JP2020142395A - 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムに形成された配線の接続部を保護できる樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法を提供する。【解決手段】樹脂成形品は、両面に電気配線60が形成された基材フィルム20と、電気配線60に接続する引出配線70が形成された引出フィルム30と、基材フィルム20と、電気配線60と引出配線70との接続部の少なくとも一部と、を被覆する被覆樹脂40と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法に関する。
下記特許文献1には、タッチパネルフィルムに形成されたタッチパネル端子部に、フレキシブル印刷回路板(FPC)が接続されたタッチパネルが記載されている。
特開2014−99199号公報
上記特許文献1のタッチパネルにおいては、タッチパネルフィルムと透明樹脂層とを一体成形した後、透明樹脂層に覆われていないタッチパネル端子部にフレキシブル印刷回路板(FPC)を接続する。FPCは、タッチパネルと実装基板とを接続する、回路引出用の基板である。タッチパネルフィルムとFPCとの接続部は、透明樹脂層に覆われず露出している。このためFPCが外力を受けた際には、タッチパネルフィルムとFPCとの接続状態が解除され易い。
本発明は上記事実を考慮して、フィルムに形成された配線の接続部を保護できる樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る樹脂成形品は、両面に電気配線が形成された基材フィルムと、前記電気配線に接続する引出配線が形成された引出フィルムと、前記基材フィルムと、前記電気配線と前記引出配線との接続部の少なくとも一部と、を被覆する被覆樹脂と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る樹脂成形品によると、基材フィルムに形成された電気配線と、引出フィルムに形成された引出配線と、の接続部の少なくとも一部が、被覆樹脂によって被覆されている。このため、接続部が露出している構成と比較して、これらの配線の接続部を保護することができる。
請求項2に記載の本発明に係る樹脂成形品は、請求項1に記載の樹脂成形品において、前記電気配線と前記引出配線とは導電性部材を介して接続されている。
請求項2に記載の本発明に係る樹脂成形品によると、電気配線と引出配線とが導電性部材を介して接続されている。このため、電気配線が形成された基材フィルムと引出配線が形成された引出フィルムとを別々に形成することができる。これにより、例えば外力を受け易い引出フィルムの引張強度を基材フィルムより高く形成して、断線などを抑制できる。
請求項3に記載の本発明に係る樹脂成形品の製造方法は、基材フィルムに形成された電気配線と、引出フィルムに形成された引出配線と、を導電性部材を挟んで対向配置する工程と、前記基材フィルムと前記引出フィルムとを圧着して前記電気配線と前記引出配線とを接続する工程と、前記基材フィルム及び前記引出フィルムを金型に配置する工程と、前記金型に樹脂を射出して、前記基材フィルムと、前記電気配線と前記引出配線との接続部の少なくとも一部と、を被覆樹脂で被覆する工程と、を備えている。
請求項3に記載の本発明に係る樹脂成形品の製造方法によると、基材フィルムに形成された電気配線と、引出フィルムに形成された引出配線と、の接続部の少なくとも一部が、被覆樹脂によって被覆される。このため、接続部を保護することができる。
また、被覆樹脂は接続部だけでなく基材フィルムを被覆する。このため、接続部のみを被覆する場合と比較して被覆樹脂の体積が大きくなり剛性が高くなる。これにより、接続部の保護効果を高くできる。
さらに、電気配線と引出配線とが導電性部材を介して接続されている。このため、電気配線が形成された基材フィルムと引出配線が形成された引出フィルムとを別々に形成することができる。これにより、例えば外力を受け易い引出フィルムの引張強度を基材フィルムより高く形成して、断線などを抑制できる。
またさらに、電気配線と引出配線とを接続した後、基材フィルム及び引出フィルムを金型に配置するため、被覆樹脂の成形後におけるフィルムの接合作業が不要である。
本発明に係る樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法によると、フィルムに形成された配線の接続部を保護できる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る樹脂成形品の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る樹脂成形品における基材フィルム及び引出フィルムを示す正面図である。 (A)は図2におけるA−A線断面図であり、(B)は図2におけるB−B線断面図であり、(C)は図2におけるC−C線断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る樹脂成形品を製造する射出成形用金型を型閉じした状態を示す断面図であり、(B)はキャビティに溶融樹脂を充填している状態を示す断面図であり、(C)はキャビティに溶融樹脂を充填した状態を示す断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態において裏側配線の接続部を保護する変形例に係る樹脂成形品を製造する射出成形用金型を型閉じした状態を示す断面図であり、(B)はキャビティに溶融樹脂を充填している状態を示す断面図であり、(C)はキャビティに溶融樹脂を充填した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る樹脂成形品の分解斜視図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る樹脂成形品における基材フィルムを示す正面図であり、(B)は基材フィルムに引出フィルムを接合した状態を示す正面図である。 (A)は図7(B)におけるA−A線断面図であり、(B)は図7(B)におけるB−B線断面図であり、(C)は図7(B)におけるC−C線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る樹脂成形品において基材フィルムと引出フィルムとを接合する前の状態を示した分解断面図である。
以下、本発明に係る樹脂成形品の実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。なお、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。また、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<第1実施形態>
(樹脂成形品)
図1には、本発明の第1実施形態に係る樹脂成形品10の分解斜視図が示されている。樹脂成形品10は、静電容量方式のタッチパネルである。樹脂成形品10は、基材フィルム20と、引出フィルム30と、被覆樹脂層40と、加飾フィルム50と、を備えて形成されている。
樹脂成形品10は、被覆樹脂層40の表面側(図1、図3(A)、(B)、(C)において矢印OUTで示した側)が操作面(手指の接触面)とされている。なお、以下の説明においては、樹脂成形品10及び樹脂成形品10を形成する各構成部材について、図1における矢印OUT側を表側、矢印OUT側の面を表面と称し、矢印IN側を裏側、矢印IN側の面を裏面と称す場合がある。
樹脂成形品10は、後述する射出成形用金型80によって、被覆樹脂層40、基材フィルム20、引出フィルム30と及び加飾フィルム50を一体成形することで形成される。
(基材フィルム、引出フィルム)
図2に示すように、基材フィルム20と引出フィルム30とは、一体的に形成されたシート状部材である。以下の説明においては、基材フィルム20と引出フィルム30とを総称してフィルム12と称す場合がある。フィルム12はPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂又はPC(ポリカーボネート)樹脂等で形成されている。
基材フィルム20と被覆樹脂層40とは、互いにアンダーコート剤やバインダー剤等で接着されている。なお、基材フィルム20及び後述する電気配線60の表面にプラズマ処理やコロナ処理を施すことで、基材フィルム20としてPETやCOP等の疎水性樹脂を使用した際の「濡れ性」を改善できる。これにより安定した接着層が得られることから、基材フィルム20と被覆樹脂層40とを密着接合することができる。
図1に示すように、基材フィルム20は、被覆樹脂層40の厚み方向から見て、フィルム12において被覆樹脂層40の内側に配置された部分である。なお、図2には、被覆樹脂層40を厚み方向から見た外形線を二点鎖線で示している。
図2に示すように、基材フィルム20の表側及び裏側には、電気配線60が形成されている。電気配線60のうち、基材フィルム20の表側に配線されたものを表側配線62と称し、基材フィルム20の裏側に配線されたものを裏側配線64と称す。
図1に示すように、引出フィルム30は、フィルム12において基材フィルム20の一端縁から被覆樹脂層40の面内方向外側へ突出して配置された部分である。引出フィルム30は、2つの部分(表側引出部30Aと裏側引出部30B)によって形成されている。
図2に示すように、引出フィルム30の表側及び裏側には、引出配線70が形成されている。引出配線70のうち、引出フィルム30の表側に配線されたものを表側配線72と称し、引出フィルム30の裏側に配線されたものを裏側配線74と称す。
なお、図3(A)、(C)に示すように、表側配線72は、表側引出部30Aの表側に配線されている。また、図3(B)、(C)に示すように、裏側配線74は、裏側引出部30Bの裏側に配線されている。表側配線72と裏側配線74の端部には、それぞれ接続端子72A、74Aが形成されている。なお、図3(B)においては表側引出部30Aに配線された表側配線72の図示を省略している。
図2に示すように、電気配線60と引出配線70とは連続して形成されている。具体的には、表側配線62、72は互いに連続して形成されており、裏側配線64、74は互いに連続して形成されている。換言すると、基材フィルム20に形成された電気配線60と、引出フィルム30に形成された引出配線70とは、端子等の接続部材を介さずに接続されている。
なお、表側配線62、72の接続部を、図2においては領域S1で示し、裏側配線64、74の接続部を、領域S2で示している。領域S1、S2はそれぞれ、引出フィルム30における表側引出部30A、裏側引出部30Bに引張力などの外力が加わった際に、他の部分より応力が発生し易い部分である。また、領域S1、S2は、少なくとも基材フィルム20の外形を形成する端縁の延長線上の部分(基材フィルム20と引出フィルム30との境界線)を含む領域である。
電気配線60、引出配線70及び後述する引出配線90は、銅線や銀線等を用いて形成される。この銅線は、一例として、基材フィルム20及び引出フィルム30に銅箔を接着し、さらにエッチング加工することで形成される。銅線の形成方法としては、銅箔を接着する方法の他、銅のスパッタリング、蒸着など各種の方法を採用することができる。銀線についても同様である。
(射出成形用金型)
図4(A)、(B)、(C)には、樹脂成形品10を製造するための射出成形用金型80(以下、金型80と称す)が示されている。金型80は、固定型82と、固定型82に対して接離する方向へ移動可能な可動型86と、を備えている。
固定型82のパーティング面82Aには、可動型86から離れる方向へ凹んだキャビティ部84が形成されている。キャビティ部84には、スプールSから供給された溶融樹脂を、キャビティCへ供給するランナーRが接続されている。なお、キャビティC及びランナーRは、固定型82と可動型86とを型閉じすることで形成される空間である。また、可動型86のパーティング面86Aにおいて、キャビティ部84と対向する面をコア面88と称す。
(樹脂成形品の製造方法)
樹脂成形品10を製造するには、まず、図4(A)に示すように、金型80における可動型86にフィルム12を設置した状態で、固定型82と可動型86とを型閉じする。型閉じした状態で、フィルム12における引出フィルム30が、固定型82と可動型86によって挟まれて配置される。また、フィルム12における基材フィルム20が、可動型86のコア面88に接して配置される。
次に、図4(B)に示すように、スプールSから溶融樹脂をランナーRへ注入し、キャビティCへ溶融樹脂を充填する。溶融樹脂が固化した後、固定型82と可動型86とを型開きすると、フィルム12、被覆樹脂層40、ランナー樹脂40R及びスプール樹脂40Sが一体化した樹脂成形品が得られる。この樹脂成形品から、ランナー樹脂40R及びスプール樹脂40Sを切断することで、図1、図3(A)、(B)、(C)に示された樹脂成形品10が得られる。
(作用・効果)
第1実施形態に係る樹脂成形品10によると、図2に示すように、基材フィルム20に形成された電気配線60と、引出フィルム30に形成された引出配線70と、の接続部の一部が、被覆樹脂層40によって被覆されている。
より具体的には、基材フィルム20の表側に配線された表側配線62と、引出フィルム30のうち表側引出部30Aの表側に配線された表側配線72と、の接続部(領域S1)が、被覆樹脂層40によって被覆されている。このため、接続部が保護される。
また、被覆樹脂層40は、表側配線62、72の接続部だけでなく基材フィルム20の表側の全体を被覆している。このため、接続部のみを被覆する場合と比較して被覆樹脂層40は体積が大きくなり剛性が高くなる。これにより、接続部の保護効果を高くできる。
また、樹脂成形品10においては、基材フィルム20と引出フィルム30とが一体的に形成され、基材フィルム20の表側に配線された表側配線62と、引出フィルム30のうち表側引出部30Aの表側に配線された表側配線72とが、連続して形成されている。このため、基材フィルム20に対して後述するFPC等の引出フィルムを接合する場合と比較して、接続工程が不要であり生産効率を高められる。また、配線の接続不良が生じ難い。さらに、接続作業時の加圧や加熱による成形品への影響が生じ難くなるほか、作業による傷や汚れの付着も抑制できる。
なお、本実施形態においては、表側配線62、72の接続部(領域S1)が、被覆樹脂層40によって保護されているが、裏側配線64、74の接続部(領域S2)を保護することもできる。
裏側配線64、74の接続部(領域S2)を保護するためには、例えば、図5(A)〜(C)に示すように、可動型86のコア面88において、固定型82のキャビティ部84の端縁と対向する位置に、固定型82から離れる方向へ凹んだ溝88Vを形成する。この溝88Vに樹脂が充填されることにより、被覆樹脂層40が引出フィルム30の裏側に回りこんで、図2に示す裏側配線64、74の接続部(領域S2)を保護することができる。
溝88Vは、引出フィルム30における裏側引出部30Bのみに跨るように形成してもよいし、表側引出部30A及び裏側引出部30Bの双方に跨るように形成してもよい。なお、溝88Vは、後述する第2実施形態に係る樹脂成形品14に適用することもできる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る樹脂成形品14について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する場合がある。
(基材フィルム、引出フィルム)
図6に示すように、第2実施形態における基材フィルム22と引出フィルム32とは、それぞれ別体で形成されたシート状部材である。基材フィルム22は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂又はPC(ポリカーボネート)樹脂等で形成されている。
基材フィルム22は、被覆樹脂層40の厚み方向から見て、被覆樹脂層40の内側に配置された部分である。なお、図7(A)には、被覆樹脂層40を厚み方向から見た外形線を二点鎖線で示している。
基材フィルム22の表側及び裏側には、第1実施形態における基材フィルム20と同様に、電気配線60が形成されている。電気配線60のうち、基材フィルム22の表側に配線されたものを表側配線62と称し、基材フィルム22の裏側に配線されたものを裏側配線64と称す。
図7(B)に示すように、引出フィルム32は、基材フィルム22と別部材とされた部材であり、基材フィルム22の外周部に固定され、基材フィルム22の一端縁から被覆樹脂層40の面内方向外側へ突出して配置されている。引出フィルム32は、2つのフィルム(引出フィルム32Aと引出フィルム32B)によって形成されている。
引出フィルム32A、32Bは、所謂FPC(Flexible printed circuits、フレキシブルプリント基板)とされ、例えばポリイミド樹脂等を用いて形成されている。
引出フィルム32の表側又は裏側には、引出配線90が形成されている。具体的には、図8(A)、(C)に示すように、引出フィルム32Aの裏側に裏側配線92が配線されており、図8(B)、(C)に示すように引出フィルム32Bの表側に表側配線94が配線されている。裏側配線92と表側配線94の端部には、それぞれ接続端子92A、94Aが形成されている。なお、図8(B)においては引出フィルム32Aに配線された裏側配線92の図示を省略している。
引出配線90(裏側配線92及び表側配線94)は、例えば電気配線60より配線の断面積が大きく断線し難い。このため引出フィルム32A、32Bは、基材フィルム22と比較して折り曲げに対する耐力が大きい。
図8(A)、(B)に示すように、電気配線60と引出配線90とは引出フィルム32の端部において接続されている。具体的には、図8(A)に示すように、基材フィルム22の表側配線62と引出フィルム32Aの裏側配線92とが接続され、図8(B)に示すように、基材フィルム22の裏側配線64と引出フィルム32Bの表側配線94とが接続されている。
基材フィルム22の表側配線62と引出フィルム32Aの裏側配線92とを接続するためには、まず、図9に示すように、ACF96(Anisotropic Conductive Film、異方性導電フィルム)を挟んで、表側配線62と裏側配線92とを対向配置する。なお、導電性部材としては、ACF96に代えてACP(Anisotropic Conductive Paste、異方性導電ペースト)を用いてもよい。
次に、基材フィルム22と引出フィルム32Aとを上下から挟み込んで熱圧着する。これにより表側配線62と裏側配線92とが電気的に接続される。
なお、「電気的に接続される」とは、表側配線62と裏側配線92とが直接接触する状態の他、表側配線62と裏側配線92とが離間している場合も含む。但し表側配線62と裏側配線92とが離間している場合は、ACF96に内包された導電性物質によって、表側配線62と裏側配線92との間で電流が流れるものとする。
基材フィルム22の裏側配線64と引出フィルム32Bの表側配線94との接続方法についても同様であり、説明は省略する。
(作用・効果)
第2実施形態に係る樹脂成形品14によると、図7(B)に示すように、基材フィルム22に形成された電気配線60と、引出フィルム32に形成された引出配線90と、の接続部の一部が、被覆樹脂層40によって被覆されている。
より具体的には、基材フィルム22の表側に配線された表側配線62と、引出フィルム32のうち引出フィルム32Aの裏側に配線された裏側配線92とが接続されている。さらに表側配線62と裏側配線92の接続部(図7(B)において、基材フィルム22と引出フィルム32Aとが重なっている部分)が、被覆樹脂層40によって被覆されている。このため、接続部が保護される。
また、基材フィルム22の表側に配線された表側配線62と、引出フィルム32のうち引出フィルム32Aの裏側に配線された裏側配線92とは、ACF96(図9参照)によって接続されている。このため、例えば表側配線62と裏側配線92とをコネクタ接続又はハンダ付けする場合と比較して接続不良が生じ難い。
さらに、ACF96による接合部は、コネクタ接続等と比較して耐熱性が高い。このため、基材フィルム22と引出フィルム32とを接合後、金型80に組付けて被覆樹脂層40を射出成形できる。
また、樹脂成形品14においては、電気配線60が形成された基材フィルム22と引出配線90が形成された引出フィルム32とが別部材とされている。これにより、例えば外力を受け易い引出フィルム32を、基材フィルム22より厚くして、又は引張強度が大きい材料で形成して、断線などを抑制できる。
また、樹脂成形品14においては、基材フィルム22と引出フィルム32とを接合後、基材フィルム22、及び、基材フィルム22と引出フィルム32との接合部を被覆樹脂層40によって被覆する。このため、被覆樹脂層40の成形後における引出フィルムの接続工程が不要である。
なお、本実施形態においては、固定型82に対して可動型86を移動させるものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、可動型86を動かない構成(固定型)とし、固定型82を移動させる構成(可動型)としてもよい。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 樹脂成形品
14 樹脂成形品
20 基材フィルム
22 基材フィルム
30 引出フィルム
32 引出フィルム
32A 引出フィルム
32B 引出フィルム
40 被覆樹脂
60 電気配線
62 表側配線(電気配線)
64 裏側配線(電気配線)
70 引出配線
72 表側配線(引出配線)
74 裏側配線(引出配線)
90 引出配線
92 裏側配線(引出配線)
94 表側配線(引出配線)
96 ACF(導電性部材)

Claims (3)

  1. 両面に電気配線が形成された基材フィルムと、
    前記電気配線に接続する引出配線が形成された引出フィルムと、
    前記基材フィルムと、前記電気配線と前記引出配線との接続部の少なくとも一部と、を被覆する被覆樹脂と、
    を備えた樹脂成形品。
  2. 前記電気配線と前記引出配線とは導電性部材を介して接続されている、請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 基材フィルムに形成された電気配線と、引出フィルムに形成された引出配線と、を導電性部材を挟んで対向配置する工程と、
    前記基材フィルムと前記引出フィルムとを圧着して前記電気配線と前記引出配線とを接続する工程と、
    前記基材フィルム及び前記引出フィルムを金型に配置する工程と、
    前記金型に樹脂を射出して、前記基材フィルムと、前記電気配線と前記引出配線との接続部の少なくとも一部と、を被覆樹脂で被覆する工程と、
    を備えた樹脂成形品の製造方法。
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