JP2021025171A - 空気紡績装置及び繊維案内部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維束を適切に拘束することで、繊維屑の発生量が少ない空気紡績装置を提供する。【解決手段】空気紡績装置は、繊維案内部材31と、中空ガイド軸体と、を備える。繊維案内部材31は、繊維束が通る第1通路43、及び、当該第1通路43の下流端において繊維案内方向に沿うように繊維束を案内する案内部75を有する。中空ガイド軸体には、繊維案内部材31を通過した繊維束が通る第2通路が内部に形成される。案内部75は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、第1直線部と第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下である。第1直線部と第2直線部の境界部から、中空ガイド軸体の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、主として、空気紡績装置及び繊維案内部材に関する。
繊維束に対して旋回空気流を作用させることにより、当該繊維束に撚りを加えて紡績糸を生成する空気紡績装置が知られている。空気紡績装置は、繊維案内部材と、中空ガイド軸体と、を備える。空気紡績装置に供給された繊維束は、繊維案内部材に導入される。繊維案内部材を通過した繊維束は、中空ガイド軸体の内部を通り、更に下流側に搬送される。また、空気紡績装置を通過する際に繊維束に撚りが加えられることで、紡績糸が生成される。
特許文献1は、繊維案内部材(繊維束導入部材)の具体的な形状を開示する。特許文献1の繊維案内部材は、第1面と、第2面と、第3面と、を含んでいる。特許文献1には、繊維案内部材の出口側において、繊維束は第2面と第3面の接続部分又は第3面に沿って移動することが記載されている。
特開2019−1935号公報
特許文献1では、第2面と第3面がなす角度(詳細には、繊維束が通過できない閉鎖側の角度)が直角であることが記載されている。言い換えれば、繊維束が通過可能な開口側の角度である開口角は270°である。開口角が大き過ぎる場合、繊維束が拘束されにくくなるため、繊維屑が発生し易くなる可能性がある。一方で、開口角が小さ過ぎる場合、繊維束を案内できる領域が狭くなるため、繊維束が適切な位置に拘束されにくくなる可能性がある。
本発明の主要な目的は、繊維束を適切に拘束することで、繊維屑の発生量が少ない空気紡績装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の空気紡績装置が提供される。即ち、この空気紡績装置は、繊維案内部材と、中空ガイド軸体と、を備える。前記繊維案内部材は、繊維束が通る第1通路、及び、当該第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する案内部を有する。前記中空ガイド軸体には、前記繊維案内部材を通過した前記繊維束が通る第2通路が内部に形成される。前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下である。前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記中空ガイド軸体の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下である。
これにより、開口角を上記の範囲とすることで繊維束が拘束され易くなるため、繊維束が分散しにくくなり、繊維屑の発生量を低減できる。また、中空ガイドの軸中心に近い位置において、繊維案内部材から中空ガイド軸体に繊維束が案内されるので、繊維屑の発生量を一層低減できる。
前記の空気紡績装置においては、前記案内部の前記開口角が100°以上130°以下であることが好ましい。
これにより、繊維束が一層拘束され易くなるため、繊維屑の発生量を更に低減できる。
前記の空気紡績装置においては、前記境界部は、弧状であり、前記第1直線部及び前記第2直線部の両方に滑らかに接続されていることが好ましい。
これにより、繊維束にあまり負荷を掛けずに繊維束を拘束できる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第1通路は、捻り通路と、収束通路と、を含む。前記捻り通路は、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、繊維束走行方向の上流端と下流端とで案内面の角度が異なる。前記収束通路は、前記捻り通路の下流側に接続されており、前記第1直線部及び前記第2直線部を含んでおり、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記繊維束走行方向の上流端と下流端とで案内面の角度が同じである。
これにより、捻り通路に繊維束を通過させることにより繊維束にテンションを掛けることができる。また、収束通路を設けることにより、テンションが掛けられた繊維束を中空ガイド軸体の軸中心に近い位置において、中空ガイド軸体に案内できる。
前記の空気紡績装置においては、前記捻り通路と前記収束通路の案内面同士が滑らかに接続されていることが好ましい。
これにより、捻り通路から収束通路に繊維束をスムーズに移動させることができる。
前記の空気紡績装置においては、前記収束通路は、前記繊維束走行方向の下流側に近づくに連れて、案内面が前記中空ガイド軸体の前記軸中心に近づく部分を含むことが好ましい。
これにより、捻り通路の下流端において、繊維束が中空ガイド軸体の軸中心から遠い位置に位置している場合であっても、軸中心に近い位置に案内されるように繊維束を案内できる。
前記の空気紡績装置においては、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記捻り通路の前記繊維束走行方向の上流端の案内面から、前記案内部の前記第1直線部又は前記第2直線部までの、角度の変化量が、50°以上70°以下であることが好ましい。
これにより、捻り量が上記の範囲に収まるように捻り通路を構成することで、繊維束の屈折が緩やかになるため、繊維屑の発生量を一層低減できる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績装置は、第1部分と、第2部分と、を含む。前記第1部分は、前記繊維束の周方向の全体を囲むように壁面が形成される。前記第2部分は、前記第1部分の下流側に接続されており、前記繊維束の周方向の一部のみを囲むように壁面が形成される。
これにより、第2部分の外形を第1部分の外形よりも小さくできるので、例えば第2部分を中空ガイド軸体に近づけて配置することができる。
前記の空気紡績装置においては、前記第1部分と前記第2部分とが1つの部材で構成されていることが好ましい。
これにより、部材間の空気漏れ対策を省略したり、部材間のガタツキを防止したり、組立ての手間を減らしたりすることができる。
前記の空気紡績装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記繊維案内部材と前記中空ガイド軸体との間には、旋回空気流によって前記繊維束に撚りが加えられる紡績室が形成されている。前記第2部分の周囲に前記紡績室が形成されている。
これにより、第2部分を中空ガイド軸体の近くに配置できるため、繊維屑の発生量を一層低減できる。
前記の空気紡績装置においては、前記繊維束走行方向において前記第2部分の下流端から下流側に突出する針状部材を更に備えていることが好ましい。
これにより、繊維束は針状部材に巻き掛かるように案内されるので、繊維束に加えられた撚りを上流側に伝播しにくくすることができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の繊維案内部材が提供される。即ち、繊維案内部材は、空気紡績用であり、繊維束が通る第1通路と、案内部と、を備える。前記案内部は、前記第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する。繊維束走行方向で見たときに、繊維案内部材の外表面の少なくとも一部が円形である。前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記円形の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下である。前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記円形の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下である。
本発明の第3の観点によれば、以下の構成の繊維案内部材が提供される。即ち、繊維案内部材は、空気紡績用であり、繊維束が通る第1通路と、案内部と、針状部材と、を備える。前記案内部は、前記第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する。前記針状部材は、前記案内部から下流側に突出するように配置される。前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記針状部材の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下である。前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記針状部材の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下である。
上記の効果を発揮できる繊維案内部材を実現できる。
本発明の一実施形態に係る空気紡績装置を含む紡績機の全体的な構成を示す正面図。 紡績ユニットの側面図。 空気紡績装置の構成を示す断面図。 繊維案内部材の第1斜視図。 繊維案内部材の第2斜視図。 繊維案内部材の下流端を軸方向で見た図。 繊維案内部材の上流端を軸方向で見た図。 変形例に係る繊維案内部材の斜視図。 変形例に係る繊維案内部材の下流端を軸方向で見た図。
次に、本発明の一実施形態に係る空気紡績装置9を含む紡績機1について、図面を参照して説明する。図1に示す紡績機1は、並設された多数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、原動機ボックス4と、機台制御装置90と、を備えている。
機台制御装置90は、紡績機1が備える各構成を集中的に管理する装置であって、モニタ91と入力キー92とを備える。オペレータが入力キー92を用いて適宜の操作を行うことにより、特定の紡績ユニット2又は全ての紡績ユニット2の設定を行ったり、特定の紡績ユニット2又は全ての紡績ユニット2の設定及び状態等をモニタ91に表示したりすることができる。
図2に示すように、各紡績ユニット2は、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、糸貯留装置14と、巻取装置96と、を備えている。なお、本明細書において「上流」及び「下流」とは、紡績時でのスライバ6、繊維束8及び紡績糸10の走行(通過)方向における上流及び下流を意味する。各紡績ユニット2は、ドラフト装置7から送られてくる繊維束8を空気紡績装置9で紡績して紡績糸10を生成し、この紡績糸10を巻取装置96で巻き取ってパッケージ28を形成する。
ドラフト装置7は紡績機1の筐体5の上端近傍に設けられている。ドラフト装置7は、上流側から順に、バックローラ対21、サードローラ対22、エプロンベルト23を装架したミドルローラ対24、及びフロントローラ対25の4つのローラ対を備えている。ドラフト装置7は、図略のスライバケースからスライバガイド20を介して供給されるスライバ6を、所定の太さになるまでドラフトする(繊維束8を引き伸ばす)。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、空気紡績装置9に供給される。
空気紡績装置9は、ドラフト装置7から供給された繊維束8を用いて紡績糸10を生成する。具体的には、図3に示すように、空気紡績装置9は、繊維案内部材31と、針状部材32と、ノズルブロック33と、中空ガイド軸体35と、を備える。
繊維案内部材31は、ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8を空気紡績装置9の内部に向けて案内する。針状部材32は、繊維案内部材31に取り付けられている。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、繊維案内部材31の内部に導入され、針状部材32に巻き掛かるようにして案内される。
繊維案内部材31と中空ガイド軸体35の間の空間は紡績室34として機能する。繊維案内部材31の下流側には、紡績室34を囲むようにノズルブロック33が配置されている。ノズルブロック33には、紡績ノズル33aが形成されている。紡績ノズル33aは、空気噴出側が紡績室34を向くように形成されている。空気紡績装置9は、紡績ノズル33aから紡績室34内に空気を噴出して、紡績室34内の繊維束8に旋回空気流を作用させる。
中空ガイド軸体35の軸中心には第2通路35aが形成されている。紡績室34から噴射された空気によって、繊維束8の繊維の後端は中空ガイド軸体35の先端の周囲を振り回される。これにより、撚りが加えられた繊維束8は、第2通路35aを通って下流側の糸出口(図略)から空気紡績装置9の外部へ送出される。繊維束8の繊維の後端が振り回される際に、一部の繊維は、撚り込まれずに他の繊維から脱落して飛散する。この飛散した繊維は繊維屑となる。
繊維束8は、針状部材32に巻き掛かるように案内されるので、紡績室34内で繊維に撚りが加えられても、繊維案内部材31よりも上流側に撚りが伝播することが防止される。これにより、空気紡績装置9による加撚がドラフト装置7に影響を与えることを防止できる。
空気紡績装置9の下流には、糸品質測定器12と、スピニングセンサ13と、が設けられている。空気紡績装置9で紡出された紡績糸10は、糸品質測定器12及びスピニングセンサ13を通過する。
糸品質測定器12は、走行する紡績糸10の太さを、図略の光学式センサによって監視する。糸品質測定器12は、紡績糸10の糸欠陥(紡績糸10の太さなどに異常がある箇所)を検出した場合に、糸欠陥検出信号を図略のユニットコントローラへ送信する。糸品質測定器12は光学式のセンサに限らず、例えば静電容量式のセンサで紡績糸10の太さを監視する構成であってもよい。糸品質測定器12は、紡績糸10に含まれる異物を糸欠陥として検出してもよい。
スピニングセンサ13は、糸品質測定器12のすぐ下流側に配置されている。スピニングセンサ13は、空気紡績装置9と糸貯留装置14との間における紡績糸10のテンションを検出することができる。スピニングセンサ13は、この検出したテンションの検出信号を前記ユニットコントローラへと送信する。ユニットコントローラは、スピニングセンサ13が検出したテンションを監視することにより、弱糸などの異常箇所を検出する。紡績ユニット2は、スピニングセンサ13を備えていなくてもよい。
糸品質測定器12及びスピニングセンサ13の下流には、糸貯留装置14が設けられている。糸貯留装置14は、図2に示すように、糸貯留ローラ15と、当該糸貯留ローラ15を回転駆動するモータ16と、を備えている。
糸貯留ローラ15は、その外周面に一定量の紡績糸10を巻き付けて一時的に貯留することができる。糸貯留ローラ15の外周面に紡績糸10を巻き付けた状態で当該糸貯留ローラ15を所定の回転速度で回転させることにより、空気紡績装置9から紡績糸10を所定の速度で引き出して下流側に搬送することができる。また、糸貯留ローラ15の外周面に紡績糸10を一時的に貯留することができるので、糸貯留装置14を一種のバッファとして機能させることができる。これにより、空気紡績装置9における紡績速度と、巻取速度(パッケージ28へ巻き取られる紡績糸10の速度)と、が何らかの理由により一致しない不具合(例えば紡績糸10の弛みなど)を解消することができる。
糸貯留装置14の下流には、糸ガイド17及び巻取装置96が配置されている。巻取装置96は、紡績糸10を巻き取るためのボビンを回転可能に支持可能なクレードルアーム97を備える。
巻取装置96は、巻取ドラム98と、トラバースガイド99と、図略の巻取ドラム駆動モータと、を備えている。巻取ドラム98は、巻取ドラム駆動モータの駆動力が伝達されることにより、前記ボビン又はパッケージ28の外周面に接触した状態で回転する。トラバースガイド99は、紡績糸10を案内可能である。巻取装置96は、トラバースガイド99を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム98を巻取ドラム駆動モータによって駆動する。これにより、巻取装置96は、巻取ドラム98に接触するパッケージ28を回転させ、紡績糸10を綾振りしつつ、紡績糸10をパッケージ28に巻き取る。
糸継台車3は、図1及び図2に示すように、糸継装置93と、サクションパイプ94と、サクションマウス95と、を備えている。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸切れ又は糸切断が発生すると、図略のレール上を当該紡績ユニット2まで走行し、停止する。前記サクションパイプ94は、軸を中心に上方向に回動し、空気紡績装置9から送出される紡績糸10を捕捉し、軸を中心に下方向に回動することで紡績糸10を糸継装置93へ案内する。サクションマウス95は、軸を中心に下方向に回動し、パッケージ28から紡績糸10を捕捉し、軸を中心に上方向に回動することで紡績糸10を糸継装置93へ案内する。糸継装置93は、案内された紡績糸10同士の糸継ぎを行う。
次に、図4から図7を参照して、繊維案内部材31について詳細に説明する。以下の説明では、中空ガイド軸体35の軸中心(本実施形態では、針状部材32の軸中心と一致)を単に「軸中心」と称することがある。図6において、繊維案内部材31に導入される繊維束8を符号8aを付して導入繊維束8aとし、繊維案内部材31から送出される繊維束8を符号8bを付して送出繊維束8bとする。
図4及び図5に示すように、繊維案内部材31は、本体部(第1部分)41と、突出部(第2部分)42と、を備える。本体部41と突出部42は1つの部材として構成されている。具体的には、本体部41と突出部42は、一体的に形成されており継ぎ目等が存在しないか、あるいは、溶接等によって分離不能に接続されている。ただし、本体部41と突出部42は別部材であってもよい。
本体部41は、繊維束8が通過可能な中空状の部材である。本体部41には、導入口51と、送出口52と、捻り通路53と、が形成されている。
導入口51は、繊維案内部材31の上流端に形成されている開口である。ドラフト装置7から供給された繊維束8は、導入口51から空気紡績装置9に導入される。送出口52は、本体部41の下流端に形成されている開口である。送出口52から送出された繊維束8は、突出部42を介して、紡績室34に供給される。
捻り通路53は、本体部41の内部に形成された捻りを含む通路であり、導入口51と送出口52を接続している。捻り通路53は、複数の案内面(壁面)から構成されている。案内面とは、繊維束8と実際に接触して、繊維束8を案内する壁面(案内することが想定されている壁面)である。従って、繊維束8が接触することが想定されていない壁面は案内面に相当しない。図4及び図5等に示すように、捻り通路53は、案内面として、第1面61と、第2面62と、第3面63と、を含んでいる。
導入口51は長方形状である。導入口51の輪郭を構成する四辺のうち、軸中心に最も近い一辺を案内縁部51aと称する。繊維束8は、最終的に軸中心に近づくように力を受けるため、導入口51から導入される繊維は、案内縁部51aに接触するように案内される。本実施形態では、案内縁部51aのうち、一方側に寄った位置において、繊維束8が導入される。この一方側を、以下では、第1側と称し、その反対側を第2側と称する。
第1面61は、案内縁部51aの第1側の部分から下流側に延びるように形成された面である。第1面61は、下流側に近づいても軸中心との距離が変化しない平面(軸中心に平行な平面)である。第1面61は、導入口51から導入された直後の繊維束8である導入繊維束8aを案内するための面である。
第2面62は、案内縁部51aの第2側の部分から下流側に延びるように形成された面である。第2面62は、下流側に近づくに連れて、軸中心に近づくように形成されている。更に詳細には、第2面62は、下流側に近づくに連れて、案内縁部51aに対して平行な状態を維持しつつ軸中心に近づく平面である。従って、第2面62は、第1面61及び軸中心等に対して傾斜した平面である。
第3面63は、第1面61と第2面62を接続する面である。第3面63は、第1面61に滑らかに接続されるとともに、第2面62に滑らかに接続される。「滑らかに接続」とは、曲面の傾きが離散的ではなく連続的に変化して接続されることである。
第1面61、第2面62、及び第3面63は、本体部41の下流端まで形成されている。従って、第1面61、第2面62、及び第3面63は、送出口52にも接続されている。
導入口51から導入された導入繊維束8aは、初めに第1面61に沿って案内される。第1面61に沿って案内される繊維束8は、徐々に第3面63に近づいていく。その後、繊維束8は、第3面63に沿って案内される。第3面63に沿って案内される繊維束8は、徐々に第2面62に近づいていく。送出繊維束8bは、第2面62と第3面63の境界又はその近傍において案内されながら導入口51から送出される。このように、捻り通路53を通過することで、繊維束8は、軸中心の周囲を回りながら下流側へ案内される。これにより、繊維束8に掛かるテンションを高くすることができる。なお、捻り通路53の捻り方向は、図5等に示す方向とは反対であってもよい。
突出部42は、本体部41の下流端から更に下流側に突出している部分である。そのため、突出部42の周囲には、紡績室34が形成されている。本体部41と突出部42は、導入口51の輪郭に合わせて円柱部材を切り欠いて形成された形状を有する。突出部42には、第4面71、第5面72、及び第6面73が形成されている。
第4面71は、第1面61の下流側に接続されている。上述したように、送出口52において、第1面61は繊維束8を案内していないため、第1面61の下流側に接続される第4面71も繊維束8を案内しない。従って、第4面71は案内面に相当しない。
突出部42は、第5面72及び第6面73により繊維束8を案内する。第5面72及び第6面73で構成される通路を収束通路74と称する。第5面72は、第2面62の下流側に接続されている。上述したように第2面62は傾斜面であるが、第2面62に接続される第5面72は、第1面61及び軸中心等と平行な面である。従って、第2面62と第5面72は面の向きが異なる。第2面62と第5面72とは滑らかに接続されている。第6面73は、第3面63の下流側に接続されている。第6面73は、第3面63と平行な平面である。従って、第3面63と第6面73の境界では曲面の向きが変わらないため、第3面63と第6面73は滑らかに接続されることになる。
収束通路74を案内される繊維束8は、捻り通路53の下流端を通るときと同様に、第5面72と第6面73の境界又はその近傍を通る。つまり、収束通路74は、繊維束8を繊維案内方向(軸中心又はその近傍に向かう方向)に沿うように、繊維束8を案内している。第5面72の上流端と第5面72の下流端は、軸方向で見たときの面の位置及び向きが同じである。同様に、第6面73の上流端と第6面73の下流端は、軸方向で見たときの面の位置及び向きが同じである。そのため、収束通路74は捻りを含んでいない。針状部材32は、突出部42の軸中心から下流側に突出するように配置されている。
本体部41には、中空状の捻り通路53が形成されているため、繊維束8の周方向の全体(360°)が壁面によって囲まれる。これに対し、突出部42には、一部(図4の上側)が開放された収束通路74が形成されているため、繊維束8の周方向の一部のみ(360°未満)が壁面によって囲まれる。これにより、突出部42の径方向のサイズを小さくすることができるので、例えば突出部42を中空ガイド軸体35に近づけて配置し易くなる。
次に、第1通路43、特に第1通路43の下流端である案内部75の形状について説明する。
以下の説明では、第1通路43の下流端(即ち収束通路74の下流端)を案内部75と称する。図5に示すように、案内部75は、第6面73の稜線(輪郭線)である第1直線部75aと、第5面72の稜線(輪郭線)である第2直線部75bと、境界部75cと、を含んでいる。第1直線部75aは、針状部材32を回避するために、軸中心から離れた位置にある。第2直線部75bの延長線は軸中心を通る。境界部75cは、第1直線部75aと第2直線部75bの両方に滑らかに接続される弧状の部分である。
繊維束8に軸中心に向かう力を掛けたときにおいて、繊維束8が境界部75c及びその近傍で拘束されるように(動きにくくなるように)、案内部75が構成されている。具体的には、繊維束8と軸中心の間には、第1直線部75aが位置している。従って、繊維束8に軸中心に向かう力を掛けた場合、繊維束8は、第1直線部75a側に押圧される。このとき、繊維束8が第1直線部75aに沿って移動する力よりも、繊維束8が第1直線部75aに押し付けられる力(垂直抗力)が大きく作用する。なぜなら、繊維束8から軸中心に向かう方向は、第1直線部75aに沿う方向よりも、第1直線部75aに垂直な方向に近いからである。従って、繊維束8は、境界部75c又はその近傍で拘束される。繊維束8は、第1通路43の最短距離を通る。つまり、境界部75cを通る経路が第1通路43の最短距離となる経路である。
第1直線部75aと第2直線部75bがなす角のうち、開口している側(繊維束8が通過可能な側)の角度を図6に示すように開口角θ1と称する。この開口角θ1も繊維束8の拘束に対して重要な要素である。具体的には、特許文献1のように、開口角θ1が大き過ぎる場合、繊維束8が様々な方向に移動可能となるため、繊維束8の拘束が弱くなる可能性がある。一方、開口角θ1が小さ過ぎる場合、第1直線部75aと第2直線部75bで囲まれる領域が狭くなる。そのため、特に繊維束8の径が大きい場合において、繊維束8を境界部75c(拘束点)に位置させることができないため、繊維束8を十分に拘束できない可能性がある。更に、第1直線部75aと第2直線部75bで囲まれる領域が狭くなることで、繊維束8を下流側に吸引する吸引流の作用が小さくなり、繊維束8を適切に吸引できない可能性がある。
以上を考慮し、開口角θ1は、90°以上140°以下であることが好ましく、100°以上130°以下であることが更に好ましい。開口角θ1をこの角度範囲にすることで、繊維束8を十分に拘束しつつ、十分な強さの吸引流を繊維束8に作用させることができる。繊維束8を十分に拘束することで、繊維束8をまとめて(繊維束8から脱落する繊維を極力減らして)中空ガイド軸体35に供給できるので、繊維屑の発生量を減らすことができる。
軸中心に近い位置から中空ガイド軸体35に繊維束8を供給することで、繊維束8の屈曲を緩やかにすることができる。その結果、繊維束8から繊維が脱落しにくくなるので、繊維屑の発生量を減らすことができる。具体的には、案内部75の境界部75cから軸中心までの最短距離L(図6)が、0mm以上1mm以下であることが好ましい。最短距離Lは、境界部75cから軸中心に対して引いた垂線(線分)の長さである。最短距離Lは、境界部75cから中空ガイド軸体35の軸中心までの距離と表現したり、境界部75cから針状部材32の軸中心までの距離と表現したり、境界部75cから繊維案内部材31の軸中心までの距離と表現することもできる。なお、繊維案内部材31は、外表面が円形の部分を1又は複数含んでおり、この円形の部分の軸を通る線が繊維案内部材31の軸中心である。
次に、捻り通路53の捻り量を示す指標である捻り角θ2について説明する。捻り角θ2は、軸方向で見たときに、捻り通路53の上流端の案内面である第1面61から案内部75までの角度の変化量である。案内部75は、第1直線部75aと第2直線部75bを含んでいるが、例えば繊維束8がより強く押し付けられる方であるとともに、捻り角θ2が小さくなる方である第1直線部75aを用いて捻り角θ2を計算する。特許文献1のように捻り角θ2が大きい場合、繊維束8に強いテンションを掛けることができるが、繊維束8の通路が大きく変化するため、繊維束8から繊維が脱落し易くなる。捻り角θ2が小さい場合、繊維束8に適切なテンションが掛かりにくい。
以上を考慮し、捻り角θ2は、50°以上70°以下であることが好ましい。捻り角θ2をこの角度にすることで、繊維束8からの繊維の脱落を少なくしつつ、繊維束8に適切なテンションを掛けることができる。
次に、図8及び図9を参照して、上記実施形態の変形例を説明する。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
上記実施形態の空気紡績装置9は針状部材32を備えているが、本変形例の空気紡績装置9は針状部材32が省略されている。針状部材32の省略に伴い、突出部42の形状が上記実施形態とは異なっている。具体的には、本変形例の突出部42のうち、第6面73は、下流側に近づくに連れて、軸中心に近づくように傾斜した平面である。これにより、本変形例の第1直線部75aの延長線は軸中心を通る。同様に、第2直線部75bの延長線は軸中心を通る。そして、本変形例の境界部75cは軸中心を通る。
この構成により、上記の最短距離Lが0mm又はその近傍となるので、繊維束8の屈曲を更に緩やかにして繊維束8をよりスムーズに案内できるため、繊維屑の発生量を一層減らすことができる。
軸方向で見たときに、第6面73の上流端の角度と、第6面73の下流端の角度は同じである。従って、本変形例においても、収束通路74は捻りを含んでいない。
以上に説明したように、空気紡績装置9は、繊維案内部材31と、中空ガイド軸体35と、を備える。繊維案内部材31は、繊維束8が通る第1通路43、及び、当該第1通路43の下流端において繊維案内方向に沿うように繊維束8を案内する案内部75を有する。中空ガイド軸体35には、繊維案内部材31を通過した繊維束8が通る第2通路35aが内部に形成される。案内部75は第1直線部75a及び第2直線部75bを含んでおり、中空ガイド軸体35の軸方向で見たときに、第1直線部75aと第2直線部75bがなす開口角θ1が90°以上140°以下である。第1直線部75aと第2直線部75bの境界部75cから、中空ガイド軸体35の軸中心までの最短距離Lが0mm以上1mm以下である。
これにより、開口角θ1を上記の範囲とすることで繊維束8が拘束され易くなるため、繊維束8が分散しにくくなり、繊維屑の発生量を低減できる。また、中空ガイドの軸中心に近い位置において、繊維案内部材31から中空ガイド軸体35に繊維束8が案内されるので、繊維屑の発生量を一層低減できる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、案内部75の開口角は100°以上130°以下である。
これにより、繊維束8が一層拘束され易くなるため、繊維屑の発生量を更に低減できる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、境界部75cは、弧状であり、第1直線部75a及び第2直線部75bの両方に滑らかに接続されている。
これにより、繊維束8にあまり負荷を掛けずに繊維束8を拘束できる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、第1通路43は、捻り通路53と、収束通路74と、を含む。捻り通路53は、中空ガイド軸体35の軸方向で見たときに、繊維束8走行方向の上流端の案内面(第1面61)と下流端の案内面(第2面62又は第3面63)の角度が異なる。収束通路74は、捻り通路53の下流側に接続されており、第1直線部及び第2直線部を含んでおり、中空ガイド軸体35の軸方向で見たときに、繊維束8走行方向の上流端と下流端とで案内面(第5面72又は第6面73)の角度が同じである。
これにより、捻り通路53に繊維束8を通過させることにより繊維束8にテンションを掛けることができる。また、収束通路74を設けることにより、テンションが掛けられた繊維束8を中空ガイド軸体35の軸中心に近い位置において、中空ガイド軸体35に案内できる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、捻り通路53の案内面(第2面62及び第3面63)と収束通路74の案内面(第5面72及び第6面73)が滑らかに接続されている。
これにより、捻り通路53から収束通路74に繊維束8をスムーズに移動させることができる。
上記変形例の空気紡績装置9において、収束通路74は、繊維束走行方向の下流側に近づくに連れて、案内面(第6面73)が中空ガイド軸体35の軸中心に近づく部分を含む。
これにより、捻り通路53の下流端において、繊維束8が中空ガイド軸体35の軸中心から遠い位置に位置している場合であっても、軸中心に近い位置に案内されるように繊維束8を案内できる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、中空ガイド軸体35の軸方向で見たときに、捻り通路53の繊維束走行方向の上流端の案内面(第1面61)から、案内部75の第1直線部75aまでの角度の変化量である捻り角θ2が、50°以上70°以下である。
これにより、捻り量が上記の範囲に収まるように捻り通路53を構成することで、繊維束8の屈折が緩やかになるため、繊維屑の発生量を一層低減できる。
上記実施形態の空気紡績装置9は、本体部41と、突出部42と、を含む。本体部41は、繊維束8の周方向の全体を囲むように壁面が形成される。突出部42は、本体部41の下流側に接続されており、繊維束8の周方向の一部のみを囲むように壁面が形成される。
これにより、突出部42の外形を本体部41の外形よりも小さくできるので、例えば突出部42を中空ガイド軸体35に近づけて配置することができる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、本体部41と突出部42とが1つの部材で構成されている。
これにより、部材間の空気漏れ対策を省略したり、部材間のガタツキを防止したり、組立ての手間を減らしたりすることができる。
上記実施形態の空気紡績装置9において、繊維案内部材31と中空ガイド軸体35との間には、旋回空気流によって繊維束8に撚りが加えられる紡績室34が形成されている。突出部42の周囲に紡績室34が形成されている。
これにより、突出部42を中空ガイド軸体35の近くに配置できるため、繊維屑の発生量を一層低減できる。
上記実施形態の空気紡績装置9は、繊維束走行方向において突出部42の下流端から下流側に突出する針状部材32を備える。
これにより、繊維束8は針状部材32に巻き掛かるように案内されるので、繊維束8に加えられた撚りを上流側に伝播しにくくすることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、突出部42は、繊維束8の周囲の一部のみを囲む構成であるが、繊維束8の周囲の全体を囲む構成であってもよい。言い換えれば、突出部42の軸方向の長さに相当する分だけ、本体部41を下流端に延出した構成であってもよい。
空気紡績装置9の下流側の位置において、糸貯留装置14に代えて、又はそれに加えて、回転駆動されるデリベリローラと、デリベリローラに押し付けられるニップローラと、を備え、デリベリローラとニップローラとの間で紡績糸10を挟んで下流へ送るようにしてもよい。
紡績機1は、糸継台車3を備えずに、各紡績ユニット2に、糸継装置93と、サクションパイプ94と、サクションマウス95と、が設けられていてもよい。紡績機1は、糸継装置93を備えずに、パッケージ28からの紡績糸10を空気紡績装置9に逆搬送し、ドラフト装置7によるドラフト動作と空気紡績装置9による紡績動作を再開することにより、分断されていた紡績糸10を連続状態にしてもよい(いわゆるピーシング)。また、ドラフト装置7及び/又は巻取装置96は、紡績ユニット2毎に独立して駆動されてもよい。
紡績ユニット2では、繊維通過方向が上側から下側に向かうように各装置が配置されているが、繊維通過方向が下側から上側に向かうように各装置が配置されていてもよい。
1 紡績機
9 空気紡績装置
31 繊維案内部材
32 針状部材
33 ノズルブロック
34 紡績室
35 中空ガイド軸体
41 本体部(第1部分)
42 突出部(第2部分)
43 第1通路
51 導入口
52 送出口
53 捻り通路
74 収束通路
75 案内部
75a 第1直線部
75b 第2直線部
75c 境界部

Claims (13)

  1. 繊維束が通る第1通路、及び、当該第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する案内部を有する繊維案内部材と、
    前記繊維案内部材を通過した前記繊維束が通る第2通路が内部に形成された中空ガイド軸体と、
    を備え、
    前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下であり、
    前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記中空ガイド軸体の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  2. 請求項1に記載の空気紡績装置であって、
    前記案内部の前記開口角が100°以上130°以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  3. 請求項1又は2に記載の空気紡績装置であって、
    前記境界部は、弧状であり、前記第1直線部及び前記第2直線部の両方に滑らかに接続されていることを特徴とする空気紡績装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1通路は、
    前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、繊維束走行方向の上流端と下流端とで案内面の角度が異なる捻り通路と、
    前記捻り通路の下流側に接続されており、前記第1直線部及び前記第2直線部を含んでおり、前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記繊維束走行方向の上流端と下流端とで案内面の角度が同じである収束通路と、
    を含むことを特徴とする空気紡績装置。
  5. 請求項4に記載の空気紡績装置であって、
    前記捻り通路と前記収束通路の案内面同士が滑らかに接続されていることを特徴とする空気紡績装置。
  6. 請求項4又は5に記載の空気紡績装置であって、
    前記収束通路は、前記繊維束走行方向の下流側に近づくに連れて、案内面が前記中空ガイド軸体の前記軸中心に近づく部分を含むことを特徴とする空気紡績装置。
  7. 請求項4から6までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記中空ガイド軸体の軸方向で見たときに、前記捻り通路の前記繊維束走行方向の上流端の案内面から、前記案内部の前記第1直線部又は前記第2直線部までの、角度の変化量が、50°以上70°以下であることを特徴とする空気紡績装置。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記繊維束の周方向の全体を囲むように壁面が形成された第1部分と、
    前記第1部分の下流側に接続されており、前記繊維束の周方向の一部のみを囲むように壁面が形成された第2部分と、
    を含むことを特徴とする空気紡績装置。
  9. 請求項8に記載の空気紡績装置であって、
    前記第1部分と前記第2部分とが1つの部材で構成されていることを特徴とする空気紡績装置。
  10. 請求項8又は9に記載の空気紡績装置であって、
    前記繊維案内部材と前記中空ガイド軸体との間には、旋回空気流によって前記繊維束に撚りが加えられる紡績室が形成されており、
    前記第2部分の周囲に前記紡績室が形成されていることを特徴とする空気紡績装置。
  11. 請求項8から10までの何れか一項に記載の空気紡績装置であって、
    前記繊維束走行方向において前記第2部分の下流端から下流側に突出する針状部材を更に備えていることを特徴とする空気紡績装置。
  12. 空気紡績用の繊維案内部材において、
    繊維束が通る第1通路と
    前記第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する案内部と、
    を備え、
    繊維束走行方向で見たときに、外表面の少なくとも一部が円形であり、
    前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記円形の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下であり、
    前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記円形の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下であることを特徴とする繊維案内部材。
  13. 空気紡績用の繊維案内部材において、
    繊維束が通る第1通路と
    前記第1通路の下流端において繊維案内方向に沿うように前記繊維束を案内する案内部と、
    前記案内部から下流側に突出するように配置される針状部材と、
    を備え、
    前記案内部は第1直線部及び第2直線部を含んでおり、前記針状部材の軸方向で見たときに、前記第1直線部と前記第2直線部がなす開口角が90°以上140°以下であり、
    前記第1直線部と前記第2直線部の境界部から、前記針状部材の軸中心までの最短距離が0mm以上1mm以下であることを特徴とする繊維案内部材。
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