JP2020139729A - 換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる換気システムの提供。【解決手段】 窓1と熱交換器2とを備え、窓1は、外側仕切体3と内側仕切体4を有し、外側仕切体3の内側面と内側仕切体4の外側面に沿うように空気が流れることで内側仕切体4から逃げる熱を回収するものであり、熱交換器2は、内気の熱を回収するものであり、外気を、窓1を通してから熱交換器2に通すか又は熱交換器2に通してから窓1に通すことで、内側仕切体4から逃げる熱と内気の熱を回収して室内に取り入れ、熱交換器2で熱が奪われた内気を室外に排出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、冷暖房負荷を抑えることのできる換気システムに関する。
建物の室内環境は、空調設備で制御していたが、窓からの熱の出入りが多く電気代がかかるため、経済的に優れたものが求められていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる換気システムの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による換気システムは、窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、外側仕切体の内側面と内側仕切体の外側面に沿うように空気が流れることで内側仕切体から逃げる熱を回収するものであり、熱交換器は、内気の熱を回収するものであり、外気を、窓を通してから熱交換器に通すか又は熱交換器に通してから窓に通すことで、内側仕切体から逃げる熱と内気の熱を回収して室内に取り入れ、熱交換器で熱が奪われた内気を室外に排出することを特徴とする。
請求項2記載の発明による換気システムは、窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、内側仕切体の外側面と外側仕切体の内側面に沿うように空気が流れることで外側仕切体から入ってくる熱を回収するものであり、熱交換器は、外気の熱を回収するものであり、内気を、熱交換器に通してから窓に通すか又は窓に通してから熱交換器に通すことで、外側仕切体から入ってくる熱と外気の熱を回収して室外に排出し、熱交換器で熱が奪われた外気を室内に取り入れることを特徴とする。
請求項1記載の発明による換気システムは、窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、外側仕切体の内側面と内側仕切体の外側面に沿うように空気が流れることで内側仕切体から逃げる熱を回収するものであり、熱交換器は、内気の熱を回収するものであり、外気を、窓を通してから熱交換器に通すか又は熱交換器に通してから窓に通すことで、内側仕切体から逃げる熱と内気の熱を回収して室内に取り入れ、熱交換器で熱が奪われた内気を室外に排出することで、窓から室内の熱が逃げるのを抑えられ、加えて熱交換器でも室内の熱を回収することで窓の働きを補完するので、暖房負荷を抑えることができる。
請求項2記載の発明による換気システムは、窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、内側仕切体の外側面と外側仕切体の内側面に沿うように空気が流れることで外側仕切体から入ってくる熱を回収するものであり、熱交換器は、外気の熱を回収するものであり、内気を、熱交換器に通してから窓に通すか又は窓に通してから熱交換器に通すことで、外側仕切体から入ってくる熱と外気の熱を回収して室外に排出し、熱交換器で熱が奪われた外気を室内に取り入れることで、窓から室外の熱が入ってくるのを抑えられ、加えて熱交換器でも外気の熱を回収することで窓の働きを補完するので、冷房負荷を抑えることができる。
本発明の換気システムの第1実施形態を示す模式図である。 同換気システムの縦断面図である。 同換気システムの窓の上部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の換気システムの第2実施形態を示す模式図である。 本発明の換気システムの第3実施形態を示す模式図である。 同換気システムの縦断面図である。 同換気システムの窓の上部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の換気システムの第4実施形態を示す模式図である。 本発明の換気システムの参考例を示す模式図である。 (a)は冷暖房負荷の計算に用いた部屋のモデルを示し、(b)は窓のモデルを示す。 冷暖房負荷の計算に用いた換気システムの換気経路のパターンを示す図である。 単なる二重窓を設置した場合と比較した冷暖房負荷割合を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態のうち、第1実施形態(図1〜3)と第3実施形態(図5〜7)は請求項1記載の発明の実施形態に相当し、第2実施形態(図4)と第4実施形態(図8)は請求項2記載の発明の実施形態に相当する。
図1〜3は、本発明の換気システムの第1実施形態を示している。本実施形態は、オフィスビルの換気システムに適用したものであって、冬期における運転状態を示している。本換気システムは、図1に示すように一側の壁に設置された窓(カーテンウォール)1と、天井裏に設置した熱交換器2及び空調機5と、他側の壁に設置した給排気口6と、天井に設置した空気取入・吹出口7,7と、それらを天井裏で繋ぐダクト8a,8b,8c,8dとを備えている。
窓1は、図2,3に示すように、外側ガラス(外側仕切体)3を装着した外窓9と内側ガラス(内側仕切体)4を装着した内窓10とを備える二重窓となっており、外窓9と内窓10間の中間層11に整流体としてのブラインド12が上方から吊り下げて設置してある。
外窓9は、図3に示すように、上枠13の外側ガラス3より室外側の底壁に通気口15aを形成し、中間の縦壁に通気口15b,15bを形成し、外側ガラス3より室内側の底壁に通気口15cを形成することで、上枠13に室外空間からブラインド12より室外側の中間層11に連通する通気部14が設けてある。同通気部14は室外側の通気口15aが下向きに開口して設けてあり、室内側の通気口15cは外側ガラス3に向けて斜め下向きに設けてある。
内窓10は、上枠16の室外側壁と上壁とに通気口20a,20bを形成することで、上枠16にブラインド12より室内側の中間層11より天井裏の空間に連通する通気部17が設けてあり、通気口20bには熱交換器2に通じるダクト8aが連結されている。
内窓10の通気部17と熱交換器2とを繋ぐダクト8aには、図2に示すように、正逆回転自在なファン18を備えており、冬期にはファン18を回転させて空気を熱交換器2側に引っ張ることで、窓1を空気が室外側から室内側に向けて流れるようにする。外窓9の通気部14より流入した冷たい外気は、通気部14室内側の通気口15cが内周側に向けて開口して設けてあることで、図2中の矢印に示すように、外側ガラス3の室内側面に沿うように下向きに流出する。その後、冷たい外気はコールドドラフトにより中間層11の下まで流れてから折り返し、内側ガラス4から室内の熱が伝わることで暖められ、内側ガラス4の室外側面に沿って上昇し、この間に内側ガラス4から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。また、窓1に日射を受ける場合は、このように中間層11内を外気が外側ガラス3の内側面と内側ガラス4の外側面に沿うように流れる間に、日射熱を取得することができる。その後、暖められた外気は内窓10上部の通気部17を通り、ダクト8aを通って熱交換器2へと送られる。0℃であった外気は、このように窓1の中間層11を通る間に日射熱を取得するとともに内側ガラス4から室内の熱を回収することで、12℃に暖められる。
熱交換器2では、上記のように窓1を通過することで暖められた外気と、空気取入・吹出口7より取り込んだ内気とを熱交換させることで、窓1を通過することで暖められた外気に内気の熱を回収させる。これにより、12℃であった外気はさらに18.5℃に暖められる。そうして暖められた外気は、空調機5により30℃に暖められて空気取入・吹出口7より室内に流出する。外気を18.5℃まで暖めてから空調機5に供給するので、空調機5の負荷を低減することができる。
熱が奪われた内気は、給排気口6より室外に放出される。
以上に述べたように本換気システムは、中間層11内を外側ガラス3と内側ガラス4に沿うように迂回して外気が流れることで、日射熱を取得できるとともに、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなり、これにより空気が流入する方向とは逆方向である室内側から室外側への熱輸送が妨げられ、非常に高い断熱性が得られる。さらに、窓1を通過させることで熱を回収した外気を内気と熱交換させることで、内気の熱も回収して室内に戻すことができるので、窓1の機能を補完してより一層の暖房負荷の低減が図られる。
空調機5は、本換気システムと別に設けることもできる。すなわち、換気システムには空調機を有さず、熱交換器2から出た外気をそのまま室内に導入することもできる。
また、図1に示すように、外気を通すダクトに熱交換器2をショートカットするショートカットダクト19を設けておき、窓1に強い日射を受けたときに窓1を通過した外気の温度が室内温度より高くなったときに、このショートカットダクト19を通すことで熱交換器2を通さずに空調機5に通してから室内に導入してもよいし、熱交換器2も空調機5も通さずに直接室内に導入してもよい。例えば、窓1を通過した外気の温度が室内温度20℃よりも高い22℃であった場合には、熱交換器2をショートカットして空調機5に流し、空調機5で30℃に調整して室内に導入する。また、窓1を通過した外気の温度が30℃であった場合は、熱交換器2及び空調機5をショートカットして直接室内に導入する。
図4は、本発明の換気システムの第2実施形態を示している。本実施形態は、第1実施形態と同様に、オフィスビルの換気システムに適用したものであって、夏期における運転状態を示している。第2実施形態の換気システムは、第1実施形態と装置の構成は全く同じで、ファン18を逆回転することで、空気の流れる向きを第1実施形態とは逆向きにしている。
熱交換器2は、給排気口6より導入した暖かい外気と、空気取入・吹出口7より導入した冷たい内気とを熱交換することで、外気の熱を回収する。これにより、30℃であった外気は26℃に冷やされ、その後、空調機5により20℃に冷やされて空気取入・吹出口7より室内に流出する。
熱交換器2で外気の熱を回収した内気は、ダクト8aを通じて窓1の中間層11のブラインド12の室内側に導入される。この空気は、室外よりも温度が低いので、内側ガラス4の室外側面に沿って下向きに流れ、その後、中間層11の下部で折り返し、外側ガラス3等の熱が伝わることで外側ガラス3の室内側面に沿って上昇し、この間に外側ガラス3を通じて室外から室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。その後、外窓9の通気部14を通って空気が室外に放出される。空気が通気部14を通過する際、上枠13を伝って室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。そして、空気が室外に放出されることで、外側ガラス3や上枠13から回収した熱を室外に捨てる。このように室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、窓1を通じて室内に入ってこようとする熱を排出することができ、これにより空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれる。
このように本実施形態の換気システムは、中間層11内を外側ガラス3と内側ガラス4に沿うように迂回して内気が流れることで、室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、窓1を通じて室内に入ってこようとする熱を排出することができ、これにより空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、非常に高い断熱性が得られる。さらに、熱交換器2により外気の熱を回収して室外に捨てることで、窓1の機能を補完してより一層の冷房負荷の低減が図られる。
図5〜7は、本発明の換気システムの第3実施形態を示している。本実施形態は、住宅の換気システムに適用したものであって、冬期における運転状態を示している。本換気システムは、図5に示すように一側の壁に設置された窓1と、天井裏に設置した熱交換器2と、一側の壁に設置した給排気口6,6と、天井に設置した空気取入・吹出口7と、それらを天井裏で繋ぐダクト8a,8b,8c,8dとを備えている。空調機5は、換気システムと別に設けてある。
窓1は、図6,7に示すように、外窓9と内窓10とを備える二重窓となっており、外窓9と内窓10間の中間層に整流体としてのブラインド12が上方から吊り下げて設置してある。
図7に示すように、外窓9の上枠13の室内側の額縁には、天井裏の空間からブラインド12より室外側の中間層11に連通する通気部14が設けてあり、通気部14は内周側に向けて開口して設けてある。通気部14には、熱交換器2に通じるダクト8cが連結してある。
内窓10は、上枠16に室内外方向に連通する通気部17が設けてある。
熱交換器2は、図6に示すように、給排気口6より導入した冷たい外気と、空気取入・吹出口7より取り込んだ内気とを熱交換し、内気の熱を回収する。これにより、0℃であった外気は16℃に暖められる。そうして内気の熱を回収した外気は、先に述べたダクト8cと通気部14を介して外窓9とブラインド12の間の中間層11に導かれる。
中間層11に入った外気は、通気部14が内周側に向けて開口して設けてあることで、図6中の矢印に示すように、外側ガラス3の室内側面に沿うように下向きに流出する。その後、冷たい外気はコールドドラフトにより中間層11の下まで流れてから折り返し、内側ガラス4から室内の熱が伝わることで暖められ、内側ガラス4の室外側面に沿って上昇し、この間に内側ガラス4から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。また、このように中間層11内を外気が外側ガラス3の内側面と内側ガラス4の外側面に沿うように流れることで、日射熱を取得することができる。その後、暖められた外気は内窓10上部の通気部17を通り、室内に流出する。16℃であった外気は、このように窓1の中間層11を通る間に日射熱を取得するとともに内側ガラス4から室内の熱を回収することで、18.5℃に暖められる。
このように本換気システムは、中間層11内を外側ガラス3と内側ガラス4に沿うように迂回して外気が流れることで、日射熱を取得できるとともに、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなり、これにより空気が流入する方向とは逆方向である室内側から室外側への熱輸送が妨げられ、非常に高い断熱性が得られる。さらに、熱交換器2により外気を内気と熱交換させることで、内気の熱を回収してから窓1を通過させることで、内気の熱も回収して室内に戻すことができるため、窓1の機能を補完してより一層の暖房負荷の低減が図られる。
図8は、本発明の換気システムの第4実施形態を示している。本実施形態は、第3実施形態と同様に、住宅用の換気システムに適用したものであって、夏期における運転状態を示している。第4実施形態の換気システムは、第3実施形態と装置の構成は全く同じで、ファン18を逆回転することで、空気の流れる向きを第3実施形態と逆向きにしている。
窓1には、内窓10の通気部17を通じてブラインド12より室内側の中間層11に内気が流入し、この空気は室外よりも温度が低いので、内側ガラス4の室外側面に沿って下向きに流れ、その後、中間層11の下部で折り返し、外側ガラス3等の熱が伝わることで外側ガラス3の室内側面に沿って上昇し、この間に外側ガラス3を通じて室外から室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。これにより、25℃であった内気が27℃に暖められる。
その後、窓1から熱を回収した内気は熱交換器2へと送られ、熱交換器2で外気と熱交換することで外気の熱を回収する。これにより、27℃であった内気は29℃に暖められ、給排気口6より室外に排出される。一方、熱が奪われた外気は、30℃から28℃に冷やされて空気取入・吹出口7より室内に流入する。
このように本実施形態の換気システムは、中間層11内を外側ガラス3と内側ガラス4に沿うように迂回して内気が流れることで、室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、窓1を通じて室内に入ってこようとする熱を排出することができ、これにより空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、非常に高い断熱性が得られる。さらに、熱交換器2により外気の熱を回収して室外に捨てることで、窓1の機能を補完してより一層の冷房負荷の低減が図られる。
本実施形態の換気システムは、図8に示すように、内気を通すダクトに熱交換器2をショートカットするショートカットダクト19を設けておき、窓1に強い日射を受けたときに窓1を通過した内気の温度が外気温度より高くなったときに、このショートカットダクト19を通すことで熱交換器2を通さずに直接室外に排出してもよい。例えば、窓1を通過した内気の温度が外気温度30℃より高い32℃であった場合は、熱交換器2を通さずに直接室外に排出する。
図9は、本発明の換気システムの参考例を示している。本参考例は、第3,4実施形態と同様に住宅用の換気システムに適用したものであって、夏期における運転状態を示している。本参考例は、第4実施形態と装置の構成は全く同じで、空気の流れる向きが第4実施形態と逆になっている。第1〜4実施形態では、熱が移動する方向(冬期は室内から室外、夏期は室外から室内)とは逆向きに窓1に空気を流すことで、空気の流れる方向とは逆方向の熱輸送が妨げられることを利用して窓1に断熱性を持たせていたが、本参考例では熱が移動する方向(室外から室内)と同じ向きで窓1に空気を流している。
熱交換器2は、給排気口6より導入した外気と空気取入・吹出口7より導入した内気とを熱交換させ、外気の熱を回収する。これにより、30℃であった外気が26℃に冷やされる。熱を回収した内気は、29℃に暖められて給排気口6より室外に排出される。
熱交換器2を通ることで熱が奪われた外気は、ブラインド12室外側の中間層11に導かれ、外側ガラス3の室内側面に沿うように下向きに流出する。その後、コールドドラフトにより中間層11の下まで流れてから折り返し、内側ガラス4の室外側面に沿って上昇し、この間に内側ガラス4から室外に逃げる冷熱を空気の流れによって回収する。その後、内窓10上部の通気部17を通り、室内に流出する。
このように本実施形態の換気システムは、熱交換器2で熱が奪われた外気を窓1に通し、外側ガラス3の内側面と内側ガラス4の外側面に沿うように迂回して空気が流れることで、内側ガラス4から逃げる冷熱を回収して室内に取り入れ、外気の熱を回収した内気を室外に排出することで、室内が涼しく保たれ、冷房負荷を低減することができる。本参考例は、図5に示す第3実施形態と同じ構成で、空気の流れる向きも同じままで、夏期も断熱効果が得られるので、低コストである。本実施形態は、窓1が北向きに設けてあるなど、窓1に強い日射を受けない場合に効果的である。
本発明の効果を確認するため、本発明の換気システムを採用した場合に冷暖房負荷をどの程度削減できるか計算した結果を以下に説明する。計算には、市販の熱換気回路網計算ソフトであるTRNSYS17を使用した。
図10(a)は、計算に用いた部屋のモデルを示している。同図に示すように、部屋は南面全体に窓1が設けられ、窓1の大きさは幅1690mm×高さ1370mm、部屋の大きさは幅1690mm×高さ1370mm×奥行3000mmとし、周壁は断熱境界とした。
図10(b)は、計算に用いた窓1のモデルを示している。外窓9はアルミサッシ+単板ガラス(外側ガラス)、内窓10は樹脂サッシ+複層ガラス(内側ガラス)、中間層11にはハニカムブラインド12を設置するものとした。窓1を流れる空気の流量は、12m/hとした。
図11は、計算に用いた換気システムの換気経路のパターンを示している。図11(a)に示す実施例1は、図1に示す第1実施形態と同様に、外気を窓に通してから熱交換器に通し、その後に室内に導入するもの、図11(b)に示す実施例2は、図4に示す第2実施形態と同様に、内気を熱交換器に通してから窓に通し、その後に室外に排出するもの、図11(c)に示す実施例3は、図5に示す第3実施形態と同様に、外気を熱交換器に通してから窓に通し、その後に室内に導入するもの、図11(d)に示す実施例4は、図8に示す第4実施形態と同様に、内気を窓に通してから熱交換器に通し、その後に室外に排出するもの、図11(e)に示す参考例1は、図9に示す参考例と同様に、外気を熱交換器に通してから窓に通し、その後に室内に導入するものである。図11(f)に示す比較例1は、外気も内気も通さない単なる二重窓である。
計算条件としては、寒冷地代表地点として札幌、温暖地代表地点として宮崎を選定し、上記の実施例と参考例と比較例について、代表的な下記の一日の暖房・冷房負荷をそれぞれ計算した。
・寒冷地(札幌) 2月19日 日平均気温−9.9℃
・温暖地(宮崎) 7月22日 日平均気温30.9℃
図12は、実施例と参考例と比較例について計算した冷暖房負荷の値に基づき、単なる二重窓を設置した場合(比較例1)の冷暖房負荷を100%として、実施例及び参考例の暖房・冷房負荷の割合をグラフ化したものである。
同図より明らかなように、実施例1及び実施例3によれば、単なる二重窓を設置した場合(比較例1)と比較して、暖房負荷を抑えられることが分かる(削減率は、実施例1で51%、実施例3で36%)。外気を窓に通してから熱交換器に通す実施例1と、外気を熱交換器に通してから窓に通す実施例3との比較では、窓に先に通す実施例1の方が暖房負荷を抑える効果が高い。
また、実施例2及び実施例4によれば、単なる二重窓を設置した場合(比較例1)と比較して、冷房負荷を抑えられることが分かる(削減率は、実施例2で20%、実施例4で14%)。内気を熱交換器に通してから窓に通す実施例2と、内気を窓に通してから熱交換器に通す実施例4との比較では、熱交換器に先に通す実施例2の方が冷房負荷を抑える効果が高い。
また、参考例1についても、実施例2,4よりは劣るものの、冷房負荷を抑える効果が確認できた。
以上に述べたように本換気システム(第1、第3実施形態)は、窓1と熱交換器2とを備え、窓1は、外側仕切体(外側ガラス)3と内側仕切体(内側ガラス)4を有し、外側仕切体3の内側面と内側仕切体4の外側面に沿うように空気が流れることで内側仕切体4から逃げる熱を回収するものであり、熱交換器2は、内気の熱を回収するものであり、外気を、窓1を通してから熱交換器2に通すか又は熱交換器2に通してから窓1に通すことで、内側仕切体4から逃げる熱と内気の熱を回収して室内に取り入れ、熱交換器2で熱が奪われた内気を室外に排出することで、窓1から室内の熱が逃げるのを抑えられ、加えて熱交換器2でも室内の熱を回収することで窓1の働きを補完するので、暖房負荷を抑えることができる。
本換気システム(第2、第4実施形態)は、窓1と熱交換器2とを備え、窓1は、外側仕切体(外側ガラス)3と内側仕切体(内側ガラス)4を有し、内側仕切体4の外側面と外側仕切体3の内側面に沿うように空気が流れることで外側仕切体3から入ってくる熱を回収するものであり、熱交換器2は、外気の熱を回収するものであり、内気を、熱交換器2に通してから窓1に通すか又は窓1に通してから熱交換器2に通すことで、外側仕切体3から入ってくる熱と外気の熱を回収して室外に排出し、熱交換器2で熱が奪われた外気を室内に取り入れることで、窓1から室外の熱が入ってくるのを抑えられ、加えて熱交換器2でも外気の熱を回収することで窓1の働きを補完するので、冷房負荷を抑えることができる。
第1実施形態(図1)及び第2実施形態(図4)は、ダクトの配管スペースが取れる比較的大きなオフィスビル等に適しており、第3実施形態(図5)及び第4実施形態(図8)は、配管スペースが取れず、なるべくダクト配管をしたくない比較的小さな住宅等に適している。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。窓の構造は適宜変更することができ、外窓と内窓とを備える二重窓に限らず、外側のガラスと内側のガラスを1つのフレーム(枠、框等)に支持した単体サッシとすることもできる。
外側仕切体は、室外空間と中間層とに仕切るものであればよく、外側ガラスの他、シャッター、雨戸、ロールスクリーン等であってもよい。内側仕切体は、中間層と室内空間とに仕切るものであればよく、内側ガラスの他、カーテン、ロールスクリーン、障子等であってもよい。
室外空間から中間層に連通する通気部、中間層から室内空間に連通する通気部はどこに形成してあってもよく、例えば縦枠や下枠に設けてあったり、上框と上枠との隙間を通気部とし、その隙間から空気が流入・流出するもの等であってもよい。
本発明の換気システムは、窓を空気が室外から室内に向けてのみ流れるもの、室内から室外に向けてのみ流れるもの、室外から室内に向けてと室内から室外にの向けての両方向に流れるものの何れであってもよい。
1 窓
2 熱交換器
3 外側ガラス(外側仕切体)
4 内側ガラス(内側仕切体)

Claims (2)

  1. 窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、外側仕切体の内側面と内側仕切体の外側面に沿うように空気が流れることで内側仕切体から逃げる熱を回収するものであり、熱交換器は、内気の熱を回収するものであり、外気を、窓を通してから熱交換器に通すか又は熱交換器に通してから窓に通すことで、内側仕切体から逃げる熱と内気の熱を回収して室内に取り入れ、熱交換器で熱が奪われた内気を室外に排出することを特徴とする換気システム。
  2. 窓と熱交換器とを備え、窓は、外側仕切体と内側仕切体を有し、内側仕切体の外側面と外側仕切体の内側面に沿うように空気が流れることで外側仕切体から入ってくる熱を回収するものであり、熱交換器は、外気の熱を回収するものであり、内気を、熱交換器に通してから窓に通すか又は窓に通してから熱交換器に通すことで、外側仕切体から入ってくる熱と外気の熱を回収して室外に排出し、熱交換器で熱が奪われた外気を室内に取り入れることを特徴とする換気システム。
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