JP2020143564A - トンネル支保構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド部材の補強プレートによるウエブの断面欠損の補償機能を確保しながら、ガイド部材どうしの間隔を狭くして、先受け鋼管の本数を増やすことができるトンネル支保構造を提供する。【解決手段】アーチ支保工10に複数のガイド部材20を設ける。各ガイド部材20の補強プレート30をアーチ支保工10のウエブ11に添える。ウエブ11及び補強プレート30を斜めに貫通するガイド筒21に先受け鋼管3を挿通する。アーチ支保工10の周方向に隣接するガイド部材20の対向端部36a,36bどうしを、ウエブ11の同一面上で重ならないようにずらし、かつ各対向端部36a,36bを相手側の対向端部よりも相手側のガイド筒21に寄せて配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、NATM工法(New Austrian Tunneling Method)等によって構築されるトンネルにおけるアーチ支保工を含む支保構造に関し、特に補助工法として先受け鋼管を切羽前方の地山へ打ち込んで先受けするAGF(All Ground Fasten)工法を実施するのに適したトンネル支保構造に関する。
例えば特許文献1等に開示されたトンネル施工方法においては、地山の掘削が1スパン進むごとに切羽側の掘削周面の周方向に沿ってアーチ支保工を建て込む。一般にアーチ支保工はウエブと一対のフランジを有し、断面がH字形である。数スパンごとのアーチ支保工には、複数のガイド部材を周方向に間隔を置いて設置しておく。
各ガイド部材は、補強プレートと、ガイド筒を有している。補強プレートがアーチ支保工のウエブの片面に添えられて溶接されている。ガイド筒は、補強プレート及びウエブを斜めに貫通している。言い換えると、ウエブにはガイド筒の貫通孔が形成されている。該貫通孔のまわりに補強プレートを設けることによって、ウエブの断面欠損を補っている。
複数の先受け鋼管を、それぞれ対応するガイド部材のガイド筒内に通して、切羽前方の地山へ斜めに打ち込む。これによって、地山を先受け補強しながらトンネルを掘進できる(AGF工法)。
特許第3658612号公報
地山の状態などによっては、アーチ支保工の周方向における先受け鋼管の配置ピッチを短くして先受け鋼管の本数を増やすことが求められる。そのためには、ガイド部材どうしの間隔を狭くする必要がある。しかし、間隔を狭くすると、隣接するガイド部材の補強プレートどうしが干渉するおそれがある。干渉を避けるために補強プレートのサイズを小さくすることも考えられるが、そうするとウエブの断面欠損を補償しきれなくなるおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑み、ガイド部材の補強プレートによるウエブの断面欠損の補償機能を確保しながら、ガイド部材どうしの間隔を狭くして、先受け鋼管の本数を増やすことができるトンネル支保構造を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明に係るトンネル支保構造は、トンネルの掘削周面に沿うアーチ支保工と、前記アーチ支保工の周方向に並んで設けられて先受け鋼管を案内する複数のガイド部材とを備えたトンネル支保構造であって、
各ガイド部材が、前記アーチ支保工のウエブに添えられた補強プレートと、前記ウエブ及び補強プレートを斜めに貫通するとともに前記先受け鋼管が挿通されるガイド筒とを含み、前記周方向に隣接するガイド部材の補強プレートにおける対向端部どうしが、前記ウエブの同一面上で重ならないようにずれ、かつ各対向端部が相手側の対向端部よりも相手側のガイド筒に寄せて配置されていることを特徴とする。
当該トンネル支保構造においては、隣接するガイド部材どうしを互いに干渉することなく接近させて配置できる。したがって、先受け鋼管の本数を増やすことができる。かつガイド部材の補強プレートを小さくしなくても済み、ウエブの断面欠損を補強プレートによって確実に補うことができる。
前記隣接するガイド部材の補強プレートどうしが、前記ウエブの互いに反対側の面に設けられていることが好ましい。
これによって、隣接するガイド部材の補強プレートどうしの干渉を確実に回避でき、ガイド部材の配置間隔を狭くできる。
各ガイド部材のガイド筒における前記ウエブを挟んで補強プレートとは反対側の筒部分が、補強プレートと同じ側の筒部分より長いことが好ましい。
これによって、各ガイド部材の補強プレートをアーチ支保工に溶接等する際にガイド筒が邪魔にならないようにでき、溶接等の作業を容易化できる。
各ガイド部材の補強プレートが長辺部と短辺部を有する台形状であり、
前記隣接するガイド部材における補強プレートの長辺部と短辺部が前記ウエブの高さ方向の互いに逆向きに配置されていてもよい。
各ガイド部材における長辺部の一端部が、隣りのガイド部材との対向端部となる。互いに隣接する2つのガイド部材の長辺部どうし、ひいては対向端部どうしをウエブの高さ方向にずらすことで、これらガイド部材どうしの干渉を回避しながら配置間隔を狭くできる。
本発明によれば、トンネル支保構造における断面欠損の補償機能を確保しながら、ガイド部材どうしの間隔を狭くして、先受け鋼管の本数を増やすことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るアーチ支保工及びガイド部材を含むトンネル支保構造を坑口側から見た正面図である。 図2は、図1の円部IIを拡大して示す、前記トンネル支保構造の正面図である。 図3(a)は、坑口側ガイド部材の斜視図である。図3(b)は、切羽側ガイド部材の斜視図である。 図4(a)は、図2のIVa−IVa線に沿う断面図である。図4(b)は、図2のIVb−IVb線に沿う断面図である。 図5は、施工中のトンネルを図1のV−V線に沿って示す側面断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るアーチ支保工及びガイド部材を含むトンネル支保構造を坑口側から見た正面図である。 図7は、図6の円部VIIを拡大して示す正面図である。 図8(a)は、第2実施形態における正置ガイド部材の斜視図である。図8(b)は、第2実施形態における逆さガイド部材の斜視図である。 図9(a)は、図7のIXa−IXa線に沿う断面図である。図9(b)は、図7のIXb−IXb線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図5に示すように、本発明形態のトンネル1は、NATM工法によって構築される山岳トンネルである。補助工法として、切羽1eの前方(図5において右側)の地山2を先受け鋼管3によって先受けするAGF工法が適用されている。
トンネル1の地山掘削周面2aには、吹付けコンクリート4が吹付けられるとともに、アーチ支保工10がトンネル1の軸方向(図5において左右)に間隔を置いて建て込まれている。図5において二点鎖線にて示すように、吹付けコンクリート4及びアーチ支保工10の内周側には二次覆工5が構築される。
図1及び図5に示すように、アーチ支保工10は、トンネル1の掘削周面2aの周方向に沿ってアーチ状に延びるとともに、ウエブ11と外周フランジ12と内周フランジ13を有して断面H形になっている。なお、アーチ支保工10は、トンネル1の頂部において2ピースに分かれているが、これに限らず、周方向に3ピース以上に分かれていてもよく、単一ピースであってもよい。
図1及び図5に示すように、トンネル1の軸方向(図5において左右)に数スパン置きのアーチ支保工10には、複数のガイド部材20が周方向に並んで設けられている。該アーチ支保工10と複数のガイド部材20とによってトンネル支保構造9が構成されている。
図3に示すように、各ガイド部材20は、ガイド筒21と、補強プレート30を有している。補強プレート30は、鋼板によって構成され、主板部31と、補強リブ32,33,34を有している。主板部31ひいては補強プレート30は、概略台形に形成されている。図4に示すように、主板部31がウエブ11に添えられて接合されている。
図3及び図4に示すように、主板部31の4つの縁にそれぞれ補強リブ32,33,34が設けられている。補強リブ32は、台形をなす補強プレート30の短辺部(上辺部)を構成している。補強リブ33は、台形をなす補強プレート30の長辺部(底辺部)を構成している。補強リブ32,33は、ガイド部材20の幅方向に沿って直線状に延びている。
図3及び図4に示すように、補強プレート30の主板部31の中央部にガイド筒21が設けられている。ガイド筒21は、短い鋼管によって構成されている。該ガイド筒21が、主板部31を貫通し、更にはウエブ11を貫通している。図5に示すように、ガイド筒21の軸線は、切羽1e側(図5において右側)へ向かってトンネル径方向の外側(図5において上側)へ傾斜されている。トンネル軸線(図5の左右方向)に対するガイド筒21の軸線の傾斜角度θは、好ましくはθ=4〜10°程度である。
主板部31には、ガイド筒21のための貫通穴35が形成されている。ウエブ11には、ガイド筒21のための貫通穴14が形成されている。貫通孔14のまわりに補強プレート30を設けることによって、ウエブ11の断面欠損を補っている。
図1の二点鎖線及び図5に示すように、先受け鋼管3が、ガイド筒21を通して、トンネル1のまわりの地山2に斜めに打ち込まれている。先受け鋼管3は、ガイド部材20と一対一に対応している。複数の先受け鋼管3が、トンネル1の上半部の周方向に間隔を置いて並んで設置される。
図1に示すように、トンネル支保構造9におけるガイド部材20には、アーチ支保工10の坑口側(図1において紙面手前)から取り付けられるものと、アーチ支保工10の切羽側(図1において奥)から取り付けられるものとがある。以下、これらガイド部材20を互いに区別するときは、坑口側から取り付けられるものを「坑口側ガイド部材20A」と称し、切羽側から取り付けられるものを「切羽側ガイド部材20B」と称す。
図1に示すように、坑口側ガイド部材20Aと切羽側ガイド部材20Bとは、アーチ支保工10の周方向に互いに交互に配置されている。隣接するガイド部材20A,20Bの補強プレート30どうしが、アーチ支保工10のウエブ11の互いに反対側の面に設けられている。
詳しくは、図4(a)に示すように、坑口側ガイド部材20Aにおいては、補強プレート30の主板部31がウエブ11の坑口側面11aに重ねられて溶接されている。補強リブ32,33,34は、主板部31から坑口側(図4(a)において左側)へ突出されている。
図2に示すように、ガイド部材20Aにおける短辺側の補強リブ32は、弧状の外周フランジ12の2点を結ぶ弦となっている。補強リブ32の両端部が、外周フランジ12の内周面に当接又は近接されている。図2及び図4(a)に示すように、補強リブ32の中間部は、外周フランジ12から離れている。長辺側の補強リブ33の中央部が、内周フランジ13の外周面に当接又は近接されている。補強リブ33の両端部は、内周フランジ13から離れている。
図4(a)に示すように、坑口側ガイド部材20Aのガイド筒21においては、ウエブ11を挟んで補強プレート30とは反対側(切羽側)の筒部分23が、補強プレート30と同じ側(坑口側)の筒部分22より長い。好ましくは、切羽側筒部分23は、外周フランジ13の切羽側端部(図4(a)において右端部)の近くまで達し、坑口側筒部分22は、補強リブ32,33,34より引っ込んでいる。これによって、坑口側ガイド部材20Aをアーチ支保工10の坑口を向く側部(図4(a)において左側)からアーチ支保工10に溶接する際、ガイド筒21が邪魔にならないようにでき、溶接作業を容易化できる。
図4(b)に示すように、切羽側ガイド部材20Bにおいては、補強プレート30の主板部31がウエブ11の切羽側面11bに重ねられて溶接されている。補強リブ32,33,34は、主板部31から切羽側(図4(b)において右側)へ突出されている。
図2及び図4(b)に示すように、ガイド部材20Bにおいても、短辺側の補強リブ32が、弧をなす外周フランジ12に対して弦となっており、該補強リブ32の両端部が外周フランジ12の内周面に当接又は近接され、補強リブ32の中間部は外周フランジ12から離れている。また、長辺側の補強リブ33の中央部が、内周フランジ13の外周面に当接又は近接され、補強リブ33の両端部は、内周フランジ13から離れている。
何れのガイド部材20A,20Bにおいても、短辺側及び長辺側のうち短辺側の補強リブ32が外周フランジ12側を向くように配置されることによって、補強プレート30の高さ寸法を確保できる。
図4(b)に示すように、切羽側ガイド部材20Bのガイド筒21においては、坑口側筒部分22が切羽側筒部分23より長い。すなわち、ウエブ11を挟んで補強プレート30とは反対側の筒部分22が、補強プレート30と同じ側の筒部分23より長い。好ましくは、坑口側筒部分22は、内周フランジ13の坑口側端部(図4(b)において左端部)の近くまで達し、切羽側筒部分23は、補強リブ32,33,34より引っ込んでいる。これによって、切羽側ガイド部材20Bをアーチ支保工10の切羽側部(図4(b)において右側)からアーチ支保工10に溶接する際、ガイド筒21が邪魔にならないようにでき、溶接作業を容易化できる。
図2に示すように、各ガイド部材20の補強リブ32(長辺部)の一端部が、隣りのガイド部材20との対向端部36a,36bとなる。アーチ支保工10の周方向に隣接する2つのガイド部材20の対向端部36a,36bどうしは、ウエブ11の互いに反対側の面に配置されている。言い換えると、対向端部36a,36bどうしが、ウエブ11の同一面上で重なることがないよう、互いにずれて配置されている。かつ各対向端部36a,36bが、相手側の対向端部36b,36aよりも相手側のガイド筒21に寄せて配置されている。
具体的には、坑口側ガイド部材20Aの対向端部36aは、切羽側ガイド部材20Bの対向端部36bよりも切羽側ガイド部材20Bのガイド筒21の近くに配置されている。切羽側ガイド部材20Bの対向端部36bは、坑口側ガイド部材20Aの対向端部36aよりも坑口側ガイド部材20Aのガイド筒21の近くに配置されている。
トンネル1は、次のように施工される。
図5に示すように、地山2を掘削し、掘削周面2aに吹付けコンクリート4を吹き付ける。
掘削が1スパン(例えば1m)進むごとに切羽側の掘削周面2aの周方向に沿ってアーチ支保工10を建て込む。
数スパンごとのアーチ支保工10には、複数のガイド部材20(20A,20B)をアーチ支保工10の周方向に間隔を置いて設置しておく。
複数の先受け鋼管3を、それぞれ対応するガイド部材20のガイド筒21内に通して、切羽より前方の地山2へ斜めに打ち込む。
ガイド筒21によって先受け鋼管3を案内することによって、先受け鋼管3の傾斜角度をガイド筒21の傾斜角度θとほぼ同じにすることができる。
アーチ支保工10の隣接するガイド部材20A,20Bの対向端部36a,36bどうしが、それぞれ相手側の対向端部36b,36aよりも相手側のガイド筒21に寄せて配置されることによって、ガイド部材20どうしの間隔を狭くできる。したがって、トンネル周方向における先受け鋼管3の配置ピッチを短くして、先受け鋼管3の本数を増やすことができる。これによって、切羽1eの前方の地山2を確実に先受け補強しながらトンネル1を掘進できる。
隣接するガイド部材20A,20Bの補強プレート30は互いにウエブ11の反対側の面に配置されているから、間隔を狭くしても補強プレート30どうしが干渉することがない。干渉を避けるために補強プレート30のサイズを小さくする必要がない。したがって、貫通孔14によるウエブ11の断面欠損を十分に補うことができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図6〜9は、本発明の第2実施形態を示したものである。図6に示すように、第2実施形態のトンネル支保構造9Bにおいては、ガイド部材20がアーチ支保工10の片側(例えば坑口を向く側部)からだけ取り付けられている。かつ隣接する台形状のガイド部材20における補強プレート30の長辺部と短辺部がウエブ11の高さ方向の互いに逆向きに配置されている。
第2実施形態におけるこれら隣接するガイド部材20どうしを互いに区別するときは、一方を「正置ガイド部材20C」と称し、他方を「逆さガイド部材20D」と称す。
図7、図8(a)、図9(a)に示すように、正置ガイド部材20Cは、第1実施形態の坑口側ガイド部材20Aと同一構造であり、補強リブ33(長辺部)が内周フランジ13側(図7において下側)へ向けられ、補強リブ32(短辺部)が外周フランジ12側(図7において上側)へ向けられている。
図7、図8(b)、図9(b)に示すように、逆さガイド部材20Dにおいては、補強リブ33(長辺部)が外周フランジ12側(図7において上側)へ向けられ、補強リブ32(短辺部)が内周フランジ13側(図7において下側)へ向けられている。したがって、逆さガイド部材20Dにおいては、長辺側の補強リブ33が弧状の外周フランジ12の2点を結ぶ弦となっている。補強リブ33の両端部が、外周フランジ12の内周面に当接又は近接されている。補強リブ33の中間部は、外周フランジ12から離れている。
逆さガイド部材20Dにおいては、短辺側の補強リブ32の中央部が、内周フランジ13の外周面に当接又は近接されている。補強リブ32の両端部は、内周フランジ13から離れている。
逆さガイド部材20Dの高さ(補強リブ32,33間の距離)は、正置ガイド部材20Cの高さより少し小さいことが好ましい。
図7に示すように、これら隣接する2つのガイド部材20C,20Dの補強リブ33(長辺部)の端部が対向端部36c,36dとなっている。ガイド部材20C,20Dの対向端部36c,36dどうしは、ウエブ11の高さ方向にずれ、かつ各対向端部36c,36dが、相手側の対向端部36d,36cよりも相手側のガイド筒21に寄せて配置されている。詳しくは、正置ガイド部材20Cの対向端部36cが、逆さガイド部材20Dの対向端部36dよりも逆さガイド部材20Dのガイド筒21の近くに配置されている。逆さガイド部材20Dの対向端部36dは、正置ガイド部材20Cの対向端部36cよりも正置ガイド部材20Cのガイド筒21の近くに配置されている。
これによって、各ガイド部材20C,20Dの補強プレート30の所要サイズを確保するとともに、これらガイド部材20C,20Dどうしの干渉を回避しながら配置間隔を狭くできる。ひいては、先受け鋼管3の配置間隔を狭くして本数を増やすことができる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、補強リブ32,33に、対向するフランジ12,13に合わせた曲率を付けてもよい。
本発明は、トンネルの掘削施工に適用可能である。
1 トンネル
2a 掘削周面
3 先受け鋼管
9,9B トンネル支保構造
10 アーチ支保工
11 ウエブ
11a 坑口側面
11b 切羽側面
14 貫通孔
20 ガイド部材
20A 坑口側ガイド部材
20B 切羽側ガイド部材
20C 正置ガイド部材
20D 逆さガイド部材
21 ガイド筒
22 坑口側筒部分
23 切羽側筒部分
30 補強プレート
32 補強リブ(短辺部)
33 補強リブ(長辺部)
35 貫通穴
36a,36b,36c,36d 対向端部

Claims (4)

  1. トンネルの掘削周面に沿うアーチ支保工と、前記アーチ支保工の周方向に並んで設けられて先受け鋼管を案内する複数のガイド部材とを備えたトンネル支保構造であって、
    各ガイド部材が、前記アーチ支保工のウエブに添えられた補強プレートと、前記ウエブ及び補強プレートを斜めに貫通するとともに前記先受け鋼管が挿通されるガイド筒とを含み、前記周方向に隣接するガイド部材の補強プレートにおける対向端部どうしが、前記ウエブの同一面上で重ならないようにずれ、かつ各対向端部が相手側の対向端部よりも相手側のガイド筒に寄せて配置されていることを特徴とするトンネル支保構造。
  2. 前記隣接するガイド部材の補強プレートどうしが、前記ウエブの互いに反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトンネル支保構造。
  3. 各ガイド部材のガイド筒における前記ウエブを挟んで補強プレートとは反対側の筒部分が、補強プレートと同じ側の筒部分より長いことを特徴とする請求項2に記載のトンネル支保構造。
  4. 各ガイド部材の補強プレートが長辺部と短辺部を有する台形状であり、
    前記隣接するガイド部材における補強プレートの長辺部と短辺部が前記ウエブの高さ方向の互いに逆向きに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のトンネル支保構造。
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