JP2020137492A - 検査用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】生体試料の電気抵抗を計測するデバイスにおいて、生体試料を観察することが可能なデバイスを提供する。【解決手段】検査用デバイス1は、デバイス本体部10と、デバイス本体部10の内部に設けられ、液体を貯留する計測室21と、計測室21に連通する流路24,25と、生体試料を支持する支持領域400を有し、計測室21内を+Z側の第1電極室22および−Z側の第2電極室23に仕切る支持膜40と、第1電極室22の内側および外側にまたがって配線された第1作用電極31と、第2電極室23の内側および外側にまたがって配線された第2作用電極32とを備える。支持領域400よりも+Z側の第1基部51は透明性を有しており、支持領域400は、第1作用電極31の室内電極部311とZ軸方向に重ならない非重複領域402を含む。【選択図】図6

Description

この発明は、生体試料の電気抵抗を計測するための検査用デバイスに関する。
培養した細胞の性質や、培養状態を調べるために、細胞の電気抵抗を計測する技術が知られている。例えば、経上皮電気抵抗(TEER)計測では、培養液中において細胞培養用の膜の一方側と他方側とに電極を配置して電極間の電気抵抗が計測され、これによって、膜上に培養された細胞の電気抵抗が計測される。このような細胞の電気抵抗を計測する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
また、近年、細胞培養空間をできるだけ小さな閉空間に近づけることによって、外的要因をできるだけ排除しつつ細胞培養を行なうことが可能な検査用デバイスが開発されている。このような検査用デバイスを用いて細胞の電気抵抗を計測する技術は、例えば非特許文献1に記載されている。
特開2005−137307号公報
Booth R, Kim H. Characterization of a microfluidic in vitro model of the blood-brain barrier (mu BBB) Lab Chip. 2012;12:1784-1792.
しかしながら、非特許文献1に記載の検査用デバイスでは、細胞が培養される領域と計測用の電極とが上下に重なるため、検査用デバイスにおいて培養された細胞を観察することは困難であった。
そこで、本発明は、生体試料の電気抵抗を計測するデバイスにおいて、生体試料を観察することが可能なデバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1態様は、生体試料の電気抵抗を計測するための検査用デバイスであって、デバイス本体部と、前記デバイス本体部の内部に設けられ、液体を貯留する計測室と、前記計測室に連通する流路と、前記生体試料を支持する支持領域を有し、前記計測室内を第1方向の一方側の第1電極室および前記第1方向の他方側の第2電極室に仕切る支持部と、前記第1電極室の内側および外側にまたがって配線された第1作用電極と、前記第2電極室の内側および外側にまたがって配線された第2作用電極と、を備え、前記デバイス本体部の前記支持領域よりも前記一方側の部分であって、前記支持領域と前記第1方向に重なる部分が透明性を有しており、前記支持領域は、第1作用電極のうち前記第1電極室内にある室内電極部と前記第1方向に重ならない非重複領域を含む。
第2態様は、第1態様の検査用デバイスであって、前記第1作用電極のうち前記第1電極室内の室内電極部が、前記第2作用電極の前記第2電極室内の室内電極部に対して、前記第1方向に直交する第2方向にずれて配置されている。
第3態様は、第1態様または第2態様の検査用デバイスであって、前記第1作用電極は、前記第1電極室の外側に配置されている室外電極部を含み、前記デバイス本体部は、一方が前記デバイス本体部の外側に開口するとともに、他方が前記第1作用電極の前記室外電極部に重なるように開口する第1導通穴を有する。
第4態様は、第3態様の検査用デバイスであって、前記第1導通穴は、前記第1作用電極の前記室外電極部よりも前記他方側に設けられている。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの検査用デバイスであって、前記デバイス本体部は、前記支持部の前記一方側に配置され、前記第1電極室に対応する内面を有する一方側部材と、前記支持部の前記他方側に配置され、前記第2電極室に対応する内面を有する他方側部材とを含む。
第6態様は、第5態様の検査用デバイスであって、前記一方側部材は、前記第1作用電極の前記一方側に配置される第1基部と、前記第1基部と前記支持部との間に配置され、前記第1電極室に対応する内面を有する第1電極室形成部とを含む。
第7態様は、第6態様の検査用デバイスであって、前記第1作用電極が、前記第1基部の前記他方側の表面に設けられている。
第8態様は、第5態様から第7態様のいずれか1つの検査用デバイスであって、前記一方側部材は、透明性を有する。
第9態様は、第5態様から第8態様のいずれか1つの検査用デバイスであって、前記他方側部材は、前記第2作用電極の前記他方側に配置される第2基部と、前記第2基部と前記支持部との間に配置され、前記第2電極室に対応する内面を有する第2電極室形成部とを含む。
第10態様は、第9態様の検査用デバイスであって、前記第2作用電極が、前記第2基部の前記一方側の表面に設けられている。
第11態様は、第9態様または第10態様の検査用デバイスであって、前記第2基部と前記第2電極室形成部との間であって、前記第2作用電極と接触する位置に設けられた導電性を有する接続パッドをさらに備える。
第12態様は、第11態様の検査用デバイスであって、前記第2基部と前記第2電極室形成部との間に配置され、前記他方側の表面に前記接続パッドが設けられているパッド基部をさらに含む。
第13態様は、第12態様の検査用デバイスであって、前記第2基部は、前記他方側に開口するとともに、前記一方側において前記パッド基部の前記接続パッドに重なるように開口する第2導通穴を有する。
第14態様は、第1態様から第13態様のいずれか1つの検査用デバイスであって、前記第1電極室の内側および外側にまたがって配線された第1参照電極と、前記第2電極室の内側および外側にまたがって配線された第2参照電極とをさらに備える。
第15態様は、第1態様から第14態様のいずれか1つの検査用デバイスであって、前記デバイス本体部が、ポリエチレンテレフタラートで形成されている。
第1態様の検査用デバイスによると、デバイス本体部における、支持領域よりも一方側の部分が透光性を有するため、デバイス本体部の一方側から支持領域にある生体試料を観察できる。また、第1作用電極と重ならない非重複領域を設けることによって、非重複領域に支持されている生体試料を、第1作用電極に妨げられずに観察できる。
第2態様の検査用デバイスによると、第1および第2作用電極が第2方向にずれているため、第1および第2作用電極間に電位をかけた際に、第2方向の広い範囲に電場を発生させることができる。これによって、生体試料の広い範囲について電気抵抗を計測できる。
第3態様の検査用デバイスによると、デバイス本体部の外部から第1導通穴に導体を挿入し、当該導体を第1作用電極の室外電極部に接触させることによって、第1作用電極を外部に導通させることができる。
第4態様の検査用デバイスによると、第1導通穴が室外電極部よりも他方側に設けられているため、デバイス本体部の一方側に生体試料の観察を妨げる物が配置されることを抑制できる。これによって、デバイス本体部の一方側から生体試料を有効に観察できる。
第5態様の検査用デバイスによると、一方側部材と他方側部材とで支持部を挟み込むと、一方側部材の内面で第1電極室が形成され、かつ他方側部材の内面で第2電極室が形成される。このため、第1および第2電極室を有する検査用デバイスの組立てを容易にできる。
第6態様の検査用デバイスによると、第1基部と第1電極形成部を組み合わせることによって、第1電極室を有する一方側部材を構成できる。
第7態様の検査用デバイスによると、第1基部に第1作用電極が設けられるため、第1作用電極を有する検査用デバイスの組立てを容易にできる。
第8態様の検査用デバイスによると、一方側部材が透明性を有するため、デバイス本体部の一方側から支持部に支持された生体試料を有効に観察できる。
第9態様の検査用デバイスによると、第2基部、第2電極室を重ねて組み立てることによって、第2電極室を有する他方側部材を形成できる。
第10態様の検査用デバイスによると、第2基部に第2作用電極が設けられるため、第2作用電極を有する検査用デバイスの組立てを容易にできる。
第11態様の検査用デバイスによると、デバイス本体部の外部から導体を接続パッドに接続することによって、接続パッドに接触する第2作用電極を外部に導通できる。
第12態様の検査用デバイスによると、パッド基部に接続パッドが設けられているため、接続パッドを有する検査用デバイスの組立てを容易にできる。
第13態様の検査用デバイスによると、第2貫通穴の他方側開口から導体を挿入して当該導体を接続パッドに接触させることによって、当該接続パッドに接触する第2作用電極を外部に導通できる。
第14態様の検査用デバイスによると、第1参照電極および第2参照電極間の電位を測定することによって、第1作用電極および第2作用電極間の電位を精度よく取得できる。
第15態様の検査用デバイスによると、デバイス本体部がポリエチレンテレフタラートで形成されているため、計測室や流路に薬剤等の異物が付着することを軽減できる。このため、異物が電気抵抗の計測に影響することを軽減できる。
実施形態の検査用デバイスの平面図である。 実施形態の検査用デバイスの分解図である。 図2の切断線A−Aにおける検査用デバイスの断面図である。 図2の切断線B−Bにおける検査用デバイスの断面図である。 図2の切断線C−Cにおける検査用デバイスの断面図である。 図2の切断線D−Dにおける検査用デバイスの断面図である。 図2の切断線E−Eにおける検査用デバイスの断面図である。 図2の切断線F−Fにおける検査用デバイスの断面図である。 検査用デバイス1の電気的接続を示す回路図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
以下の説明では、支持膜40の表面に平行であり、かつ互いに直交する2方向をX軸方向およびY軸方向とする。支持膜40の表面に垂直な方向(法線方向)をZ軸方向(第1方向)とする。また、以下の説明では、各図に示す矢印の先端が向く方を+(プラス)方向とし、その逆方向を−(マイナス)方向とする。
相対的または絶対的な位置関係を示す表現(例えば「一方向に」「一方向に沿って」「平行」「直交」「中心」「同心」「同軸」等)は、特に断らない限り、その位置関係を厳密に表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる範囲で相対的に角度または距離に関して変位された状態も表すものとする。また、形状を示す表現(例えば、「四角形状」または「円筒形状」等)は、特に断らない限り、幾何学的に厳密にその形状を表すのみならず、同程度の効果が得られる範囲で、例えば凹凸や面取り等を有する形状も表すものとする。
<1. 実施形態>
図1は、実施形態の検査用デバイス1の平面図である。図2は、実施形態の検査用デバイス1の分解側面図である。図3は、図1の切断線A−Aにおける検査用デバイス1の断面図である。図4は、図1の切断線B−Bにおける検査用デバイス1の断面図である。図5は、図1の切断線C−Cにおける検査用デバイス1の断面図である。図6は、図1の切断線D−Dにおける検査用デバイス1の断面図である。図7は、図1の切断線E−Eにおける検査用デバイス1の断面図である。図8は、図1の切断線F−Fにおける検査用デバイス1の断面図である。
検査用デバイス1は、内部空間である計測室21が微細な流路24,25,26,27を除いて閉空間となる、いわゆるマイクロ流路デバイスであり、培養された細胞等の生体試料の電気抵抗を計測するのに適した構造を有する。
具体的に、検査用デバイス1は、デバイス本体部10、支持膜40、第1作用電極31、第2作用電極32、第1参照電極33、第2参照電極34を有する。デバイス本体部10の内部には、計測室21、第1流路24、第2流路25、第3流路26、第4流路27が設けられている。各流路24〜27は、計測室21に連通している。「連通する」とは、ここでは流体が流通できるように連結する状態をいう。また、デバイス本体部10は、第1導通穴71、第2導通穴72、第3導通穴73、および第4導通穴74を備えている。なお、図1においては、+Z側から視認可能であるデバイス本体部10内の構造物(例えば、第1作用電極31および第1参照電極33、計測室21、第1流路24および第2流路25)を細い実線で示している。
計測室21は、デバイス本体部10のZ軸方向の中央、かつX軸方向およびY軸方向の中央に配置されている。計測室21は、培養液等の液体を貯留することが可能な空間であり、ここでは略直方体状である。
支持膜40は、生体試料を支持するシート状の部材である。例えば、生体試料が細胞である場合、支持膜40は、+Z側面が細胞接着性を有する部材とされる。支持膜40としては、例えば、多数の微細な貫通穴が設けられた、メンブレンと呼ばれる薄膜を採用できる。支持膜40は、多数の微細な貫通穴を介して、その厚さ方向(Z軸方向)に液体を通過させる。支持膜40の材料には、例えば、PC(ポリカーボネート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等が用いられる。支持膜40は、好ましくは透光性を有する。支持膜40の表面は、例えばコラーゲン等をコーティングすることによって、細胞接着性が高められていてもよい。支持膜40は、生体試料を支持する支持領域400を有する。支持領域400の上面は、計測室21の+Z側の第1電極室22に露出する。支持膜40のうち、支持領域400に相当する部分は、計測室21内を、+Z側の第1電極室22と−Z側の第2電極室23に仕切る(例えば、図4および図6参照)。支持膜40は、支持部の一例である。
デバイス本体部10は、一方側部材50および他方側部材60を含む。支持膜40は、一方側部材50と他方側部材60の間に挟まれる。すなわち、一方側部材50は支持膜40の+Z側(第1方向の一方側)に、他方側部材60は支持膜40の−Z側(第1方向の他方側)に、それぞれ配置される。
一方側部材50は、+Z側から順に、第1基部51および第1電極室形成部53を有する。第1基部51および第1電極室形成部53各々は、透明性を有する板状の部材である。第1基部51および第1電極室形成部53の素材は、PETが好適であるが、これに限定されるものではなく、支持領域400上の生体試料を観察のために照射される光を少なくとも一部透過させる透過率を有する素材であれよい。
他方側部材60は、−Z側から順に、第2基部61、パッド基部62、第2電極室形成部63を有する。第2基部61、パッド基部62、第2電極室形成部63の素材は、PETが好適であるが、これに限定されない。他方側部材60の素材は、好ましくは、支持領域400上の生体試料を観察するために照射される光を少なくとも一部透過させる透過率を有する素材である。
支持膜40は、第1電極室形成部53と第2電極室形成部63との間に挟まれる。すなわち、−Z側から順に、第2基部61、パッド基部62、第2電極室形成部63、支持膜40、第1電極室形成部53、第1基部51が積み重なることによって、検査用デバイス1が構成される。これら検査用デバイス1を構成する部材各々は、接着剤等で互いに接着される。なお、ネジ等の締結具を用いて、部材同士が連結されてもよい。
検査用デバイス1では、支持膜40の+Z側および−Z側の主面のうち、支持領域400以外の部分は、第1電極室形成部53および第2電極室形成部63で覆われており、外部に露出されない。「主面」とは、ここでは最も大きな面をいう。支持膜40に代えて、細胞接着性を有するとともに多数の微細な貫通穴が設けられた板状の部材を用いてもよい。
一方側部材50は、第1電極室22に対応する形状の内面50Sを有する。この内面50Sは、第1電極室形成部53のX軸およびY軸方向の中央部に形成された貫通穴の内周面を含む(図4および図6参照)。第1電極室22の+Z側は第1基部51の−Z側の主面51Sに覆われ、第1電極室22の−Z側は支持膜40に覆われる。
他方側部材60は、第2電極室23に対応する形状の内面60Sを有する。この内面60Sはパッド基部62および第2電極室形成部63のX軸およびY軸方向の中央部に形成された貫通穴各々の内周面で構成される(図4および図6参照)。第2電極室23の+Z側は支持膜40で覆われ、第2電極室23の−Z側は第2基部61の主面61Sで覆われる。
計測室21は、第1電極室形成部53の内面、パッド基部62の内面および第2電極室形成部63の内面で取り囲まれており、また、第1基部51の−Z側の主面51Sと、第2基部61の+Z側の主面61Sとで挟まれる空間である(図4,図6参照)。
第1作用電極31および第1参照電極33は、第1基部51と第1電極室形成部53との間に配置される。ここでは、各電極31,33は、第1基部51の−Z側の主面51Sに設けられている。各電極31,33は、例えば、第1基部51の主面51Sに金属を蒸着させることで形成される。なお、各電極31,33が第1基部51の主面51Sに設けられていることは必須ではない。例えば、各電極31,33を板状の金属部材としてもよい。この場合、接着剤等で各電極31,33を主面51Sに接着してもよい。また、各電極31,33を第1電極室形成部53の+Z側の主面53Sに設けてもよい。さらには、各電極31,33を第1基部51と第1電極室形成部53の間に挟持してもよい。
第1作用電極31および第1参照電極33は、第1電極室22の内側から外側にまたがって配置されている。詳細には、第1作用電極31は、第1電極室22の内側に面する室内電極部311と、第1電極室22外に配置される室外電極部312とを有する。第1参照電極33は、第1電極室22の内側に面する室内電極部331と、第1電極室22外に配置される室外電極部332とを有する。
第1作用電極31の室内電極部311は、第1参照電極33の室内電極部331の+Y側に若干の隙間をあけて配置される。X軸方向における、室内電極部311,331各々の長さは、第1電極室22よりも大きい。室内電極部311,331は、第1電極室22の+Z側端に配置されて、それぞれが第1電極室22をX軸方向に横断するように設けられる。Y軸方向における、室内電極部311の幅は、室内電極部331よりも大きい。室内電極部311が第1電極室22内に露出される表面積は、室内電極部331よりも大きい。
第1作用電極31の室外電極部312は、配線部3121と接続部3122とを有する。配線部3121は、室内電極部311の+X側端部から+Y側に延びて、接続部3122の−X側端部に接続する。接続部3122は矩形状を有しており、第1基部51の四隅のうち、+X側かつ+Y側の一角に配置される。接続部3122は、室内電極部311よりも+Y側に配置されている。接続部3122は、デバイス本体部10に設けられた第1導通穴71の内側に面する。接続部3122は、第1導通穴71を介してデバイス本体部10の外側に露出される。第1導通穴71は、デバイス本体部10において、室外電極部312よりも−Z側に設けられている。
第1参照電極33の室外電極部332は、配線部3321と接続部3322とを有する。配線部3321は、室内電極部331の−X側端部から+Y側に延びて、接続部3322の+X側端部に接続する。接続部3322は、接続部3122と同一の矩形状を有しており、第1基部51の四隅のうち、−X側かつ+Y側の一角に配置される。接続部3322は、室内電極部331よりも+Y側に配置される。接続部3322は、デバイス本体部10に設けられた第3導通穴73の内側に面する。接続部3322は、第3導通穴73を介してデバイス本体部10の外側に露出される。第3導通穴73は、デバイス本体部10において、室外電極部332よりも−Z側に設けられている。
図3に示すように、第1導通穴71および第3導通穴73各々は、他方側部材60(部材61〜63を含む。)、支持膜40および第1電極室形成部53各々に設けられた、Z軸方向に貫通する貫通穴で構成される。第1導通穴71および第3導通穴73各々の一方は、第2基部61の−Z側の主面610Sにおいて−Z側に開口する。また、第1導通穴71の他方は、第1作用電極31の室外電極部312(詳細には、接続部3122)に重なるように開口し、第3導通穴73の他方は、第1参照電極33の室外電極部332の接続部3322に重なるように開口する。
Z軸方向に延びる導電性を有するピン91(導体)を、−Z側から導通穴71,73各々に挿通することによって、当該ピン91の先端を電極31,33各々(詳細には、接続部3122,3322)に接触させることができる。これによって、電極31,33各々を、ピン91を介して外部に導通できる。
第2作用電極32および第2参照電極34は、第2基部61と第2電極室形成部63との間、より詳細には第2基部61とパッド基部62の間に配置される。各電極32,34は、第2基部61の+Z側の主面61Sに設けられている(図2参照)。各電極32,34は、例えば、第2基部61の主面61Sに金属を蒸着させることで形成される。なお、各電極32,34が第2基部61の主面61Sに設けられていることは必須ではない。例えば、各電極32,34を板状の金属部材としてもよい。この場合、接着剤等で各電極32,34を主面61Sに接着してもよい。また、各電極32,34がパッド基部62の−Z側の主面62Sに設けられてもよい。さらには、各電極32,34を第2基部61とパッド基部62の間に挟持してもよい。
電極32,34各々は、第2電極室23の内側から外側にまたがって配置されている。詳細には、第2作用電極32は、第2電極室23の内側に面する室内電極部321と、第2電極室23外に配置される室外電極部322とを有する。第2参照電極34は、第2電極室23の内側に面する室内電極部341と、第2電極室23外に配置される室外電極部342とを有する。
電極32,34各々の室内電極部321,341は、第2電極室23の−Z側の底面(第2基部61の主面61S)に配置される(図6参照)。また、室内電極部321,341は、パッド基部62に設けられた貫通穴の内側に配置される。室内電極部321は、室内電極部341の+Y側に若干の隙間をあけて配置される。X軸方向における、室内電極部321,341の長さは、第2電極室23よりも大きい。室内電極部321,341は、第2電極室23の−Z側端に配置されており、それぞれが第1電極室22をX軸方向に横断するように設けられる。Y軸方向における室内電極部321の幅は、室内電極部341よりも大きい。第2電極室23内に露出される、室内電極部321の表面積は、室内電極部341の表面積よりも大きい。
第2作用電極32の室外電極部322は、配線部3221と接続部3222とを有する。配線部3221は、室内電極部321の+X側端部から−Y側に延びて、接続部3222の−X側端部に接続する。接続部3222は、正方形状を有しており、室内電極部321よりも−Y側に配置されている。
第2参照電極34の室外電極部342は、配線部3421と接続部3422とを有する。配線部3421は、室内電極部341の−X側端部から−Y側に延びて、接続部3422の+X側端部に接続する。接続部3422は、正方形状を有しており、室内電極部341よりも−Y側に配置されている。
デバイス本体部10は、接続パッド323,343を備えている。接続パッド323,343は、第2基部61と第2電極室形成部63との間、より詳細には、第2基部61とパッド基部62との間に配置され、それぞれが、第2作用電極32および第2参照電極34の接続部3222,3422に接触する位置に設けられる(図1および図5参照)。接続パッド323,343は、平面視において矩形状であり、導電性を有する。本例では、Z軸方向の平面視において、接続パッド323は接続部3222よりも大きく、接続パッド343は接続部3422よりも大きい。
接続パッド323,343は、パッド基部62の−Z側の主面62Sに設けられている(図2参照)。接続パッド323は、パッド基部62の四隅のうち+X側かつ−Y側の一角に設けられており、接続パッド343は、パッド基部62のうち−X側かつ−Y側の一角に設けられている。
接続パッド323は、デバイス本体部10に設けられた第2導通穴72の内側に面する。このため、接続パッド323の一部は、第2導通穴72を介してデバイス本体部10の外側に露出される(図5参照)。接続パッド343は、デバイス本体部10に設けられた第4導通穴74の内側に面する。このため、接続パッド343の一部は、第4導通穴74を介してデバイス本体部10の外側に露出される。デバイス本体部10において、導通穴72,74各々は、接続パッド323,343よりも−Z側に設けられている。
図5に示すように、第2導通穴72および第4導通穴74各々は、他方側部材60の第2基部61に設けられた、Z軸方向に貫通する貫通穴で構成される。Z軸方向に延びる導電性を有するピン91を、−Z側から導通穴72,74各々に挿通することによって、ピン91の先端を接続パッド323,343各々に接触させることができる。これにより、接続パッド323,343各々に接触する電極32,34(詳細には、接続部3222,3422)各々を、ピン91を介して外部に導通できる。
接続パッド323,343は、例えば、金属をパッド基部62の主面62Sに蒸着させることによって形成される。なお、接続パッド323,343は、板状の金属部材としてもよい。この場合、接続パッド323,343を主面62Sに接着剤等で接着してもよい。また、接続パッド323,343を第2基部61の+Z側の主面61Sに接着してもよい。さらには、接続パッドを、第2基部61とパッド基部62の間に挟持してもよい。
第1流路24および第2流路25は、第1基部51および第1電極室形成部53各々にレーザ加工等で設けられた、Z軸方向に貫通する貫通穴で構成されている(図6参照)。第1流路24の両端のうち、一方は一方側部材50の+Z側主面500S(第1基部51の+Z側主面)における計測室21(第1電極室22)よりも−Y側の位置で+Z方向に開口し、他方が一方側部材50内の第1電極室22に開口する(図1および図6参照)。第2流路25の両端のうち、一方は+Z側主面500Sにおける計測室21(第1電極室22)よりも+Y側の位置で+Z方向に開口し、他方が一方側部材50内の第1電極室22に開口する(図1および図6参照)。第1流路24および第2流路25のうち、一方を介して第1電極室22に培養液等の液体を供給できるとともに、他方を介して第1電極室22内の液体を排出できる。これによって、第1電極室22内の液体を交換または循環できる。
第3流路26および第4流路27は、第1基部51、第1電極室形成部53、支持膜40、および第2電極室形成部63各々にレーザ加工等で設けられた、Z軸方向に貫通する貫通穴で構成されている(図4参照)。第3流路26の両端のうち、一方は一方側部材50の+Z側主面500Sにおける計測室21(第2電極室23)よりも−X側の位置で+Z方向に開口し、他方が第2電極室23に開口する(図1および図4参照)。第4流路27の両端のうち、一方は一方側部材50の+Z側主面500Sにおける計測室21(第2電極室23)よりも+X側の位置で+Z方向に開口し、他方が第2電極室23に開口する(図1および図4参照)。第3流路26および第4流路27のうち、一方から第2電極室23に培養液等の液体を供給でき、かつ他方から第2電極室23内の液体を排出できる。これによって、第2電極室23内の液体を交換または循環させることができる。
図6に示すように、支持領域400は、第1作用電極31のうち第1電極室22内にある室内電極部311とZ軸方向に重ならない非重複領域402を含む。また、この非重複領域402は、支持膜40よりも−Z側にある第2作用電極32の室内電極部321とZ軸方向に重ならない領域でもある。比較的幅広の室内電極部311と重ならない非重複領域402を設けることによって、非重複領域402に支持される生体試料を、第1作用電極31に妨げられずにデバイス本体部10の+Z側から有効に観察できる。また、室内電極部321と重ならない非重複領域402を設けることによって、デバイス本体部10の−Z側から光を照射して、透過観察を行うことができる。検査用デバイス1を光学顕微鏡に適用する場合、支持領域400のうち、Z軸方向に電極がない領域(室内電極部331よりも−Y側、かつ、室内電極部321よりも+Y側)は、観察に適した観察対象領域である。
検査用デバイス1においては、室内電極部311の−Y側に、第1参照電極33の室内電極部331が配置されており、当該室内電極部331は、非重複領域402と一部重なる(図6参照)。しかしながら、非重複領域402のうち、室内電極部331の−Y側端よりも−Y側の領域は、室内電極部331とZ軸方向に重ならないため、当該領域において、生体試料を有効に観察できる。また、Y軸方向における室内電極部331の幅を室内電極部311よりも小さくすることによって、室内電極部331が生体試料の観察を妨げることを軽減できる。また、作用電極31,32を光が透過可能な程度に薄くするか、もしくは透明な電極材料で形成することによって、これらの電極が観察に与える影響を小さくすることができる。
また、検査用デバイス1では、電気抵抗を計測する際に、各電極31〜34の外部との導通がデバイス本体部10の−Z側に設けられた導通穴71〜74に導体(ピン91)を挿通することによって行われる。このため、デバイス本体部10の+Z側に生体試料の観察を妨げる物が配置されることを抑制できる。したがって、生体試料について、電気抵抗の計測を行いつつ、かつ観察を有効に行なうことができる。
また、一方側部材50および他方側部材60がPETで構成される場合、流路24〜27各々の内面や計測室21の内面に薬剤等の異物が付着することを軽減できる。このため、残存する異物が生体試料の電気抵抗の計測に影響することを軽減できる。
<電気抵抗の計測について>
図9は、検査用デバイス1の電気的接続を示す回路図である。検査用デバイス1が電気抵抗の計測に適用される場合、検査用デバイス1には電源装置11および電圧計13が接続される。電源装置11の出力端子は、導線15を介して、第1作用電極31および第2作用電極32に接続される。電圧計13の入力端子は、導線17を介して、第1参照電極33および第2参照電極34に接続される。なお、導線15,17と電極31〜34と間の接続部分には、例えば上述したピン91が適用できる。
検査用デバイス1を用いて電気抵抗が計測される場合、支持膜40における支持領域400に生体試料(例えば、培養細胞)が支持される。そして、流路24〜27各々に、検査に適した所定の液体(例えば、培養液)を供給または吸引するチューブが接続され、第1電極室22および第2電極室23において、液体の交換または循環が行われる。
図9において、抵抗Rmは、支持膜40における支持領域400の部分および支持領域400上に支持された生体試料(以下、これらを「生体試料部」と称する。)の電気抵抗に相当する。抵抗Rw1は、第1作用電極31と生体試料部との間の液体の電気抵抗に相当し、抵抗Rw2は、第2作用電極32と生体試料部との間における液体の電気抵抗に相当する。抵抗Rr1は、第1参照電極33と生体試料部との間における液体の電気抵抗に相当し、抵抗Rr2は、第2参照電極34と生体試料部との間における液体の電気抵抗に相当する。
生体試料の電気抵抗を計測する場合、電源装置11を駆動することによって第1作用電極31と第2作用電極32の間に電位がかけられ、これと同時に、電圧計13によって第1参照電極33と第2参照電極34の間の電圧値が計測される。そして、計測した電圧値から、不図示のコンピュータまたは手計算によって、作用電極31,32間の正確な電圧値が算出されるとともに、その電圧値から作用電極31,32間の電気抵抗が算出される。さらに、作用電極31,32間の電気抵抗から、不図示のコンピュータまたは手計算によって、生体試料部の抵抗Rmが算出される。これによって、支持膜40に支持された生体試料の電気的特性が取得される。
電源装置11を用いて作用電極31,32間に電位をかけると、各作用電極31,32の電極表面(詳細には、室内電極部311,321の表面)において、液体の酸化反応および還元反応が起き、これによって電気二重層が形成される場合がある。この場合、電源装置11による出力電位と作用電極31,32間の電圧値とが異なるおそれがある。検査用デバイス1では、作用電極31,32の室内電極部311,321各々の近傍に、参照電極33,34の室内電極部331,341各々が配置されており、そして参照電極33,34間の電位が電圧計13によって計測される。その計測電位を、作用電極31,32間の電圧値として利用することによって、生体試料部の抵抗Rmを正確に計測できる。
検査用デバイス1では、第1作用電極31の室内電極部311が、第2作用電極32の室内電極部321に対して、Z軸方向に直交するY軸方向(第2方向)にずれて配置されている。このため、作用電極31,32間に電位をかけた際に、室内電極部311,321間において、Y軸方向の広い範囲に電場を発生させることができる。これによって、生体試料の広い範囲について電気抵抗を計測できる。
<2. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、一方側部材50は、板状の部材51,53を積層することによって作製されているが、一体成形によって作製されてもよい。これと同様に、他方側部材60についても、板状の部材61,62,63を積層することによって作製されているが、例えば、他方側部材60の一部または全部を、一体成形によって作製されたものとしてもよい。また、デバイス本体部10を、一体成形によって作製されたものとしてもよい。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記実施形態および変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 検査用デバイス
10 デバイス本体部
21 計測室
22 第1電極室
23 第2電極室
24 第1流路
25 第2流路
31 第1作用電極
311,321 室内電極部
312,322 室外電極部
32 第2作用電極
323 接続パッド
33 第1参照電極
34 第2参照電極
40 支持膜(支持部)
400 支持領域
402 非重複領域
50 一方側部材
50S 内面
51 第1基部
53 第1電極室形成部
60 他方側部材
60S 内面
61 第2基部
62 パッド基部
63 第2電極室形成部
71 第1導通穴
72 第2導通穴

Claims (15)

  1. 生体試料の電気抵抗を計測するための検査用デバイスであって、
    デバイス本体部と、
    前記デバイス本体部の内部に設けられ、液体を貯留する計測室と、
    前記計測室に連通する流路と、
    前記生体試料を支持する支持領域を有し、前記計測室内を第1方向の一方側の第1電極室および前記第1方向の他方側の第2電極室に仕切る支持部と、
    前記第1電極室の内側および外側にまたがって配線された第1作用電極と、
    前記第2電極室の内側および外側にまたがって配線された第2作用電極と、
    を備え、
    前記デバイス本体部の前記支持領域よりも前記一方側の部分であって、前記支持領域と前記第1方向に重なる部分が透明性を有しており、
    前記支持領域は、第1作用電極のうち前記第1電極室内にある室内電極部と前記第1方向に重ならない非重複領域を含む、検査用デバイス。
  2. 請求項1の検査用デバイスであって、
    前記第1作用電極のうち前記第1電極室内の室内電極部が、前記第2作用電極の前記第2電極室内の室内電極部に対して、前記第1方向に直交する第2方向にずれて配置されている、検査用デバイス。
  3. 請求項1または請求項2の検査用デバイスであって、
    前記第1作用電極は、前記第1電極室の外側に配置されている室外電極部を含み、
    前記デバイス本体部は、
    一方が前記デバイス本体部の外側に開口するとともに、他方が前記第1作用電極の前記室外電極部に重なるように開口する第1導通穴を有する、検査用デバイス。
  4. 請求項3の検査用デバイスであって、
    前記第1導通穴は、前記第1作用電極の前記室外電極部よりも前記他方側に設けられている、検査用デバイス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項の検査用デバイスであって、
    前記デバイス本体部は、
    前記支持部の前記一方側に配置され、前記第1電極室に対応する内面を有する一方側部材と、
    前記支持部の前記他方側に配置され、前記第2電極室に対応する内面を有する他方側部材と、
    を含む、検査用デバイス。
  6. 請求項5の検査用デバイスであって、
    前記一方側部材は、
    前記第1作用電極の前記一方側に配置される第1基部と、
    前記第1基部と前記支持部との間に配置され、前記第1電極室に対応する内面を有する第1電極室形成部と、
    を含む、検査用デバイス。
  7. 請求項6の検査用デバイスであって、
    前記第1作用電極が、前記第1基部の前記他方側の表面に設けられている、検査用デバイス。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項の検査用デバイスであって、
    前記一方側部材は、透明性を有する、検査用デバイス。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか1項の検査用デバイスであって、
    前記他方側部材は、
    前記第2作用電極の前記他方側に配置される第2基部と、
    前記第2基部と前記支持部との間に配置され、前記第2電極室に対応する内面を有する第2電極室形成部と、
    を含む、検査用デバイス。
  10. 請求項9の検査用デバイスであって、
    前記第2作用電極が、前記第2基部の前記一方側の表面に設けられている、検査用デバイス。
  11. 請求項9または請求項10の検査用デバイスであって、
    前記第2基部と前記第2電極室形成部との間であって、前記第2作用電極と接触する位置に設けられた導電性を有する接続パッド、
    をさらに備える、検査用デバイス。
  12. 請求項11の検査用デバイスであって、
    前記第2基部と前記第2電極室形成部との間に配置され、前記他方側の表面に前記接続パッドが設けられているパッド基部、
    をさらに含む、検査用デバイス。
  13. 請求項12の検査用デバイスであって、
    前記第2基部は、前記他方側に開口するとともに、前記一方側において前記パッド基部の前記接続パッドに重なるように開口する第2導通穴を有する、検査用デバイス。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項の検査用デバイスであって、
    前記第1電極室の内側および外側にまたがって配線された第1参照電極と、
    前記第2電極室の内側および外側にまたがって配線された第2参照電極と、
    をさらに備える、検査用デバイス。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項の検査用デバイスであって、
    前記デバイス本体部が、ポリエチレンテレフタラートで形成されている、検査用デバイス。
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