ及び前記容積構成体の他端に配設された空気導入部は、前記空気導入部に対してバルブを開いて空気の供給を行ったとき、当該空気圧でのセンサ構成体の出力を検出する。センサ構成体が正常に働いているとき、バルブで空気の供給を断つ。バルブで空気の供給を断ち、特定の時間毎にその空気圧または空気流をサンプリングする。そのサンプリングした空気圧または空気流をパターン化して観察し、センサ自体の異常またはセンサ構成体であるかの異常を判断する。
通常は、バルブで空気の供給を断っているから、特定の弾性形状に形成してなる発泡体に加えられた外力は、前記発泡体が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体で検出される。
この間、センサの空気圧または空気流からなる振幅を検出し、所定の振幅以上のとき、何れかの個所で接触あり、として異常を検出するものである。
前記発泡体が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体は、特定の弾性形状に形成してなる発泡体によって変形する。前記容積構成体の一端に配設されたセンサまたはセンサ付近の構成からなるセンサ構成体は、前記容積構成体に加えられた外力の変化を前記容積構成体内の空気圧または空気流の変化として検出される。
また、センサ自体の正常・異常の確認では、容積構成体の他端から空気を供給する空気導入部を介し、空気導入部のバルブの開状態によって各容積構成体の圧力の増加により、センサまたはセンサ構成体の正常・異常を判断する。そして、通常では、空気を浄化処理するフィルタ、空気を供給する空気導入部を閉じ、空気導入部の閉状態によって各容積構成体とセンサまたはセンサ構成体を独立の構成体とする。
殊に、例えば、何秒かの動作の継続を判断すると空気圧供給器の動作が正常であることを意味するから、そこで、センサ自体の検出異常か、空気が外気に漏れ難い容積構成体4の漏れ、または容積構成体の一部の亀裂により、センサを構成する構成部分が異常検出していることを判断する。特に、パターン化した空気圧力または流速が異常を示すものであるかにより、センサ構成体の異常を検出できる。
図1は本発明の実施の形態1における接触検出装置のセンサ側の構造を説明する断面説明図である。 図2は本発明の実施の形態1における接触検出装置の空気導入部側の構造を説明する断面説明図である。 図3は本発明の実施の形態2における接触検出装置のセンサ側及び空気導入部側の構造を説明する断面説明図である。 図4は本発明の実施の形態3における接触検出装置の空間維持材の事例の説明図で、(a)は意匠面側の稜線の断面斜視図、(b)は意匠面側の平面図である。 図5は本発明の実施の形態4における接触検出装置で使用する空間維持材の事例の要部拡大図で、(a)は厚みを少なくした容積の概念図、(b)は空気導入部である。 図6は本発明の実施の形態1における接触検出装置のブロック回路図である。 図7は本発明の実施の形態1における接触検出装置のセンサテストルーチンのフローチャートである。 図8は本発明の実施の形態1における接触検出装置のメインルーチンのフローチャートである。 図9は本発明の実施の形態1における接触検出装置を取り付ける人形のロボットの全体斜視図である。 図10は本発明の実施の形態1における接触検出装置を取り付ける人形ロボットの胸部内側の全体斜視図である。 図11は本発明の実施の形態1における接触検出装置を人形ロボットの胸部の外側を押圧した場合の要部斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
[実施の形態]
図1及び図2において、本発明の実施の形態の接触検出装置で使用する基材1は、人形(ひとがた)ロボット、産業用ロボットを含むロボットの外装側に使用されているプロテクタ、ロボット自体の外皮に相当する。この実施の形態の基材1は、例えば、ソリッドタイプまたは発泡性の熱可塑性樹脂材料から構成されている。この基材1の切削加工前は、接着のために確保しているフランジ部2のサイズで略蒲鉾型に形成されている。即ち、基材1の露出している基材側補強面1a,1b,1c,1d(1d1,1d2)は、対向する発泡体10からすれば、基材1または発泡体10の対向面のみに切削加工が行われた容積構成体4を形成している。勿論、切削加工で形成された容積構成体4は、基材1または発泡体10側の一方のみ、或いは基材1及び発泡体10の両方で形成することができる。
なお、基材側補強面1dは図示していないが、内訳は基材側補強面1d1,1d2からなる。
また、容積構成体4には、その内面に通気性のある発泡合成樹脂材料板で格子状、4角形状、鮫小紋、円形の水玉、市松等の模様を打ち抜き形成し、または交互に打ち抜いて形成した弾性体を収容したものである。
したがって、容積構成体4は、内面に弾性及び通気性のある発泡合成樹脂材料板で何れかの模様を打ち抜き形成し、または交互に打ち抜いて形成したものである。容積構成体4は容積変化を得ればよいことから、複雑な三次元空間であっても検出が可能となる。
なお、基材1の外周側及びフランジ部2と発泡体10の内表面の発泡側補強面10e,10f,10gとの間は、接着剤で接合し、基材側補強面1a,1b,1c,1d及び内表面の発泡側補強面10e,10f,10gによるシール性を持たせている。また、基材1の基材側補強面1a,1b,1c,1d(詳しくは1d1,1d2)及びフランジ部2と発泡体10の発泡側補強面10e,10f,10g,10d(詳しくは10d1,10d2)にコーティング膜、即ち、目止め剤、穴埋め剤、下塗り剤、上塗り剤、仕上げ剤のうちの幾つかを組み合わせて選択される補強層(高密度層)を形成している。この補強層は容積構成体4内の空気が漏れないように処理するものである。
また、具体的には、本実施の形態で説明する補強層(高密度層)は、発泡体10を形成する金型で形成したスキン層もその例であり、基材1を被覆する1枚の発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料、または複数枚を積層接着した特定の形状に形成してなる発泡体10とすることもでき、容積構成体4内の空気を漏れることのないように高密度処理を施してもよい。または、基材1の開口及び発泡体10の開口の接合に従って接合してもよい。または、表面にコーティング膜を塗布してもよい。
本実施の形態1では、基材1を特定の形状に形成した合成樹脂材料としているが、本発明を実施する場合には、アルミニウム板、ステンレス板、鉄板、銅板等として、ソリッドタイプの合成樹脂、発泡合成樹脂材料として形成することもできる。
発泡側補強面10e,10f,10g及び発泡側補強面10d1,10d2と対向する基材側補強面1a,1b,1c,1d1,1d2は、対向する発泡体10からみれば、片側のみに埋設する切削加工が行われた容積構成体4を形成している。しかし、本発明を実施する場合は、発泡体10側を切削してもよいし、基材1と発泡体10の両側を切削してもよい。何れにせよ、容積構成体4は対向する基材1と発泡体10の片側または両側に容積構成体4が形成されればよい。容積構成体4の厚みは、通常、3〜20mm程度である。なお、ここで意匠面とは、露出側の面のみをいうこととする。なお、スペーサ19は容積構成体4の体積を確保するものである。
基材1と発泡体10との間に形成された容積構成体4は、容積構成体4自体が閉じられた空間となっている。したがって、外部から発泡体10に圧力を加えると、その加えた圧力に応じて窪みが生じ、容積構成体4の体積変化が生じ、圧力変化が生じる。容積構成体4の体積変化は空気圧の変化となって、これから説明する空気導入部30が閉じておれば、センサSENに空気圧が入るから、センサSENは発泡体10に加えた圧力(外力)の検出となる。参考までに、図11は指44で押圧した図を示しており、その指の圧力が外力となるものである。
なお、センサSENとして、市販のマイクロフローセンサ(D6F−V03A1;オムロン製)を使用する場合には、センサSENに空気の流れを形成する必要がある。したがって、容積構成体4の体積変化が生じるように、補助空間20から外部に空気の流れを発生させる。また、基材1と発泡体10との間に形成された容積構成体4に空気導入部30が閉じていて、付与する外力を解放すると、容積構成体4の復元力で、センサSENにはその検出値のゼロクロスポイントを過ぎると逆方向の空気の流れとなる。容積構成体4に付与する外力はセンサ構成体で生じ、センサSENのみで付与するものではないが、爾後、センサSEN自体のみの説明とする場合もある。
図2に示すように、略箱型の内枠6の片側端部に金属製の空気導入部30が配設されている。空気導入部30は、端部にフランジ部31を形成し、それを内枠6に接着剤で接合している。また、筒部32は内部が中空の中空路33になっており、中空路33は容積構成体4に空間が繋がっている。中空路33は容積構成体4からバルブ36、細かいフィルタ37aへと接続されている。
また、空気導入部30の端部に形成されたフランジ部31の反対側端部の外側には、外周に長さ方向の断面の鋸刃状に凹凸を形成した抜け止め防止部34が形成され、ビニール管35aとの間が密に接合している。ソリッドのビニール管35aは、可撓性に富む架橋ポリエチレン管、フッ素樹脂チューブ、シリコーンチューブ等からなり、抜け止め防止部34に対して容易にビニール管35aが離脱しないようになっている。
ビニール管35a1,35a2,35a3,35a4は、バルブ36から伸びた多数のパラレルに配設したビニール管35aを示すものであり、ビニール管35aはビニール管35a1,35a2,35a3,35a4と同等の意味である。同様に、ビニール管35b1,35b2,35b3,35b4は、空気供給器39から伸びた多数のビニール管35bを示すものであり、ビニール管35bはビニール管35b1,35b2,35b3,35b4と同等の意味である。
ビニール管35aと接続された空気導入部30は、フランジ部31及び中空路33及び抜け止め防止部34で構成されている。また、エアーポンプからなる空気圧供給器39は、目の細かいフィルタ37a及び目の粗いフィルタ37b、弁を開閉するバルブ36から構成されている。バルブ36は、全開状態及び密閉状態となる位置を電気制御できるもので、通常は、閉じており、密閉状態にある。
フィルタ37aは、フィルタ37bよりも細かい目で、空気の汚れ、塵埃を除去するものである。また、フィルタ37bは大気中に顕在する大きな空気の汚れ、塵埃を除去するものである。フィルタ37bはビニール管35bを介してエアーポンプからなる空気圧供給器39に接続されている。
ここで、ビニール管35a1,35a2,35a3,35a4とビニール管35b1,35b2,35b3,35b4は、太さを問題とするものではなく、適当な弾性を有するものである。なお、各分岐されたビニール管35a1,35a2,35a3,35a4とビニール管35b1,35b2,35b3,35b4は、流体抵抗が異なるから、通常、各ビニール管に可変絞り弁を接続している。しかし、大きな差が生じていない場合には、可変絞り弁を省略できる。
空気圧供給器39はその給気口側でフィルタ37bに接続されており、大気中に顕在する大きな空気の汚れ、塵埃を除去し、空気導入部30に導かないようにしている。したがって、フィルタ37a、フィルタ37bの枚数または配置に左右されるものではなく、1枚のフィルタで全機能の空気の汚れ、塵埃の除去を行っても良いし、フィルタ37a、フィルタ37bの機構を変更してもよい。
殊に、空気圧供給器39が駆動し、バルブ36が開状態のとき、空気は粗いフィルタ37bを通り、ビニール管35bによってフィルタ37a、バルブ36を介して空気導入部30に空気が移動する。また、空気圧供給器39が駆動を停止し、バルブ36が閉状態のとき、バルブ36によって空気導入部30を遮断し、空気の流れを阻止する。
このように、空気圧供給器39のフィルタ37bは、空気圧供給器39からビニール管35bに供給する空気を浄化している。フィルタ37bに供給された空気は、フィルタ37a及び開閉動作をするバルブ36を経て、ビニール管35aと接続されている。ビニール管35aから空気圧供給器39に供給される空気は、塵埃を除去するフィルタ機能37b及び微細な塵埃を除去するフィルタ37aを介しているから、塵埃等が入っていないクリーンな空気となっている。
空気圧供給器39はエアーポンプからなるが、本発明を実施する場合には、流体圧を汲み上げるポンプであればよい。
次に、本実施の形態の接触検出装置で使用する発泡体10は、容積構成体4の容積変化が出現する硬度を有するものであり、特に、発泡体10は、存在する内部気泡同士が繋がっていない独立気泡体、存在する内部気泡同士が繋がっている連続気泡体の何れであってもよい。しかし、空気の漏れを少なくするには、極めて柔らかく、復元性がある独立気泡体が好ましく、これら発泡体10の発泡倍率は10〜40倍程度である。スポンジ硬度は10〜40(JIS−k−6243)の範囲内が好ましく、通常、スポンジ硬度は15〜45がより好適であり、構造によっては多少変化する。
発泡体10を複数枚接合する場合には、ゴム系の接着剤として、ゴム糊(ノントルエン缶入り(丸末油業))またはゴム糊であるボンド(GSEN0X7(コニシ(株))を接着する両面に薄く塗り、そして乾燥させ、接着面を対向させて圧縮し接着するとよい。ゴム系の接着剤はボンド(GSEN0X7(コニシ(株))であり、シクロヘキサン、n−ヘプタン、アセトンが主成分である。
ここで、接着剤の厚みは、その存在が視認できない程度に可能な限り薄くし、接着機能のみが維持できればよい。ここで使用するゴム糊は、基材1と同じポリエチレン等の合成樹脂からなる接着剤も使用できる。
次に、本実施の形態における発泡体10について詳述する。
本発明を実施する場合の基材1は、ロボットの被覆、各種機器のハウジングの被覆は、アルミニウム板、ステンレス板、鉄板、銅板等で形成されるのが一般的である。合成樹脂の場合には発泡合成樹脂も使用されているものの、主に、射出成型等で形成されている。この射出成型で形成した基材1の殆どは、1ブロックの熱可塑性樹脂材料から構成したものであるが、本実施の形態の接触検出装置では、射出成型等で形成された1ブロックの基材1の事例で説明する。
勿論、発泡合成樹脂材料を特定の形状に形成した基材1も、1個のソリッドタイプの合成樹脂材料または複数枚のソリッドタイプの合成樹脂板を特定の形状に形成してなる基材1も、基本的構成は射出成型等で形成されたものと同じである。
本実施の形態で使用する発泡合成樹脂材料としては、ポリウレタン(PUR)、ポリスチレン(PS)、ポリオレフィン(主に、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP))、また、フェノール樹脂(PF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ユリア樹脂(UF)、シリコーン(SI)、ポリイミド(PI)、メラミン樹脂(MF)等の発泡化した樹脂が使用でき、内部気泡同士が繋がっている連続気泡体または内部気泡同士が繋がっていない独立気泡体の利用が可能である。しかし、発泡体10及び基材1から空気が外気に漏れ難い容積構成体4を形成するには、内部気泡同士が繋がっていない独立気泡体の使用が好ましい。
図3に示すように、略箱型の内枠6の片側端部に金属製の空気導入部30が配設されている。ビニール管35aと接続された空気導入部30は、フランジ部31A及びフランジ部31B及び筒部32及び抜け止め防止部34で構成されている。また、エアーポンプからなる空気圧供給器39は、目の細かいフィルタ37a及び目の粗いフィルタ37b、開閉を行うバルブ36から構成されている。図2に示す端部にフランジ部31Aを形成し、それを内枠6に接着剤で接合されている。内部が中空の中空路は容積構成体4に繋がっている。その中空路は容積構成体4からバルブ36、細かいフィルタ37aへと接続されている。
また、空気導入部30の端部に形成されたフランジ部31Aの反対側端部の外側には、外周に長さ方向の断面の鋸刃状に凹凸を形成した抜け止め防止部34が形成され、ビニール管35aとの間が密に接合している。ソリッドのビニール管35aは、可撓性に富む架橋ポリエチレン管、フッ素樹脂チューブ、シリコーンチューブ等からなり、抜け止め防止部34に対して容易にビニール管35aが離脱しないようになっている。
ビニール管35aと接続された空気導入部30は、図1及び図2に示す実施の形態と同様、バルブ36、細かいフィルタ37a、エアーポンプからなる空気圧供給器39、粗いフィルタ37bから構成されている。
バルブ36は、全開状態及び密閉状態となる全閉状態を電気制御できるもので、通常は、閉じており、密閉状態にある。
フィルタ37aは、フィルタ37bよりも細かい目の空気の汚れ、塵埃を除去するものである。フィルタ37bは大気中に顕在する大きな空気の汚れ、塵埃を除去するものである。フィルタ37bはビニール管35bを介してエアーポンプからなる空気圧供給器39に接続されている。
本実施の形態では、図1及び図2、図3に示すように、基材1は発泡体10と同一材料とし、また、それらに対する略箱型の内枠6として同一処理をしたものである。略箱型の内枠6は図3に示す補助空間20が大気と略同一の圧力になるように構成できればよい。基材1の周囲は切削して、基材側補強面1a,1b,1c,1d1,1d2を形成している。発泡体10の発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2と内表面の発泡側補強面10e,10f,10gには、後述する箱型の内枠6が立体的構成として形成されている。また、基材1の基材側補強面1a,1b,1c,1d1,1d2と内表面の基材側補強面1e,1f,1gにも、後述する箱型の内枠6が立体的に構成されている。勿論、発泡体10の発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2とその内表面の発泡側補強面10e,10f,10gには、基材1の基材側補強面1a,1b,1c,1d1,1d2と基材側補強面1e,1f,1gにも、後述する箱型の内枠6は二次元的構成として形成してもよい。
なお、略箱型の内枠6は、図3に示す基材1の基材側補強面1aの裏内面側にセンサSENを接合する0.5〜2mm厚の円板または正方形のベース板とすることができる。
略箱型の内枠6は、射出成型で形成した箱であり、安定した据え付け位置によりセンサSENの流入口に案内路5を介して空気圧を導くもので、容積構成体4の容積変化、圧力変化がセンサSENに正確に伝わるようにしている。内枠6が四角枠の略箱状になっているのは、水平方向及び垂直方向に内枠6が移動しないようにし、外力が加わったときの変化を得やすくしている。内枠6の開口側には、図3に示すように、発泡合成樹脂材料の連続気泡体からなる平板封止板(スポンジ)8が配設されている。内枠6と平板封止板8で形成された空間は、補助空間20となっている。この補助空間20は、一時的に容積構成体4の容積変化、圧力変化を吸収させてもよいし、全く独立の空間としてもよい。通常、容積構成体4の圧力は変化するが補助空間20は大気圧となるように空気流が形成される。
したがって、補助空間20は容積構成体4に汚れた空気を導入しないので、センサSENを汚すことがない。なお、四角の箱状になっている内枠6は、金属板または金属を金型加工することもできる。また、内枠6は必ず必要とするものではなく、板状の平板としても良いし、省略してもよい。
即ち、補助空間20は発泡合成樹脂材料の連続気泡体からなる平板封止板8で形成されているから、容積構成体4から押圧された空気は案内路5を介してセンサSENの流入口に流れる。このとき、補助空間20の略空気圧は大気圧を維持する。しかし、このとき、補助空間20は大気圧と外部圧力の歪を受けているから、原理的には、外気よりも高い圧力となっており、連続気泡体からなる平板封止板8を通して、センサSENの流入口の空気を漏らすことができる。また、容積構成体4の押圧力を解除すると容積構成体4は不足空気量を案内路5及びセンサSENを介して外気を導入する。このとき、平板封止板8の全面がフィルタとして機能するから、部分的に外部から塵埃を導入したり、目詰まりしたりすることが極端に少なくなる。
念のため記載するが、平板封止板8から形成された補助空間20は、発泡合成樹脂材料の連続気泡体からなり、大気圧に等しくなるように形成されている。ここでは、センサSENは、後述する風量センサを使用している。
圧力センサであっても、空気の流れを検出する市販のマイクロフローセンサ(D6F−V03A1;オムロン製)でも使用方法は同じである。このときには、容積構成体4から補助空間20に空気が流れるように構成する必要がある。
ここで使用したセンサSENは、図示しない補強層によって空気が外気に漏れ難く形成した容積構成体4で圧力を検出している。このセンサSENは、市販の歪ケージを内蔵するセンサ、ダイヤフラムを介して検出するセンサ、ピエゾ効果素子を使用したセンサ、静電容量型のセンサであれば使用可能である。
本実施の形態で使用したセンサSENは「SMC小形空気圧用圧力センサPSE440A」を使用した。入力の圧力と出力電圧Vとの関係は略比例関係で感度の良いものである。なお、センサSENの出力は電源線2本、出力信号線OUT1本の計3本からなり、本実施の形態では、ロボットの危険信号として急停止させる信号、センサSENの異常信号として使用している。
本実施の形態の発泡体10は、発泡させた熱可塑性樹脂であり、主な合成樹脂原料は、ポリウレタン(PUR)、ポリスチレン(PS)、ポリオレフィン(主に、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP))であり、他にも、フェノール樹脂(PF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ユリア樹脂(UF)、シリコーン(SI)、ポリイミド(PI)、メラミン樹脂(MF)等も発泡化させて用いることができる。しかし、発泡体10の表面を加熱することにより硬化させることを前提とすると、80〜200℃の範囲内の温度で変形する合成樹脂材料の使用が望ましい。また、本発明を実施する場合には、発泡率を問うものではないが、使途によっては弾性を維持するものの、硬く仕上げるために発泡率の制限を受けるものもある。
基材1の内表面の基材側補強面1eには、略箱型の内枠6が接着剤で接合して配設されている。この内枠6は、出力が外力に比例する特性のセンサSENを接合するもので、容積構成体4から空気を導く案内路5の流入口に容積構成体4の圧力を加えている。このとき、容積構成体4の圧力をセンサSENの案内路5の流入口に導くものであるから、補助空間20は大気圧であることが望ましい。センサSENの出力は、リード線Lを介して、必要に応じてコネクタ等を介してマイクロプロセッサ60に入力される。
なお、マイクロプロセッサ60は、入力にA/D変換機能を有し、直接抵抗R61を介して圧力の大きさを、その振幅の大きさとして検出している。
また、出力は直接抵抗R65を介して赤色LED(RLED)に、直接抵抗R67を介して黄色LEDに出力する。赤色LED及び黄色LED(YLED)はフォトカプラ62またはフォトカプラ63を構成していて、抵抗R68によってセンサ異常出力を、また、抵抗R69によってセンサ正常出力を出力できる。
但し、本実施の形態では、センサSENに対して1入力として説明しているが、パラレルに設定した複数回路入力とすることができる。
詳しくは、図1乃至図3において、本実施の形態の基材1は、ロボット等に使用されているプロテクタ、外皮であり、それらの意匠面に空気の漏れを防止する密度の高い発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2及び発泡側補強面10e,10f,10gを施した発泡体10、基材1の開口を閉じる平板封止板8が両面テープ、接着剤等で配設されている。容積構成体4側にはセンサSENに空気を導く案内路5を設けてあり、容積構成体4によって位置合わせができるようになっている。外力が発泡体10を変形されると、容積構成体4を介して案内路5がセンサSENに空気を通過させる。
したがって、「MEMSフローセンサ」、「MEMS風量センサ」、「流速センサ」と呼ばれている空気の流れを生じさせる市販のマイクロフローセンサ(D6F−V03A1;オムロン製)を使用することもできる。原理的には、本発明を実施する場合には、「MEMSフローセンサ」、「MEMS風量センサ」、「流速センサ」等と呼ばれている市販のセンサであれば使用可能であるが、本発明者らは、小型化が必要であったことから、D6F−V03A1(オムロン製)を使用した。なお、リード線Lは、センサSENの電源線2本と、出力信号線OUT1本の計3本からなり、この電源及び直接図示しないコンピュータに接続される。
ここで、基材1を被覆する発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を1以上の平面形状に形成してなる発泡体10は、基材1及び/または発泡体10から空気が外気に漏れ難くするために、空気の漏れを防止するコーティング膜を塗布して、または薄いフィルムを接合して密封性を出してもよい。
対向する基材1と発泡体10に形成された所定の容積構成体4を構成している。即ち、容積構成体4は完全な空間で形成することを必要とするものではなく、基材1及び/または発泡体10が内部に入っていてもよい。センサSENは発泡体10によって発泡体10が面積を変えるとき、その変化を検出するものである。
また、図1乃至図3は、空気が漏れないように、発泡体10を緻密化することにより、図2の実施の形態に示すように構成することもできる。
図1乃至図3の実施の形態の接触検出装置において、基材1は略コ字状で、その開口側がロボットの本体側になっている。また、基材1は容易に変形しない構造となっている。
その外周に容積構成体4に充填した発泡体10を有している。発泡体10が容積構成体4とするために、意匠面から空気の漏れを防止する外側の発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2、内側の発泡側補強面10e,10f,10gを形成した発泡体10が形成されている。
空気導入部30がバルブ36で密に閉じているとき、この発泡体10の外側の発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2に外力を与えると、所定の容積構成体4内の空気が排出される。しかし、その外力を停止すると、容積構成体4内の空気の排出が停止され、そして、外力を開放すると、内の空気が希薄になり、外部から空気が案内路5に導入される。センサSENを1台のみ使用した場合、平衡が取れているから、圧力損失がないと想定すれば、外力を加えるときから外力が停止になるときの積分値は、外力が停止になってから外力が解放されるまでの積分値と一致する。
具体的には、図1乃至図3の実施の形態のように発泡体10の外表面から空気が漏れ難くなるように、密度を高くした皮膜として形成することもできる。
図3の実施の形態における接触検出装置において、基材1は略直方体の意匠面側は容易に変形しない構造、即ち、ロボット側になっている。その外周に容積構成体4に格納された発泡体10を有している。発泡体10が容積構成体4に収容されると、意匠面から空気の漏れを防止する発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2を形成した発泡体10が形成されている。また、必要に応じて発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2には、意匠的な塗料の塗膜である化粧層15を設けてもよい。
この発泡体10も、コーティング膜またはコーティングフイルム等からなる発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2に外力を与えると、所定の容積構成体4内の空気が排出される。しかし、その外力を解除すると、容積構成体4内の空気の排出が停止され、そして、外力を開放すると、弾性復帰するから、容積構成体4内の空気が希薄になり、外部から空気が案内路5に導入される。センサSENを1個のみ使用した場合、通常状態では、平衡が取れているから、圧力損失がないと想定すれば、外力を加えるときから外力が停止になるときの積分値は、外力が停止になってから外力が解放されるまでの積分値が一定である。センサSENを2台以上配設した場合には、全体で平衡が取れているから、圧力損失がないと想定すれば、外力を加えるときから外力がなくなるまでの積分値は、外力が停止になってから外力が解放されるまでの積分値になり両者は一定である。
本実施の形態は、特定の形状に形成された基材1と、基材1を被覆する発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の複数の平面形状に形成してなる発泡体10と、基材1及び/または発泡体から空気が外気に漏れ難くし、対向する基材1と発泡体10に形成された所定の容積構成体4と、容積構成体4に加えられた外部からの押圧力の変化を、容積構成体4で形成した物理的変化として検出する風量(リットル/秒)センサSENとを具備するものである。
特に、容積構成体4は発泡側補強面10a,10b,10c,10d1,10d2及び発泡側補強面10e,10f,10gで囲んでいるので、発泡体10から空気が外気に漏れ難くなり安定した特性を示す。なお、空気が導入される案内路5は、図2に示す容積構成体4に合わせるように、組み合わせるのが効率的である。
図1乃至図3の実施の形態では、略箱型の内枠6を使用した事例で説明したが、本発明を実施する場合には、発泡体10の弾性によっては内枠6を省略することができる。但し、
各容積構成体4には、特定の弾性形状に形成してなる発泡体10が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体4とする必要がある。
本発明者らは、容積構成体4の配置を2層以上として積載する構成を創作し、その効果を得ることができた。ここでは、図4及び図5を使用して一般化した2層について説明する。
各容積構成体4-X1,4-X2,・・・の間には、所定の距離離れるようにした容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・が形成されており、両者で第1センサユニットSU1を構成している。同様に、第2センサユニットSU2は、容積構成体4-N1,4-N2,4-N3,・・・と容積構成体4-M1,4-M2,4-M3,・・・で構成されている。第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2には、容積構成体内の空気圧または空気流の変化として検出する容積構成体の一端に配設されたセンサSEN11,SEN12,・・・と、センサSEN21,SEN22,・・・,SEN25が配設されていない容積構成体4-X1,4-X2,・・・、4-Y1,4-Y2,4-Y3の他端に配設された空気導入部30を構成している。
各容積構成体4-X1,4-X2,・・・は、発泡体10を充填しており、内部には各
センサSENを配設している。即ち、センサSEN11,SEN12,・・・は、容積構成体4の外部から外力を加えると、容積構成体4内を発泡体10が空気を移動させ、何れかのセンサSEN11,SEN12,・・・を当該空気が移動する。即ち、発泡体10が容積構成体4内の空気を移動させると、その空気は、全てまたは殆ど全ての空気がセンサSEN11,SEN12,・・・を通過する。故に、センサSEN11,SEN12,・・・の積分値の和が、外力によって排出された空気量となり、外力を解除することにより、センサSEN11,SEN12,・・・の積分値の和が、補充された空気量の和となる。
また、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・は、各容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・の配置を決定するもので、例えば、上下の第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の間に不織布を挟んで、センサSEN11,SEN12,SEN13の空気の出入りを自在とする隙間を形成しているSEN11,SEN12,・・・。この容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・の間隔は、所定の距離離れるようにした容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・の間に形成し、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・と、各容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・とを対応させるものである。本実施の形態では、容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・と容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・を同一材料で形成しているが、全く別な材料で形成してもよい。また、上下の第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の間に配設した不織布は、必ずしも必要とするものではない。例えば、センサSEN11,SEN12,・・・を容積構成体4の端部に配設することにより、上下の第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の密着性による問題は生じない。
このように、図4の実施の形態では、各容積構成体4-X1,4-X2,・・・の間で所定の距離離れるようにした容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・が形成され、両者で下平面に配置する第1センサユニットSU1を構成している。また、容積構成体4-N1,4-N2,4-N3,・・・と容積構成体4-M1,4-M2,・・・で上面に配置する第2センサユニットSU2が構成されている。容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・は、端部を接着によって形成され、楕円柱の発泡体10がそこに挿入されている。発泡体10は必ずしも楕円柱形状を必要とするものではなく、直方体のものでもよい。容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・は、センサSEN11,SEN12,・・・またはセンサSEN21,SEN22,SEN23,・・・が接着剤で接着され、発泡体10から空気のみ通過するようになっている。
この容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・と容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・は、容積構成体4-X1,4-X2,4-X3,・・・の幅に対して、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・を、1/2倍と狭くしている。
また、図4及び図5の実施の形態では、各容積構成体4-X1,4-X2,・・・の間で所定の距離離れるようにした容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・が形成され、両者で第1センサユニットSU1を構成している。また、容積構成体4-N1,4-N2,4-N3,・・・と容積構成体4-M1,4-M2,・・・で第2センサユニットSU2が構成されている。
容積構成体4-X1,4-X2,・・・と容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・は、容積構成体4-X1,4-X2,・・・の幅に対して、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・を、2倍と広くしている。即ち、容積構成体4-X1,4-X2,・・・を1倍とすると、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・の幅比が1/3〜3倍とすることができる。
ここで、容積構成体4-X1,4-X2,・・・を1、容積構成体4-Y1,4-Y2,4-Y3,・・・の幅比が1のとき、そのベクトル方向が相違している可能性があるものの外力を検出することができた。
そこで、図5に示すように、空気導入部30を2枚のフランジ部31Aとフランジ部31Bで1枚の容積構成体4-X1,4-X2,・・・または3枚の容積構成体4-M1,4-M2,・・・等を挟み、そして、接着剤で接合したものである。この中空路33(図示しない)は、空気導入部30の長さ方向及びフランジ部31Aとフランジ部31Bを貫通する挿通孔が設けられ、抜け止め防止部34に装着されたビニール管35aによって形成されている。
このビニール管35aと接続された空気導入部30は、フランジ部31A及びとフランジ部31B、中空路33及び抜け止め防止部34で構成されている。
次に、本実施の形態の接触検出装置の電気的制御についての具体的事例を説明する。
例えば、図6乃至図8において、本発明の実施の形態における接触検出装置を取り付けたロボットは、内部に汎用のハードウェア及びソフトウェアを搭載している。また、図9乃至図11の要部斜視図でロボットの胸部41及び肩部42の外観を示している。図9に示すコーナ(角)45は、二次元的または三次元的に空間を形成し、そこに、センサSENから離れて配置したマイクロプロセッサ60を取り付けてもよい。また、必要に応じてそこに電池を配設してもよい。平板封止板8(図示しない)の上に可撓性のフィルムを接合させて、基材1(ロボット外装)とそれを被覆する発泡体10を構成している。
本実施の形態では、センサSENはソリッドタイプの板に孔を設けた板状体46に接着させている。特に、本実施の形態のロボットは、胸部41の内側に、図示しない連続気泡体の発泡合成樹脂材料板で体積を確保し、基材1(ロボット)を被覆する発泡体10との間に容積構成体4を形成し、更に、容積構成体4を閉じる空気を通過させない、かつ、センサSENのみに圧力が加わるようにしている。結果的に、基材1(ロボット)が金属であるから、センサSENが固定される。なお、リード線止49は、リード線Lの配線用止めである。
センサSEN1,SEN2,・・・と容積構成体4内の発泡体10は、その発泡体10の空気がセンサSEN1,SEN2,・・・を介して出入りするように必要な弾性を有している。図示では、長さ方向の垂直断面が楕円形の発泡体10を挿入しているが、本発明を実施する場合には、長さ方向の垂直断面が長方形のものであってもよい。
特に、発泡体10を直方体としていない形状のものは、発泡体10の変形が自在であり3次元的に特性を良くすることができる。
本実施の形態の接触検出装置のロボット異常検出は、センサSENの出力が所定の振幅に到達したとき、ロボットの接触検出によるシステムの異常として検出する。
また、センサSEN自体またはセンサ構成体の異常は、センサSEN出力を0.1秒単位にサンプリングし、そのサンプリングのパターンがセンサ自体の異常か、フィルタの目詰まりか、センサの誤動作か、予測していたパターンであるか否かを判断するものであり、端的には、サンプリングのパターンとして好ましいパターンを選択し、それ以外を異常として検出するものである。
ここで、ロボットの胸部41外側のコーナを押圧すると、コーナのみが指と接触しており、そこが窪むように見受けられるが、この窪みによる歪が、容積構成体4を形成した機械的強度の弱い部分に集中し、容積構成体4が体積変化を生じ、それをセンサSENで検出することができる。
結果的には、ロボットの胸部41に付与する外力が検出できる。本実施の形態のロボットには、肩部42の接触を検出していないが、全体に設けなくても、一部にストレス(歪)が入ると、動作することが確認された。
したがって、基材1及び発泡体10との間の片側または両側に、基材1及び発泡体10から空気が外気に漏れ難い容積構成体4を形成し、センサSENの出力によって容積構成体4にどれだけの外力が加わったかを判断することにより、基材1及び発泡体10の何れかに押圧力が加わり、容積構成体4の体積が変化した要因の存在を把握し、基材1及び発泡体10との間の片側または両側に人体等が接触したことを判断するものである。
特定の本実施の形態における形成された基材1は、1枚の発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料、または複数枚を積層接着した発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料としたものである。または、本実施の形態のように、ロボットの一部とすることができる。
したがって、基材1と発泡体10が同じ特性の材料とすることができるので、対向する基材1と発泡体10が同一材料となり軽量化及び加工が容易となる。また、伸縮が自在でない、即ち、伸縮しないシートを使用することもでき、これによって、基材1の用途を広げることができる。
次に、センサSENは、流入口に空気の圧力を導入するものである。したがって、図1に示す案内路5を介して流入口に空気を通し、その体積変化をマイクロプロセッサ60のセンサSENの異常振幅検出部分によって振幅が所定の閾値Vt以上であるか否かを検出する。即ち、異常振幅検出部によって所定の閾値Vt以上の振幅が検出されると、その振幅のピーク値の検出を停止する。なお、閾値Vt以上の振幅検出部の出力は、ロボット装置全体の停止信号となる。
マイクロプロセッサ60のセンサSENの入力は、振幅が所定の閾値よりも大のとき、ロボットのシステムの異常と判断する。赤LED62はセンサSENを含む何らかの異常を『センサ異常』の出力でシステムの異常と点灯表示する。黄LED63はセンサSENの異常がないとき、『センサ異常』と点灯表示する。
即ち、マイクロプロセッサ60のセンサSENの振幅検出部によって所定の閾値Vt以上の振幅が検出されると、『センサ検出異常』と判断する。
次に、「センサテスト」ルーチンについて、図7に示すフローチャートで具体的に説明する
この「センサテスト」ルーチンは、電源投入時または1千〜1万回に1回のタイミングで、図7に示すフローチャートを実行する。
まず、ステップS1で初期設定を行い、ステップS2で空気導入部30のバルブ36が密閉状態から全開状態とする。ステップS3でエアーポンプからなる空気圧供給器39を動作させ、そして、ステップS2乃至ステップS4のルーチンを繰返して実施し、例えば、ステップS4では5秒以上動作の継続を判断する。ステップS4で5秒以上動作の継続を判断すると、ステップS5で所定の圧力以上であるか否かを判断する。所定の圧力以上にないとき、ステップS6でセンサ自体の検出異常であるか、または空気が外気に漏れ難い容積構成体4の漏れ、または容積構成体4の一部の亀裂として『センサ検出異常(1)』としてステップS6で本実施の形態の接触検出装置の異常停止を行う。
また、ステップS5で所定の圧力以上と認識したとき、ステップS7でバルブ36を全閉とし、ステップS8で例えば、0.1秒間隔のセンサの空気圧力または流速をメモリに書き込み、次に、ステップS8で1秒間の空気圧力または流速をパターン化するため、例えば、0.1秒間隔でメモリに空気圧力または流速を格納し、そのパターン化を行う。ステップS8でパターン化した空気圧力または流速が異常を示すものであるか否かをステップS9で判断する。即ち、センサ自体の検出異常であるか、または空気が外気に漏れ難い容積構成体4の漏れ、または容積構成体4の一部の亀裂として『センサ検出異常(2)』として、ステップS10で本実施の形態の接触検出装置の異常停止を行う。
ステップS8で0.1秒間隔のセンサの空気圧力または流速をメモリに書き込み、1秒間の空気圧力または流速をパターン化して、ステップS9でパターン化した空気圧力または流速が異常でないと判断されるとき、ステップS11で容積構成体4の空気圧が外気圧と同じになる時間、例えば、数秒、30秒、1分間等の経過を待ってこのルーチンを終了する。
「センサテスト」ルーチンで、所定の閾値Vt以上の振幅が検出されないとき、メインプログラムの実行となる。まず、ステップS21で異常振幅を検出し、異常振幅を検出したとき、ステップS24で赤色LEDを点灯させ、ステップS25でセンサ異常出力を検出し、フォトカプラを介して本実施の形態の接触検出装置の異常停止を行う。
また、ステップS21で異常振幅を検出し、異常振幅を検出しなかったとき、ステップS22で黄色LEDを点灯させ、ステップS23で運転を出力し、フォトカプラを介して本実施の形態の接触検出装置の異常停止を行う。
このように、図4及び図5に示す本実施の形態の接触検出装置の第1センサユニットSU1は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の間隔毎に弾性形状に形成してなる第1の発泡体10、第1の発泡体10が含む空気が漏れ難く形成された第1の容積構成体4、第1の容積構成体4に加えられた外力の変化を第1の容積構成体4で形成した物理的変化量として検出する第1の容積構成体4に連通させた第1のセンサSENから構成されている。
また、第2センサユニットSU2は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の間隔毎に弾性形状に形成し、第1センサユニットSU1の第1の発泡体4に並行する第2の発泡体4、第2の発泡体10が含む空気が漏れ難く、かつ、第1の容積構成体4の垂直方向に並行して所定の間隔毎に離れ、隣接して形成された第2の容積構成体4、第2の容積構成体4に加えられた外力の変化を、第2の容積構成体4で形成した物理的変化量として検出する第2のセンサSENからなる。
本実施の形態の接触検出装置は、第1センサユニットSU1、第2センサユニットSU2から構成されるものである。
したがって、本実施の形態の接触検出装置は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の間隔毎に弾性形状に形成してなる第1の発泡体10、第1の発泡体10が含む空気が漏れ難く形成された第1の容積構成体4、第1の容積構成体4に加えられた外力の変化を第1の容積構成体4で形成した物理的変化量として検出する第1の容積構成体4に連通させた第1のセンサSENからなる第1センサユニットSU1と、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の間隔毎に弾性形状に形成し、第1センサユニットSU1の第1の発泡体10に並行する第2の発泡体10、第2の発泡体10が含む空気が漏れ難く、かつ、第1の容積構成体10の垂直方向に並行して離れ、隣接して形成された第2の容積構成体4、第2の容積構成体4に加えられた外力の変化を、第2の容積構成体4で形成した物理的変化量として検出する第2のセンサSENからなる第2センサユニットSU2からなるものである。
したがって、平面配置した第1センサユニットSU1と特定の間隔毎に弾性形状に形成してなる第2センサユニットSU2の容積構成体4が、交互に配置できるから、第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の属性が近似し、第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2との属性を単一化できる。容積構成体4の体積が大きくなっても、スポット暖房・冷房に近いとか、その風当たりがあるとか、悪いとかの環境条件によってセンサの出力が変化することがない。
故に、1個の容積構成体4に2個のセンサSENを配設する場合であっても、比較的広範に2個のセンサSENを配置でき、また、2個以上のセンサSENを配置することもできる。
何れにしても、本実施の形態では、容積構成体4の容積の増加と減少は限られた空間の容積を変化させているものであるから、センサSENで得られる容積の増加量と減少量は結果的に等しくなる。よって、容積構成体4の容積の均一化が容易であり、センサSENの特性が均一化可能であり、ロボット等の接触検出装置というシステムの正常・異常と、そのセンサ自体の正常・異常を判別できる。
第1センサユニットSU1の第1の容積構成体4と第1センサユニットSU1の第2の容積構成体4との間、即ち、第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の特定の間隔毎に弾性形状に位相ずれを生じさせて、第1センサユニットSU1の第1の容積構成体4と容積構成体4との間に、第2センサユニットSU2の前記第2の容積構成体4を嵌め込めば、平面的のみでなく、立体的にも安定した配置が選択できる。
したがって、容積構成体4の容積の均一化が容易であり、センサSENの特性が均一化可能であり、ロボット等のシステムの正常・異常と、センサ自体の正常・異常を判別できる。
本実施の形態の接触検出装置は、第1センサユニットSU1の第1の容積構成体4と第2センサユニットSU2の第2の容積構成体4との間に、第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2との間に積載する容積構成体4を設けたものである。
第1センサユニットSU1の第1の容積構成体4と第2センサユニットSU2の第2の容積構成体4との間、即ち、第1センサユニットSU1と第2センサユニットSU2の特定の間隔毎に弾性形状に位相ずれを生じさせて、第1センサユニットSU1の第1の容積構成体4と容積構成体4との間に、第2センサユニットSU2の第2の容積構成体4を嵌め込めば、平面的のみでなく、立体的にも安定した配置が選択できる。
したがって、容積構成体4の容積の均一化が容易であり、センサSENの特性が均一化可能であり、ロボット等のシステムの正常・異常と、センサ自体の正常・異常を判別できる。
本実施の形態の接触検出装置は、発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の弾性形状に形成してなる発泡体10と、その発泡体10が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体4と、その容積構成体4に加えられた外力の変化を容積構成体4内の空気圧または空気流の変化として検出する容積構成体4の一端に配設されたセンサSEN11,SEN12,・・・またはセンサSEN21,SEN22,SEN23,・・・と、センサSEN11,SEN12,・・・またはセンサSEN21,SEN22,SEN23,・・・が配設されていない容積構成体4の他端に配設された空気導入部30と、空気導入部30に対して空気の供給と遮断が自在なバルブ36と、空気導入部30に接続され、容積構成体4に圧縮空気を供給する空気圧供給器39と、空気圧供給器39で供給する空気を浄化処理するフィルタ37a,37bとを具備し、基材1及び/または発泡体10に形成された所定の容積構成体4は、容積構成体4を略均一な体積としてセンサSENを割り当てて異常を判断するものである。
したがって、基材1及び/または発泡体10に形成された所定の容積構成体4は、容積構成体4を略均一な体積としてセンサSENを割り当てて異常を判断するものであるから、各容積構成体4が均一な体積であるから、各異常出力として得られるセンサ出力は略均一となる。故に、固定抵抗またはIC回路によって均一なものを製造することができる。
このように、基材1及び/または発泡体10から物理的変化量として、漏れ難くした容積構成体4内の物理的変量を検出するものであるから、広範な範囲に加えられた圧力を検出することができ、二次元的な平面的構成であっても、三次元的な立体的構成であっても施工でき、外部から所定の圧力を検出できる。
また、容積構成体4の物理的変化として検出するセンサSENは、容積構成体4に加えられた外力を、容積構成体4の物理的変化量としてセンサSENで検出し、通常の容積構成体4に加えられた接触圧等として検出する。
即ち、本願発明の容積構成体4の物理的変化量を検出するセンサSENが、略均一な容積構成体4に取り付けられているので、その物理的変化量の検出に向けて、センサ自体の正常・異常を判別でき、殊に、起動時に対して、何時発生するか分からない接触直前のタイミングにセンサ異常が発生していないかを判別できる。
本実施の形態では、フィルタ37a,37bを2枚としているが、本発明を実施する場合には、フィルタ37aまたはフィルタ37bを1枚とすることもできる。特に、フィルタ37aまたはフィルタ37bを1枚としたものでは、フィルタの目の細かいものが1枚となる。
また、本実施の形態のビニール管35a,35b,35cは、ソリッドのビニール管からなり、可撓性に富む架橋ポリエチレン管、フッ素樹脂チューブ、シリコーンチューブ等からなり、抜け止め防止部34に対して容易にビニール管35aが離脱しないようになっている。
そして、前記センサ及び前記容積構成体は、何れもセンサ異常として信号が出力される可能性の高いものを呼んでいる。しかし、基材1または発泡体10と特定できないし、基材1及び発泡体10とも特定できない。このような空気圧の漏れ等がある場合も存在するから、前記センサ及び前記容積構成体の異常はセンサ構成体の異常となる。
センサ自体の問題であるか否かを特定できないものは、検出される異常の可能性があることから、それらをまとめて、センサ構成体と呼ぶこととする。
本発明を実施する場合には、まず、バルブ36を全開状態とし、容積構成体4を介して空気圧供給器39から空気圧を供給する。容積構成体4に継続的に所定の圧力が維持できないとき、前記センサの異常または前記容積構成体4の亀裂等により、前記容積構成体4からの空気圧の漏れ等により、空気圧が低下したとして『センサ検出異常』を出力する。また、一度に空気圧が低下しなかった時でも、10回程度の事例で説明したが、現実の電子処理では10〜1000回程度のサンプリングを行い、そのパターン認識により、前記センサと前記容積構成体4が正常であるか否かを判断する。ここでは、前記センサと前記容積構成体の挙動から、前記センサSENと容積構成体4の異常を『センサ検出異常』とするものである。
常にメインルーチンは、ステップS21で異常振幅検出を行い、その振幅値が大きいと、赤LEDを点灯し、フォトカプラ62を介してセンサ異常として運転出力を停止する。ステップS21で異常振幅検出を行い、その振幅値が小さいと、黄LEDを点灯し、フォトカプラ63を介してセンサ異常がないとして運転出力を許容する。
このとき、本実施の形態のビニール管35,35a,35b,35cは、ソリッドのビニール管からなり、可撓性に富むから、バルブ36で密閉状態となったとき、前記センサと容積構成体4の異常を検出できる。
本発明を実施する場合には、寿命試験等で機械的振動を付与しても、センサSENが発泡体10で保持され、または、内枠6を介して保持され、かつ、センサSENも軽量であるから、発泡体10との振動時の位相遅れが少なく、センサSEN及び本実施の形態の接触検出装置の負担は少なくなっている。
特に、ソリッドのビニール管35a,35b,35cを配設した場合でも、バルブ36が密閉状態になると、空気導入部30との間で振動が遮断され、特に、バルブ36の密閉状態では振動が生じないものであるから、ビニール管35a,35b,35cによるストレスも無視できる程度に少ない。
本実施の形態の接触検出装置の空気圧供給器39は、バルブ36の密閉状態で連通状態をオフとするものであるが、所定の定量値を空気流としてセンサSENに流し、センサSENの出力が所定の範囲内で正常と判断し、それを脱すると異常と判断する構成とすることもできる。
このとき、空気導入部30から空気圧供給器39の間には、ビニール管35a,35b,35cが配設されるが、当該ビニール管35a,35b,35cが密閉状態で衝撃吸収機能を持つことから、ビニール管35a,35b,35cの負担が殆どない。
SEN センサ
1 基材
1a,1b,1c,1d1,1d2、1e,1f,1g 基材側補強面
4 容積構成体
6 内枠
10 発泡体
10a,10b,10c,10d1,10d2、10e,10f,10g 発泡側補強面
30 空気導入部
31 フランジ部
32 筒部
34 抜け止め防止部
35a,35b,35c ビニール管
36 バルブ
37a,37b フィルタ
39 空気圧供給器
60 マイクロプロセッサ

Claims (1)

  1. 発泡合成樹脂材料または発泡ゴム材料を特定の弾性形状に形成してなる発泡体と、
    前記発泡体が含む空気が漏れ難く形成された容積構成体と、
    前記容積構成体に加えられた外力の変化を前記容積構成体内の空気圧または空気流の変 化として検出する前記容積構成体の一端に配設されたセンサと、
    前記センサが配設されていない前記容積構成体の他端に配設された空気導入部と、
    前記空気導入部に対して空気の供給と遮断が自在なバルブと、
    前記空気導入部に接続され、前記容積構成体に圧縮空気を供給する空気圧供給器と、
    前記空気圧供給器で供給する空気を浄化処理するフィルタと
    を具備することを特徴とする接触検出装置。
JP2019040321A 2019-03-06 2019-03-06 接触検出装置 Active JP6867653B6 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040321A JP6867653B6 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 接触検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040321A JP6867653B6 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 接触検出装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020143984A true JP2020143984A (ja) 2020-09-10
JP6867653B2 JP6867653B2 (ja) 2021-05-12
JP6867653B6 JP6867653B6 (ja) 2021-06-23

Family

ID=72354036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040321A Active JP6867653B6 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 接触検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6867653B6 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113483930A (zh) * 2021-06-28 2021-10-08 北京京东乾石科技有限公司 碰撞检测装置、分体式配送机器人和碰撞检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113483930A (zh) * 2021-06-28 2021-10-08 北京京东乾石科技有限公司 碰撞检测装置、分体式配送机器人和碰撞检测方法
CN113483930B (zh) * 2021-06-28 2023-08-04 北京京东乾石科技有限公司 碰撞检测装置、分体式配送机器人和碰撞检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6867653B2 (ja) 2021-05-12
JP6867653B6 (ja) 2021-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9852723B2 (en) Acoustic modules
US10258934B2 (en) Waterproof member and electronic device including the waterproof member
KR20180128483A (ko) 비다공성 음향 멤브레인을 위한 압력 균등화 구조체
JP6867653B2 (ja) 接触検出装置
JP2008501103A5 (ja)
JP2017528940A5 (ja)
US20140227150A1 (en) Microfluidic device and method for producing a microfluidic device
JP2020532722A5 (ja)
US20180198054A1 (en) Piezoelectric Bimorph Disk Outer Boundary Design and Method for Performance Optimization
CN110719888A (zh) 微型流路器件
KR100749170B1 (ko) 연료전지 세퍼레이터, 그 제조방법 및 세퍼레이터를이용하는 연료전지와 차량
US11052342B2 (en) Pocket filter element
JP6913906B2 (ja) 接触検出装置
JP6854488B2 (ja) 接触検出装置
JP6325732B1 (ja) 接触検出装置
JP6352573B1 (ja) 接触検出装置
US10830736B2 (en) Sensor skin
JP2021060236A (ja) 接触検出チェック装置
CN207174418U (zh) 一种可撕免清洁塑料挡板
CN111907459B (zh) 一种空气介质探测传感装置及汽车座椅
Vo et al. Sheet‐Based Fluidic Diodes for Embedded Fluidic Circuitry in Soft Devices
TW201714796A (zh) 袋體的止回閥構造及其製造方法
KR100739831B1 (ko) 공기 자루
WO2024072970A3 (en) Flexible mold for the rapid deployment of structures
CN105699065A (zh) 可曲挠橡胶接头连接松紧度检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6867653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250