JP2020134295A - 漏電検出装置、車両用電源システム - Google Patents

漏電検出装置、車両用電源システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載された漏電検出装置(10)の回路構成を簡素化し、コストを削減する。【解決手段】車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載された蓄電部(20)を備える車両に搭載される漏電検出装置(10)において、分圧回路(11)は、プラス配線(Lp)とマイナス配線(Lm)間に直列接続された第1抵抗(R1)、第2抵抗(R2)、第3抵抗(R3)、及び第4抵抗(R4)を含み、第2抵抗(R2)と第3抵抗(R3)との間の接続点がシャーシアースに直接的に、または所定の電圧源を介して接続される。電圧測定部(12)は、第1抵抗(R1)と第2抵抗(R2)との間の接続点の電位と、第3抵抗(R3)と第4抵抗(R4)との間の接続点の電位を測定する。分圧回路(11)は、第1スイッチ(MRp)と負荷(2)の一端との間のプラス配線(Lp)と、第2スイッチ(MRm)と負荷(2)の他端との間のマイナス配線(Lm)との間に接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、シャーシアースから絶縁された車両内の負荷の漏電を検出する漏電検出装置、車両用電源システムに関する。
近年、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)が普及してきている。これらの電動車両には、補機電池(一般的に12V出力の鉛電池)と別に高電圧の駆動用電池(トラクションバッテリ)が搭載される。感電を防止するために、高電圧の駆動用電池、インバータ、走行用モータを含む強電回路と、車両のボディ(シャーシアース)間は絶縁される。
強電回路の車両側のプラス配線とシャーシアース間、及び強電回路の車両側のマイナス配線とシャーシアース間には、それぞれYコンデンサが挿入され、高電圧の駆動用電池から車両側の負荷に供給される電源が安定化されている。強電回路とシャーシアース間の絶縁抵抗を監視して漏電を検出する漏電検出装置が搭載される。
DC方式の漏電検出装置では、強電回路のプラス配線とマイナス配線の間に抵抗分圧回路を接続し、分圧電圧と、駆動用電池の総電圧との比率から漏電の有無を判定する(例えば、特許文献1参照)。
一般的な電動車両では、高電圧の駆動用電池と、インバータを含む高電圧の車両負荷の間はコンタクタを介して接続される。上記の抵抗分圧回路は通常、コンタクタより電池側に接続される。当該構成ではコンタクタのオープン時に、駆動用電池から当該抵抗分圧回路に電流が流れないように上記の抵抗分圧回路内に、絶縁性能の高いスイッチ(例えば、フォトMOSリレー)を接続する必要があった。
特開2007−327856号公報
絶縁性能の高いスイッチは高価であり、漏電検出装置のコストを上昇させる要因となっていた。また、上記抵抗分圧回路からスイッチを取り除くことができれば、漏電検出装置の回路構成を簡素化することができる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、車両に搭載された漏電検出装置の回路構成を簡素化し、コストを削減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の漏電検出装置は、車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載され、前記車両内の負荷に電力を供給する蓄電部と、前記蓄電部の正極と前記負荷の一端が接続されるプラス配線に挿入される第1スイッチと、前記蓄電部の負極と前記負荷の他端が接続されるマイナス配線に挿入される第2スイッチと、を備える車両に搭載される漏電検出装置であって、前記プラス配線と前記マイナス配線間に直列接続された第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗、及び第4抵抗を含み、前記第2抵抗と前記第3抵抗との間の接続点が前記シャーシアースに直接的に、または所定の電圧源を介して接続された分圧回路と、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間の接続点の電位を第1電位として、前記第3抵抗と前記第4抵抗との間の接続点の電位を第2電位として測定する電圧測定部と、前記電圧測定部により測定された前記第1電位と前記第2電位をもとに漏電の有無を判定する制御部と、を備える。前記分圧回路は、前記第1スイッチと前記負荷の一端との間の前記プラス配線と、前記第2スイッチと前記負荷の他端との間の前記マイナス配線との間に接続される。
本発明によれば、車両に搭載された漏電検出装置の回路構成を簡素化し、コストを削減することができる。
比較例に係る漏電検出装置を備える電源システムの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る漏電検出装置を備える電源システムの構成を説明するための図である。 正側漏電抵抗と比率rとの関係、及び負側漏電抵抗と比率rとの関係をグラフで示した図である。 図2に示した電源システムの蓄電部内において漏電が発生している場合の例を示す図である。 図5(a)、(b)は、蓄電部内の漏電の有無を判定中の第1電位と第2電位の一例を示す図である。 図6(a)、(b)は、正側メインリレー又は負側メインリレーの溶着の有無を判定中の第1電位と第2電位の一例を示す図である。 図7(a)、(b)は、蓄電部内の漏電の有無の判定中、並びにプラス配線とシャーシアース間の絶縁状態の監視とマイナス配線とシャーシアース間の絶縁状態の監視中における比率rの推移の一例を示す図である。
図1は、比較例に係る漏電検出装置10を備える電源システム5の構成を説明するための図である。電源システム5は電動車両に搭載される。電源システム5は電動車両内において、補機電池(通常、12V出力の鉛電池が使用される)と別に設けられる。電源システム5は、高電圧の蓄電部20、及び漏電検出装置10を含む。蓄電部20は、直列接続された複数のセルE1−Enを含む。セルには、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル、鉛電池セル、電気二重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル等を用いることができる。以下、本明細書ではリチウムイオン電池セル(公称電圧:3.6−3.7V)を使用する例を想定する。
電動車両は高電圧の負荷として、インバータ2及びモータ3を備える。蓄電部20の正極とインバータ2の一端がプラス配線Lpで接続され、蓄電部20の負極とインバータ2の他端がマイナス配線Lmで接続される。プラス配線Lpに正側メインリレーMRpが挿入され、マイナス配線Lmに負側メインリレーMRmが挿入される。正側メインリレーMRpと負側メインリレーMRmは、蓄電部20と電動車両内の高電圧の負荷との間の導通/遮断を制御するコンタクタとして機能する。なおリレーの代わりに、高耐圧・高絶縁の半導体スイッチを使用することも可能である。
インバータ2は、蓄電部20とモータ3の間に接続される双方向インバータである。インバータ2は力行時、蓄電部20から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ3に供給する。回生時、モータ3から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電部20に供給する。モータ3には例えば、三相交流モータが使用される。モータ3は力行時、インバータ2から供給される交流電力に応じて回転する。回生時、減速による回転エネルギーを交流電力に変換してインバータ2に供給する。
蓄電部20は、電動車両のシャーシアースと絶縁された状態で電動車両に搭載される。補機電池は、負極がシャーシアースと導通した状態で電動車両に搭載される。なお、正側メインリレーMRpよりインバータ2側のプラス配線Lpとシャーシアース間が正側YコンデンサCpを介して接続される。また、負側メインリレーMRmよりインバータ2側のマイナス配線Lmとシャーシアース間が負側YコンデンサCmを介して接続される。正側YコンデンサCp及び負側YコンデンサCmは、プラス配線Lpとシャーシアース間、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間をそれぞれ直流的に絶縁するとともに、プラス配線Lp及びマイナス配線Lmの電圧を安定化させる作用を有する。
蓄電部20がシャーシアースから理想的に絶縁されている場合、蓄電部20の中間電圧がシャーシアースの電圧近辺に維持される。例えば、蓄電部20の両端電圧が400Vの場合、蓄電部20の正極電位が+200V近辺、負極電位が−200V近辺に維持される。高電圧の蓄電部20とシャーシアース間が導通した状態で、人間が電動車両の露出した導電部に触れると感電する危険がある。そこで高電圧の蓄電部20を搭載した電動車両では、漏電検出装置10を搭載して、インバータ2を含む高電圧の車両負荷とシャーシアース間の絶縁状態を監視する必要がある。図1では、プラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁状態を正側漏電抵抗Rlp、マイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁状態を負側漏電抵抗Rlmと表している。
漏電検出装置10は、分圧回路11、電圧測定部12及び制御部13を含む。分圧回路11は、プラス配線Lpとマイナス配線Lm間に直列接続された正側分圧スイッチSWp、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、第4抵抗R4、及び負側分圧スイッチSWmを含む。第2抵抗R2と第3抵抗R3との間の接続点はシャーシアースに接続される。比較例では分圧回路11は、正側メインリレーMRpと蓄電部20の正極との間のプラス配線Lpと、負側メインリレーMRmと蓄電部20の負極との間のマイナス配線Lmとの間に接続される。
電圧測定部12は、第1抵抗R1と第2抵抗R2との間の接続点(以下、第1接続点という)の電位(以下、第1電位という)と、第3抵抗R3と第4抵抗R4との間の接続点(以下、第2接続点という)の電位(以下、第2電位という)を測定する。図1に示す例では電圧測定部12は、正側アンプ12a及び負側アンプ12bを備える。正側アンプ12aは、第1接続点とシャーシアース間の電圧を第1電位として制御部13に出力する。負側アンプ12bは、第2接続点とシャーシアース間の電圧を第2電位として制御部13に出力する。
溶着検出部30は、正側メインリレーMRpとインバータ2の一端との間のプラス配線Lpの電位と、負側メインリレーMRmとインバータ2の他端との間のマイナス配線Lmの電位との電位差を検出し、制御部13に出力する。
制御部13は、電圧測定部12により測定された第1電位と第2電位をもとに漏電の有無を判定する。また制御部13は、溶着検出部30から入力される電位差をもとに、正側メインリレーMRp又は負側メインリレーMRmの溶着を検出する。
制御部13は例えば、マイクロコンピュータ及び不揮発メモリ(例えば、EEPROM、フラッシュメモリ)により構成することができる。制御部13内にA/Dコンバータが内蔵されていない場合、正側アンプ12aと制御部13間、負側アンプ12bと制御部13間、及び溶着検出部30と制御部13間にそれぞれA/Dコンバータ(不図示)が設けられ、当該A/Dコンバータは、入力されるアナログ電圧をデジタル値に変換して制御部13に出力する。
図2は、本発明の実施の形態に係る漏電検出装置10を備える電源システム5の構成を説明するための図である。以下、図1に示した比較例に係る電源システム5の構成との相違点を説明する。実施の形態では、分圧回路11が、正側メインリレーMRpとインバータ2の一端との間のプラス配線Lmと、負側メインリレーMRmとインバータ2の他端との間のマイナス配線Lm間に接続される。また実施の形態では、分圧回路11から正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmが取り除かれる。また実施の形態では溶着検出部30が取り除かれる。
以下、実施の形態に係る漏電検出装置10により、プラス配線Lpとシャーシアース間の漏電の有無、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間の漏電の有無を判定する方法を説明する。まず制御部13は、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmをオン状態(クローズ状態)に制御する。なお正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmが車両側のECU(Electronic Control Unit)で制御されている場合、制御部13は車載ネットワーク(例えば、CAN(Controller Area Network))を介して、当該ECUに正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmのオンを指示する。当該ECUが当該指示を受け付けると、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmをオンする。なお、当該ECUにより正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmが既にオン状態に制御されている場合、制御部13がオンを指示する必要はない。
なお以下の説明では、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、及び第4抵抗R4の抵抗値が等しいことを前提とする。
制御部13は、下記(式1)に示すように、第1電位Vopと、第1抵抗R1と第2抵抗R2の合成抵抗値と第2抵抗R2の値との比率をもとにプラス配線Lpの電位Vbpを推定する。
Vbp=(R1+R2)/R2・Vop ・・・(式1)
制御部13は、下記(式2)に示すように、第1電位Vopと第2電位Vomの電位差Vobと、第1抵抗R1と第2抵抗R2と第3抵抗R3と第4抵抗R4の合成抵抗値と第2抵抗R2と第3抵抗R3の合成抵抗値との比率をもとに蓄電部20の総電圧Vbatを推定する。
Vbat=(R1+R2+R3+R4)/(R2+R3)・Vob ・・・(式2)
制御部13は、下記(式3)に示すように、蓄電部20の総電圧Vbatとプラス配線Lpの電位Vbpの比率rを算出する。
r=Vbp/Vbat ・・・(式3)
プラス配線Lpとシャーシアース間、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間が理想的に絶縁されている状態(漏電電流が流れていない状態)では比率rは0.5になる。第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、及び第4抵抗R4の抵抗値が等しいため、4つの抵抗により蓄電部20の総電圧Vbatがそれぞれ1/4に分圧される。従って、比率r(=Vbp/Vbat)は0.5(=2/4)になる。
図3は、正側漏電抵抗Rlpと比率rとの関係、及び負側漏電抵抗Rlmと比率rとの関係をグラフで示した図である。図3に示すグラフは、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、及び第4抵抗R4の抵抗値が500kΩの例を示している。正側漏電抵抗Rlpと比率rとの関係、及び負側漏電抵抗Rlmと比率rとの関係は、予め実験やシミュレーションにより導出され、テーブル化または関数化されて制御部13内の不揮発メモリに登録される。
プラス配線Lpとシャーシアース間に漏電電流が流れている場合、比率rは下記(式4)のように定義できる。
r=((R1+R2)//Rleak)/{((R1+R2)//Rleak)+R3+R4} ・・・(式4)
Rleakは正側漏電抵抗Rlpの漏電抵抗値を示す。正側漏電抵抗Rlpの漏電抵抗値が低下するほど(プラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁が低下するほど)、比率rが低下する。
マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電電流が流れている場合、比率rは下記(式5)のように定義できる。
r=(R1+R2)/{R1+R2+((R3+R4)//Rleak)} ・・・(式5)
Rleakは負側漏電抵抗Rlmの漏電抵抗値を示す。負側漏電抵抗Rlmの漏電抵抗値が低下するほど(マイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁が低下するほど)、比率rが上昇する。
制御部13は、算出した比率rが、第1抵抗R1と第2抵抗R2と第3抵抗R3と第4抵抗R4の合成抵抗値に対する第2抵抗R2と第3抵抗R3の合成抵抗値の比率(以下、設定分圧比率という。本実施の形態では0.5)より所定値(図3に示す例では0.2)以上大きい場合、マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していると判定する。即ち、制御部13は比率rが0.7以上でマイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していると判定し、0.7未満でマイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していないと判定する。
制御部13は、算出した比率rが、上記設定分圧比率(本実施の形態では0.5)より所定値(図3に示す例では0.2)以上小さい場合、プラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していると判定する。制御部13は比率rが0.3以下でプラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していると判定し、0.3より大きい場合にプラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していないと判定する。
また制御部13は予め導出された、正側漏電抵抗Rlpと比率rとの関係または負側漏電抵抗Rlmと比率rとの関係を参照して、算出した比率rから正側漏電抵抗Rlpの抵抗値または負側漏電抵抗Rlmの抵抗値を推定することができる。
以上、蓄電部20の総電圧Vbatとプラス配線Lpの電位Vbpとの比率rから、プラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁状態、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁状態を推定する例を説明した。この点、蓄電部20の総電圧Vbatとマイナス配線Lmの電位Vbmとの比率rから、プラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁状態、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁状態を推定することもできる。
制御部13は、下記(式6)に示すように、第2電位Vomと、第3抵抗R3と第4抵抗R4の合成抵抗値と第3抵抗R3の値との比率をもとにマイナス配線Lmの電位Vbmを推定する。
Vbm=(R3+R4)/R3・Vom ・・・(式6)
制御部13は、上記(式2)を用いて蓄電部20の総電圧Vbatを推定する。制御部13は、下記(式7)に示すように、蓄電部20の総電圧Vbatとマイナス配線Lmの電位Vbmとの比率rを算出する。
r=Vbm/Vbat ・・・(式7)
蓄電部20の総電圧Vbatとマイナス配線Lmの電位Vbmとの比率rを使用する場合、正側漏電抵抗Rlpと比率rとの関係、及び負側漏電抵抗Rlmと比率rとの関係は、図3に示したグラフと上下反対の関係になる。
プラス配線Lpとシャーシアース間に漏電電流が流れている場合、比率rは下記(式8)のように定義できる。
r=(R3+R4)/{((R1+R2)//Rleak)+R3+R4} ・・・(式8)
正側漏電抵抗Rlpの漏電抵抗値が低下するほど(プラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁が低下するほど)、比率rが上昇する。
マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電電流が流れている場合、比率rは下記(式9)のように定義できる。
r=((R3+R4)//Rleak)/{R1+R2+((R3+R4)//Rleak)} ・・・(式9)
負側漏電抵抗Rlmの漏電抵抗値が低下するほど(マイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁が低下するほど)、比率rが低下する。
制御部13は、算出した比率rが、上記設定分圧比率(本実施の形態では0.5)より所定値(本実施の形態では0.2)以上大きい場合、プラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していると判定する。即ち、制御部13は比率rが0.7以上でプラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していると判定し、0.7未満でプラス配線Lpとシャーシアース間に漏電が発生していないと判定する。
制御部13は、算出した比率rが、上記設定分圧比率(本実施の形態では0.5)より所定値(本実施の形態では0.2)以上小さい場合、マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していると判定する。制御部13は比率rが0.3以下でマイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していると判定し、0.3より大きい場合にマイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生していないと判定する。
実施の形態に係る漏電検出装置10は、蓄電部20内の複数のセルE1−Enの任意のノードとシャーシアース間の漏電の有無も検出することができる。
図4は、図2に示した電源システム5の蓄電部20内において漏電が発生している場合の例を示す図である。図4では、蓄電部20内の第1セルE1と第2セルE2の間のノードとシャーシアース間に漏電が発生している状態を示している。
制御部13は、電動車両が停止している(インバータ2が停止している)ときに、正側メインリレーMRpがオフ(オープン)、負側メインリレーMRmがオン(クローズ)の第1状態を生成する。次に制御部13は、正側メインリレーMRpがオン、負側メインリレーMRmがオフの第2状態を生成する。なお、第1状態と第2状態の順番は逆でもよい。制御部13は、第1状態および第2状態においてそれぞれ測定された、第1電位Vopと第2電位Vomをもとに蓄電部20内の漏電の有無を判定する。制御部13は第1状態または第2状態において、第1電位Vop及び第2電位Vomの少なくとも一方が0V以外の有意な値を示した場合、蓄電部20内で漏電が発生していると判定する。第1電位Vop及び第2電位Vomの両方が実質的に0Vの場合、制御部13は蓄電部20内に漏電が発生していないと判定する。
図5(a)、(b)は、蓄電部20内の漏電の有無を判定中の第1電位Vopと第2電位Vomの一例を示す図である。図5(a)は、蓄電部20内に漏電が発生していない場合の第1電位Vopと第2電位Vomの推移を示している。第1状態および第2状態のいずれの状態においても、第1電位Vop及び第2電位Vomは0Vであり、蓄電部20内において漏電電流が流れていないことを示している。正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの両方がオンに制御されると、蓄電部20と分圧回路11により形成される閉ループに電流が流れ、第1電位Vop及び第2電位Vomが有意な値を示す。
図5(b)は、蓄電部20内の蓄電部20内の第1セルE1と第2セルE2の間のノードとシャーシアース間に漏電が発生している状態(図4に示す状態)における第1電位Vopと第2電位Vomの推移を示している。負側メインリレーMRmがオンになる第1状態では、第3セルE3−第nセルEn、蓄電部20内の漏電抵抗Rlb、第3抵抗R3、第4抵抗R4、負側メインリレーMRmにより形成される閉ループに電流が流れる。この電流により第2電位Vomが低下する。負側メインリレーMRmがオフになる第2状態では、上記閉ループに流れる電流が遮断されるため、第2電位Vomは0Vに戻る。
正側メインリレーMRpがオンになる第2状態では、第1セルE1、第2セルE2、正側メインリレーMRp、第1抵抗R1、第2抵抗R2、蓄電部20内の漏電抵抗Rlbにより形成される閉ループに電流が流れる。この電流により第1電位Vopが上昇する。なお、正側の第1抵抗R1及び第2抵抗R2に流れる電流は、上述した負側の第3抵抗R3及び第4抵抗R4に流れる電流より小さいため、第1電位Vopの上昇幅は、第2電位Vomの低下幅より小さくなる。正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの両方がオンに制御されると、正側の第1抵抗R1及び第2抵抗R2と、負側の第3抵抗R3及び第4抵抗R4の両方に電流が流れる。
実施の形態に係る漏電検出装置10は、正側メインリレーMRp又は負側メインリレーMRmの溶着の有無も検出することができる。
制御部13は、電動車両が停止している(インバータ2が停止している)ときに、正側メインリレーMRpにオフ信号(オープン信号)、負側メインリレーMRmにオン信号(クローズ信号)を供給する第3状態を生成する。次に制御部13は、正側メインリレーMRpにオン信号、負側メインリレーMRmにオフ信号を供給する第4状態を生成する。なお、第3状態と第4状態の順番は逆でもよい。
制御部13は、第3状態において測定された第1電位Vopと第2電位Vomをもとに正側メインリレーMRpの溶着の有無を判定する。制御部13は第3状態において、第1電位Vop及び第2電位Vomが0V以外の有意な値を示した場合、正側メインリレーMRpが溶着していると判定する。第1電位Vop及び第2電位Vomの両方が実質的に0Vの場合、正側メインリレーMRpが溶着していないと判定する。制御部13は、第4状態において測定された第1電位Vopと第2電位Vomをもとに負側メインリレーMRmの溶着の有無を判定する。制御部13は第4状態において、第1電位Vop及び第2電位Vomが0V以外の有意な値を示した場合、負側メインリレーMRmが溶着していると判定する。第1電位Vop及び第2電位Vomの両方が実質的に0Vの場合、負側メインリレーMRmが溶着していないと判定する。
図6(a)、(b)は、正側メインリレーMRp又は負側メインリレーMRmの溶着の有無を判定中の第1電位Vopと第2電位Vomの一例を示す図である。図6(a)は、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmに溶着が発生していない場合の第1電位Vopと第2電位Vomの推移を示している。第3状態および第4状態のいずれの状態においても、第1電位Vop及び第2電位Vomは0Vであり、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmが溶着しておらず、正しく電流を遮断していることを示している。正側メインリレーMRpp及び負側メインリレーMRmの両方がオンに制御されると、蓄電部20と分圧回路11により形成される閉ループに電流が流れ、第1電位Vop及び第2電位Vomは有意な値を示す。
図6(b)は、負側メインリレーMRmが溶着している場合における第1電位Vopと第2電位Vomの推移を示している。第3状態では正側メインリレーMRpにオフ信号、負側メインリレーMRmにオン信号を供給しているが、正側メインリレーMRpが正常に機能しているため、正側メインリレーMRpにより電流が遮断され、第1電位Vop及び第2電位Vomはいずれも0Vを示す。第4状態では正側メインリレーMRpにオン信号、負側メインリレーMRmにオフ信号を供給しているが、負側メインリレーMRmが溶着しているため、負側メインリレーMRmにより電流が遮断されない。従って、蓄電部20と分圧回路11により形成される閉ループに電流が流れ、第1電位Vop及び第2電位Vomは有意な値を示す。
図7(a)、(b)は、蓄電部20内の漏電の有無の判定中、並びにプラス配線Lpとシャーシアース間の絶縁状態の監視とマイナス配線Lmとシャーシアース間の絶縁状態の監視中における上記比率r(=Vbp/Vbat)の推移の一例を示す図である。
図7(a)は、蓄電部20内に漏電が発生しておらず、プラス配線Lpとシャーシアース間、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間のいずれにも漏電が発生していない場合の比率rの推移を示している。制御部13は、蓄電部20内の漏電の有無の判定中、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmを第1状態および第2状態の順に制御する。図7(a)に示す例では、蓄電部20内の漏電の有無の判定中、比率rは不定になる。
次に制御部13は、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの両方をオン状態に制御する。この状態において、プラス配線Lpとシャーシアース間、及びマイナス配線Lmとシャーシアース間のいずれにも漏電が発生していない場合、比率rは0.5になる。
図7(b)は、蓄電部20内に漏電が発生しておらず、プラス配線Lpとシャーシアース間には漏電が発生しておらず、マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生している場合の比率rの推移を示している。蓄電部20内の漏電の有無の判定処理は、図7(a)と同様である。制御部13は、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの両方をオン状態に制御する。この状態において、マイナス配線Lmとシャーシアース間に漏電が発生している場合、比率rは0.5から1の範囲の値をとる。図7(b)に示す例では、比率rが0.8になっている。なお、プラス配線Lpとシャーシアース間が漏電している場合、比率rは0から0.5の範囲の値をとる。
以上説明したように本実施の形態によれば、電動車両に搭載される漏電検出装置10の回路構成を簡素化し、コストを削減することができる。図1に示した比較例に係る漏電検出装置10と、図2に示した実施の形態に係る漏電検出装置10を比較すると、実施の形態に係る漏電検出装置10では、分圧回路11から正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmが取り除かれている。
比較例に係る漏電検出装置10の構成では正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmがオフ状態のとき、蓄電部20から分圧回路11に電流が流れないように、正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmに、高価な絶縁性能の高いスイッチ(例えば、フォトMOSリレー)を使用していた。
これに対して実施の形態に係る漏電検出装置10では、分圧回路11及び電圧測定部12が正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmよりインバータ2側に設けられている。従って、正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmを設けなくても、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmがオフ状態のときに蓄電部20から分圧回路11に電流が流れることを阻止することができる。このように実施の形態では、高価な絶縁性能の高いスイッチを省略することで、コストを大きく削減することができる。
比較例に係る漏電検出装置10では正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmのオン/オフ制御により蓄電部20内の漏電の有無を検出する。これに対して実施の形態に係る漏電検出装置10では、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmのオン/オフ制御により蓄電部20内の漏電の有無を検出することができる。従って、正側分圧スイッチSWp及び負側分圧スイッチSWmを省略しても、比較例と同様に蓄電部20内の漏電の有無を検出することができる。
比較例に係る漏電検出装置10では溶着検出部30が設けられているが、実施の形態に係る漏電検出装置10では溶着検出部30が取り除かれている。比較例に係る漏電検出装置10では、分圧回路11及び電圧測定部12が正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmより蓄電部20側に設けられている。従って、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmのオン/オフ制御により、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの溶着の有無を検出することができない。
これに対して実施の形態に係る漏電検出装置10では、分圧回路11及び電圧測定部12が正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmよりインバータ2側に設けられている。従って、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmのオン/オフ制御により、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmの溶着の有無を検出することができる。このように実施の形態によれば、溶着検出部30を省略することができ、コストを削減することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態は、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、及び第4抵抗R4の抵抗値が等しいことを前提とした。この点、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、及び第4抵抗R4の抵抗値を異なる値に設定してもよい。例えば、正側の合成抵抗値と負側の合成抵抗値をアンバランスにしてもよい。この場合、上記設定分圧比率は0.5以外の値になる。
上述の実施の形態は、蓄電部20の総電圧Vbatを、第1電位Vopと第2電位Vomの電位差Vobをもとに推定する例を説明した。この点、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmより蓄電部20側に、蓄電部20の総電圧Vbatを測定する独立した総電圧測定部を設けてもよい。この場合、正側メインリレーMRp及び負側メインリレーMRmがオフの状態でも、常に蓄電部20の総電圧Vbatを測定することができる。
上述の実施の形態において、正側アンプ12aと負側アンプ12bの後段に差動アンプを設けてもよい。当該差動アンプは、第1電位Vopと第2電位Vomの電位差Vobを制御部13に出力する。この場合、制御部13は、第1電位Vopと第2電位Vomの電位差Vobを算出する必要はなく、制御部13は、第1電位Vop及び第2電位Vomのいずれか一方を取得できればよい。制御部13は、当該差動アンプから取得した電位差Vobから蓄電部20の総電圧Vbatを算出する。制御部13は、第1電位Vopからプラス配線Lpの電位Vbp、または第2電位Vomからマイナス配線Lmの電位Vbmを算出する。制御部13は、算出した蓄電部20の総電圧Vbatと、プラス配線Lpの電位Vbpまたはマイナス配線Lmの電位Vbmから、マイナス配線Lmの電位Vbmまたはプラス配線Lpの電位Vbpを算出する。
上述の実施の形態において、第2抵抗R2と第3抵抗R3との間の接続点と、シャーシアース間に所定の電圧源が挿入される構成であってもよい。すなわち、シャーシアースの電位にオフセット電圧が加算された固定電位を基準電位として使用してもよい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載され、前記車両内の負荷(2)に電力を供給する蓄電部(20)と、前記蓄電部(20)の正極と前記負荷(2)の一端が接続されるプラス配線(Lp)に挿入される第1スイッチ(MRp)と、前記蓄電部(20)の負極と前記負荷(2)の他端が接続されるマイナス配線(Lm)に挿入される第2スイッチ(MRm)と、を備える車両に搭載される漏電検出装置(10)であって、
前記プラス配線(Lp)と前記マイナス配線(Lm)間に直列接続された第1抵抗(R1)、第2抵抗(R2)、第3抵抗(R3)、及び第4抵抗(R4)を含み、前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)との間の接続点が前記シャーシアースに直接的に、または所定の電圧源を介して接続された分圧回路(11)と、
前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)との間の接続点の電位を第1電位として、前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)との間の接続点の電位を第2電位として測定する電圧測定部(12)と、
前記電圧測定部(12)により測定された前記第1電位と前記第2電位をもとに漏電の有無を判定する制御部(13)と、を備え、
前記分圧回路(11)は、前記第1スイッチ(MRp)と前記負荷(2)の一端との間の前記プラス配線(Lp)と、前記第2スイッチ(MRm)と前記負荷(2)の他端との間の前記マイナス配線(Lm)との間に接続されることを特徴とする漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減することができる。
[項目2]
前記制御部(13)は、前記第1スイッチ(MRp)と前記第2スイッチ(MRm)の両方がオンの状態において、
前記第1電位と、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)の合成抵抗値と前記第2抵抗(R2)の値との比率をもとに前記プラス配線(Lp)の電位を推定し、
前記第1電位と前記第2電位の電位差と、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)の合成抵抗値との比率をもとに前記蓄電部(20)の総電圧を推定し、
前記総電圧と前記プラス配線(Lp)の電位との比率をもとに前記負荷(2)と前記シャーシアース間の絶縁状態を監視する、
ことを特徴とする項目1に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、負荷(2)とシャーシアース間の絶縁状態を適切に監視することができる。
[項目3]
前記制御部(13)は、
前記総電圧に対する前記プラス配線(Lp)の電位の比率が、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値に対する前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)の合成抵抗値の比率より所定値以上大きい場合、前記マイナス配線(Lm)と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定し、
前記総電圧に対する前記プラス配線(Lp)の電位の比率が、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値に対する前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)の合成抵抗値の比率より所定値以上小さい場合、前記プラス配線(Lp)と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定する、
ことを特徴とする項目2に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、プラス配線(Lp)又はマイナス配線(Lm)とシャーシアース間の漏電の有無を適切に判定することができる。
[項目4]
前記制御部(13)は、前記第1スイッチ(MRp)と前記第2スイッチ(MRm)の両方がオンの状態において、
前記第2電位と、前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値と前記第3抵抗(R3)の値との比率をもとに前記マイナス配線(Lm)の電位を推定し、
前記第1電位と前記第2電位の電位差と、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)の合成抵抗値との比率をもとに前記蓄電部(20)の総電圧を推定し、
前記総電圧と前記マイナス配線(Lm)の電位との比率をもとに前記負荷(2)と前記シャーシアース間の絶縁状態を監視する、
ことを特徴とする項目1に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、負荷(2)とシャーシアース間の絶縁状態を適切に監視することができる。
[項目5]
前記制御部(13)は、
前記総電圧に対する前記マイナス配線(Lm)の電位の比率が、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値に対する前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値の比率より所定値以上大きい場合、前記プラス配線(Lp)と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定し、
前記総電圧に対する前記マイナス配線(Lm)の電位の比率が、前記第1抵抗(R1)と前記第2抵抗(R2)と前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値に対する前記第3抵抗(R3)と前記第4抵抗(R4)の合成抵抗値の比率より所定値以上小さい場合、前記マイナス配線(Lm)と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定する、
ことを特徴とする項目4に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、プラス配線(Lp)又はマイナス配線(Lm)とシャーシアース間の漏電の有無を適切に判定することができる。
[項目6]
前記制御部(13)は、前記負荷(2)の停止中であって、前記第1スイッチ(MRp)がオフで前記第2スイッチ(MRm)がオンの状態、又は前記第1スイッチ(MRp)がオンで前記第2スイッチ(MRm)がオフの状態において測定される前記第1電位と前記第2電位をもとに、前記蓄電部(20)内の漏電の有無を判定することを特徴とする項目1から5のいずれか1項に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、蓄電部(20)内の漏電の有無を適切に判定することができる。
[項目7]
前記第1スイッチ(MRp)は第1リレーで構成され、
前記第2スイッチ(MRm)は第2リレーで構成され、
前記制御部(13)は、
前記負荷(2)の停止中であって、前記第1リレーにオフ信号が供給され、前記第2リレーにオン信号が供給されている状態において測定される前記第1電位または前記第2電位をもとに、前記第1リレーの溶着の有無を判定し、
前記負荷(2)の停止中であって、前記第1リレーにオン信号が供給され、前記第2リレーにオフ信号が供給されている状態において測定される前記第1電位または前記第2電位をもとに、前記第2リレーの溶着の有無を判定する、
ことを特徴とする項目1から6のいずれか1項に記載の漏電検出装置(10)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストを削減しつつ、第1リレーと第2リレーの溶着の有無を適切に判定することができる。
[項目8]
車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載される蓄電部(20)と、
前記蓄電部(20)の正極と前記負荷(2)の一端が接続されるプラス配線(Lp)に挿入される第1スイッチ(MRp)と、
前記蓄電部(20)の負極と前記負荷(2)の他端が接続されるマイナス配線(Lm)に挿入される第2スイッチ(MRm)と、
項目1から7のいずれか1項に記載の漏電検出装置(10)と、
を備えることを特徴とする車両用電源システム(5)。
これによれば、回路構成を簡素化し、コストが削減された漏電検出装置(10)を備える車両用電源システム(5)を実現することができる。
2 インバータ、 3 モータ、 5 電源システム、 10 漏電検出装置、 11 分圧回路、 12 電圧測定部、 12a 正側アンプ、 12b 負側アンプ、 13 制御部、 20 蓄電部、 30 溶着検出部、 E1−En セル、 R1−R4 抵抗、 SWp 正側分圧スイッチ、 SWm 負側分圧スイッチ、 MRp 正側メインリレー、 MRm 負側メインリレー、 Lp プラス配線、 Lm マイナス配線、 Cp 正側Yコンデンサ、 Cm 負側Yコンデンサ、 Rlp 正側漏電抵抗、 Rlm 負側漏電抵抗、 RLb 蓄電部内の漏電抵抗。

Claims (8)

  1. 車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載され、前記車両内の負荷に電力を供給する蓄電部と、前記蓄電部の正極と前記負荷の一端が接続されるプラス配線に挿入される第1スイッチと、前記蓄電部の負極と前記負荷の他端が接続されるマイナス配線に挿入される第2スイッチと、を備える車両に搭載される漏電検出装置であって、
    前記プラス配線と前記マイナス配線間に直列接続された第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗、及び第4抵抗を含み、前記第2抵抗と前記第3抵抗との間の接続点が前記シャーシアースに直接的に、または所定の電圧源を介して接続された分圧回路と、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗との間の接続点の電位を第1電位として、前記第3抵抗と前記第4抵抗との間の接続点の電位を第2電位として測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部により測定された前記第1電位と前記第2電位をもとに漏電の有無を判定する制御部と、を備え、
    前記分圧回路は、前記第1スイッチと前記負荷の一端との間の前記プラス配線と、前記第2スイッチと前記負荷の他端との間の前記マイナス配線との間に接続されることを特徴とする漏電検出装置。
  2. 前記制御部は、前記第1スイッチと前記第2スイッチの両方がオンの状態において、
    前記第1電位と、前記第1抵抗と前記第2抵抗の合成抵抗値と前記第2抵抗の値との比率をもとに前記プラス配線の電位を推定し、
    前記第1電位と前記第2電位の電位差と、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値と前記第2抵抗と前記第3抵抗の合成抵抗値との比率をもとに前記蓄電部の総電圧を推定し、
    前記総電圧と前記プラス配線の電位との比率をもとに前記負荷と前記シャーシアース間の絶縁状態を監視する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の漏電検出装置。
  3. 前記制御部は、
    前記総電圧に対する前記プラス配線の電位の比率が、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値に対する前記第1抵抗と前記第2抵抗の合成抵抗値の比率より所定値以上大きい場合、前記マイナス配線と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定し、
    前記総電圧に対する前記プラス配線の電位の比率が、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値に対する前記第1抵抗と前記第2抵抗の合成抵抗値の比率より所定値以上小さい場合、前記プラス配線と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の漏電検出装置。
  4. 前記制御部は、前記第1スイッチと前記第2スイッチの両方がオンの状態において、
    前記第2電位と、前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値と前記第3抵抗の値との比率をもとに前記マイナス配線の電位を推定し、
    前記第1電位と前記第2電位の電位差と、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値と前記第2抵抗と前記第3抵抗の合成抵抗値との比率をもとに前記蓄電部の総電圧を推定し、
    前記総電圧と前記マイナス配線の電位との比率をもとに前記負荷と前記シャーシアース間の絶縁状態を監視する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の漏電検出装置。
  5. 前記制御部は、
    前記総電圧に対する前記マイナス配線の電位の比率が、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値に対する前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値の比率より所定値以上大きい場合、前記プラス配線と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定し、
    前記総電圧に対する前記マイナス配線の電位の比率が、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値に対する前記第3抵抗と前記第4抵抗の合成抵抗値の比率より所定値以上小さい場合、前記マイナス配線と前記シャーシアース間に漏電が発生していると判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の漏電検出装置。
  6. 前記制御部は、前記負荷の停止中であって、前記第1スイッチがオフで前記第2スイッチがオンの状態、又は前記第1スイッチがオンで前記第2スイッチがオフの状態において測定される前記第1電位と前記第2電位をもとに、前記蓄電部内の漏電の有無を判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の漏電検出装置。
  7. 前記第1スイッチは第1リレーで構成され、
    前記第2スイッチは第2リレーで構成され、
    前記制御部は、
    前記負荷の停止中であって、前記第1リレーにオフ信号が供給され、前記第2リレーにオン信号が供給されている状態において測定される前記第1電位または前記第2電位をもとに、前記第1リレーの溶着の有無を判定し、
    前記負荷の停止中であって、前記第1リレーにオン信号が供給され、前記第2リレーにオフ信号が供給されている状態において測定される前記第1電位または前記第2電位をもとに、前記第2リレーの溶着の有無を判定する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の漏電検出装置。
  8. 車両のシャーシアースと絶縁された状態で搭載される蓄電部と、
    前記蓄電部の正極と前記負荷の一端が接続されるプラス配線に挿入される第1スイッチと、
    前記蓄電部の負極と前記負荷の他端が接続されるマイナス配線に挿入される第2スイッチと、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の漏電検出装置と、
    を備えることを特徴とする車両用電源システム。
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