JP2020143616A - 内燃機関の吸排気弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石を含む駆動機構が過熱状態になることを防止し、常に、正常に開閉動作する吸排気弁を提供する。【解決手段】ハウジング42は、吸気ポートおよび/または排気ポートに設けられ、ポートの中心軸から放射状に延びる複数の固定スリット57が形成される。弁体60、68はハウジング42の板状部56に隣接して設けられ、排気ポートの中心軸の周りに回転可能であり、中心軸から放射状に延びる複数の可動スリット61、67が形成される。駆動機構は、弁体60、68を中心軸の周りに回転変位させて固定スリット57と可動スリット61、67の相対位置関係を変化させる。遮熱機構は吸気ポートおよび/または排気ポートに近接して配置され、駆動機構の温度上昇を抑制する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関において、吸排気ポートを開閉する吸排気弁に関する。
従来、内燃機関の吸排気ポートを開閉する吸排気弁として特許文献1に記載された構成が知られている。この吸排気弁は吸排気ポートに設けられた板状部を有し、板状部には、ポートの中心軸から放射状に延びる複数の固定スリットが形成される。板状部に隣接して弁体が設けられ、弁体は中心軸の周りに回転可能であり、中心軸から放射状に延びる複数の可動スリットが形成される。弁体は電磁石によって回転駆動され、これにより固定スリットと可動スリットの相対位置関係が変化して吸排気弁が開閉する。
WO2018/055711
上述した従来の吸排気弁を開閉する駆動機構は、電磁石に生じる磁極の反転を利用しており、電磁石は内燃機関のシリンダヘッドに近接して設けられる。したがって内燃機関の運転時、電磁石は高温度環境下におかれ、このため電磁石がキュリー温度以上に高められて、吸排気弁が開閉しなくなるおそれがある。
本発明は、電磁石により開閉駆動される吸排気弁において、電磁石を含む駆動機構が過熱状態になることを防止し、常に、正常に開閉動作する吸排気弁を得ることを目的としている。
本発明に係る内燃機関の吸排気弁は、燃焼室に臨む吸気ポートおよび/または排気ポートに設けられ、ポートの中心軸から放射状に延びる複数の固定スリットが形成された板状部を有するハウジングと、板状部に隣接して設けられ、中心軸の周りに回転可能であり、中心軸から放射状に延びる複数の可動スリットが形成された弁体と、弁体を中心軸の周りに回転変位させて固定スリットと可動スリットの相対位置関係を変化させる駆動機構と、吸気ポートおよび/または排気ポートに近接して配置され、駆動機構の温度上昇を抑制する遮熱機構とを備えることを特徴としている。
駆動機構は例えば、ハウジングに対して中心軸の周りに回転可能に取付けられ、中心軸の周りに分散して配置された永久磁石が設けられた環状部材と、ハウジングの外側に設けられ、永久磁石に対応した位置に配置された電磁石とを備える。この場合、遮熱機構は永久磁石の内側に配置されることが好ましい。また遮熱機構は、永久磁石の内側に形成され、冷却液が流通する第1の冷却通路を有してもよい。
遮熱機構は、電磁石の鉄心の外側を冷却液が流通するように形成された第2の冷却通路を有してもよい。また遮熱機構は、吸排気弁が設けられるエンジン本体のシリンダヘッドに形成され、駆動機構の近傍を冷却液が流通するように形成された第3の冷却通路を有してもよい。
本発明によれば、電磁石により開閉駆動される吸排気弁において、電磁石を含む駆動機構が過熱状態になることを防止し、常に、正常に開閉動作する吸排気弁を得ることができる。
本発明の第1実施形態である吸排気弁を備えたエンジンの要部の構成を示す断面図である。 第1実施形態の排気弁を分解して示す断面図である。 第1実施形態の排気弁を分解して示す斜視図である。 第1実施形態の排気弁の組立て状態を示す断面図である。 第1実施形態の排気弁を示す平面図である。 第2実施形態の吸排気弁を備えたエンジンの要部の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1を参照すると、シリンダブロック10の上部に、半球状内壁面11を有するシリンダヘッド12が設けられ、シリンダブロック10内に昇降自在に設けられたピストン13の上面14と半球状内壁面11との間に燃焼室15が形成される。ピストン13は、上面14がシリンダヘッド12の平面部16、すなわち半球状内壁面11の下縁の近傍まで上昇する。
シリンダヘッド12の頂部に点火プラグ20が取付けられる。点火プラグ20のスパーク電極21は半球状内壁面11から燃焼室15内に向けて突出している。シリンダヘッド12の点火プラグ20の近傍には、燃焼室15内に燃料を噴射供給するための直噴型燃料インジェクター22が取付けられる。燃料インジェクター22はピストン13の上面14に向けて燃料を噴射するように設けられる。
シリンダヘッド12には、燃焼室15に臨む吸気ポート30と排気ポート40が設けられる。吸気ポート30には吸気弁31が取付けられ、排気ポート40には排気弁41が取付けられる。吸気弁31のハウジング32はシリンダヘッド12に固定され、ハウジング32の内側には環状部材33が設けられる。環状部材33はハウジング32に対して、吸気ポート30の中心軸の周りに回転可能である。環状部材33に隣接させて遮熱機構34が設けられ、遮熱機構34には図示しない吸気管が取付けられる。同様に、排気弁41のハウジング42はシリンダヘッド12に固定され、ハウジング42の内側には環状部材43が設けられる。環状部材43はハウジング42に対して排気ポート40の中心軸の周りに回転可能である。環状部材43に隣接させて遮熱機構44が設けられ、遮熱機構44には図示しない吸気管が取付けられる。
図2〜4を参照して排気弁41の構成を概略的に説明する。なお吸気弁31の構成も排気弁41と同じであるので、吸気弁31の構成の説明は省略する。
ハウジング42の下端部であるフランジ50は、シリンダヘッド12の内壁面11に固定され、フランジ50の表面は内壁面11の一部を構成する。ハウジング42の筒状本体51には冷却液が流動する冷却通路52が形成される。また筒状本体51には、後述する電磁石53の鉄心54が挿入される取付け孔55が形成される。取付け孔55は径方向に延び、筒状本体51の内周壁側は閉塞されている。なお、冷却通路52は筒状本体51の円周形状に沿って延びる1本の環状空間であるが、図2、4に示すように、取付け孔55に連通しないよう、鉄心54の挿入部分では上下に分離している。
ハウジング42の底部である円形の板状部56には、後述するように、排気ポート40(図1)の中心軸から放射状に延びる複数の固定スリット57が形成される(図5参照)。また板状部56の中心部には第1の弁体60を取付けるための取付け孔58が形成される。第1の弁体60は円板状の部材であり、板状部56と同様に、排気ポート40の中心軸から放射状に延びる複数の可動スリット61が形成される(図5参照)。第1の弁体60の中心部には連結軸62が形成され、連結軸62は取付け孔58を貫通して板状部56から突出する。連結軸62の板状部56からの突出部分には環状部材43が固定される。
環状部材43はハウジング42の内周面形状に合致した外周面形状を有し、排気ポート40の中心軸の周りに回転自在であり、ハウジング42に対して摺動する。環状部材43の底部の中心部に形成された固定孔64には、連結軸62が挿入される。連結軸62にはネジ穴65が形成され、環状部材43の内側からボルト66をネジ穴65に螺着することにより、環状部材43と第1の弁体60が一体的に固定される。環状部材43の円板状の底部には、固定孔64の中心すなわち排気ポート40の中心軸から放射状に延びる複数の可動スリット67が形成される(図5参照)。環状部材43の可動スリット67は第1の弁体60の可動スリット61と同一形状を有し、かつ同じ位置に形成される。すなわち環状部材43の底部は第2の弁体68であり、第1および第2の弁体60、68は板状部56に隣接して設けられ、排気ポート40の中心軸の周りに回転可能である。
環状部材43には4個の永久磁石70が設けられる。永久磁石70は、電磁石53の鉄心54の先端に近接するように、排気ポート40の中心軸の周りに分散して配置される。鉄心54において、ハウジング42の筒状本体51の外側に位置する円弧状部分の外周面には、管状の断熱シール71が嵌合される。断熱シール71には電磁石コイル72が巻回され、電磁石コイル72の外周面は防熱シール73により被覆される。電磁石コイル72の両端は図示しない制御回路に電気的に接続され、電磁石コイル72に通電することにより鉄心54の磁極が変化し、第1および第2の弁体60、68がハウジング42に対して回転変位する。
したがって、永久磁石70が設けられた環状部材43と、永久磁石70に対応した位置に配置された電磁石53は、弁体60、68を排気ポート40の中心軸の周りに回転変位させて、固定スリット57と可動スリット61、67の相対位置関係を変化させる駆動機構を構成する。
環状部材43の内側には、下側スリーブキャップ80が嵌合される。下側スリーブキャップ80の本体81は、環状部材43の内周面形状に合致した外周面形状を有する筒状部材であり、永久磁石70の内側に配置される。筒状本体81には、その軸心に同心的な環状空間である冷却通路82が形成され、また筒状本体81の上端部には鍔状部83が一体的に設けられる。鍔状部83は本体81の開口部を囲繞する円形の板状部材であり、下側スリーブキャップ80を環状部材43に装着した状態において、鍔状部83の下面は環状部材43の上面と、ハウジング42の筒状本体51の上面に密着する。
一方、鍔状部83の上面には上側スリーブキャップ84が設けられる。上側スリーブキャップ84は、下側スリーブキャップ80の筒状本体81に連続する筒状本体85と、筒状本体85の外周面から外方に広がるカバー86とを有する。カバー86の外径は鍔状部83の外径と同じである。カバー86の外周縁部87は下方へ突出し、これによりカバー86の下側には、環状空間である冷却通路88が形成される。ハウジング42内に環状部材43が取付けられ、かつ環状部材43内に下側スリーブキャップ80が取付けられた状態で、上側スリーブキャップ84は、ボルト89により、ハウジング42の筒状本体51に固定される。ボルト89は、上側スリーブキャップ84の外周縁部87と鍔状部83を貫通し、筒状本体51に螺着される。
鍔状部83には、上側スリーブキャップ84の冷却通路88とハウジング42の筒状本体51の冷却通路52とを連通させるための第1の円弧状長穴90と、冷却通路88と下側スリーブキャップ80の冷却通路82とを連通させるための第2の円弧状長穴91とが形成される。したがって冷却通路52、82、88は相互に連通し、図示しない冷却液源から供給される冷却液が流通して、特に永久磁石70と鉄心54を間接的または直接的に冷却する。なお永久磁石70は、キュリー温度の高いものが好ましく、例えばサマリュウムコバルトを採用することができる。
このように、下側スリーブキャップ80と上側スリーブキャップ84とハウジング42の筒状本体51とは、それぞれ冷却通路82、88、52が形成され、燃焼室15内の混合気や排気ポート40を通る排気ガスの熱が駆動機構に伝達して駆動機構の温度が上昇するのを抑制する遮熱機構44を構成する。遮熱機構44において、下側スリーブキャップ80の冷却通路82は永久磁石70の内側に配置された第1の冷却通路である。またハウジング42筒状本体51の冷却通路52と、上側スリーブキャップ84の冷却通路88とは、電磁石53の鉄心54の外側を冷却液が流通するように形成された第2の冷却通路である。
なおハウジング42と環状部材43と下側スリーブキャップ80と上側スリーブキャップ84は、例えば酸化アルミナにより成形される。同様に弁体60も酸化アルミナにより成形される。
図5を参照して、排気弁41を開閉駆動するための構成を説明する。
可動スリット61、67は中心部(排気ポートの中心軸)から放射状に延び、等角度間隔(この例では60°)に形成され、中心から遠い部分ほど幅が広くなるような扇形を呈する。固定スリット57も同様に、中心部から放射状に延び、等角度間隔(60°)に形成され、可動スリット61、67と同じ形状を呈する。したがって固定スリット57に対して、可動スリット61、67を30°回転変位させることにより、排気弁41は開閉される。なお、図5の状態では、隣接する2つの固定スリット57の間に可動スリット61、67が位置しており、排気弁41は全閉している。
永久磁石70は環状部材43において4個設けられており、以下の説明では、第1〜第4の永久磁石70a、70b、70c、70dと呼ぶ。図5において、第1の永久磁石70aと第3の永久磁石70cは時計の12時と6時の位置にあり、第2の永久磁石70bと第4の永久磁石70dは時計の2時と8時の位置にある。一方、電磁石53において、筒状本体51の取付け孔55(図4参照)に挿入される鉄心54の位置は、時計の12時と3時と6時と9時である。
永久磁石70a〜70dは、例えばN極が外周側に定められて環状部材43に固定される。図5は、12時と6時の位置の鉄心54に永久磁石70a、70cが正対し、排気弁41が閉弁している。ここで電磁石コイル72にパルス電流が供給され、3時と9時の位置の鉄心54がS極に励磁されると、永久磁石70b、70dがそれぞれ3時と9時の位置に、また永久磁石70a、70cがそれぞれ1時と7時の位置に定められるように環状部材43が時計回りに回転変位して、排気弁41は開弁し、電流の供給は停止する。その後、電磁石コイル72にパルス電流が供給され、12時と6時の位置の鉄心54がS極に励磁されると、永久磁石70a、70cがそれぞれ12時と6時の位置に、また永久磁石70b、70dがそれぞれ2時と8時の位置に定められるように環状部材43が反時計回りに回転変位して、排気弁41は閉弁し、電流の供給は停止する。
このように電磁石コイル72に供給されるパルス電流の向きに応じて、鉄心54の磁極が変化し、排気弁41は開閉動作する。排気弁41が開弁状態あるいは閉弁状態にあるとき、電流は供給されず、鉄心54は消磁している。このとき、永久磁石70a〜70dは4つの鉄心54との間に作用する引力が釣り合った位置で停止する。例えば図5の状態のとき、この図示状態よりも時計回りに数度(この角度をaとする)回動した位置において環状部材43が静止する。このような消磁状態において、可動スリット61、67と固定スリット57が部分的に重なり合うと、排気ポート40が部分的に開放することとなり、好ましくない。したがって、消磁状態でも可動スリット61、67と固定スリット57が部分的に重ならないように、永久磁石70a〜70dの位置を決めることが必要である。これについて次に説明する。
永久磁石70bと3時の鉄心54の先端とが相互に離間して、その間隔の大きさがbであるとする。間隔bが小さくなるほど、また間隔bが負の値の場合はその絶対値が大きくなるほど、永久磁石70bと鉄心54の間に作用する引力が大きくなって、環状部材43の時計方向への回転変位量が大きくなる。すなわち12時の永久磁石70aに対する2時の永久磁石70bの相対角度位置は、間隔bの大きさに応じて変化する。図5の例において、永久磁石70bは、2時よりも角度aだけ3時に近い角度位置にあり、この角度a(すなわち永久磁石70bの2時からのずれの大きさ)は間隔bに応じて、実験等により定められる。
吸気弁31も排気弁41と同様な構成を有し、電磁石コイル72に供給する電流の向きを制御することにより開閉する。エンジンの吸気工程では、排気弁41が閉塞した状態で吸気弁31が開放し、ピストン15の下降動作によって空気が吸気ポート30から燃焼室15へ吸入される。圧縮行程では、吸気弁31と排気弁41が閉弁しており、ピストン15が上昇するのに伴い燃料インジェクター22から燃料が噴射され、燃焼室15内に混合気が生成される。その後、点火プラグ20によって混合気が点火され、燃焼する。爆発行程の後、排気行程では排気弁41が開放され、ピストン15の上昇により排気ガスが排気ポート40から排出される。
排気弁41の開閉動作を例にとって本実施形態の利点を説明する。
爆発行程から排気行程に移るとき、排気弁41は閉塞状態から開放状態に変化する。爆発行程では燃焼室15内が高圧であるため、弁体60の上面がハウジング42の板状部56に密着する。したがって排気行程では、弁体60とハウジング42の板状部56との間の摩擦力に打ち勝つだけの回転力が環状部材43に生じるような電流を電磁石コイル72に供給することが必要であるが、排気弁41は、電磁石53を除き、酸化アルミナから成形されているので、その摩擦力は小さく、弁体60と環状部材43はスムーズに回動する。
さらに本実施形態では、冷却通路82、88、52が形成され、環状部材43や電磁石53の近傍には常時冷却液が供給されるので、排気弁41の温度上昇が抑えられる。また排気行程では、従来のポペット弁と比較して、排気弁41が閉塞状態から全開するまでの時間が短く、したがって排気ポート40内を流動する排気ガスの単位時間あたりの流量が大きいので、排気弁41の温度は上昇しにくい。このため、電磁石53がキュリー温度に達することはなく、排気弁41は、常に正常に開閉動作することが可能になる。
またエンジンブレーキの作用において、排気弁41が全閉状態にあってピストン13が上昇しているとき、燃焼室15内は正圧状態にあるが、弁体60がハウジング42の板状部56の下面に密着して、高いシール性が確保されるので、燃焼室15内の空気が排気弁41を通って排気管へ漏出することはない。またピストン13が下降しているときは、燃焼室15内は負圧状態にあるが、環状部材43の底部がハウジング42の板状部56の上面に密着して、高いシール性が確保されるので、排気管内の空気が排気弁41を通って燃焼室15内に流入することはない。
上述した排気弁41の開閉動作やエンジンブレーキ時の作用は、吸気弁31でも同様である。
このように吸気弁31と排気弁41は電磁弁であるので、電磁石53に対する通電状態を制御するだけで開閉し、従来のようにカムシャフトやロッカーアーム等の駆動機構が不要である。したがってエンジンの上方に設けられる部品のための空間が不要になり、エンジンを小型化することができる。また、吸気弁31と排気弁41の開閉動作は従来よりも高い自由度で制御可能である。
図6は第2実施形態の吸排気弁31、41を示している。第1実施形態との違いは、吸排気弁31、41を冷却するための構成である。すなわち第2実施形態では、ハウジング42は設けられず、環状部材43はシリンダヘッド16に直接取付けられ、シリンダヘッド16には、環状部材43や鉄心54等の駆動機構を冷却するための第3の冷却通路92が形成される。
第2実施形態によれば、ハウジング42が省略されることにより、第1実施形態よりも構成が簡単になる。
15 燃焼室
30 吸気ポート
34 遮熱機構
40 排気ポート
42 ハウジング
43 環状部材(駆動機構)
44 遮熱機構
51 筒状本体(遮熱機構)
53 電磁石(駆動機構)
56 板状部
57 固定スリット
60、68 弁体
61、67 可動スリット
80 下側スリーブキャップ(遮熱機構)
84 上側スリーブキャップ(遮熱機構)

Claims (6)

  1. 燃焼室に臨む吸気ポートおよび/または排気ポートに設けられ、前記ポートの中心軸から放射状に延びる複数の固定スリットが形成された板状部を有するハウジングと、
    前記板状部に隣接して設けられ、前記中心軸の周りに回転可能であり、前記中心軸から放射状に延びる複数の可動スリットが形成された弁体と、
    前記弁体を前記中心軸の周りに回転変位させて前記固定スリットと可動スリットの相対位置関係を変化させる駆動機構と、
    前記吸気ポートおよび/または排気ポートに近接して配置され、前記駆動機構の温度上昇を抑制する遮熱機構とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の吸排気弁。
  2. 前記駆動機構が、前記ハウジングに対して前記中心軸の周りに回転可能に取付けられ、前記中心軸の周りに分散して配置された永久磁石が設けられた環状部材と、前記ハウジングの外側に設けられ、前記永久磁石に対応した位置に配置された電磁石とを備えることを特徴とする請求項1に記載の吸排気弁。
  3. 前記遮熱機構が前記永久磁石の内側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の吸排気弁。
  4. 前記遮熱機構が前記永久磁石の内側に形成され、冷却液が流通する第1の冷却通路を有することを特徴とする請求項3に記載の吸排気弁。
  5. 前記遮熱機構が前記電磁石の鉄心の外側を冷却液が流通するように形成された第2の冷却通路を有することを特徴とする請求項2に記載の吸排気弁。
  6. 前記遮熱機構が、前記吸排気弁が設けられるエンジン本体のシリンダヘッドに形成され、前記駆動機構の近傍を冷却液が流通するように形成された第3の冷却通路を有することを特徴とする請求項1に記載の吸排気弁。
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