JP2020140408A - 災害対応支援システム、端末、管理サーバ、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

災害対応支援システム、端末、管理サーバ、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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三井 靖博
Yasuhiro Mitsui
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Abstract

【課題】捜索者による災害対応時の情報共有による支援を可能とする。【解決手段】災害対応支援システムは、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される。端末は、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を状態に応じて表示部に表示する。表示された捜索対象が操作されると、端末は、現在の状態に続く次の状態に応じて表示し、捜索対象の識別情報と、操作後の捜索対象の状態と、端末の識別情報と、端末の位置情報とを含む操作結果データを管理サーバに送信する。管理サーバは、操作結果データを他端末に送信する。他端末は、操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて捜索対象を表示部に表示する。【選択図】図9

Description

本発明は、災害対応支援システム、端末、管理サーバ、情報処理方法およびプログラムに関する。
地震や豪雨などによる土砂崩れ、河川の氾濫などの発生の虞がある場合には、自治体職員や地域住民などが、現場の状況確認や要支援者の救援など災害対応の活動を行う。自治体職員や地域住民など(以下、捜索者とも記す)による活動では、現場や要支援者の状況の他、捜索者の活動情報も重要となってくる。
特許文献1には、捜索活動において、複数の捜索者と捜索依頼者との情報共有を支援するシステムの発明が記載されている。
特開2004−265225号公報
特許文献1における捜索対象は、例えば徘徊老人のような一人の人物や動物として記載されている。特許文献1には、捜索者が発見した捜索対象と思われる人物や動物が捜索対象であることを確認することを支援する技術が記載されている。しかしながら、複数の捜索対象を複数の捜索者が捜索する活動を支援する技術についての記載は見当たらない。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたのであって、捜索者による災害対応を支援する災害対応支援システム、端末、管理サーバ、情報処理方法およびプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る災害対応支援システムは、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムであって、前記端末は、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信する送信手段と、を備え、前記管理サーバは、前記操作結果データを、当該操作結果データを送信した端末とは別の端末を示す他端末に送信し、前記他端末は、前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記他端末の表示部に表示する受信手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る端末は、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの端末であって、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信する送信手段と、自身とは異なる他の端末から前記管理サーバを経由して前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示する受信手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る端末は、ネットワークで接続された、捜索者が利用する1つ以上の端末を含んで構成される災害対応支援システムの端末であって、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを自身とは異なる他の端末に送信する送信手段と、自身とは異なる他の端末から前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示する受信手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る管理サーバは、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索対象を捜索する捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの管理サーバであって、前記端末で操作され、捜索状況に対応して順序付けられ複数ある状態が変更された捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを、当該端末から受信する受信手段と、前記端末に表示される画像データを、当該端末の表示部に表示される領域内にある前記捜索対象の状態に応じた当該捜索対象を示す画像を含めて生成し、当該端末に送信する画像送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理方法は、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの情報処理方法であって、前記端末は、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信するステップとを実行し、前記管理サーバは、前記操作結果データを、当該操作結果データを送信した端末とは別の端末を示す他端末に送信するステップを実行し、前記他端末は、前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記他端末の表示部に表示するステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの端末の情報処理方法であって、前記端末は、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信するステップと、自身とは異なる他の端末から前記管理サーバを経由して前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示するステップとを実行することを特徴とする。
本発明に係る情報処理方法は、ネットワークで接続された、捜索者が利用する1つ以上の端末を含んで構成される災害対応支援システムの端末の情報処理方法であって、前記端末は、捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを自身とは異なる他の端末に送信するステップと、自身とは異なる他の端末から前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示するステップとを実行することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理方法は、ネットワークで接続された管理サーバと、捜索対象を捜索する捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの管理サーバの情報処理方法であって、前記管理サーバは、前記端末で操作され、捜索状況に対応して順序付けられ複数ある状態が変更された捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを、当該端末から受信するステップと、前記端末に表示される画像データを、当該端末の表示部に表示される領域内にある前記捜索対象の状態に応じた当該捜索対象を示す画像を含めて生成し、当該端末に送信するステップとを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、上記に記載の端末または管理サーバの情報処理方法を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、捜索者による災害対応を支援する災害対応支援システム、端末、管理サーバ、情報処理方法およびプログラムを提供することができる。
第1の実施形態に係る災害対応支援システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る端末の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る対象データベースのデータ構成を示す図である。 第1の実施形態に係る対象状態データベースのデータ構成を示す図である。 第1の実施形態に係る端末における、要支援者の初期状態を表示する画面を説明するための図である。 第1の実施形態に係る端末における、要支援者の第1状態を表示する画面を説明するための図である。 第1の実施形態に係る管理サーバの記憶部に記憶される対象マスターデータベースのデータ構成を示す図である。 第1の実施形態に係る端末の起動時の処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る端末における、アイコンの操作時の処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る操作結果データのデータ構成を示す図である。 第1の実施形態に係る端末でアイコンが操作されたときの管理サーバや操作された端末以外の端末での処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る他端末の画面を説明するための図である。 第1の実施形態の変型例に係る対象状態データベースのデータ構成を示す図である。 第2の実施形態に係る対象状態データベースのデータ構成を示す図である。 第2の実施形態に係る端末における、要支援者の第1状態の画面を説明するための図である。 第2の実施形態に係る端末における、要支援者の初期状態を表示する画面を説明するための図である。 第2の実施形態に係る端末における、要支援者の第1状態および端末との接続を表示する画面を説明するための図である。 第2の実施形態に係る端末とは異なる他端末における、要支援者の操作不可アイコンを表示する画面を説明するための図である。 第2の実施形態に係る端末とは異なる他端末における、要支援者の操作不可アイコンおよび端末との接続を表示する画面を説明するための図である。 第3の実施形態に係る対象データベースのデータ構成を示す図である。 第3の実施形態に係る端末における、操作可アイコンを表示する画面を説明するための図である。
≪災害対応支援システムの全体構成≫
以下に、本発明を実施するための形態(実施形態)における災害対応支援システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る災害対応支援システム10の全体構成を示す図である。災害対応支援システム10は、ネットワーク380で接続された管理サーバ300および1つ以上の端末100を含んで構成される。
災害対応支援システム10は、避難所となる施設の現状確認、決壊の虞がある河川の堤防や崖崩れが発生しやすい場所(危険地帯)などの現状確認、要支援者の避難支援など、災害対応活動を支援するシステムである。以下では、現状確認や避難支援の対象となる施設や場所、要支援者などを「捜索対象」または単に「対象」と記したり、現状確認や避難支援といった活動を「捜索活動」または単に「捜索」と記したりする。
≪端末の全体構成≫
図2は、第1の実施形態に係る端末100の全体構成を示す図である。端末100は、例えば、スマートフォンのような携帯型のコンピュータである。端末100は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶部112、タッチパネルディスプレイ113、位置検出部114および通信部115を含んで構成される。
記憶部112は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリなどから構成される。記憶部112は、対象データベース120(図2では対象DB(Database)と記載、後記する図3参照)、対象状態データベース130(図2では対象状態DBと記載、後記する図4参照)、CPU111で実行され、端末100を災害対応支援システム10の端末として機能させるためのプログラム、プログラムの実行に必要な一時的なデータ、地図データなどを記憶する。
タッチパネルディスプレイ113は、表示部と操作部を備えたデバイスであって、地図上に捜索対象を示すアイコンを表示したり、端末100の利用者である捜索者のアイコンに対する操作を受け付けたりする。位置検出部114は、GNSS(Global Navigation Satellite System)などを用いて端末100の位置を検出してCPU111に出力する。通信部115は、携帯電話回線などを用いて、管理サーバ300との通信データを送受信する。
≪端末の全体構成:対象データベース≫
図3は、第1の実施形態に係る対象データベース120のデータ構成を示す図である。対象データベース120は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1つの施設、場所、要支援者などの捜索対象を示す。1つのレコードは、緯度121、経度122、対象識別情報123(図3では対象ID(Identifier)と記載)、種別124、操作不可アイコン125、操作可アイコン126および操作端末127の列(属性)を含む。
緯度121と経度122は、レコードが示す対象の位置を示す。対象識別情報123は、対象の識別情報である。種別124は、対象の種別であって、避難所などの「施設」、堤防などの「場所」、要支援者を示す「要支援」などの値がある。
操作不可アイコン125および操作可アイコン126は、タッチパネルディスプレイ113上に対象が表示されるときのアイコンの識別情報である。端末100の利用者(捜索者)が、アイコンを操作できる状態である場合には操作可アイコン126に示される識別情報に対応するアイコンが表示され、操作できない状態である場合には操作不可アイコン125に示される識別情報に対応するアイコンが表示される。操作可否は、対象と端末100(端末利用者である捜索者)との距離によって決まる。
操作端末127には、対象のアイコン(操作可アイコン126)を操作した端末の情報が含まれる。操作した端末は、対象データベース120を記憶する端末100自体に限らず、他の端末である場合もある。
レコード129は、対象識別情報が「1734」である要支援者を示すレコードであって、要支援者の自宅の位置が北緯35.4821度、東経139.8284度であることを示す。また、この要支援者のアイコンが操作可能ならば「I35」で識別されるアイコンが表示され、操作不可ならば「I32」で識別されるアイコンが表示されることを示す。
≪端末の全体構成:対象状態データベース≫
図4は、第1の実施形態に係る対象状態データベース130のデータ構成を示す図である。対象状態データベース130は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1つの対象の状態と、対象を示す操作不可アイコン125または操作可アイコン126で識別されるアイコンの表示色とを示す。1つのレコードは、対象識別情報131、初期状態132、第1状態133および第2状態134の列(属性)を含む。
対象識別情報131は、対象の識別情報であって、対象識別情報123(図3参照)に対応する。初期状態132は、対象を示すアイコンが、自端末または他端末から一度も操作されていない初期状態で表示されるときの対象の状態とアイコンの表示色を示す。第1状態133は、初期状態から1度操作された第1状態で表示されるときの対象の状態とアイコンの表示色を示す。第2状態134は、第1状態から1度操作された第2状態で表示されるときの対象の状態とアイコンの表示色を示す。
レコード138は、対象識別情報が「3948」である施設(図3のレコード128参照)を示し、初期状態では、施設の状況(被害状況)が未確認であって、施設を示すアイコンが黄色で表示されることを示す。また、レコード138は、施設を示すアイコンが1度操作された場合には、施設が危険な状態であって、アイコンが赤色で表示されることを示す。レコード138は、さらにアイコンが操作されると、施設が安全な状態であって、アイコンが青色で表示されることを示す。なお、もう一度アイコンが操作されると、初期状態に戻り、初期状態132に示される未確認で、アイコンは黄色で表示される状態になる。
レコード139は、対象識別情報が「1734」である要支援者(図3のレコード129参照)を示し、初期状態では、要支援者の状況が未確認(不明)であり、赤色で表示されることを示す。また、レコード139は、要支援者を示すアイコンが1度操作された場合には、端末利用者である捜索者が状況確認のために要支援者宅に向かっている状態(進行中)であって、黄色で表示されることを示す。レコード139は、さらにアイコンが操作されると、捜索者が要支援者宅に到着して状況を確認した状態であって、アイコンが青色で表示されることを示す。なお、もう一度アイコンが操作されると、初期状態に戻り、初期状態132に示される要支援で、アイコンは赤色で表示される状態になる。
≪端末の全体構成:画面表示≫
図5は、第1の実施形態に係る端末100における、要支援者の初期状態を表示する画面410を説明するための図である。画面410には、端末100を示すアイコン411、要支援者を示すアイコン414、施設を示すアイコン413および崖崩れの虞がある場所を示すアイコン415が、地図上に配置されて表示される。なお、二重線は道路を示す。
点線で示される円412は、端末から所定距離内にある範囲を示しており、所定時間で到達可能な場所の目安を示している。アイコン414で示される要支援者は、端末100から所定距離内にある。アイコン414は、初期状態の操作可アイコンであって赤色(図4のレコード139の初期状態132参照)で表示されている(図5ではハッチングなしで記載)。一方、アイコン413で示される施設やアイコン415で示される場所は、端末100から所定距離外にあり、アイコン413,415は、初期状態の操作不可アイコンとして黄色(図4のレコード138の初期状態132参照)表示されている(図5では格子模様でハッチングして記載)。
捜索者は、画面410を閲覧することで、所定距離内に要支援者がいて、さらに赤色の要支援の状態(初期状態)であることが、一目して判断できる。以下では、捜索者が、要支援者の状況確認に向かうことを決定して、アイコン414をタップする操作をしたとして、説明を続ける。なお、アイコン413,415は、操作不可であり、タップしても変化しない。
図6は、第1の実施形態に係る端末100における、要支援者の第1状態を表示する画面410Aを説明するための図である。画面410の初期状態のアイコン414が操作されると、第1状態の要支援者を示すアイコン414Aに変化する。要支援者の第1状態は、レコード139の第1状態133(図4参照)に示されるように、進行中(捜索者が要支援者宅に向かっている状態)であって、黄色のアイコン414Aで表示される(図6では、格子模様でハッチングして記載)。
捜索者が要支援者宅に到着して、アイコン414Aをタップすると、アイコン414Aは第2状態の要支援者を示すアイコンに変化する。要支援者の第2状態は、レコード139の第2状態134(図4参照)に示されるように、到着であって、青色で表示される。
≪管理サーバの構成≫
管理サーバ300は、コンピュータであって、CPU、記憶部、通信部を含んで構成される。図7は、第1の実施形態に係る管理サーバ300の記憶部に記憶される対象マスターデータベース320のデータ構成を示す図である。対象マスターデータベース320は、端末100が記憶する対象データベース120のマスターとなるデータであって、災害時に備えて予め用意されているデータであり、崖崩れが発生しやすい場所や要支援者などの捜索対象の情報が記憶されている。
対象マスターデータベース320は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1つの施設、場所、要支援者などの捜索対象を示す。1つのレコードは、緯度321、経度322、対象識別情報323、種別324および操作端末325の列(属性)を含み、それぞれ、対象データベース120の緯度121、経度122、対象識別情報123、種別124および操作端末127に対応する。
端末100は、起動時に対象マスターデータベース320のデータを取得して、対象データベース120を初期化する。
≪端末起動時の処理≫
図8は、第1の実施形態に係る端末100の起動時の処理を示すフローチャートである。図8を参照しながら、端末100を起動して、画面410(図5参照)が表示されるまでの処理を説明する。
ステップS111においてCPU111は、対象データベース120を初期化する。詳しくは、CPU111は、管理サーバ300の対象マスターデータベース320にある対象の情報を取得して、対象データベース120に格納して初期化する。
ステップS112においてCPU111は、位置検出部114から端末100の現在位置を取得する。
ステップS113においてCPU111は、地図(道路)、端末100を示すアイコン411、円412を表示する。
ステップS114においてCPU111は、対象データベース120に含まれる対象ごとにステップS115〜S118を繰り返す。以下では、ステップS114で選択された対象を、選択対象と記す。
ステップS115においてCPU111は、選択対象が、画面410内にあるか否かを判断し、あれば(ステップS115→Y)ステップS116に進み、なければ(ステップS115→N)ステップS119に進む。CPU111は、選択対象が画面410内にあるか否かを、選択対象の緯度121および経度122と、表示中の地図の領域とから判断する。
ステップS116においてCPU111は、選択対象が、円412内にある(現在位置から所定距離内の範囲にある)か否かを判断し、あれば(ステップS116→Y)ステップS118に進み、なければ(ステップS116→N)ステップS117に進む。CPU111は、選択対象が円412内にあるか否かを、選択対象の緯度121および経度122と、現在位置とから判断する。
ステップS117においてCPU111は、選択対象の操作不可アイコンを表示する。詳しくは、CPU111は、選択対象の緯度121および経度122に対応する画面410内の位置に、操作不可アイコン125(図3参照)に示される識別情報に対応するアイコンを初期状態132(図4参照)に示される色で表示する。
ステップS118においてCPU111は、選択対象の操作可アイコンを表示する。詳しくは、CPU111は、選択対象の緯度121および経度122に対応する画面410内の位置に、操作可アイコン126(図3参照)に示される識別情報に対応するアイコンを初期状態132(図4参照)に示される色で表示する。
ステップS119においてCPU111は、対象データベース120に含まれる全ての対象についてステップS115〜S118を繰り返し処理したか判断する。全ての対象について処理済みならば起動時の処理を終了し、未処理の対象があれば選択対象としてステップS115に戻って処理する。
≪アイコン操作時の端末での処理≫
図9は、第1の実施形態に係る端末100における、アイコンの操作時の処理を示すフローチャートである。図9を参照しながら、アイコンが操作されたときの処理を説明する。
ステップS121においてCPU111は、位置検出部114から端末100の現在位置を取得する。
ステップS122においてCPU111は、操作されたアイコンが示す対象が、円412内にある(現在位置から所定距離内にある)か否かを判断し、あれば(ステップS122→Y)ステップS123に進み、なければ(ステップS122→N)図9の処理を終える。
ステップS123においてCPU111は、操作されたアイコンの現在の表示が初期状態132(図4参照)ならば(ステップS123→初期状態)ステップS124に進み、第1状態133ならば(ステップS123→第1状態)ステップS125に進み、第2状態134ならば(ステップS123→第2状態)ステップS126に進む。
ステップS124においてCPU111は、操作されたアイコンを第1状態133に示される色で表示する。
ステップS125においてCPU111は、操作されたアイコンを第2状態134に示される色で表示する。
ステップS126においてCPU111は、操作されたアイコンを初期状態132に示される色で表示する。
ステップS127においてCPU111は、操作結果データ210(後記する図10参照)を管理サーバ300に送信する。図10は、第1の実施形態に係る操作結果データ210のデータ構成を示す図である。図10に示すように、操作結果データ210は、対象を示すアイコンを操作したときの端末100の位置を示す緯度211と経度212、操作対象の対象識別情報213、操作対象の種別214、端末100の識別情報215および操作後の対象の状態216を含む。操作結果データ210を受信した管理サーバ300の処理については、後記する図11で説明する。
図9に戻って、ステップS128においてCPU111は、操作結果データ210を対象データベース120(図3参照)に反映する。詳しくは、CPU111は、対象データベース120のレコードのなかで、対象識別情報123が操作結果データ210の対象識別情報213に一致するレコードの操作端末127に、自身である端末100の識別情報215や緯度211、経度212、対象の状態216および送信した時刻などの情報を格納する。
≪アイコン操作時の管理サーバおよび他端末での処理≫
図11は、第1の実施形態に係る端末100でアイコンが操作されたときの管理サーバ300や操作された端末以外の端末(以下、他端末と記す)での処理を示すフローチャートである。図11を参照しながら、図9のステップS127において操作結果データ210が送信された後の管理サーバ300や他端末の処理を示す。
ステップS131において管理サーバ300は、ステップS127において送信された操作結果データ210を受信する。
ステップS132において管理サーバ300は、対象マスターデータベース320(図7参照)のレコードのなかで、対象識別情報323が受信した操作結果データ210の対象識別情報213に一致するレコードの操作端末325を更新する。詳しくは、管理サーバ300は、操作端末325に、端末の識別情報215や緯度211、経度212、対象の状態216および受信した時刻などの情報を格納する。
ステップS133において管理サーバ300は、送信してきた端末100以外の端末である他端末に、操作結果データ210を転送する。
ステップS134において他端末は、管理サーバ300から操作結果データ210を受信する。
ステップS135において他端末は、ステップS128と同様にして自身の対象データベース120を更新する。なお、操作端末127に格納される端末の識別情報は、アイコンを操作した端末100の識別情報となる。
ステップS136において他端末は、画面を更新する。詳しくは、他端末の画面に表示されている操作可アイコン(他端末から所定距離内にある対象を示すアイコン)および操作不可アイコンに対応する対象データベースのレコードが、ステップS135で更新されたならば、対象の状態に合わせてアイコンの色を変更する。
図12は、第1の実施形態に係る他端末の画面420を説明するための図である。アイコン421は他端末を示すアイコンである。施設を示すアイコン413Aは、他端末から所定距離内にあり、未確認の状態を示す黄色で表示されている(図4のレコード138の初期状態132参照)。ステップS136の処理により、アイコン414Bは、他端末の画面420において、初期状態の要支援を示す赤色から進行中である黄色に変化する。
このようにアイコン414Bが変化することにより、他端末の利用者(捜索者)は、他の捜索者がアイコン414Bに示される要支援者に向かっていることが把握できる。
≪画面再表示≫
図8を参照して端末100の起動時の画面表示を説明し、図9を参照して端末100でアイコンが操作されたときの画面表示を、図11を参照して自身とは異なる他の端末でアイコンが操作されたときの画面表示を説明した。以下では、画面表示後に所定の時間が経過したり、画面の縮小拡大がおこなわれたり、端末100が移動したりしたときの画面表示(画面再表示)について説明する。
画面再表示の処理は、ステップS117およびS118を除いてステップS112〜S119(図8参照)と同様である。画面再表示におけるステップS117においてCPU111は、選択対象の緯度121および経度122に対応する画面410内の位置に、操作不可アイコン125(図3参照)に示される識別情報に対応するアイコンを現在の状態に対応する色で表示する。画面再表示におけるステップS118においてCPU111は、選択対象の緯度121および経度122に対応する画面410内の位置に、操作可アイコン126(図3参照)に示される識別情報に対応するアイコンを現在の状態に対応する色で表示する。現在の状態は、対象データベース120(図3参照)のなかの選択対象に対応するレコードの操作端末127を参照することで取得できる。
≪アイコン操作の特徴≫
対象を示すアイコンは、施設や場所、要支援者などの種別に応じた形状をしており、端末の利用者は、アイコンを見ただけで対象の種別を判断できる。また、対象の状態に応じてアイコンの色が変わるため、アイコンを見ただけで対象の状態を把握できる。
対象の状態としては、要支援者については、要支援(未確認)、進行中(確認に向かっている最中)、到着(確認済)と、災害支援において基本的となる状態の何れかであり、タップするという簡単な操作で状態を切り替えることができる。文字入力やメニューなどを選択する操作と比較して簡単に対象の状態を変更することができる。
また、図11および図12で説明したように、他の捜索者の操作により状態が変更された対象についても、自身の端末で把握することができる。これにより、複数の捜索者が同じ対象に向かうことを防ぐことができ、重複することなく多くの対象を捜索することができるようになり、効率的な捜索が可能となる。
≪第1の実施形態の変型例:対象の状態の数≫
第1の実施形態では、対象の種別によらず状態の数は同じである。これに対して、種別によって、状態の数が異なるようにしてもよい。図13は、第1の実施形態の変型例に係る対象状態データベース130Aのデータ構成を示す図である。対象状態データベース130(図4参照)と比較して、5番目の属性(列)として第3状態135が追加される。施設や場所については、未確認、進行中(確認するために現地に向かっている状態)、危険、安全と4つの状態がある(レコード138A,138B参照)。要支援については、3つの状態のままであり、第3状態135は、「N/A」になっている(レコード139A参照)。
≪第1の実施形態の変型例:アイコンの表示形態≫
第1の実施形態では、状態に応じてアイコンの色が異なる。色ではなく、アイコン自体の形状が異なるようにしてもよい。または、状態をテキストで表示するようにしてもよいし、要支援者の氏名や年齢(老人、乳幼児の区別など)、人数などの詳細情報を表示するようにしてもよい。なお、対象の詳細情報は、対象データベース120に記憶するようにしてもよい。
第1の実施形態では、端末から所定距離外にある対象は、操作不可アイコンとして表示されているが、表示しないようにしてもよい。または現在の状態を含まず、操作不可アイコンだけを表示するようにしてもよい。
第1の実施形態では、距離は直線距離であるが、道路に沿った移動距離であってもよい。直線距離では所定距離内であっても、移動距離が長く所定距離を超えた場合には、対象を操作不可アイコンとして表示するようにしてもよい。
≪第1の実施形態の変型例:アイコンの操作≫
第1の実施形態では、アイコンの操作は、アイコンをタップする操作である。タップ以外の操作であってもよい。誤操作を抑止するために、例えば、ロングタップでアイコンを操作するようにしてもよい。
第1の実施形態では、所定距離外にあるアイコンに対しては操作ができない。所定距離外にあっても、捜索に向かうと端末の利用者が決定した場合には、利用者が一般の操作とは異なる操作を行うことで、端末が操作を受け付けるようにしてもよい。例えば、ロングタップの操作を検知した場合には、端末は、要支援者の操作不可アイコンであっても、操作を受け付けて、初期状態132の要支援から第1状態133の進行中に変更してもよい(図4のレコード139参照)。
第1の実施形態では、アイコンを操作することで、利用者は、施設や場所の状態を第1状態133(危険、図4参照)や第2状態134(安全)に、要支援者の状態を第1状態133(進行中)から第2状態134(到着)に変更することができる。端末は、現在位置が緯度121(図3参照)と経度122とで示される対象の位置から離れているときには、操作を受け付けないようにしてもよい。このようにすることで、利用者の誤操作を防止することができる。
≪第1の実施形態の変型例:端末間の直接通信≫
第1の実施形態では、管理サーバ300を介して操作結果データ210(図10参照)が他端末に配信されていた。端末間で直接やり取りする(P2P(peer to peer)通信)ようにしてもよい。このようにすることで、携帯通信網が利用できず、管理サーバ300と通信できない場合であっても、端末間で直接に捜索活動の情報をやり取りできる。
≪第1の実施形態の変型例:端末の利用者≫
第1の実施形態では、端末の利用者は、捜索者である。対象が端末を利用するようにしてもよい。例えば、要支援者が端末を利用することで、捜索者が自身の救援に向かっていることが判ることや、何時ごろに到着するか予測することができ、避難準備をすることができるようになる。
対象が自身のアイコンを操作して、状態を公開することも可能である。状況的に安全である、または端末を利用していない近隣住民などが到着している場合に、状態を「到着(青)」とすることにより、不要な捜索者の移動を削減する事ができる。
上記したP2P通信を利用すれば、携帯通信網が利用できない場合であっても、要支援者の端末は、受信している捜索者の端末の電波強度から捜索者までの距離を知ることができるようなる。
住人の在不在を検知可能なセンサを要支援者宅に設置して、災害対応支援システム10と連携できるようにしてもよい。種別124(図3参照)として、「不在要支援者」を設け、端末100は、要支援者宅が不在ならば、種別124を「不在要支援者」として、操作不可アイコンとして表示するようにしてもよい。こうすることで、捜索者は捜索不要であると判断することができ、他の対象の捜索に向かうことができる。
≪第1の実施形態の変型例:端末位置による状態変更≫
第1の実施形態では、利用者がアイコンを操作することで、対象の状態を変更していた。端末100の位置に応じて変更するようにしてもよい。以下の説明では、要支援者の状態として、初期状態が要支援、第1状態が進行中、第2状態が到着、第3状態が移動中として説明する。移動中とは、捜索者と一緒に要支援者が避難所に移動しているという状態である。
要支援者の状態が第1状態(進行中)であって、端末100の現在位置が要支援者の位置と同一と見なされると、端末100は、要支援者の状態を第2状態(到着)とする操作結果データ210(図10参照)を管理サーバ300に送信し、対象データベース120(図3参照)を更新する。続いて、端末100の現在位置が要支援者の位置から離れたと見なされると、端末100は、要支援者の状態を第3状態(移動中)とする操作結果データ210を管理サーバ300に送信し、対象データベース120(図3参照)を更新する。
このようにすることで、捜索者が捜索活動に忙しく、端末100を操作できない状況であっても、捜索状況を更新することができるようになる。
≪第1の実施形態の変型例:管理サーバでの捜索状況表示≫
第1の実施形態では、端末100は、所定距離内である範囲付近の対象をアイコンで表示している。管理サーバ300は、自身に接続された大型のディスプレイに、端末100より広域の対象の状態を表示するようにしてもよいし、全ての対象の状態を表示するようにしてもよい。このように、管理サーバ300が広域の対象の状態を表示することで、災害対応本部などでは、地域全体の状況を把握しやすくなり、捜索者に対してより適切な捜索の指示を出すことができるようになる。
≪第1の実施形態の変型例:対象データベース≫
上記した第1の実施形態における端末100の起動時の処理において、端末100は、管理サーバ300からマスターデータ(図7に記載の対象マスターデータベース320参照)を取得して、対象データベース120を初期化していた。これに替えて、捜索対象を対象データベース120に予め記憶するようにしてもよい。また、起動時にマスターデータとの差分を取得して、対象データベース120を更新するようにしてもよい。
こうすることで、端末100が管理サーバ300と通信不可能な状態であっても、捜索者は端末100を利用することができる。
≪第2の実施形態≫
第1の実施形態では、対象と捜索者との関係について、所定距離内にあるか否かに応じて操作可アイコンと操作不可アイコンとを表示していた。これに対して、進行中の場合に、対象と捜索者の関係を明示的に表示するようにしてもよい。
図14は、第2の実施形態に係る対象状態データベース130Bのデータ構成を示す図である。値として、状態やアイコンの色に加えて、接続の有無を含んでいる。「接続:無」は、対象と捜索者の関係を表示しないことを示す。「接続:有」は、対象と捜索者の関係を表示することを示す。レコード139Bは、要支援者を示すレコードであって、第1状態133に示されるように、進行中の状態では、対象と捜索者の関係を表示することを示す。
図15は、第2の実施形態に係る端末100における、要支援者の第1状態の画面410Bを説明するための図である。第1状態の要支援者を示すアイコン414Cが表示されるときには、端末100を示すアイコン411からアイコン414Cに向かって矢印416が表示される。矢印416は、アイコン411で示される端末100の利用者である捜索者が、アイコン414Cで示される要支援者宅に向かっていることを示している。
端末100での操作による画面の変化と、他端末での画面の変化とを以下で詳しく説明する。図16は、第2の実施形態に係る端末100における、要支援者の初期状態を表示する画面430を説明するための図である。図17は、第2の実施形態に係る端末100における、要支援者の第1状態および端末との接続を表示する画面430Aを説明するための図である。図18は、第2の実施形態に係る端末100とは異なる他端末における、要支援者の操作不可アイコンを表示する画面440を説明するための図である。図19は、第2の実施形態に係る端末100とは異なる他端末における、要支援者の操作不可アイコンおよび端末との接続を表示する画面440Aを説明するための図である。
画面430において利用者が初期状態のアイコン432を操作すると、画面430Aに示すように第1状態のアイコン432Aに変化するとともに、矢印433が表示される。一方、他端末では、操作前の画面440で要支援者を示す操作不可アイコン432Cに加え、操作後には画面440Aに示すように操作が行われた端末100を示すアイコン431Cや矢印433Dが表示される。
他端末は、管理サーバ300から操作結果データ210を受信したタイミングで、画面を更新する。詳しくは、対象と操作が行われた端末100とが画面440内にあるときには、操作が行われた端末100を示すアイコン431Cと矢印433Dを表示する。
このようにすることで、他端末の利用者は、どの端末の利用者(捜索者)が要支援者に向かっているか把握することができる。
≪第3の実施形態≫
第1の実施形態では、端末からの所定の範囲を示す円412(図5参照)は、1つであった。所定の近距離を示す円で示される近距離範囲と、所定の中距離を示す円で示される中距離範囲を表示するようにしてもよい。
図20は、第3の実施形態に係る対象データベース120Aのデータ構成を示す図である。対象データベース120(図3参照)と比較して、操作可アイコン126の属性に替えて、操作可(近)アイコン126Aの属性および操作可(中)アイコン126Bの属性を備えている。操作可(近)アイコン126Aは、所定の近距離内にある対象を示すアイコンの識別情報である。操作可(中)アイコン126Bは、所定の中距離内にある対象を示すアイコンの識別情報である。
図21は、第3の実施形態に係る端末100における、操作可アイコンを表示する画面450を説明するための図である。アイコン451は、端末100を示すアイコンである。点線の円452は、所定の近距離範囲を示す。点線の円453は、所定の中距離範囲を示す。近距離範囲にある施設を示すアイコン454と中距離範囲にある要支援者を示すアイコン455は、大きさが異なって表示されている。同じ種別の対象を示すアイコンを近距離範囲と中距離範囲で大きさを変えて表示するのではなく、アイコンの形状を変えて表示するようにしてもよい。
このように、距離に応じて表示するアイコンを変化させることで、利用者は、対象が近距離にあるのか中距離にあるのか一目で判断することができるようになる。
また距離に応じて、例えば中距離では第2状態にならないようにする、など操作を限定する事によって、誤操作を削減することができる。
≪第4の実施形態≫
第1の実施形態では、端末100が、自身の現在位置、地図データ、対象データベース120、対象状態データベース130などに基づいて、タッチパネルディスプレイ113に表示する画像データを生成している(図8参照)。端末100ではなく、管理サーバ300が、端末100の位置情報をもとに、図8と同様の処理を実行して、画像データを生成して端末100に送信し、端末100は、受信した画像データを表示するようにしてもよい。以下に、管理サーバ300の構成と、端末100を含めた処理を説明する。
管理サーバ300は、対象マスターデータベース320(図7参照)の他に、対象状態データベース130や地図データ、アイコンの画像データなどを記憶する。
端末100は、所定のタイミングで自身の現在位置を管理サーバ300に通知する。例えば、定期的に、または前回の通知から所定の距離以上移動したときに通知する。
管理サーバ300は、端末100からの通知を受信すると、図8に記載のステップS113〜S119と同様の処理を実行して、端末100が表示する画像データを生成する。なお、ステップS118,S119では、対象のアイコンが、初期状態132(図4参照)ではなく、対象マスターデータベース320の操作端末325(図7参照)を参照して、現時点での対象の状態に応じた色になるようにする。さらに、操作端末325にある他の端末の位置が画面内にある場合には、当該位置に他の端末のアイコンを画像データに加え、端末100に送信する。
端末100は、画像データを受信して表示する。
このようにすることで、端末100の負荷が削減でき、延いては、端末100のコストを削減できる。
≪その他変型例≫
本明細書において、プログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、ステップの順序が前後してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換など種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書などに記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 災害対応支援システム
100 端末(他端末)
111 CPU(表示手段、操作受付手段、送信手段、受信手段)
120,120A 対象データベース
130,130A,130B 対象状態データベース
132 初期状態(状態)
133 第1状態(状態)
134 第2状態(状態)
135 第3状態(状態)
210 操作結果データ
300 管理サーバ

Claims (15)

  1. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムであって、
    前記端末は、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信する送信手段と、を備え、
    前記管理サーバは、
    前記操作結果データを、当該操作結果データを送信した端末とは別の端末を示す他端末に送信し、
    前記他端末は、
    前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記他端末の表示部に表示する受信手段を備える
    ことを特徴とする災害対応支援システム。
  2. 前記表示手段は、前記捜索対象が前記端末から所定距離外にあるときには、前記所定距離外にあることを表す表示形態で当該捜索対象を表示し、
    前記操作受付手段は、前記捜索対象が前記端末から前記所定距離外にあるときには、当該捜索対象に対する操作を受け付けない
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応支援システム。
  3. 前記捜索対象の状態には、前記捜索者が当該捜索対象に向かっている状態である進行中があり、
    前記表示手段は、前記端末を前記表示部に表示し、
    前記操作受付手段は、前記捜索対象の状態が前記進行中である場合には、前記表示部に表示された前記端末から当該捜索対象に向かうことを示す表示を行い、
    前記受信手段は、前記捜索者が前記捜索対象に向かっている進行中の状態である場合には、前記他端末の表示部に当該捜索者の端末を表示し、当該捜索者の端末から当該捜索対象に向かうことを示す表示を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応支援システム。
  4. 前記捜索対象には、要支援者を含み、
    前記要支援者の状態には、当該要支援者に向かっている捜索者がいない状態である要支援、前記捜索者が当該要支援者に向かっている状態である進行中、前記捜索者が当該要支援者の居所に到着した状態である到着の何れかを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応支援システム。
  5. 前記捜索対象には、危険地帯を示す場所を含み、
    前記場所の状態には、当該場所に向かっている捜索者がいない状態である未確認、当該場所が危険状態であることを示す危険、当該場所が安全であることを示す安全の何れかを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応支援システム。
  6. 前記捜索対象には、施設を含み、
    前記施設の状態には、当該施設に向かっている捜索者がいない状態である未確認、当該施設が危険状態であることを示す危険、当該施設が安全であることを示す安全の何れかを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害対応支援システム。
  7. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの端末であって、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信する送信手段と、
    自身とは異なる他の端末から前記管理サーバを経由して前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示する受信手段とを備える
    ことを特徴とする端末。
  8. ネットワークで接続された、捜索者が利用する1つ以上の端末を含んで構成される災害対応支援システムの端末であって、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示する表示手段と、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示する操作受付手段と、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを自身とは異なる他の端末に送信する送信手段と、
    自身とは異なる他の端末から前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示する受信手段とを備える
    ことを特徴とする端末。
  9. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索対象を捜索する捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの管理サーバであって、
    前記端末で操作され、捜索状況に対応して順序付けられ複数ある状態が変更された捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを、当該端末から受信する受信手段と、
    前記端末に表示される画像データを、当該端末の表示部に表示される領域内にある前記捜索対象の状態に応じた当該捜索対象を示す画像を含めて生成し、当該端末に送信する画像送信手段とを備える
    ことを特徴とする管理サーバ。
  10. 前記端末に表示される画像データは、前記表示部に表示される領域内にある当該端末とは異なる端末を示す画像を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の管理サーバ。
  11. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの情報処理方法であって、
    前記端末は、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信するステップとを実行し、
    前記管理サーバは、
    前記操作結果データを、当該操作結果データを送信した端末とは別の端末を示す他端末に送信するステップを実行し、
    前記他端末は、
    前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記他端末の表示部に表示するステップとを実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  12. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの端末の情報処理方法であって、
    前記端末は、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを前記管理サーバに送信するステップと、
    自身とは異なる他の端末から前記管理サーバを経由して前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示するステップとを実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  13. ネットワークで接続された、捜索者が利用する1つ以上の端末を含んで構成される災害対応支援システムの端末の情報処理方法であって、
    前記端末は、
    捜索状況に対応して順序付けられた複数の状態をもつ捜索対象を、前記状態に応じて表示部に表示するステップと、
    前記表示部に表示された捜索対象が操作されると、現在の状態に続く次の状態に応じて表示するステップと、
    操作された前記捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを自身とは異なる他の端末に送信するステップと、
    自身とは異なる他の端末から前記操作結果データを受信すると、当該操作結果データに含まれる捜索対象の状態に応じて当該捜索対象を前記表示部に表示するステップとを実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  14. ネットワークで接続された管理サーバと、捜索対象を捜索する捜索者が利用する1つ以上の端末とを含んで構成される災害対応支援システムの管理サーバの情報処理方法であって、
    前記管理サーバは、
    前記端末で操作され、捜索状況に対応して順序付けられ複数ある状態が変更された捜索対象の識別情報と、操作後の前記捜索対象の状態と、当該端末の位置情報とを含む操作結果データを、当該端末から受信するステップと、
    前記端末に表示される画像データを、当該端末の表示部に表示される領域内にある前記捜索対象の状態に応じた当該捜索対象を示す画像を含めて生成し、当該端末に送信するステップとを実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  15. コンピュータに、請求項12〜14の何れか1項に記載の情報処理方法を実行させるためのプログラム。
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