JP2020143942A - 機械電気変換装置及び機械電気変換装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】経時的な感度の低下を抑制して、長期にわたり着用者の動きを適切に検出可能な機械電気変換装置を提供する。【解決手段】伸縮性基材2にセンサ部3が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置1であって、前記センサ部3は、絶縁層6と、前記絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5と、各導電性布帛4,5が前記絶縁層6に接合された接着層8a,8bと、を備えて構成され、前記センサ部3は、前記伸縮性基材2と前記センサ部3との接触面が遊離した状態で、前記伸縮性基材2に固定されている。【選択図】図2
Description
本発明は、伸縮性基材にセンサ部が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置及び機械電気変換装置の製造方法に関する。
身に纏う衣服などに機械電気変換装置を取り付けて、着用者の身体の動きなどを計測することを目的とするセンサ付き衣服が注目されている。
特許文献1には、このようなセンサ付き衣服として、着用者の動作を電気信号として捉えることを目的とする歪みセンサ付き布帛が提案されている。
当該センサ付き布帛は、伸縮可能なシート状の布帛と、この布帛の一方の面側に積層される歪みセンサと、を備え、前記布帛が、歪みセンサが積層される領域の少なくとも一部の表層に歪みセンサの接着に寄与する繊維及び樹脂を含む複合層を有する。
上述した歪みセンサ付き布帛は、所定方向に配向されたCNT(カーボンナノチューブ)膜を有するCNTセンサ自体を、接着剤を介して布帛に固定するように構成されているので高いセンサ感度が得られると記載されている。
しかし、接着剤を介してセンサ部を布帛に直接に固定すると、布帛が伸縮を繰り返すたびにセンサ部を布帛に固定している接着層も同様に伸縮して、接着層による接着力の作用によってセンサ部に掛かるストレスでセンサ部の感度が低下して十分な耐久性能が得られないという問題があった。
その対策として、接着層による接着力を強化しても、若干の耐久性能は上がるが、満足する耐久性能を確保することが困難であるという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、経時的な感度の低下を抑制して、長期にわたり着用者の動きを適切に検出可能な機械電気変換装置及び機械電気変換装置の製造方法を提供する点にある。
この目的を達成するため、本発明による機械電気変換装置の第一の特徴構成は、伸縮性基材にセンサ部が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置であって、前記センサ部は、絶縁層と、前記絶縁層を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛と、各導電性布帛が前記絶縁層に接合された接着層と、を備えて構成され、前記センサ部は、前記伸縮性基材と前記センサ部との接触面が遊離した状態で、前記伸縮性基材に固定されている点にある。
センサ部が、伸縮性基材とセンサ部との接触面が遊離した状態で、伸縮性基材に固定されているため、伸縮性基材の伸縮に伴ってセンサ部が伸縮することで伸縮性基材の伸縮状態がセンサ部により適切に検出される。しかし、伸縮性基材とセンサ部の間は遊離され接着層が介在していないので、接着層の剥離による感度の低下という現象が生じることがなく、長期にわたり着用者の動きを適切に検出することができるようになる。
同第二の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記センサ部の少なくとも一対の対向辺が前記伸縮性基材に縫着されている点にある。
伸縮性基材とセンサ部との接触面が遊離した状態で、センサ部を伸縮性基材に固定する態様として、センサ部の少なくとも一対の対向辺が前記伸縮性基材に縫着されていることが好ましい。
同第三の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記センサ部を挟んで前記伸縮性基材に対向配置された被覆層を備え、前記センサ部は、前記被覆層に形成された接着層により前記伸縮性基材に固定されている点にある。
伸縮性基材とセンサ部との接触面が遊離した状態で、センサ部を伸縮性基材に固定する態様として、センサ部を被覆する被覆層を設けて、当該被覆層に形成された接着層により伸縮性基材にセンサ部を固定することが好ましい。この場合、被覆層と伸縮性基材の間でセンサ部が被覆されるので、例えばセンサ部が外力によって損傷するような事態を回避でき、被覆層及び伸縮性基材が防湿加工されていればセンサ部に対する防湿性が得られる。
同第四の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記絶縁層が前記導電性布帛の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成され、前記センサ部は、前記絶縁層に形成された接着層により前記伸縮性基材に固定されている点にある。
伸縮性基材とセンサ部との接触面が遊離した状態で、センサ部を伸縮性基材に固定する態様として、絶縁層を導電性布帛の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成しておき、絶縁層に形成された接着層によりセンサ部を伸縮性基材に固定することが好ましい。
同第五の特徴構成は、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記センサ部は、各導電性布帛の形状の変化を静電容量の変化として検出する静電容量センサで構成されている点にある。
絶縁層を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛が伸長すると、電極として機能する導電性布帛の面積Sが大きくなるとともに、電極間の距離dが短くなるため、静電容量(C∝S/d)が増大し、逆に導電性布帛が収縮すると、電極として機能する導電性布帛の面積Sが小さくなるとともに、電極間の距離dが長くなるため、静電容量(C∝S/d)が減少するので、伸縮性基材の伸縮の程度を静電容量で検出できる静電容量センサとして好適に用いることができる。
同第六の特徴構成は、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記伸縮性基材が伸縮性の布帛で構成されている点にある。
伸縮性を備えた編地や織地の布帛で伸縮性基材を構成することで、身体の動きなどを計測するための衣類に好適に機械電気変換装置を組み込むことができるようになる。
本発明による機械電気変換装置の製造方法の第一の特徴構成は、伸縮性基材にセンサ部が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置の製造方法であって、前記センサ部は、絶縁層と、前記絶縁層を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛と、各導電性布帛が前記絶縁層に接合された接着層と、を備えて構成され、前記伸縮性基材と前記センサ部との接触面が遊離した状態で、前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する点にある。
同第二の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記センサ部の少なくとも一対の対向辺を前記伸縮性基材に縫着する点にある。
同第三の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記センサ部を挟んで前記伸縮性基材に被覆層を対向配置し、前記被覆層に形成された接着層により前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する点にある。
同第四の特徴構成は、上述の第一の特徴構成に加えて、前記絶縁層を前記導電性布帛の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成しておき、前記絶縁層に形成された接着層により前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する点にある。
本発明によれば、経時的な感度の低下を抑制して、長期にわたり着用者の動きを適切に検出可能な機械電気変換装置及び機械電気変換装置の製造方法を提供することができるようになった。
以下、本発明による機械電気変換装置及び機械電気変換装置の製造方法を、図面に基づいて説明する。
[機械電気変換装置の構成]
図1(d)に示すように、本発明による機械電気変換装置1は、肘部の関節や膝部の関節などに装着するサポータ100に組み込まれている。サポータ100は、関節部に捲回する支持帯101と、支持帯101の端部102,103を固定する面ファスナー104を備え、肘や膝に対向する位置に機械電気変換装置1が取り付けられている。図1(d)中、符号110で示す装置は、機械電気変換装置1の電気特性を計測し、無線出力する信号処理装置であり、サポータ100を装着した状態で肘や膝の関節を屈伸すると、機械電気変換装置1が伸縮してその機械的な動きが電気信号として取り出される。
図1(d)に示すように、本発明による機械電気変換装置1は、肘部の関節や膝部の関節などに装着するサポータ100に組み込まれている。サポータ100は、関節部に捲回する支持帯101と、支持帯101の端部102,103を固定する面ファスナー104を備え、肘や膝に対向する位置に機械電気変換装置1が取り付けられている。図1(d)中、符号110で示す装置は、機械電気変換装置1の電気特性を計測し、無線出力する信号処理装置であり、サポータ100を装着した状態で肘や膝の関節を屈伸すると、機械電気変換装置1が伸縮してその機械的な動きが電気信号として取り出される。
機械電気変換装置1の一対の接続電極15と信号処理装置110の接続電極115とがそれぞれ一対の雌型及び雄型のスナップボタンで構成され、サポータ100に着脱自在に取り付けられる。なお、スナップボタンのようなフック部材を接続電極として用いる以外に、接続用のコネクタが先端に配されたリード線を引き出すように構成してもよい。
信号処理装置110から発信された電気信号は受信部を備えた計測機器で受信され、被装着者の関節部の運動状態がモニタ可能に構成されている。
図1(a),(b),(c)に示すように、機械電気変換装置1は、伸縮性基材2の一例である織ゴム生地2と、織ゴム生地2に重畳配置された可撓性のセンサ部3を備えて構成されている。センサ部3は、絶縁層6と、絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5を備えて構成され、絶縁層6と導電性布帛4,5とは接着層を介して接合され、センサ部3を被覆する被覆層7を介してセンサ部3が織ゴム生地2に固定されている。織ゴム生地2の両端が背面に折り返されて取付用のループを形成するように縫着されている。被覆層7として絶縁層6と同様の素材を用いることができ、以下では被覆層7を表層の絶縁層7とも表記する。
図1(a)では、下層の導電性布帛4の幅より上層の導電性布帛5の幅が狭い形状であるが、上下同幅であってもよいし、逆に下層の導電性布帛4の幅より上層の導電性布帛5の幅が広い形状であってもよい。
センサ部3は、一対の伸縮性の導電性布帛4,5が絶縁層6を挟んで対向配置される一対の対向電極として機能し、織ゴム生地2の伸縮に伴って、一対の伸縮性の導電性布帛4,5及び絶縁層6が伸縮するという機械的な形状の変化を、静電容量の変化として検出する静電容量センサとなる。
即ち、絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5が伸長すると、電極として機能する導電性布帛4,5の面積Sが大きくなるとともに、電極間の距離dが短くなるため、静電容量(C∝S/d)が増大する。逆に導電性布帛4,5が収縮すると、電極として機能する導電性布帛4,5の面積Sが小さくなるとともに、電極間の距離dが長くなるため、静電容量(C∝S/d)が減少する。
機械電気変換装置を構成するセンサ部3が、織ゴム生地2の伸縮に伴って伸縮する導電性布帛4,5の抵抗値の変化を検出する可変抵抗器で構成されていてもよい。
即ち、センサ部3は、絶縁層6と、絶縁層6を挟んで対向配置され、接着層を介して接合された一対の伸縮性の導電性布帛4,5により構成されていればよい。
図1(a)には、表層の絶縁層7(図中、破線で示す。)が設けられる前の平面視の機械電気変換装置1が示され、図1(b)は表層の絶縁層7で電極4,5(図中、破線で示す。)が被覆された後の平面視の機械電気変換装置1が示され、図1(c)には、図1(b)のA−A線断面が示されている。
図2(a)には、図1(b)のB−B線断面が示されている。図2(a)に示すように、センサ部3は、絶縁層6を挟むように配置された導電性布帛4,5が其々接着層8a,8bを介して接合されている。そして、下側面に接着層8cが形成された表層絶縁層7により、織ゴム生地2に重畳するように配置されたセンサ部3が織ゴム生地2に接着固定されている。
つまり、センサ部3を挟んで伸縮性基材2に対向配置された被覆層7を備え、センサ部は、被覆層7に形成された接着層8cにより伸縮性基材2に固定されている。詳述すると、導電性布帛4と織ゴム生地2が接着剤で直接的に固定されるのではなく、接着層8cを介して表層絶縁層7とセンサ部3が接着固定され、さらに接着層8cを介して表層絶縁層7の縁部と織ゴム生地2とが接着されることにより、センサ部3と織ゴム生地2とが一体的に伸縮するように構成されている。
本実施形態では、センサ部3を構成する上層の導電性布帛5及び下層の導電性布帛4の縁部が接着層8cを介して表層絶縁層7と接着されているが、上層の導電性布帛5のみが接着層8cを介して表層絶縁層7と接着されていてもよい。
接着層8cを介した表層絶縁層7とセンサ部3との接着領域は、表層絶縁層7に対するセンサ部3の対向面の全面であることが好ましいが、センサ部3と織ゴム生地2とが一体的に伸縮する限り、少なくともセンサ部3の対向面の長手方向に沿う両端縁部が接着固定されていればよい。
伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3が伸縮性基材2に固定されるので、伸縮性基材2とセンサ部3とが接着層を介して固定される場合に問題となる接着層8a,8bの剥離による感度の低下という現象が生じることがなく、長期にわたり着用者の動きを適切に検出することができるようになる。
また被覆層7と伸縮性基材2の間でセンサ部3が被覆されるので、例えばセンサ部3が外力によって損傷するような事態を回避でき、被覆層7及び伸縮性基材2が防湿加工されていればセンサ部3に対する良好な防湿性が得られる。
以上の通り、当該機械電気変換装置1の製造方法は、伸縮性基材2にセンサ部3が重畳配置された機械電気変換装置1の製造方法であって、センサ部3は、絶縁層6と、絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5と、各導電性布帛4,5が絶縁層6に接合された接着層8a,8bと、を備えて構成され、伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材2に固定するように構成され、センサ部3を挟んで伸縮性基材2に被覆層7を対向配置し、被覆層7に形成された接着層8cによりセンサ部3を伸縮性基材2に固定するように構成されている。
[伸縮性の導電性布帛]
電極を構成する伸縮性の導電性布帛4,5として、導電糸を用いたフライス編地を採用し、コース方向が長手方向(伸縮方向)に沿うように配された帯状編地で構成することができる。
電極を構成する伸縮性の導電性布帛4,5として、導電糸を用いたフライス編地を採用し、コース方向が長手方向(伸縮方向)に沿うように配された帯状編地で構成することができる。
導電性布帛4,5を、コース方向が長手方向に沿うように配された帯状のフライス編地で構成すれば、伸縮性基材2の大きな伸縮に対応して導電性布帛4,5も大きく伸長するので、ダイナミックレンジの広いセンサ部を実現でき、また、フライス編地はコース方向に大きく伸長するときに、ウエール方向に収縮することが少ないので、ウエール方向に収縮することによる感度特性の変化の影響を低減できる。
例えば、導電糸として、ナイロンなどの樹脂繊維や綿糸などの天然繊維、或いは金属線等を芯として、この芯に湿式や乾式のコーティング、メッキ、真空成膜、その他の適宜被着法を用いて金属成分を被着させた金属被着線(メッキ線)を使用するのが好適である。芯には、モノフィラメントを採用することも可能ではあるが、モノフィラメントよりもマルチフィラメントや紡績糸のほうが好ましい。
芯に被着させる金属成分には、例えばアルミ、ニッケル、銅、チタン、マグネシウム、錫、亜鉛、鉄、銀、金、白金、バナジウム、モリブデン、タングステン、コバルト等の純金属やそれらの合金、ステンレス、真鍮等を使用することができる。本実施形態ではナイロンやポリエステルで構成されるマルチフィラメントに銀メッキした糸が用いられている。導電糸の繊度は33dtex〜400dtexが好ましい。特には70dtex〜300dtexが好ましい。導電糸2yとして芯糸に金属成分を被着させた金属メッキ糸を用いる例を説明したが、例えば、日本新素材株式会社製のシルベルンZAG(登録商標)などにように、天然繊維や合成繊維に銀イオンを付着させた銀イオン糸を用いることも可能である。
また、導電糸とポリウレタン糸を添え編み編成したフライス編地を構成し、編み立て後にヒートセット加工することによりポリウレタン糸が熱変形して銀メッキ糸の交編部に融着することにより解れ止め加工された編地を用いることができる。
導電性布帛として、上述したフライス編地を用いることが好ましいが、天竺編(平編)、リブ編(ゴム編、フライス編)、パール編などのヨコ編地、デンビー編(トリコット編)、アトラス編などのタテ編地、或はそれらの変化組織などの編地を用いることができ、ポリウレタンなどの伸縮糸を芯糸とした金属被着線を用いて織成した平織、綾織、朱子織などの織地を用いることも可能である。
[絶縁層と接着層]
絶縁層6,7として、伸縮性を備えたエラストマシートを用いることができ、例えば融点が200℃程度のポリウレタンシートを好適に用いることができる。絶縁層6としてポリウレタンシートの両面にホットメルト接着剤層を形成し、導電性布帛4,5を両側に重畳した状態で熱圧着することによりセンサ部3を構成することができる。ホットメルト接着剤層が接着層8a,8bとなる。
絶縁層6,7として、伸縮性を備えたエラストマシートを用いることができ、例えば融点が200℃程度のポリウレタンシートを好適に用いることができる。絶縁層6としてポリウレタンシートの両面にホットメルト接着剤層を形成し、導電性布帛4,5を両側に重畳した状態で熱圧着することによりセンサ部3を構成することができる。ホットメルト接着剤層が接着層8a,8bとなる。
さらに、伸縮性基材2上に重畳配置したセンサ部3の上方から、絶縁層7として下面にホットメルト接着剤層を形成したポリウレタンシートを被覆し、熱圧着することにより、センサ部3が伸縮性基材2に固定される。ホットメルト接着剤層が接着層8cとなる。
ホットメルト接着剤として、例えば、ポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー樹脂、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂等が挙げられる。中でも反応型ホットメルト樹脂は、接着強度が高く、しかも短時間での接着が可能な点で特に好ましい。
[伸縮性基材]
伸縮性基材2として、織ゴム生地を用いた例を説明したが、織ゴム生地以外の伸縮性を有する布帛を用いることも可能である。伸縮性を備えた編地や織地の布帛で伸縮性基材を構成することで、身体の動きなどを計測するための衣類に好適に機械電気変換装置を組み込むことができるようになる。
伸縮性基材2として、織ゴム生地を用いた例を説明したが、織ゴム生地以外の伸縮性を有する布帛を用いることも可能である。伸縮性を備えた編地や織地の布帛で伸縮性基材を構成することで、身体の動きなどを計測するための衣類に好適に機械電気変換装置を組み込むことができるようになる。
[機械電気変換装置の他の構成]
伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材に固定する態様として、図3(a)に示すように、センサ部3の少なくとも一対の対向辺を伸縮性基材2に縫着することにより、センサ部3を伸縮性基材2に固定するように構成してもよい。センサ部3が帯状に構成される場合には、長手方向に沿う対向辺の近傍を縫着することが好ましく、センサ部3の全周を、伸縮性基材2に縫着してもよい。図3(a)中、符号20は縫着部を示している。
伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材に固定する態様として、図3(a)に示すように、センサ部3の少なくとも一対の対向辺を伸縮性基材2に縫着することにより、センサ部3を伸縮性基材2に固定するように構成してもよい。センサ部3が帯状に構成される場合には、長手方向に沿う対向辺の近傍を縫着することが好ましく、センサ部3の全周を、伸縮性基材2に縫着してもよい。図3(a)中、符号20は縫着部を示している。
この場合、伸縮性基材2の伸長に伴ってセンサ部3も伸長する必要があるので、センサ部3を伸縮性基材2に伸縮縫いして固定するのが好ましい。伸縮縫いとして、オーバーロック縫い、偏平縫い、環縫いまたは千鳥縫いの何れかを採用することができる。
即ち、機械電気変換装置1の製造方法は、伸縮性基材2にセンサ部3が重畳配置された機械電気変換装置1の製造方法であって、センサ部3は、絶縁層6と、絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5と、各導電性布帛4,5が絶縁層6に接合された接着層8a,8bと、を備えて構成され、伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材2に固定するものであり、センサ部3の少なくとも一対の対向辺を伸縮性基材2に縫着するように構成されている。
伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材に固定する態様として、図4(a)に示すように、絶縁層6が導電性布帛2の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成され、センサ部3は、絶縁層6に形成された接着層8aにより伸縮性基材2に固定されていてもよい。
即ち、機械電気変換装置1の製造方法は、伸縮性基材2にセンサ部3が重畳配置された機械電気変換装置1の製造方法であって、センサ部3は、絶縁層6と、絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5と、各導電性布帛4,5が絶縁層6に接合された接着層8a,8bと、を備えて構成され、伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態で、センサ部3を伸縮性基材2に固定するものであり、絶縁層6を導電性布帛4の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成しておき、絶縁層6に形成された接着層8aによりセンサ部3を伸縮性基材2に固定するように構成されている。
伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態とは、伸縮性基材2とセンサ部3との接触面同士の相対的な変位が可能な状態を意味し、上述した図2(a)及び図4(a)のように、センサ部3の接触面の全域で相対的な変位が可能な状態であることが好ましいが、図3(a)のように、センサ部3の接触面の一部の微小箇所で相対的な変位が抑制されるものの、大半の領域で相対的な変位が可能な状態も含む概念であり、伸縮性基材2とセンサ部3との対向面が接触した状態以外に対向面の間に空間が形成された状態を含む概念である。
後述するように、伸縮性基材2を伸長させた場合に、例えば伸縮性基材2とセンサ部3との対向面が凹状に変形して、接着層8a,8bに大きな剥離力が発生するようなことがない程度に遊離していればよい。
以上説明した実施形態では、機械電気変換装置1がサポータ100に組み込まれる例を説明したが、本発明による機械電気変換装置1はサポータ以外の衣類に適用することも可能であり、被着用者の動作状態をモニタする任意の用途に用いることができる。例えば、スポーツ用の衣類であるコンプレッションタイプのシャツやパンツの身生地に組み込み、任意の関節部位の動きをモニタすることができる。
図2(a)、図3(a)、図4(a)に示した構成の機械電気変換装置1をサンプル1,2,3とし、図5(a),(e)に示した比較例としてのサンプル4,5として製作した。
サンプル1,2,3,4,5を構成する伸縮性基材2は、何れも同一素材、同一形状の織ゴム生地を用い、導電性布帛4,5としてナイロン糸を芯糸として銀メッキした導電糸を用いたフライス編地で、コース方向が長手方向に沿う帯状に形成したヨコ編地を用いている。また、絶縁層6,7として厚さ80μm,40μmの高融点(約200℃)のポリウレタンフィルムを用いている。
サンプル1,2,3は、何れも伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離した状態でセンサ部3が伸縮性基材2に固定されている。これに対して、サンプル4,5は、伸縮性基材2とセンサ部3との間が接着層8dで接着固定されている。サンプル4は接着層8dとして熱圧着用の低融点(約120℃)のポリウレタン接着シート(モビロン50:日清紡テキスタイル株式会社)が用いられ、サンプル5は導電性布帛4,5に予め不織布で構成される低融点(約105℃)のポリウレタン接着シート(エスパンシオーネ:KBセーレン株式会社)を加熱して含浸させた後に、低融点(約120℃)のポリウレタン接着シート(モビロン50:日清紡テキスタイル株式会社)を介して熱圧着している。つまり、サンプル5はサンプル4よりも伸縮性基材2とセンサ部3との間が強力に接着固定されている。
各サンプルの一方の電極に周波数10kHzのパルス信号源を接続し、他方の電極に一端が接地された抵抗とコンデンサの並列回路を接続し、他方の電極と当該並列回路との接続点の電位を、信号処理回路を用いて検出することで、伸縮に伴う静電容量の変化を検出した。
サンプル1〜5の其々を其々36%の伸長率で、10秒間隔で2回伸長した際の電圧波形を、初回、1000回、5000回、と繰り返した場合の特性が、図2(b)〜(f)、図3(b)〜(f)、図4(b)〜(f)、図5(b)〜(d)、図5(f)〜(i)に其々示されている。各図の横軸は時間、縦軸は相対的な電圧値を示している。
サンプル4に対応する図5(b)〜(d)では、1000回を経過すると感度が50%以下に低下し、5000回を経過すると殆ど伸縮を検出できなくなった。サンプル4よりも接着力を強化したサンプル5に対応する図5(f)〜(i)では、5000回を経過しても検出特性の劣化が現れなかったが、25000回を経過すると大きく感度が低下し、図には示していないが50000回を経過すると、図5(d)と同様に、殆ど伸縮を検出できなくなった。
感度が低下し、或いは感度が無くなった際のサンプル4,5を解析すると、以下のことが明らかとなった。図6(a)に示すように初期状態では、導電性布帛4,5と絶縁層6の間は接着層8a,8bで強固に固定されているが、伸縮性基材2を伸長させた場合に、接着層8dを介してセンサ部3と伸縮性基材2とが接着されているために、図6(b)に示すように、伸縮性基材2の幅方向で接着部が下方に沈み込む凹状に変形する。この凹状変形によって接着層8a,8bに剥離力が作用する。
この現象が繰り返されると、やがて導電性布帛5と絶縁層6の間の接着層8bや導電性布帛4と絶縁層6の間の接着層8aが剥がれて、導電性布帛4,5と絶縁層6の間に空間が形成される。
絶縁層6を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛4,5が伸長すると、本来なら電極として機能する導電性布帛4,5の面積Sが大きくなるとともに、電極間の距離dが短くなるところで、電極間の距離dが長くなるため、静電容量が増大しなくなる。逆に導電性布帛4,5が収縮すると、本来なら電極として機能する導電性布帛4,5の面積Sが小さくなるとともに、電極間の距離dが長くなるところで、電極間の距離dが短くなるため、静電容量が減少しなくなる。また、導電性布帛4,5の間の誘電率も変動する。その結果、図5(d)(5000回の繰返し特性),図5(i)(25000回の繰返し特性)に示したような感度の低下が生じる。
これに対して、サンプル1では、図2(b)〜(f)に示すように、50000回繰返しても大きな感度低下を引き起こすことなく安定した感度特性が得られる。
同様に、サンプル2でも、図3(b)〜(f)に示すように、50000回繰返しても大きな感度低下を引き起こすことなく安定した感度特性が得られる。
さらに、サンプル3でも、図4(b)〜(f)に示すように、50000回繰返しても大きな感度低下を引き起こすことなく安定した感度特性が得られる。
以上より、サンプル1,2,3では、伸縮性基材2とセンサ部3との接触面が遊離しているため、伸縮性基材2を伸長しても著しい凹状変形が生じることが無く、従って、接着層8a,8bに大きな剥離力が作用しないためと評価できる。
本発明による機械電気変換装置は、人の身体の動きをモニタするウェアラブルデバイス用の衣服に組み込まれて広く活用される。
1:機械電気変換装置
2:伸縮性基材
3:センサ部
4,5:伸縮性の導電性布帛(電極)
6:絶縁層
7:被覆層(表層の絶縁層)
8a,8b,8c:接着層
2:伸縮性基材
3:センサ部
4,5:伸縮性の導電性布帛(電極)
6:絶縁層
7:被覆層(表層の絶縁層)
8a,8b,8c:接着層
Claims (10)
- 伸縮性基材にセンサ部が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置であって、
前記センサ部は、絶縁層と、前記絶縁層を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛と、各導電性布帛が前記絶縁層に接合された接着層と、を備えて構成され、
前記センサ部は、前記伸縮性基材と前記センサ部との接触面が遊離した状態で、前記伸縮性基材に固定されている機械電気変換装置。 - 前記センサ部の少なくとも一対の対向辺が前記伸縮性基材に縫着されている請求項1記載の機械電気変換装置。
- 前記センサ部を挟んで前記伸縮性基材に対向配置された被覆層を備え、
前記センサ部は、前記被覆層に形成された接着層により前記伸縮性基材に固定されている請求項1記載の機械電気変換装置。 - 前記絶縁層が前記導電性布帛の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成され、
前記センサ部は、前記絶縁層に形成された接着層により前記伸縮性基材に固定されている請求項1記載の機械電気変換装置。 - 前記センサ部は、各導電性布帛の形状の変化を静電容量の変化として検出する静電容量センサで構成されている請求項1から4の何れかに記載の機械電気変換装置。
- 前記伸縮性基材が伸縮性の布帛で構成されている請求項1から5の何れかに記載の機械電気変換装置。
- 伸縮性基材にセンサ部が重畳配置された可撓性の機械電気変換装置の製造方法であって、
前記センサ部は、絶縁層と、前記絶縁層を挟んで対向配置された一対の伸縮性の導電性布帛と、各導電性布帛が前記絶縁層に接合された接着層と、を備えて構成され、
前記伸縮性基材と前記センサ部との接触面が遊離した状態で、前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する機械電気変換装置の製造方法。 - 前記センサ部の少なくとも一対の対向辺を前記伸縮性基材に縫着する請求項7記載の機械電気変換装置の製造方法。
- 前記センサ部を挟んで前記伸縮性基材に被覆層を対向配置し、
前記被覆層に形成された接着層により前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する請求項7記載の機械電気変換装置の製造方法。 - 前記絶縁層を前記導電性布帛の少なくとも一対の対向辺より外方に延出形成しておき、
前記絶縁層に形成された接着層により前記センサ部を前記伸縮性基材に固定する請求項7記載の機械電気変換装置の製造方法。
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---|---|---|---|---|
WO2023013300A1 (ja) * | 2021-08-04 | 2023-02-09 | 東洋紡株式会社 | 生体情報測定用部材、及び生体情報測定用衣服 |
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JP2014104936A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | パワーシート装置 |
JP2017026395A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 帝人株式会社 | 布帛状センサおよびこれを含むデバイス |
-
2019
- 2019-03-05 JP JP2019039157A patent/JP2020143942A/ja active Pending
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