JP2020141921A - スープ生成装置、スープ抽出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ポンプを使用する場合でも、当該ポンプは、抽出容器の空気の排出に使用されるが、スープはポンプを通らないため、ポンプの内部がスープなどに汚される可能性は低い。
また、目詰まりを視認し当該目詰まりを除去することも出来る。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
圧力鍋本体11は、例えば、寸胴鍋など、上部から下部にかけて外径がほとんど変化しない鍋である。
調理時に圧力鍋本体11は、加熱装置40の五徳の上に載置される(図2〜図4参照)。
圧力鍋本体11の上部には、圧力鍋蓋13を取り付けるための密閉機構が設けられ、パッキン12が挟まれた状態で、圧力鍋蓋13が圧力鍋本体11に取り付けられる。
排出口11aには、開口度合いを調整する第1バルブ19が設けられる。
圧力鍋本体11の底に貯まった液体などが淀みなく排出されるように、排出口11aは、圧力鍋本体11の低い位置(側部の下端、若しくは底部)に設けられるのが望ましい。
パッキン12は、リング状の部材で、圧力鍋本体11の上部と圧力鍋蓋13の間の密閉のために使用される。
圧力鍋蓋13は、圧力鍋本体11の上部開口に着脱可能な状態で取り付けられる。
圧力鍋蓋13には、圧力鍋本体11の内部の蒸気を排出させる調圧バルブ(不図示)や安全弁(不図示)が設けられる。
内鍋15は、側面と底面の少なくとも一方に、内壁と外壁とを貫通する第1孔15aが設けられた容器である。
例えば、内鍋15は、側面と底面に、複数の第1孔15aが設けられたメッシュ構造を有する。
内鍋15は、圧力鍋本体11の保持部11bで保持されたストレーナ17の上に載置される。
具材の一部やスープを構成する液体は、第1孔15aを介して、内鍋15から圧力鍋本体11と内鍋15の間の空間に移動する。
第1孔15aを通り抜ける具材の大きさを調整するために、孔径が異なる複数種類の内鍋15が用意されるのが望ましい。
ストレーナ17は、上下方向に垂直な面状の部材を含み、当該面状の部材には、上下方向に貫通する第2孔17aが設けられる。
調理時に、ストレーナ17は、圧力鍋本体11の保持部11bに保持される。
具材の一部やスープを構成する液体は、第2孔17aを介して、ストレーナ17よりも上方の空間から、ストレーナ17よりも下方の空間に移動する。
第2孔17aを通り抜ける具材の大きさを調整するために、孔径が異なる複数種類のストレーナ17が用意されるのが望ましい。
この場合は、上方から視認しにくいストレーナ17の第2孔17aでの目詰まりを発生しにくく出来る。
第1バルブ19は、排出口11aとスープ排出管21の間に設けられ、排出口11aを介して、圧力鍋本体11から排出される液体の量を調整するために使用される。
スープ排出管21は、一方の端部が第1バルブ19を介して排出口11aに取り付けられ、他方の端部が抽出容器23の容器蓋23aに取り付けられ、排出口11aと抽出容器23とを連通させる。
スープ排出管21は、圧力鍋本体11から抽出容器23へ液体を送り込むために使用される。
スープ排出管21を介して抽出容器23に送り込まれた液体が跳ね返って、ポンプ25のパイプに吸い込まれないようにするため、スープ排出管21の抽出容器23側の先端は、抽出容器23の底部近傍まで延ばされるのが望ましい。
抽出容器23は、圧力鍋本体11で生成されたスープを受ける容器であり、上部には抽出容器23を密閉するための容器蓋23aが設けられる。
抽出容器23は、圧力鍋本体11の外部に設けられる。
容器蓋23aには、スープ排出管21を通す第1パイプ取り付け孔23a1とポンプ25のパイプを通す第2パイプ取り付け孔23a2が設けられる。
本実施形態では、第1パイプ取り付け孔23a1と第2パイプ取り付け孔23a2は、容器蓋23aに設けられる形態を説明するが、抽出容器23の側面などに設けられる形態であってもよい。
ポンプ25は、抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間から空気を吸い出しするために使用される。
次に、圧力鍋本体11で生成されたスープを抽出容器23に送り込む手順(スープ抽出方法)を説明する(図2〜図4参照)。
図2〜図4では、圧力鍋本体11などに投入された具材を白丸で示し、圧力鍋本体11などに投入された液体を×印で示す。
スープ抽出方法は、後述するように、具材投入工程と、調理工程と、減圧工程と、蓋外し工程と、排出工程を備える。
圧力鍋本体11の排出口11aには、第1バルブ19を介してスープ排出管21の一方の端部が取り付けられる。
圧力鍋本体11の保持部11bには、ストレーナ17が取り付けられる。
ストレーナ17の上には、内鍋15が載置される。
容器蓋23aは、抽出容器23に取り付けられる。
容器蓋23aの第1パイプ取り付け孔23a1には、スープ排出管21の他方の端部が取り付けられる。
容器蓋23aの第2パイプ取り付け孔23a2には、ポンプ25のパイプが取り付けられる。
これにより、抽出容器23は、容器蓋23aと、スープ排出管21と、ポンプ25と抽出容器とを連通させるパイプとで密閉される。
内鍋15の第1孔15a、ストレーナ17の第2孔17aを介して、内鍋15に投入された液体の一部は、圧力鍋本体11と内鍋15の間や、圧力鍋本体11とストレーナ17の間に漏れ出る。
加熱装置40による加熱が開始され、調理が開始される(調理工程、図3参照)。
調理により、小さくなった具材の一部は、第1孔15aや第2孔17aを通って、圧力鍋本体11と内鍋15の間や、圧力鍋本体11とストレーナ17の間に漏れ出る。
減圧工程は、自然放置による温度低下によって圧力が低下するのを待つ形態であってもよいし、圧力鍋蓋13に設けられた調圧バルブ(不図示)を介した排気などによって圧力を低下させる形態であってもよい。
ただし、自然放置の場合は、圧力が低下するのに時間がかかる。
圧力鍋本体11の圧力を早期に低下させて、調理完了後に蓋外し工程を早期に実行させるため、圧力鍋蓋13に減圧装置14(第1減圧装置14a、第2減圧装置14b)が設けられるのが望ましい。
減圧装置14の詳細については、後述する。
また、ポンプ25を作動させ、第1バルブ19を開けた状態で、ポンプ25による抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間の空気の排出が行われる(排出工程、図4参照)。
抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間が負圧になることにより、圧力鍋本体11の液体や具材の一部がスープ排出管21を通って、抽出容器23に流入する。
これにより、圧力鍋の圧力鍋蓋13を圧力鍋本体11から外した状態でも、圧力鍋本体11で生成されたスープを外部の容器(抽出容器23)に移送させることが可能になる。
ポンプ25は、抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間の空気の排出に使用されるが、スープはポンプ25を通らないため、ポンプ25の内部がスープなどに汚される可能性は低い。
また、第1孔15aや第2孔17aにおける肉片などの具材の目詰まりを視認し当該目詰まりを除去することも出来る。
圧力鍋蓋13は、使用者が直接圧力鍋蓋13の持ち手13aなどを把持することにより持ち上げられる形態であってもよいが、後述する応用例1に示すように、圧力鍋本体11に取り付けられた蓋保持部11cによって圧力鍋蓋13が持ち上げられる形態であってもよい(図8〜図11、図19〜図27参照)。
固定腕11c1は、圧力鍋本体11の側部に固定される。
固定腕11c1は、例えば、圧力鍋本体11の側部から、側方に延び、更に側方の先端から上方に延びる略L字形状を有する。
可動腕11c2は、例えば、棒状の部材で、一方の端部が、固定腕11c1の上端に水平方向の一つに平行な第1軸LX1の軸周りに回転可能な状態で取り付けられ、他方の端部には、掛止部11c3が取り付けられる。
可動腕11c2は、他方の端部が圧力鍋蓋13から離れる方向(上方)に付勢されている。
掛止部11c3は、フックなど、圧力鍋蓋13の持ち手13aを着脱可能な状態で掛止する。
掛止部11c3が圧力鍋蓋13の持ち手13aを掛止しない状態(図8参照)から、掛止部11c3が圧力鍋蓋13の持ち手13aを掛止する(図9参照)。
圧力鍋蓋13の圧力鍋本体11への取り付けが解除されると、可動腕11c2の他方の端部は付勢力により、圧力鍋蓋13を上方に持ち上げる(図10参照)。
また、圧力鍋蓋13を持ち上げる際に、内部の高温の蒸気が圧力鍋蓋13と圧力鍋本体11の間から漏れ出るため、圧力鍋蓋13を持ち上げる使用者に高温の蒸気が当たってしまうおそれがあった。
応用例1では、蓋保持部11cが圧力鍋蓋13を上方に持ち上げる。このため、使用者が圧力鍋蓋13を上方に持ち上げる負担を軽減することが可能になる。また、内部の蒸気が当たりにくい位置で、使用者は蓋保持部11cを使って圧力鍋蓋13を上方に持ち上げる操作を行うことが可能になる。
2つの軸周りに回転移動することにより、圧力鍋蓋13を三次元空間内に移動させることが出来る。このため、圧力鍋本体11と圧力鍋蓋13とを上方から見て重ならない位置関係で、蓋保持部11cが圧力鍋蓋13を保持することが可能になる(図19〜図21参照)。
図19は、蓋保持部11cが圧力鍋蓋13を保持する前の状態を示し、図20は、蓋保持部11cが圧力鍋蓋13を上方に持ち上げた状態を示し、図21は、蓋保持部11cが圧力鍋蓋13を上方から見て圧力鍋本体11とずれた位置に移動させた状態を示す。
また、掛止部11c3は、フック形状を有する形態に限らず、他の形状を有する形態、例えば、フォーク形状を有する形態であってもよい。
また、掛止部11c3は、圧力鍋蓋13の持ち手13aを、着脱可能な状態で掛止する形態だけでなく、圧力鍋蓋13の上面から上方に突出する他の部材(上突出部13b)を、着脱可能な状態で掛止する形態であってもよい。
なお、本実施形態では、第1の方向が鉛直方向であるとして、説明したが、他の方向であってもよい。
本実施形態では、内鍋15とストレーナ17の両方が設けられる形態を説明したが、図6に示すようにストレーナ17だけが設けられる形態、図7に示すように内鍋15だけが設けられる形態であってもよい。内鍋15だけが設けられる場合には、保持部11bは、内鍋15を保持する。
また、内鍋15とストレーナ17を設けずに、圧力鍋本体11に直接具材が投入される形態であってもよい。
また、内鍋15を用いずに、ストレーナ17だけを用い、ストレーナ17が、網目が細かく薄くて軽い上部ストレーナ171と、網目が粗く厚くて重い下部ストレーナ172で構成される形態であってもよい(図15参照)。
上部ストレーナ171は、下部ストレーナ172に近接した状態で、圧力鍋本体11若しくは下部ストレーナ172に保持される。
この場合、下部ストレーナ172は、上部ストレーナ171の強度を保つために使用される。
上部ストレーナ171は、へらなどを使って具材を押しつぶす際に、上方から力が加えられ、変形するおそれがあった。応用例3では、上部ストレーナ171が、下部ストレーナ172の上に配置されている。このため、上方から力が加えられても、上部ストレーナ171が変形しにくい。
次に、圧力鍋蓋13に設けられる第1減圧装置14aについて説明する(図12〜図15参照)。
第1減圧装置14aは、排気時の体積膨張で圧力鍋本体11の内部の温度を下げる。
第1受け皿部14a1は、圧力鍋蓋13の内壁から下方にリング状に突出する下突出部13cと、第1Oリング14a2とで挟持され、且つ、ネジなどの第1取り付け具14a3を使って、圧力鍋蓋13の内壁に固定される。
第1取り付け具14a3は、第1受け皿部14a1に設けられた第1取り付け孔14a4を通る。
第1受け皿部14a1が圧力鍋蓋13の内壁に取り付けられることにより、第1受け皿部14a1と圧力鍋蓋13とで、第1空間sp1が形成される。
第1空間sp1は、圧力鍋蓋13と、下突出部13cと、第1受け皿部14a1と、第1Oリング14a2と、排気管14a6とで、密閉される。
従って、第1減圧装置14aを用いる応用例4では、第1減圧装置14aを用いない形態に比べて、圧力鍋蓋13に下突出部13cと第2排気孔13dが必要になる。
ただし、応用例4では、第1減圧装置14aを使って、圧力鍋本体11の内部の蒸気を排出することが出来るため、圧力鍋蓋13には調圧バルブを設ける必要はない。
第1排気孔14a5の孔径(複数ある場合は複数の孔の孔径の合計)は、第2排気孔13dや排気管14a6の孔径よりも小さい。
排気管14a6の一方の端部が、第1受け皿部14a1の底面の近傍に位置するように、排気管14a6の一方の端部がある側が第1空間sp1内に配置される。
これにより、第1受け皿部14a1に貯まった液体も効率よく排出出来る。
排気管14a6には、第2バルブ14a7が設けられる。
第2バルブ14a7は、減圧工程で開状態にされ、それ以外の工程では閉状態にされる。
排気管14a6の他方の端部には、三方に排気が可能な第1排出分散部14a8が取り付けられる。
第1排出分散部14a8は、略中空円柱形状で、上部は排気管14a6と連通し、側部には等間隔に3つ以上の排出口が設けられ、下部は閉口する。
スープ排出管21の他方の端部にも、排気管14a6の第1排出分散部14a8と同様の第2排出分散部21aが設けられるのが望ましい。
また、減圧工程が完了するまでは、スープ排出管21は、抽出容器23から取り外される。
減圧工程が完了するまでは、ポンプ25のパイプは、抽出容器23に取り付けられなくてもよい。
また、蓋取り外し工程以降は、スープ排出管21は、第1パイプ取り付け孔23a1を介して、抽出容器23に取り付けられる。
蓋外し工程以降は、ポンプ25のパイプは、第2パイプ取り付け孔23a2を介して、抽出容器23に取り付けられる。
減圧工程の際に、第2バルブ14a7が開状態にされる(図14参照)。
圧力鍋本体11の内部の蒸気や空気は、第1排気孔14a5、及び排気管14a6を通って、第1排出分散部14a8から排出される。
これにより、通常の調圧バルブを用いて、内部の蒸気を排出させる形態に比べて、圧力鍋本体11の温度を早期に下げやすく出来る。
また、第1空間sp1を介して、蒸気が排出されることによるマフラー効果で、通常の調圧バルブを用いて、内部の蒸気を排出させる形態に比べて、蒸気の排出音を小さくすることが出来る。
また、ポンプ25を作動させ、第1バルブ19を開けた状態で、ポンプ25による抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間の空気の排出が行われる(排出工程、図15参照)。
抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間が負圧になることにより、圧力鍋本体11の液体や具材の一部がスープ排出管21を通って、抽出容器23に流入する。
次に、圧力鍋蓋13に設けられる第2減圧装置14bについて説明する(図16〜図18参照)。
第2減圧装置14bは、水冷により圧力鍋本体11の内部の温度を下げる。
第2減圧装置14bは、第2受け皿部14b1、第2Oリング14b2、第2取り付け具14b3、第2取り付け孔14b4、注水管14b5、冷却水供給装置14b6、排水管14b7を有する。
第2受け皿部14b1は、圧力鍋蓋13の内壁から下方にリング状に突出する下突出部13cと第2Oリング14b2とで挟持され、且つ、ネジなどの第2取り付け具14b3を使って、圧力鍋蓋13の内壁に固定される。
第2取り付け具14b3は、第2受け皿部14b1に設けられた第2取り付け孔14b4を通る。
なお、第2Oリング14b2は、第1Oリング14a2と同じ構造を有し、第2取り付け具14b3は、第1取り付け具14a3と同じ構造を有し、第2取り付け孔14b4は、第1取り付け孔14a4と同じ構造を有する。
第2受け皿部14b1が圧力鍋蓋13の内壁に取り付けられることにより、第2受け皿部14b1と圧力鍋蓋13とで、第2空間sp2が形成される。
第2空間sp2は、圧力鍋蓋13と、下突出部13cと、第2受け皿部14b1と、第2Oリング14b2と、注水管14b5と、排水管14b7とで、密閉される。
また、圧力鍋蓋13には、第1受け皿部14a1を取り付ける場合に必要な第2排気孔13dは設けられない。
圧力鍋蓋13における第2空間sp2を形成する部分には、注水孔13eと排水孔13fが設けられる。
従って、第2減圧装置14bを用いる応用例5では、第2減圧装置14bを用いない形態と比べて、圧力鍋蓋13に下突出部13cと注水孔13eと排水孔13fが必要になる。
また、第2減圧装置14bを用いない形態と同様で、圧力鍋蓋13には、圧力鍋本体11の内部の蒸気を排出させる調圧バルブ(不図示)や安全弁(不図示)が設けられるのが望ましい。
注水管14b5の一方の端部には、注水管14b5を介して供給された冷却水を噴霧する噴霧ノズルが設けられる。
本実施形態では、噴霧ノズルが一流体スプレーノズルを用いたものを説明するが、インジェクターを用いたものや、二流体スプレーノズルを用いたものであってもよい。
噴霧ノズルの先端が上方向を向く位置関係で、注水管14b5の一方の端部がある側が第2空間sp2内に配置される。
注水管14b5の他方の端部には、逆流防止弁(不図示)を介して、冷却水供給装置14b6が取り付けられる。
逆流防止弁は、第2空間sp2から注水管14b5を介して内部の液体が流出しない(逆流しない)ように作動する構造を有する。
冷却水供給装置14b6は、冷却水を貯蔵し、ポンプで貯蔵した冷却水を排出する装置であってもよいし、水道水を排出する蛇口であってもよい。
排水管14b7の一方の端部が、第2受け皿部14b1の底面の近傍に位置するように、排水管14b7の一方の端部がある側が第2空間sp2内に配置される。
これにより、第2受け皿部14b1に貯まった液体も効率よく排出出来る。
排水管14b7の他方の端部は、厨房や台所の流し台の排水口近くに配置される。
第2空間sp2に貯まった液体は、排水孔13fや排水管14b7を介して、排出される。
冷却水が圧力鍋本体11と圧力鍋蓋13の間の第2空間sp2を通ることにより、第2空間sp2が冷やされる。第2空間sp2の温度低下に伴って、圧力鍋本体11内部の第2空間sp2以外の領域の温度が下がり、それによって、当該領域の圧力も徐々に下がる。
これにより、第2減圧装置14bを設けない形態に比べて、圧力鍋本体11の温度を早期に下げやすく出来る。
また、排気による減圧と比べて、徐々に減圧が出来るので、スープが攪拌するのを抑制することが出来る。
また、圧力鍋蓋13に水冷装置(第2減圧装置14b)が設けられるので、圧力鍋本体11に水冷装置が設けられる形態に比べて、圧力鍋本体11の構造を簡素化出来る。
また、ポンプ25を作動させ、第1バルブ19を開けた状態で、ポンプ25による抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間の空気の排出が行われる(排出工程、図18参照)。
抽出容器23と容器蓋23aで囲まれた空間が負圧になることにより、圧力鍋本体11の液体や具材の一部がスープ排出管21を通って、抽出容器23に流入する。
この場合には、減圧装置14を追加することにより重量が増す圧力鍋蓋13を持ち上げる使用者の負担を軽減することが可能になる。
11 圧力鍋本体
11a 排出口
11b 保持部
11c 蓋保持部
11c1 固定腕
11c2 可動腕
11c3 掛止部
12 パッキン
13 圧力鍋蓋
13a 持ち手
13b 上突出部
13c 下突出部
13d 第2排気孔
13e 注水孔
13f 排水孔
14 減圧装置
14a 第1減圧装置
14a1 第1受け皿部
14a2 第1Oリング
14a3 第1取り付け具
14a4 第1取り付け孔
14a5 第1排気孔
14a6 排気管
14a7 第2バルブ
14a8 第1排出分散部
14b 第2減圧装置
14b1 第2受け皿部
14b2 第2Oリング
14b3 第2取り付け具
14b4 第2取り付け孔
14b5 注水管
14b6 冷却水供給装置
14b7 排水管
15 内鍋
15a 第1孔
150 別の内鍋
150a 第10孔
17 ストレーナ
17a 第2孔
170 別のストレーナ
170a 第20孔
171 上部ストレーナ
172 下部ストレーナ
19 第1バルブ
21 スープ排出管
21a 第2排出分散部
23 抽出容器
23a 容器蓋
23a1 第1パイプ取り付け孔
23a2 第2パイプ取り付け孔
25 ポンプ
40 加熱装置
LX1 第1軸
LX2 第2軸
sp1 第1空間
sp2 第2空間
Claims (9)
- 圧力鍋本体と、
前記圧力鍋本体の上部開口に取り付けられる圧力鍋蓋と、
前記圧力鍋本体の外部に設けられる抽出容器とを備え、
前記圧力鍋本体で生成されたスープは、前記圧力鍋蓋が前記圧力鍋本体から外された状態で、前記抽出容器の内部の空気を吸い出しするポンプによる負圧で、前記圧力鍋本体に設けられた排出口と前記抽出容器とを連通させるスープ排出管を介して、前記抽出容器に移送される、及び/若しくは、前記圧力鍋本体で生成されたスープは、前記圧力鍋蓋が前記圧力鍋本体から外された状態で、前記排出口よりも低い位置に設けられた前記抽出容器に移送される、スープ生成装置。 - 第1孔を有する内鍋と、第2孔を有するストレーナの少なくとも一方が、前記圧力鍋本体の内側に保持され、
前記内鍋と前記ストレーナの少なくとも一方に、前記スープを生成するための具材が載置される、請求項1に記載のスープ生成装置。 - 前記内鍋と、前記ストレーナの少なくとも一方は、孔径が異なるものが複数種類設けられる、請求項2に記載のスープ生成装置。
- 前記ストレーナが前記圧力鍋本体の内側に保持され、
前記ストレーナは、上部ストレーナと、下部ストレーナを有し、
前記上部ストレーナの網目は、前記下部ストレーナの網目よりも細かく、
前記上部ストレーナは、前記下部ストレーナよりも薄い、請求項2に記載のスープ生成装置。 - 第1孔を有する内鍋と、第2孔を有するストレーナをさらに備え、
前記ストレーナは、前記圧力鍋本体の内側に保持され、
前記内鍋は、前記ストレーナの上に載置され、
前記内鍋に、前記スープを生成するための具材が載置される、請求項1に記載のスープ生成装置。 - 前記排出口は、前記ストレーナよりも下方に設けられる、請求項5に記載のスープ生成装置。
- 前記第1孔は、前記第2孔よりも孔径が小さい、請求項5に記載のスープ生成装置。
- 前記圧力鍋本体で生成されたスープは、前記ポンプによる負圧で、前記抽出容器に移送されるものであり、
前記抽出容器は、容器蓋と、前記スープ排出管と、前記ポンプと前記抽出容器とを連通させるパイプとで密閉される、請求項1〜7のいずれかに記載のスープ生成装置。 - 圧力鍋本体と、前記圧力鍋本体の上部開口に取り付けられる圧力鍋蓋と、前記圧力鍋本体の外部に設けられる抽出容器とを備えたスープ生成装置におけるスープ抽出方法であって、
調理後に前記圧力鍋蓋を前記圧力鍋本体から外す蓋外し工程と、
前記抽出容器の内部の空気を吸い出しするポンプによる負圧で、前記圧力鍋本体に設けられた排出口と前記抽出容器とを連通させるスープ排出管を介して、前記抽出容器に移送させる、若しくは、前記排出口よりも低い位置に設けられた前記抽出容器に移送させる排出工程とを備える、スープ抽出方法。
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