JP2022188396A - 培養デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

培養デバイスおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022188396A
JP2022188396A JP2021096393A JP2021096393A JP2022188396A JP 2022188396 A JP2022188396 A JP 2022188396A JP 2021096393 A JP2021096393 A JP 2021096393A JP 2021096393 A JP2021096393 A JP 2021096393A JP 2022188396 A JP2022188396 A JP 2022188396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
electrode
culture device
chamber
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021096393A
Other languages
English (en)
Inventor
徳幸 中谷
Noriyuki Nakatani
正彦 小久保
Masahiko Kokubo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2021096393A priority Critical patent/JP2022188396A/ja
Publication of JP2022188396A publication Critical patent/JP2022188396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】細胞の電気抵抗を測定するデバイスの製造コストを抑制することができる技術を提供する。【解決手段】培養デバイス1は、測定容器10と、測定容器10の上側に配置される電極基材20とを備える。測定容器10は、測定室100と、測定流路40とを有する。測定室100は、液体を収容することが可能である。測定流路40は、一端が測定室100に接続され、測定室100から上側へ延びる。電極基材20は、下面21と、下面21に配置された作用電極61a,61bを有する。作用電極61aは、測定室100内に面する。作用電極61bは、測定流路40内に面する。【選択図】図2

Description

本明細書で開示される主題は、培養デバイスおよびその製造方法に関する。
培養した細胞の性質や、培養状態を調べるために、細胞の電気抵抗を計測する技術が知られている。例えば、経上皮電気抵抗(TEER)計測では、培養液中において細胞培養用の膜の一方側と他方側とに電極を配置して電極間の電気抵抗が計測され、これによって、膜上に培養された細胞の電気抵抗が計測される。このような細胞の電気抵抗を計測する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、培養容器の蓋部に電極を設け、細胞培養流路デバイス内の細胞培養部上下に電極を設け、培養環境を維持しながら測定を行う方法が示されている。
特開2005-137307号公報 特表2017-513483号公報
しかしながら、特許文献2の場合、蓋部と細胞培養部上下に電極が配置されている。このため、電極を複数の部材に分散して形成する必要があるため、電極を形成するコストを抑制することが困難であった。
本発明の目的は、電極を形成するコストを抑制することが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1態様は、培養デバイスであって、測定容器と、前記測定容器の第1方向一方側に配置される電極基材と、を備え、前記測定容器は、液体を収容可能な測定室と、一端側が前記測定室に接続され、前記測定室から第1方向一方側へ延びる測定流路と、を有し、前記電極基材は、第1方向他方側を向く第1面と、前記第1面に配置されており、前記測定室内に面する第1電極と、前記第1面に配置されており、前記測定流路内に面する第2電極とを有する。
第2態様は、第1態様の培養デバイスであって、前記電極基材の前記第1面は、前記測定室の前記第1方向一方側の開口および前記測定流路の前記第1方向一方側の開口を塞ぐ。
第3態様は、第1態様または第2態様の培養デバイスであって、測定容器は、液体を透過させることが可能であって、前記測定室を前記第1方向一方側の第1室と前記第1方向他方側の第2室とに仕切る透過層をさらに有する。
第4態様は、第3態様の培養デバイスであって、前記測定容器は、前記測定室に接続されており、前記測定室に液体を供給する供給流路と、前記測定室に接続されており、前記測定室から液体を排出する排出流路とを有する。
第5態様は、第4態様の培養デバイスであって、前記排出流路の一端が、前記測定流路の途中に接続されている。
第6態様は、第3態様から第5態様のいずれか1つの培養デバイスであって、前記測定容器は、前記第1室を形成する第1部材と、前記第2室を形成する第2部材と、を有し、前記透過層が、前記第1方向において、前記第1部材と前記第2部材との間に配置されている。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つの培養デバイスであって、測定容器に配置され、プローブピンを挿入することが可能な導通穴を有し、前記第1電極または前記第2電極のうち少なくとも一方が、前記導通穴に面している。
第8態様は、第6態様の培養デバイスであって、前記第1電極または前記第2電極と電気的に接続されている導通部、をさらに有し、前記導通部は、第1方向と交差する第2方向において、前記電極基材の外側に配置されている。
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれか1つの培養デバイスの製造方法であって、(a)前記電極基材の前記第1面に前記第1電極および前記第2電極を形成する工程と、(b)前記工程(a)によって前記第1電極および前記第2電極が形成された前記電極基材を、前記測定容器の前記第1方向一方側に取り付ける工程とを含む。
第1態様の培養デバイスによると、第1電極および第2電極が同じ電極基材に設けられているため、第1電極および第2電極が複数の部材に分散して設けられる場合と比較して、電極を形成するコストを抑制できる。
第2態様の培養デバイスによると、測定室および測定流路の一方側の開口を電極基材で塞ぎつつ、第1電極を測定室に、第2電極を測定流路に、それぞれ対向させることができる。
第3態様の培養デバイスによると、透過層の上下で液体を行き来させつつ、透過層に細胞を保持させることができる。これにより、細胞の電気抵抗を測定できる。
第4態様の培養デバイスによると、測定室の液体を交換できる。
第5態様の培養デバイスによると、測定流路と排出流路とが、部分的に共通化される。これにより、測定流路と排出流路とを独立に設ける場合よりも、測定容器を小型化できる。
第6態様の培養デバイスによると、順に、第2部材、透過層、第1部材を積層することによって、透過層で仕切られた測定室を測定容器内に容易に形成できる。
第7態様の培養デバイスによると、導通穴にプローブピンを挿入することによって、第1電極または第2電極を測定機器と電気的に接続できる。
第8態様の培養デバイスによると、第1電極または第2電極の導通部が電極基材の外側に配置されているため、第1電極または第2電極を、容易に外部機器と電気的に接続できる。
第1実施形態に係る培養デバイスの断面分解図である。 第1実施形態に係る培養デバイスの断面図である。 細胞の電気抵抗を測定する際の回路図である。 第2実施形態に係る培養デバイスの断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る培養デバイス1の断面分解図である。図2は、第1実施形態に係る培養デバイス1の断面図である。培養デバイス1は、内部空間である測定室100が、微細な供給流路51および排出流路53を除いて閉空間となる、いわゆるマイクロ流路デバイスである。培養デバイス1は、測定室100内で培養された細胞9(または組織などの生体サンプル)の電気抵抗(レジスタンス、インスタンス、またはインピーダンス)を4端子測定法で測定する装置である。図1および図2に示すように、培養デバイス1は、測定容器10と、電極基材20とを備える。
なお、以下の説明では、培養デバイス1において、測定容器10と電極基材20とが並ぶ方向を「上下方向」(第1方向)とする。測定容器10から電極基材20に向かう方向を「上方」(第1方向一方側)とする。また電極基材20から測定容器10に向かう方向を「下方」(第1方向他方側)とする。
図2に示すように、測定容器10は、内部に測定室100を有する。測定室100は、培養液等の液体を収容可能な空間を形成している。図1および図2に示すように、本実施形態の測定容器10は、板状である第1部材11、第2部材12、第3部材13および第4部材14を有する。第4部材14の上側に第3部材13が、第3部材13の上側に第2部材12が、第2部材12の上側に第1部材11がそれぞれ積み重ねられることによって、1つの測定容器10が形成される。
第1部材11~第4部材14は、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)で構成される。測定室100内を上側から観察可能にするため、第1部材11は、好ましくは透光性を有し、より好ましくは無色透明である。
図2に示すように、測定室100の内側面は、第1部材11、第2部材12および第3部材13を上下に貫通する貫通孔の内面によって構成されている。測定室100の底面は、第4部材14の上面によって構成されている。
図1および図2に示すように、測定容器10は、透過層30を有する。透過層30は、液体を透過させる透過膜によって構成されている。透過層30は、例えば、PC(ポリカーボネート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、またはPETで構成される。透過層30は、好ましくは透光性を有する。透過層30のうち、測定室100内に配置される部分の表面は、コラーゲン等の細胞接着因子がコーティングされていてもよい。透過層30は、第1部材11と第2部材12との間に配置されている。透過層30は、測定室100を上側の第1室101と下側の第2室102とに仕切る。図1に示すように、透過層30の上面に、細胞9が支持される。これにより、測定室100の第1室101内に、細胞9が配置される。
図2に示すように、測定室100の第1室101は、第1部材11によって形成されている。より詳細には、第1室101は、第1部材11を上下に貫通する貫通孔の内面と、透過層30の上面と、電極基材20の下面21(第1面)とによって構成されている。
図2に示すように、測定室100の第2室102は、第2部材12によって形成されている。より詳細には、第2室102は、第2部材12および第3部材13を上下に貫通する貫通孔の内面と、第4部材14の上面と、透過層30の下面とによって構成されている。
図2に示すように、測定容器10は、内部に測定流路40を有する。測定流路40の一端は、測定室100に接続されている。測定室100内の液体は、測定流路40へ移動することが可能である。また、図2に示すように、測定流路40は、測定室100から上方へ延びている。より詳細には、測定流路40は、測定室100から上下方向に直交する幅方向に延びる部分と、幅方向の一端から上方へ延びる部分とを有する。測定流路40は、第1部材11、透過層30、および第2部材12を上下に貫通する貫通孔の内面と、第3部材13の上面とによって囲われた管状を有する。
測定容器10を互いに積層された第1部材11~第4部材14で構成することにより、測定容器10内に測定室100、測定流路40、供給流路51および排出流路53をそれぞれ容易に形成できる。また、順に、第2部材12、透過層30、第1部材11を積層することによって、透過層30で2室に仕切られた測定室100を測定容器10内に容易に形成できる。
電極基材20は、測定容器10の第1部材11の上側に重ねて配置されている。電極基材20は、例えば石英ガラスなどで形成された透明基板である。図2に示すように、電極基材20における下側(すなわち、測定容器10側)を向く下面21は、測定室100の上側の開口を塞ぐとともに、測定流路40の上側の開口を塞いでいる。
電極基材20は、下面21に、作用電極61a,61bおよび参照電極63a,63bを備える。図2に示すように、作用電極61aおよび参照電極63aは、測定室100の第1室101内に面している。作用電極61bおよび参照電極63bは、測定流路40内に面している。作用電極61aまたは参照電極63aは、第1電極の例である。作用電極61bまたは参照電極63bは、第2電極の例である。
図2に示すように、作用電極61aおよび参照電極63aは、測定室100内において、二股に分岐した一対の室内電極部611,631をそれぞれ有する。参照電極63aの一対の室内電極部631は、幅方向において、作用電極61aの一対の室内電極部611の内側に配置されている。一対の室内電極部631は、幅方向に所定の隙間をあけて配置されている。観察者は、培養デバイス1の上側から、一対の室内電極部631の隙間を介して、透過層30に支持された細胞9を観察できる。
作用電極61a,61bおよび参照電極63a,63bは、例えば、電極基材20の下面21に電極用の金属を蒸着させることによって形成される。蒸着によって形成された作用電極61aおよび参照電極63aのうち、少なくとも測定室100と上下に重なる部分は、絶縁保護膜(酸化膜など)で覆われる。また、作用電極61bおよび参照電極63bのうち、少なくとも測定流路40と上下に重なる部分についても、絶縁保護膜で覆われる。このように各電極を絶縁保護膜で覆うことによって、電極金属と液体との界面で生じる電気化学反応を抑制でき、経時的な電極金属の劣化や摩耗を抑制できる。作用電極61a,61bおよび参照電極63a,63bが形成された電極基材20は、測定容器10の上側に取り付けられる。さらに、電極基材20の上面に、後述するトップ部材70が取り付けられることによって、培養デバイス1が形成される。
培養デバイス1は、トップ部材70を有する。トップ部材70は、電極基材20の上側に配置されている。トップ部材70は、例えばPETで構成される。トップ部材70は、観察用開口71を有する。観察用開口71は、トップ部材70を上下に貫通する貫通孔である。観察用開口71は、測定室100の直上に配置されている。
測定容器10は、供給流路51を有する。供給流路51は、測定室100に接続されている。より詳細には、供給流路51は、測定室100の第1室101に接続されている。供給流路51は、測定室100に培養液などの液体を供給するための流路を形成してる。供給流路51は、第1部材11に形成された貫通孔の内面と、第2部材12の上面と、電極基材20の下面とによって囲われた管状を有する。
測定容器10は、排出流路53を有する。排出流路53は、測定室100に接続されている。より詳細には、排出流路53は、測定室100の第2室102に接続されている。測定室100から培養液などの液体を外部に排出するための流路を形成している。排出流路53は、第1部材11に形成された貫通孔の内面によって囲われた管状を有する。本実施形態では、排出流路53の一端は、測定流路40の途中に接続されている。すなわち、排出流路53は、測定流路40を介して測定室100の第2室102に接続されている。なお、排出流路53の一端は、測定流路40に接続される代わりに、測定室100(好ましくは測定室100の第2室102)と直接に接続されていてもよい。
図2に示すように、供給流路51の上端は、トップ部材70および電極基材20を上下に貫通する貫通孔(供給口73)に接続されている。排出流路53の上端は、トップ部材70、電極基材20および透過層30を上下に貫通する貫通孔(排出口75)に接続されている。
図2に示すように、培養デバイス1は、導通穴81a,81bを有する。導通穴81a,81bは、測定容器10を上下に貫通する貫通孔の内面と、当該貫通孔の上側を塞ぐ電極基材20の下面21とで形成されている。導通穴81a,81bには、導電性を有するプローブピン90a,90bをそれぞれ挿入可能である。図示の例では、導通穴81bが、測定室100に対して幅方向一方に離れて配置されており、導通穴81aは、測定室100に対して幅方向他方に離れて配置されている。
図2に示すように、作用電極61aは、導通穴81a内に面している。作用電極61bは、導通穴81b内に面している。導通穴81aに挿入されたプローブピン90aが作用電極61aに接触すると、作用電極61aがプローブピン90aを介して外部機器と電気的に接続される。また、導通穴81bに挿入されたプローブピン90bが作用電極61bに接触すると、作用電極61bがプローブピン90bを介して外部機器と電気的に接続される。なお、図示を省略するが、培養デバイス1は、参照電極63a,63bに対応する導通穴をそれぞれ有していてもよい。
<電気抵抗の測定>
図3は、細胞9の電気抵抗を測定する際の回路図である。細胞9の電気抵抗を測定する場合、培養デバイス1に対して、電源装置91および電圧計92が接続される。電源装置91の出力端子は、導線94aを介して、作用電極61a,61bにそれぞれ電気的に接続される。また、電圧計92の入力端子は、導線94bを介して、参照電極63a,63bとそれぞれ電気的に接続される。導線94aと作用電極61a,61bの接続は、上記プローブピン90a,90bなどを介して行われるとよい。導線94bと参照電極63a,63bとの接続も同様である。
細胞9の電気抵抗を測定する場合、測定室100内にける透過層30の上面に、細胞9が支持される。そして、トップ部材70の供給口73に培養液などの液体を供給するためのチューブが、また、トップ部材70の排出口75に測定室100から液体を排出するためのチューブが、それぞれ接続される。そして、供給流路51に液体が注入されると、測定室100および測定流路40が液体で充填される。また、排出流路53から液体が排出されることによって、測定室100の液体が適宜排出される。これにより、測定室100の第1室101および第2室102において、液体の交換(または循環)が行われる。
図3において、抵抗Rmは、透過層30の測定室100内の部分と、その部分に支持されている細胞9(以下、これらを「細胞部」と称する。)の電気抵抗に相当する。抵抗Rw1は、作用電極61aと細胞部との間(すなわち、測定室100の第1室101)における液体の電気抵抗に相当する。抵抗Rw2は、作用電極61bと細胞部との間(すなわち、測定流路40と第2室102)における液体の電気抵抗に相当する。
また、図3において、抵抗Rr1は、参照電極63aと細胞部との間(すなわち、測定室100の第1室101)における液体の電気抵抗に相当する。抵抗Rr2は、参照電極63bと細胞部との間(すなわち、測定流路40と第2室102)における液体の電気抵抗に相当する。
電源装置91が作用電極61a,61b間に電圧を印加し、これと同時に、電圧計92が参照電極63a,63b間の電圧を測定する。そして、測定された電圧値から、不図示のコンピュータまたは手計算によって、作用電極61a,61b間の正確な電圧値が算出されるとともに、その電圧値から作用電極61a,61b間の電気抵抗が算出される。さらに、算出された作用電極61a,61b間の電気抵抗から、不図示のコンピュータまたは手計算によって、細胞部の抵抗Rmが算出される。
電源装置91が作用電極61a,61b間に電圧を印加すると、作用電極61a,61bの各電極表面において、液体の酸化反応および還元反応が起き、電気二重層が形成される場合がある。この場合、電源装置91による出力電圧と作用電極61a,61b間に印加される電圧とが異なってしまうおそれがある。培養デバイス1の場合、測定室100あるいは測定流路40の内部において、作用電極61a,61bの近傍に、参照電極63a,63bがそれぞれ配置されている。このため、参照電極63a,63b間の電圧を測定し、測定された電圧を、作用電極61a,61b間の電圧として利用することによって、細胞部の抵抗Rmを精度良く測定できる。
<効果>
培養デバイス1によれば、測定室100に接続された測定流路40が設けられ、当該測定流路40内に作用電極61bが配置されている。このため、測定室100内に配置された作用電極61aと、測定流路40内に配置された作用電極61bとの間に電圧を印加することによって、測定室100と測定流路40で通電できる。
また、作用電極61a,61bおよび参照電極63a,63bが、同じ電極基材20に配置されるため、各電極が異なる部材に分散して配置される場合よりも、電極を形成するコストを抑制できる。また、作用電極61a,61bが、電極基材20の下面21に形成されるため、作用電極61a,61bおよび参照電極63a,63bの製造工程上のバラツキ(例えば、電極の抵抗率のバラツキ、絶縁保護膜の膜厚または比誘電率のバラツキなど)を低減できる。
また、本実施形態の培養デバイス1によれば、電極基材20が測定容器10の上側に取り付けられる。これにより、電極基材20の下面21で測定室100の上側の開口および測定流路40の上側の開口を塞ぎつつ、作用電極61aおよび参照電極63aを測定室100に、作用電極61bおよび参照電極63bを測定流路40に、それぞれ対向させることができる。
また、排出流路53の一端が測定流路40の途中に接続されているため、測定流路40と排出流路53とを部分的に共通化できる。これにより、測定流路40と排出流路53とを独立に設ける場合よりも、測定容器10を小型化できる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図4は、第2実施形態に係る培養デバイス1aの断面図である。培養デバイス1aは、作用電極61bと電気的に接続される導通パッド83(導通部)を有する。導通パッド83は、培養デバイス1aの外側において露出されている。
導通パッド83は、測定容器10における第1部材11の上面に配置されている。導通パッド83は例えば、導電性を有する金属を蒸着することによって形成される。本実施形態の電極基材20の幅方向の大きさは、測定容器10よりも小さくなっている。このため、測定容器10の第1部材11は、電極基材20に対して幅方向外側に延び出た部分を有する。導通パッド83は、当該延び出た部分に配置されている。また、導通パッド83は、電極基材20に配置された作用電極61bと上下に接触することによって、作用電極61bと電気的に接続されている。
このように、導通パッド83を設けることによって、作用電極61bを外部機器と電気的に接続することができる。また、導通パッド83が培養デバイス1aの外側に露出されているため、作用電極61bを容易に導通することができる。なお、図示を省略するが、作用電極61aおよび参照電極63a,63bに対応する各導通パッドが、第1部材11の上面に配置されていてもよい。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1,1a 培養デバイス
10 測定容器
11 第1部材
12 第2部材
20 電極基材
21 下面(第1面)
30 透過層
40 測定流路
51 供給流路
53 排出流路
61 測定流路
61a,61b 作用電極
63a,63b 参照電極
81a,81b 導通穴
83 導通パッド(導通部)
100 測定室
101 第1室
102 第2室

Claims (9)

  1. 培養デバイスであって、
    測定容器と、
    前記測定容器の第1方向一方側に配置される電極基材と、
    を備え、
    前記測定容器は、
    液体を収容可能な測定室と、
    一端側が前記測定室に接続され、前記測定室から第1方向一方側へ延びる測定流路と、
    を有し、
    前記電極基材は、
    第1方向他方側を向く第1面と、
    前記第1面に配置されており、前記測定室内に面する第1電極と、
    前記第1面に配置されており、前記測定流路内に面する第2電極と、
    を有する、培養デバイス。
  2. 請求項1に記載の培養デバイスであって、
    前記電極基材の前記第1面は、前記測定室の前記第1方向一方側の開口および前記測定流路の前記第1方向一方側の開口を塞ぐ、培養デバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の培養デバイスであって、
    測定容器は、液体を透過させることが可能であって、前記測定室を前記第1方向一方側の第1室と前記第1方向他方側の第2室とに仕切る透過層、
    をさらに有する、培養デバイス。
  4. 請求項3に記載の培養デバイスであって、
    前記測定容器は、
    前記測定室に接続されており、前記測定室に液体を供給する供給流路と、
    前記測定室に接続されており、前記測定室から液体を排出する排出流路と、
    を有する、培養デバイス。
  5. 請求項4に記載の培養デバイスであって、
    前記排出流路の一端が、前記測定流路の途中に接続されている、培養デバイス。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の培養デバイスであって、
    前記測定容器は、
    前記第1室を形成する第1部材と、
    前記第2室を形成する第2部材と、
    を有し、
    前記透過層が、前記第1方向において、前記第1部材と前記第2部材との間に配置されている、培養デバイス。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の培養デバイスであって、
    測定容器に配置され、プローブピンを挿入することが可能な導通穴を有し、
    前記第1電極または前記第2電極のうち少なくとも一方が、前記導通穴に面している、培養デバイス。
  8. 請求項6に記載の培養デバイスであって、
    前記第1電極または前記第2電極と電気的に接続されている導通部、
    をさらに有し、
    前記導通部は、第1方向と交差する第2方向において、前記電極基材の外側に配置されている、培養デバイス。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の培養デバイスの製造方法であって、
    (a)前記電極基材の前記第1面に前記第1電極および前記第2電極を形成する工程と、
    (b)前記工程(a)によって前記第1電極および前記第2電極が形成された前記電極基材を、前記測定容器の前記第1方向一方側に取り付ける工程と、
    を含む、培養デバイスの製造方法。
JP2021096393A 2021-06-09 2021-06-09 培養デバイスおよびその製造方法 Pending JP2022188396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021096393A JP2022188396A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 培養デバイスおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021096393A JP2022188396A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 培養デバイスおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022188396A true JP2022188396A (ja) 2022-12-21

Family

ID=84532310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021096393A Pending JP2022188396A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 培養デバイスおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022188396A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Saab et al. Determination of ionic and electronic resistivities in carbon/polyelectrolyte fuel-cell composite electrodes
Ender et al. Analysis of three-electrode setups for AC-impedance measurements on lithium-ion cells by FEM simulations
US9927421B2 (en) Sample chamber
KR101471966B1 (ko) 3 전극계 전압 측정지그
JPH1114584A (ja) 液体分析用一体型キュベットを有したマイクロシステム
US10302582B2 (en) Resistance-measurement apparatus and method for measuring resistance of powdery materials
JP7107528B2 (ja) 細胞培養容器
JP2022188396A (ja) 培養デバイスおよびその製造方法
WO2020179425A1 (ja) 検査用デバイス
US10693167B2 (en) Method of and apparatus for evaluating membrane thickness of electrolyte membrane
EP3037573B1 (en) Plating apparatus and sensing device using same
JP2014062747A (ja) 流体取扱装置
WO2017060769A1 (en) An electrochemical sensor, and a method of forming an electrochemical sensor
CN102770756B (zh) 具有工作电极的受控变化的层压电化学传感器
US20190195825A1 (en) Electrochemical sensor, and a method of forming an electrochemical sensor
JP5949581B2 (ja) Liイオン電池の検査方法及び装置
US20230018813A1 (en) Culture device
WO2023119963A1 (ja) 流路デバイス
JP6891393B2 (ja) 電気泳動表示装置および電子機器
JP7058579B2 (ja) ポアデバイスおよび微粒子測定システム
KR20190121910A (ko) 층상 구조를 가지는 2차원 물질의 저항 측정 방법 및 장치
JP2023123989A (ja) 流路デバイス
WO2021065287A1 (ja) 細胞培養チップ、細胞培養装置、及び細胞培養方法
JP7097800B2 (ja) 電極保持部材
WO2021152954A1 (ja) ポアデバイスおよび微粒子測定システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231218