JP2020134245A - 糸張力検出装置及び巻取ユニット - Google Patents

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洋介 小林
陽平 岡▲崎▼
Yohei Okazaki
陽平 岡▲崎▼
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Abstract

【課題】糸ガイドに過負荷が加わったときの歪検出部材の変形を抑える。【解決手段】糸ガイド57に接触する糸の張力に応じて変形し、その変形に伴う歪検出部材51の歪みを歪ゲージ56で検出する糸張力検出装置22において、歪検出部材51の長手方向と直交する直交方向において歪検出部材51を挟んでガイド体52の反対側に、歪検出部材51が一定以上変形したときに歪検出部材51の先端部51cが当接する当接部53dが設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、糸張力検出装置及び巻取ユニットに関する。
例えば、特許文献1には、紡績機に設けられる糸張力検出装置の1つとしてスピニングセンサが開示されている。このスピニングセンサは、歪ゲージが貼り付けられた歪検出部材(特許文献1ではベース部)を有する。歪検出部材は片持ち支持されており、歪検出部材の先端部には、走行する糸と接触する糸ガイドが支持アームを介して取り付けられている。このような構成により、糸ガイドに接触する糸の張力に応じて歪検出部材が変形し、その変形に伴う歪検出部材の歪みを歪ゲージで検出することで、糸の張力が測定可能となっている。
特開2013−49932号公報
しかしながら、特許文献1のスピニングセンサでは、次のような問題があった。例えば、オペレータが糸ガイドの清掃等のメンテナンスを行う際に、糸ガイドに大きな力がかかると、歪検出部材が塑性変形することがある。このとき、塑性変形によって歪検出部材に残る永久歪みが大きく、歪ゲージの無負荷時の基準電位が許容範囲から外れると、糸の張力を適切に測定できなくなるおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、糸ガイドに過負荷が加わったときの歪検出部材の変形を抑えることを目的とする。
本発明に係る糸張力検出装置は、長手方向に延び、前記長手方向の中央部に歪ゲージが取り付けられた歪検出部材と、前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記歪ゲージよりも一方側の基端部を片持ち支持するベース部材と、糸と接触する糸ガイドを有し、前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記歪ゲージよりも他方側の先端部に取り付けられたガイド体と、を備え、前記歪検出部材は前記糸ガイドに接触する前記糸の張力に応じて変形し、その変形に伴う前記歪検出部材の歪みを前記歪ゲージで検出する糸張力検出装置であって、前記長手方向と直交する直交方向において前記歪検出部材を挟んで前記ガイド体の反対側に、前記歪検出部材が一定以上変形したときに前記歪検出部材の前記先端部が当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、歪検出部材が一定以上変形したときに歪検出部材の先端部が当接部に当接することによって、歪検出部材がそれ以上変形することを抑えることができる。したがって、歪検出部材と当接部との間の隙間の大きさを適切に設定することで、糸ガイドに過負荷が加わったときの歪検出部材の変形を抑えることが可能となる。
本発明において、前記当接部は、前記ベース部材に一体的に形成されているとよい。
歪検出部材の変形を適切に抑えるためには、歪検出部材と当接部との間の隙間の大きさができるだけ設計値通りとなるように、各部品を精度よく組み付ける必要がある。この点、当接部がベース部材に一体的に形成されていれば、歪検出部材と当接部との間に介在する部品がベース部材のみとなるので、歪検出部材と当接部との間の隙間の大きさの精度を出しやすい。また、部品点数の増加を抑えることができる。
本発明において、前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記当接部よりも前記他方側且つ前記直交方向において前記ガイド体の反対側の少なくとも一部を覆う覆い部が設けられているとよい。
歪検出部材のうち当接部よりも先端側(他方側)の部分が露出していると、オペレータがガイド体の反対側から歪検出部材に触れることで、歪検出部材が大きく変形するおそれがある。そこで、上述のような覆い部を設けることで、オペレータが当該部分に触れにくくすることができる。
本発明において、前記覆い部は、前記ベース部材に一体的に形成されているとよい。
覆い部がベース部材に一体的に形成されていれば、部品点数の増加を抑えることができる。
本発明において、前記歪検出部材及び前記ガイド体の周囲を覆い、前記糸が前記糸ガイドに接触できるようにスリットが形成されたカバー部材をさらに備え、前記覆い部の一部が、前記カバー部材から突出しているとよい。
覆い部がカバー部材から突出していると、オペレータが覆い部の存在に気づきやすく、不用意に歪検出部材に触れる頻度を減らすことができる。
本発明において、前記糸ガイドは、前記歪ゲージに対向する位置に配置されており、前記糸ガイドと前記歪ゲージの間に、前記歪ゲージを保護する保護部材が設けられているとよい。
このような保護部材を設けることで、糸ガイドが歪ゲージに接触し、歪ゲージが破損することを防止できる。また、後述のように、糸ガイドに加わった過負荷を受け止める役割を持たせることもできる。さらに、メンテナンス時に用いられる清掃用具等が、歪ゲージに接触することを防止することもできる。
本発明において、前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ基端部が前記歪検出部材に固定された支持アームを有しており、前記支持アームが前記基端部から前記先端部に向かうほど細くなるとよい。
このように支持アームが先細り形状だと、糸ガイドに過負荷が加わったときに、支持アームが弾性変形しやすくなる。そして、弾性変形した支持アームが上述の保護部材に接触することで、歪検出部材の変形を抑えることができる。したがって、より効果的に歪検出部材の変形を抑えることが可能となる。
本発明において、前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ基端部が前記歪検出部材に固定された支持アームを有しており、前記糸ガイドに所定値以上の力が作用すると塑性変形又は破断が生じる脆弱部が、前記支持アームに形成されているとよい。
このような脆弱部を支持アームに設けることで、糸ガイドに過負荷が加わったときに、支持アームが塑性変形又は破断する。このため、歪検出部材に過負荷が作用するのを抑えることができ、より効果的に歪検出部材の変形を抑えることが可能となる。
本発明において、前記脆弱部は、前記支持アームに形成されたくびれ状の部位であるとよい。
脆弱部をくびれ状の部位とすることで、脆弱部を簡単に設けることができる。
本発明において、前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ前記歪検出部材に揺動可能に取り付けられた支持アームを有しており、前記糸ガイドに前記糸の張力が作用したときの前記支持アームの揺動方向の反対方向に前記支持アームを付勢する付勢部材が設けられているとよい。
このような構成によれば、糸ガイドに過負荷が加わったときに、付勢部材の付勢力に抗しながら支持アームが揺動する。そして、揺動した支持アームが上述の保護部材に接触することで、歪検出部材の変形を抑えることができる。したがって、より効果的に歪検出部材の変形を抑えることが可能となる。さらに、過負荷がなくなったときには、付勢部材によって支持アームを初期位置に戻すことができるので好適である。
本発明において、前記支持アームの揺動支点は、前記糸ガイドと前記付勢部材による付勢位置との間に配置されているとよい。
このような構成によれば、付勢部材を、揺動支点を挟んで糸ガイドの反対側、すなわち支持アームの基端部付近に配置すればよいので、付勢部材の配置が容易となる。
本発明において、前記付勢部材は、板ばねであるとよい。
板ばねは形状の自由度が高いため、取付位置に応じて最適な形状への変更等が容易となる。
本発明に係る巻取ユニットは、糸を供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記糸を巻き取る巻取装置と、前記供給装置と前記巻取装置との間に配置された、上記何れかの糸張力検出装置と、を備えることを特徴とする。
このような巻取ユニットによれば、糸ガイドに過負荷が加わったときの歪検出部材の変形を抑えることが可能である。
本発明において、前記供給装置として、前記糸を紡績する紡績装置が設けられているとよい。
このような巻取ユニット(紡績ユニット)によれば、紡績装置で生成された糸の張力を糸張力検出装置によって検出することができる。
本実施形態に係る紡績機の全体的な構成を示す正面図である。 紡績ユニット及び糸継台車の側面図である。 糸処理モジュールの正面図である。 スピニングセンサの斜視図である。 カバー部材を外したスピニングセンサの斜視図である。 保護部材及びカバー部材を外したスピニングセンサの斜視図である。 貫通孔の変形例を示す図である。 保護部材及びカバー部材を外したスピニングセンサの一部側面図である。 変形例1に係るスピニングセンサの側面図である。 変形例2に係るスピニングセンサの側面図である。 変形例3に係るスピニングセンサの側面図である。 カバー部材を外したスピニングセンサの斜視図である。
(紡績機の全体構成)
本実施形態に係る紡績機について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る紡績機の全体的な構成を示す正面図である。本明細書では、図1に示す方向によって紡績機1の方向を定義する。図1に示す紡績機1は、左右方向に並べられた複数の紡績ユニット2と、左右方向に移動可能な糸継台車3と、右端部に配置された第1エンドフレーム4と、左端部に配置された第2エンドフレーム5と、を備えている。
紡績ユニット2は、ドラフト装置11から送られてくる繊維束Tを紡績装置12(本発明の供給装置に相当)で紡績して糸Yを生成し、この糸Yを巻取装置13でボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。糸継台車3は、何れかの紡績ユニット2において糸切れ又は糸切断が生じた場合に、その紡績ユニット2に移動して糸継ぎを行う。第1エンドフレーム4は、紡績ユニット2で発生した繊維屑を回収する不図示の回収装置等を収容する。第2エンドフレーム5は、紡績ユニット2及び糸継台車3に負圧を供給する不図示の吸引装置、及び、紡績ユニット2の各部に動力を供給する不図示の駆動装置等を収容する。また、第2エンドフレーム5は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する機台制御装置5aを収容する。
(紡績ユニット)
図2は、紡績ユニット2及び糸継台車3の側面図である。図2に示すように、紡績ユニット2は、繊維束T又は糸Yの走行方向(以下、糸走行方向と言う)の上流側から下流側へ向かって順に配置された、ドラフト装置11と、紡績装置12と、糸処理モジュール14と、巻取装置13と、を主要な構成として備える。
ドラフト装置11は、紡績機1の上端部に設けられている。ドラフト装置11は、上流側から順に、バックローラ対16、サードローラ対17、ミドルローラ対18、及び、フロントローラ対19の、4つのドラフトローラ対16〜19を有する。4つのドラフトローラ対16〜19は、それぞれ、駆動ローラであるボトムローラ16a〜19aと、従動ローラであるトップローラ16b〜19bと、で構成される。ドラフトローラ対16〜19の回転速度は、糸走行方向下流側のローラ対ほど回転速度が速くなるように設定されている。これによって、ドラフト装置11は、繊維束Tの原料であるスライバSを、ドラフトローラ対16〜19で挟み込んで搬送し、所定の太さとなるまで引き伸ばして(ドラフトして)繊維束Tを形成する。
紡績装置12は、フロントローラ対19のすぐ下流側に配置されている。紡績装置12は、ドラフト装置11でドラフトされた繊維束Tに撚りを加えることによって、糸Yを生成する。本実施形態では、紡績装置12として、旋回空気流を利用して繊維束Tに撚りを加える空気紡績装置が採用されている。
糸処理モジュール14は、糸監視装置21、スピニングセンサ22(本発明の糸張力検出装置に相当)及び糸貯留装置23が一体化されたモジュールである。糸処理モジュール14については、後で詳細に説明する。
巻取装置13は、糸処理モジュール14の下流側に配置されており、糸YをトラバースしながらボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム25と、巻取ドラム26と、トラバース装置27と、を有する。クレードルアーム25は、ボビンB(パッケージP)を回転可能に支持する。クレードルアーム25は、支軸25aを軸にして回動可能であり、ボビンB(パッケージP)の外周面を巻取ドラム26に対して接触又は離間させることができる。巻取ドラム26は、不図示の駆動装置によって回転駆動される。巻取ドラム26は、巻取ドラム26に接触しているボビンB(パッケージP)を従動回転させることにより、糸YをボビンB(パッケージP)の外周面に巻き取る。トラバース装置27は、糸YをボビンB(パッケージP)の軸方向に往復移動させるトラバースガイド28を有する。なお、糸Yをトラバースするための構成は、トラバースガイド28に限定されず、トラバース溝が形成された巻取ドラムを使用してもよい。
(糸継台車)
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸切れ又は糸切断が発生した場合に、その紡績ユニット2まで移動し、分断している糸Yの糸継ぎを行う。図2に示すように、糸継台車3は、糸継装置30と、サクションパイプ31と、サクションマウス32と、を有する。サクションパイプ31は、軸31aを中心に上下方向に回動可能である。サクションパイプ31は、上方に回動して紡績装置12から紡出される糸(上糸)Yを吸引保持した後、下方に回動することで上糸Yを糸継装置30に案内する。サクションマウス32は、軸32aを中心に上下方向に回動可能である。サクションマウス32は、下方に回動してパッケージPから引き出される糸(下糸)Yを吸引保持した後、上方に回動することで下糸Yを糸継装置30に案内する。
糸継装置30は、サクションパイプ31によって案内される上糸Yと、サクションマウス32によって案内される下糸Yとを糸継ぎする。本実施形態では、糸継装置30として、旋回空気流によって上糸Yと下糸Yの糸端同士に撚りを加えて継ぎ目を形成するスプライサーが用いられている。ただし、スプライサーの代わりに、例えば、上糸Yと下糸Yとを結ぶノッター、又は、下糸Yを紡績装置12に案内し、紡績装置12の紡績を再開することにより上糸Yと下糸Yとをつなぐピーサーを用いてもよい。
(糸処理モジュール)
図3は、糸処理モジュール14の正面図である。糸処理モジュール14は、紡績機1のフレームの一部をなす支持フレーム6(図1及び図2参照)に着脱可能である。糸処理モジュール14には、糸走行方向の上流側から下流側に順番に、糸監視装置21、スピニングセンサ22、糸貯留装置23が配置されている。糸処理モジュール14は、シャシー41及びフロントカバー42を有する。フロントカバー42は、シャシー41の前側にねじ等で着脱自在に取り付けられ、糸処理モジュール14の前面を構成する。フロントカバー42には、開口部42a及び切欠部42bが形成されている。糸監視装置21は、開口部42aを介してフロントカバー42の前方に突出している。スピニングセンサ22は、切欠部42bを介してフロントカバー42の前方に突出している。糸貯留装置23は、切欠部42bを介して前方に露出している。
糸監視装置21は、走行する糸Yの太さ及び/又は異物の有無等を不図示の光学式のセンサによって監視し、糸Yの太さに異常があること及び/又は糸Yに異物が含まれること等の糸欠陥を検出する。糸監視装置21は、光学式のセンサに限らず、例えば静電容量式のセンサでもよい。スピニングセンサ22は、紡績装置12と糸貯留装置23との間において、走行する糸Yの張力を検出する。より具体的には、スピニングセンサ22は、紡績張力(紡績される糸Yの張力)を検出する。スピニングセンサ22については、後で詳細に説明する。
糸監視装置21及びスピニングセンサ22の少なくとも何れかの検出結果に基づき、不図示のユニット制御部が異常有りと判断した場合、紡績装置12への空気の供給を停止して、糸Yの生成を中断することにより糸Yを切断する。これに代わって、糸監視装置21の近傍にカッターを配置し、当該カッターにより糸Yを切断するようにしてもよい。あるいは、ドラフト装置11のバックローラ対16の回転を停止することにより、糸Yが切断されるようにしてもよい。
糸貯留装置23は、貯留ローラ23a及び糸掛け部材23bを有する。貯留ローラ23aは、その外周面に一定量の糸Yを巻き付けて一時的に貯留することができる。貯留ローラ23aは、不図示のモータによって回転駆動され、糸掛け部材23bが糸Yを引っ掛けた状態で貯留ローラ23aと一体回転することにより、貯留ローラ23aに糸Yが貯留される。糸貯留装置23は、糸Yに張力を付与することによって、紡績装置12から糸Yを引き出す。ただし、紡績装置12と糸貯留装置23の間に、デリベリローラ等の引出ローラ対を設けて、引出ローラ対によって紡績装置12から糸Yを引き出してもよい。この場合、糸貯留装置23は省略してもよい。
(スピニングセンサ)
次に、スピニングセンサ22の構成について、図4〜図6を参照しつつ詳細に説明する。図4は、スピニングセンサ22の斜視図である。図5は、カバー部材55を外したスピニングセンサ22の斜視図である。図6は、保護部材54及びカバー部材55を外したスピニングセンサ22の斜視図である。スピニングセンサ22は、歪検出部材51、ガイド体52、ベース部材53、保護部材54及びカバー部材55を備える。以下では、各図に示すX、Y、Z軸に基づいて説明を行う。X軸方向は本発明の長手方向に相当し、−X側が本発明の一方側、+X側が本発明の他方側にそれぞれ相当する。X軸方向と直交するY軸方向は、本発明の直交方向に相当する。Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向の両方向に直交する。
図6に示すように、歪検出部材51は、X軸方向に延びる直方体状の部材である。歪検出部材51は、金属(本実施形態ではアルミニウム)で作製されている。X軸方向における歪検出部材51の中央部には、Z軸方向に貫通する貫通孔51aが形成されている。歪検出部材51のうち貫通孔51aが形成された領域は、薄肉化されて変形しやすくなっている。なお、Z軸方向から見たときの貫通孔51aの形状は、図6に示す形状に限定されず、例えば図7に示すようなものでもよい。図6や図7に示すように、貫通孔51aをロバーバル機構となる形状にすることで、偏置誤差を少なくすることができる。
歪検出部材51の+Y側の面(以下、表面と言う)には、X軸方向において貫通孔51aを含む領域に凹状の段差部51dが形成されており、この段差部51dの底面に歪ゲージ56が貼り付けられている。ただし、段差部51dは必須ではなく、段差部51dの存在しない歪検出部材51の面一な表面に、歪ゲージ56が貼り付けられていてもよい。歪ゲージ56は、X軸方向において貫通孔51aが形成されている領域と概ね同じ領域に設けられている。歪検出部材51のうち歪ゲージ56よりも−X側(以下、基端側と言う)の端部(以下、基端部51bと言う)は、ベース部材53によって片持ち支持されている。歪検出部材51のうち歪ゲージ56よりも+X側(以下、先端側と言う)の端部(以下、先端部51cと言う)には、ガイド体52が取り付けられている。歪検出部材51の先端部51cは、ベース部材53から離間している。
ガイド体52は、Y軸方向において歪検出部材51を挟んでベース部材53の反対側に配置されている。ガイド体52は、歪検出部材51の先端部51cに取り付けられている。ガイド体52は、糸ガイド57及び支持アーム58を有する。糸ガイド57は、歪ゲージ56と対向するように配置されている。糸ガイド57は、例えばセラミック等の耐摩耗性材料で作製されており、走行する糸Yが糸ガイド57に接触する。糸ガイド57は、X軸方向を軸方向とし、且つ、軸方向の中央部に縮径部57aを有する略円柱状である。糸Yが縮径部57aに接触しながら走行することで、糸Yが糸ガイド57から外れることを防止できる。支持アーム58は、金属(本実施形態ではアルミニウム)で作製されている。支持アーム58は、Z軸方向から見て略L字状である。支持アーム58の基端部は、歪検出部材51の先端部51cに固定されている。支持アーム58の先端部には、糸ガイド57が取り付けられている。つまり、糸ガイド57は、支持アーム58を介して歪検出部材51の先端部51cに固定されている。
ベース部材53は、台座部53a、取付部53b、凸部53c、当接部53d及び覆い部53eが一体形成された構成を有する。台座部53aは、歪検出部材51の基端部51bを片持ち支持する。取付部53bは、フロントカバー42又はシャシー41に取り付けられる。凸部53cは、−Z側に突出しており、Z軸方向から見て矩形状である。凸部53cは、保護部材54及びカバー部材55を位置決めするための部位である。当接部53d及び覆い部53eについては、後で詳細に説明する。
図5に示すように、保護部材54は、板状部材が折り曲げられた構成を有し、歪ゲージ56を保護する。保護部材54は、本体部54a、保護部54b、切欠部54c及び爪部54dを有する。本体部54aは、XY平面に略平行であり、カバー部材55とともにベース部材53にネジNで固定されている。保護部54bは、歪ゲージ56と糸ガイド57との間に配置されており、歪ゲージ56を保護する。保護部54bは、本体部54aから+Z側に折り曲げられており、XZ平面に対してわずかに傾斜している。具体的には、保護部54bは、先端側(+Z側)に向かうにつれて+Y側に位置するように傾斜している。保護部54bに−Y側への過負荷がかかった場合に、保護部54bの先端部がカバー部材55の内面に接触することで、保護部54bの変形が抑制され、保護部54bが歪ゲージ56に接触することが防止される。ただし、保護部54bが上述のように傾斜していることは必須ではなく、例えば、保護部54bがXZ平面に略平行でもよい。切欠部54cは、本体部54aに形成されている。切欠部54cは、ベース部材53に形成された凸部53cと係合可能な矩形状である。爪部54dは、本体部54aから−Z側に突出しており、歪検出部材51とベース部材53との間に挿入される。保護部材54は、切欠部54cを凸部53cに係合させるとともに、爪部54dを歪検出部材51とベース部材53との間に挿入することによって、位置決めされる。
図4に示すように、カバー部材55は、少なくとも歪検出部材51及びガイド体52の周囲を覆う部材である。カバー部材55は、ベース部材53の一部も覆っている。カバー部材55は、Z軸方向の寸法がX軸方向及びY軸方向の寸法に比べて小さい箱状の部材である。カバー部材55の−Y側は開口しており、カバー部材55は+Y側から歪検出部材51及びガイド体52に被せるように取り付けられる。カバー部材55の+Y側には、糸ガイド57の一部を外部に露出させるスリット55aが形成されている。糸Yは、スリット55aを介して、糸ガイド57に接触可能である。カバー部材55には、ベース部材53の凸部53cと係合可能な矩形状の切欠部55bが形成されている。カバー部材55は、切欠部55bを凸部53cに係合させることによって、位置決めされる。また、カバー部材55の+Y側の面には、Z軸方向から見て三角形状のリブ55cが形成されている。三角形状のリブ55cの一辺は、スリット55aへとつながる案内部55dを構成している。したがって、糸継時にサクションパイプ31によって糸Yが糸継装置30に案内されると、糸Yは案内部55dによって円滑にスリット55aへと案内される。また、糸Yは案内部55dに概ね点接触するため、糸Yと案内部55dとの間の摩擦が軽減され、より円滑に糸Yをスリット55aへと案内することができる。
このように構成されたスピニングセンサ22では、紡績装置12と糸貯留装置23との間を走行する糸Yが、スリット55aを介して糸ガイド57に接触する。糸Yが糸ガイド57に接触することで、糸Yの張力に応じた主に−Y側への力が糸ガイド57に加えられる。この力が支持アーム58を介して歪検出部材51の先端部51cに加わり、先端部51cが−Y側に変位するように歪検出部材51が変形する。このときの歪検出部材51の歪みを歪ゲージ56によって検出することで、糸Yの張力を測定することができる。なお、歪ゲージ56による検出信号は、不図示のユニット制御部に出力される。
(歪検出部材の変形を抑制するための構成)
例えば、オペレータが糸ガイド57の清掃等のメンテナンスを行う際に、糸ガイド57に大きな力がかかると、歪検出部材51が塑性変形することがある。このとき、塑性変形によって歪検出部材51に残る永久歪みが大きく、歪ゲージ56の無負荷時の基準電位が所定の許容範囲から外れると、糸Yの張力を適切に測定できなくなる。そこで、本実施形態のスピニングセンサ22では、歪検出部材51に過負荷が加わったときの変形を抑制するため、ベース部材53に当接部53dを一体的に形成している。
図8は、保護部材54及びカバー部材55を外したスピニングセンサ22の一部側面図である。図8に示すように、当接部53dは、X軸方向において歪ゲージ56よりも先端側に配置されており、歪検出部材51の先端部51cと対向している。歪検出部材51の−Y側の面(以下、裏面と言う)と当接部53dとの間には隙間Gが存在する。ガイド体52に−Y側への過負荷が加わると、歪検出部材51の先端部51cが−Y側へと変位するように、歪検出部材51が変形する。そして、歪検出部材51が一定以上変形すると、歪検出部材51の先端部51cが当接部53dに当接し、歪検出部材51のそれ以上の変形が抑制される。このため、ガイド体52に過負荷が加わったときでも、歪検出部材51の変形量を隙間Gの大きさに応じた一定量に抑えることができ、歪検出部材51に大きな塑性変形が生じることを抑えることができる。
ガイド体52に負荷がかかっていないときの隙間Gが狭ければ狭いほど、歪検出部材51の変形量を小さくすることができる。しかしながら、隙間Gが小さすぎると、糸Yの張力を測定しているときに歪検出部材51が当接部53dに当接し、糸Yの張力を適切に測定できなくなるおそれがある。一方、隙間Gが大きすぎると、歪検出部材51が当接部53dに当接するまでの変形量が大きくなり、歪検出部材51が許容範囲を超えて塑性変形してしまうおそれがある。このため、ガイド体52に負荷がかかっていないときの隙間Gの大きさは、例えば0.1mm以上0.3mm以下とされる。本実施形態では、ガイド体52に負荷がかかっていないときの隙間Gの大きさを約0.2mmとすることで、概ね5kgの過負荷まで耐え得るものとされている。ちなみに、スピニングセンサ22で測定される糸Yの張力は0〜35g程度が想定される。
図8に示すように、歪検出部材51は当接部53dよりも先端側まで延びている。このため、歪検出部材51のうち当接部53dよりも先端側に突出している部分は、裏面が露出しており、裏面から+Y側に負荷が加わりやすい。そこで、本実施形態では、ベース部材53に覆い部53eを設けている。覆い部53eは、ベース部材53の当接部53dよりもさらに先端側に突出しており、歪検出部材51の裏面のうち当接部53dよりも先端側の少なくとも一部を−Y側から覆う。したがって、オペレータが歪検出部材51の裏面に触れにくくなり、裏面から過負荷が加わることを抑制できる。糸Yの張力を測定しているときに歪検出部材51が覆い部53eに接触することがないように、歪検出部材51と覆い部53eとの間には、隙間Gより大きな隙間が確保されている。図8では、カバー部材55の輪郭を一点鎖線で図示している。カバー部材55を被せたときに、覆い部53eの一部はカバー部材55から突出している。こうすることで、カバー部材55を被せた状態でも、オペレータが覆い部53eの存在を認識しやすくなり、オペレータが不用意に歪検出部材51の裏面に接触することを効果的に防止できる。
(効果)
本実施形態のスピニングセンサ22(糸張力検出装置)は、歪検出部材51が延びるX軸方向(長手方向)と直交するY軸方向(直交方向)において歪検出部材51を挟んでガイド体52の反対側に、歪検出部材51が一定以上変形したときに歪検出部材51の先端部51cが当接する当接部53dが設けられている。歪検出部材51が一定以上変形したときに歪検出部材51の先端部51cが当接部53dに当接することによって、歪検出部材51がそれ以上変形することを抑えることができる。したがって、歪検出部材51と当接部53dとの間の隙間Gの大きさを適切に設定することで、糸ガイド57に過負荷が加わったときの歪検出部材51の変形を抑えることが可能となる。
本実施形態では、当接部53dは、ベース部材53に一体的に形成されている。歪検出部材51の変形を適切に抑えるためには、歪検出部材51と当接部53dとの間の隙間Gの大きさができるだけ設計値通りとなるように、各部品を精度よく組み付ける必要がある。この点、当接部53dがベース部材53に一体的に形成されていれば、歪検出部材51と当接部53dとの間に介在する部品がベース部材53のみとなるので、歪検出部材51と当接部53dとの間の隙間Gの大きさの精度を出しやすい。また、部品点数の増加を抑えることができる。
本実施形態では、歪検出部材51のうちX軸方向において当接部53dよりも先端側且つY軸方向においてガイド体52の反対側の少なくとも一部を覆う覆い部53eが設けられている。歪検出部材51のうち当接部53dよりも先端側の部分が露出していると、オペレータがガイド体52の反対側から歪検出部材51に触れることで、歪検出部材51が大きく変形するおそれがある。そこで、上述のような覆い部53eを設けることで、オペレータが当該部分に触れにくくすることができる。
本実施形態では、覆い部53eは、ベース部材53に一体的に形成されている。覆い部53eがベース部材53に一体的に形成されていれば、部品点数の増加を抑えることができる。
本実施形態では、歪検出部材51及びガイド体52の周囲を覆い、糸Yが糸ガイド57に接触できるようにスリット55aが形成されたカバー部材55をさらに備え、覆い部53eの一部が、カバー部材55から突出している。覆い部53eがカバー部材55から突出していると、オペレータが覆い部53eの存在に気づきやすく、不用意に歪検出部材51に触れる頻度を減らすことができる。
本実施形態では、糸ガイド57は、歪ゲージ56に対向する位置に配置されており、糸ガイド57と歪ゲージ56の間に、歪ゲージ56を保護する保護部材54(保護部54b)が設けられている。このような保護部材54を設けることで、糸ガイド57が歪ゲージ56に接触し、歪ゲージ56が破損することを防止できる。また、後の変形例で説明するように、糸ガイド57に加わった過負荷を受け止める役割を持たせることもできる。さらに、メンテナンス時に用いられる清掃用具等が、歪ゲージ56に接触することを防止することもできる。
(その他)
上記実施形態では、当接部53dを設けることで、糸ガイド57に過負荷が加わったときの歪検出部材51の変形を抑えるものとした。しかしながら、当接部53dを設けることに加えて、次に説明する変形例1〜3の構成を併せ持つことにより、歪検出部材51の変形をより効果的に抑えることも可能である。なお、以下の変形例1〜3に記載の構成のみで歪検出部材51の変形を十分に抑えられる場合には、当接部53dを省略することも可能である。
(変形例1)
図9は、変形例1に係るスピニングセンサ22Aの側面図である。変形例1に係るスピニングセンサ22Aでは、上記実施形態のガイド体52に代わってガイド体60が採用されている。上記実施形態と同様の構成については説明を省略し、ガイド体60の構成について主に説明する。
ガイド体60は、糸ガイド61、支持アーム62及び支持部材63を有する。支持アーム62は、歪検出部材51に略平行(すなわちX軸方向)に延びており、その基端部が支持部材63に固定され、その先端部に糸ガイド61が取り付けられている。支持部材63は、歪検出部材51の先端部51cに立設されている。つまり、支持アーム62は、支持部材63を介して歪検出部材51の先端部51cに固定されている。ただし、支持アーム62及び支持部材63が一体的に構成されていてもよい。
支持アーム62は、X軸方向において基端部から先端部に向かうほど細くなる先細り形状を有する。このため、糸ガイド61に過負荷が加わった場合、支持アーム62は、先端部が−Y側に変位するように弾性変形しやすい。そして、弾性変形した支持アーム62が保護部材54の保護部54b(図9の一点鎖線参照)に接触することで、歪検出部材51の変形を抑えることができる。したがって、より効果的に歪検出部材51の変形を抑えることが可能となる。なお、支持アーム62を弾性変形しやすくするために、支持アーム62の材料を剛性の低いものに変更したり、支持アーム62をさらに細長い形状としたりすることも有効である。
(変形例2)
図10は、変形例2に係るスピニングセンサ22Bの側面図である。変形例2に係るスピニングセンサ22Bでは、上記実施形態のガイド体52に代わってガイド体70が採用されている。上記実施形態と同様の構成については説明を省略し、ガイド体70の構成について主に説明する。
ガイド体70は、糸ガイド71、支持アーム72及び支持部材73を有する。支持アーム72は、歪検出部材51に略平行(すなわちX軸方向)に延びており、その基端部が支持部材73に固定され、その先端部に糸ガイド71が取り付けられている。支持部材73は、歪検出部材51の先端部51cに立設されている。つまり、支持アーム72は、支持部材73を介して歪検出部材51の先端部51cに固定されている。ただし、支持アーム72及び支持部材73が一体的に構成されていてもよい。
支持アーム72の軸方向における中央部には、脆弱部72aが形成されている。脆弱部72aは、支持アーム72のその他の部分よりも小径となっており、くびれ状の部位となっている。脆弱部72aは、糸ガイド71に所定値以上の力が作用したときに塑性変形又は破断が生じるように、その形状や寸法が決められている。このような脆弱部72aを支持アーム72に設けることで、糸ガイド71に過負荷が加わったときに、支持アーム72が塑性変形又は破断する。このため、歪検出部材51に過負荷が作用するのを抑えることができ、より効果的に歪検出部材51の変形を抑えることが可能となる。さらに、図10に一点鎖線で示すように、糸ガイド71と歪ゲージ56との間には、保護部材54の保護部54bが配置されている。このため、支持アーム72が塑性変形又は破断することによって、糸ガイド71又は支持アーム72が歪ゲージ56に接触することを回避できる。
本変形例では、脆弱部72aをくびれ状に構成することで、脆弱部72aを簡単に設けることができたが、脆弱部72aをくびれ状に構成することは必須ではない。例えば、支持アームの一部に貫通孔や切欠き等を形成することによって、塑性変形又は破断が生じやすい脆弱部を構成してもよい。また、支持アームの材料を降伏点の小さなものに変更してもよい。
(変形例3)
図11は、変形例3に係るスピニングセンサ22Cの側面図である。変形例3に係るスピニングセンサ22Cでは、上記実施形態のガイド体52に代わってガイド体80が採用されている。上記実施形態と同様の構成については説明を省略し、ガイド体80の構成について主に説明する。
ガイド体80は、糸ガイド81、支持アーム82、支持部材83及び板ばね84(本発明の付勢部材に相当)を有する。支持アーム82は、歪検出部材51に略平行(すなわちX軸方向)に延びており、その先端部には、糸ガイド81が取り付けられている。支持アーム82は、その中央部が、Z軸方向に延びる揺動軸83a(本発明の揺動支点に相当)を介して支持部材83に取り付けられている。これによって、支持アーム82はZ軸周りに揺動可能に構成されている。支持部材83は、歪検出部材51の先端部51cに立設されている。つまり、支持アーム82は、支持部材83を介して歪検出部材51の先端部51cに固定されている。板ばね84は、歪検出部材51の先端部51cに取り付けられている。板ばね84は、支持アーム82の基端部(揺動軸83aよりも基端側の部分)を−Y側に付勢する。すなわち、板ばね84は、糸ガイド81に糸Yの張力が作用したときの支持アーム82の揺動方向の反対方向に支持アーム82を付勢している。
このような構成によれば、糸ガイド81に過負荷が加わったときに、板ばね84の付勢力に抗しながら支持アーム82が揺動する。そして、揺動した支持アーム82が保護部材54の保護部54b(図11の一点鎖線参照)に接触することで、歪検出部材51の変形を抑えることができる。したがって、より効果的に歪検出部材51の変形を抑えることが可能となる。さらに、過負荷がなくなったときには、板ばね84によって支持アーム82を初期位置に戻すことができるので好適である。また、支持アーム82の揺動軸83aが、糸ガイド81と板ばね84による付勢位置との間に配置されている。このような構成によれば、板ばね84を、揺動軸83aを挟んで糸ガイド81の反対側、すなわち支持アーム82の基端部付近に配置すればよいので、板ばね84の配置が容易となる。また、付勢部材として板ばね64を採用すれば、板ばねは形状の自由度が高いため、取付位置に応じて最適な形状への変更等が容易となる。さらに、図11に一点鎖線で示すように、糸ガイド81と歪ゲージ56との間には、保護部材54の保護部54bが配置されている。このため、支持アーム82が板ばね84の付勢力に抗して揺動したときに、糸ガイド81が歪ゲージ56に接触することを回避できる。
本変形例では、本発明の付勢部材として板ばね84を用いたが、付勢部材は板ばね以外のものでもよい。また、揺動軸83aと板ばね84による付勢位置の位置関係も変更が可能である。例えば、揺動軸83aを支持アーム82の基端部に配置し、支持アーム82の中央部を+Y側に付勢するような付勢部材を設けてもよい。
(その他の変形例)
上記実施形態では、当接部53dがベース部材53に一体的に形成されているものとしたが、当接部をベース部材53に一体的に形成することは必須ではない。例えば、ベース部材53に別部材からなる当接部を固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、歪検出部材51の先端部51cの一部の裏面を覆う覆い部53eを、ベース部材53に一体的に形成するものとした。しかしながら、覆い部53eを設けることは必須ではないし、ベース部材53とは異なる部材で覆い部を構成してもよい。例えば、図12に示すように、保護部材54の形状を上記実施形態から変更し、保護部材54に覆い部54eを設けるようにしてもよい。また、覆い部53eの一部が、カバー部材55から突出するようにすることも必須ではない。
上記実施形態では、スピニングセンサ22が糸処理モジュール14に含まれるものとしたが、スピニングセンサ22が糸処理モジュール14に含まれなくてもよい。例えば、スピニングセンサ22が、単体で支持フレーム6等に取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、紡績機1の紡績ユニット2に設けられるスピニングセンサ22に本発明を適用した。しかしながら、例えば自動ワインダの巻取ユニットに設けられた糸張力検出装置に本発明を適用してもよい。
2:紡績ユニット(巻取ユニット)
12:紡績装置(供給装置)
13:巻取装置
22、22A、22B、22C:スピニングセンサ(糸張力検出装置)
51:歪検出部材
51b:基端部
51c:先端部
52、60、70、80:ガイド体
53:ベース部材
53d:当接部
53e:覆い部
54:保護部材
55:カバー部材
55a:スリット
56:歪ゲージ
57、61、71、81:糸ガイド
58、62、72、82:支持アーム
72a:脆弱部
83a:揺動軸(揺動支点)
84:板ばね(付勢部材)
Y:糸

Claims (14)

  1. 長手方向に延び、前記長手方向の中央部に歪ゲージが取り付けられた歪検出部材と、
    前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記歪ゲージよりも一方側の基端部を片持ち支持するベース部材と、
    糸と接触する糸ガイドを有し、前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記歪ゲージよりも他方側の先端部に取り付けられたガイド体と、
    を備え、前記歪検出部材は前記糸ガイドに接触する前記糸の張力に応じて変形し、その変形に伴う前記歪検出部材の歪みを前記歪ゲージで検出する糸張力検出装置であって、
    前記長手方向と直交する直交方向において前記歪検出部材を挟んで前記ガイド体の反対側に、前記歪検出部材が一定以上変形したときに前記歪検出部材の前記先端部が当接する当接部が設けられていることを特徴とする糸張力検出装置。
  2. 前記当接部は、前記ベース部材に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の糸張力検出装置。
  3. 前記歪検出部材のうち前記長手方向において前記当接部よりも前記他方側且つ前記直交方向において前記ガイド体の反対側の少なくとも一部を覆う覆い部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸張力検出装置。
  4. 前記覆い部は、前記ベース部材に一体的に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の糸張力検出装置。
  5. 前記歪検出部材及び前記ガイド体の周囲を覆い、前記糸が前記糸ガイドに接触できるようにスリットが形成されたカバー部材をさらに備え、
    前記覆い部の一部が、前記カバー部材から突出していることを特徴とする請求項3又は4に記載の糸張力検出装置。
  6. 前記糸ガイドは、前記歪ゲージに対向する位置に配置されており、
    前記糸ガイドと前記歪ゲージの間に、前記歪ゲージを保護する保護部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の糸張力検出装置。
  7. 前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ基端部が前記歪検出部材に固定された支持アームを有しており、
    前記支持アームが前記基端部から前記先端部に向かうほど細くなることを特徴とする請求項6の何れか1項に記載の糸張力検出装置。
  8. 前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ基端部が前記歪検出部材に固定された支持アームを有しており、
    前記糸ガイドに所定値以上の力が作用すると塑性変形又は破断が生じる脆弱部が、前記支持アームに形成されていることを特徴とする請求項6の何れか1項に記載の糸張力検出装置。
  9. 前記脆弱部は、前記支持アームに形成されたくびれ状の部位であることを特徴とする請求項8に記載の糸張力検出装置。
  10. 前記ガイド体は、先端部に前記糸ガイドが設けられ且つ前記歪検出部材に揺動可能に取り付けられた支持アームを有しており、
    前記糸ガイドに前記糸の張力が作用したときの前記支持アームの揺動方向の反対方向に前記支持アームを付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項6の何れか1項に記載の糸張力検出装置。
  11. 前記支持アームの揺動支点は、前記糸ガイドと前記付勢部材による付勢位置との間に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の糸張力検出装置。
  12. 前記付勢部材は、板ばねであることを特徴とする請求項10又は11に記載の糸張力検出装置。
  13. 糸を供給する供給装置と、
    前記供給装置から供給された前記糸を巻き取る巻取装置と、
    前記供給装置と前記巻取装置との間に配置された、請求項1〜12の何れか1項に記載の糸張力検出装置と、
    を備えることを特徴とする巻取ユニット。
  14. 前記供給装置として、前記糸を紡績する紡績装置が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の巻取ユニット。
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