JP2020140261A - 工事労務管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供する。【解決手段】工事労務管理システムは、第1ユーザー装置10と、第2ユーザー装置50と、サーバー30とを備える。第1ユーザー装置10は、工事予定データ受付部111と、出来高データ受付部113と、工事予定データと出来高データとを工事データ記録部130とを有する。第2ユーザー装置50は、勤務実績データ受付部511と、勤務実績データ送信部513とを有する。サーバー30は、勤務実績データ記録部330と、勤務実績データ提供部311とを有する。第1ユーザー装置10は、工事予定データ及び出来高データを取得して、勤務実績データから工事を担当する作業員ごとの勤務実績データを抽出し、工事の出来高データと作業員ごとの勤務実績データとを併せて出力する出力制御部115を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、工事労務管理システムに関する。
従来、建設業用勤怠管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のシステムによれば、GPSを利用して取得した作業員用の端末の位置情報に基づいて、建設作業員の勤務実績データを作成して記憶することができる。
特開2018−180724号公報
工事の作業は、建物の屋内や地下などの場所で行われることも多く、そのような場所においては、GPSを利用して位置情報を取得できるとは限らないところである。
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、GPSを利用して取得した作業員用の端末の位置情報に基づいて、建設作業員の勤務実績データを作成しているので、GPSを利用して位置情報を取得できない場所では作業員に勤務実績データを作成させることができない。
そのため、特許文献1のシステムを用いて作業員等に勤務実績データを作成させようとした場合、GPS以外の手法で位置情報を得るようにするための追加の設備が必要となる。
あるいは、位置情報を取得できない場所においては、例えば紙のタイムカードや出勤簿に記載等された作業員の勤務実績の情報を作業員本人又は工事の作業員の勤務状態を管理する管理者などの他の者(以下「作業員等」という。)がシステムに手入力することも考えられるが、作業員等にとって手間を生じさせてしまうので現実的ではない。
以上の事情に鑑みて、本発明は、簡易な構成で、かつ作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することを目的とする。
本発明にかかる工事労務管理システムは、
第1ユーザー装置と、第2ユーザー装置と、サーバーとを備えるコンピューターネットワークシステムにおいて、
前記第1ユーザー装置は、
工事の作業員の勤務状態を管理する管理者による、該工事を識別する情報、該工事の予定される工事期間を示す情報、該工事を担当する該作業員を識別する情報及び、該作業員ごとの予定される工事時間の長さを示す情報を含む工事予定データの入力を受け付ける工事予定データ受付部と、
前記管理者による、前記工事ごとの工事出来高を示す情報を含む出来高データの入力を受け付ける出来高データ受付部と、
前記工事予定データと前記出来高データとを対応付けて記録する工事データ記録部とを有し、
前記第2ユーザー装置は、
各前記作業員による、該作業員を識別する情報と、該作業員の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報と、前記工事を識別する情報とを含む勤務実績データの入力を受け付ける勤務実績データ受付部と、
前記勤務実績データ受付部が受け付けた前記勤務実績データを前記サーバーに送信する勤務実績データ送信部とを有し、
前記サーバーは、
前記第2ユーザー装置から受信した前記勤務実績データを記録する勤務実績データ記録部と、
前記勤務実績データ記録部に記録されている前記勤務実績データの全部又は一部を前記第1ユーザー装置に提供する勤務実績データ提供部とを有し、
前記第1ユーザー装置は、
前記工事データ記録部に記録されている前記工事予定データ及び該工事予定データに対応付けられた前記出来高データを取得して、該取得された工事予定データに含まれる前記工事を識別する情報が示す工事に関する、該工事を担当する前記作業員ごとの勤務実績データを前記勤務実績データ提供部により提供された勤務実績データから抽出し、該工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとを併せて出力する出力制御部を有することを特徴とする。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいては、第1ユーザー装置の工事予定データ受付部により、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者による、該工事を識別する情報、該工事の予定される工事期間を示す情報、該工事を担当する該作業員を識別する情報及び、該作業員ごとの予定される工事時間の長さを示す情報を含む工事予定データの入力が受け付けられる。
また、第1ユーザー装置の出来高データ受付部により、管理者による工事ごとの工事出来高を示す情報を含む出来高データの入力が受け付けられ、工事データ記録部により、工事予定データ受付部が受け付けた工事予定データと出来高データとが対応付けて記録される。
そして、第2ユーザー装置の勤務実績データ受付部により、各作業員による作業員を識別する情報と、該作業員の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報と、工事を識別する情報とを含む勤務実績データの入力が受け付けられ、勤務実績データ送信部により、勤務実績データ受付部が受け付けた勤務実績データが、サーバーに送信される。
これにより、勤務実績データの作成にあたって位置情報を必要としない。そのため、GPSを利用して位置情報を取得できない場所において勤務実績データを作成する際に、GPS以外の手法で位置情報を得るようにするための追加の設備を要しないので、簡易な構成で作業員に勤務実績データを作成させることができる。
さらに、勤務実績データ記録部により、第2ユーザー装置から受信した勤務実績データが記録され、勤務実績データ提供部により、勤務実績データの全部又は一部が第1ユーザー装置に提供される。
これにより、作業員本人が作成した勤務実績データの提供を受けることができるので、紙のタイムカードや出勤簿に記載等された作業員の勤務実績の情報を作業員等がシステムに手入力する手間を生じさせない。
そして、出力制御部により、工事データ記録部に記録されている工事予定データ及び該工事予定データに対応付けられた出来高データが取得されて、該取得された工事予定データに含まれる工事を識別する情報が示す工事に関する、該工事を担当する前記作業員ごとの勤務実績データが勤務実績データ提供部により提供された勤務実績データから抽出され、該工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとが併せて出力される。
これにより、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は、工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとを併せて見ることができるので、例えばある工事のある作業員の勤務実績中の勤務時間が多いにも関わらず出来高が少なければ、勤務時間が過大に入力されている可能性があるなどの異常を簡便に知ることができる。そのため、勤務実績データの作成にかかる管理者の負担が軽減される。
このように、本発明によれば、作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいて、
前記第1ユーザー装置は、前記勤務実績データに基づいて、所定期間の前記作業員の勤務実績を集計して出力する勤務実績データ集計部を有することが好ましい。
ところで、都道府県などに建設工事の入札参加資格審査の申請を行う場合には、作業員の出勤簿の提出を求められるところである。そして工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は、管理業務の一環として出勤簿を作成しているので、出勤簿の作成負担が軽減できればより都合がよい。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいては、勤務実績データ集計部により、勤務実績データに基づいて、所定期間の作業員の勤務実績が集計されて出力される。これにより、管理者は当該出力結果を出勤簿として活用することができるので、管理業務の一環として出勤簿を作成する管理者の負担が軽減される。
このように、本発明によれば、作業員等が勤務実績データ及び出勤簿を作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいて、
前記第1ユーザー装置は、前記勤務実績データに基づいて、所定期間の前記作業員それぞれの賃金の額を算出して、該算出された賃金の額を含む情報を出力する賃金算出部を有することが好ましい。
都道府県などに建設工事の入札参加資格審査の申請を行う場合には、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は、作業員の賃金台帳の提出を求められる場合がある。そして工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は、管理業務の一環として賃金台帳を作成するので、賃金台帳の作成負担が軽減できればさらに都合がよい。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいては、賃金算出部により、勤務実績データに基づいて、所定期間の作業員それぞれの賃金の額が算出され、該算出された賃金の額を含む情報が出力される。これにより、管理者は当該出力結果を賃金台帳として活用することができるので、管理業務の一環として賃金台帳を作成する管理者の負担が軽減される。
このように、本発明によれば、作業員等が勤務実績データ及び作業員の賃金台帳を作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいて、
前記サーバーは、前記第2ユーザー装置に現在の日時に関する情報を提供する日時情報提供部を有し、
前記第2ユーザー装置は、前記日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づいて現在の日時を表示する表示制御部を有し、
前記勤務実績データ受付部は、前記日時情報提供部から現在の日時に関する情報の提供を受けることができたことを条件として前記作業員による勤務実績データの入力を受け付けるように構成されているとともに、前記勤務実績データの入力を受け付ける際には該日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づく日時を該作業員の前記勤務開始日時又は前記勤務終了日時を示す情報として勤務実績データの入力を受け付けるように構成されていることが好ましい。
作業員の勤務開始日時及び勤務終了日時は、作業員の勤務実績において重要な情報であるので、勤務実績データを入力する際の日時の情報は正確であることが求められる。
また、作業員本人にも自身が勤務実績データを作成した正確な日時を意識させることが重要である。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいては、サーバーの日時情報提供部により、第2ユーザー装置に現在の日時に関する情報が提供される。そして、第2ユーザー装置の表示制御部により、日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づいて現在の日時が表示される。
これにより、作業員本人にも自身が勤務実績データを作成した正確な日時を意識させることができる。
そして、勤務実績データ受付部により、日時情報提供部から現在の日時に関する情報の提供を受けることができたことを条件として作業員による勤務実績データの入力が受け付けられる。なお、勤務実績データ受付部により勤務実績データの入力が受け付けられる際には、日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づく日時を作業員の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報として、勤務実績データの入力が受け付けられる。
これにより、勤務実績データ中の作業員U2の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報が、サーバー30から提供された現在の日時に関する情報に統一されるので、勤務実績データを入力する際の日時の情報の正確性が確保できる。
このように、本発明によれば、作業員本人にも自身が勤務実績データを作成した正確な日時を意識させるとともに、勤務実績データを入力する際の日時の情報の正確性が確保可能な、作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
本発明にかかる工事労務管理において、
前記第2ユーザー装置は撮像部を有し、
前記勤務実績データ受付部は、第2ユーザーによる勤務開始時間の入力を受け付ける際及び勤務終了時間の入力を受け付ける際の両方又はいずれか一方において、前記撮像部に前記第2ユーザー装置の周辺の映像を撮像させるように構成されており、
前記勤務実績データ送信部は、前記撮像部が撮像した映像を含む前記勤務実績データを前記サーバーに送信するように構成されていることが好ましい。
本発明にかかる工事労務管理システムにおいては、勤務実績データ受付部により、第2ユーザーによる勤務開始時間の入力を受け付ける際及び勤務終了時間の入力を受け付ける際の両方又はいずれか一方において、撮像部を用いて第2ユーザー装置の周辺の映像が撮像され、勤務実績データ送信部により、撮像部が撮像した映像を含む勤務実績データがサーバーに送信される。
これにより、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は勤務実績データに含まれる第2ユーザー装置の周辺の映像を見て工事の進捗状況を知ることができるので、工事現場に行かずとも工事の出来高を確認できるため、出来高データを入力する際の負担が軽減される。
また、第2ユーザー装置の周辺の映像は、自動的に作業員による勤務開始時間の入力を受け付ける際及び勤務終了時間の入力を受け付ける際の両方又はいずれか一方において撮像部が撮像して、勤務実績データ送信部が当該映像を含む勤務実績データをサーバーに送信するので、作業員には第2ユーザー装置の周辺の映像の撮像に伴う追加の負担を生じさせない。
このように、本発明によれば、より作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
工事労務管理システムの全体構成を示すブロック図。 工事労務管理システム全体の処理の概要を示すタイムテーブル。 工事労務管理システムの勤務実績データ受付処理の内容を示すフローチャート。 工事労務管理システムの勤務実績データ取得・表示処理の内容を示すフローチャート。 工事予定データ及び出来高データの内容を説明する表。 勤務実績データの内容を説明する表。 第2ユーザー装置の表示内容を示す図。 勤務実績データ取得・表示処理の出力内容を示す図。 勤務実績データ集計処理の出力内容を示す図。 賃金算出処理処理の出力内容を示す図。
まず、図1を参照して、本実施形態の工事労務管理システムの構成を説明する。本実施形態の工事労務管理システムは、第1ユーザー装置10と、サーバー30と、第2ユーザー装置50とを備えている。第1ユーザー装置10とサーバー30との間及び、サーバー30と第2ユーザー装置50との間が、通信ネットワーク70により相互に通信可能に接続され、コンピューターネットワークシステムが構成されている。
第1ユーザー装置10は、第1ユーザー装置制御部110と、工事データ記録部130と、第1ユーザー装置ディスプレイ150と、プリンター170と、キーボード190を備える、例えばコンピューターである。
第1ユーザー装置制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。第1ユーザー装置制御部110は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより工事予定データ受付部111、出来高データ受付部113、出力制御部115として機能し、あるいはさらに勤務実績データ集計部117及び賃金算出部119として機能する。
工事予定データ受付部111は、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者による、該工事を識別する情報、該工事の予定される工事期間を示す情報、該工事を担当する該作業員を識別する情報及び、該作業員ごとの予定される工事時間の長さを示す情報を含む工事予定データの入力を受け付ける。
出来高データ受付部113は、管理者による、工事ごとの工事出来高を示す情報を含む出来高データの入力を受け付ける。
出力制御部115は、工事データ記録部130に記録されている工事予定データ及び該工事予定データに対応付けられた出来高データを取得して、該取得された工事予定データに含まれる工事を識別する情報が示す工事に関する、該工事を担当する前記作業員ごとの勤務実績データを勤務実績データ提供部により提供された勤務実績データから抽出し、該工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとを例えば第1ユーザー装置ディスプレイ150に表示することにより、あるいはプリンター170を用いて印刷することにより、併せて出力する。
勤務実績データ集計部117は、勤務実績データに基づいて、所定期間の作業員の勤務実績を集計して、第1ユーザー装置ディスプレイ150、プリンター170などに出力する。
賃金算出部119は、勤務実績データ集計部の集計結果に基づいて、所定期間の作業員それぞれの賃金の額を算出して、該算出された賃金の額を含む情報を第1ユーザー装置ディスプレイ150、プリンター170などに出力する。
工事データ記録部130は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されている。工事データ記録部130は、出来高データ受付部が受け付けた工事予定データと出来高データとを対応付けて記録するほか、第1ユーザー装置制御部110の処理結果を記録する。
第1ユーザー装置ディスプレイ150は、第1ユーザーに提示する情報を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。プリンター170は、第1ユーザーに提示する情報を印刷し、キーボードは、管理者U1などの第1ユーザー装置の操作者からの情報の入力を受け付ける。
サーバー30は、サーバー制御部310と勤務実績データ記録部330とを有する、例えばコンピューターである。
サーバー制御部310は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。サーバー制御部310は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより勤務実績データ提供部311として機能し、あるいはさらに日時情報提供部313として機能する。
勤務実績データ提供部311は、勤務実績データ記録部330に記録されている勤務実績データの全部又は一部を第1ユーザー装置10に提供する。日時情報提供部313は、第2ユーザー装置50に現在の日時に関する情報を提供する。
勤務実績データ記録部330は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されている。勤務実績データ記録部330は、第2ユーザー装置50から受信した勤務実績データを記録するほか、サーバー制御部310の処理結果を記録する。
第2ユーザー装置50は、第2ユーザー装置制御部510と、第2ユーザー装置記録部530と、第2ユーザー装置ディスプレイ550と、タッチパネル570と、撮像部590とを備える、例えばスマートフォンである。
第2ユーザー装置制御部510は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。第2ユーザー装置制御部510は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより勤務実績データ受付部511、勤務実績データ送信部513として機能し、あるいはさらに表示制御部515として機能する。
勤務実績データ受付部511は、作業員による、該作業員を識別する情報と、該作業員の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報と、工事を識別する情報とを含む勤務実績データの入力を受け付ける。勤務実績データ送信部513は、勤務実績データ受付部511が受け付けた勤務実績データをサーバー30に送信する。
表示制御部515は、サーバーが日時情報提供部313を備える場合において、日時情報提供部313から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づいて現在の日時を表示する。
第2ユーザー装置記録部530は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されている。第2ユーザー装置記録部530は、第2ユーザー装置制御部510の処理結果を記録する。
第2ユーザー装置ディスプレイ550は、第2ユーザーに提示する情報を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。タッチパネル570は、作業員U2などの第2ユーザー装置の操作者からの情報の入力を受け付ける。
撮像部590は、勤務実績データ受付部511からの命令に従って第2ユーザー装置50の周辺の映像を撮像するカメラである。
通信ネットワーク70は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット通信網である。
<工事労務管理システムの処理概要>
次に、図2を用いて工事労務管理システムの処理概要の一例について説明する。
まず、工事労務管理の準備期間P1においては、管理者U1の操作に応じて、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者U1による、工事予定データの入力を受け付ける工事予定データ受付処理S100が第1ユーザー装置10において実行される。
そして工事期間中P2においては、管理者U1の操作に応じて出来高データの入力を受け付ける出来高データ受付処理S120が実行され、その後工事予定データと出来高データとを対応付けて記録する工事データ記録処理140が第1ユーザー装置10において実行される。なお、出来高データ受付処理S120と工事データ記録処理140とは一連の処理であり、工事期間中P2において、管理者U1の操作に応じて随時に繰り返し実行される。
さらに工事期間中P2においては、作業者U2の操作に応じて勤務実績データの入力を受け付ける勤務実績データ受付処理S240が実行され、その後に勤務実績データをサーバー30に送信する勤務実績データ送信処理S260が第2ユーザー装置50において実行される。またその後にサーバー30においては、第2ユーザー装置50から受信した勤務実績データを記録する勤務実績データ記録処理S280が実行される。
なお、サーバー30が日時情報提供部313を有し、第2ユーザー装置50が表示制御部515を有する場合においては、勤務実績データ受付処理S240の実行に先立って、日時情報提供部313から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づいて現在の日時を表示する日時情報取得・表示処理S200と、第2ユーザー装置50に現在の日時に関する情報を提供する日時情報提供処理S220とを、勤務実績データ受付処理S240の実行に先立って実行することとしてもよい。
あるいはさらに、勤務実績データ受付処理S240において、撮像部590が第2ユーザー装置50の周辺の映像を撮像する撮像処理S2401を実行することとしてもよい。
また、勤務実績データ受付処理S240(あるいは日時情報取得・表示処理S200)〜勤務実績データ記録処理S280は一連の処理であり、工事期間中P2において、作業員U2の操作に応じて随時に繰り返し実行される。
そして、第1ユーザー装置10においては、工事の出来高データと該工事を担当する作業員ごとの勤務実績データとを併せて出力する勤務実績データ取得・表示処理S300が実行され、サーバー30において、勤務実績データ記録部330に記録されている勤務実績データの全部又は一部を第1ユーザー装置10に提供する勤務実績データ提供処理S320が実行される。
なお、勤務実績データ取得・表示処理S300と勤務実績データ提供処理S320とは一連の処理であり、例えば工事期間中P2において、管理者U1の操作に応じて随時に繰り返し実行される。
そして、工事期間中・期間後を問わず随時に、第1ユーザー装置10において、所定期間の作業員U2の勤務実績を集計して出力する勤務実績データ集計処理S400と、所定期間の作業員U2それぞれの賃金の額を算出して、該算出された賃金の額を含む情報を出力する賃金算出処理S500が実行されるように構成されていてもよい。
次に、図3A〜図6Cを参照しながら、各処理の内容について説明する。
<工事予定データ受付処理>
管理者U1の操作に応じて第1ユーザー装置が起動され、工事予定データ受付処理を開始させる操作が行われることにより、工事予定データ受付処理が開始される。
工事予定データ受付処理を開始すると、工事予定データ受付部111は、管理者U1による工事予定データの入力を受け付ける画面を表示する。
工事予定データ受付部111が入力を受け付ける工事予定データには、例えば、工事を識別する情報としての工事ID及び工事名称、該工事の予定される工事期間を示す情報としての工事開始予定年月日及び工事終了予定年月日、該工事を担当する該作業員を識別する情報として1以上の担当作業員氏名、及び該作業員ごとの予定される工事時間の長さを示す情報としての予定勤務時間が含まれる。
そして工事予定データ受付部111は、入力を受け付けた工事予定データを工事データ記録部130に記録して、処理を終了する。
<出来高データ受付処理>
管理者U1に応じて第1ユーザー装置が起動され、出来高データ受付処理を開始させる操作が行われることにより、出来高データ受付処理が開始される。
出来高データ受付処理を開始すると、出来高データ受付部113は管理者U1による工事ごとの出来高データの入力を受け付ける画面を表示する。
出来高データ受付部113が入力を受け付ける出来高データには、例えば、工事IDと当該工事の出来高を示す情報(例えば「50%」など。)とが含まれる。出来高データ受付部113は、このような工事の出来高を示す情報の入力を、工事ごとに受け付けて処理を終了する。
<工事データ記録処理>
出来高データ受付処理が終了すると、工事データ記録処理が開始される。工事データ記録処理を開始すると出来高データ受付部113は、出来高データ受付処理にて入力を受け付けた出来高データを処理対象の出来高データとして、当該処理対象の出来高データに含まれる工事IDに基づいて、工事データ記録部130から対応する工事IDを含む工事データを取得する。
そして、出来高データ受付部113は、処理対象の出来高データに含まれる工事の工事出来高を示す情報を、例えば上記にて取得された工事データに追加することにより、工事予定データと出来高データとを対応付けて工事データ記録部130に記録させて処理を終了する。
図4Aは、工事予定データと出来高データとが対応付けられた状態の工事データの内容の一例を表している。本実施形態においては、工事予定データと出来高データとを同一のテーブルに格納することにより、工事予定データと出来高データとを対応付けている。
<日時情報取得・表示処理>
作業者U2の操作に応じて第2ユーザー装置50において工事労務管理システムのアプリケーションが起動されることにより、日時情報取得・表示処理が開始される。日時情報取得・表示処理を開始すると、表示制御部515は、サーバー30に対して、現在の日時情報の提供を求める情報を送信する。
なお第2ユーザー装置50は、あらかじめ第2ユーザー装置記録部530に、サーバー30に接続するための情報(URL、IPアドレス、ポート番号など。以下同じ。)と、当該第2ユーザー装置を操作する作業員U2を識別する情報としての作業員氏名とを記憶している。表示制御部515は、第2ユーザー装置記録部530からこれらの情報を取得して、当該取得された情報に基づいてサーバー30に対して、現在の日時に関する情報の提供を求める情報を送信する。
そして、サーバー30から現在の日時に関する情報を受信することができた場合には、表示制御部515は、図5に示すように、第2ユーザー装置ディスプレイ550に、当該受信した現在の日時に基づいて現在の日時に関する情報を含む情報DaTを表示して処理を終了する。
これにより、作業員U2本人にも自身が勤務実績データを作成した正確な日時を意識させることができる。
なお、サーバー30から現在の日時に関する情報を受信することができなかった場合には、表示制御部515は、例えば第2ユーザー装置ディスプレイ550にその旨を表示して処理を終了する。
<日時情報提供処理>
サーバー30が、第2ユーザー装置50から日時情報の提供を求める情報を受信することにより、日時情報提供処理は開始される。日時情報提供処理を開始すると、サーバー30の日時情報提供部313は、例えばサーバー30が第2ユーザー装置50から日時情報の提供を求める情報を受信した時点の日時に関する情報を第2ユーザー装置50に送信することにより、現在の日時に関する情報を、日時情報の提供を求める情報を送信した第2ユーザー装置50に提供して、処理を終了する。
<勤務実績データ受付処理>
日時情報取得・表示処理において、日時情報提供部313から現在の日時に関する情報の提供を受けることができたことを条件として勤務実績データ受付処理は開始される。
勤務実績データ受付処理を開始すると、勤務実績データ受付部511は、まずサーバー30に対して、工事を識別する情報の提供を求める情報を送信する。勤務実績データ受付部511から工事を識別する情報の提供を求める情報を受信したサーバー30は、工事データ記録部130に記録されている工事予定データに含まれる工事を識別する情報の全部又は一部を、工事を識別する情報の提供を求める情報を送信した第2ユーザー装置50に送信する。
そして勤務実績データ受付部511は、例えば図5Aに示すように第2ユーザー装置ディスプレイ550に、作業員U2の勤務開始日時の入力を受け付けるためのボタンB1と、作業員の勤務終了日時の入力を受け付けるためのボタンB2と、工事を識別する情報の入力を受け付けるためのドロップダウンリストDroを表示する(図3A/S241)。
その後、勤務実績データ受付部511は、ドロップダウンリストDroから工事を識別する情報を選択する操作が行われると、当該選択された工事を識別する情報を、今回当該作業員U2が勤務を開始又は終了した工事を識別する情報として受け付ける(図3A/S243)。
そして勤務実績データ受付部511は、タッチパネル570内の作業員の勤務開始日時の入力を受け付けるためのボタンB1又は作業員の勤務終了日時の入力を受け付けるためのボタンB2がタップされたことを認識する。
勤務実績データ受付部511は、作業員の勤務開始日時の入力を受け付けるためのボタンB1がタップされたことを認識した場合(図3A/S245)には、日時情報提供部313から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づく日時を作業員U2の勤務開始日時として受け付ける(図3A/S247)。
また勤務実績データ受付部511は、作業員の勤務終了日時の入力を受け付けるためのボタンB2がタップされたことを認識した場合(図3A/S249)には、日時情報提供部313から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づく日時を作業員U2の勤務終了日時として受け付ける(図3A/S251)。
すなわち例えば日時情報提供部313から提供を受けた現在の日時に関する情報が「2019/1/31 12:59:43」であって、当該情報の提供を受けてから、作業員の勤務開始日時の入力を受け付けるためのボタンB1がタップされたことを認識するまでにちょうど1分が経過している場合は、「2019/1/31 13:00:43」を作業員U2の勤務開始日時として受け付ける。作業員の勤務終了日時の入力を受け付けるためのボタンB2がタップされた場合には同様の処理を行って作業員U2の勤務終了日時として受け付ける。
これにより、勤務実績データ中の作業員U2の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報が、サーバー30から提供された現在の日時に関する情報に統一されるので、勤務実績データを入力する際の日時の情報の正確性が確保できる。
そして勤務実績データ受付部511は、必要に応じて撮像部590に撮像処理(図3A/S2401)を実行させて、処理を終了する。なお勤務実績データ受付部511は、工事の出来高が分かるような映像の撮像を作業員U2に促すために、第2ユーザー装置ディスプレイ550に、「工事の出来高が分かる場所にカメラを向けてください。」などのメッセージMesを表示する。
また、勤務実績データ受付部511は、作業員U2の勤務開始日時の入力を受け付ける際と、作業員U2の勤務開始日時の入力を受け付ける際との両方で撮像部590に撮像処理を行わせることとしてもよいし、何れか一方で行わせることとしてもよい。
<撮像処理>
撮像処理を開始すると勤務実績データ受付部511は、例えば第2ユーザー装置ディスプレイ550に第2ユーザー装置50の周辺の映像Imgを表示する。そして勤務実績データ受付部511は、撮像部590を用いて第2ユーザー装置50の周辺の映像を撮像して処理を終了する。
これにより、第2ユーザー装置50の周辺の映像は、自動的に作業員U2による勤務開始時間の入力を受け付ける際及び勤務終了時間の入力を受け付ける際において撮像部590が撮像して、後述する勤務実績データ送信処理において勤務実績データ送信部513が当該映像を含む勤務実績データをサーバー30に送信するので、作業員U2には第2ユーザー装置50の周辺の映像の撮像に伴う追加の負担を生じさせない。
<勤務実績データ送信処理>
勤務実績データ受付処理が終了することにより勤務実績データ送信処理は開始される。勤務実績データ送信処理を開始すると、勤務実績データ送信部513は、勤務実績データ受付部511が受け付けた勤務実績データをサーバー30に送信して処理を終了する。
勤務実績データには、作業員U2を識別する情報としての作業員ID、該作業員U2の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報及び、工事を識別する情報が含まれている。
このように、勤務実績データの作成にあたって位置情報を必要としないので、GPSを利用して位置情報を取得できない場所において勤務実績データを作成する際に、GPS以外の手法で位置情報を得るようにするための追加の設備を要しないので、簡易な構成で作業員に勤務実績データを作成させることができる。
また、勤務実績データ送信部513は、撮像部が撮像した映像がある場合は、当該映像を勤務実績データに含めてサーバー30に送信する。
<勤務実績データ記録処理>
サーバー30が第2ユーザー装置50から勤務実績データを受信することにより勤務実績データ記録処理は開始される。勤務実績データ記録処理を開始すると、勤務実績データ提供部311は、当該受信した勤務実績データを勤務実績データ記録部330に記録して処理を終了する。
なお、複数の異なる組織の勤務実績データを記録する場合は、勤務実績データ提供部311は、例えば当該組織ごとにテーブルを分けて勤務実績データを勤務実績データ記録部330に記録する。
また勤務実績データ提供部311は、例えば勤務実績データ記録部330に記録されている、作業員IDと当該作業員U2が所属する組織との対応表及び、組織と勤務実績データのテーブルとの対応表を参照して、勤務実績データに含まれる作業員IDに基づいて、受信した勤務実績データをどのテーブルに記録するべきかを認識したうえで、勤務実績データを勤務実績データ記録部330に記録する。
<勤務実績データ取得・表示処理>
管理者U1の操作に応じて第1ユーザー装置が起動され、勤務実績データ取得・表示処理を開始させる操作が行われることにより、勤務実績データ取得・表示処理が開始される。勤務実績データ取得・表示処理を開始すると出力制御部115は、サーバー30に対し、勤務実績データの提供を求める情報を送信する(図3B/S301)。
なお、第1ユーザー装置10は、あらかじめ工事データ記録部130に、サーバー30に接続するための情報と当該第1ユーザー装置を操作する管理者U1を識別する情報としての管理者IDとを記憶している。出力制御部115は、工事データ記録部130からこれらの情報を取得して、当該取得された情報に基づいてサーバー30に対して、勤務実績データの提供を求める情報を送信する。
そして、サーバー30から勤務実績データ提供処理(図3B/S320)の処理結果である勤務実績データを受信して工事データ記録部130に記録した後に、出力制御部115は、処理対象の工事を識別する情報の入力を受け付ける画面を第1ユーザー装置ディスプレイに表示する(図3B/S331)。
これにより、作業員U2本人が作成した勤務実績データの提供を受けることができるので、紙のタイムカードや出勤簿に記載等された作業員U2の勤務実績の情報を作業員U2等がシステムに手入力する手間を生じさせない。
管理者U1による、処理対象の工事を識別する情報として例えば工事IDの入力を受け付けた出力制御部115は、当該入力を受け付けた工事IDを含む工事予定データ及び該工事予定データに対応付けられた出来高データを工事データ記録部130から抽出して取得する(図3B/S333)。
そして出力制御部115は、取得された工事予定データに含まれる工事を識別する情報が示す工事に関する、当該工事を担当する作業員U2ごとの勤務実績データを勤務実績データ提供部により提供された勤務実績データから抽出する(図3B/S335)。
より具体的には、例えば工事予定データ及び出来高データの内容が図4Aに示す通りであり、サーバー30から受信した勤務実績データの内容が図4Bに示す通りであり、S333にて入力を受け付けた工事を識別する情報としての工事IDが「C0001」である場合には、出力制御部115は、処理対象の工事の工事IDが「C0001」であると認識し、工事データ記録部130に記録されている工事予定データから、工事IDが「C0001」であるレコードの、工事ID、工事名称、工事開始予定年月日、出来高、工事終了予定年月日、担当作業員氏名1〜n、及び予定勤務時間1〜nを取得する。
そして、本実施形態の例では、取得された工事予定データの工事IDが「C0001」であるので、出力制御部115は、サーバー30から受信した勤務実績データから、工事を識別する情報としての工事ID「C0001」に関する、作業員ごとの勤務実績データを抽出する。
続いて出力制御部115は、工事の出来高データと抽出された工事を担当する作業員ごとの勤務実績データとを併せて出力して(図3B/S337)、処理を終了する。
図6Aは、勤務実績データ取得・表示処理の出力内容の一例であり、処理対象の工事名称CNam、工事開始予定年月日CBDat、工事終了予定年月日CEDat、出来高CYi、及び作業員U2ごとの勤務実績WRec1が勤務日ごとに出力されている。
図6Aにおいては、処理対象の工事の出来高とともに、勤務実績として各作業員U2の合計勤務時間と予定勤務時間とが併せて出力されており、工事の作業員の勤務状態を管理する管理者は、工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとを併せて見ることができるので、例えばある工事のある作業員の勤務実績中の勤務時間が多いにも関わらず出来高が少なければ、勤務時間が過大に入力されている可能性があるなどの異常を簡便に知ることができる。そのため、勤務実績データの作成にかかる管理者の負担が軽減される。
さらに、図6Aに示すように、各作業員U2の合計勤務時間を予定勤務時間で除した値を出力すれば、管理者U1が出来高と勤務実績との比較をする上で都合がよい。
また、作業員U2ごとの勤務実績WRec1には、対応する撮像画像の画像データが含まれている。これにより、工事の作業員U2の勤務状態を管理する管理者U1は勤務実績データに含まれる第2ユーザー装置50の周辺の映像を見て工事の進捗状況を知ることができるので、工事現場に行かずとも工事の出来高を確認できるため、出来高データを入力する際の負担が軽減される。
<勤務実績データ提供処理>
勤務実績データ提供処理は、サーバー30が第1ユーザー装置10から勤務実績データの提供を求める情報を受信することにより、勤務実績データ提供処理は開始される。なお、勤務実績データの提供を求める情報には、管理者U1を識別する情報である管理者IDが含まれている。
勤務実績データ提供処理を開始すると、勤務実績データ提供部311は、管理者IDに基づいて、どのテーブルの勤務実績データが提供の対象となるかを認識し、提供の対象となる勤務実績データのテーブルを勤務実績データ記録部330から抽出して、第1ユーザー装置に当該抽出した勤務実績データを送信することにより勤務実績データを提供して処理を終了する。
なお勤務実績データ提供部311は、例えば勤務実績データ記録部330に記録されている、管理者IDと当該管理者U1が所属する組織との対応表及び、組織と勤務実績データのテーブルとの対応表を参照して、勤務実績データの提供を求める情報に含まれる管理者IDに基づいて、どのテーブルの勤務実績データが提供の対象となるかを認識する。
<勤務実績データ集計処理>
管理者U1の操作に応じて第1ユーザー装置が起動され、勤務実績データ集計処理を開始させる操作が行われることにより、勤務実績データ集計処理が開始される。勤務実績データ集計処理を開始すると勤務実績データ集計部117は、管理者U1による集計期間を示す情報の入力を受け付ける画面を表示する。勤務実績データ集計部117は、集計期間を示す情報として例えば「2019年1月」などの処理対象の月を指定する情報の入力を受け付ける。
そして勤務実績データ集計部117は、工事データ記録部130に記録されている勤務実績データから、当該入力を受け付けた集計期間に関する勤務実績データを抽出する。
その後に勤務実績データ集計部117は、当該抽出した勤務実績データを工事ごと、作業員U2ごとに集計し、第1ユーザー装置ディスプレイ150、プリンター170により出力して処理を終了する。
これにより、管理者U1は勤務実績データ集計処理の出力結果を出勤簿として活用することができるので、管理業務の一環として出勤簿を作成する管理者U1の負担が軽減される。
図6Bは、勤務実績データ集計処理の出力内容の一例であり、勤務実績データの集計期間SPer、集計対象の工事名称CNam、及び作業員U2ごとの勤務実績WRec2が日ごとに集計されて出力されている。さらに勤務実績データ集計部117は、集計期間中の全作業員U2の勤務時間の合計値を1日分の規定の勤務時間(例えば8時間。)で除した値を算出し、人工MDayとして出力する。勤務実績データ集計部117の出力内容はこれに限定されず、例えば出勤簿として必要な情報をさらに追加して、あるいは不要な情報を取り除いて出力することとしてもよい。
また、本実施形態においては、勤務実績データ集計部117は、工事ごとにページを分けて勤務実績データの集計をして出力しているが、これに限定されない。例えば、勤務実績データ集計部117は、作業員U2ごとにページを分けて勤務実績データの集計をして出力するように構成されていてもよい。この場合、勤務実績データ集計部117は、勤務実績データの集計期間SPer、集計対象の作業員U2の作業員氏名、及び工事ごとの勤務実績を日ごとに集計して出力する。
<賃金算出処理>
管理者U1の操作に応じて第1ユーザー装置が起動され、賃金算出処理を開始させる操作が行われることにより、賃金算出処理が開始される。賃金算出処理を開始すると賃金算出部119は、管理者U1による算出期間を示す情報の入力を受け付ける画面を表示する。賃金算出部119は、算出期間を示す情報として例えば「2018年12月」などの処理対象の月を指定する情報の入力を受け付ける。
そして賃金算出部119は、工事データ記録部130に記録されている勤務実績データから、当該入力を受け付けた算出期間に関する勤務実績データを抽出する。
その後に賃金算出部119は、当該抽出した勤務実績データに基づいて作業員U2ごとの勤務日数、勤務時間などの賃金の支給額を算出する基礎となる値を取得し、当該取得した値に基づいて作業員U2ごとの賃金の支給額を算出し、第1ユーザー装置ディスプレイ150、プリンター170により当該算出結果を出力して処理を終了する。
これにより、管理者U1は当該出力結果を賃金台帳として活用することができるので、管理業務の一環として賃金台帳を作成する管理者U1の負担が軽減される。
賃金算出部119は、例えば工事データ記録部130にあらかじめ記録されている作業員U2ごとの基本給の額、人日単価あるいは時間単価の額と出勤日数及び勤務時間とに基づいて賃金の支給額を算出し、さらに工事データ記録部130にあらかじめ記録されている作業員U2ごとの控除額を差し引いた額を各作業員U2への賃金の最終的な支給額(差引支給額)として算出する。
図6Cは、賃金算出部119による出力内容の一例であり、賃金の算出期間CPer及び作業員U2ごとの賃金の支給額を含む情報Wagが算出されて出力されている。賃金算出部119の出力内容はこれに限定されず、例えば賃金台帳として必要な情報をさらに追加して、あるいは不要な情報を取り除いて出力することとしてもよい。
以上説明したように、本発明の工事労務管理システムによれば、作業員等が勤務実績データを作成する際の負担を生じさせない工事労務管理システムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、出来高データ受付処理S120及び工事データ記録処理S140、あるいは勤務実績データ取得・表示処理S300及び勤務実績データ提供処理S320は、工事期間後に実行されてもよい。
あるいは例えば、勤務実績データ提供処理S320は、管理者U1の操作によらずにサーバー30が所定の頻度で自動的に実行するように構成されていてもよい。この場合、勤務実績データ取得・表示処理S300と勤務実績データ提供処理S320とは一連の処理としてではなく、それぞれ別個の処理として実行される。
10…第1ユーザー装置、111…工事予定データ受付部、113…出来高データ受付部、115…出力制御部、117…勤務実績データ集計部、119…賃金算出部、130…工事データ記録部、30…サーバー、311…勤務実績データ提供部、313…日時情報提供部、330…勤務実績データ記録部、50…第2ユーザー装置、511…勤務実績データ受付部、513…勤務実績データ送信部、515…表示制御部、590…撮像部。

Claims (5)

  1. 第1ユーザー装置と、第2ユーザー装置と、サーバーとを備えるコンピューターネットワークシステムにおいて、
    前記第1ユーザー装置は、
    工事の作業員の勤務状態を管理する管理者による、該工事を識別する情報、該工事の予定される工事期間を示す情報、該工事を担当する該作業員を識別する情報及び、該作業員ごとの予定される工事時間の長さを示す情報を含む工事予定データの入力を受け付ける工事予定データ受付部と、
    前記管理者による、前記工事ごとの工事出来高を示す情報を含む出来高データの入力を受け付ける出来高データ受付部と、
    前記工事予定データと前記出来高データとを対応付けて記録する工事データ記録部とを有し、
    前記第2ユーザー装置は、
    各前記作業員による、該作業員を識別する情報と、該作業員の勤務開始日時又は勤務終了日時を示す情報と、前記工事を識別する情報とを含む勤務実績データの入力を受け付ける勤務実績データ受付部と、
    前記勤務実績データ受付部が受け付けた前記勤務実績データを前記サーバーに送信する勤務実績データ送信部とを有し、
    前記サーバーは、
    前記第2ユーザー装置から受信した前記勤務実績データを記録する勤務実績データ記録部と、
    前記勤務実績データ記録部に記録されている前記勤務実績データの全部又は一部を前記第1ユーザー装置に提供する勤務実績データ提供部とを有し、
    前記第1ユーザー装置は、
    前記工事データ記録部に記録されている前記工事予定データ及び該工事予定データに対応付けられた前記出来高データを取得して、該取得された工事予定データに含まれる前記工事を識別する情報が示す工事に関する、該工事を担当する前記作業員ごとの勤務実績データを前記勤務実績データ提供部により提供された勤務実績データから抽出し、該工事の出来高データと該抽出された該工事を担当する該作業員ごとの勤務実績データとを併せて出力する出力制御部を有することを特徴とする工事労務管理システム。
  2. 請求項1に記載の工事労務管理システムにおいて、
    前記第1ユーザー装置は、前記勤務実績データに基づいて、所定期間の前記作業員の勤務実績を集計して出力する勤務実績データ集計部を有することを特徴とする工事労務管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の工事労務管理システムにおいて、
    前記第1ユーザー装置は、前記勤務実績データに基づいて、所定期間の前記作業員それぞれの賃金の額を算出して、該算出された賃金の額を含む情報を出力する賃金算出部を有することを特徴とする工事労務管理システム。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の工事労務管理システムにおいて、
    前記サーバーは、前記第2ユーザー装置に現在の日時に関する情報を提供する日時情報提供部を有し、
    前記第2ユーザー装置は、前記日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づいて現在の日時を表示する表示制御部を有し、
    前記勤務実績データ受付部は、前記日時情報提供部から現在の日時に関する情報の提供を受けることができたことを条件として前記作業員による勤務実績データの入力を受け付けるように構成されているとともに、前記勤務実績データの入力を受け付ける際には該日時情報提供部から提供を受けた現在の日時に関する情報に基づく日時を該作業員の前記勤務開始日時又は前記勤務終了日時を示す情報として勤務実績データの入力を受け付けるように構成されていることを特徴とする工事労務管理システム。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の工事労務管理システムにおいて、
    前記第2ユーザー装置は撮像部を有し、
    前記勤務実績データ受付部は、第2ユーザーによる勤務開始時間の入力を受け付ける際及び勤務終了時間の入力を受け付ける際の両方又はいずれか一方において、前記撮像部に前記第2ユーザー装置の周辺の映像を撮像させるように構成されており、
    前記勤務実績データ送信部は、前記撮像部が撮像した映像を含む前記勤務実績データを前記サーバーに送信するように構成されていることを特徴とする工事労務管理システム。
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