JP2020141332A - 画像処理装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために複数回の読取指示をしなくて済むようにすることを目的とする。【解決手段】 本発明の画像処理装置は読取手段が生成した画像データに含まれる文字列を認識し、認識した文字列を表示し、表示した文字列のユーザによる選択を受け付け、受け付けた選択に基づく文字列を名称とするフォルダを画像データの格納先として決定し、決定した格納先に画像データを格納し、１回の読取指示によって複数枚の原稿の画像を読み取って画像データを生成し、表示した文字列のユーザによる選択を複数回受け付け、受け付けた選択に基づく文字列を名称とするフォルダを、選択に対応する画像データの格納先として決定することを特徴とする。【選択図】 図１９

Description

画像処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。

複数枚の原稿の画像を読み取り、電子データを生成する画像処理装置であって、生成した複数枚の原稿に対応する電子データを複数に分割し、あらかじめ登録された複数の宛先に分割された電子データを送信する画像処理装置が開示されている（特許文献１参照）。特許文献１の画像処理装置では、原稿の種類に応じて（例えば、原稿Ａなら宛先１、原稿Ｂなら宛先２）その原稿に対応する電子データを送信する。

また、特許文献１の画像処理装置では、電子データを送信する宛先を登録するために原稿の種類ごとに、画像処理装置に登録されているアドレス帳から宛先を選択し、対応づけておく必要がある。

特開２０１０−１４１６３６号公報

複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために１回の読取指示で済ませたい。

特許文献１は、１回の読取指示で複数のフォルダに画像データを格納することができるが、原稿の読み取り後にユーザが選択するものではなく、事前登録が必要になってしまう。

そのため、例えば、画像処理装置に読み取らせたい原稿の種類は、固定のものではなく、新しい種類の原稿を読み取らせたい場合もある。特許文献１では、事前登録が必要なので、新しい種類の原稿を読み取らせる前に、事前登録を忘れると、正しい格納先に画像データを格納できない。

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために複数回の読取指示をしなくて済むようにすることを目的とする。

本発明の画像処理装置は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、前記読取手段が生成した画像データに含まれる文字列を認識する文字認識手段と、前記文字認識手段が認識した文字列を表示する表示手段と、前記表示手段が表示した文字列のユーザによる選択を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた選択に基づく文字列を名称とするフォルダを前記画像データの格納先として決定する決定手段と、前記決定手段が決定した前記格納先に前記画像データを格納する格納手段とを有し、前記読取手段は１回の読取指示によって複数枚の原稿の画像を読み取って画像データを生成し、前記受付手段は前記表示手段が表示した文字列のユーザによる選択を複数回受け付け、前記決定手段は前記受付手段が受け付けた複数回の選択に基づく文字列のそれぞれを名称とする複数のフォルダを格納先として決定することを特徴とする。

本発明によれば、複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために複数回の読取指示をしなくて済むようにすることができる。

読み取りシステムの構成の一例を示す図 ＭＦＰ１０１のハードウェア構成の一例を示す図 ＰＣ１０２のハードウェア構成の一例を示す図 操作部２０５に表示される画面の一例を示す図 ワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図 ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面 操作部２０５に表示される画面の一例を示す図 ＭＦＰ１０１のアドレス帳に関する設定を行う画面の一例を示す図 スキャナで原稿の画像を読み取って生成した画像データを送信する場合の画面フローの一例を示す図 複数枚の原稿に基づく電子ファイルを別々の格納先に格納する一例を示す図 問診票ボタンが選択された際の処理の一例を示すフローチャート 図１１の文字認識領域の登録処理の一例を示すフローチャート 文字認識領域の設定画面の一例を示す図 送信処理の一例を示すフローチャート 通常送信処理の一例を示すフローチャート 通常送信画面の一例を示す図 ＯＣＲ送信処理の一例を示すフローチャート ＯＣＲ送信処理の一例を示すフローチャート ＯＣＲ送信画面の一例を示す図 アイコン表示領域１９０３に「！（感嘆符）」が表示される一例を示す図 アイコン表示領域１９０３に「？（疑問符）」が表示される一例を示す図 ＯＣＲ送信画面の一例を示す図 ＯＣＲ送信処理の一例を示すフローチャート ＯＣＲ送信画面の一例を示す図

以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例であり本発明は図示された構成に限定されるものではない。

図１は、読み取りシステムの構成の一例を示す図である。本実施例の読み取りシステムは、画像処理装置の一例であるＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）１０１、情報処理装置の一例であるＰＣ１０２とファイルサーバ１０３とオンラインストレージ１０５とで構成されている。ＭＦＰ１０１、ＰＣ１０２、ファイルサーバ１０３のそれぞれはＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１００に接続されている。また、ＭＦＰ１０１とオンラインストレージ１０５は、ＬＡＮ１００とインターネット１０４を介してお互いに通信可能である。

ＭＦＰ１０１は、原稿の画像を読み取って生成した画像データをＰＣ１０２、ファイルサーバ１０３、オンラインストレージ１０５に送信する。なお、本実施形態における画像データとは、画像をＲＡＷデータ化した電子ファイルに限らず、ＴＩＦＦ、ＪＰＥＧなどの画像フォーマットに従った電子ファイルやＰＤＦ等の電子ファイルであっても良い。ファイルサーバ１０３はＦＴＰ（Ｆｉｌｅ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＳＭＢ（Ｓｅｒｖｅｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｂｌｏｃｋ）プロトコルに対応したファイルサーバである。オンラインストレージ１０５はＷｅｂＤＡＶ（ＨＴＴＰを用いたファイル共有プロトコル）に対応したオンラインストレージである。ＰＣ１０２は、ＭＦＰ１０１が備えるＷＥＢサーバにＨＴＴＰを用いてアクセスし、設定値の参照や更新が可能である。ＬＡＮ１００は、Ｅｈｔｅｒｎｅｔ（登録商標）を用いた有線ＬＡＮで構成されてもよいし、無線ＬＡＮで構成されてもよい。

図２はＭＦＰ１０１のハードウェア構成の一例を示す図である。ＭＦＰ１０１はＣＰＵ２０１、ＲＯＭ２０２、ＲＡＭ２０３、ストレージ２０４、操作部２０５、プリンタ２０６、スキャナ２０７、ネットワークＩ／Ｆ（Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）２０８、外部記憶装置Ｉ／Ｆ２０９を備える。

ＣＰＵ２０１はＭＦＰ１０１を構成する各種ハードウェア２０２〜２０８の制御を行うことで、ＭＦＰ１０１が備える各機能を実現する。なお、ＣＰＵ２０１はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。

またＭＦＰ１０１のＣＰＵ２０１は、ＲＯＭ２０２に記憶された制御プログラムに従ってＭＦＰ１０１の動作を制御する。より詳細には、ＭＦＰ１０１の制御を行うオペレーティングシステム（ＯＳ）と、ハードウェアを制御するためのドライバプログラムをＣＰＵ２０１が実行する。そしてＯＳ上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのＯＳや各種プログラムはＲＯＭ２０２に記憶され、ＲＡＭ２０３において読み出されることで実行される。

ＲＯＭ２０２はＣＰＵ２０１が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。ＲＡＭ２０３は、プログラムや、ＣＰＵ２０１が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。ストレージ２０４は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。

なお、本実施例ではストレージ２０４としてフラッシュメモリを想定しているが、ＳＳＤ、ＨＤＤ、ｅＭＭＣなどの補助記憶装置を用いるようにしても良い。なお、ＭＦＰ１０１は、１つのＣＰＵ２０１が１つのメモリ（ＲＡＭ２０３）を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の形態であっても構わない。例えば複数のＣＰＵ、複数のＲＡＭ、複数のＲＯＭ、及び複数のストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。

操作部２０５は、例えばタッチパネル等のＭＦＰ１０１をユーザが操作するためのユーザインタフェースであり、ユーザによる操作や入力を受け付ける。また、操作部２０５はＭＦＰ１０１を操作するため画面等を表示する表示部としても使用することができる。

プリンタ２０６はプリント機能を実現するユニットであって、ＣＰＵ２０１がプリンタ２０６を制御することでＰＣ１０２から受信した印刷ジョブを実行し、用紙に画像が印刷される。ここで印刷ジョブとは、ＭＦＰ１０１に印刷処理を実行させるための命令や画像データ、印刷設定情報などを含むデータである。

スキャナ２０７はスキャン機能を実現するユニットであって、ＣＰＵ２０１がスキャナ２０７を制御することで原稿の画像を光学的に読み取り、画像データに生成する処理を行う。

ネットワークＩ／Ｆ２０８は、例えばＥｔｈｅｒｎｅｔのような有線ＬＡＮ通信を行うためのネットワークＩ／Ｆである。なお、このネットワークＩ／Ｆ２０８は無線ＬＡＮ通信を行うためのネットワークＩ／Ｆであっても良いし、ＵＳＢ−ＬＡＮＩ／Ｆ等でもよい。

外部記憶装置Ｉ／Ｆ２０９は、ＭＦＰ１０１が外部記憶装置２１０と通信を行うためのＩ／Ｆである。ＣＰＵ２０１が外部記憶装置Ｉ／Ｆ２０９を制御することで、外部記憶装置２１０に画像データを格納させる。本実施例では外部記憶装置Ｉ／Ｆ２０９としてＵＳＢインタフェース、外部記憶装置２１０としてＵＳＢメモリを想定しているが、外部記憶装置Ｉ／Ｆ２０９は、ＳＤカードなどの外部記憶装置と通信を行うためのＳＤカードスロットであってもよい。

図３は、ＰＣ１０２のハードウェア構成の一例を示す図である。ＰＣ１０２はＣＰＵ３０１、ＲＯＭ３０２、ＲＡＭ３０３、ＨＤＤ３０４、ネットワークＩ／Ｆ３０５、操作装置Ｉ／Ｆ３０６、表示装置Ｉ／Ｆ３０７を備える。

ＣＰＵ３０１はＰＣ１０２を構成する各種ハードウェア３０２〜３０７の制御を行うことで、ＰＣ１０２が備える各機能を実現する。なお、ＣＰＵ３０１はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。

またＰＣ１０２のＣＰＵ３０１は、ＲＯＭ３０２に記憶された制御プログラムに従ってＰＣ１０２の動作を制御する。より詳細には、ＰＣ１０２の制御を行うＯＳ等をＣＰＵ３０１が実行する。そしてＯＳ上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのＯＳや各種プログラムはＲＯＭ３０２に記憶され、ＲＡＭ３０２において読み出されることで実行される。

ＲＯＭ３０２は、ＣＰＵ２０１が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。ＲＡＭ３０３はプログラムや、ＣＰＵ２０１が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。ＨＤＤ３０４は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。

ネットワークＩ／Ｆ３０５は、例えばＥｔｈｅｒｎｅｔのような有線ＬＡＮ通信を行うためのネットワークＩ／Ｆである。なお、このネットワークＩ／Ｆ３０５は無線ＬＡＮ通信を行うためのネットワークＩ／Ｆであっても良いし、ＵＳＢ−ＬＡＮＩ／Ｆ等でもよい。

操作装置Ｉ／Ｆ３０６はキーボードやマウス等の操作装置３１０とＰＣ１０２を接続するためのＩ／Ｆである。

表示装置Ｉ／Ｆ３０７は、液晶モニタ等の表示装置３１１とＰＣ１０２を接続するためのＩ／Ｆである。

なお、本実施例のＰＣ１０２は外部の操作装置や、外部の表示装置と接続しているが、例えば操作部、表示部がＰＣ１０２に内蔵されていてもよい。

図４は、操作部２０５に表示される画面の一例を示した図である。操作部２０５は、タッチパネル４１０、ＤａｔａＬＥＤ４２０及びＥｒｒｏｒＬＥＤ４３０により構成される。タッチパネル４１０には、ＭＦＰ１０１の起動直後に表示されるホーム画面４００が表示されている。ホーム画面４００は、ＭＦＰ１０１の各機能の実行を指示するための画面である。ホーム画面４００には、よく使う設定ボタン４０１、スキャンボタン４０２、メニューボタン４０３、アドレス帳ボタン４０４、問診票ボタン４０５などが表示される。また、ホーム画面４００には節電ボタン４０６、ホームボタン４０７、ストップボタン４０８が常時表示されている。なお、節電ボタン４０６、ホームボタン４０７、ストップボタン４０８はハードキーとして操作部２０５に備えられてもよい。

よく使う設定ボタン４０１はユーザにより選択されることにより、ユーザにより設定された設定が入力された状態で、特定の機能の実行画面を表示するためのボタンである。

スキャンボタン４０２は、選択されることにより、スキャン処理を実行して画像データを生成し、生成された画像データをメール送信したりやファイル送信したり、外部記憶装置２１０に格納したりするための画面を表示するボタンである。ここで、メール送信とは原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して送信することである。また、ファイル送信とはＳＭＢやＦＴＰ等の通信プロトコルを使用してファイルサーバ１０２やＰＣ１０４等に送信することである。

メニューボタン４０３はユーザにより選択されることにより、メニュー画面を表示するためのボタンである。

アドレス帳ボタン４０４は、ユーザにより選択されることにより登録されているアドレス（宛先情報）を表示する画面を表示するためのボタンである。アドレスを表示する画面は、電子メール送信、ＳＭＢ送信、ＦＴＰ送信、ＷｅｂＤＡＶ送信等の送信種別と、メールアドレス、ホスト名、サーバ情報等の宛先情報等を表示する。

問診票ボタン４０５はワンタッチ送信ボタンである。ワンタッチ送信ボタンとは、ユーザにより選択されることで、ユーザにより予め設定されたスキャン設定で原稿の画像を読み取り、画像データを生成し、その画像データをユーザにより予め設定された送信種別で送信するための画面を表示するボタンである。

節電ボタン４０６はユーザにより選択されることにより、ＭＦＰ１０１を省電力状態に移行させるためのボタンである。

ホームボタン４０７はユーザにより選択されることにより、操作部２０５にホーム画面４００を表示するためのボタンである。

ストップボタン４０８はユーザにより選択されることにより、ＭＦＰ１０１が実行中の印刷ジョブ等のジョブの実行を中止するためのボタンである。なお、このストップボタン４０８はユーザにより選択されることにより、コピージョブや送信ジョブの実行が中止されてもよい。

ＤａｔａＬＥＤ４２０及びＥｒｒｏｒＬＥＤ４３０はＭＦＰ１０１の状態をユーザに通知するものである。ＤａｔａＬＥＤ４２０は、電子メール送信やファイル送信の実行中に点灯し、ＥｒｒｏｒＬＥＤ４３０はＭＦＰ１０１にエラーが発生した際に点灯する。

なお、ホーム画面４００は、例えば画像データに基づいて印刷を行うコピー機能や原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データを外部装置に送信可能な送信機能を含む複数の機能からユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面である。

図５は、ワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図である。図５のワンタッチ送信スキャン設定画面５００は、例えばＭＦＰ１０１のＷＥＢサーバにＨＴＴＰ通信でアクセスしているＰＣ１０２に接続される表示装置３１１に表示される。

ワンタッチ送信スキャン設定画面５００には、アプリケーション情報５０１、新規ボタンの登録ボタン５０２、項目５０３〜５０５、表示・非表示ボタン５０６、削除ボタン５０７が表示されている。

アプリケーション情報５０１は、アプリケーションのバージョンを表示する領域であり、図５では０１００というバージョン番号が表示されている。

新規ボタンの登録ボタン５０２は、ユーザに選択されることにより、操作部２０５に表示する画面に表示され、ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンを新しく登録するためのボタンである。新規ボタンの登録ボタン５０２が選択されると図６の設定編集画面６００が表示装置３１１に表示される。図６の設定編集画面６００の詳細な説明は後述する。

項目５０３は、ＭＦＰ１０１に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの名称を示している。

項目５０４は、ＭＦＰ１０１に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンに設定された送信種別を示している。

項目５０５は、ＭＦＰ１０１に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの表示状態を示す。また、その表示状態の変更するための表示／非表示切替ボタン５０６、削除ボタン５０７も表示される。例えば、「紹介状」ボタンの表示状態が「表示」になっている場合は、図４の問診票ボタン４０５のようにボタンがタッチパネル４１０上のホーム画面４００に表示される。表示／非表示切替ボタン５０６は、ボタンの「表示」と「非表示」をトグルで選択可能なボタンである。

削除ボタン５０７は、ユーザにより選択されることにより、ＭＦＰ１０１に登録されているボタンの情報を削除する。

ＭＦＰ１０１に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの一例は、「申請書Ａ」という名称のボタンの送信種別はファイル（ＳＭＢ，ＦＴＰ等）であり、表示状態は非表示となっている。また、新規ボタンの登録ボタン５０２が選択された場合だけでなく、「問診票」、「申請書Ａ」というボタンの名称を選択された場合にも、図６の設定編集画面６００が表示装置３１１に表示される。

図５では、「問診票」、「申請書Ａ」の２つのボタンが登録されている。「問診票」はボタン表示状態が「表示」であるため、ホーム画面４００にボタンが表示されている。しかし、「申請書Ａ」は表示状態が「非表示」であるため、ホーム画面４００にボタンが表示されていない。

図６はワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面の一例を示す図である。図６のボタンの設定編集画面６００は、例えばＭＦＰ１０１のＷＥＢサーバにＨＴＴＰ通信でアクセスしているＰＣ１０４に接続される表示装置３１１に表示される。

ボタンの設定編集画面６００は図５の新規ボタンの登録ボタン５０２もしくは、ボタンの名称がユーザにより選択されることにより表示される。ボタンの名称がユーザにより選択されることによりボタンの設定編集画面６００が表示される場合は、ボタンの設定編集画面６００の各項目には、前回設定された値が入力されている状態で表示される。新規ボタンの登録ボタン５０２が選択されることによりボタンの設定編集画面６００が表示される場合は、ボタンの設定編集画面６００の各項目には値が入力されていない状態で表示される。なお、ボタンの設定編集画面６００の各項目にデフォルト値が予め入力されていてもよい。

入力欄６０１はワンタッチ送信ボタンの名称を設定するための入力欄である。入力欄６０１には「問診票」という文字列が入力されている。ここで、ワンタッチ送信ボタンとはユーザにより選択されることでワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンである。

チェックボックス６０２と入力欄６０３は、分割送信に関する設定を行うためのオブジェクトである。チェックボックス６０２がチェックされることにより、分割送信が有効になる。ここで、分割送信とは１回のスキャンで読み取って、生成した画像データを別々の宛先に送信する機能である。例えば、図６の入力欄６０３のように１枚と設定されている場合は、１枚ごとに生成した画像データを別々の宛先に送る。入力欄６０３は、分割送信時に何枚分の画像データで分割するかを設定するためのオブジェクトである。

なお、この分割送信の設定は、３、２、３、１枚といった不規則な枚数で送信するように設定してもよい。この際、読み取り指示を受け付ける時に、分割送信の枚数を設定できるようにしてもよい。

キーワード文字列設定ボタン６０４はユーザにより選択されることで、図７（Ａ）のキーワード文字列設定画面５００を表示するためのボタンである。

プルダウン６０５は、送信されるファイルをどう振り分けるか、もしくは振り分けないかを設定するためのオブジェクトである。プルダウン６０５では、「フォルダ振り分けする」「フォルダ振り分けしない」から一つを選択可能である。「フォルダ振り分けする」を設定が選択された場合は、キーワード文字列設定画面で設定したキーワード文字列のフォルダに電子データを送信する。「フォルダ振り分けしない」を設定した場合は、固定のフォルダに電子データを送信する。

プルダウン６０６は読みとって生成した画像データを送信する際の送信種別を選択するためのオブジェクトである。プルダウン６０６では、「ファイル」、「ＵＳＢメモリ」が選択可能である。「ファイル」が選択され、切替ボタン６０７が選択された場合はＳＭＢやＦＴＰ、ＷｅｂＤＡＶ、ＳＦＴＰ等のプロトコルを用いてＰＣ１０２のフォルダや、ファイルサーバ１０３に画像データを送信する。「ＵＳＢメモリ」が選択された場合は、ＭＦＰ１０１に接続された外部記憶装置２１０であるＵＳＢメモリに、画像データを格納する。

切替ボタン６０７は送信種別の設定をプルダウン６０６に表示されている送信種別に切り替えるためのボタンである。また、プルダウン６０６で送信種別が選択された状態で切替ボタン６０７が選択されると、項目６０８に、選択された送信種別に対応したものが表示される。

項目６０８はワンタッチ送信スキャンで読み取る際の読み取り設定や、送信する際の送信設定等の各種設定を入力可能な項目や、そのほかに、送信先や、読み取りサイズ、ファイル形式、原稿の向き等の設定がある。

領域６０９は、読み取って生成した画像データを送信する送信先を表示するための領域である。ここで設定された宛先は、後述するテキストオブジェクトの文字列と組み合わせるためのフォルダパスである。また領域６０９は入力、編集が不可能なテキスト領域であり、アドレス選択画面で選択されたアドレスを表示する。

アドレス帳から選択ボタン６１０は、ユーザにより選択されることにより、ＭＦＰ１０１に記憶されているアドレス帳内のアドレスを選択可能なアドレス選択画面８００を表示する。

プルダウン６１１は原稿上の画像を読み取って生成する画像データをファイルにする際のファイル形式を設定するためのプルダウンである。ここで選択されたフォーマットに従ってファイルが生成される。

プルダウン６１２は、「する」、「しない」のいずれか一つを選択可能である。「する」が選択された場合は、原稿を両面読みして電子ファイルを生成する。「しない」が選択された場合は、原稿を片面読みして電子ファイルを生成する。

ＯＫボタン６１３は、ボタン設定編集画面６００で設定した内容でワンタッチ送信ボタンの設定をストレージ２０４に記憶するためのボタンである。ＯＫボタン６１３が選択されると設定が、ストレージ２０４に記憶される。キャンセルボタン６１４は、設定を破棄するためのボタンである。ＯＫボタン６１３、または、キャンセルボタン６１４が選択されると、図５のワンタッチ送信スキャン設定画面５００が表示される。

図７（Ａ）はキーワード文字列設定画面の一例を示す図である。キーワード文字列設定画面７００は図６のボタンの設定編集画面６００でキーワード文字列設定ボタン６０４が選択されたことにより表示される。また、図７（Ａ）のキーワード文字列設定画面７００は、例えばＭＦＰ１０１のＷＥＢサーバにＨＴＴＰ通信でアクセスしているＰＣ１０２に接続される表示装置３１１に表示される。

プルダウン７０１は、キーワード文字列の種類を選択するためのオブジェクトである。キーワード文字列は「数字のみ」、「英数字」から一つを選択可能である。

入力欄７０２は、キーワード文字列の文字数を設定する入力欄である。本実施例では、設定可能な文字数は最大１６文字である。ここで、キーワード文字列の文字数を設定することで、設定された文字認識領域で認識された文字列がユーザの所望する文字列と異なる場合に、異なる文字列を認識結果として表示しないようにすることができる。なお、このキーワード文字列の設定が反映されるのは、領域指定ボタン７０６を選択し、図７（Ｂ）の文字認識領域設定画面７１０で領域を指定された場合である。

入力欄７０３は、キーワード文字列の入力時に表示する文字列を入力するための入力欄である。設定可能な文字数は最大６４文字である。

プルダウン７０４は文字認識処理であるＯＣＲ処理を実行するか否かを選択するためのオブジェクトである。

領域７０５は、文字認識領域が指定されているか否かを示す情報を表示するための領域である。初期値は「指定なし」になっており、領域指定ボタン７０６を選択し、図７（Ｂ）の文字認識領域設定画面７１０で矩形領域を指定されることで、「指定する」と表示される。また、文字認識領域設定画面１１００でクリアボタン１１０２を選択され、矩形領域を削除した後に、確定ボタン１１０３が選択されることで、領域７０５に「指定しない」と表示される。

図７（Ｂ）は、文字認識領域設定画面の一例を示す図である。項目６０８の読み取りサイズ用紙に対応した縦横比の領域指定キャンバス７１１が表示される。ユーザは矩形領域の始点と終点をポインタで指定することができ、その際の始点座標、終点座標を実空間距離に変換され一時保持される。具体的な設定値としては、ｍｍ単位で始点（Ｘ，Ｙ）＝（１０，１０）、終点（Ｘ，Ｙ）＝（５０，２０）というように設定できる。クリアボタン７１３が選択されると、文字認識領域の設定値を初期値に戻すことができる。確定ボタン７１２が選択されると、一時保持した２点の座標情報が文字認識領域として設定され、図７（Ａ）の画面に戻る。設定した文字認識領域の情報は、ＯＫボタン７０７が選択されることで、ストレージ２０４に記憶される。なお、文字認識領域の設定は、問診票ボタン４０５を押下することでも可能である。問診票ボタン４０５を使って文字認識領域を設定する方法は図１２を用いて説明する。

図８は、ＭＦＰ１０１のアドレス帳に関する設定を行う画面の一例を示す図である。図８（Ａ）は、アドレス選択画面の一例を示す図である。アドレス選択画面８００には、領域８０１に表示される各種情報とＯＫボタン８０２、キャンセルボタン８０３が表示される。

領域８０１は、アドレスが一覧表示される領域であり、選択、番号、種類、名称、宛先の各項目に対応する情報により構成される。選択は複数のアドレスの中から一つのアドレスを選択するためのラジオボタンが表示される。番号はアドレスの管理番号が表示される。種類はアイコンが表示される領域であり、アイコンはアドレスの種類により異なる。名称はアドレスに付けた名前が表示される。宛先はアドレスが表示される。

ＯＫボタン８０２がユーザに選択されることにより、領域８０１で選択された宛先が、ワンタッチ送信ボタンが選択された時の宛先として設定される。キャンセルボタン８０３がユーザに選択されることにより、設定内容が破棄される。また、ＯＫボタン８０２、キャンセルボタン８０３が選択されることにより、図６のボタン設定編集画面６００が表示される。

図８（Ｂ）は宛先登録画面の一例を示す図である。宛先登録画面８１０には、領域８１１、入力欄８１２、プルダウン８１３、入力欄８１４、入力欄８１５、入力欄８１６、チェックボックス８１７、パスワード８１８が表示されている。

領域８１１には、アドレスを管理するために付与されたユニークな管理番号が表示される。

入力欄８１２は、アドレスの名称を入力するためのオブジェクトである。プルダウン８１３は、ＳＭＢ、ＦＴＰ、ＷｅｂＤＡＶから送信する際のプロトコルを選択するためのオブジェクトである。

入力欄８１４は、ホスト名を入力するためのオブジェクトである。例えば、入力欄８１４には宛先のファイルサーバのＩＰアドレス等が入力される。図８（Ｂ）では、便宜上ホスト名を「ファイルサーバ」とする。

入力欄８１５は、宛先であるフォルダへのパスを入力ためのオブジェクトである。図８（Ｂ）では問診票というフォルダパス（フォルダ名）が入力されている。入力欄８１６は、ユーザ認証機能がオンになっている宛先フォルダにアクセスするためのユーザ名を入力するためのオブジェクトである。

チェックボックス８１７は、入力欄８１８に入力されたパスワードを宛先フォルダにアクセスする際に使用するか否かを設定するためのオブジェクトである。図８（Ｂ）のようにチェックされている場合は、入力欄８１８に入力されたパスワードを宛先フォルダにアクセスする際に使用する。

ＯＫボタン８１９がユーザに選択されることにより、領域等８１１〜８１８に表示されている内容がアドレスの設定として記憶される。キャンセルボタン８２０がユーザに選択されることにより、設定内容が破棄される。また、ＯＫボタン８１９、キャンセルボタン８が選択されることにより、宛先登録画面８１０が閉じられる。

図９は、スキャナで原稿の画像を読み取って生成した画像データを送信する場合の画面フローの一例を示す図である。図９で説明する画面はタッチパネル３００に表示される画面である。

ユーザがホーム画面４１０のスキャンボタン４０２を選択すると、スキャンの種類を選択する画面９０１が表示される。スキャンの種類を選択する画面９０１には、「ファイル」、「ＵＳＢメモリ」等の選択肢が表示される。なお、スキャンの種類を選択する画面９０１には、画像データをメールで送信するための「Ｅメール」等の選択肢が表示されてもよい。ユーザは、画像データをＵＳＢメモリ（外部記憶装置２１０）に保存したい場合は、「ＵＳＢメモリ」を選択する。画像データをファイルサーバ１０３やオンラインストレージ１０５に送信したい場合は、「ファイル」を選択する。

図９では、ユーザが「ファイル」を選択した場合の画面フローの説明を行う。ユーザが「ファイル」を選択すると、宛先を指定する画面９０２が表示される。宛先を指定する画面９０２は、「宛先設定」と「送信設定」に分かれており、「宛先設定」では画像データの送信先に関する設定を行う。「送信設定」では、原稿の読み取りサイズや画像データのフォーマットなどの画像データに関する設定を行うことができる。

また「宛先設定」では、キーボードから送信先である宛先を入力したり、アドレス帳から送信先を選択したりすることが可能である。「宛先設定のキーボード入力」を選択すると、キーボード入力画面９０３が表示される。キーボード入力画面９０３では、文字列の入力を受け付け、確定ボタンが選択されると、宛先を指定する画面９０２が再度表示される。キーボードから送信先を指定する場合は、プロトコル、ホスト名、フォルダパス、ユーザ名、パスワードの設定も行うが図９では記載を省略する。

宛先を指定する画面９０２で、ユーザが宛先を指定すると「白黒スタート」もしくは「カラースタート」ボタンが選択可能となる。「白黒スタート」は原稿をグレイスケールで画像データ化する時に選択するボタンであり、「カラースタート」は原稿をカラーで原稿データ化する時に選択するボタンである。ユーザが、宛先を指定する画面９０２で宛先を指定し、「白黒スタート」もしくは「カラースタート」ボタンを選択すると、スキャナ２０７にセットされた原稿の読み取りが開始され、画像データが指定された宛先に送信される。

図９の画面フローにおいて、患者番号を名称としたフォルダを指定して画像データを送信する場合は、ユーザは多くの画面操作を行う必要がある。例えば、宛先を指定する画面９０２を表示する画面操作を行った後に、キーボード入力を使って、サーバ名、プロトコル、患者番号を名称としたフォルダのパス、ユーザ名、パスワードを入力する必要がある。もしくは、図８（Ｂ）の画面を用いて、フォルダへのパス８１５に患者番号を設定したアドレスをあらかじめ登録しておく必要がある。いずれにしても、この画面フローでは、患者毎に異なる送信先を設定するには多くの手間がかかる。

図１０は複数枚の原稿に基づいて生成される電子ファイル（画像データを含む）のそれぞれを別々の格納先に格納する一例を示す図である。３枚の原稿には、異なった患者ＩＤが記載されており、原稿に記載の患者ＩＤと同じ名前のフォルダに電子ファイルを保存することが目的である。具体的には、１枚目の原稿は、患者ＩＤが１２３４５６７であるため、電子ファイル化した原稿を「￥￥ファイルサーバ￥問診票￥１２３４５６７」に保存する。２枚目の原稿は患者ＩＤが２００００００であるため、電子ファイル化した原稿を「￥￥ファイルサーバ￥問診票￥２００００００」に保存する。３枚目の原稿は患者ＩＤが１００００００であるため、電子ファイル化した原稿を「￥￥ファイルサーバ￥問診票￥１００００００」に保存する。

複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために１回の読取指示で済ませたい。

特許文献１は、１回の読取指示で複数のフォルダに画像データを格納することができるが、原稿の読み取り後にユーザが選択するものではなく、事前登録が必要になってしまう。

そのため、例えば、画像処理装置に読み取らせたい原稿の種類は、固定のものではなく、新しい種類の原稿を読み取らせたい場合もある。特許文献１では、事前登録が必要なので、新しい種類の原稿を読み取らせる前に、事前登録を忘れると、正しい格納先に画像データを格納できない。

この課題に対して以下の処理を実行することで、複数のフォルダに画像データを格納する格納先に使用する文字列を原稿の読み取り後にユーザが選択する装置で、原稿を読み取るために複数回の読取指示をしなくて済むようにすることができる。

図１１は問診票ボタンが選択された際の処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図１１のフローチャートの処理は実現される。また、図１１のフローチャートは、タッチパネル３００にホーム画面４１０が表示されたことによって開始される。

Ｓ１１０１において、ＣＰＵ２０１は問診票ボタン４０５が選択されたか否かを判定する。問診票ボタン４０５が選択されたと判定した場合、Ｓ１１０２に進む。そうでない場合は、Ｓ１１０１に戻る。

Ｓ１１０２において、ＣＰＵ２０１は図７（Ａ）のプルダウン７０４で「する」が設定されているか否かを判定する。「する」が設定されていると判定した場合はＳ１１０３に進む。そうでない場合はＳ１１０６に進む。

Ｓ１１０３において、ＣＰＵ２０１は図７（Ａ）のプルダウン７０５で「指定する」が設定されているか否かを判定する。設定されていると判定した場合は、Ｓ１１０４に進む。そうでない場合は、Ｓ１１０６に進む。

Ｓ１１０４において、ＣＰＵ２０１は文字認識領域の情報がストレージ２０４に記憶されているか否かを判定する。記憶されていると判定した場合はＳ１１０６に進む。記憶されていないと判定した場合はＳ１１０５に進む。

Ｓ１１０５において、ＣＰＵ２０１は文字認識領域の登録処理を実行する。文字認識領域の登録処理の詳細は図１２で説明する。文字認識領域の登録処理が完了すると、処理を終了する。

Ｓ１１０６において、ＣＰＵ２０１は原稿を読み取って生成した画像データを送信する送信処理を実行する。送信処理の詳細は、図１４で説明する。送信処理が完了すると、処理を終了する。

図１２は、図１１の文字認識領域の登録処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図１２のフローチャートの処理は実現される。また、図１２のフローチャートは、図１１のＳ１１０４の処理で文字認識領域の情報が記憶されていないと判定されることによって開始される。

Ｓ１２０１において、ＣＰＵ２０１はスキャナ２０７を制御し、スキャナ２０７はセットされた原稿の画像を読み取る。

Ｓ１２０２において、ＣＰＵ２０１はＳ１２０１で読み取られた画像に基づいて画像データを生成する。

Ｓ１２０３において、ＣＰＵ２０１はＳ１２０２で生成された画像データに文字認識処理を実行する。

Ｓ１２０４において、ＣＰＵ２０１はＳ１２０３の文字認識処理の結果として得られた文字列を用いてテキストオブジェクトを生成する。またこのテキストオブジェクトには、テキストオブジェクトに対応する文字列の領域情報を付与する。

Ｓ１２０５において、ＣＰＵ２０１は生成された画像データに基づいて、操作部２０５に表示するプレビュー画像を生成する。

Ｓ１２０６において、ＣＰＵ２０１はＳ１２０４で生成されたテキストオブジェクトとＳ１２０５で生成されたプレビュー画像を用いて文字認識領域の設定画面を操作部２０５に表示する。ここで表示される画面の例を図１３に示す。

図１３は文字認識領域の設定画面の一例を示す図である。文字認識領域の設定画面１３００は、読み取った原稿の画像に基づくプレビュー画像を表示しながら文字認識領域を設定可能とする画面である。

領域１３０１は、領域６０９に表示されている送信先が表示される領域である。問診票ボタン４０５の場合は「￥￥ファイルサーバ￥問診票」が表示される。

入力欄１３０２には、ユーザがリスト１３０４から選択したテキストオブジェクトが示す文字列が表示されるである。また、入力欄１３０２にはユーザがソフトキーボード等で入力した文字列を入力することができる。

領域１３０３は「！（感嘆符）」などのアイコンが表示される領域である。リスト１３０４は、１行あたり１テキストオブジェクトのリストである。このリスト１３０４には、文字認識処理の結果、認識された各文字（文字切り矩形）の間隔が一定以下である集まりを文字列として扱い、１つの文字列がリスト１３０４のテキストオブジェクトとして表示される。また、このリストでは、左上にある文字切り矩形に対応するテキストオブジェクトから右下にかけて表示される。

リスト１３０４のテキストオブジェクトが選択されると、選択されたテキストオブジェクトの背景が強調表示される。また、選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列が領域１３０２に表示される。

プレビュー画像１３０５は、原稿を読み取って生成した画像データを操作部２０５での表示用に変換したＲＡＷ画像である。ユーザがリスト１３０４のテキストオブジェクトを選択すると、強調表示１３０６のように、プレビュー画像１３０５内の該当箇所が赤色になる。

確定ボタン１３０７は、ユーザにより選択されることにより、選択されたテキストオブジェクトに対応する矩形領域情報を問診票ボタン４０５の文字認識領域として設定するためのボタンである。また、確定ボタン１３０７が選択されるとホーム画面４１０が操作部２０５に表示される。

ここで、図１２のフローに説明を戻す。Ｓ１２０７において、ＣＰＵ２０１はリスト１３０４からテキストオブジェクトが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１２０８に進む。そうでない場合は、Ｓ１２０７に戻る。

Ｓ１２０８において、ＣＰＵ２０１は図１３のように選択されたテキストオブジェクトと、そのテキストオブジェクトに対応するプレビュー画像内の文字列を強調表示する。また、ＣＰＵ２０１は選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列を領域１３０２に表示する。

Ｓ１２０９において、ＣＰＵ２０１は選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列がプルダウン７０１で選択された種類と異なるか否かを判定する。異なると判定した場合、Ｓ１２１１に進む。そうでない場合は、Ｓ１２１０に進む。

Ｓ１２１０において、ＣＰＵ２０１は選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列の文字数が入力欄７０２で設定された文字数と異なるか否かを判定する。異なると判定した場合は、Ｓ１２１１に進む。そうでない場合は、Ｓ１２１２に進む。

Ｓ１２１１において、ＣＰＵ２０１はアイコンを表示する領域１３０３に警告を示す「！（感嘆符）」などのアイコンを表示する。

Ｓ１２１２において、ＣＰＵ２０１はリスト１３０４からテキストオブジェクトもしくは、確定ボタン１３０７選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１２１３に進む。そうでない場合は、Ｓ１２１２に戻る。

Ｓ１２１３において、ＣＰＵ２０１は確定ボタン１３０７が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、Ｓ１２１４に進む。そうでない場合、つまりリスト１３０４からテキストオブジェクトが選択されたと判定した場合は、Ｓ１２０８に戻る。この際、前回選択されたテキストオブジェクトに関する強調表示は、リセットされる。また、領域１３０２に表示された文字列もリセットされる。

Ｓ１２１４において、ＣＰＵ２０１は領域１３０１に表示されている文字列に対応する矩形領域の座標情報を文字認識処理の領域としてストレージ２０４に記憶し、処理を終了する。

図１４は、送信処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図１４のフローチャートの処理は実現される。図１４のフローは、図１１のＳ１１０４の処理で文字認識領域の情報が記憶されていると判定されることにより開始される。もしくはＳ１１０３で「指定する」と設定されていないと判定されることにより開始される。もしくはＳ１１０２で「する」と設定されていないと判定されることにより開始される。

Ｓ１４０１において、ＣＰＵ２０１はスキャナ２０７を制御し、スキャナ２０７はセットされた原稿の画像を読み取る。

Ｓ１４０２において、ＣＰＵ２０１はＳ１４０１で読み取られた画像に基づく画像データを生成する。

Ｓ１４０３において、ＣＰＵ２０１は読み取った原稿の枚数を取得する。

Ｓ１４０４において、ＣＰＵ２０１は図６のチェックボックス６０２にチェックされ、「分割送信をする」ように設定されているか否かを判定する。「分割送信をする」ように設定されている場合、Ｓ１４０５に進む。そうでない場合、Ｓ１４０９に進む。

Ｓ１４０５において、ＣＰＵ２０１は入力欄６０３に入力された分割送信の原稿枚数を取得する。

Ｓ１４０６において、ＣＰＵ２０１は読み取った原稿の枚数がＳ１４０５で取得された分割送信の原稿枚数で割り切れるか否かを判定する。割り切れると判定された場合は、Ｓ１４０８に進む。そうでない場合は、Ｓ１４０７に進む。例えば読み取った原稿枚数が３枚で、分割送信時の原稿枚数が２枚である場合、割り切れないためＳ１４０７に進む。

Ｓ１４０７において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して、操作部２０５は読み取った原稿の枚数が不足していることを示す情報を表示する。なお、本実施例では、読み取った原稿の枚数がＳ１４０５で取得された分割送信の原稿枚数で割り切れない場合、原稿の枚数が不足していることを示すエラー情報を表示するが、これに限るものではない。例えば、例えば読み取った原稿枚数が４枚で、分割送信時の原稿枚数が３枚である場合、読み取った順に３枚と１枚に分割して送信するようにしてもいいし、任意の組み合わせで分割できるようにしてもよい。

Ｓ１４０８において、ＣＰＵ２０１は図７（Ａ）のプルダウン７０４で「する」が設定されているか否かを判定する。「する」が設定されていると判定した場合はＳ１４１０に進む。そうでない場合は、Ｓ１４０９に進む。

Ｓ１４０９において、ＣＰＵ２０１は通常送信処理を実行する。通常送信の詳細については図１５で説明する。

Ｓ１４１０において、ＣＰＵ２０１はＯＣＲ送信処理を実行する。ＯＣＲ送信処理の一例については、図１７で説明する。

図１５は通常送信処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図１５のフローチャートの処理は実現される。図１５のフローは、図１４のＳ１４０８で図７（Ａ）のプルダウン７０４で「する」が設定されていないと判定されることにより開始される。

Ｓ１５０１において、ＣＰＵ２０１はＳ１４０２で生成した画像データを分割送信時の原稿枚数単位で１つの電子ファイル（画像データを含む）を生成する。本実施例では、入力欄６０３に１と入力されているため、１枚ずつの画像データを電子ファイルとして生成する。ここで、生成される電子ファイルのフォーマットは、プルダウン６１１で選択されたフォーマットに対応する。本実施例では、プルダウン６１１で「ＰＤＦ」が設定されているため、ＰＤＦファイルが生成される。

Ｓ１５０２において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御し、操作部２０５は通常送信画面を表示する。ここで表示される通常送信画面の一例を図１６（Ａ）に示す。

図１６（Ａ）は通常送信画面の一例を示す図である。図１６（Ａ）の通常送信画面１６００は操作部２０５に表示される。メッセージ領域１６０１は入力欄７０３で入力された文字列が表示される領域である。本実施例では、「患者番号を入力してください」と表示される。入力欄１６０２は読み取って生成した画像データを格納するフォルダ名を指定するための入力欄である。本実施例では、入力された患者番号がフォルダ名となる。入力欄７０３が選択されると、図１６（Ｂ）の入力画面１６１０が操作部２０５に表示される。

入力画面１６１０はキーワードの入力を受付のための画面である。メッセージ領域１６１１はプルダウン７０１、入力欄７０２で設定された文字の種類と文字数を表示するための領域である。入力欄１６１２はキーワードの入力を受け付ける入力欄であり、ここでは、７桁の数字の入力を受け付ける。ここで、設定された文字数を超える入力や、設定された文字の種類と異なる種類の文字の入力は受け付けないようにしてもよいし、受け付けた後でエラーとして通知してもよい。確定ボタン１６１３はユーザにより選択されることで、その時点で入力されている文字列を入力欄１６０２へ反映するためのボタンである。また、ＲＡＭ２０３もしくはストレージ２０４にその文字列を記憶する。キャンセルボタン１６１４はユーザにより選択されることで、入力欄１６１２に入力されている文字列を記憶せずに、入力画面１６１０を閉じるためのボタンである。

送信ボタン１６０３はユーザにより選択されることにより、入力欄１６０２に表示されている文字列を、領域６０９に表示されているフォルダパス（宛先）の１つ下の階層に追加したフォルダパスに読み取って生成した画像データを送信する為のボタンである。具体的には、￥￥ファイルサーバ￥問診票￥０１２３４５６に画像データを送信（格納）する。なお、この送信処理による電子データ（画像データ）の送信先（格納先）は、ＭＦＰ１０１の内部のストレージ２０４であってもよい。

スキップボタン１６０４はユーザにより選択されることにより、次の原稿の送信処理を行うための画面を表示するためのボタンである。終了ボタン１６０５はユーザにより選択されることにより、送信処理を中断し、通常送信画面１６００を閉じるためのボタンである。

ここで、図１５のフローに説明を戻す。Ｓ１５０３において、ＣＰＵ２０１はユーザにより通常送信画面１６００に表示されているボタンもしくは入力欄が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１５０４に進む。そうでない場合は、Ｓ１５０３に戻り、処理を繰り返す。

Ｓ１５０４において、ＣＰＵ２０１は入力欄１６０２が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、Ｓ１５２０に進む。そうでない場合は、Ｓ１５０５に進む。

Ｓ１５０５において、ＣＰＵ２０１は終了ボタン１６０５が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１５０９に進む。そうでない場合は、Ｓ１５０６に進む。

Ｓ１５０６において、ＣＰＵ２０１はスキップボタン１６０４が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１５０９に進む。そうでない場合、つまり送信ボタン１６０３が選択されたと判定した場合は、Ｓ１５０７に進む。

Ｓ１５０７において、ＣＰＵ２０１は入力欄１６０２に表示されている文字列がプルダウン７０１、入力欄７０２で設定された所定の条件（文字の種類、文字数）を満たしているか否かを判定する。満たしていると判定された場合は、Ｓ１５０８に進む。満たしていないと判定された場合は、Ｓ１５３０に進む。

Ｓ１５３０において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して、操作部２０５は入力文字列が条件を満たしていないことによるエラーを示す情報を表示する。

Ｓ１５０８において、ＣＰＵ２０１はネットワークＩ／Ｆ２０８を制御して、入力欄１６０２に表示されている文字列を領域６０９に表示されているフォルダパス（宛先）の１つ下の階層に追加したフォルダパスに、Ｓ１５０１で生成した電子ファイルを送信する。なお、ここではＣＰＵ２０１は送信先フォルダを生成した後電子ファイルが送信される。また、電子ファイルのファイル名は一意であればどのようなファイル名で良い。たとえば、Ｓ１５０８を開始した時刻が、西暦２０１８年１０月１０日１２時２３分５６秒であれば、２０１８１０１０１２２３５６．ｐｄｆというファイル名になる。

Ｓ１５０９において、ＣＰＵ２０１はすべての読み取った原稿の電子ファイルを送信したか否かを判定する。送信したと判定された場合は、処理を終了する。そうでない場合は、Ｓ１５０３に戻る。このように、本実施例では複数枚の原稿の電子ファイル１枚分ずつ送信することができる。

ここで、Ｓ１５０４で入力欄が選択されたと判定した場合について説明する。Ｓ１５２０において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して、操作部２０５は入力画面１６１０を表示する。

Ｓ１５２１において、ＣＰＵ２０１はボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１５２２に進む。そうでない場合は、Ｓ１５２１に戻る。

Ｓ１５２２において、ＣＰＵ２０１は確定ボタン１６１３が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１５２３に進む。そうでない場合は、Ｓ１５０３に戻る。

Ｓ１５２３において、ＣＰＵ２０１は入力欄１６１２に入力された文字列をＲＡＭ２０３もしくはストレージ２０４に記憶し、入力画面１６１０を閉じ、通常送信画面１６００を表示するよう操作部２０５を制御する。そして、ＣＰＵ２０１は記憶された文字列を入力欄１６０２に表示するように操作部２０５を制御する。

図１７は、ＯＣＲ送信処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図１７のフローチャートの処理は実現される。図１７のフローは、図１４のＳ１４０８で図７（Ａ）のプルダウン７０４で「する」が設定されていると判定されることにより開始される。

図１７（Ａ）から説明する。Ｓ１７０１において、ＣＰＵ２０１は、Ｓ１４０２で生成した画像データを分割送信時の原稿枚数単位で１つの電子ファイル（画像データを含む）を生成する。本実施例では、入力欄６０３に１と入力されているため、１枚ずつの画像データを電子ファイルとして生成する。ここで、生成される電子ファイルのフォーマットは、プルダウン６１１で選択されたフォーマットに対応する。本実施例では、プルダウン６１１で「ＰＤＦ」が設定されているため、ＰＤＦファイルが生成される。

Ｓ１７０２において、ＣＰＵ２０１はＳ１２０２で生成された画像データに対して文字認識処理を実行する。この処理はＳ１２０３と同様な処理であるため説明を省略する。

Ｓ１７０３において、ＣＰＵ２０１はＳ１７０２の文字認識処理の結果として得られた文字列を用いてテキストオブジェクトを生成する。またこのテキストオブジェクトには、テキストオブジェクトに対応する文字列の領域情報を付与する。

Ｓ１７０４において、ＣＰＵ２０１は生成された画像データに基づいて、操作部２０５に表示するプレビュー画像を生成する。

Ｓ１７０５において、ＣＰＵ２０１は文字認識領域が設定されているか否かを判定する。設定されていると判定した場合は、Ｓ１７０６に進む。そうでない場合は、Ｓ１７０７に進む。なお、この文字認識領域が設定されているか否かの判定は、文字認識処理を実行する前に実行されてもよい。例えば、文字認識領域が設定されていると判定された場合、設定された領域のみに文字認識処理を実行してもよい。

Ｓ１７０６において、ＣＰＵ２０１は事前に設定されている文字認識領域の文字列を取得し、ＲＡＭ２０３に格納する。具体的には、ストレージ２０４に保存されている文字認識対象領域の位置（始点座標と終点座標の情報）を取得し、その位置にある文字列を抽出する。

Ｓ１７０７において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御してＯＣＲ送信画面を表示する。ＣＰＵ２０１はＳ１７０８においても同様の処理を行う。Ｓ１７０７、Ｓ１７０８で表示されるＯＣＲ送信画面の一例を図１９に示す。 図１９はＯＣＲ送信画面の一例を示す図である。ＯＣＲ送信画面１９００は操作部２０５に表示される画面である。メッセージ領域１９０１は入力欄７０３で入力された文字列が表示される領域である。本実施例では、「患者番号を入力してください」と表示される。

入力欄１９０２は読み取って生成した画像データを格納するフォルダ名を指定するための入力欄である。また、入力欄１９０２が選択されると、図１６（Ｂ）の入力画面１６１０が表示され、文字列の入力、編集を受け付ける。

アイコン表示領域１９０３「！（感嘆符）」、「？（疑問符）」等のアイコンが表示される領域である。アイコン表示領域１９０３に「！（感嘆符）」が表示される例については、図２０で説明する。アイコン表示領域１９０３に「？（疑問符）」が表示される例については、図２１で説明する。

リスト１９０４は図１３の設定画面１３００のリストと同様のリストであり、このリストでは文字認識処理の結果、認識された各文字の間隔が一定以下である集まりを文字列として扱い、１つの文字列がリスト１９０４のテキストオブジェクトとして表示される。リストのうちから選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列が入力欄１９０２に表示される。本実施例では、「１２３４５６７」のテキストオブジェクトが選択され、入力欄１９０２に「１２３４５６７」が表示されている。

プレビュー画像１９０５は、原稿を読み取って生成した画像データを操作部２０５での表示用に変換したＲＡＷ画像である。ユーザがリスト１９０４のテキストオブジェクトを選択すると、強調表示１９０６のように、プレビュー画像１９０５内の該当箇所が赤色になる。

終了ボタン１９０７は、ユーザにより選択されることによりＯＣＲ送信処理の実行を終了するためのボタンである。また、終了ボタン１９０７が選択されると、それまでに設定された各種設定（テキストオブジェクトの選択によって設定されるフォルダパス等）がキャンセルされる。例えば、ＲＡＭ２０３から設定値がクリアされる。

スキップボタン１９０８は、ユーザにより選択されることにより、その時表示されているプレビュー画像に対応する画像データの送信設定をスキップし、次の画像データの送信設定を行うための画面を表示するための画面である。スキップボタン１９０８が選択された場合は、その時設定されている設定（テキストオブジェクトの選択によって設定されるフォルダパス等）をＲＡＭ２０３等に記憶したままにしておいてもよいし、クリアしてもよい。また、スキップボタン１９０８が選択された場合に表示される次のプレビュー画像は、スキップボタン１９０８が選択される前に表示されていた画像に対応する原稿の次に読み取られた原稿の画像であってもよいし、前の原稿であってもよい。また、任意に決定された原稿の画像であってもよい。

送信ボタン１９０９は、ユーザにより選択されることにより、その時表示されているプレビュー画像に対応する画像データを設定された宛先に送信するためのボタンである。本実施例では、￥￥ファイルサーバ￥問診票￥１２３４５６７が示すフォルダに画像データが送信される。なお、ＯＣＲ送信画面１９００においても、領域１３０１のように領域６０９に表示されている送信先を表示してもよい。その際、ユーザによりリスト１９０４のテキストオブジェクトが選択されることにより、選択されたテキストオブジェクトの文字列を、表示されている送信先の１つ下の階層に追加した送信先（フォルダパス）が随時表示される。

図２０は、アイコン表示領域１９０３に「！（感嘆符）」が表示される一例を示す図である。入力欄１９０２には、リスト１９０４から選択された「Ｉ２３４５６７」のテキストオブジェクトに対応する「Ｉ２３４５６７」が表示されている。この例では、文字認識処理の結果数字の「１」がアルファベットの「Ｉ」と誤認識されているため、「Ｉ２３４５６７」と表示されている。

本実施例では、プルダウン７０１、入力欄７０２で設定された文字の種類、文字数は７桁の数字であるため、数字以外が含まれる「Ｉ２３４５６７」が入力欄１９０２に表示される場合は、アイコン表示領域１９０３に警告を示す「！（感嘆符）」が表示される。

図２１は、アイコン表示領域１９０３に「？（疑問符）」が表示される一例を示す図である。設定された文字認識領域において文字認識処理が実行された結果として、文字が何も得られなかった場合、入力欄１９０２には何も表示されない。その場合、アイコン表示領域１９０３に「？（疑問符）」が表示される。

ここで図１７のフローに説明を戻す。Ｓ１７０９において、ＣＰＵ２０１は文字列が空か否かを判定する。空であると判定された場合は、Ｓ１７１０に進む。そうでない場合は、Ｓ１７１１に進む。

Ｓ１７１０において、ＣＰＵ２０１は図２０に示すようにアイコン表示領域１９０３に「？（疑問符）」を表示する。

Ｓ１７１１において、ＣＰＵ２０１は事前に設定された文字の種類と文字認識処理の結果として得られた文字列の文字の種類が異なるか否かを判定する。異なると判定した場合は、Ｓ１７１２に進む。そうでない場合は、Ｓ１７１３に進む。

Ｓ１７１２において、ＣＰＵ２０１は図１９に示すようにアイコン表示領域１９０３に「！（感嘆符）」を表示する。

Ｓ１７１３において、ＣＰＵ２０１は事前に設定された文字数と文字認識処理の結果として得られた文字列の文字数が異なるか否かを判定する。異なると判定した場合は、Ｓ１７１２に進む。そうでない場合は、Ｓ１７１５に進む。

Ｓ１７１４において、ＣＰＵ２０１はＳ１７０９で判定された文字列が、文字認識処理によって取得された文字列であるか否かを判定する。文字認識処理によって取得された文字列であると判定された場合は、Ｓ１７１５に進む。そうでない場合は、Ｓ１７１６に進む。

Ｓ１７１５において、ＣＰＵ２０１はＳ１７０９で判定された文字列に対応するプレビュー画像上の文字列を強調表示する。

ここから図１９を用いてＯＣＲ送信処理の説明を行う。Ｓ１７１６において、ＣＰＵ２０１はリスト１９０４、入力欄１９０２、ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１７１７に進む。そうでない場合は、Ｓ１７１６に戻る。

Ｓ１７１７において、ＣＰＵ２０１はリスト１９０４が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、Ｓ１７１８に進む。そうでない場合、Ｓ１７１９に進む。

Ｓ１７１８において、ＣＰＵ２０１は選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列を取得し、取得した文字列を入力欄１９０２に表示し、Ｓ１７０９に戻る。

Ｓ１７１９において、ＣＰＵ２０１は入力欄１９０２が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、Ｓ１７３０に進む。そうでない場合は、Ｓ１７２０に進む。

Ｓ１７３０において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して入力画面１６１０を表示する。

Ｓ１７３１において、ＣＰＵ２０１はボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１７３２に進む。そうでない場合は、Ｓ１７３１に戻る。

Ｓ１７３２において、ＣＰＵ２０１は確定ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１７３３に進む。そうでない場合、つまりキャンセルボタンが選択された場合、Ｓ１７１７に戻る。

Ｓ１７３３において、ＣＰＵ２０１は入力欄１６１２に入力された文字列を取得（ＲＡＭ２０３に記憶）し、その文字列を入力欄１９０２に表示し、Ｓ１７０９に戻る。

Ｓ１７２０において、ＣＰＵ２０１は終了ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、処理を終了する。そうでない場合は、Ｓ１７２１に進む。

Ｓ１７２１において、ＣＰＵ２０１はスキップボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合は、Ｓ１７２５に進む。そうでない場合、つまり送信ボタンが選択された場合は、Ｓ１７２２に進む。

Ｓ１７２２において、ＣＰＵ２０１はＳ１５０７の処理と同様に入力欄１９０２に表示されている文字列がプルダウン７０１、入力欄７０２で設定された条件（文字の種類、文字数）を満たしているか否かを判定する。満たしていると判定された場合は、Ｓ１７２４に進む。満たしていないと判定された場合は、Ｓ１７２３に進む。

Ｓ１７２３において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して入力された文字の種類、もしくは文字数が正しくないことを示すエラー通知画面を表示する。その後、Ｓ１７０８に戻る。

Ｓ１７２４において、ＣＰＵ２０１はネットワークＩ／Ｆ２０８を制御して、入力された文字列を、事前に設定された宛先の最下層のフォルダに加えたフォルダパスが示すフォルダに電子ファイルを送信する。

Ｓ１７２５において、ＣＰＵ２０１は原稿をすべて送信したか否かを判定する。すべて送信したと判定された場合は、処理を終了する。そうでない場合は、次を原稿に対応する画像データを取得して、Ｓ１７０１に戻る。

以上の処理が実行されることにより、複数枚の原稿に基づく電子ファイルが振り分けて送信される複数のフォルダの決定に必要なユーザの手間を軽減することができる。

また、ＭＦＰ１０１が文字認識処理の結果として得られた文字列を、画像データを送信するフォルダのフォルダパスの一部とする時に、ユーザが誤認識された文字列をフォルダパスとして指定することを防ぐことができる。

なお、本実施例では事前にリモートＵＩ等で読取設定や送信設定が設定されたワンタッチ送信ボタンが選択された時に、ＯＣＲ送信処理等の各送信処理を実行する。しかし、これに限らず、通常の送信画面で、文字認識処理を実行するか否かの設定を含む読取設定と、送信設定を受け付け、分割送信の枚数、その他必要な設定を受け付け、送信開始指示があったときに、Ｓ１１０２以降の処理を実行するようにしてもよい。その際、Ｓ１１０５の処理は実行しないようにしてもよい。

上記のように本実施例の画像処理装置は、表示した文字列のユーザによる選択を複数回受け付け、受け付けた複数回の選択に基づく文字列のそれぞれを名称とする複数のフォルダを格納先として決定する。

実施例１では、文字認識領域が事前に設定されている場合であっても、プレビュー画像とテキストオブジェクトのリストを表示する例を説明した。プレビュー画像やリストを表示する場合、ＭＦＰ１０１の処理負荷が増大する。その課題を解決するために、本実施例では、文字認識領域が事前に設定されている場合は、ユーザの意図した文字列が抽出される可能性が高いため、プレビュー画像とテキストオブジェクトのリストを表示せずに簡素化した画面を表示する例を説明する。

本実施例では、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して、文字認識領域が設定されている場合に（Ｓ１７０６）図２２のような画面を表示する。

図２２はＯＣＲ送信画面の一例を示す図である。図２２のＯＣＲ送信画面２２００は操作部２０５に表示される画面である。

メッセージ領域２２０１は入力欄７０３で入力された文字列が表示される領域である。本実施例では、「患者番号を入力してください」と表示される。

入力欄２２０２は読み取って生成した画像データを格納するフォルダ名を指定するための入力欄である。本実施例では、入力された患者番号がフォルダ名となる。また、本実施例では、文字認識領域が事前に設定されているため、その文字認識領域に含まれる文字列が抽出され入力欄２２０２に表示される。また、入力欄２２０２が選択されると、図１６（Ｂ）の入力画面１６１０が表示される。

アイコン表示領域２２０３は実施例１のアイコン表示領域１９０３と同様に「！（感嘆符）」、「？（疑問符）」などのアイコンが表示される領域である。

終了ボタン２２０４は、ユーザにより選択されることで、送信処理を終了するためのボタンである。スキップボタン２２０５は、ユーザにより選択されることで、現在の原稿の送信処理を行わず、次の原稿の送信処理を行うためのボタンである。送信ボタン２２０６は、ユーザにより選択されることで、現在の原稿の送信処理を行うためのボタンである。

以上の処理が実行されることにより、文字認識領域が事前に設定されている場合に、簡素化した画面を表示するため、ＭＦＰ１０１の処理負荷を低減しつつ、画像データを送信するフォルダのフォルダパスを、抽出された文字列を用いて決定することができる。

実施例１ではＯＣＲ送信画面１９００で送信が指示された場合に、入力欄１９０２に表示されている文字列が事前に設定された条件を満たしていなければ、エラー画面を表示した後に再度ＯＣＲ送信画面１９００を表示し、文字列の入力を受け付ける例を説明した。

実施例１のＭＦＰ１０１は、画像データを送信する際に、文字認識処理や入力によって得られた文字列に誤認識や誤入力がある場合、ユーザによる操作によってエラーを解消するまでフォルダに送信することができない。

本実施例では、ユーザが原稿を読み取る指示をした後に、ユーザの指示を受け付けずにフォルダに画像データを送信する例を説明する。また、認識した文字列が条件を満たさない場合であっても、ユーザの指示を受け付けることなく、フォルダに画像データを送信する例を説明する。なお、本実施例では、文字認識領域が設定されている場合の例を説明する。

図２３はＯＣＲ送信処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ２０１がＲＯＭ２０２に記憶されたプログラムをＲＡＭ２０３に読み出し、実行することで図２３のフローチャートの処理は実現される。図２３のフローは、図１４のＳ１４０８で図７（Ａ）のプルダウン７０４で「する」が設定されていると判定されることにより開始される。本実施例では、文字認識領域が設定されていない場合の処理は説明を省略する。

Ｓ２３０１において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御して、ＯＣＲ送信画面を表示する。ここで表示されるＯＣＲ送信画面は図２４のＯＣＲ送信画面２４００である。図２４のＯＣＲ送信画面２４００には、「原稿を読み込んで送信します」というメッセージが表示される。

Ｓ２３０２において、ＣＰＵ２０１はＲＡＭ２０３にエラーフラグを０として記憶する。

Ｓ２３０３において、ＣＰＵ２０１はＳ１５０１の処理と同様に電子ファイル（画像データを含む）を生成する。

Ｓ２３０４において、ＣＰＵ２０１はあらかじめ設定された文字認識領域に文字認識処理を実行し、文字列を取得する。Ｓ２３０５において、ＣＵ２０１はＳ２３０４で取得された文字列が空か否かを判定する。空であると判定された場合、Ｓ２３０６に進む。そうでない場合は、Ｓ２３０７に進む。

Ｓ２３０６において、ＣＰＵ２０１はＲＡＭ２０３にエラーフラグを１として記憶する。

Ｓ２３０７において、ＣＰＵ２０１はＳ２３０４で取得された文字列が事前に設定された文字の種類と異なる文字の種類の文字列であるか否かを判定する。異なる文字の種類であると判定された場合、Ｓ２３０６に進む。そうでない場合、Ｓ２３０８に進む。

Ｓ２３０８において、ＣＰＵ２０１はＳ２３０４で取得された文字列が事前に設定された文字数と異なる文字数の文字列であるか否かを判定する。異なる文字数であると判定された場合、Ｓ２３０６に進む。そうでない場合、Ｓ２３０９に進む。

Ｓ２３０９において、ＣＰＵ２０１はＲＡＭに記憶されているエラーフラグに基づいて送信先のフォルダを決定する。具体的には、エラーフラグが０として記憶されている場合は、文字認識処理で取得された文字列をフォルダパスの一部として、そのフォルダパスが示すフォルダを送信先フォルダとして決定する。例えば、事前に設定されていた「￥￥ファイルサーバ￥問診票」という宛先に、文字認識処理で得られた「１２３４５６」という文字列を追加し、「￥￥ファイルサーバ￥問診票￥１２３４５６」というフォルダパスが示すフォルダを送信先として決定する。エラーフラグが１として記憶されている場合は、事前に設定されていた「￥￥ファイルサーバ￥問診票」というフォルダの下に「ＥＲＲＯＲ」フォルダを追加した「￥￥ファイルサーバ￥問診票￥ＥＲＲＯＲ」というフォルダを送信先として決定する。「￥￥ファイルサーバ￥問診票」の１つ下の階層に追加するフォルダはユーザが任意に決定してもよい。

Ｓ２３１０において、ＣＰＵ２０１はＳ２３０８で決定された送信先に電子ファイルを送信する。

Ｓ２３１１において、ＣＰＵ２０１は読み取ったすべての原稿に対応する電子ファイルを送信したか否かを判定する。送信したと判定された場合は、Ｓ２３１２に進む。そうでない場合は、Ｓ２３０２に戻る。

Ｓ２３１２において、ＣＰＵ２０１は操作部２０５を制御してＯＣＲ送信画面２４００を非表示にして処理を終了する。

以上の処理が実行されることによって、ユーザが原稿を読み取る指示をした後に、ユーザの指示を受け付けずにフォルダに画像データを送信することができ、ユーザの手間を軽減できる。また、文字認識処理により得られた文字列が条件を満たさない原稿に対応する電子ファイルをエラーフォルダに送信できるため、送信処理が終了した後、エラーにより意図したフォルダに送信されなかった電子ファイルをまとめて確認することができる。

＜その他の実施形態＞
本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

１０１ ＭＦＰ
１０３ ファイルサーバ
２０１ ＣＰＵ
２０５ 操作部

Claims (16)

1. 原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、
   前記読取手段が生成した画像データに含まれる文字列を認識する文字認識手段と、
   前記文字認識手段が認識した文字列を表示する表示手段と、
   前記表示手段が表示した文字列のユーザによる選択を受け付ける受付手段と、
   前記受付手段が受け付けた選択に基づく文字列を名称とするフォルダを前記画像データの格納先として決定する決定手段と、
   前記決定手段が決定した前記格納先に前記画像データを格納する格納手段とを有し、
   前記読取手段は１回の読取指示によって複数枚の原稿の画像を読み取って画像データを生成し、前記受付手段は前記表示手段が表示した文字列のユーザによる選択を複数回受け付け、前記決定手段は前記受付手段が受け付けた複数回の選択に基づく文字列のそれぞれを名称とする複数のフォルダを格納先として決定することを特徴とする画像処理装置。
2. フォルダのパスの入力を受け付ける第２の受付手段をさらに有し、
   前記第２の受付手段が受け付けた前記パスの１つ下の階層に前記選択された文字列を名称とするフォルダを加えたパスが示すフォルダに前記格納手段は前記画像データを格納することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
3. 前記フォルダのパスはホスト名を含むことを特徴とする請求項２に記載の画像処理装置。
4. 前記表示手段は、前記文字認識手段が認識した文字列のリストを表示することを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の画像処理装置。
5. 操作部を更に有し、
   前記格納手段は前記表示手段が表示した文字列のうちユーザにより前記操作部を介して選択された文字列を名称とするフォルダに前記画像データを格納することを特徴とする請求項１乃至４の何れか１項に記載の画像処理装置。
6. 前記文字認識手段は画像データに含まれる複数の文字列を認識し、前記表示手段は前記複数の文字列を表示することを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載の画像処理装置。
7. 前記表示手段は、前記文字認識手段が文字列の認識を完了したことに従って、前記文字と前記原稿の画像を表示し、
   前記表示手段が表示する文字がユーザにより選択されることに従って、前記表示手段は前記画像上の前記選択された文字が表示されている領域を強調表示することを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載の画像処理装置。
8. 前記表示手段が表示している前記原稿の画像を当該原稿の次に読み取った原稿の画像に切り替えるための指示を受け付ける第３の受付手段を更に有し、
   前記第３の受付手段が前記指示を受け付けたことに従って、前記表示手段は前記原稿の画像から当該原稿の次に読み取った原稿の画像に切り替えて表示することを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の画像処理装置。
9. 前記受付手段が選択を受け付けた文字列が所定の条件を満たしていないことによって、前記表示手段は、警告を示す情報を表示することを特徴とする請求項１乃至８の何れか１項に記載の画像処理装置。
10. ユーザにより前記画像データを格納する指示を受け付ける第４の受付手段をさらに有し、
    前記表示手段が前記警告を示す情報を表示している時に、前記第４の受付手段が前記格納する指示を受け付けたことに従って、前記表示手段は、エラーを示す画面を表示することを特徴とする請求項９に記載の画像処理装置。
11. 前記所定の条件は、文字列の文字数と文字列に含まれる文字の種類に関する条件であることを特徴とする請求項９または１０に記載の画像処理装置。
12. 前記文字列は数字を含むことを特徴する請求項１乃至１１の何れか１項に記載の画像処理装置。
13. 前記格納手段は、ＦＴＰ、ＳＭＢ、ＷｅｂＤＡＶの少なくとも何れか１つを用いて前記画像データを外部装置に格納することを特徴とする請求項１乃至１２の何れか１項に記載の画像処理装置。
14. 前記表示手段は、前記選択された文字列をフォルダのパスとして表示することを特徴とする請求項１乃至１３の何れか１項に記載の画像処理装置。
15. 原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取工程と、
    前記読取工程で生成した画像データに含まれる文字列を認識する文字認識工程と、
    前記文字認識工程で認識した文字列を表示する表示工程と、
    前記表示工程で表示した文字列のユーザによる選択を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程で受け付けた選択に基づく文字列を名称とするフォルダを前記画像データの格納先として決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定した前記格納先に前記画像データを格納する格納工程とを有し、
    前記読取工程で１回の読取指示によって複数枚の原稿の画像を読み取って画像データを生成し、前記受付工程で前記表示手段が表示した文字列のユーザによる選択を複数回受け付け、前記決定工程で、前記受付工程で受け付けた複数回の選択に基づく文字列のそれぞれを名称とする複数のフォルダを格納先として決定することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
16. 請求項１乃至１４の何れか１項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータで実行させるためのプログラム。

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