JP2020136310A - 回路基板、電子部品および電子モジュール - Google Patents

回路基板、電子部品および電子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】実装信頼性の高い回路基板、電子部品等を提供する。【解決手段】回路基板100は平面視の形状が方形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の第1面11における外縁領域11oに第1面11の外辺に沿って配列されている複数の端子電極21を含む回路導体2と、第1面11の外縁領域11oの内側の中央領域11cに設けられており、外縁が中央領域11cの外縁に沿っている方形状の1つの中央導体3と、を備えている。絶縁基板1は、第1面11に開口する凹部11rを有している。中央導体3は、凹部11rに対応する部分に開口部を有する第1面11上の中央導体部31と、凹部11rの底面の底面導体部32と、を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、絶縁基板の外周に沿って配列された端子電極を含む回路基板、および電子部品および電子モジュールに関するものである。
半導体素子、センサ素子または容量素子等の電子素子が搭載される回路基板として、セラミックス等の絶縁体からなる絶縁基板の下面に設けられた複数の端子電極を含むものが用いられている。このような回路の上面に電子素子が搭載された電子部品は外部の配線基板に搭載され、回路基板の端子電極と外部の配線基板の配線とがはんだ等の導電性接続材で接続されて電子モジュールとなる。
このような回路基板として、下面の外縁領域に複数の端子電極を配列し、その内側の中央領域に大きい接地電極あるいは放熱用導体を配置したものがある(例えば、特許文献1を参照。)。中央領域の大きい導体と外縁領域の小さい端子電極とを導電性接合材としてはんだで外部の配線基板に接続すると、中央領域の大きい導体に接合されるはんだの厚みが厚くなりやすいために、外縁領域の端子電極が浮いてしまって端子電極に接合されるはんだが細くなって接続不良あるいは接続信頼性低下が発生してしまう可能性があった。
これに対して、中央領域の大きい導体を複数に分割して、中央領域の複数の導体の1つ1つの面積を小さくして、中央領域の導体に接合されるはんだの体積、厚みを小さくしているものがある(例えば、特許文献2、特許文献3を参照。)。
特開2004−014645号公報 特開昭59−082790号公報 特開2000−223622号公報
しかしながら、電子部品のはんだ実装の際の熱、および電子素子の作動時の熱による熱応力により、はんだ等の導電性接続材が切断される、あるいは端子電極が絶縁基板から剥がれる場合がある。熱応力が大きくなる外縁領域に端子電極が配置されているためである。中央領域の大きい導体は、このような熱応力に対する補強用として、また小型化による接合面積低下に対する補強用としても機能するものである。補強用として機能する中央領域の大きい導体を複数に分割すると、中央領域の導体の接合面積が小さくなってしまうため、回路基板の外部の配線基板への接合強度および接続信頼性が低下する可能性があった。
本開示の1つの態様の回路基板は、平面視の形状が方形状の絶縁基板と、該絶縁基板の第1面における外縁領域に前記第1面の外辺に沿って配列されている複数の端子電極を含む回路導体と、前記第1面の前記外縁領域の内側の中央領域に設けられており、外縁が前記中央領域の外縁に沿っている方形状の1つの中央導体と、を備えており、前記絶縁基板は前記第1面に開口する凹部を有しており、前記中央導体は、前記凹部に対応する部分に開口部を有する前記第1面上の中央導体部と、前記凹部の底面の底面導体部とを有している。
本開示の1つの態様の電子部品は、上記構成の回路基板と、電子素子とを備えている。
本開示の1つの態様の電子モジュールは、上記構成の電子部品と、該電子部品が実装されたモジュール用の配線基板とを備えている。
本開示の1つの態様の回路基板によれば、中央導体は、凹部に対応する部分に開口部を有する第1面上の中央導体部と、凹部の底面の底面導体部とを有していることから、第1面上の中央導体部は幅が小さく面積の小さいものとなって、これに接合されるはんだ等の導電性接合材の体積(厚み)が大きくなり過ぎる可能性が低減されるとともに、中央導体部の面積を小さくしても底面導体があることで中央導体全体の面積は減少しないので、外部の配線基板等との接合強度および接続信頼性に優れた小型の回路基板となる。
本開示の1つの態様の電子部品によれば、上記構成の回路基板を含んでいることから、外部の配線基板に対する接続信頼性および小型化の点で有利な電子部品を提供することができる。
本開示の1つの態様の電子モジュールによれば、上記構成の回路基板を含む電子部品とモジュール用の配線基板とを備えていることから、電子部品と配線基板との接続信頼性が効果的に向上した小型の電子モジュールを提供することができる。
回路基板の一例の外観を示し、(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。 (a)は図1に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図であり、(c)は第1面(下面)側からの平面図である。 回路基板の他の一例の外観を示し、(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。 (a)は図3に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図であり、(c)は第1面(下面)側からの平面図である。 回路基板の他の一例の外観を示し、(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。 (a)は図5に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図であり、(c)は第1面(下面)側からの平面図である。 (a)は回路基板、電子部品および電子モジュールの一例を示す斜視図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。
本開示の実施形態の回路基板、電子部品および電子モジュールを、添付の図面を参照して説明する。図1は回路基板の一例の外観を示し、図1(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、図1(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。図2(a)は図1に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、図2(b)は図2(a)のB−B線における断面図であり、図2(c)は第1面(下面)側からの平面図である。図3は回路基板の他の一例の外観を示し、図3(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、図3(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。図4(a)は図3に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線における断面図
であり、図4(c)は第1面(下面)側からの平面図である。図5は回路基板の他の一例の外観を示し、図5(a)は第2面(上面)側からの斜視図であり、図5(b)は第1面(下面)側からの斜視図である。図6(a)は図5に示す回路基板の第2面(上面)側からの平面図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線における断面図であり、図6(c)は第1面(下面)側からの平面図である。図7(a)は回路基板、電子部品および電子モジュールの一例を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)のB−B線における断面図である。なお、図7は電子モジュールの一部(電子部品が搭載されている部分)を切り出して示している。また、図1〜図7の平面図および斜視図においては、他と区別しやすいように端子電極等の回路導体にはドット状の網掛けを施している。また、以下の説明における上下の区別は便宜的なものであり、実際に回路基板および電子部品等が使用されるときの上下を限定するものではない。
回路基板100は、図1〜図6に示す例のように、平面視の形状が方形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の第1面11における外縁領域11oに第1面11の外辺に沿って配列されている複数の端子電極21を含む回路導体2と、第1面11の外縁領域11oの内側の中央領域11cに設けられており、外縁が中央領域11cの外縁に沿っている方形状の1つの中央導体3と、を備えており、絶縁基板1は第1面11に開口する凹部11rを有しており、中央導体3は、凹部11rに対応する部分に開口部を有する第1面11上の中央導体部31と、凹部11rの底面の底面導体部32と、を有している。
絶縁基板1は、回路基板100の基本的な部分であり、複数の端子電極21等の回路導体2を互いに電気的に絶縁させて配置するための電気絶縁体として機能する。また、絶縁基板1は、例えば、電子素子200を搭載して固定するための基体として機能する部分である。絶縁基板1は、例えば、図2、図4、図6および図7に示す例のように、複数の絶縁層1aが積層されたものとすることができる。
絶縁基板1の下面11、すなわち回路基板100としての第1面11には、複数の端子電極21が設けられている。複数の端子電極21は、例えば図1〜図6に示す例のように、第1面11における外縁領域11oに絶縁基板1の第1面11の外辺に沿って配列されている。端子電極21の形状は、図1〜図6に示す例では、外辺から内側に伸びる長方形状である。第1面11における外縁領域11oは、例えば図1(b)および図2(c)等に示す二点鎖線より外側の領域である。この外縁領域11oの内側の第1面11における中央に位置するのが中央領域11cである。図1(b)および図2(c)に示す例では、中央領域11cと外縁領域11oとの境界、中央領域11cの外縁を示す二点鎖線は、端子電極21の内端を結んでおり、中央領域11cの形状は方形である。
本開示の回路基板100によれば、中央導体3は、凹部11rに対応する部分に開口部を有する第1面11上の中央導体部31を有していることから、第1面11上の中央導体部31は幅が小さく面積の小さいものとなり、また凹部11r内にはんだ等の導電性接合材310が入ることができるので、中央導体3(中央導体部31)と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の体積(厚み)が大きくなり過ぎる可能性が低減される。また、中央導体部31の面積が小さくなっても、凹部11rの底面の底面導体部32があることで中央導体3全体の面積は減少しないので、外部の配線基板400等との接合強度が低下することがない。よって、外部の配線基板400等との接合強度および接続信頼性に優れた小型の回路基板100となる。
中央導体部31の開口部および凹部11rの開口の大きさは、これらを設けることによって中央導体部31と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の体積(厚み)が大きくなり過ぎないようにすることができる大きさである。導電性接合材310の長さが長いと厚みが大きくなりやすく、端子電極21の長さに対して中央導体部31の導電性
接合材310が接合される長さが長いと、端子電極21に接合される導電性接合材310の厚みと中央導体部31に接合される導電性接合材310の厚みとの差が大きくなる。この厚みを小さくするには、例えば、中央導体部31の開口と外縁との間の幅Woが、端子電極21の長さLの4倍以下となるような大きさとすることができる。中央導体部31の辺の長さは端子電極21の長さLの4倍よりも長いが、幅Woが端子電極21の長さLの4倍以下であれば、導電性接合材310の厚みが大きくなりすぎることがない。
図1および図2に示す例においては、底面導体部32は凹部11rの底面の全面を覆っているが、凹部11rの底面の一部を覆うものであってもよい。言い換えれば、凹部11rを第1面11側(凹部11rの開口側)から見た場合に、底面導体部32の大きさは凹部11rの底面の大きさよりも小さいものであってもよい。この場合でも、中央導体3全体の面積減少が大きくならないように、凹部11rの底面の80%以上を覆うようにすることができる。底面導体部32が凹部11rの底面の一部を覆うものである場合には、底面導体部32と配線基板400の配線401とを接合する導電性接合材310は、底面導体部32の外縁から外部の配線基板400の配線401にかけて側面がメニスカス形状に傾斜したものとなり、この部分において応力を低減しやすくなる。
底面導体部32が凹部11rの底面の全面を覆う場合、または凹部11rの底面の一部を覆う場合のいずれの場合であっても、底面導体部32は凹部11rの底面上だけでなく、凹部11rの底面から外側まで広がっているものとすることができる。例えば、図2に示す例のように、底面導体部32は凹部11rの底面より大きく、凹部11rの底面より外側まで延在している。あるいは、底面導体部32が凹部11rの底面の全面を覆う場合には、底面導体部32は凹部11rの底面と同じ形状および大きさであってもよいし、底面導体部32が凹部11rの底面の一部を覆う場合のいずれの場合には、底面導体部32は凹部11rの底面よりも小さいものであってもよい。いずれの場合であっても、凹部11rの底面上に位置する部分、回路基板100を第1面11側から平面視した場合に凹部11r内に露出する部分が、中央導体3全体の面積を大きく減少させない効果を奏する、実質的な底面導体部32である。
図1および図2に示す例では、絶縁基板1の第1面11の凹部11r、中央導体部31の開口部および底面導体部32は、中央領域11cの中心、中央導体部31の中心に1つだけである。これに対して、図3および図4に示す例のように、絶縁基板1の凹部11r、中央導体部31の開口部および底面導体部32が、中央領域11cの4つの角部にそれぞれ1つ設けられている回路基板100とすることができる。底面導体部32と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の厚みは、中央導体部31と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の厚みよりも大きくなる。導電性接合材310の厚みの厚い部分が中央領域11cの角部にあるということは、熱応力の大きくなる部分に近い位置にある導電性接合材310の厚みが厚いということである。導電性接合材310の厚みが厚い部分により角部に加わる熱応力を低減することができ、接続信頼性の高い回路基板100となる。
この場合は、例えば、中央導体部31の開口と外縁との間の幅Woだけでなく、隣接する開口部間の幅Wiも端子電極21の長さLの4倍以下となるような大きさとすることができる。凹部11rおよび底面導体部32の位置が、回路基板100の角部により近いほど熱応力低減の効果が顕著になる。よって、中央導体部31の開口と外縁との間の幅Woは、端子電極21の長さLよりも小さくすることができる。
また、底面導体部32が凹部11rの底面の一部を覆う場合には、角部に位置する凹部11rの底面においては、第1面11の角により近い位置に底面導体部32を配置することができる。底面導体部32の大きさおよび形状が同じであれば、このような配置にする
ことで、より接続信頼性を高めることができる。
図5および図6に示す例の回路基板100は、図3および図4に示す例の回路基板100に対して、絶縁基板1の凹部11r、中央導体部31の開口部および底面導体部32が、中央領域11cの中央部にも設けられている。このように、絶縁基板1の凹部11r、中央導体部31の開口部および底面導体部32が、中央領域11cの4つの角部に加えて、中央領域11cの中央部にさらに1つ設けられている回路基板100とすることができる。中央領域11cの4つの角部に底面導体部32等を設けることによる効果が得られるとともに、中央導体部31の導電性接合材310との接合長さがより小さくなるので、端子電極21に接合される導電性接合材310の厚みと中央導体部31に接合される導電性接合材310の厚みとの差がより小さいものとなる。また、中央部においても底面導体部32と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の厚みは大きいので、中央部においても熱応力等を低減することができる。そのため、より接合信頼性の高い回路基板100となる。
この例において底面導体部32が凹部11rの底面の一部を覆う場合には、角部に位置する凹部11rの底面おいては、上記と同様に第1面11の角により近い位置に底面導体部32を配置することができる。また、中央部に位置する凹部11rの底面においては、底面の中央に底面導体部32を配置することができる。このような配置にすることで導電性接合材310の偏りがないので、底面導体部32の大きさおよび形状が同じであれば、より接続信頼性を高めることができる。
また、図5および図6に示す例においては、凹部11rの内側面にも導体が設けられている。このように、中央導体3が、凹部11rの内側面上に内面導体部33を有している回路基板100とすることができる。図5および図6に示す例においては、内面導体部33は、中央導体部31の開口部の各辺から底面導体部32にかけて伸びており、凹部11rの内側面全体が内面導体部33に覆われている。内面導体部33の配置および大きさはこれに限られるものではなく、凹部11rの内側面の一部を覆うものであってもよい。凹部11rの内側面上に内面導体部33があると、導電性接合材310の接合面積が増加するので、外部の配線基板400への接合強度の高い回路基板100となる。図5および図6に示す例のように、内面導体部33が凹部11rの内側面全体を覆う場合には最も接合面積が大きくなる。内面導体部33を有する場合には、単に接合面積が大きくなるだけでなく、中央導体部31および底面導体部32が第1面11の面方向に広がるものであるのに対して、内面導体部33はこの面方向とは異なる方向に広がるものである。そのため、内面導体部33にも導電性接合材310が接合されると、導電性接合材310によって熱応力等を分散しやすくなる。よって、外部の配線基板400への接合強度および接続信頼性がより高められた回路基板100となる。
図5および図6に示す例の回路基板100は、外縁領域11oの4つの角部にそれぞれ1つのコーナーパッド4を備えている。回路基板100と外部の配線基板400との間には熱応力が発生し、角部に近い端子電極21に加わる熱応力が大きくなる。大きい熱応力が加わる端子電極21に近い位置にコーナーパッド4が設けられ、コーナーパッド4と外部の配線基板400とが接合されることで、回路基板100の角部における接合が補強されて、外部の配線基板400等との接合強度および接続信頼性に優れた小型の回路基板100となる。このようなコーナーパッド4は、図1および図2に示す例の回路基板100、ならびに図3および図4に示す例の回路基板100にも適用することができる。
中央導体3は、回路導体2の一部として機能するものであってもよいし、回路導体2として機能しないものであってもよい。例えば、中央導体3を回路導体2の一部として機能する接地導体とすることができる。中央導体3が接地導体であり、中央導体部31と底面
導体部32とが電気的に接続されている回路基板100とすることができる。接合される導電性接合材310の厚みを小さくするために中央導体部31に開口部を設けても、中央導体部31と底面導体部32とが電気的に接続されることで、中央導体3の全体が接地導体となるので、接地導体の面積を大きいものとすることができる。これにより、安定した接地電位を得ることが可能となり、安定した高周波信号の処理ができる回路基板100となる。
図1および図2に示す例においては、底面導体部32は凹部11rの底面より一回り大きい。底面導体部32は、平面方向において底面導体部32の凹部11rより外側の部分において、凹部11rを取り囲んで配置された内部導体23(絶縁層1aを貫通する貫通導体)によって中央導体部31に接続されている。図3および図4に示す例においては、底面導体部32は中央導体部31と同程度の大きさであり、4つの凹部11rの底面上に露出する部分が実質的に底面導体部32として機能する部分である。底面導体部32と中央導体部31とは、各凹部11rを取り囲むように配置された貫通導体、および凹部11r間に配置された貫通導体によって接続されている。図5および図6に示す例においては、さらに内面導体部33によっても底面導体部32と中央導体部31とが接続されている。このように底面導体部32が大きく、底面導体部32と中央導体部31とが多数の貫通お導体(内部導体23)で接続されていると、接地導体としての機能がより強化され、より安定した高周波信号の処理が可能な回路基板100となる。
中央導体3が回路導体2として機能しないものである場合は、回路導体2および外部の配線基板400の回路とは電気的に接続されず、例えば、上述した接合強度および接続信頼性の補強用として、あるいは電子素子200で発生する熱を外部へ放熱するための放熱用として機能する。中央導体部31および底面導体部32等を備える中央導体3の補強用としての効果は上述した通りである。
中央導体3が放熱用である場合も、中央導体3(中央導体部31)と外部の配線基板400との間の導電性接合材310の体積(厚み)が大きくなり過ぎる可能性が低減されて、端子電極21の接続信頼性が向上する。また、中央導体部31の面積が小さくなっても、凹部11rの底面の底面導体部32があることで中央導体3全体の面積は減少しないので、回路基板100から外部の配線基板400への伝熱経路が減少することがない。そして、この伝熱経路に関して、絶縁基板1の凹部11r内においては、後述するセラミック焼結体等からなる絶縁基板1よりも熱伝導率の大きい材料、例えばはんだ等の導電性接合材310に置き換わることになり、より放熱性が向上する。よって、外部の配線基板400等との接合強度、接続信頼性および放熱性に優れた小型の回路基板100となる。導電性接合材310として熱伝導率の大きい材料を用いる場合には、電子素子200が搭載される位置の直下に凹部11rがあると熱伝導率の大きい導電性接合材310による外部への放熱がより効率よく行なわれる。また、この場合には、内部導体23(の貫通導体)および内面導体部33等の底面導体部32と中央導体部31とを接続する導体が多いと、これらの間の伝熱性がより向上する。
端子電極21、中央導体3の中央導体部31およびコーナーパッド4の絶縁基板1への接合強度をより高めるために、これらの外縁部および絶縁基板1の第1面11を覆っている絶縁膜を備えている回路基板100とすることができる。剥がれの起点となりやすい外縁部が絶縁膜で押さえられているため、応力が加わってもより剥がれ難くなる。よって、接合強度および接続信頼性がより優れた小型の回路基板100となる。
図7に示す例のように、電子部品300は、上記のような回路基板100と、電子素子200とを備えている。このような電子部品300によれば、上記構成の回路基板100を含んでいることから、外部の配線基板400の配線401(端子)に対する接続信頼性
の向上に有利で小型の電子部品300を提供することができる。
回路基板100の第1面(下面)11とは反対側の上面が、電子素子200が搭載される第2面12(上面)である。図1、図2および図7に示す例の回路基板100においては、絶縁基板1は第2面12にキャビティ1bを有しているが、図3および図4に示す例の回路基板100ならびに図5および図6に示す例の回路基板100のように、キャビティ1bを有さない平板状の絶縁基板1であってもよい。回路基板100は、第2面12には電子素子200と電気的に接続される回路導体2として接続電極22を備えている。キャビティ1bを有している場合は、キャビティ1b内に接続電極22を備えている。図1、図2および図7に示す例では、キャビティ1bは、開口と底面との間に段部を有しており、段部に接続電極22が設けられている。キャビティ1bは、段部を備えていなくてもよく、この場合にはキャビティ1bの底面に接続電極22が設けられる。
図7に示す例の電子部品300においては、電子素子200はキャビティの底面に搭載され、電子素子200の電極と回路基板100のキャビティ1b内の接続電極22とは接続部材210であるボンディングワイヤによって電気的に接続されている。そのため、図1、図2および図7に示し例の回路基板100においては、複数の接続電極22は、キャビティ1b内においてキャビティ1bの外周に沿って配列されている。図3および図4に示す例のように、回路基板100(の絶縁基板1)が平板状である場合には、絶縁基板1の第2面12(上面)の外周に沿って接続電極22が配列される。これに対して、電子素子200がフリップチップ接続される場合には、複数の接続電極22は、例えば図5および図6に示す例のように、第2面12の中央部に配列される。キャビティ1bを有する回路基板100に電子素子200をフリップチップ接続する場合は、接続電極22はキャビティ1bの底面の中央部に配列される。
また、図7に示す例における回路基板100は、電子素子200を固定するため、また必要に応じで接地するための搭載用導体5を第2面12(キャビティ1bの底面)の中央部に備えている。このように、第2面12における回路導体2の数や配置は、搭載される電子素子200に対応するように設定することができる。なお、図7に示す例では、搭載用導体5は、中央導体3(の底面導体部32)と接続されている。中央導体3が上述した接地導体である場合には、電子素子200の下面と搭載用導体5とを、はんだやろう材等の導電性の接合材(不図示)で接合することで、電子素子200を比較的大きい下面で接地電位に接続することができる。また、中央導体3が上述した放熱用である場合には、電子素子200で発生した熱は、ろう材等の接合材、搭載用導体5、搭載用導体5と中央導体3とを接続する内部導体23を介して、効率よく中央導体3へ伝熱される。
図7(b)に示す例のように、第2面12の接続電極22と第1面11の端子電極21とは、絶縁基板1の内部の内部導体23で接続されている。これにより、第2面12に搭載された電子素子200を、接続部材210および回路導体2(接続電極22、内部導体23および端子電極21)を介して外部の配線基板400に電気的に接続することができる回路基板100となっている。
図7に示す例の電子部品300においては、電子素子200および接続部材210がキャビティ1b内に収容され、キャビティ1bの開口を塞ぐように、蓋体221が接合材222で接合されている。蓋体221および接合材222は電子素子200を気密封止する封止部材220として機能している。はんだを接合材222として用いる場合には、第2面12にはキャビティ1bを囲むようにシール導体を設けることができる。また、回路基板100が図3〜図6に示す例のような平板状である場合には、キャップ状の蓋体で封止することができる。あるいは、封止部材220として封止樹脂を用い、封止樹脂で回路基板100の第2面12、電子素子200および接続部材210等を覆うことで封止するこ
とができる。
また、図7に示す例のように、電子モジュール500は、上記構成の電子部品300と、電子部品300が実装されたモジュール用の配線基板400とを備えている。このような電子モジュール500によれば、上記構成の回路基板100を含む電子部品300とモジュール用の配線基板400とを備えていることから、電子部品300と配線基板400との接続信頼性が効果的に向上した小型の電子モジュール500となる。
図7に示す例では、回路基板100の端子電極21と配線基板400の上面の配線401とが、はんだ等の導電性接合材310によって電気的および機械的に接続されている。端子電極21が配線基板400の配線401に導電性接合材310を介して電気的に接続されれば、電子部品300と配線基板400の配線401とが互いに電気的に接続される。これによって、電子部品300と配線基板400との間で電気信号または電位等の授受が可能になる。また、電子部品300は回路基板100の回路導体2に電子素子200が電気的に接続されたものであるので、電子素子200と配線基板400の配線401とが互いに電気的に接続される。
図1〜図7に示す例の回路基板100においては、絶縁基板1は側面に第1面11から第2面12にかけて伸びる切欠き部を有している。また、切欠き部の内面にも導体が形成されており、第1面11の端子電極21と接続されている。端子電極21が第1面11から切欠き部の内面まで延在しているともいえる。図1および図2に示す例では、切欠き部の内面のうち、第1面11側の一部に導体が設けられている。図3および図4に示す例では、切欠き部の内面の全面に導体が設けられている。図5および図6に示す例では、切欠き部が導体で充填されている。絶縁基板1の側面に切欠き部を設けずに、第1面11から側面にかけて端子電極21を設けることもできる。いずれの場合も、図7に示す例のように、回路基板100を外部の配線基板400に実装する際に、はんだ等の導電性接合材310が配線基板400の配線401と回路基板100の第1面11の端子電極21および切欠きの内面を含む側面の端子電極21との間に位置することになる。導電性接合材310による接合面積が増え、側面と配線基板400の配線401との間の導電性接合材310にはメニスカス形状のフィレット部が形成されてフィレット部により応力を低減することができるので、実装信頼性がより高められる。
絶縁基板1は、上記したように、平面視(上面視)で方形状の平板である。図1〜図7に示す例では正方形状であるが、長方形状であってもよい。方形状とは、厳密な方形でなくてもよく、図1〜図7に示す例のように方形の辺部や角部に切欠きを有するもの、あるいは方形の角部が丸められているもの等を含む。絶縁基板1は、例えば、5mm〜20mm×5mm〜20mmの方形状で、厚みが例えば0.5mm〜2mmの板状である。絶縁基板1は、複数の絶縁層1aが積層されてなるものである。図2、図4および図6に示す例の絶縁基板1は5層の絶縁層1aで構成されているが、絶縁層1aの数はこれらに限られるものではない。絶縁基板1が第2面12にキャビティ1bを有する場合のキャビティ1bは、例えば、キャビティ1bの内側面と絶縁基板1の外側面との間の壁厚みを0.5mm以上とした上で、平面視の形状が4mm〜19mm×4mm〜19mmの方形状で、第2面12からの深さが0.4mm〜1.5mmとすることができる。
絶縁基板1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、窒化アルミニウム質焼結体またはムライト質焼結体等のセラミック焼結体によって形成されている。絶縁基板1は、例えばガラスセラミック焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作することができる。まず、ガラス成分となる酸化ケイ素、酸化ホウ素およびフィラー成分となる酸化アルミニウム等の粉末を主成分とする原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤と混練してスラリーとする。このスラリーをドクターブレード法またはリッ
プコータ法等の成形方法でシート状に成形して、絶縁層1aとなるセラミックグリーンシートを作製する。その後、このセラミックグリーンシートを適当な寸法に切断、成形したセラミックグリーンシートを複数枚積層して積層体を作製する。その後、この積層体を約900〜1000℃程度の温度で焼成することによって絶縁基板1を製作することができる。絶縁基板1の第1面11の凹部11rは、セラミックグリーンシートに凹部11rの形状に対応する貫通孔等を設けておけばよい。絶縁基板1が第2面12にキャビティ1bを有する場合のキャビティ1bおよび絶縁基板1の側面の切欠きについても同様である。
絶縁基板1の第1面11の凹部11rの平面視の形状(開口の形状)は、図1および図2に示す例では中央導体部31と同様の正方形である。図3および図4に示す例の回路基板100における4つの凹部11rの形状も正方形である。これに対して、図5および図6に示す例の回路基板100における4つの凹部11rの形状は、角が丸められた正方形状である。凹部11rがこのような角を有さない形状であると、絶縁基板1に応力が加わった場合に角を起点としたクラックが発生する可能性が低減される。角部を有さない形状としては、方形以外の多角形の角を丸めたもの、円形、楕円形などが挙げられる。凹部11rの形状、数および配置は、特に限られるものではなく、上述した効果が得られるものであれば適宜選択することができる。絶縁基板1の第2面12のキャビティ1bの平面視形状についても、同様の理由で角部が丸められた方形状とすることができる。
絶縁基板1には回路導体2が設けられている。上述したように絶縁基板1の第1面11(下面)の外縁領域11oに端子電極21が設けられ、第2面12(上面)に接続電極22が、絶縁基板1の内部に内部導体23が設けられている。上面12の接続電極22と下面11の端子電極21とは内部導体23で電気的に接続されている。内部導体23は、絶縁層1a間に設けられた内部導体層と絶縁層1aを貫通する貫通導体とを有している。
絶縁基板1の第1面11の外縁領域11oは、第1面11の外縁に沿った領域であり、第1面11の外縁から内側へ第1面11の1辺の長さの8%〜15%程度の幅の部分である。よって、中央領域11cは、第1面11の中央に位置する、第1面11の1辺の長さの85%〜92%程度の長さの辺を有する方形状の部分である。絶縁基板1の平面視の形状が正方形状であれば中央領域11cの形状も正方形状であり、絶縁基板1の平面視の形状が長方形状であれば中央領域11cの形状も長方形状である。
端子電極21の形状は、例えば図1〜図7に示す例のような絶縁基板1の第1面11の外辺から内側に伸びる長方形状であり、その寸法は例えば幅が0.2mm〜1mm×外辺からの長さが0.5mm〜2mmである。長方形状とは、厳密な長方形でなく角部が丸められたものなども含むことを意味しており、図2(b)に示す例のような、長方形の辺部が切り欠かれた形状、角部が切り欠かれた形状も含まれる。端子電極21の形状は、特に限られるものではなく、例えば、絶縁基板1の第1面11の外辺に接していない正方形状のものであってもよい。接続電極22は、上述したように電子素子200の接続方法に応じてその配列が異なり、配列に応じた形状および寸法とすることができる。
端子電極21、接続電極22および内部導体23等の回路導体2は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、白金、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、またはこれらの金属材料を含む合金材料等によって形成されている。このような金属材料等は、絶縁基板1が上記のようなセラミック焼結体からなる場合出れば、例えばメタライズ層として絶縁基板1の所定の位置に設けられている。
回路導体2の端子電極21、接続電極22および内部導体23の内部導体層は、例えば、絶縁基板1が上述したようなガラスセラミック焼結体からなる場合であれば、例えば銅のメタライズ層で形成することができる。銅のメタライズ層である場合には、銅の粉末を
有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを絶縁層1aとなる上記セラミックグリーンシートの表面にスクリーン印刷法等の方法で印刷して、その後セラミックグリーンシートと同時焼成する方法で形成することができる。また、内部導体23の貫通導体の部分は、絶縁層1aとなるセラミックグリーンシートに貫通孔をあらかじめ形成しておき、このセラミックグリーンシートの貫通孔内に上記の金属ペーストをスクリーン印刷法等の方法で充填し、同時焼成することによって形成することができる。絶縁基板1の側面に切欠き部を有し、切欠き内まで端子電極21が延在している場合は、セラミックグリーンシートの貫通孔の内面に上記の金属ペーストをスクリーン印刷法等の方法で印刷塗布し、同時焼成することによって形成することができる。セラミックグリーンシートの貫通孔は、機械的な孔あけ加工またはレーザ加工等の方法で形成することができる。
中央導体3(中央導体部31、底面導体部32、内面導体部33)、コーナーパッド4および搭載用導体5等の回路導体2以外の導体についても、回路導体2と同様の方法で形成することができる。
中央導体3の中央導体部31は、外縁が中央領域11cの外縁に沿っている方形状である。そのため、中央導体3が大きいものとなっている。中央導体3の底面導体部32の平面視の形状、数および配置は、凹部11rの形状に応じて設定することができる。凹部11rが複数ある場合には、複数の凹部11rに対応するように複数の底面導体部32を設けてもよいが、上述したように、複数の凹部11rに対して重なるような1つの大きな底面導体部32とすることができる。
コーナーパッド4の形状は、図5および図6に示す例のように円形に限定されるものではなく、楕円形、方形等の多角形等であってもよい。補強用としてはできるだけ面積の大きいコーナーパッド4とするのがよい。コーナーパッド4の形状が、熱応力等が集中しやすい角を有していない形状であると、熱応力等による剥がれがより発生し難いものとなる。回路基板100における角部に配置されるコーナーパッド4に対して、熱応力は回路基板100の平面視の中央方向に作用する。そのためこの方向の長さをできるだけ大きくする方がよい。そのため、回路基板100における角部(外縁領域11oの角部)から中央領域11cの角部にかけて伸びる形状のコーナーパッド4とすることができる。コーナーパッド4をさらに中央導体3の中央導体部31まで伸ばして接続することができる。
コーナーパッド4は、外縁領域11oにおける端子電極21が配置されていない角部に設けられるので、例えばコーナーパッド4が円形である場合には、端子電極21の長さより小さい径であり、例えば直径が0.3mm〜1.8mmの円形とすることができる。
端子電極21等の外縁部および絶縁基板1の第1面11を覆っている絶縁膜を備えている場合の絶縁膜は、端子電極21等のサイズにもよるが、例えば外周から0.03mm〜0.3mmの部分を覆っている。なお、上述した端子電極21等の寸法は、絶縁膜を有する場合は、絶縁膜の開口から露出する部分である、実質的な端子電極21等の寸法である。
絶縁膜は絶縁基板1の第1面11に接合されて一体化している。より具体的には、絶縁基板1がセラミック焼結体からなる場合には、絶縁膜は絶縁基板1のセラミックスと同様のものからなり、同時焼成によって一体化している。そのため、絶縁膜と絶縁基板1とは強固に接合されている。
このような絶縁膜は、例えば以下のようにして形成することができる。まず、端子電極21、中央導体部31およびコーナーパッド4に対応するパターンで金属ペーストをセラミックグリーンシート上に印刷する。次に、印刷された金属ペーストのうちの所定の部分
、およびセラミックグリーンシートの所定の部分と重なるように絶縁膜となるセラミックペーストを塗布する。セラミックペーストは、セラミックグリーンシートを作製するためのスラリーと同様の原料粉末に適当な有機バインダおよび有機溶剤を加えて混練して作製することができる。そして、金属ペースト、セラミックペーストおよびセラミックグリーンシートを同時焼成することで、絶縁膜が絶縁基板1の第1面11に接合され一体化して形成される。
回路導体2の端子電極21および接続電極22、中央導体3の中央導体部31、底面導体部32および内面導体部33、ならびにコーナーパッド4等の絶縁基板1の外表面に露出する導体は、上記のメタライズ層に、電解めっき法または無電解めっき法等の方法でニッケルおよび金等のめっき層がさらに被着されたものであってもよい。
回路基板100に搭載される電子素子200としては、IC(Integrated Circuit:集積回路)やLSI(Large-Scale Integrated Circuit:大規模集積回路)等の半導体集積回路素子、およびLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)やPD(Photo Diode:フォトダイオード)、CCD(Charged-Coupled Device:電荷結合素子)、CMOS
(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)等の光半導体
素子、電流センサ素子または磁気センサ素子等のセンサ素子、半導体基板の表面に微小な電子機械機構が形成されてなるマイクロマシン、いわゆるMEMS(Micro electro mechanical systems:微小電気機械システム)素子等の種々の電子素子が挙げられる。また、電子素子200は、圧電素子、容量素子または抵抗器等の受動部品であってもよい。また、電子素子200は、複数個が搭載されてもよく、複数種のものが含まれていてもよい。
電子素子200の回路基板100に対する機械的な接続は、例えば、はんだ等の低融点ろう材または接着剤、あるいは必要によって導電性接着剤等の電気伝導性を有する接合材(不図示)によって行なわれる。電子素子200の電極(符号なし)と回路基板100の回路導体2との電気的な接続は、例えば、図7に示す例のようなボンディングワイヤ等の接続部材210による接続以外に、はんだボールや金属バンプおよび導電性接着剤を接続部材210として用いた、いわゆるフリップチップ接続で、電気的および機械的接続を行なうこともできる。フリップチップ接続の場合は、アンダーフィル材によって機械的接続を補強することができる。
封止部材220が図7に示す例のように、蓋体221および接合材222で構成される場合は、例えば、蓋体221として金属、セラミックス、樹脂等からなる平板状あるいはキャップ状のものを、また接合材として、はんだやろう材等の金属接合材、樹脂接着剤、導電性接着剤等の樹脂接合材、ガラス接合材等を用いることができる。封止部材220が封止樹脂である場合は、例えば、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂にフィラーを含有させたものなどを用いることができる。
電子素子200が、例えば半導体集積回路素子等の半導体素子であれば、電子素子200と回路基板100および外部の配線基板400が有する電子回路(図示せず)との間で種々の電気信号が授受され、半導体素子(電子素子200)で演算または記憶等の種々の処理が行なわれる。また、電子素子200が加速度センサ素子等のセンサ素子であれば、センサ素子(電子素子200)で検知された加速度等の物理量が回路基板100および外部の配線基板400に電気信号として伝送される。この電気信号は、回路基板100および外部の配線基板400の電子回路または回路基板100に実装された他の電子素子等(図示せず)に伝送されて、回路基板100が実装される電子機器の制御等の処理に利用される。
製作された電子部品300は、導電性接合材310を介して配線基板400に電気的お
よび機械的に接続される。すなわち、上記構成の電子部品300と、電子部品300の複数の端子電極21とそれぞれ導電性接合材310を介して接続された複数の配線401を有する配線基板400とによって、例えば図7に示す例のような電子モジュール500が製作される。配線基板400は、セラミック配線基板であってもよいし、エポキシ等の樹脂を絶縁層とし、銅箔等の金属を配線401とするプリント配線基板であってもよい。導電性接合材310は、はんだやろう材等の金属からなるものであってもよいし、導電性接着剤であってもよい。
以上の説明では、回路基板100がセラミック焼結体からなる絶縁基板1であるセラミック配線基板の場合で説明したが、絶縁基板1がエポキシ樹脂等の樹脂からなるプリント配線基板にも適用することができる。
1・・・絶縁基板
1a・・・絶縁層
1b・・・キャビティ
11・・・第1面(下面)
11o・・・外縁領域
11c・・・中央領域
12・・・第2面(上面)
2・・・回路導体
21・・・端子電極
22・・・接続電極
23・・・内部導体
3・・・中央導体
31・・・中央導体部
32・・・底面導体部
33・・・内面導体部
4・・・コーナーパッド
5・・・搭載用導体
100・・・回路基板
200・・・電子素子
210・・・接続部材
220・・・封止部材
221・・・蓋体
222・・・接合材
300・・・電子部品
310・・・導電性接合材
400・・・配線基板
401・・・配線
500・・・電子モジュール

Claims (7)

  1. 平面視の形状が方形状の絶縁基板と、
    該絶縁基板の第1面における外縁領域に前記第1面の外辺に沿って配列されている複数の端子電極を含む回路導体と、
    前記第1面の前記外縁領域の内側の中央領域に設けられており、外縁が前記中央領域の外縁に沿っている方形状の1つの中央導体と、を備えており、
    前記絶縁基板は前記第1面に開口する凹部を有しており、
    前記中央導体は、前記凹部に対応する部分に開口部を有する前記第1面上の中央導体部と、前記凹部の底面の底面導体部とを有している回路基板。
  2. 前記絶縁基板の前記凹部、前記中央導体部の前記開口部および前記底面導体部は、前記中央領域の4つの角部にそれぞれ1つ設けられている請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記絶縁基板の前記凹部、前記中央導体部の前記開口部および前記底面導体部が、前記中央領域の中央部にさらに1つ設けられている請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記中央導体は、前記凹部の内側面上に内面導体部を有している請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路基板。
  5. 前記中央導体は接地導体であり、前記中央導体部と前記底面導体部とは電気的に接続されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の回路基板。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回路基板と、電子素子とを備えている電子部品。
  7. 請求項6に記載の電子部品と、該電子部品が実装されたモジュール用の前記配線基板とを備えている電子モジュール。
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