JP2020136220A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの水封構成を有する連通経路において凍結を防止する。【解決手段】燃料電池システム(1a)は、燃料電池(12)と、燃焼器(13)と、空気供給装置(14)と、水タンク(30)と、連通経路(31)とを備える。燃焼器(13)は、燃料電池(12)から可燃ガス経路(21)を介して排出されるアノード排ガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する。空気供給装置(14)は、燃焼器(13)に燃焼用空気を供給する。水タンク(30)は、アノード排ガス中の水分が凝縮された凝縮水を貯める。連通経路(31)は、可燃ガス経路(21)及び水タンク(30)を接続し、凝縮水を通流する。連通経路(31)は、水封構成を有する。燃料電池(11)が停止しているときに所定期間において空気供給装置(14)が断続的に動作する。【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池システムにおいて凍結防止を図る技術が知られている。
例えば、特許文献1には、燃料電池スタックを備える筐体の内部空間を加熱する加熱手段を備えた燃料電池システムが記載されている。加熱手段は、筐体の内部空間の底面側に配置されている。これにより、加熱手段からの熱を、筺体の内部空間全体に自然対流させることができ、加熱の効率を向上させることができる。筺体の内部空間には、電池スタックを含む内部機器を搭載する搭載板が設けられ、加熱手段は、搭載板と筺体の内部空間の底面との間に配置されている。
国際公開第2009/034997号
特許文献1に記載された技術によれば、加熱手段による加熱によって燃料電池システムにおける凍結防止が図られている。一方、特許文献1では、燃料電池システムにおける特定の経路に着目した凍結防止の技術が検討されているわけではない。
本開示は、燃料電池システムの水封される特定の経路において凍結防止を図るのに有利な技術を提供する。
本開示は、
燃料電池と、
前記燃料電池から可燃ガス経路を介して排出されるアノード排ガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する燃焼器と、
前記燃焼器に燃焼用空気を供給する空気供給装置と、
前記燃料電池の運転によって生じた凝縮水を貯める水タンクと、
前記水タンクに接続され、前記凝縮水を通流する連通経路と、を備え、
前記連通経路は、前記水タンクの水位よりも低い位置で前記水タンクと接続され、前記水タンクに水が溜まることにより水封される水封構成を有し、
前記燃料電池が停止しているときに、少なくとも所定期間において前記空気供給装置が断続的に動作する、
燃料電池システムを提供する。
本開示の技術は、水封構成を有する連通経路において凍結を防止するのに有利である。
図1は、本開示の一実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図2は、燃料電池システムの凍結防止処理の一例を示すフローチャートである。 図3Aは、凍結防止処理における空気供給装置の出力の変化の一例を示すグラフである。 図3Bは、凍結防止処理における空気供給装置の出力の変化の別の一例を示すグラフである。 図4は、燃料電池システムの凍結防止処理の別の一例を示すフローチャートである。 図5は、加熱手段の一例を示す燃料電池システムの構成図である。
(本開示の基礎となった知見)
燃料電池システムにおいて、例えば、炭化水素などの原料から水素含有ガスを生成することを補助するために、燃料電池からのアノード排ガスを燃焼させることが考えられる。燃料電池システムでは、燃料電池の運転によって凝縮水が生じる。このため、燃料電池システムにおいて、凝縮水を貯留するための水タンクと、水タンクに接続され凝縮水を通流する連通経路とを設けることが考えられる。例えば、燃料電池からのアノード排ガスには水分が含まれるので、アノード排ガスを安定的に燃焼させるためには、アノード排ガスを燃焼させる前にこの水分を凝縮水として回収することが望ましい。アノード排ガス等の不要なガスが水タンクから大気中に漏洩しないように、連通経路は水封される。
連通経路の通流を保つためには、燃料電池が停止しているときに連通経路において凍結を防止する必要がある。そこで、本発明者らは、燃料電池が停止しているときに連通経路において凍結を防止するのに適した技術について日夜検討を重ねた。その結果、本発明者らは、アノード排ガスを燃焼させる燃焼器に燃焼用空気を供給する空気供給装置を利用して連通経路における凍結を防止できることを新たに見出した。この新たな知見に基づいて、本発明者らは、本開示の燃料電池システムを案出した。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係る燃料電池システムは、
燃料電池と、
前記燃料電池から可燃ガス経路を介して排出されるアノード排ガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する燃焼器と、
前記燃焼器に燃焼用空気を供給する空気供給装置と、
前記燃料電池の運転によって生じた凝縮水を貯める水タンクと、
前記水タンクに接続され、前記凝縮水を通流する連通経路と、を備え、
前記連通経路は、前記水タンクの水位よりも低い位置で前記水タンクと接続され、前記水タンクに水が溜まることにより水封される水封構成を有し、
前記燃料電池が停止しているときに、少なくとも所定期間において前記空気供給装置が断続的に動作する。
第1態様によれば、燃料電池が停止しているときに所定期間において空気供給装置が断続的に動作することにより、連通経路において水封構成の水面における圧力が変動する。空気供給装置が作動中には、燃焼器を通過する空気の流れに圧力損失が発生し、連通経路において水封構成の水面における圧力が高まる。一方、空気供給装置が停止すると、連通経路において水封構成の水面における圧力の高まりは解消される。これにより、連通経路において水封構成の水面における圧力が変動する。一方、水タンク側は大気に連通している。このため、水封構成の水面に圧力変動が断続的に発生することにより、水封を構成する水が揺動する。この水封を構成する水の揺動により、連通経路における凍結が防止される。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係る燃料電池システムは、外気温を直接的又は間接的に検知する外気温検知手段をさらに備えていてもよく、前記所定期間は、前記外気温検知手段が検知した前記外気温が第一温度未満である期間であってもよい。第2態様によれば、外気温が第一温度未満である期間に、空気供給装置を断続的に動作させることができる。これにより、より確実に、連通経路における凍結を防止できる。
本開示の第3態様において、例えば、第1又は第2態様に係る燃料電池システムは、前記連通経路内の水温を直接的又は間接的に検知する水温検知手段をさらに備えていてもよく、前記所定期間は、前記水温検知手段の検知した前記水温が第二温度未満である期間であってもよい。第3態様によれば、連通経路内の水温が第二温度未満である期間に、空気供給装置を断続的に動作させることができる。これにより、より確実に、連通経路における凍結を防止できる。
本開示の第4態様において、例えば、第1態様乃至第3態様のいずれか1つに係る燃料電池システムは、外気温を直接的又は間接的に検知する外気温検知手段又は前記連通経路内の水温を直接的又は間接的に検知する水温検知手段と、前記連通経路の少なくとも一部を加熱する加熱手段と、をさらに備えていてもよく、前記燃料電池が停止しているときに、前記外気温検知手段が検知した前記外気温が第三温度未満である期間、又は、前記水温検知手段が検知した前記水温が第四温度未満である期間において、前記加熱手段を連続的又は断続的に発熱させてもよい。第4態様によれば、空気供給装置を断続的に動作させることに加えて、加熱手段を発熱させることによって、より確実に、連通経路における凍結を防止できる。
本開示の第5態様において、例えば、第4態様に係る燃料電池システムでは、前記所定期間において、前記空気供給装置の出力が変動してもよい。第5態様によれば、所定期間において空気供給装置が断続的に動作することに加えて、空気供給装置の出力が変動することにより、水封を構成する水の移動距離を変えることができる。例えば、空気供給装置の断続的な動作と、加熱手段の発熱とを同時に行う場合に、加熱手段によって良好に加熱された連通経路の特定位置に存在する水を、加熱したい所望の位置に移動させることも可能である。ここで、所望の位置は、連通経路において凍結することが予測される位置であり、例えば、燃料電池システムが収納される筐体の底部近傍に位置する。
本開示の第6態様において、例えば、第4態様又は第5態様に係る燃料電池システムでは、前記加熱手段は、熱媒体が流れる伝熱管及び電気ヒータの少なくとも一つを含んでいてもよい。
本開示の第7態様において、例えば、第6態様に係る燃料電池システムは、前記燃料電池が停止しているときに、凍結が防止される水経路をさらに備えていてもよく、前記加熱手段は、前記水経路の一部を構成する前記伝熱管を含んでいてもよい。第7態様によれば、加熱手段は、水経路の凍結が防止されることを利用して連通経路の少なくとも一部を加熱できる。これにより、連通経路の凍結を防止できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1に示す通り、本実施形態の燃料電池システム1aは、燃料電池12と、燃焼器13と、空気供給装置14と、水タンク30と、連通経路31とを備えている。
燃料電池12は、典型的には、水素含有ガス及び酸化剤ガスが供給されて発電する。酸化剤ガスは、典型的には、空気である。燃料電池12の型式は特に限定されない。燃料電池12は、固体高分子型燃料電池、固体酸化物型燃料電池、リン酸型燃料電池、又は溶融炭酸塩型燃料電池でありうる。
燃料電池システム1aは、例えば、水素生成器11をさらに備えている。水素生成器11は、原料から水素含有ガスを生成する。典型的には、水素生成器11において原料が改質されて水素含有ガスが生成される。原料は、都市ガスでありうる。
燃焼器13は、燃料電池12から可燃ガス経路21を介して排出されるアノード排ガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する。可燃ガス経路21は、燃料電池12と、燃焼器13とを接続している。例えば、燃焼器13においてアノード排ガスの燃焼により発生した熱により、水素生成器11が加熱される。これにより、原料の改質が促される。このように、燃焼器13は、例えば、原料から水素含有ガスを生成することを補助する。空気供給装置14は、燃焼器13に燃焼用空気を供給する。空気供給装置14は、燃焼用空気を燃焼器13に供給できる限り特に限定されない。空気供給装置14は、例えば、ファン又はブロワである。
燃料電池システム1aは、例えば、排気経路22をさらに備えている。排気経路22は、燃焼器13から排出された燃焼排ガスを大気中に排出する。排気経路22は、燃焼器13から排気口23まで延びている。排気口23は燃料電池システム1aの筐体に直接形成されていてもよいし、排気口23をなす部材が燃料電池システム1aの筐体に取り付けられていてもよい。
水タンク30は、燃料電池12の運転によって生じた凝縮水を貯める。水タンク30は、例えば、アノード排ガス中の水分が凝縮された凝縮水を貯める。可燃ガス経路21には、例えば、熱交換器25が配置されている。熱交換器25は、アノードオフ排ガスを冷却する。これにより、アノードオフ排ガスに含まれる水分が凝縮して、凝縮水が発生する。連通経路31は、水タンク30に接続され、この凝縮水を通流する。連通経路31は、例えば、可燃ガス経路21と、水タンク30とを接続している。連通経路31は、例えば、可燃ガス経路21における熱交換器25の出口と燃焼器13との間に部分に接続されている。連通経路31は、水タンク30の水位よりも低い位置で水タンク30に接続されている。排水経路32は、水タンク内に所定水位以上に溜まった凝縮水を、水タンク30から排水する。連通経路31は、水タンク30に水が溜まることにより水封される水封構成を有する。これにより、アノードオフ排ガス等の不要なガスが水タンク30から大気中に漏洩することが防止されている。
燃料電池システム1aは、例えば、排水経路32をさらに備えている。排水経路32は、例えば、水タンク30の内部の所定水位に相当する位置において水タンク30の内部に開口しており、所定水位以上に溜まった凝縮水がオーバーフローにより排水経路32に導かれ、その後、燃料電池システム1aの外部に排出される。
燃料電池システム1aにおいて、燃料電池12が停止しているときに、少なくとも所定期間Psにおいて空気供給装置14が断続的に動作する。これにより、連通経路31において水封構成の水面における圧力が変動する。空気供給装置14が作動中には、燃焼器13を通過する空気の流れに圧力損失が発生し、燃焼器13の上流に位置する可燃ガス経路21の圧力が高まり、連通経路31において水封構成の水面における圧力も高まる。一方、空気供給装置14が停止すると、連通経路31において水封構成の水面における圧力の高まりは解消される。加えて、水タンク30の凝縮水の水面より上方の空間は、排水経路32によって大気に連通しており、その空間の圧力は大気圧に保たれている。このため、連通経路31において水封構成の水面における圧力変動が断続的に発生し、水封を構成する水が揺動する。この水封を構成する水の揺動により、連通経路31における凍結が防止される。なお、燃料電池12が停止しているときに、燃料電池システム1aの出力はゼロに保たれている。
燃料電池12が停止しているときに空気供給装置14が断続的に動作する所定期間Psは、特定の期間に限定されない。所定期間Psは、例えば、連通経路31における凍結の可能性に基づいて定められている。
図1に示す通り、燃料電池システム1aは、外気温検知手段41をさらに備えている。外気温検知手段41は、外気温Toを直接的又は間接的に検知する。所定期間Psは、例えば、外気温検知手段41が検知した外気温Toが第一温度T1未満である期間である。この場合、外気温Toが低くなり連通経路31における凍結の可能性が高まった場合に、空気供給装置14が断続的に動作する。これにより、より確実に、連通経路31における凍結が防止される。第一温度T1は、特定の温度に限定されない。第一温度T1は、例えば、3℃である。
図1に示す通り、燃料電池システム1aは、水温検知手段42をさらに備えている。水温検知手段42は、連通経路31内の水温Twを直接的又は間接的に検知する。所定期間Psは、例えば、水温検知手段42が検知した水温Toが第二温度T2未満である期間である。この場合、水温Twが低くなり、連通経路31における凍結の可能性が高まった場合に、空気供給装置14が断続的に動作する。これにより、より確実に、連通経路31における凍結が防止される。第二温度T2は、特定の温度に限定されない。第二温度T2は、例えば、3℃である。
外気温検知手段41は、外気温Toを直接的又は間接的に検知できる限り、特に限定されない。また、水温検知手段42は、水温Twを直接的又は間接的に検知できる限り、特に限定されない。外気温検知手段41及び水温検知手段42のそれぞれは、例えば、サーミスタを用いた温度センサ又は熱電対を用いた温度センサを含む。なお、燃料電池システム1aは、外気温検知手段41及び水温検知手段42の双方を備える必要はなく、外気温検知手段41又は水温検知手段42は省略されていてもよい。外気温検知手段41及び水温検知手段42以外の手段で所定期間Psを決定できるのであれば、燃料電池システム1aは、外気温検知手段41及び水温検知手段42の双方を備えていなくてもよい。
図1に示す通り、燃料電池システム1aは、例えば、加熱手段50をさらに備えている。加熱手段50は、連通経路31の少なくとも一部を加熱する。例えば、燃料電池12が停止しているときに、期間Pt又は期間Pfにおいて、加熱手段50が連続的又は断続的に発熱する。期間Ptは、外気温検知手段41が検知した外気温Toが第三温度T3未満である期間である。期間Pfは、水温検知手段42が検知した水温Twが第四温度T4未満である期間である。この場合、外気温To又は水温Twが低くなり、連通経路31における凍結の可能性が高まった場合に、加熱手段50が発熱する。加熱手段50の発熱により、連通経路31の少なくとも一部が加熱され、連通経路31における凍結を防止できる。また、空気供給装置14の断続的な動作と、加熱手段50の発熱とを同時に行うことにより、連通経路31に形成された水封を構成する水の特定の部分を、加熱手段50によって加熱し、揺動させて所望の位置まで移動させることができる。
第三温度T3及び第四温度T4のそれぞれは、特定の温度に限定されない。典型的には、第三温度T3は第一温度T1よりも低く、第四温度T4は第二温度T2よりも低い。第三温度T3及び第四温度T4のそれぞれは、例えば、0℃である。
所定期間Psにおいて、空気供給装置14の出力は変動してもよい。これにより、所定期間Psにおいて、水封を構成する水が移動する距離が変動する。上記の通り、空気供給装置14の断続的な動作と、加熱手段50の発熱とを同時に行うことにより、加熱手段50によって良好に加熱された連通経路31の特定位置に存在する水封を構成する水を、所望の位置に移動させることができる。所望の位置は、連通経路31において凍結することが予測される位置であり、例えば、燃料電池システム1aが収納される筐体の底部近傍に位置する。これにより連通経路31の水封構成の広い範囲を加熱できる。
連通経路31は、例えば、配管によって形成されている。連通経路31は、例えば、第一配管31aと第二配管31bとによって形成されている。第一配管31aは、可燃ガス経路21に接続されている。第二配管31bは、水タンク30に接続されている。第一配管31aと第二配管31bとは、所定の連結部材(図示省略)によって連結されている。第一配管31aは可燃ガス経路21に近いので、第一配管31aの内面はアノード排ガスと接触しうる。このため、第一配管31aは、アノード排ガスに対する耐腐食性を有する材料でできている。例えば、第一配管31aは、金属材料製の配管である。一方、第二配管31bは、可燃ガス経路21から離れており、アノード排ガスとは接触しにくい。このため、第一配管31aは、樹脂製の配管であってもよい。この場合、燃料電池システム1aの製造コストを低減しやすい。加熱手段50は、例えば、第一配管31aを加熱する。この場合、第一配管31aが金属材料製の配管であると、加熱手段50からの熱が連通経路31に伝わりやすい。連通経路31の所望の位置は、例えば、第二配管31bに存在する。
加熱手段50は、連通経路31の少なくとも一部を加熱する限り、特定の手段に限定されない。加熱手段50は、例えば、熱媒体が流れる伝熱管及び電気ヒータの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図1に示す通り、例えば、排気経路22には、熱交換器26が配置されている。また、燃料電池システム1aは、例えば、回収経路33をさらに備えている。回収経路33は、排気経路22及び水タンク30を接続している。回収経路33は、排気経路22における熱交換器26の出口よりも下流において排気経路22に接続されている。熱交換器26は、燃焼排ガスを冷却する。これにより、燃焼排ガスに含まれる水分が凝縮して、凝縮水が発生する。この凝縮水は、回収経路33を通流し、水タンク30に導かれる。
熱交換器25及び熱交換器26のそれぞれは、例えば、フィンチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器などの気−液熱交換器である。
連通経路31、排水経路32、及び回収経路33は、水タンク30に水が溜まることにより互いに水封されている。
図1に示す通り、燃料電池システム1aは、例えば、制御器60をさらに備えている。制御器60は、典型的には、燃料電池12の停止中における連通経路31の凍結防止処理のためのプログラムが実行可能に格納されたデジタルコンピュータである。制御器60には、燃料電池システム1aの運転のための他のプログラムが実行可能に格納されていてもよい。制御器60は、例えば、外気温検知手段41又は水温検知手段42における検知結果を示す情報を取得する。制御器60は、このような情報に基づいて、空気供給装置14及び加熱手段50等の制御対象を制御する。
燃料電池12の停止中における連通経路31の凍結防止処理の一例について説明する。例えば、燃料電池12が停止すると、図2に示す処理が実行される。まず、ステップS11において、外気温検知手段41によって外気温Toが検知される。次に、ステップS12において、制御器60は、外気温Toが温度Ta未満であるか否かを判断する。温度Taは、第一温度T1に対応している。ステップS12における判断結果が肯定的である場合、ステップS13に進み、空気供給装置14の断続的な動作を開始する。このとき、空気供給装置14を、図3Aに示す通り一定の出力で断続的に動作させてもよいし、図3Bに示す通り異なる出力で断続的に動作させてもよい。ステップS12における判断結果が否定的である場合、ステップS14に進み、空気供給装置14を停止して、ステップS11に戻る。なお、空気供給装置14が元々停止している場合には、ステップS14をスキップして、ステップS11に戻ってもよい。
ステップS13の後のステップS15において、制御器60は、外気温Toが温度Tb未満であるか否かを判断する。温度Tbは、第三温度T3に対応している。ステップS15における判断結果が肯定的である場合、ステップS16に進み、加熱手段50の発熱が開始される。ステップS15における判断結果が否定的である場合、ステップS17に進み、加熱手段50の発熱を停止させ、ステップS11に戻る。なお、加熱手段50が元々発熱していない場合には、ステップS17をスキップして、ステップS11に戻ってもよい。なお、燃料電池12の運転が開始されると、この一連の処理は終了する。
燃料電池12の停止中における連通経路31の凍結防止処理の別の一例について説明する。例えば、燃料電池12が停止すると、図4に示す処理が実行される。まず、ステップS21において、水温検検知手段42によって連通経路31における水温Twが検知される。次に、ステップS22において、制御器60は、水温Twが温度Tc未満であるか否かを判断する。温度Tcは、第二温度T2に対応している。ステップS22における判断結果が肯定的である場合、ステップS23に進み、空気供給装置14の断続的な動作を開始する。このとき、空気供給装置14を、図3Aに示す通り一定の出力で断続的に動作させてもよいし、図3Bに示す通り異なる出力で断続的に動作させてもよい。ステップS22における判断結果が否定的である場合、ステップS24に進み、空気供給装置14を停止して、ステップS21に戻る。なお、空気供給装置14が元々停止している場合には、ステップS24をスキップして、ステップS21に戻ってもよい。
ステップS23の後のステップS25において、制御器60は、水温Twが温度Td未満であるか否かを判断する。温度Tdは、第四温度T4に対応している。ステップS25における判断結果が肯定的である場合、ステップS26に進み、加熱手段50の発熱が開始される。ステップS25における判断結果が否定的である場合、ステップS27に進み、加熱手段50の発熱を停止させ、ステップS21に戻る。なお、加熱手段50が元々発熱していない場合には、ステップS27をスキップして、ステップS21に戻ってもよい。なお、燃料電池12の運転が開始されると、この一連の処理は終了する。
燃料電池システム1aは、燃料電池12が停止しているときに、凍結が防止される水経路をさらに備えていてもよい。加熱手段50が、熱媒体が流れる伝熱管を含む場合、その伝熱管は、そのような水経路の一部を構成していてもよい。この場合、加熱手段50は、水経路の凍結が防止されることを利用して連通経路31の少なくとも一部を加熱できる。燃料電池12が停止しているときに、その水経路の水温は、凍結が防止される限り、特定の温度に限定されない。燃料電池12が停止しているときに、その水経路の水温は、例えば10℃以上である。
燃料電池システム1aにおいて、燃料電池12が停止しているときに凍結が防止される水経路は、特定の態様に限定されない。例えば、燃料電池12が固体高分子型燃料電池である場合、燃料電池システム1aは、図5に示す燃料電池システム1bのように構成されていてもよい。
燃料電池システム1bは、特に説明する部分を除き、燃料電池システム1aと同様に構成されている。燃料電池システム1aの構成要素と同一又は対応する燃料電池システム1bの構成要素には、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。燃料電池システム1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、燃料電池システム1bにも当てはまる。
図5に示す通り、燃料電池システム1bは、水経路51を備えている。燃料電池システム1bにおいて、燃料電池12が停止しているときに、水経路51における水温は凍結が防止できるように保たれる。加熱手段50は、水経路51の一部によって構成されている。水経路51は、貯湯タンク2に接続されている。水経路51には、ポンプ57及び熱交換器16が配置されている。水経路51は、バイパス経路53及び三方弁55をさらに含んでいる。ポンプ57が作動すると、貯湯タンク2から供給された水が水経路51を流れ熱交換器16を通過する。熱交換器16を通過した水は、三方弁55によって、貯湯タンク2に戻る、あるいは貯湯タンク2をバイパスして水経路51を循環する。熱交換器16は、例えば、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器などの液−液熱交換器である。
燃料電池システム1bは、例えば、冷却水タンク15と、冷却水経路71と、ポンプ17とをさらに備えている。冷却水経路71は、燃料電池12と冷却水タンク15とを接続している。冷却水経路71は、送り路71a及び戻し路71bを含む。送り路71aにおいて、冷却水タンク15から燃料電池12に向かって冷却水が流れる。戻し路71bにおいて、燃料電池12から冷却水タンク15に向かって冷却水が流れる。熱交換器16は、送り路71aに配置されている。熱交換器16は、戻し路71bに配置されていてもよい。ポンプ17は、戻し路71bに配置されている。ポンプ17は、送り路71aに配置されていてもよい。
燃料電池システム1bにおいて、燃料電池12が運転中である場合、ポンプ17及びポンプ57が作動する。これにより、冷却水経路71によって冷却水が燃料電池12と冷却水タンク15との間を循環する。また、水経路51において外部から供給された水が熱交換器16を通過して貯湯タンク2に導かれる。冷却水経路71を流れる冷却水によって燃料電池12において発生する熱が回収される。熱交換器16において、水経路51を流れる水と、冷却水経路71を流れる冷却水とが熱交換する。このため、水経路51において熱交換器16を流れる水は、冷却水によって回収された燃料電池12の排熱により加熱され、湯が生成される。このため、燃料電池12が運転中である場合、貯湯タンク2に湯が貯まる。
図5に示す通り、燃料電池システム1bは、例えば、ヒータ15aをさらに備えている。ヒータ15aは、冷却水タンク15に貯まった冷却水を加熱することができる。例えば、燃料電池12が停止しているときに、必要に応じて、ヒータ15aを発熱させることで、冷却水タンク15の水温を所定温度以上に保つことができる。ヒータ15aは、例えば、電気ヒータである。
燃料電池12が停止しているとき、例えば、外気温検知手段41によって検知された外気温TwがTe未満であると、ポンプ17及びポンプ57が作動する。Teは、水経路51の凍結を防止できるように定められている。これにより、冷却水経路71によって冷却水が燃料電池12と冷却水タンク15との間を循環する。加えて、水経路51において貯湯タンク2から供給された水が熱交換器16に導かれる。上記の通り、冷却水タンク15における水温は所定温度以上に保たれているので、水経路51における水が所定温度より低いと、熱交換器16において、水経路51における水が加熱される。熱交換器16を通過した水は、バイパス経路53を通り、水経路51を循環する。これにより、水経路51の水温が凍結を防止できるように保たれ、加熱手段50が発熱する。その結果、連通経路31の凍結が防止される。
本開示の技術は、燃料電池システムなどのコジェネレーションシステムに有用である。
1a、1b 燃料電池システム
12 燃料電池
13 燃焼器
14 空気供給装置
30 水タンク
31 連通経路
41 外気温検知手段
42 水温検知手段
50 加熱手段
51 水経路

Claims (7)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池から可燃ガス経路を介して排出されるアノード排ガスを燃焼させて燃焼排ガスを排出する燃焼器と、
    前記燃焼器に燃焼用空気を供給する空気供給装置と、
    前記燃料電池の運転によって生じた凝縮水を貯める水タンクと、
    前記水タンクに接続され、前記凝縮水を通流する連通経路と、を備え、
    前記連通経路は、前記水タンクの水位よりも低い位置で前記水タンクと接続され、前記水タンクに水が溜まることにより水封される水封構成を有し、
    前記燃料電池が停止しているときに、少なくとも所定期間において前記空気供給装置が断続的に動作する、
    燃料電池システム。
  2. 外気温を直接的又は間接的に検知する外気温検知手段をさらに備え、
    前記所定期間は、前記外気温検知手段が検知した前記外気温が第一温度未満である期間である、請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記連通経路内の水温を直接的又は間接的に検知する水温検知手段をさらに備え、
    前記所定期間は、前記水温検知手段の検知した前記水温が第二温度未満である期間である、請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 外気温を直接的又は間接的に検知する外気温検知手段又は前記連通経路内の水温を直接的又は間接的に検知する水温検知手段と、
    前記連通経路の少なくとも一部を加熱する加熱手段と、をさらに備え、
    前記燃料電池が停止しているときに、前記外気温検知手段が検知した前記外気温が第三温度未満である期間、又は、前記水温検知手段が検知した前記水温が第四温度未満である期間において、前記加熱手段を連続的又は断続的に発熱させる、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記所定期間において、前記空気供給装置の出力が変動する、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記加熱手段は、熱媒体が流れる伝熱管及び電気ヒータの少なくとも一つを含む、請求項4又は5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池が停止しているときに、凍結が防止される水経路をさらに備え、
    前記加熱手段は、前記水経路の一部を構成する前記伝熱管を含む、
    請求項6に記載の燃料電池システム。
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