JP2020140843A - 電極及び電極製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】白金族金属の含有量が少ないにもかかわらず、優れた触媒活性を有して陽極または陰極として使用することできる電極を提供する。【解決手段】電極10は、選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕した白金族金属微粉体及びFe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体に所定のバインダーを均一に混合・分散しつつ所定の気孔形成材を均一に混合・分散し、それら微粉体にバインダー及び気孔形成材を混合した微粉体混合物を所定面積の薄板状に成形した後、所定面積の薄板状に成形した微粉体混合成形物を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極である。白金族金属微粉体は、パーマロイ微粉体が溶融結合したパーマロイ溶融物に固定されているとともに、連続気泡を画成するパーマロイ溶融物の表面に露出している。【選択図】図1

Description

本発明は、陽極または陰極として使用する電極に関するとともに、陽極又は陰極として使用する電極を製造する電極製造方法に関する。
低沸点金属である亜鉛を含む多孔性金属錯体(PCP/MOF)を焼成した窒素ドープカーボンに白金を担持させた燃料電池電極が開示されている(特許文献1参照)。この燃料電池電極は、低沸点金属である亜鉛を含む多孔性金属錯体(PCP/MOF)を製造原料として用いるため、原料由来の金属をほとんど含まず、大きな比表面積を有するNDCである触媒担持体を得ることができ、少量の白金担持により高活性な白金触媒を得ることができる。さらに、製造原料である多孔性金属錯体(PCP/MOF)由来の金属が含まれていないため、焼成条件を自由に設定できる。すなわち、原料として用いる多孔性金属錯体(PCP/MOF)の有機化合物リンカーの変更や焼成温度の調節により、得られるNDC中の含窒素量や結晶化度をコントロールすることが可能となる。
特開2018−23929号公報
固体高分子形燃料電池の電極触媒として各種の白金担持カーボンが広く利用されている。しかし、白金は、貴金属であり、その生産量に限りがある希少な金属資源であることから、その使用を抑えることが求められている。さらに、今後の固体高分子形燃料電池の普及に向けて高価な白金の含有量を極力少なくするとともに、少ない量の白金とともに白金以外の金属を使用した電極の開発が求められている。
本発明の目的は、白金族金属の含有量を極力少なくすることができ、白金族金属の含有量が少ないにもかかわらず、優れた触媒活性(触媒作用)を有して陽極または陰極として使用することできる電極及びその電極の電極製造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる電極及びその電極の電極製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、陽極又は陰極として使用する電極である。
前記第1の前提における本発明の電極の特徴として、電極が、各種の白金族金属から選択された少なくとも1種類の少量の白金族金属とFe−Niパーマロイとから形成され、電極は、選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕した白金族金属微粉体及びFe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体に所定のバインダーを均一に混合・分散しつつ所定の気孔形成材を均一に混合・分散し、それら微粉体にバインダー及び気孔形成材を混合した微粉体混合物を所定面積の薄板状に成形した後、所定面積の薄板状に成形した微粉体混合成形物を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極であり、白金族金属微粉体は、パーマロイ微粉体が溶融結合したパーマロイ溶融物に固定されているとともに、連続気泡を画成するパーマロイ溶融物の表面に露出していることにある。
本発明の電極の一例として、電極では、パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率とNiの含有率とが決定されている。
本発明の電極の他の一例としては、薄板状発泡金属電極に形成された連続気泡が、薄板状発泡金属電極の前面と後面との間で厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、薄板状発泡金属電極の中心と外周縁との間で径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
本発明の電極の他の一例としては、径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が、径方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が、厚み方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、それら連続気泡の平均径が、厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している。
本発明の電極の他の一例としては、薄板状発泡金属電極に形成された連続気孔の平均径が、1μm〜100μmの範囲にあるとともに、±0.1μm〜±5μmの範囲で変化している。
本発明の電極の他の一例としては、薄板状発泡金属電極の厚み寸法が、0.05mm〜0.5mmの範囲にある。
本発明の電極の他の一例としては、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率が、45%〜55%の範囲、Fe−NiパーマロイにおけるNiの含有率が、45%〜55%の範囲にあり、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する白金族金属微粉体の重量比が、4重量%〜10重量%の範囲、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対するパーマロイ微粉体の重量比が、90重量%〜96重量%の範囲にある。
本発明の電極の他の一例としては、薄板状発泡金属電極に成形された連続気泡の気孔率が、45%〜55%の範囲にある。
本発明の電極の他の一例としては、薄板状発泡金属電極の密度が、6.0g/cm〜8.0g/cmの範囲にある。
本発明の電極の他の一例としては、パーマロイ微粉体の粒径が、1μm〜100μmの範囲にあり、白金族金属微粉体の粒径が、50nm〜80nmの範囲にある。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、陽極又は陰極として使用する電極を製造する電極製造方法である。
前記第2の前提における本発明の電極製造方法の特徴としては、電極製造方法が、Fe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率とNiの含有率とを決定する含有率決定工程と、各種の白金族金属の中から選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕して白金族金属微粉体を作り、含有率決定工程によって決定した含有率のFe及びNiから形成されたFe−Niパーマロイを微粉砕してパーマロイ微粉体を作る微粉体作成工程と、微粉体作成工程によって作成した白金族金属微粉体及びパーマロイ微粉体に所定のバインダー及び所定の気孔形成材を加え、白金族金属微粉体及びパーマロイ微粉体にバインダーと気孔形成材とを均一に混合・分散して微粉体混合物を作る微粉体混合物作成工程と、微粉体混合物作成工程によって作成した微粉体混合物を薄板状に成形して微粉体混合成形物を作る微粉体混合成形物作成工程と、微粉体混合成形物作成工程によって作成した微粉体混合成形物を脱脂するとともに微粉体混合成形物を所定温度で焼結し、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成され、溶融結合したパーマロイ微粉体のパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体が固定されているとともに、連続気泡を画成するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極を作る薄板状発泡金属電極作成工程とを有することにある。
本発明の電極製造方法の一例としては、含有率決定工程が、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率を45%〜55%の範囲で決定し、Fe−NiパーマロイにおけるNiの含有率を45%〜55%の範囲で決定する。
本発明の電極製造方法の他の一例としては、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する白金族金属微粉体の重量比が、4重量%〜10重量%の範囲にあり、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対するパーマロイ微粉体の重量比が、90重量%〜96重量%の範囲にある。
本発明の電極製造方法の他の一例としては、微粉体作成工程が、Fe−Niパーマロイを1μm〜100μmの粒径に微粉砕し、白金族金属を50nm〜80nmの粒径に微粉砕する。
本発明の電極製造方法の他の一例としては、微粉体混合成形物作成工程が、射出成形又は押出成形によって微粉体混合物を成形して0.05mm〜0.5mmの厚み寸法を有する所定面積かつ薄板状の微粉体混合成形物を作る。
本発明に係る電極によれば、それが各種の白金族金属から選択された少なくとも1種類の少量の白金族金属とFe−Niパーマロイとから形成され、選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕した白金族金属微粉体及びFe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体に所定のバインダーを均一に混合・分散しつつ所定の気孔形成材を均一に混合・分散し、それら微粉体にバインダー及び気孔形成材を混合した微粉体混合物を所定面積の薄板状に成形した後、所定面積の薄板状に成形した微粉体混合成形物を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極であり、パーマロイ微粉体が溶融結合したパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体が固定されているとともに、連続気泡を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体が露出しているから、Fe−Niパーマロイを使用することで、白金族金属の含有量を極力少なくすることができるとともに、連続気泡を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体が露出することで、白金族金属の触媒活性を十分に利用することができ、更にFe−Niパーマロイの触媒活性を利用することで、優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極または陰極として好適に使用することできる。電極は、それがFe−Niパーマロイを主成分とし、白金族金属の含有量が少ないから、電極の材料費を低減させることができ、電極(陽極または陰極)を廉価に作ることができる。
パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFe(鉄)の重量比とNi(ニッケル)の重量比とが決定されている電極は、パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFeの重量比とNiの重量比とを定めているから、白金族元素の含有量が少ないにもかかわらず、電極が白金族元素を担持した電極と略同一の仕事関数を備え、白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮することができ、触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極又は陰極として好適に使用することができる。電極は、それが白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮するから、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
薄板状発泡金属電極に形成された連続気泡が薄板状発泡金属電極の前面と後面との間で厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、薄板状発泡金属電極の中心と外周縁との間で径方向へ不規則に曲折しながら延びている電極は、それら連続気泡が厚み方向及び径方向へ不規則に曲折しながら延びているから、電極の比表面積を大きくすることができ、それら連続気孔を気体や液体が通流することで気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることができ、電極の触媒作用を最大限に利用することができる。電極は、優れた触媒活性(触媒作用)を有するとともに、気体や液体を広範囲に接触させ、電極の触媒作用を最大限に利用することができるから、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が径方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が厚み方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、それら連続気泡の平均径が厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している電極は、径方向及び厚み方向において一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、それら連続気泡の平均径が厚み方向及び径方向に向かって不規則に変化しているから、電極の比表面積を大きくすることができ、それら連続気孔を気体や液体が通流することで気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることができ、電極の触媒作用を最大限に利用することができる。電極は、優れた触媒活性(触媒作用)を有するとともに、気体や液体を広範囲に接触させ、電極の触媒作用を最大限に利用することができるから、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
薄板状発泡金属電極に形成された連続気孔の平均径が1μm〜100μmの範囲にあるとともに、±0.1μm〜±5μmの範囲で変化している電極は、薄板状発泡金属電極に形成された連続気孔の平均径が1〜100μmの範囲にあるとともに±0.1μm〜±5μmの範囲で変化しているから、電極の単位体積当たりに多数の連続気孔が形成され、電極の比表面積を大きくすることができ、それら気孔を気体や液体が通流することで気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることができ、電極の触媒作用を最大限に利用することができる。電極は、優れた触媒活性(触媒作用)を有するとともに、気体や液体を広範囲に接触させ、電極の触媒作用を最大限に利用することができるから、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
薄板状発泡金属電極の厚み寸法が0.05mm〜0.5mmの範囲にある電極は、薄板状発泡金属電極の厚み寸法を前記範囲にすることで、電極の電気抵抗を小さくすることができ、電極に電流をスムースに流すことができる。電極は、それが白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を有するとともに、それに電流がスムースに流れる(プロトン導電性がある)から、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率が45%〜55%の範囲、Fe−NiパーマロイにおけるNiの含有率が45%〜55%の範囲にあり、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する白金族金属微粉体の重量比が4重量%〜10重量%の範囲、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対するパーマロイ微粉体の重量比が90重量%〜96重量%の範囲にある電極は、パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFe及びNiの含有率を前記範囲で定めているから、白金族元素の含有量が少ないにもかかわらず、電極が白金族元素を担持した電極と略同一の仕事関数を備え、白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮することができ、触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極又は陰極として好適に使用することができる。電極は、微粉体混合物の全重量に対する白金族金属微粉体の重量比が前記範囲にあり、高価な白金族金属の含有量が少ないから、電極の材料費を低減させることができ、電極(陽極または陰極)を廉価に作ることができる。電極は、それが白金族金属を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮するから、電極を燃料電池に使用することで、燃料電池において十分な電気を発電することができ、燃料電池に接続された負荷に十分な電気エネルギーを供給することができるとともに、電極を水素ガス発生装置に使用することで、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
薄板状発泡金属電極に成形された連続気泡の気孔率が45%〜55%の範囲にある電極は、薄板状発泡金属電極の気孔率を前記範囲にすることで、薄板状発泡金属電極が多数の微細な連続気孔を有する多孔質(平均径が1μm〜100μmの微細な連続気孔が満遍なく均一に形成されたマイクロポーラス構造)に形成され、電極の比表面積を大きくすることができ、それら連続気孔を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることが可能となり、白金族金属を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を確実に発揮することができる。電極は、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極または陰極として好適に使用することができる。
薄板状発泡金属電極の密度が6.0g/cm〜8.0g/cmの範囲にある電極は、薄板状発泡金属電極の密度を前記範囲にすることで、薄板状の電極が多数の微細な連続気孔を有する多孔質(平均径が1μm〜100μmの微細な連続気孔が満遍なく均一に形成されたマイクロポーラス構造)に形成され、電極の比表面積を大きくすることができ、それら気孔を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることが可能となり、白金族金属を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を確実に発揮することができる。電極は、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極または陰極として好適に使用することができる。
パーマロイ微粉体の粒径が1μm〜100μmの範囲にあり、白金族金属微粉体の粒径が50nm〜80nmの範囲にある電極は、パーマロイ微粉体の粒径が1μm〜100μmの範囲にある電極は、パーマロイ微粉体の粒径を前記範囲にすることで、薄板状発泡金属電極が多数の微細な連続気孔を有する多孔質(平均径が1μm〜100μmの微細な連続気孔が満遍なく均一に形成されたマイクロポーラス構造)に形成され、電極の比表面積を大きくすることができ、それら連続気孔を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極の接触面に広範囲に接触させることが可能となり、白金族金属を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を確実に発揮することができる。電極は、連続気泡を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に前記粒径の白金族金属微粉体が露出することで、白金族金属の触媒活性を十分に利用することができ、更にFe−Niパーマロイの触媒活性を利用することで、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の陽極または陰極として好適に使用することができる。
本発明に係る電極製造方法によれば、Fe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率とNiの含有率とを決定する含有率決定工程と、各種の白金族金属の中から選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕して白金族金属微粉体を作り、含有率決定工程によって決定した含有率のFe及びNiから形成されたFe−Niパーマロイを微粉砕してパーマロイ微粉体を作る微粉体作成工程と、微粉体作成工程によって作成した白金族金属微粉体及びパーマロイ微粉体に所定のバインダー及び所定の気孔形成材を加え、白金族金属微粉体及びパーマロイ微粉体にバインダーと気孔形成材とを均一に混合・分散して微粉体混合物を作る微粉体混合物作成工程と、微粉体混合物作成工程によって作成した微粉体混合物を薄板状に成形して微粉体混合成形物を作る微粉体混合成形物作成工程と、微粉体混合成形物作成工程によって作成した微粉体混合成形物を脱脂するとともに微粉体混合成形物を所定温度で焼結し、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成され、溶融結合したパーマロイ微粉体のパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体が固定されているとともに、連続気泡を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極を作る薄板状発泡金属電極作成工程とを有するから、電極を廉価に作ることができ、優れた触媒活性(触媒作用)を有して触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能な白金族金属少含有の電極(陽極又は陰極)を作ることができる。電極製造方法は、それによって作られた電極が白金族金属を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮するから、燃料電池において十分な電気を発電することが可能な電極を作ることができ、水素ガス発生装置において電気分解を効率よく行うことが可能であって短時間に多量の水素ガスを発生させることが可能な電極を作ることができる。
含有率決定工程がFe−NiパーマロイにおけるFeの含有率を45%〜55%の範囲で決定し、Fe−NiパーマロイにおけるNiの含有率を45%〜55%の範囲で決定する電極製造方法は、合成仕事関数が白金族金属の仕事関数に近似するNi(ニッケル)とFe(鉄)とを選択するとともに、パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFe及びNiの含有率を定めているから、白金族元素の含有量が少ないにもかかわらず、電極が白金族元素を担持した電極と略同一の仕事関数を備え、白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮することができるとともに、触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の電極(陽極又は陰極)を作ることができる。
白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する前記白金族金属微粉体の重量比が4重量%〜10重量%の範囲にあり、白金族金属微粉体とパーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対するパーマロイ微粉体の重量比が90重量%〜96重量%の範囲にある電極製造方法は、微粉体混合物の全重量に対する白金族金属微粉体の重量比が前記範囲にあるから、高価な白金族金属の含有量が少なく、電極(陽極又は陰極)を廉価に作ることができる。
微粉体作成工程がFe−Niパーマロイを1μm〜100μmの粒径に微粉砕し、白金族金属を50nm〜80nmの粒径に微粉砕する電極製造方法は、Fe−Niパーマロイを前記範囲の粒径に微粉砕することで、多数の微細な連続気孔を有する多孔質(平均径が1μm〜100μmの微細な連続気孔が満遍なく均一に形成されたマイクロポーラス構造)に成形されて比表面積が大きく、それら連続気孔を気体や液体が通流しつつ気体や液体を接触面に広範囲に接触させることが可能な電極を作ることができる。電極製造方法は、連続気泡を(囲繞)画成するパーマロイ溶融物の表面に前記粒径の白金族金属微粉体が露出し、白金族金属の触媒活性を十分に利用することができ、更にFe−Niパーマロイの触媒活性を利用することで、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の電極(陽極又は陰極)を作ることができる。
微粉体混合成形物作成工程が射出成形又は押出成形によって微粉体混合物を成形して0.05mm〜0.5mmの厚み寸法を有する所定面積かつ薄板状の微粉体混合成形物を作る電極製造方法は、微粉体混合物を成形した厚み寸法0.05mm〜0.5mmの微粉体混合成形物を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔を有するマイクロポーラス構造かつ薄板状の電極を作ることができ、マイクロポーラス構造かつ薄板状の電極を廉価に作ることができるとともに、優れた触媒活性(触媒作用)を有して触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能な白金族金属少含有の電極(陽極又は陰極)を作ることができる。電極製造方法は、厚み寸法が0.05mm〜0.5mmの範囲の電極を作ることができるから、電気抵抗が小さく電流をスムースに流すことが可能な(プロトン導電性がある)電極(陽極又は陰極)を作ることができる。
一例として示す電極の斜視図。 電極の一例として示す部分拡大斜視図。 電極を使用したセルの一例を示す分解斜視図。 電極を使用したセルの側面図。 電極を使用した固体高分子形燃料電池の発電を説明する図。 電極の起電圧試験の結果を示す図。 電極のI−V特性試験の結果を示す図。 電極を使用した水素ガス発生装置の電気分解を説明する図。 電極の製造方法を説明する図。
一例として示す電極10の斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る電極の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、電極10の一例として示す部分斜視図である。図1では、厚み方向を矢印Xで示し、径方向を矢印Yで示す。
電極10は、陽極又は陰極として使用され、固体高分子形燃料電池17の燃料極18(触媒電極)や空気極19(触媒電極)(図5参照)、水素ガス発生装置30のアノード31(電極触媒)やカソード32(電極触媒)(図8参照)として利用される。電極10は、前面11及び後面12を有するとともに、所定の面積及び所定の厚み寸法L1を有し、その平面形状が四角形に成形されている。電極10は、多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)が満遍なく均一に形成された多孔質(マイクロポーラス構造)の薄板状発泡金属電極10である。連続気孔13には、気体又は液体が通流する。なお、電極10の平面形状に特に制限はなく、四角形の他に、その用途にあわせて円形や楕円形、多角形等の他のあらゆる平面形状に成形することができる。
電極10は、粉状に微粉砕(粉砕加工)された白金族金属41と、粉状に微粉砕(粉砕加工)されたFe−Niパーマロイ42とから形成されている。白金族金属41としては、白金(Pt)、パラジウム(Pb)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)のうちの少なくとも1種類を使用することができる。
白金族金属41の白金族金属微粉体43(微粉状に粉砕加工されたPt(白金)、微粉状に粉砕加工されたPb(パラジウム)、微粉状に粉砕加工されたRh(ロジウム)、微粉状に粉砕加工されたRu(ルテニウム)、微粉状に粉砕加工されたIr(イリジウム)、微粉状に粉砕加工されたOs(オスミウム))とFe−Niパーマロイ42のパーマロイ微粉体44(微粉状に粉砕加工されたFe−Niパーマロイ42)とに所定のバインダー45(紛状の樹脂系バインダー)を混合し、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とバインダー45とを均一に混合・分散した微粉体混合物47を作り、更に、微粉体混合物47に所定の気孔形成材46(発泡剤)を混合し、気孔形成材46を均一に混合・分散した微粉体混合物47を作る。作成した微粉体混合物47を所定面積の薄板状に成形(押出成形又は射出成形)して薄板状の微粉体混合成形物48を作り、作成した微粉体混合成形物48を脱脂及び所定温度で焼結(焼成)することから電極10(薄板状発泡金属電極10)が作られている(図9参照)。白金族金属微粉体43は、パーマロイ微粉体44が溶融結合したパーマロイ溶融物に固定されているとともに、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に露出している。
電極10では、パーマロイ微粉体44の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率(重量比)とNiの含有率(重量比)とが決定されている。具体的には、Fe−Niパーマロイ42におけるFe(鉄)の含有率が45%〜55%の範囲、好ましくは、49%〜51%の範囲にあり、Fe−Niパーマロイ42におけるNi(ニッケル)の含有率が45%〜55%の範囲、好ましくは、49%〜51%の範囲にある。
なお、白金の仕事関数は、5.65(eV)、Feの仕事関数は、4.67(eV)であり、Niの仕事関数は、5.22(eV)である。Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率及びFe−Niパーマロイ42におけるNiの含有率が前記範囲外になると、パーマロイ微粉体44の仕事関数を白金族元素の仕事関数に近似させることができず、微粉体混合物47を成形した微粉体混合成形物48を脱脂・焼結(焼成)して作られた電極10が白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮することができない。
白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量(100%)に対する白金族金属微粉体43の重量比(含有率)は、4重量%〜10重量%の範囲、好ましくは、5重量%〜8重量%の範囲にあり、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量(100%)に対するパーマロイ微粉体44の重量比(含有率)は、90重量%〜96重量%の範囲、好ましくは、92重量%〜95重量%の範囲にある。白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量に対する白金族金属微粉体43の重量比、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量に対するパーマロイ微粉体44の重量比が前記範囲外になると、微粉体混合物47を成形した微粉体混合成形物48を脱脂・焼結(焼成)して作られた電極10が白金族元素を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を発揮することができない。
電極10には、径が異なる多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)が形成されている。電極10は、多数の微細な連続気孔13が形成されているから、その比表面積が大きい。薄板状発泡金属電極10に形成されたそれら連続気孔13は、電極10の前面11に開口する複数の通流口14と、電極10の後面12に開口する複数の通流口14とを有し、電極10の前面11から後面12に向かって電極10をその厚み方向に貫通しているとともに、電極10の中心から外周縁15に向かってその径方向に貫通している。
それら連続気孔13は、電極10の前面11と後面12との間において電極10の厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、電極10の外周縁15から中心に向かって電極10の径方向へ不規則に曲折しながら延びている。径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら連続気孔13(連続通気孔)は、径方向において部分的につながり、一方の気孔13と他方の気孔13とが互いに連通している。厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら連続気孔13(連続通気孔)は、厚み方向において部分的につながり、一方の気孔13と他方の気孔13とが互いに連通している。
それら連続気孔13の平均径(開口面積)は、厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している。それら連続気孔13は、その平均径(開口面積)が大きくなったり、小さくなったりしながら厚み方向と径方向とへ不規則に開口している。また、電極10の前面11に開口する通流口14と後面12に開口する通流口14とは、その平均径(開口面積)が一様ではなく、その平均径がすべて相違している。それら連続気孔13の平均径(開口面積)や前後面11,12の通流口14の平均径(開口面積)は、1μm〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲にあり、±0.1μm〜±5μm(連続気孔13の平均径の変化幅)の範囲で変化している。
電極10は、厚み方向や径方向へ不規則に曲折しながら延びる複数の連続気孔13(連続通気孔)が形成され、その気孔13の平均径が1〜100μmの範囲(好ましくは、45μm〜55μmの範囲)にあり、連続気孔13の平均径の変化幅が±0.1μm〜±5μmの範囲にあるから、電極10の単位体積当たりに多数の連続気孔13が形成され、電極10の比表面積を大きくすることができ、それら気孔13をガス(気体)や液体が通流しつつガス(気体)(酸素及び水素)や液体を電極10のそれら気孔25における接触面に広範囲に接触させることができ、電極10の触媒活性(触媒作用)を有効かつ最大限に利用することができる。
電極10(マイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10)は、その厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの範囲にある。電極10の厚み寸法L1が0.05mm未満では、その強度が低下し、衝撃が加えられたときに電極10が容易に破損又は損壊し、その形状を維持することができない場合がある。電極10の厚み寸法L1が0.5mmを超過すると、電極10の電気抵抗が大きくなり、電極10に電流がスムースに流れず(プロトン導電性が低く)、電極10が固体高分子形燃料電池17に使用されたときに燃料電池17において十分な電気を発電することができず、燃料電池17に接続された負荷29に十分な電気エネルギーを供給することができない。また、電極10が水素ガス発生装置30に使用されたときに電気分解を効率よく行うことができず、水素ガス発生装置30において短時間に多量の水素ガスを発生させることができない。
電極10は、その厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの範囲にあるから、電極10が高い強度を有してその形状を維持することができ、電極10に衝撃が加えられたときの電極10の破損や損壊を防ぐことができる。更に、電極10の電気抵抗を小さくすることができ、電極10に電流がスムースに流れ(プロトン導電性が高く)、電極10が固体高分子形燃料電池17に使用されたときに燃料電池17において十分な電気を発電することができ、燃料電池17に接続された負荷29に十分な電気エネルギーを供給することができる。また、電極10が水素ガス発生装置30に使用されたときに電気分解を効率よく行うことができ、水素ガス発生装置30において短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。
電極10(マイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10)は、その気孔率が45%〜55%の範囲にある。電極10の気孔率が45%未満では、電極10に多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)が形成されず、電極10の比表面積を大きくすることができない。電極10の気孔率が55%を超過すると、連続気孔13(連続通気孔)の平均径(開口面積)や前後面11,12の通流口14の平均径(開口面積)が必要以上に大きくなり、電極10の強度が低下し、衝撃が加えられたときに電極10が容易に破損又は損壊し、その形状を維持することができない場合があるとともに、電極10の触媒作用が低下し、触媒活性を発揮することができない。
電極10は、その気孔率が前記範囲にあるから、電極10が平均径(開口面積)の異なる多数の微細な連続気孔13(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の連続気孔13)や平均径(開口面積)の異なる多数の微細な前後面11,12の通流口14(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の通流口14)を有する多孔質(マイクロポーラス構造)に成形され、電極10の比表面積を大きくすることができ、それら気孔13を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極10のそれら気孔13における接触面に広く接触させることができる。更に、電極10の触媒作用が向上し、優れた触媒活性を発揮することができる。
電極10(マイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10)は、その密度が6.0g/cm〜8.0g/cmの範囲、好ましくは、6.5g/cm〜7.5g/cmの範囲にある。電極10の密度が6.0g/cm(6.5g/cm)未満では、電極10の強度が低下し、衝撃が加えられたときに電極10が容易に破損又は損壊し、その形状を維持することができない場合があるとともに、電極10の触媒作用が低下し、触媒活性を発揮することができない。電極10の密度が8.0g/cm(7.5g/cm)を超過すると、電極10に多数の微細な連続気孔13や多数の微細な通流口14が形成されず、電極10の比表面積を大きくすることができないとともに、電極10の触媒作用が低下し、触媒活性を発揮することができない。
電極10は、その密度が前記範囲にあるから、電極10が平均径(開口面積)の異なる多数の微細な連続気孔13(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の連続気孔13)や平均径(開口面積)の異なる多数の微細な前後面11,12の通流口14(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の通流口14)を有する多孔質(マイクロポーラス構造)に成形され、電極10の比表面積を大きくすることができ、それら気孔13を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極10のそれら気孔13における接触面に広く接触させることができ、電極10の触媒作用を有効かつ最大限に利用することができる。更に、電極10の触媒作用が向上し、電極10に優れた触媒活性を発揮させることができる。
パーマロイ微粉体44(粉状に加工されたFe−Niパーマロイ42)の粒径は、1μm〜100μmの範囲、好ましくは、30μm〜60μmの範囲にある。白金族金属微粉体43(Ptの微粉体(粉状に加工されたPt)、Pbの微粉状(粉状に加工されたPb)、Rhの微粉状(粉状に加工されたRh)、Ruの微粉状(粉状に加工されたRu)、Irの微粉状(粉状に加工されたIr)、Osの微粉状(粉状に加工されたOs))の粒径は、50nm〜80nmの範囲にある。
パーマロイ微粉体44の粒径が1μm未満では、パーマロイ微粉体44によって連続気孔13(連続通気孔)が塞がれ、電極10に多数の微細な連続気孔13を形成することができず、電極10の比表面積を大きくすることができないとともに、電極10の触媒作用が低下し、触媒活性を発揮することができない。パーマロイ微粉体44の粒径が100μmを超過すると、連続気孔13の平均径(開口面積)や前後面11,12の通流口15の平均径(開口面積)が必要以上に大きくなり、電極10に多数の微細な連続気孔13を形成することができず、電極10の比表面積を大きくすることができないとともに、電極10の触媒作用が低下し、触媒活性を発揮することができない。
電極10は、パーマロイ微粉体44の粒径が前記範囲にあるから、電極10が平均径(開口面積)の異なる多数の微細な連続気孔13(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の連続気孔13)や平均径(開口面積)の異なる多数の微細な前後面11,12の通流口14(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の通流口14)を有する多孔質(マイクロポーラス構造)に成形され、電極10の比表面積を大きくすることができ、それら気孔13を気体や液体が通流しつつ気体や液体を電極10のそれら気孔13における接触面に広く接触させることができるとともに、電極10の触媒活性(触媒作用)を有効かつ最大限に利用することができる。更に、電極10の触媒作用が向上し、電極10に優れた触媒活性を発揮させることができる。
電極10(マイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10)に使用する白金族金属41の具体例としては、図9に示すように、粉状に加工された白金41(Pt)の白金族金属微粉体43(粒径:50nm〜80nm)が使用されている。白金41とFe−Niパーマロイ42の微粉体43,44とに所定のバインダー45及び所定の気孔形成材46(発泡剤)を均一に混合・分散した微粉体混合物47を作り、その微粉体混合物47を押出成形又は射出成形によって所定面積の薄板状に成形して薄板状の微粉体混合成形物48を作り、その微粉体混合成形物48を脱脂するとともに所定温度で焼結(焼成)することで、多数の微細な連続気孔13(平均径が1〜100μmの範囲、好ましくは、45μm〜55μmの範囲の連続気孔13)が形成されているとともに、パーマロイ微粉体44が溶融結合したパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体43が固定され、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体43が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10に成形される。
図3は、電極10を使用したセル16の一例を示す分解斜視図であり、図4は、電極10を使用したセル16の側面図である。図5は、電極10を使用した固体高分子形燃料電池17の発電を説明する図であり、図6は、電極10の起電圧試験の結果を示す図である。図7は、電極10のI−V特性試験の結果を示す図である。
電極10を使用したセル16の一例としては、図3に示すように、電極10を使用した燃料極18(陽極)と、電極10を使用した空気極19(陰極)と、燃料極18及び空気極19に介在する固体高分子電解質膜20(電極接合体膜)(フッ素系イオン交換膜)と、燃料極18の厚み方向外側に位置するセパレータ21(バイポーラプレート)と、空気極19の厚み方向外側に位置するセパレータ22(バイポーラプレート)とから形成されている。それらセパレータ21,22には、反応ガス(水素や酸素等)の供給流路が刻設されている(彫り込まれている)。
セル16では、図4に示すように、燃料極18や空気極19、固体高分子電解質膜20が厚み方向へ重なり合って一体化し、膜/電極接合体23(Membrane Electrode Assembly, MEA)を構成し、膜/電極接合体23をそれらセパレータ21,22が挟み込んでいる。膜/電極接合体23では、ホットプレスによって固体高分子電解質膜20の一方の面に燃料極18の面が隙間なく密着し、固体高分子電解質膜20の他方の面に空気極19の面が隙間なく密着している。固体高分子形燃料電池17では、複数のセル16(単セル)が一方向へ重なり合って直列につながれてセルスタック(燃料電池スタック)を形成する。固体高分子電解質膜20は、プロトン導電性があり、電子導電性がない。
燃料極18とセパレータ21との間には、ガス拡散層24が形成され、空気極19とセパレータ22との間には、ガス拡散層25が形成されている。燃料極18とセパレータ21との間であってガス拡散層24の上部及び下部には、ガスシール26が設置されている。空気極19とセパレータ22との間であってガス拡散層25の上部及び下部には、ガスシール27が設置されている。
固体高分子形燃料電池17では、図5に示すように、燃料極18(電極10)に水素(燃料)が供給され、空気極19(電極10)に空気(酸素)が供給される。燃料極18(電極10)では、水素がH→2H+2eの反応(触媒作用)によってプロトン(水素イオン、H)と電子とに分解される。その後、プロトンが固体高分子電解質膜20内を通って空気極19(電極10)へ移動し、電子が導線28内を通って空気極19へ移動する。固体高分子電解質膜20には、燃料極18で生成されたプロトンが通流する。空気極19では、固体高分子電解質膜20から移動したプロトンと導線28を移動した電子とが空気中の酸素と反応し、4H+O+4e→2HOの反応によって水が生成される。
燃料極18(電極10)や空気極19(電極10)は、Pt41(白金)(白金族金属)を微粉砕した白金族金属微粉体43(粒径:50nm〜80nm)を含み、更に、Fe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率(重量比)とNiの含有率(重量比)とが決定されているから、電極10(燃料極18(陽極)及び空気極19(陰極))が白金族元素(白金)を担持した電極と略同一の仕事関数を備え、白金族元素(白金)を担持した電極と略同様の触媒活性(触媒作用)を示し、水素がプロトンと電子とに効率よく分解される。
起電圧試験では、水素ガスを注入してから15分の間、燃料極18(電極10)と空気極19(電極10)との間の電圧(V)を測定した。図6の起電圧試験の結果を示す図では、横軸に測定時間(min)を表し、縦軸に燃料極18(電極10)と空気極19(電極10)との間の電圧(V)を表す。電極10を使用した固体高分子形燃料電池17では、図6に示すように、電極間の電圧が1.07(V)〜1.088(V)であった。
I−V特性試験では、燃料極18(電極10)と空気極19(電極10)との間に負荷29を接続し、電圧と電流との関係を測定した。図7のI−V特性試験の結果を示す図では、横軸に電流(A)を表し、縦軸に電圧(V)を表す。電極10を使用した固体高分子形燃料電池17では、図7に示すように、緩やかな電圧降下が認められた。図6の起電圧試験の結果や図7のI−V特性試験の結果に示すように、電極10が電子を放出させて水素イオンとなる反応を促進させる優れた触媒作用を有するとともに、優れた酸素還元機能(触媒作用)を有することが確認された。
電極10は、それが各種の白金族金属から選択された少なくとも1種類の少量の白金族金属41(白金)とFe−Niパーマロイ42とから形成され、選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕した白金族金属微粉体43及びFe−Niパーマロイ42を微粉砕したパーマロイ微粉体44に所定のバインダー45を均一に混合・分散しつつ所定の気孔形成材46を均一に混合・分散し、それら微粉体43,44にバインダー45及び気孔形成材46を混合した微粉体混合物47を所定面積の薄板状に成形した後、所定面積の薄板状に成形した微粉体混合成形物48を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔13が満遍なく均一に形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10であり、パーマロイ微粉体44が溶融結合したパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体43が固定されているとともに、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体43が露出し、更に、パーマロイ微粉体44の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率(重量比)とNiの含有率(重量比)とが決定されているから、Fe−Niパーマロイ42を使用することで、白金族金属41(例えば、白金41(Pt))の含有量を極力少なくすることができるとともに、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体43が露出することで、白金族元素41の含有量が少ないにもかかわらず、白金族金属41の触媒活性を十分に利用することができ、更に、Fe−Niパーマロイ42の触媒活性を利用することで、白金族元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮することができ、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有する白金族金属少含有の燃料極18(陽極)や空気極19(陰極)として好適に使用することができる。
電極10は、それが白金属元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮するから、電極10を固体高分子形燃料電池17に使用することで、燃料電池17において十分な電気を発電することができ、燃料電池17に接続された負荷29に十分な電気エネルギーを供給することができる。電極10は、それがFe−Niパーマロイを主成分とし、白金族金属の含有量が少ないから、電極10の材料費を低減させることができ、電極10(燃料極18(陽極)や空気極19(陰極))を廉価に作ることができる。
図8は、電極10を使用した水素ガス発生装置30の電気分解を説明する図である。電極10を使用した水素ガス発生装置30の一例としては、図8に示すように、電極10を使用したアノード31(陽極)と、電極10を使用したカソード32(陰極)と、アノード31及びカソード32の間に介在する固体高分子電解質膜33(電極接合体膜)(フッ素系イオン交換膜)と、陽極給電部材34及び陰極給電部材35と、陽極用貯水槽36及び陰極用貯水槽37と、陽極主電極38及び陰極主電極39とから形成されている。
水素ガス発生装置30では、アノード31(陽極)やカソード32(陰極)、固体高分子電解質膜33が厚み方向へ重なり合って一体化し、膜/電極接合体40 (Membrane Electrode Assembly, MEA)を構成し、膜/電極接合体40を陽極給電部材34と陰極給電部材35とが挟み込んでいる。固体高分子電解質膜33は、プロトン導電性があり、電子導電性がない。膜/電極接合体40では、ホットプレスによって固体高分子電解質膜33の一方の面にカソード32(陰極)の面が隙間なく密着し、固体高分子電解質膜20の一方の面にアノード31(陽極)の面が隙間なく密着している。
陽極給電部材34は、アノード31(陽極)の外側に位置してアノード31に密着し、アノード31に+の電流を給電する。陽極用貯水槽36は、陽極給電部材34の外側に位置して陽極給電部材34に密着している。陽極主電極38は、陽極用貯水槽36の外側に位置して陽極給電部材34に+の電流を給電する。陰極給電部材35は、カソード32(陰極)の外側に位置してカソード32に密着し、カソード32に−の電流を給電する。陰極用貯水槽37は、陰極給電部材35の外側に位置して陰極給電部材35に密着している。陰極主電極39は、陰極用貯水槽37の外側に位置して陰極給電部材35に−の電流を給電する。
水素ガス発生装置30では、図8に矢印で示すように、陽極用貯水槽36及び陰極用貯水槽37に水(HO)が給水され、陽極主電極38に電源から+の電流が給電されるとともに、陰極主電極39に電源から−の電流が給電される。陽極主電極38に給電された+の電流が陽極給電部材34からアノード31(陽極)に給電され、陰極主電極39に給電された−の電流が陰極給電部材35からカソード32(陰極)に給電される。
アノード31(陽極)(電極10)では、2HO→4H+4e+Oの陽極反応(触媒作用)によって酸素が生成され、カソード32(陰極)(電極10)では、4H+4e→2Hの陰極反応(触媒作用)によって酸素が生成される。プロトン(水素イオン:H)は、固体高分子電解質膜33内を通ってカソード32へ移動する。固体高分子電解質膜33には、アノード31で生成されたプロトンが通流する。
電極10(アノード31及びカソード32)は、Pt44(白金)(白金族金属)を微粉砕した白金族金属微粉体43(粒径:50nm〜80nm)を含み、更に、Fe−Niパーマロイ42を微粉砕したパーマロイ微粉体44の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率(重量比)とNiの含有率(重量比)とが決定されているから、電極10(アノード31及びカソード32)が白金族元素を担持した電極と略同一の仕事関数を備え、白金属元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮することができ、その触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能であって優れた触媒活性(触媒作用)を有するアノード31(陽極)やカソード32(陰極)として好適に使用することができる。
電極10(アノード31及びカソード32)は、それが白金族元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮するから、電極10(アノード31及びカソード32)を水素ガス発生装置30に使用することで、水素ガス発生装置30において電気分解を効率よく行うことができ、短時間に多量の水素ガスを発生させることができる。電極10(アノード31及びカソード32)は、それがFe−Niパーマロイ42を主成分とし、白金族金属41の含有量が少ないから、電極10の材料費を低減させることができ、電極10(アノード31及びカソード32)を廉価に作ることができる。
図9は、電極10の製造方法を説明する図である。電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)は、図9に示すように、含有率決定工程S1、微粉体作成工程S2、微粉体混合物作成工程S3、微粉体混合成形物作成工程S4、薄板状発泡金属電極作成工程S5を有する電極製造方法によって製造される。電極製造方法では、白金族金属41とFe−Niパーマロイ42とを原料として電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を製造する。なお、白金族金属41として白金41(Pt)が使用されたものとする。
含有率決定工程S1では、Fe−Niパーマロイ42を微粉砕したパーマロイ微粉体44の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−Niパーマロイ42におけるFe(鉄)の含有率とNi(ニッケル)の含有率とを決定する。Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率は、45%〜55%の範囲、好ましくは、49%〜51%の範囲で決定され、Fe−Niパーマロイ42におけるNiの含有率は、45%〜55%の範囲、好ましくは、49%〜51%の範囲で決定される。
微粉体作成工程S2では、各種の白金族金属の中から選択された少なくとも1種類の白金族金属41(白金41)を微粉砕して白金族金属微粉体43を作り、含有率決定工程S1によって決定した含有率のFe及びNiから形成されたFe−Niパーマロイ42を微粉砕してパーマロイ微粉体44を作る。微粉砕機によって白金44(Pt)を50nm〜80nmの粒径に微粉砕し、粒径が50nm〜80nmの白金族金属微粉体43を作り、微粉砕機によってFe−Niパーマロイ42を1μm〜100μmの粒径、好ましくは、30μm〜60μmの粒径に微粉砕し、粒径が1μm〜100μm、好ましくは、粒径が30μm〜60μmのパーマロイ微粉体44を作る。
電極製造方法は、Fe−Niパーマロイ42を1μm〜100μmの粒径、好ましくは、30μm〜60μmの粒径に微粉砕することで、多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)を有する多孔質に成形されて比表面積が大きいマイクロポーラス構造かつ薄板状発泡金属電極10を作ることができ、それら連続気孔13をガス(気体)や液体が通流しつつ気体や液体を電極10のそれら気孔13における接触面に広範囲に接触させることが可能な電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。
微粉体混合物作成工程S3では、微粉体作成工程S2によって作成した白金族金属微粉体43及びパーマロイ微粉体44に所定のバインダー45及び所定の気孔形成材46を加え、白金族金属微粉体43及びパーマロイ微粉体44にバインダー45と気孔形成材46とを均一に混合・分散して微粉体混合物47を作る。微粉体混合物作成工程S3によって作られた微粉体混合物47では、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量(100%)に対する白金族金属微粉体43の重量比(含有率)を4重量%〜10重量%の範囲、好ましくは、5重量%〜8重量%の範囲で決定し、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量(100%)に対するパーマロイ微粉体44の重量比(含有率)を90重量%〜96重量%の範囲、好ましくは、92重量%〜95重量%の範囲で決定する。電極製造方法は、白金族金属微粉体43とパーマロイ微粉体44とを混合した微粉体混合物47の全重量に対する白金族金属微粉体43の重量比が前記範囲にあるから、高価な白金族金属41(白金41)の含有量が少なく、電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を廉価に作ることができる。
微粉体混合物作成工程S3では、決定した重量比の白金41(Pt)の白金族金属微粉体43と決定した重量比のFe−Niパーマロイ42のパーマロイ微粉体44とバインダー45(粉状の樹脂系バインダー)とを混合機又は攪拌機に投入し、混合機又は攪拌機によって白金41の白金族金属微粉体43、Fe−Niパーマロイ42のパーマロイ微粉体44、バインダー45を攪拌・混合し、白金族金属微粉体43、パーマロイ微粉体44、バインダー45が均一に混合・分散した微粉体混合物47(発泡金属成形材)を作る。次に、微粉体混合物47に所定量の気孔形成材46(粉体の発泡剤)を混入(添加)する。所定量の気孔形成材46を混合機又は攪拌機に投入し、混合機又は攪拌機によって微粉体混合物47に気孔形成材46を均一に混合・分散させた微粉体混合物47(発泡金属成形材料)を作る。気孔形成材46(粉体の発泡剤)の混入量(添加量)によって電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)に形成される連続気孔13の平均径や気孔率が決まる。
微粉体混合成形物作成工程S4では、微粉体混合物作成工程S3によって作られた微粉体混合物47(発泡金属成形材料)を射出成形機(図示せず)又は押出成形機(図示せず)に投入し、微粉体混合物47を射出成形機によって射出成形し、又は、微粉体混合物47を押出成形機によって押し出し成形し、微粉体混合物47を所定面積の薄板状(厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの範囲)に成形した微粉体混合成形物48(発泡金属成形物)を作る。
薄板状発泡金属電極作成工程S5では、微粉体混合成形物作成工程S4の射出成形又は押出成形によって作られた微粉体混合成形物48(発泡金属成形物)を脱脂し、脱脂した微粉体混合成形物48を焼成炉(燃焼炉、電気炉等)に投入し、微粉体混合成形物48を焼成炉において所定温度で所定時間焼結(焼成)し、多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)が満遍なく均一に形成され、溶融結合したパーマロイ微粉体42のパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体43が固定されているとともに、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体43が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10(厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32))を作る。
焼結(焼成)温度は、900℃〜1400℃である。焼結(焼成)時間は、2時間〜6時間である。薄板状発泡金属電極作成工程S5では、所定面積の薄板状に成形した微粉体混合成形物48(発泡金属成形物)の焼結時において、微粉体混合成形物48の内部において気孔形成材46(粉体の発泡剤)が発泡した後、気孔形成材46が微粉体混合成形物48の内部から消失し、多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)が形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10(厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32))が製造される。
電極製造方法は、射出成形又は押出成形によって白金族金属41(白金41)の白金族金属微粉体43とFe−Niパーマロイ42のパーマロイ微粉体44とがバインダー45を介して連結され、射出成形又は押出成形によって作られた微粉体混合成形物48(発泡金属成形物)を脱脂した後、所定温度で焼結(焼成)することで、多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)を有するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10(厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができるとともに、高い強度を有して形状を維持することができ、衝撃が加えられたときの破損や損壊を防ぐことが可能な白金族金属少含有の電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。電極製造方法は、厚み寸法が0.05mm〜0.5mmの範囲の電極10を作ることができるから、電気抵抗が小さく電流をスムースに流すことが可能(プロトン導電性がある)な電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。
電極製造方法は、Fe−Niパーマロイ42を微粉砕したパーマロイ微粉体44の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、Fe−Niパーマロイ42におけるFeの含有率とNiの含有率とを決定する含有率決定工程S1と、各種の白金族金属の中から選択された少なくとも1種類の白金族金属41(白金41)を微粉砕して白金族金属微粉体43(白金41の白金族金属微粉体43)を作り、含有率決定工程によって決定した含有率のFe及びNiから形成されたFe−Niパーマロイ42を微粉砕してパーマロイ微粉体44を作る微粉体作成工程S2と、微粉体作成工程S2によって作成した白金族金属微粉体43及びパーマロイ微粉体44に所定のバインダー45及び所定の気孔形成材46を加え、白金族金属微粉体43及びパーマロイ微粉体44にバインダー45と気孔形成材46とを均一に混合・分散して微粉体混合物47(発泡金属成形材料)を作る微粉体混合物作成工程S3と、微粉体混合物作成工程S3によって作成した微粉体混合物47を薄板状に成形(押出成形又は射出成形)して微粉体混合成形物48(発泡金属成形材料)を作る微粉体混合成形物作成工程S4と、微粉体混合成形物作成工程S4によって作成した微粉体混合成形物48を脱脂するとともに微粉体混合成形物48を所定温度で焼結し、多数の微細な連続気孔13が満遍なく均一に形成され、溶融結合したパーマロイ微粉体44のパーマロイ溶融物に白金族金属微粉体43が固定されているとともに、連続気泡13を画成かつ囲繞するパーマロイ溶融物の表面に白金族金属微粉体43が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極10を作る薄板状発泡金属電極作成工程S5との各工程によって電極10を製造するから、それら工程S1〜S5によって厚み寸法L1が0.05mm〜0.5mmの範囲であって多数の微細な連続気孔13(連続通気孔)を形成した電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)(マイクロポーラス構造薄板状発泡金属電極)を製造することができ、電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を廉価に作ることができる。
電極製造方法は、白金族元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮することができるとともに、優れた触媒活性(触媒作用)を有して触媒機能を十分かつ確実に利用することが可能な白金族金属少含有の電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。
電極製造方法は、それによって作られた電極10が白金族元素を担持した電極と略同様の優れた触媒活性(触媒作用)を発揮するから、固体高分子形燃料電池17において十分な電気を発電することが可能であって固体高分子形燃料電池17に接続された負荷29に十分な電気エネルギーを供給することが可能な白金族金属少含有の電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。電極製造方法は、水素ガス発生装置30において電気分解を効率よく行うことが可能であって短時間に多量の水素ガスを発生させることが可能な白金族金属少含有の電極10(燃料極18及び空気極19、アノード31及びカソード32)を作ることができる。
10 電極(薄板状発泡金属電極)
11 前面
12 後面
13 流路(通路孔)
14 通流口
15 外周縁
16 セル
17 固体高分子形燃料電池
18 燃料極(陽極)
19 空気極(陰極)
20 固体高分子電解質膜
21 セパレータ(バイポーラプレート)
22 セパレータ(バイポーラプレート)
23 膜/電極接合体
24 ガス拡散層
25 ガス拡散層
26 ガスシール
27 ガスシール
28 導線
29 負荷
30 水素ガス発生装置
31 アノード(陽極)
32 カソード(陰極)
33 固体高分子電解質膜
34 陽極給電部材
35 陰極給電部材
36 陽極用貯水槽
37 陰極用貯水槽
38 陽極主電極
39 陰極主電極
40 膜/電極接合体
41 白金族金属(白金)
42 Fe−Niパーマロイ
43 白金族金属微粉体
44 パーマロイ微粉体
45 バインダー
46 気孔形成材
47 微粉体混合物
48 微粉体混合物
L1 厚み寸法
S1 含有率決定工程
S2 微粉体作成工程
S3 微粉体混合物作成工程
S4 微粉体混合成形物作成工程
S5 薄板状発泡金属電極作成工程

Claims (15)

  1. 陽極又は陰極として使用する電極において、
    前記電極が、各種の白金族金属から選択された少なくとも1種類の少量の白金族金属とFe−Niパーマロイとから形成され、
    前記電極は、前記選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕した白金族金属微粉体及び前記Fe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体に所定のバインダーを均一に混合・分散しつつ所定の気孔形成材を均一に混合・分散し、それら微粉体に前記バインダー及び前記気孔形成材を混合した微粉体混合物を所定面積の薄板状に成形した後、前記所定面積の薄板状に成形した前記微粉体混合成形物を脱脂・焼結することで、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成されたマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極であり、
    前記白金族金属微粉体は、前記パーマロイ微粉体が溶融結合したパーマロイ溶融物に固定されているとともに、前記連続気泡を画成する前記パーマロイ溶融物の表面に露出していることを特徴とする電極。
  2. 前記電極では、前記パーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、前記Fe−Niパーマロイにおける前記Feの含有率と前記Niの含有率とが決定されている請求項1に記載の電極。
  3. 前記薄板状発泡金属電極に形成された連続気泡が、該薄板状発泡金属電極の前面と後面との間で厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、該薄板状発泡金属電極の中心と外周縁との間で径方向へ不規則に曲折しながら延びている請求項1又は請求項2に記載の電極。
  4. 前記径方向へ隣接して前記厚み方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が、前記径方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、前記厚み方向へ隣接して前記径方向へ曲折して延びるそれら連続気泡が、前記厚み方向において部分的に繋がって一方の連続気泡と他方の連続気泡とが互いに連通し、それら連続気泡の平均径が、前記厚み方向に向かって一様ではなく、該厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、前記径方向に向かって一様ではなく、該径方向に向かって不規則に変化している請求項3に記載の電極。
  5. 前記薄板状発泡金属電極に形成された連続気孔の平均径が、1μm〜100μmの範囲にあるとともに、±0.1μm〜±5μmの範囲で変化している請求項4に記載の電極。
  6. 前記薄板状発泡金属電極の厚み寸法が、0.05mm〜0.5mmの範囲にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の電極。
  7. 前記Fe−Niパーマロイにおける前記Feの含有率が、45%〜55%の範囲、前記Fe−Niパーマロイにおける前記Niの含有率が、45%〜55%の範囲にあり、前記白金族金属微粉体と前記パーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する前記白金族金属微粉体の重量比が、4重量%〜10重量%の範囲、前記白金族金属微粉体と前記パーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する前記パーマロイ微粉体の重量比が、90重量%〜96重量%の範囲にある請求項1ないし請求項6いずれかに記載の電極。
  8. 前記薄板状発泡金属電極に成形された連続気泡の気孔率が、45%〜55%の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の電極。
  9. 前記薄板状発泡金属電極の密度が、6.0g/cm〜8.0g/cmの範囲にある請求項1ないし請求項8いずれかに記載の電極。
  10. 前記パーマロイ微粉体の粒径が、1μm〜100μmの範囲にあり、前記白金族金属微粉体の粒径が、50nm〜80nmの範囲にある請求項1ないし請求項9いずれかに記載の電極。
  11. 陽極又は陰極として使用する電極を製造する電極製造方法において、
    前記電極製造方法が、Fe−Niパーマロイを微粉砕したパーマロイ微粉体の仕事関数が白金族元素の仕事関数に近似するように、前記Fe−NiパーマロイにおけるFeの含有率とNiの含有率とを決定する含有率決定工程と、各種の白金族金属の中から選択された少なくとも1種類の白金族金属を微粉砕して白金族金属微粉体を作り、前記含有率決定工程によって決定した含有率のFe及びNiから形成されたFe−Niパーマロイを微粉砕してパーマロイ微粉体を作る微粉体作成工程と、前記微粉体作成工程によって作成した白金族金属微粉体及びパーマロイ微粉体に所定のバインダー及び所定の気孔形成材を加え、前記白金族金属微粉体及び前記パーマロイ微粉体に前記バインダーと前記気孔形成材とを均一に混合・分散して微粉体混合物を作る微粉体混合物作成工程と、前記微粉体混合物作成工程によって作成した微粉体混合物を薄板状に成形して微粉体混合成形物を作る微粉体混合成形物作成工程と、前記微粉体混合成形物作成工程によって作成した微粉体混合成形物を脱脂するとともに該微粉体混合成形物を所定温度で焼結し、多数の微細な連続気孔が満遍なく形成され、溶融結合した前記パーマロイ微粉体のパーマロイ溶融物に前記白金族金属微粉体が固定されているとともに、前記連続気泡を画成する前記パーマロイ溶融物の表面に前記白金族金属微粉体が露出するマイクロポーラス構造の薄板状発泡金属電極を作る薄板状発泡金属電極作成工程とを有することを特徴とする電極製造方法。
  12. 前記含有率決定工程が、前記Fe−Niパーマロイにおける前記Feの含有率を45%〜55%の範囲で決定し、前記Fe−Niパーマロイにおける前記Niの含有率を45%〜55%の範囲で決定する請求項11に記載の電極製造方法。
  13. 前記白金族金属微粉体と前記パーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する前記白金族金属微粉体の重量比が、4重量%〜10重量%の範囲にあり、前記白金族金属微粉体と前記パーマロイ微粉体とを混合した微粉体混合物の全重量に対する前記パーマロイ微粉体の重量比が、90重量%〜96重量%の範囲にある請求項11又は請求項12に記載の電極製造方法。
  14. 前記微粉体作成工程が、前記Fe−Niパーマロイを1μm〜100μmの粒径に微粉砕し、前記白金族金属を50nm〜80nmの粒径に微粉砕する請求項11ないし請求項13いずれかに記載の電極製造方法。
  15. 前記微粉体混合成形物作成工程が、射出成形又は押出成形によって前記微粉体混合物を成形して0.05mm〜0.5mmの厚み寸法を有する所定面積かつ薄板状の前記微粉体混合成形物を作る請求項10ないし請求項14いずれかに記載の電極製造方法。
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