JP2020143416A - 導電性高分子導電体、及び、その製造方法 - Google Patents

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飛鳥 及川
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秀生 岡野
圭亮 平田
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圭亮 平田
勝徳 成田
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勝徳 成田
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Abstract

【課題】洗濯耐久性を向上させることができる導電性高分子導電体、及び、その製造方法を提供する。【解決手段】導電性高分子導電体10は、基材11に導電性高分子12が付着されたものである。基材11は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含んでいる。導電性高分子12は、p−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、導電性高分子を用いた導電性高分子導電体、及び、その製造方法に関する。
近年、PEDOT−PSS{ポリ(3.4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)}等の導電性高分子をシルクよりなる基材に付着させた導電性高分子繊維が知られている(例えば、特許文献1参照)。この導電性高分子繊維は、導電性、親水性、引っ張り強度、耐水強度を有しているので、特に、生体電極の材料として利用することができる。
特開2015−77414号公報
しかしながら、従来の導電性高分子繊維は、洗濯を繰り返すと表面の導電性高分子が剥がれてしまい導電性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、洗濯耐久性を向上させることができる導電性高分子導電体、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の導電性高分子導電体は、基材に導電性高分子が付着されたものであって、基材は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含み、導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものである。
本発明の第2の導電性高分子導電体は、基材に導電性高分子が付着されたものであって、基材は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含み、導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンのうち、p−トルエンスルホン酸の鉄塩が配位しているポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの割合は、10%以上50%以下のものである。
本発明の導電性高分子導電体の製造方法は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含む基材に、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンよりなる導電性高分子を付着させた導電性高分子導電体を製造するものであって、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンは、基材に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、p−トルエンスルホン酸の鉄塩により、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を重合させて形成し、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合は、p−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対して、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下とするものである。
本発明の第1の導電性高分子導電体によれば、導電性高分子を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものにより構成したので、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
本発明の第2の導電性高分子導電体によれば、導電性高分子を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンのうち、p−トルエンスルホン酸の鉄塩が配位しているポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの割合が10%以上50%以下であるものにより構成したので、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
また、基材に異形断面を有する合成繊維を含むようにすれば、又は、導電性高分子の表面に、水系架橋剤が架橋した被覆膜を有するようにすれば、洗濯耐性と摩擦堅牢度を向上させることができる。
本発明の導電性高分子導電体の製造方法によれば、基材に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対して、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下とするようにしたので、本発明の導電性高分子導電体を得ることができ、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
特に、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合(p−トルエンスルホン酸の鉄塩:ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体)を、モル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内とするようにすれば、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
また、基材に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、p−トルエンスルホン酸の鉄塩の作用により、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を重合させる工程を複数回繰り返して行うようにすれば、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
更に、基材に異形断面を有する合成繊維を含むようにすれば、又は、導電性高分子の表面に、水系架橋剤を架橋させた被覆膜を形成するようにすれば、洗濯耐性と摩擦堅牢度を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る導電性高分子導電体の概略構成を表す図である。 実施例1−1〜1−5に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。 実施例2−1〜2−5に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。 実施例3−1〜3−5に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。 実施例4−1〜4−5に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。 実施例5−1〜5−5に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。 実施例6−1に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を実施例5−2と比較して示す特性図である。 実施例7−1、7−2に係る導電性高分子導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る導電性高分子導電体10の概略構成を表すものである。この導電性高分子導電体10は、基材11に導電性高分子12が付着されたものであり、例えば、導電性高分子電極として用いることができる。
基材11を構成する材料はどのようなものでもよいが、繊維が好ましく、例えば、シルク及び綿等の天然繊維、及び、合成繊維等の化学繊維からなるうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。生産性及び伸縮性に優れるからである。特に、異形断面を有する合成繊維(すなわち異形断面糸)を含むようにすれば、繊維の間にも導電性高分子12が付着し、洗濯耐性を高めることができるので好ましい。
基材11の形状は、例えば、糸状、布状、又は、シート状が好ましく挙げられ、布状又はシート状の場合には、織物、編み物、あるいは、不織布のいずれでもよい。不織布は、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のものであり、繊維を熱、機械的または化学的な作用によって接着または絡み合わせたものである。なお、基材11が糸状の場合には、基材11に導電性高分子12を付着させた糸状の導電性高分子導電体10をそのまま用いてもよいが、布状又はシート状に形成して用いてもよい。
導電性高分子12としては、p−トルエンスルホン酸の鉄塩(以下、pTSと記す)を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下、PEDOTと記す)が好ましい。すなわち、導電性高分子12は、pTSとPEDOTとを含んでいる。pTSは、PEDOTの単量体、すなわち3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下、EDOTと記す)を重合させる際の酸化剤として機能すると共に、PEDOTに導電性を発現させるためのドーパントとして機能するものである。
PEDOTは、pTSとPEDOTの単量体(すなわちEDOT)との割合をpTS1モルに対してPEDOTの単量体を1モル以下として重合させたものであることが好ましい。この割合で重合させることにより、洗濯耐性を向上させることができるからである。特に、pTSと、PEDOTの単量体との割合(pTS:PEDOTの単量体)を、モル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内とするようにすれば、導電性と洗濯耐性をより向上させることができるので好ましい。
また、このような割合で重合させることにより、導電性高分子12のPEDOTのうち、pTSが配位しているPEDOTの割合は10%以上50%以下とすることができる。このように構成することにより、洗濯耐性を向上させることができると共に、導電性も高くすることができるので好ましい。なお、PEDOTのうちpTSが配位しているPEDOTの割合は、例えば、XPS(X−ray Photoelectron Spectroscopy;X線光電子分光)により得られたPEDOTのピークと、pTSが配位しているPEDOTのピークとの面積比から求めることができる。
導電性高分子導電体10における導電性高分子12の割合は、例えば、5質量%〜20質量%とすることが好ましい。
導電性高分子12は、基材11の全面に形成されていてもよく、一部に形成されていてもよい。例えば、基材11が糸状の場合には、図1(A)に示したように、基材11の全面に形成されていてもよく、基材11が布状又はシート状の場合には、図1(B)に示したように、片面に形成されていてもよく、図示しないが、両面に形成されていてもよい。また、導電性高分子12は、基材11の表面に付着しているが、基材11の表面にしみ込んでいてもよい。
また、導電性高分子導電体10は、図1(C)に示したように、導電性高分子12の表面に、水系架橋剤が架橋した被覆膜13を有していることが好ましい。洗濯耐性をより向上させることができるからである。水系架橋剤というのは水溶性の架橋剤であり、例えば、イソシアネートを含むイソシアネート系の架橋剤が挙げられる。
この導電性高分子導電体10は、例えば、基材11に、pTSを添加したPEDOTを含む導電性高分子12を付着させることにより製造することができる。PEDOTは、pTSによりEDOTを重合させることにより形成する。具体的には、例えば、PEDOTの単量体であるEDOTと、酸化剤及びドーパントであるpTSと、溶媒であるエタノールとを含む混合溶液を基材11に塗布し、pTSの作用によりEDOTを重合させる。重合時におけるpTSとPEDOTの単量体との割合は、pTS1モルに対して、PEDOTの単量体を1モル以下とすることが好ましく、pTS:PEDOTの単量体をモル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内とするようにすればより好ましい。導電性と洗濯耐性を向上させることができるからである。
溶媒としては、エタノールを含むことが好ましい。溶媒とpTSとの合計に対するpTSの割合(pTS/pTS+溶媒)は、例えば、質量%で、10質量%〜60質量%の範囲内とすることが好ましく、20質量%〜40質量%の範囲内とすればより好ましい。この範囲内において、導電性をより向上させることができるからである。
なお、EDOTとpTSと溶媒とを含む混合溶液には、更に、増粘剤を含むようにしてもよい。増粘剤は、粘性を高くすることにより、混合溶液を塗布した時の広がりを抑制し、導電性高分子12のにじみを小さくすると共に、EDOTの重合反応を促進させるためのものである。増粘剤としては、EDOTの重合反応に反応しないものが好ましく、例えば、グルセロール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、又は、多糖類が好ましく挙げられる。
また、EDOTを重合させる際には、加熱してもよいが、非加熱で反応させることが好ましい。加熱しない方が導電性をより向上させることができるからである。更に、EDOTとpTSと溶媒とを含む混合溶液を基材11に塗布し、EDOTを重合させる工程は、複数回繰り返して行うことが好ましく、3回以上繰り返すようにすればより好ましい。導電性と洗濯耐性をより向上させることができるからである。具体的には、例えば、(1)EDOTとpTSと溶媒とを含む混合溶液を基材11に塗布する工程、(2)EDOTを重合させる工程、(3)水洗いする工程、(4)乾燥させる工程をこの順に行い、更に、(1)から(4)の工程を順に1回又は複数回繰り返すことが好ましい。
更に、導電性高分子12を形成したのち、導電性高分子12の表面に、水系架橋剤を架橋させた被覆膜13を形成することが好ましい。洗濯耐性を向上させることができるからである。被覆膜13は、例えば、導電性高分子12の表面に水系架橋剤を塗布した後、熱処理を行うことにより形成することができる。熱処理は、例えば、乾燥させるドライ処理を行った後、焼成する焼成処理を行うことが好ましい。
このように本実施の形態の導電性高分子導電体10によれば、導電性高分子12を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものにより構成したので、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
また、導電性高分子12を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンのうち、p−トルエンスルホン酸の鉄塩が配位しているポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの割合が10%以上50%以下であるものにより構成したので、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
更に、基材11に異形断面を有する合成繊維を含むようにすれば、又は、導電性高分子12の表面に、水系架橋剤が架橋した被覆膜13を有するようにすれば、洗濯耐性と摩擦堅牢度を向上させることができる。
本実施の形態の導電性高分子導電体の製造方法によれば、基材11に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合を、p−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対して、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下とするようにしたので、本実施の形態に係る導電性高分子導電体10を得ることができ、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
特に、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合(p−トルエンスルホン酸の鉄塩:ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体)を、モル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内とするようにすれば、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
また、基材11に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、p−トルエンスルホン酸の鉄塩の作用により、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を重合させる工程を複数回繰り返して行うようにすれば、導電性と洗濯耐性を向上させることができる。
更に、基材11に異形断面を有する合成繊維を含むようにすれば、又は、導電性高分子12の表面に、水系架橋剤を架橋させた被覆膜13を形成するようにすれば、洗濯耐性と摩擦堅牢度を向上させることができる。
(実施例1−1〜1−5)
基材11として、絹布(絹100%)を用い、PEDOTの単量体であるEDOT溶液と、酸化剤及びドーパントであるpTS溶液と、溶媒であるエタノールとの混合溶液を塗布し、40℃で6分間加熱したのち25℃、湿度60%の室内に2時間保持してEDOTを重合させ、導電性高分子12を付着させた。pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は実施例1−1〜1−5で変化させ、モル比で、実施例1−1は1:0.2、実施例1−2は1:0.4、実施例1−3は1:0.6、実施例1−4は1:0.8、実施例1−5は1:1とした。エタノールとpTSの合計に対するpTSの割合は、30質量%とした。基材11の大きさは40mm×50mm、混合溶液の塗布回数は3回とした。
得られた各導電性高分子導電体10について、洗濯を1回から10回行い、洗濯前(すなわち洗濯0回)及び各洗濯後毎にシート抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。洗濯方法は、JIS 0217−103法とした。シート抵抗は、三菱化学アナリテック製のLoresta‐AX MCP‐T370を用い、8mm離れた3点間での表面抵抗を測定した。得られた結果を図2に示す。
図2に示したように、本実施例によれば、洗濯を繰り返してもいずれも150Ω/□以下であり、良好な結果が得られた。また、シート抵抗は、pTSに対するEDOTのモル比を大きくするに従い小さくなった後大きくなり、pTS:EDOT=1:0.4の実施例1−2が最も小さかった。よって、pTS1モルに対してEDOTを1モル以下とすれば好ましく、pTS:EDOTのモル比を1:0.2から1:0.6の範囲内とすればより好ましいことが分かった。
すなわち、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものにより構成するようにすることが好ましいことが分かった。
(実施例2−1〜2−5)
基材11として、ポリウレタン弾性繊維を含む合成繊維を用いたことを除き、他は、実施例1−1〜1−5と同様にして、導電性高分子導電体10を作製した。その際、pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は、実施例1−1〜1−5と同様に変化させ、モル比で、実施例2−1は1:0.2、実施例2−2は1:0.4、実施例2−3は1:0.6、実施例2−4は1:0.8、実施例2−5は1:1とした。実施例2−1〜2−5についても、実施例1−1〜1−5と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を図3に示す。図3に示したように、本実施例によれば、洗濯を繰り返してもいずれも100Ω/□以下であり、良好な結果が得られた。また、実施例1−1〜1−5と同様に、シート抵抗は、pTSに対するEDOTのモル比を大きくするに従い小さくなった後大きくなり、pTS:EDOT=1:0.4の実施例2−2が最も小さかった。
(実施例3−1〜3−5)
基材11として、ポリエステル繊維布(ポリエステル100%、円形断面ポリエステル繊維)を用いたことを除き、他は、実施例1−1〜1−5と同様にして、導電性高分子導電体10を作製した。その際、pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は、実施例1−1〜1−5と同様に変化させ、モル比で、実施例3−1は1:0.2、実施例3−2は1:0.4、実施例3−3は1:0.6、実施例3−4は1:0.8、実施例3−5は1:1とした。実施例3−1〜3−5についても、実施例1−1〜1−5と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を図4に示す。図4に示したように、本実施例によれば、洗濯を繰り返してもいずれも250Ω/□以下であり、良好な結果が得られた。また、実施例1−1〜1−5と同様に、シート抵抗は、pTSに対するEDOTのモル比を大きくするに従い小さくなった後大きくなり、pTS:EDOT=1:0.4の実施例3−2が最も小さかった。
(実施例4−1〜4−5)
基材11として、ポリエステル繊維織布(ポリエステル100%、十字断面の異形断面を有するポリエステル繊維)を用いたことを除き、他は、実施例1−1〜1−5と同様にして、導電性高分子導電体10を作製した。その際、pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は、実施例1−1〜1−5と同様に変化させ、モル比で、実施例4−1は1:0.2、実施例4−2は1:0.4、実施例4−3は1:0.6、実施例4−4は1:0.8、実施例4−5は1:1とした。実施例4−1〜4−5についても、実施例1−1〜1−5と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を図5に示す。本実施例によれば、洗濯を繰り返しても良好な結果が得られた。また、図5に示したように、本実施例においても、実施例1−1〜1−5と同様に、シート抵抗は、pTSに対するEDOTのモル比を大きくするに従い小さくなった後大きくなった。特に、pTS:EDOTのモル比が1:0.2〜1:0.6の実施例4−1、4−2、4−3において高い効果が見られた。
(実施例5−1〜5−5)
基材11として、綿平織布(綿100%)を用いたことを除き、他は、実施例1−1〜1−5と同様にして、導電性高分子導電体10を作製した。その際、pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は、実施例1−1〜1−5と同様に変化させ、モル比で、実施例5−1は1:0.2、実施例5−2は1:0.4、実施例5−3は1:0.6、実施例5−4は1:0.8、実施例5−5は1:1とした。実施例5−1〜5−5についても、実施例1−1〜1−5と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を図6に示す。本実施例によれば、洗濯を繰り返しても良好な結果が得られた。また、図6に示したように、本実施例においても、実施例1−1〜1−5と同様に、シート抵抗は、pTSに対するEDOTのモル比を大きくするに従い小さくなった後大きくなった。特に、pTS:EDOTのモル比が1:0.2〜1:0.6の実施例5−1、5−2、5−3において高い効果が見られた。
(実施例6−1)
混合溶液の塗布の回数を1回としたことを除き、他は、実施例5−2と同様にして、導電性高分子導電体10を作製した(基材11は綿平織布(綿100%))。pTSとEDOTとの割合は、実施例5−2と同様に、モル比で、pTS:EDOT=1:0.4である。実施例6−1についても、実施例5−2と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を実施例5−2の結果と共に、図7に示す。図7に示したように、本実施例によれば、洗濯を繰り返してもいずれも80Ω/□以下であり、良好な結果が得られた。また、塗布回数が1回の実施例6−1に比べて、塗布回数が3回の実施例5−2の方が、シート抵抗が低く、かつ、安定していた。
(実施例7−1,7−2)
実施例7−1として、実施例1−5と同様に、導電性高分子導電体10を作製した。基材11は綿平織布(綿100%)、pTSとEDOTとの割合(pTS:EDOT)は、モル比で、pTS:EDOT=1:1である。
また、実施例7−2として、実施例7−1と同様にして基材11に導電性高分子12を形成したのち、導電性高分子12の表面に水系架橋剤を塗布して熱処理することにより被覆膜13を形成し、導電性高分子導電体10を作製した。水系架橋剤には、イソシアネート系の架橋剤を用いた。
実施例7−1,7−2についても、実施例1−5と同様にして表面抵抗を測定し、洗濯による抵抗の変化を調べた。得られた結果を図8に示す。図8に示したように、水系架橋剤を塗布した実施例7−2の方が、塗布していない実施例7−1に比べて、洗濯を繰り返した後のシート抵抗の上昇を低く抑えることができ、洗濯耐性を向上させることができることが分かった。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素についても具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
近年、日本において、高齢化が進み、健康状態監視や健康寿命を延ばすため、さりげないセンシングによって、心電(心電図のもとになる情報のこと。以下同様)や筋電などの生体情報を検出して、病気や怪我を予防し、また、病気を早期発見できるウェアラブル機器の開発が進められている。しかし、心電などを計測する際、従来はジェルや粘性のあるシールを貼って測定を行ったり、ベルトで強く押し付けたりする必要があり、長時間の装着は困難であった。また、使い捨てのシールなどを代用して利用されているが、装着時に違和感があり、肌が荒れるなどの問題がでることがある。
また、従来は、主にAg金属をコーティングしたものも一般的に利用されているが、生体への悪影響が懸念されている。さらに、湿気、汗で電極が酸化され、性能劣化を起こす問題もあった。すなわち、長時間使い続けても生体に悪影響を与えない電極であることが望まれている。
本願発明によれば、例えば、市販のアンダーウェアの表面に導電性高分子の単量体、酸化剤、及び、溶媒であるエタノールを含む混合溶液を塗布して化学反応によって重合させ、導電性の機能をアンダーウェアに持たせることができる。その電極は生体に強く押し付けることはなく測定でき、従来の製品より低コストでアンダーウェアを製作することができ、生体情報を検出できる。ウェアの価格が安くなればヘルスケアや介護用の支援ロボット、作業用の支援ロボット、フィットネス、作業服等に広く応用することができる。
10…導電性高分子導電体、11…基材、12…導電性高分子、13…被覆膜

Claims (10)

  1. 基材に導電性高分子が付着された導電性高分子導電体であって、
    前記基材は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含み、
    前記導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合をp−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対してポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下として重合させたものである
    ことを特徴とする導電性高分子導電体。
  2. 前記導電性高分子は、p−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合(p−トルエンスルホン酸の鉄塩:ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体)を、モル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内として重合させたものであることを特徴とする請求項1記載の導電性高分子導電体。
  3. 基材に導電性高分子が付着された導電性高分子導電体であって、
    前記基材は、シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含み、
    前記導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンであり、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンのうち、p−トルエンスルホン酸の鉄塩が配位しているポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの割合は、10%以上50%以下である
    ことを特徴とする導電性高分子導電体。
  4. 前記基材は、異形断面を有する合成繊維を含むことを特徴とする請求項1から請求項3
    のいずれか1に記載の導電性高分子導電体。
  5. 導電性高分子の表面に、水系架橋剤が架橋した被覆膜を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1に記載の導電性高分子導電体。
  6. シルク、綿、及び、合成繊維のうちの少なくとも1種を含む基材に、酸化剤及びドーパントとしてp−トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンよりなる導電性高分子を付着させた導電性高分子導電体の製造方法であって、
    前記ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンは、前記基材に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、p−トルエンスルホン酸の鉄塩により、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を重合させて形成し、重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合は、p−トルエンスルホン酸の鉄塩1モルに対して、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を1モル以下とする
    ことを特徴とする導電性高分子導電体の製造方法。
  7. 重合時のp−トルエンスルホン酸の鉄塩とポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体との割合(p−トルエンスルホン酸の鉄塩:ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体)は、モル比で、1:0.2から1:0.6の範囲内とすることを特徴とする請求項6記載の導電性高分子導電体の製造方法。
  8. 前記基材は、異形断面を有する合成繊維を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の導電性高分子導電体。
  9. 前記基材に、溶媒であるエタノールと、p−トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体とを含む混合溶液を塗布し、p−トルエンスルホン酸の鉄塩により、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの単量体を重合させる工程を複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1に記載の導電性高分子導電体。
  10. 前記導電性高分子を形成したのち、前記導電性高分子の表面に水系架橋剤を架橋させた被覆膜を形成することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1に記載の導電性高分子導電体。
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