JP2020136544A - 電子機器 - Google Patents

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Jun Kamiyama
純 神山
正一郎 岩下
Shoichiro Iwashita
正一郎 岩下
博哉 垣本
Hiroya Kakimoto
博哉 垣本
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【課題】高い放熱効果を実現しながら、不要輻射を適切に抑制できるようにする。【解決手段】実施形態の電子機器は、回路基板と、回路基板上に設けられた電子部品と、電子部品の周囲を覆うように回路基板上に設けられた、第1の金属よりなるシールドケースと、シールドケース上に設けられた、第1の金属よりも熱伝導率の高い第2の金属よりなる放熱体と、放熱体に貼付された電波吸収シートと、を備える。放熱体は、回路基板と平行な方向の断面形状が円形である。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、電子機器に関する。
従来、回路基板上に設けられた電子部品が放射するノイズ(不要輻射)を抑制する方法として、ノイズ源となる電子部品の周囲を金属製のシールドケースで覆う方法が有効であることが知られている。この方法は、電子部品の周囲がシールドケースで遮蔽されるため、電子部品が発する熱を放熱しにくいという問題がある。そこで、電子部品とシールドケースとの間に熱伝導性部材を介在させたり(例えば、特許文献1参照)、電子部品を直接シールドケースに接触させたり(例えば、特許文献2参照)することにより、電子部品の熱をシールドケースに伝達し、シールドケースから外気に放熱させることが提案されている。
しかし、シールドケースは、シールド効果の観点から選定された金属材料を用いて構成されるため、十分な放熱性能が得られない場合が多い。このため、シールドケースの内部に熱が籠ってしまい、電子部品の寿命などに悪影響を与える虞がある。一方、シールドケースとは別部材として構成されるヒートシンク(放熱板)を用いて電子部品が発する熱を放熱する構成も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2011−54640号公報 特開2012−89615号公報 特開2009−81157号公報
しかし、金属製のヒートシンクをシールドケースに接触させると、シールドケースにより封じ込めたノイズがヒートシンクのエッジから放射しやすくなり、シールドケースによるシールド効果が低減する。特に、ヒートシンクは多数のフィンを有する複雑な形状であるため、その形状に依存して多くの周波数で不要輻射のピークが発生し、対策が困難となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高い放熱効果を実現しながら、不要輻射を適切に抑制できるようにすることを目的の1つとする。
実施形態の電子機器は、回路基板と、前記回路基板上に設けられた電子部品と、前記電子部品の周囲を覆うように前記回路基板上に設けられた金属製のシールドケースと、前記シールドケース上に設けられた金属製の放熱体と、前記放熱体に貼付された電波吸収シートと、を備える。前記放熱体は、前記回路基板と平行な方向の断面形状が円形である。
図1は、実施形態の光無線通信装置の概要を説明する図である。 図2は、光無線通信装置の投光部を拡大して示す縦断面図である。 図3は、シールドケースおよび放熱体の取付構造を示す分解斜視図である。 図4は、放熱体による放熱効果を説明する図である。 図5は、放熱体の形状を角柱とした場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図である。 図6は、放熱体の形状を円柱とした場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図である。 図7は、円柱形状の放熱体の外周面に電波吸収シートを貼付した場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について具体的に説明する。以下で示す実施形態では、本発明を適用した電子機器の一例として光無線通信装置を例示するが、本発明を適用可能な電子機器はこれに限らない。本発明は、不要輻射の抑制と放熱対策が求められるあらゆる電子機器に対して広く適用できる。
図1は、本実施形態の光無線通信装置1の概要を説明する図である。図1に示すように、一対の光無線通信装置1が正対して配置される。これらの光無線通信装置1は、各々が投光部2と受光部3とを備える。一方の光無線通信装置1が伝送すべき信号に応じてオンオフ変調した光を投光部2から出射すると、この光が空間伝送されて他方の光無線通信装置1の受光部3で受光され、元の信号に復元される。また、他方の光無線通信装置1が伝送すべき信号に応じてオンオフ変調した光を投光部2から出射すると、この光が空間伝送されて一方の光無線通信装置1の受光部3で受光され、元の信号に復元される。このように、一対の光無線通信装置1は、光を用いた双方向通信が可能である。
光無線通信装置1の投光素子としては、例えば、ピーク周波数が860nmのLED(赤外LED)が用いられる。また、光無線通信装置1の受光素子としては、例えば、APD(アバランシェフォトダイオード)が用いられる。光無線通信装置1は、これらの投光素子および受光素子を用いて、100Mbpsの通信速度で100mの距離での全二重双方向通信を実現している。なお、通信の規格には、例えば、Ethernet(登録商標)が用いられる。
光無線通信装置1の投光部2は、投光素子であるLEDと、このLEDを駆動するLEDドライバとを含む。LEDドライバは、例えば、動作周波数が125MHzのIC(集積回路)チップとして構成される。このLEDドライバは、主に動作周波数の整数倍の周波数をピークとするノイズを放射するため、この放射ノイズ(不要輻射)の抑制が求められる。また、LEDドライバは発熱量が多いため、放熱対策が求められる。
図2は、光無線通信装置1の投光部2を拡大して示す縦断面図である。図2に示すように、光無線通信装置1の筐体5の内部には、配線パターン6およびグランドパターン7が形成された回路基板8が配置されている。この回路基板8は、一方の端部を支持板9に突き当てた状態で筐体5の内部に固定されている。そして、この回路基板8上に、ノイズ源および熱源となるLEDドライバ10(電子部品の一例)が設けられている。LEDドライバ10の端子は、回路基板8の配線パターン6に接続されている。
支持板9は、回路基板8に対して垂直に配置されている。そして、この支持板9に砲弾型のLED11が支持されている。LED11は、支持板9を挟んで回路基板8とは逆側に配置され、筐体5の窓部5aを介して筐体5の外部に光を出射できるようになっている。LED11の端子は、支持板9を貫通して回路基板8側に延びるように配置され、回路基板8の配線パターン6に接続されている。LEDドライバ10とLED11は、回路基板8の配線パターン6を介して電気的に接続される。
回路基板8上には、LEDドライバ10の周囲を覆うように、不要輻射を抑制するためのシールドケース12が設けられている。シールドケース12は、回路基板8のグランドパターン7に接続されている。また、シールドケース12上には、LEDドライバ10からシールドケース12に伝達された熱を放熱するための放熱体13および放熱シート17が設けられている。放熱シート17は、放熱体13と金属製の筐体5との間に配置されている。
シールドケース12は、高いシールド効果が期待できる金属よりなる。また、放熱体13は、シールドケース12を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属よりなる。例えば、シールドケース12は真鍮よりなり、放熱体13はアルミニウムよりなる。真鍮の熱伝導率が106W/m・Kであるのに対し、アルミニウムの熱伝導率は236W/m・Kである。このような放熱体13をシールドケース12上に設けることで、LEDドライバ10からシールドケース12に伝達された熱を、放熱体13から放熱シート17を介して金属製の筐体5に効率よく伝達し、筐体5から外気に放熱することができる。
放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が円形である。例えば、放熱体13は、回路基板8に対し垂直な方向を高さとする円柱形状とされている。そして、この放熱体13の外周面を覆うように、電波吸収シート14が貼付されている。なお、ここで円形とは、必ずしも厳密な真円である必要はなく、円形とみなせる程度の誤差があってもよい。例えば、規定の直径に対する最大径もしくは最小径の誤差が10%程度であれば、円形とみなすことができる。
電波吸収シート14は、例えば、ゴムなどからなるシート基材に磁性材料の粉末を練り込んだものであり、使用する磁性材料の種類などにより、吸収効果の高い周波数範囲が異なる。本実施形態では、放熱体13の形状を円柱形状とすることにより、後述のように高レベルで放射されることが懸念されるノイズの周波数範囲が限定されるので、この周波数範囲に対して高い吸収効果を持つ電波吸収シート14を用いる。
図3は、シールドケース12および放熱体13の取付構造を示す分解斜視図である。図3に示すように、シールドケース12は、回路基板8側と支持板9側の2面が開放された箱状に形成される。シールドケース12の天板部12aには、ネジ部材15が挿通される貫通孔16が形成されている。円柱形状の放熱体13は、円柱の外周面に巻き付けるようにして電波吸収シート14が貼付され、シールドケース12の天板部12aの内面側からシールドケース12の天板部12aを貫通して挿通されたネジ部材15により、シールドケース12に固定される。このように、放熱体13をネジ部材15の締め付けによってシールドケース12固定することにより、放熱体13をシールドケース12に強固に接触させることができ、シールドケース12の熱を放熱体13へ適切に伝達できる。
放熱体13が固定されたシールドケース12は、支持板9側の開放された面を支持板9に突き当て、回路基板8側の開放された面を回路基板8に突き当てるようにして、回路基板8上に配置され、回路基板8のグランドパターン7に接続される。これにより、回路基板8上のLEDドライバ10の周囲が、シールドケース12により覆われる。このように回路基板8上にシールドケース12が設けられることで、LEDドライバ10から放射されるノイズだけでなく、LEDドライバ10の周辺の回路基板8から放射される様々な周波数のノイズが外部に漏洩することを抑制できる。
ここで、放熱体13による放熱効果について説明する。本実施形態の光無線通信装置1では、回路基板8上のLEDドライバ10の周囲がシールドケース12により覆われているため、LEDドライバ10の動作に伴い発生する熱がシールドケース12に伝達される。シールドケース12は、高いシールド効果が期待できる真鍮などの金属を用いて箱状に形成されているため、十分な放熱性能が得られない。このため、シールドケース12の内部に熱が籠ってしまい、LEDドライバ10の寿命などに悪影響を与える虞がある。
そこで、本実施形態の光無線通信装置1では、上述のように、シールドケース12よりも熱伝導率が高いアルミニウムなどの金属よりなる放熱体13をシールドケース12上に固定することにより、LEDドライバ10からシールドケース12に伝達された熱を放熱体13から放熱シート17を介して金属製の筐体5に効率よく伝達し、筐体5から外気に放熱できるようにしている。
図4は、放熱体13による放熱効果を説明する図である。図4では、放熱体13を取り付けたシールドケース12の温度を測定した結果を、放熱体13を取り付けない場合の温度測定結果とともに示している。放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が15mm×15mmの正方形である角柱形状のもの、回路基板8と平行な方向の断面形状が直径15mmの円形である円柱形状のもの、回路基板8と平行な方向の断面形状が直径13mmの円形である円柱形状のもの、回路基板8と平行な方向の断面形状が直径11mmの円形である円柱形状のもの、回路基板8と平行な方向の断面形状が直径7mmの円形である円柱形状の放熱体13のものをそれぞれ用意し、これらの形状の違いによる温度変化についても考察している。なお、放熱体13を構成する金属材料としてはアルミニウムを用い、回路基板8に対し垂直な方向の高さは、すべての形状で13mmとした。また、シールドケース12の温度は、LEDドライバ10の動作時の温度を温度計により測定した。
図4に示す温度測定結果から、シールドケース12に放熱体13を取り付けることにより、LEDドライバ10からシールドケース12に伝達された熱を効率よく放熱できることが分かる。なお、放熱体13は、15mm×15mmの角柱形状のものと直径15mm〜11mmの円柱形状のものでは放熱性能に殆ど変化はなく、十分な放熱性能が得られているが、直径7mmの円柱形状のものでは放熱性能が低下していることが分かる。これは、放熱体13の回路基板8と平行な方向の寸法が小さすぎると熱経路が狭くなり、シールドケース12から放熱体13への伝熱が不十分になるためと考えられる。
次に、放熱体13の形状と不要輻射との関係について説明する。本実施形態の光無線通信装置1は、回路基板8上のLEDドライバ10の周囲をシールドケース12により覆うことで不要輻射を抑制する構成であるが、金属製の放熱体13をシールドケース12に取り付けたことにより、シールドケース12により封じ込めたノイズが放熱体13から放射される。特に、シールドケース12は回路基板8のグランドパターン7に接続されるが、グランドが弱い(グランドのインピーダンスが高い)場合、EMC規格(例えば、CISPR32 ClassB)により定められた上限レベルを超えるレベルのノイズが放熱体13から放射される懸念がある。
不要輻射となるノイズは、特に放熱体13のエッジから放射しやすい。放熱体13から放射される高レベルのノイズは、放熱体13のエッジとエッジを結ぶ直線に沿って放熱体13の内部で反射を繰り返すことにより増幅され、放熱体13のエッジから放射される。この高レベルの放射ノイズの周波数は、放熱体13の内部で反射を繰り返すエッジ間の経路の長さに依存する。つまり、放熱体13の形状が、ノイズの反射が繰り返される経路となるエッジ間の距離の長さが多岐に亘るような形状であれば、広い周波数範囲で高レベルのノイズが放熱体13から放射されることになり、対策が困難になる。
そこで、本実施形態の光無線通信装置1では、円柱形状の放熱体13をシールドケース12に取り付けるようにしている。円柱形状の放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が円形であるため、ノイズの反射が繰り返される経路となるエッジ間の長さが限定される。これにより、高レベルのノイズが放射される周波数範囲を限定することができ、その周波数範囲に対して高い吸収効果を持つ電波吸収シート14を放熱体13の外周面に貼付することで、放熱体13から放射されるノイズ(不要輻射)のレベルを、EMC規格CISPR32 ClassBにより定められた上限レベル未満に抑えることができる。
図5は、放熱体13の形状を角柱とした場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図であり、LEDドライバ10の動作時に角柱形状の放熱体13から放射されるノイズ(不要輻射)を測定した結果を示している。角柱形状の放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が15mm×15mmの正方形であり、回路基板8に対し垂直な方向の高さは13mmである。図5の横軸は周波数、縦軸は不要輻射のレベルを示し、実線のグラフは水平偏波の不要輻射、点線のグラフは垂直偏波の不要輻射をそれぞれ示している。なお、図中の一点鎖線は、EMC規格CISPR32 ClassBにより定められた不要輻射の上限レベルを示している。
図5に示す不要輻射の測定結果から、放熱体13の形状を角柱とした場合、比較的広い周波数範囲で不要輻射のピークが発生していることが分かる。これは、角柱形状の放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が4つの辺を持つ矩形であるため、内部でノイズが反射を繰り返す経路となるエッジ間の距離の長さが多岐に亘り、広い周波数範囲で高レベルのノイズが放射されるためと考えられる。
図6は、放熱体13の形状を円柱とした場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図であり、LEDドライバ10の動作時に円柱形状の放熱体13から放射されるノイズ(不要輻射)を測定した結果を示している。円柱形状の放熱体13は、回路基板8と平行な方向の断面形状が直径13mmの円形であり、回路基板8に対し垂直な方向の高さは13mmである。図5と同様、図6の横軸は周波数、縦軸は不要輻射のレベルを示し、実線のグラフは水平偏波の不要輻射、点線のグラフは垂直偏波の不要輻射をそれぞれ示している。また、図中の一点鎖線は、EMC規格CISPR32 ClassBにより定められた不要輻射の上限レベルを示している。
図6に示す不要輻射の測定結果から、放熱体13の形状を円柱とすることにより、角柱形状の放熱体13を用いた場合(図5参照)と比較して、不要輻射のピークが発生する周波数範囲を限定できることが分かる。図6に示す例では、不要輻射のピークが発生する周波数範囲が、LEDドライバ10の動作周波数(125MHz)の2倍から4倍の周波数範囲に限定されている。したがって、この周波数範囲に対して高い吸収効果を持つ電波吸収シート14を放熱体13の外周面に貼付することで、不要輻射を適切に抑制することができる。
図7は、図6の例と同じ円柱形状の放熱体13の外周面に電波吸収シート14を貼付した場合における周波数ごとの不要輻射のレベルを示す図であり、LEDドライバ10の動作時に、外周面に電波吸収シートが貼付された円柱形状の放熱体13から放射されるノイズ(不要輻射)を測定した結果を示している。図5や図6と同様、図7の横軸は周波数、縦軸は不要輻射のレベルを示し、実線のグラフは水平偏波の不要輻射、点線のグラフは垂直偏波の不要輻射をそれぞれ示している。また、図中の一点鎖線は、EMC規格CISPR32 ClassBにより定められた不要輻射の上限レベルを示している。なお、電波吸収シート14としては、竹内工業株式会社製のミューシートSU03(商品名)を使用した。
図7に示す不要輻射の測定結果から分かるように、放熱体13の形状を円柱として不要輻射のピークが発生する周波数範囲を限定し、その周波数範囲に対して高い吸収効果を持つ電波吸収シート14を円柱形状の放熱体13の外周面に貼付することで、放熱体13から放射されるノイズ(不要輻射)のレベルを、EMC規格CISPR32 ClassBにより定められた上限レベル未満に抑えることができる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の光無線通信装置1は、ノイズ源および熱源となる回路基板8上のLEDドライバ10の周囲をシールドケース12により覆い、シールドケース12に円柱形状の放熱体13を取り付けた構造としている。そして、円柱形状の放熱体13の外周面には電波吸収シート14が貼付されている。したがって、LEDドライバ10の動作時にシールドケース12に伝達された熱を効率よく放熱できるとともに、放熱体13から高レベルのノイズが放射されることを有効に抑制できる。このように、本実施形態の光無線通信装置1は、高い放熱効果を実現しながら、不要輻射を適切に抑制することができる。
なお、以上の説明では、シールドケース12に取り付ける放熱体13の形状を円柱としたが、放熱体13は回路基板8と平行な方向の断面形状が円形となる形状であれば同様の効果が得られる。例えば、半球形状の放熱体13をシールドケース12に取り付けて、その外周面に電波吸収シート14を貼付する構成としてもよい。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明の一適用例を示したものである。本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を加えて具体化することができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 光無線通信装置(電子機器の一例)
8 回路基板
10 LEDドライバ(電子部品の一例)
11 LED
12 シールドケース
13 放熱体
14 電波吸収シート
15 ネジ部材

Claims (7)

  1. 回路基板と、
    前記回路基板上に設けられた電子部品と、
    前記電子部品の周囲を覆うように前記回路基板上に設けられた金属製のシールドケースと、
    前記シールドケース上に設けられた金属製の放熱体と、
    前記放熱体に貼付された電波吸収シートと、を備え、
    前記放熱体は、前記回路基板と平行な方向の断面形状が円形であることを特徴とする電子機器。
  2. 前記シールドケースは、第1の金属よりなり、
    前記放熱体は、前記第1の金属よりも熱伝導率の高い第2の金属よりなることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1の金属は真鍮であり、前記第2の金属はアルミニウムであることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記放熱体は、前記回路基板に対し垂直な方向を高さとする円柱形状であり、
    前記電波吸収シートは、円柱の外周面を覆うように前記放熱体に貼付されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記放熱体は、前記シールドケースの前記回路基板と対向する内面側から前記シールドケースを貫通して挿通されたネジ部材により、前記シールドケースに固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記電波吸収シートは、少なくとも前記電子部品の動作周波数の2倍から4倍の周波数範囲の放射ノイズを抑制することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記電子部品は、光無線通信用のLEDを駆動するLEDドライバであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子機器。
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