JP2020138675A - 自転車のチェーン駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクアームの回転方向が正逆いずれの場合でも、後輪に駆動力を伝達することが可能な自転車のチェーン駆動機構をシンプルな全体構成かつ安価な製作コストで提供する。【解決手段】自転車のクランク軸12と一体回転する内スプロケット20と同軸上に外スプロケット24をクランク軸12に対して相対回転可能に並設する。また、自転車の後輪と同軸回転する内フリーホイール22と同軸上に外フリーホイール26を並設する。外スプロケット24が内スプロケット20とは逆方向に回転し、外フリーホイール26が内フリーホイール22とは逆方向に回転するように、内スプロケット20及び外スプロケット24、並びに、内フリーホイール22及び外フリーホイール26の各々にチェーン28が掛けられた構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自転車の駆動機構に関し、特に、チェーンを介して後輪に駆動力を伝達する自転車のチェーン駆動機構に関する。
広く一般に普及している自転車の駆動装置は、クランク機構とチェーン・スプロケット機構を組み合わせた構成のものがほとんどである。この種の駆動装置では、左右のクランクアームの回転に伴って周回するチェーンを介して後輪に駆動力が伝達される。
一般的な自転車は、後輪にフリーホイールが組み込まれており、左右のクランクアームが正転するときのみ、後輪の車輪軸にトルクが伝達されるように構成されている。一方、特許文献1には、クランクアームが正転するときは勿論、逆転するときにも、後輪に駆動力が伝達される自転車が開示されている。
中国特許出願公開第102582771号明細書
特許文献1に開示された自転車の駆動装置は、ベベルギヤを介して左右のクランクアームを互いに逆方向へ回転させるものである。このような構成とするには、新たな機械要素を組み込む必要があるため、全体構成が複雑化し、ひいては製作コストも増大する。
上記した課題に鑑み、本発明は、従来よりも全体構成がシンプルで、かつ、製作コストも安価ながら、クランクアームの回転方向が正逆いずれの場合でも、後輪に駆動力を伝達することが可能な自転車のチェーン駆動機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る自転車のチェーン駆動機構は、自転車のクランク軸と一体回転する内スプロケットと、前記内スプロケットと同軸上に前記クランク軸に対して相対回転可能に並設された外スプロケットと、前記自転車の後輪と同軸回転する内フリーホイールと、前記内フリーホイールと同軸上に並設された外フリーホイールと、前記外スプロケットが前記内スプロケットとは逆方向に回転し、前記外フリーホイールが前記内フリーホイールとは逆方向に回転するように、前記内スプロケット及び前記外スプロケット、並びに、前記内フリーホイール及び前記外フリーホイールの各々に掛けられたチェーンと、を備えることを特徴とする。
また、前記チェーンが、内外で異なる側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下逆側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているとともに、内外で同じ側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下同じ側のギヤ部分にそれぞれ掛けられていることを特徴とする。
あるいは、前記チェーンが、内外で同じ側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下逆側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているとともに、内外で異なる側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下同じ側のギヤ部分にそれぞれ掛けられていることを特徴とする。
また、前記内スプロケットの歯数と前記外スプロケットの歯数が同じであることを特徴とする。
さらに、先端部にペダルが設けられ、当該先端部とは反対側の基端部が前記クランク軸の左端部に固定された左クランクアームと、先端部にペダルが設けられ、当該先端部とは反対側の基端部が前記クランク軸の右端部に当該クランク軸に対して相対回転可能に取り付けられた右クランクアームと、をさらに備え、前記左クランクアームは、前記内スプロケットとともに前記クランク軸と一体回転し、前記右クランクアームは、前記左クランクアームとは逆方向に前記外スプロケットと一体回転することを特徴とする。
上記構成を有する自転車のチェーン駆動機構によれば、内外のスプロケット同士及び内外のフリーホイール同士の何れもが、常に逆方向へ回転するようにチェーンが掛けられた構成であるため、左右のクランクアームをそれぞれ内外のスプロケットと一体回転させれば、クランクアーム各々の回転方向が正逆いずれの場合にも、後輪に駆動力を伝達することが可能となる。また、このような構成は、一般的な自転車の駆動装置に使用する基本的な構成部品を一部追加し、その取り付け態様に工夫を凝らして改良を加えたものであるため、従来のように、新たな機械要素(ベベルギヤのような歯車機構)を組み込む必要もない。そのため、全体構成がシンプルで、かつ、製作コストも安価に提供できる。
実施形態に係る自転車のチェーン駆動機構の概略構成を示す(a)側面図および(b)平面図である。 チェーンの取り回しの態様とその動きを示す概略斜視図である。 チェーンの取り回しの態様の変形例1とその動きを示す概略斜視図である。 チェーンの取り回しの態様の変形例2とその動きを示す概略斜視図である。 チェーンの取り回しの態様の変形例3とその動きを示す概略斜視図である。
以下、本発明に係る自転車のチェーン駆動機構(以下、単に「駆動機構」という。)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
実施形態に係る駆動機構10は、一般的な自転車の駆動装置に用いられる基本的な構成部品を一部追加し、その部品を取り付ける態様に工夫を凝らしたものである。
図1に示すように、駆動機構10は、基本的には、一般的な自転車の駆動装置と同じ構成を有する。すなわち、図1(b)に二点鎖線で示すA−A線より上側の部分の構成は、実質的には、一般的な自転車の駆動装置と同じである。
駆動機構10は、クランク軸12を含む。クランク軸12は、自転車のフレーム(不図示)下部に固定されるボトムブラケット14の内部にベアリング(不図示)を介して軸支されている。
クランク軸12の左端部には、左クランクアーム16Lの基端部が固定されている。左クランクアーム16Lの先端部には、左ペダル18Lが回転自在に軸支されている。クランク軸12の右端部側には、スプロケット20が固定されている。クランク軸12に固定された左クランクアーム16Lとスプロケット20は、クランク軸12と一体回転する。
スプロケット20の後方には、自転車の後輪(不図示)と同軸回転するフリーホイール22が設けられている。フリーホイール22と後輪のハブ(不図示)との間には公知のラチェット機構が設けられており、トルクを一方向にのみ伝達するように構成されている。よって、後輪が前進回転する方向と同じ正方向(図1では時計方向)へフリーホイール22が回転するときのみ、後輪の車輪軸にトルクが伝達されるように構成されている。
これに対して、上記A−A線より下側の部分の構成は、一般的な自転車の駆動装置の構成とは異なっている。以下、この相違する部分の構成について詳細に説明する。
クランク軸12の右端部には、さらにもう1枚のスプロケット24が設けられている。スプロケット24は、スプロケット20と同じ構成のものが用いられている。すなわち、両スプロケット20,24の外径は同じであり、各々の外周部に形成されているギヤの歯数も同じである。以下の説明では、クランク軸12の軸方向端部側(外側)にあるスプロケット24を「外スプロケット」と、これより軸方向中央側(内側)にあるスプロケット20を「内スプロケット」として、これら2枚のスプロケット20,24を区別することとする。
外スプロケット24は、もう片方の内スプロケット20と同軸上に並設されており、ベアリングやブッシュなどの軸受け(不図示)を介して、クランク軸12の右端部に取り付けられている。したがって、外スプロケット24は、クランク軸12に対して相対回転可能となっており、かつ、隣接する内スプロケット20と同軸回転するように構成されている。
クランク軸12の右端部には、また、右クランクアーム16Rが取り付けられている。この右クランクアーム16Rの先端部には、左クランクアーム16Lと同様、右ペダル18Rが回転自在に軸支されている。一方、右クランクアーム16Rの基端部は、外スプロケット24に固定されている。すなわち、本例において、右クランクアーム16Rは、スプロケット24及び軸受け(不図示)を介して、クランク軸12の右端部に取り付けられている。このため、スプロケット24がクランク軸12に対して相対回転するときには、右クランクアーム16Rもスプロケット24とともに一体回転するような構成となっている。
後輪の車輪軸の右端部側にも、さらにもう1つフリーホイール26が設けられている。フリーホイール26は、上記のフリーホイール22と同じ構成のものが用いられている。すなわち、両フリーホイール22,26の外径は同じであり、各々の外周部に形成されているギヤの歯数も同じである。以下の説明では、車輪軸の軸方向端部側(外側)にあるフリーホイール26を「外フリーホイール」と、これより軸方向中央側(内側)にあるフリーホイール22を「内フリーホイール」として、これら2つのフリーホイール22,26を区別することとする。
外フリーホイール26は、もう片方の内フリーホイール22と同軸上に並設され、外フリーホイール22ひいては自転車の後輪と同軸回転する。外フリーホイール26と後輪の車輪軸との間にも、公知のラチェット機構が設けられており、トルクを一方向にのみ伝達するように構成されている。本例において、外フリーホイール26は、内フリーホイール22と同様、後輪が前進回転する方向と同じ正方向(図1では時計方向)へ回転するときのみ、後輪の車輪軸にトルクが伝達されるように構成されている。
上記のとおり、駆動機構10は、駆動側(フロント側)に2枚のスプロケット20,24、従動側(リア側)に2つのフリーホイール22,26の合計4つの伝動ギヤを有する構成となっている。これら4つの伝動ギヤの各々には、無端状をしたチェーン28が掛けられている。
チェーン28は、一般的な自転車の駆動装置に用いられるものより長尺なものが用いられており、以下のような態様の取り回しで、4つの伝動ギヤ各々に掛けられている。このチェーン28の取り回しの態様について、図1及び図2を参照しながら説明する。
チェーン28は、外スプロケット24の上側ギヤ部分24Uと外フリーホイール26の上側ギヤ部分26Uとの間に掛け渡されて、外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lまで折り返されている。折り返されたチェーン28は、外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lから内スプロケット20の上側ギヤ部分20Uへと掛け渡されて、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lまで折り返されている。さらに、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lから内フリーホイール22の下側ギヤ部分22Lへと掛け渡されたチェーン28が、内フリーホイール22の上側ギヤ部分22Uまで折り返されて、外スプロケット24の下側ギヤ部分24Lに掛け渡されている。
このような取り回しで、内外2枚のスプロケット20,24、内外2つのフリーホイール22,26の4つの伝動ギヤ各々に掛けられたチェーン28には、駆動側と従動側の間に、次の4つの区間に相当するチェーン部分、すなわち、上側移動部分28A、第1の斜行部分28B、下側移動部分28C及び第2の斜行部分28Dがそれぞれ形成される。
上側移動部分28Aは、外スプロケット24の上側ギヤ部分24Uと外フリーホイール26の上側ギヤ部分26Uとの間の区間を移動するチェーン部分である。第1の斜行部分28Bは、内スプロケット20の上側ギヤ部分20Uと外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lとの間の区間を斜行するチェーン部分である。下側移動部分28Cは、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lと内フリーホイール22の下側ギヤ部分22Lとの間の区間を移動するチェーン部分である。第2の斜行部分28Dは、外スプロケット24の下側ギヤ部分24Lと内フリーホイール22の上側ギヤ部分22Uとの間の区間を、上記した第1の斜行部分28Bと交差する方向へ斜行するチェーン部分である。
上記した各チェーン部分のうち、内外で同じ側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分(上側移動部分28Aと下側移動部分28C)は、それぞれ上下同じ側のギヤ部分に掛けられており、平面視と側面視いずれの場合においても並行する。一方、内外で異なる側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分(第1の斜行部分28B、第2の斜行部分28D)は、それぞれ上下逆側のギヤ部分に掛けられており、平面視と側面視いずれの場合においても互いに交差している。
上記構成からなる駆動機構10では、右クランクアーム16Rが、常に、左クランクアーム16Lとは逆方向に回転する。また、駆動側の内外両スプロケット20,24、従動側の内外両フリーホイール22,26も、常に、互いに逆方向に回転する。このような駆動機構10の動きについて、図1及び図2を参照しながら説明する。
なお、図2では、右クランクアーム16Rが正方向へ回転する場合の各伝動ギヤの回転方向及びチェーン28の移動方向を示す矢印を実線で表すことし、左クランクアーム16Lが正方向へ回転する場合の各伝動ギヤの回転方向及びチェーン28の移動方向を示す矢印を破線で表すこととする。
まずは、右クランクアーム16Rが正方向へ回転する場合の動きを説明する。
右クランクアーム16Rが正方向へ回転すると、外スプロケット24も正方向へ一体回転するため、チェーン28の上側移動部分28Aが、外フリーホイール26側から外スプロケット24側へと移動する(矢印F1)。この上側移動部分28Aの移動に伴い、外フリーホイール26が正方向へ従動回転し、その結果、後輪の車輪軸にトルクが伝達されることとなる。
外フリーホイール26が正方向へ回転すると、チェーン28の第1の斜行部分28Bは、内スプロケット20側から外フリーホイール26側へと移動する(矢印F2)。第1の斜行部分28Bが移動すると、これに伴って、内スプロケット20が逆方向へ回転し、左クランクアーム16Lも内スプロケット20と一体になって逆方向へ回転する。
内スプロケット20が逆方向へ回転すると、チェーン28の下側移動部分28Cは、内フリーホイール22側から内スプロケット20側へと移動する(矢印F3)。この下側移動部分28Cの移動に伴い、内フリーホイール22が逆方向へ従動回転し、チェーン28の第2の斜行部分28Dは、外スプロケット24側から内フリーホイール22側へと移動する(矢印F4)。第2の斜行部分28Dが移動すると、これに伴って、外スプロケット24が正方向へ回転し、右クランクアーム16Rも外スプロケット24とともに正方向へ一体回転する。このような一連の流れにより、チェーン28が無端軌道で周回移動を繰り返すこととなる。
続いて、左クランクアーム16Lが正方向へ回転する場合の動きを説明する。
左クランクアーム16Lが正方向へ回転すると、内スプロケット20も正方向へ一体回転するため、チェーン28の第1の斜行部分28Bが、外フリーホイール26側から内スプロケット20側へと移動する(矢印R1)。この第1の斜行部分28Bの移動に伴い、外フリーホイール26が逆方向へ従動回転し、チェーン28の上側移動部分28Aは、外スプロケット24側から外フリーホイール26側へと移動する(矢印R2)。
上側移動部分28Aが移動すると、これに伴って、外スプロケット24が逆方向へ回転し、右クランクアーム16Rも外スプロケット24と一体になって逆方向へ回転する。外スプロケット24が逆方向へ回転すると、チェーン28の第2の斜行部分28Dは、内フリーホイール22側から外スプロケット24側へと移動する(矢印R3)。この第2の斜行部分28Dの移動に伴い、内フリーホイール22が正方向へ従動回転し、その結果、後輪の車輪軸にトルクが伝達されることとなる。
内フリーホイール22が正方向へ従動回転すると、チェーン28の下側移動部分28Cは、内スプロケット20側から内フリーホイール22側へと移動する(矢印R4)。下側移動部分28Cが移動すると、これに伴って、内スプロケット20が正方向へ回転し、左クランクアーム16Lも内スプロケット20とともに正方向へ一体回転する。このような一連の流れにより、チェーン28が無端軌道で上記とは逆方向への周回移動を繰り返すこととなる。
このように、実施形態に係る駆動機構10によれば、内外のスプロケット20,24同士及び内外のフリーホイール22,26同士の何れもが、常に、逆方向へ回転するようにチェーン28が掛けられた構成であるため、内スプロケット20と一体回転する左クランクアーム16Lと、外スプロケット24と一体回転する右クランクアーム16Rとが互いに逆方向へ回転し、左右のクランクアーム16L,16R各々の回転方向が正逆いずれの場合にも、後輪の車輪軸にトルクが伝達されることとなる。したがって、自転車の乗員が左右のペダル18L,18Rをどのように踏み込んでも、後輪に駆動力を伝達することが可能となる。
これにより、例えば、左右のペダル18L,18Rを交互に足踏みするように踏み込む足踏み式のペダリングや、自転車の走行中にペダル18L,18Rを踏み込むポジションを変更するなど、乗員の好みに応じた幅広い態様のペダリング操作を選択できるようになる。あるいは、ペダル18L,18Rを踏み込むポジションを予め決めておき、例えば、リレー方式で競争を行うといった新たな遊びの要素が自転車に付与される。また、ペダリングの態様によって使用する筋肉が変わるので、走行時の負荷を分散できるほか、筋力トレーニングへの応用など、幅広い実用性が期待できる。
さらに、駆動機構10は、一般的な自転車の駆動装置に使用する基本的な構成部品を一部追加し、その取り付け態様に工夫を凝らして改良を加えたものであるため、上記背景技術記載の特許文献1に開示された自転車の駆動装置のように、新たな機械要素(ベベルギヤのような歯車機構)を組み込む必要もない。そのため、全体構成がシンプルで、かつ、製作コストも安価に提供できるという点でも有利である。
以上、本発明に係る自転車のチェーン駆動機構を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のように変形した形態で実施しても構わない。
なお、以下説明する変形例1〜3を示す図3〜図5においても、図2と同様、右クランクアーム16Rが正方向へ回転する場合の各伝動ギヤの回転方向及びチェーン28の移動方向を示す矢印を実線で表すことし、左クランクアーム16Lが正方向へ回転する場合の各伝動ギヤの回転方向及びチェーン28の移動方向を示す矢印を破線で表すこととする。
<変形例1>
上記実施形態において、チェーン28の取り回しは、内外で同じ側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分及び内外で異なる側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分それぞれの上下関係が逆になる態様であっても構わない。
この場合、図3に示すように、チェーン28の上側移動部分28Aは、内スプロケット20の上側ギヤ部分20Uと内フリーホイール22の上側ギヤ部分22Uとの間の区間を移動し、下側移動部分28Cは、外スプロケット24の下側ギヤ部分24Lと外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lとの間の区間を移動する。また、チェーン28の第1の斜行部分28Bは、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lと外フリーホイール26の上側ギヤ部分26Uとの間の区間を斜行し、第2の斜行部分28Dは、外スプロケット24の上側ギヤ部分24Uと内フリーホイール22の下側ギヤ部分22Lとの間の区間を、第1の斜行部分28Bと交差する方向へ斜行する。さらに、左クランクアーム16Lが正方向へ回転したときと、右クランクアーム16Rが正方向へ回転したときとで、各チェーン部分が移動(斜行)する向きが上記実施形態とは逆になる。
<変形例2>
また、上記実施形態において、チェーン28の取り回しは、内外で同じ側にあるスプロケット20,24とフリーホイール22,26各々の上下逆側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているとともに、内外で異なる側にあるスプロケット20,24とフリーホイール22,26各々の上下同じ側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているような態様であっても構わない。
この場合、図4に示すように、チェーン28の上側移動部分28Aは、外スプロケット24の上側ギヤ部分24Uと内フリーホイール22の上側ギヤ部分22Uとの間の区間を移動し、下側移動部分28Cは、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lと外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lとの間の区間を移動する。また、チェーン28の第1の斜行部分28Bは、内スプロケット20の上側ギヤ部分20Uと内フリーホイール22の下側ギヤ部分22Lとの間の区間を斜行し、第2の斜行部分28Dは、外スプロケット24の下側ギヤ部分24Lと外フリーホイール26の上側ギヤ部分26Uとの間の区間を、第1の斜行部分28Bと交差する方向へ斜行する。なお、左クランクアーム16Lが正方向へ回転したときと、右クランクアーム16Rが正方向へ回転したときの、各チェーン部分が移動(斜行)する向きは、上記実施形態と同じである。
<変形例3>
さらに、上記変形例2において、チェーン28の取り回しは、上記変形例1と同様、内外で同じ側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分及び内外で異なる側にある伝動ギヤ同士に掛けられているチェーン部分それぞれの上下関係が逆になる態様であっても構わない。
この場合、図5に示すように、チェーン28の上側移動部分28Aは、内スプロケット20の上側ギヤ部分20Uと外フリーホイール26の上側ギヤ部分26Uとの間の区間を移動し、下側移動部分28Cは、外スプロケット24の下側ギヤ部分24Lと内フリーホイール22の下側ギヤ部分22Lとの間の区間を移動する。また、チェーン28の第1の斜行部分28Bは、内スプロケット20の下側ギヤ部分20Lと内フリーホイール22の上側ギヤ部分22Uとの間の区間を斜行し、第2の斜行部分28Dは、外スプロケット24の上側ギヤ部分24Uと外フリーホイール26の下側ギヤ部分26Lとの間の区間を、第1の斜行部分28Bと交差する方向へ斜行する。さらに、左クランクアーム16Lが正方向へ回転したときと、右クランクアーム16Rが正方向へ回転したときとで、各チェーン部分が移動(斜行)する向きが上記変形例2とは逆になる。
上記した変形例1〜3のようなチェーン28の取り回しの態様であっても、上記の実施形態と同様、チェーン28が、内外のスプロケット20,24同士及び内外のフリーホイール22,26同士の何れもが、常に、逆方向へ回転するように掛けられているので、上記実施形態と同様の作用・機能を発揮することとなる。
<その他の変形例>
(1)上記実施形態では、内外両フリーホイール22,26は同じ構成のもの、すなわち、それぞれ外径及び外周部に形成されているギヤの歯数が同じであったが、必ずしも同じ構成である必要はない。
(2)上記実施形態では、左右のクランクアーム16L,16Rが水平姿勢になる回転位相のときに側面視で重なるようになっているが、両者が重なる回転位相は特に限定されるものではない。例えば、両者が重なる回転位相は、水平姿勢から45°ずれた位置に設定するなど、乗員の好みに応じて適宜設定することが可能である。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
本発明に係る自転車のチェーン駆動機構は、一般的な二輪自転車に限らず、三輪以上の自転車にも利用可能である。
10 自転車のチェーン駆動機構
20 内スプロケット
22 内フリーホイール
24 外スプロケット
26 外フリーホイール
28 チェーン

Claims (5)

  1. 自転車のクランク軸と一体回転する内スプロケットと、
    前記内スプロケットと同軸上に前記クランク軸に対して相対回転可能に並設された外スプロケットと、
    前記自転車の後輪と同軸回転する内フリーホイールと、
    前記内フリーホイールと同軸上に並設された外フリーホイールと、
    前記外スプロケットが前記内スプロケットとは逆方向に回転し、前記外フリーホイールが前記内フリーホイールとは逆方向に回転するように、前記内スプロケット及び前記外スプロケット、並びに、前記内フリーホイール及び前記外フリーホイールの各々に掛けられたチェーンと、
    を備えることを特徴とする自転車のチェーン駆動機構。
  2. 前記チェーンが、
    内外で異なる側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下逆側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているとともに、
    内外で同じ側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下同じ側のギヤ部分にそれぞれ掛けられていることを特徴とする請求項1に記載の自転車のチェーン駆動機構。
  3. 前記チェーンが、
    内外で同じ側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下逆側のギヤ部分にそれぞれ掛けられているとともに、
    内外で異なる側にあるスプロケットとフリーホイール各々の上下同じ側のギヤ部分にそれぞれ掛けられていることを特徴とする請求項1に記載の自転車のチェーン駆動機構。
  4. 前記内スプロケットの歯数と前記外スプロケットの歯数が同じであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の自転車のチェーン駆動機構。
  5. 先端部にペダルが設けられ、当該先端部とは反対側の基端部が前記クランク軸の左端部に固定された左クランクアームと、
    先端部にペダルが設けられ、当該先端部とは反対側の基端部が前記クランク軸の右端部に当該クランク軸に対して相対回転可能に取り付けられた右クランクアームと、
    をさらに備え、
    前記左クランクアームは、前記内スプロケットとともに前記クランク軸と一体回転し、
    前記右クランクアームは、前記左クランクアームとは逆方向に前記外スプロケットと一体回転することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の自転車のチェーン駆動機構。

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