JP2020139797A - 片側開放型磁気共鳴装置のための磁気回路 - Google Patents
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Description
本実施の形態では、単純な構造を有する磁石パーツ(例えば立方体、直方体。磁石ブロックとも呼ぶ。)を複数用いて特徴のある配置を行うことで、二重円筒タイプの磁気回路と同程度の探査深度(すなわち、センサ表面と感度範囲の中心との距離)、同程度の磁束密度及び同程度の大きさを有する感度領域を実現する。
図3に、本実施の形態で示す磁気回路の第1の基本形を示す。図3の左側は、この磁気回路の正面図を示しており、8つのAブロックで、中央のAブロックを、一辺160mmの正方形で囲うように配置している。但し、中央のAブロックを囲う8つのAブロックは、隙間をあけて配置されている。Aブロック間の間隔は20mmとなっている。ここで、中央のAブロックの中心を原点に設定し、X1軸とX1軸と垂直なY軸とを設定している。また、中央のAブロックの中心を通り、右上のAブロックの中心を通る直線方向にX2軸を設定している。これは、図1のような磁気回路でない限り、X1軸とX2軸方向では、感度領域が異なるからである。
図4に、本実施の形態で示す磁気回路の第2の基本形を示す。図4は、この磁気回路の正面図を示しており、8つのAブロックを、それらの中心が半径60mmの円の円周上に均等間隔に載るように配置して、当該円の中心に1つのAブロックを配置している。これによって全体は一辺160mmの正方形に収まるようになっている。図4では、円周上に配置されている8つのAブロックに大きな間隔が設けられているように示されているが、これはあくまで形状を把握しやすくするためで、実際に設けられる間隔は図に示されているように非常に小さい。なお、9つのAブロックの磁化方向は、この例でもZ軸の正方向と同じである。
図5に、本実施の形態で示す磁気回路の第3の基本形を示す。図5は、この磁気回路の正面図を示しており、中央にAブロックを1つ配置し、それを囲うように4つのDブロックを組み合わせて配置している。4つのDブロックは、隙間なく中央のAブロックを囲んでいる。これによって、第3の基本形でも、全体は一辺160mmの正方形に収まるようになっている。なお、1つのAブロック及び4つのDブロックの磁化方向は、この例でもZ軸の正方向と同じである。
図6に、本実施の形態で示す磁気回路の第4の基本形を示す。図6は、この磁気回路の正面図を示しており、中央にAブロックを1つ配置し、それを囲うように4つのCブロックを組み合わせて配置している。第4の基本形でも、全体は一辺160mmの正方形に収まるようになっているが、Cブロックは、Dブロックより小さいので、四隅にAブロック1つ分欠けた部分が生じている。この四隅において囲いが薄くなるが、中央のAブロックは、4つのCブロックによって隙間なく囲われている。なお、1つのAブロック及び4つのCブロックの磁化方向は、この例でもZ軸の正方向と同じである。
図7に、本実施の形態で示す磁気回路の第1の発展形を示す。図7は、この磁気回路の正面図を示しており、中央にAブロックを1つ配置し、それを囲うように4つのBブロックを組み合わせて配置している。但し、囲うだけではなく、4つのBブロックの各々に、突起部(T1乃至T4)が設けられている。図7では、全体は一辺160mmの正方形に収まらないが、中央のAブロックを囲う部分は160mmの正方向に収まるようになっており、各Bブロックについて、Cブロック分だけ外側に突き出ている。なお、基本形4と比較すれば、突起部T3に示したように、Dブロック分だけ追加された形になっている。
図1に示した従来例と、基本形1乃至4と、発展形1とについて、静磁場シミュレーションを行って、磁石端面から離れた空間の静磁場ベクトルのz軸成分(Bz)を記録した。なお、永久磁石の物性としては、保持力1000000A/m、残留磁束密度1.3Tとした。
発展形1の知見を基本形1に適用すると、図10に示した応用例1に係る磁気回路が得られる。図10は、正面図を示したものであって、中央のAブロックを、8つのAブロックで矩形をなすように隙間を空けて囲うのは基本形1と同じである。これに加えて、突起部となるAブロックP1乃至P4を、8つのAブロックで構成する矩形の各角に、8つのAブロックによる囲いより外側に突き出るように隙間をあけて設けている。隙間は空いているが、概形は発展形1と同様であり、矩形の各辺に沿って、突起部P1乃至P4がそれぞれ延びている。応用例1も、正面図においては、中央のAブロックを対称の中心とする点対称の図形となっている。
このように大きな磁石ブロックの一部ではなく、独立した磁石ブロックを用いた突起部であっても、同様の効果が期待される。
発展形1の知見を基本形3に適用すると、図11に示した応用例2に係る磁気回路が得られる。図11は、正面図を示しており、中央のAブロックを4つのDブロックにより隙間なく囲うのは基本形3と同じである。これに加えて、突起部となるAブロックP1乃至P4を、4つのDブロックで構成する矩形の各角に、4つのDブロックによる囲いより外側に突き出るように隙間をあけて設けている。隙間は空いているが、概形は発展形1と同様であり、矩形の各辺に沿って、突起部P1乃至P4がそれぞれ延びている。応用例2も、正面図においては、中央のAブロックを対称の中心とする点対称の図形となっている。
発展形1をさらに変形することも考えられる。図12に応用例3に係る磁気回路の正面図を示す。この例では、中央のAブロックを、4つのBブロックではなく、2つのBブロックB1及びB3と2つのDブロックD1及びD2を組み合わせて囲う。但し、DブロックB1及びB2については、組み合わせるとその一部が突起部T5及びT6となる。一方、Dブロックについては、突起部になる部分がないので、代わりに間隔をあけて、Dブロックそれぞれに、Aブロックからなる突起部P2又はP4を設ける。
発展形1を別の形態に変形することも考えられる。図13に応用例4に係る磁気回路の正面図を示す。この例では、中央のAブロックを、4つのBブロックで、隙間をあけて囲うものである。これまでは、Bブロックをそれぞれ隣接する他の2つのBブロックと接するように配置して隙間を作らないようにしていたが、応用例4では、隙間を設けている。これによって、発展形1よりも突起部T7乃至T9の長さが長くなる。
上では単純な形状として直方体及び立方体の磁石ブロックを用いる例を示したが、単純な形状としてL字の磁石ブロックを採用するようにしても良い。
Claims (10)
- 所定の軸方向に磁化された第1の磁石と、
前記第1の磁石を囲うように配置され、前記第1の磁石と同一方向に磁化されている複数の第2の磁石と、
を有し、
前記第1の磁石は、当該第1の磁石の先端が、前記複数の第2の磁石の先端よりも前記所定の軸方向とは逆方向に所定のオフセットをもって配置され、
前記複数の第2の磁石の少なくとも一部の第2の磁石は、前記第1の磁石の囲いより外側に突き出た部分を有する
片側開放型磁気共鳴装置のための磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石は、前記第1の磁石を対称の中心とする点対称となるように配置される
請求項1記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石は、少なくとも一部に隙間を設けて、又は隙間なく前記第1の磁石を囲うように配置される
請求項1又は2記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石は、四辺以上の多辺形又は円形で囲うように配置される
請求項1乃至3のいずれか1つ記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石より外側に配置され、前記第1の磁石と同一方向に磁化されており、前記複数の第2の磁石の数より少ない数の複数の第3の磁石
をさらに有する請求項1乃至4のいずれか1つ記載の磁気回路。 - 所定の軸方向に磁化された第1の磁石と、
前記第1の磁石を囲うように配置され、前記第1の磁石と同一方向に磁化されている複数の第2の磁石と、
前記複数の第2の磁石より外側に配置され、前記第1の磁石と同一方向に磁化されており、前記複数の第2の磁石の数以下の数の複数の第3の磁石と、
を有し、
前記第1の磁石は、当該第1の磁石の先端が、前記複数の第2の磁石の先端よりも前記所定の軸方向とは逆方向に所定のオフセットをもって配置される
片側開放型磁気共鳴装置のための磁気回路。 - 前記複数の第3の磁石は、前記複数の第2の磁石による前記第1の磁石の囲いから外側に突き出るように、前記複数の第2の磁石の少なくともいずれかとの間に隙間を設けて又は隙間なく配置されている
請求項6記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石及び前記複数の第3の磁石は、前記第1の磁石を対称の中心とする点対称となるように配置される
請求項6又は7記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石は、少なくとも一部に隙間を設けて、又は隙間なく前記第1の磁石を囲うように配置される
請求項6乃至8のいずれか1つ記載の磁気回路。 - 前記複数の第2の磁石は、四辺以上の多辺形又は円形で囲うように配置される
請求項6乃至9のいずれか1つ記載の磁気回路。
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JP2019034482A JP7210015B2 (ja) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | 片側開放型磁気共鳴装置のための磁気回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005118098A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2006218324A (ja) * | 2006-05-12 | 2006-08-24 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 静磁界調整方法およびmri装置 |
JP2008268133A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 片側開放型磁気回路 |
JP2013137325A (ja) * | 2005-11-03 | 2013-07-11 | Aspect Imaging Ltd | 磁気共鳴装置を囲繞する自己固定ケージおよびその方法 |
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2019
- 2019-02-27 JP JP2019034482A patent/JP7210015B2/ja active Active
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