JP2020133608A - ハイブリッド車用の冷却システム - Google Patents

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周平 久田
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Abstract

【課題】電力変換器とモータとエンジンを効率よく冷却するハイブリッド車用の冷却システムを提供する。【解決手段】冷却システム2は、第1ポンプを使って第1冷媒で電力変換器を冷却する第1冷却器と、第2ポンプを使って第2冷媒でエンジンを冷却する第2冷却器と、第3冷媒でモータを冷却する第3冷却器と、第1/第2切替弁と、コントローラを備えている。第1切替弁は、第1冷媒を第3冷却器の熱交換器に導く状態と第2冷媒を熱交換器に導く状態を切り替える。第2切替弁は、熱交換器を通過した第1冷媒または第2冷媒をもとの冷却器へ戻す。コントローラは、第1冷媒を熱交換器に導く場合の第1ポンプと第2ポンプの総消費電力と、第2冷媒を熱交換器に導く場合の第1ポンプと第2ポンプの総消費電力を比較し、総消費電力が小さくなる方の冷媒が熱交換器に導かれるように第1切替弁と第2切替弁を制御する。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、エンジンと走行用のモータを備えるハイブリッド車用の冷却システムに関する。
ハイブリッド車は、大きな熱源として、エンジンと走行用のモータと電力変換器を備えている。電力変換器は、電源の電力をモータの駆動電源に変換するデバイスである。ハイブリッド車は、エンジンとモータと電力変換器を冷却する冷却システムを備えている。なお、電力変換器の中の主要な熱源は電力変換用のスイッチング素子である。エンジン、モータ、電力変換器はそれぞれ適切な温度範囲が異なるため、ハイブリッド車は、少なくとも2系統の冷却器を備えている。特許文献1に開示されている冷却システムは、エンジンを冷却する冷却器(エンジン冷却器)と、モータと電力変換器を冷却する冷却器(モータ冷却器)を備えている。電力変換器の上限温度が最も低く、次にモータの上限温度が低い。エンジンの上限温度はモータよりも高い。電力変換器の上限温度とモータの上限温度が比較的に離れているため、電力変換器を通過した冷媒をモータへ導くことで、電力変換器とモータを一つの冷却器で冷却する。
特許文献1の冷却システムでは、エンジン冷却器の冷媒とモータ冷却器の冷媒の間で適宜に熱交換し、効率的な冷却を行うようにしている。
特開2011−98628号公報
本明細書は、モータとエンジンと電力変換器をそれぞれ別々の冷媒で冷却することによってさらに効率を高める冷却システムを提供する。
本明細書が開示する冷却システムは、第1−第3冷却器を備えている。第1冷却器は、第1ポンプで第1冷媒を循環させて電力変換器を冷却する。第2冷却器は、第2ポンプで第2冷媒を循環させてエンジンを冷却する。第3冷却器は、第3冷媒でモータを冷却する。第3冷却器は、第1冷媒または第2冷媒と第3冷媒との間で熱交換する熱交換器を備えている。
本明細書が開示する冷却システムは、さらに、第1、第2切替弁と、コントローラを備えている。第1切替弁は、第1冷却器の冷媒循環路(第1冷媒循環路)と第2冷却器の冷媒循環路(第2冷媒循環路)と熱交換器とに接続されており、第1冷媒を熱交換器に導く状態と第2冷媒を熱交換器に導く状態を切り替えることができる。第2切替弁は、第1冷媒循環路と第2冷媒循環路と熱交換器とに接続されており、熱交換器を通過した第1冷媒または第2冷媒をもとの冷却器へ戻す。コントローラは、第1、第2切替弁を制御する。
コントローラは、4個のマップ(第1−第4マップ)を備えている。第1マップは、第1冷媒を熱交換器へ導く場合の第1冷媒の温度に対する第1ポンプの出力を定めている。第2マップは、第1冷媒を熱交換器へ導かない場合の第1冷媒の温度に対する第1ポンプの出力を定めている。第3マップは、第2冷媒を熱交換器へ導く場合の第2冷媒の温度に対する第2ポンプの出力を定めている。第4マップは、第2冷媒を熱交換器へ導かない場合の第2冷媒の温度に対する第2ポンプの出力を定めている。コントローラは、第1マップまたは第2マップを使って第1ポンプを制御し、第3マップまたは第4マップを使って第2ポンプを制御する。コントローラは、第1冷媒の温度と第2冷媒の温度と第1−第4マップに基づいて、第1冷媒を熱交換器に導いた場合の第1ポンプと第2ポンプの総消費電力と、第2冷媒を熱交換器に導いた場合の第1ポンプと第2ポンプの総消費電力とを算出する。コントローラは、第1冷媒と第2冷媒のうち、総消費電力が小さくなる方の冷媒が熱交換器へ導かれるように第1、第2切替弁を制御する。
本明細書が開示する冷却システムは、エンジンとモータと電力変換器のそれぞれを別々の冷却器で冷却するとともに、第1冷媒または第2冷媒で第3冷媒を冷却するように構成されている。そして、総消費電力が小さくなるように、第2冷媒を冷却する冷媒を選択することで、冷却システム全体の効率を高めることができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の冷却システムを含むハイブリッド車のブロック図である。 図2(A)は、第1マップの例である。図2(B)は第2マップの例である。図2(C)は第3マップの例である。図2(D)は第4マップの例である。 コントローラが実行する制御のフローチャートである(1)。 コントローラが実行する制御のフローチャートである(2)。 コントローラが実行する制御のフローチャートである(3)。
図面を参照して実施例の冷却システム2を説明する。冷却システム2は、ハイブリッド車90に搭載されている。図1に、冷却システム2を含むハイブリッド車90のブロック図を示す。ハイブリッド車90は、走行用のモータ80とエンジン70で走行することができる。モータ80の出力軸とエンジン70の出力軸はギアセット92に連結されている。ギアセット92には、車軸93も連結されている。モータ80の出力トルクとエンジン70の出力トルクは、ギアセット92で合成され、車軸93に伝達される。ギアセット92は、エンジン70の出力トルクを車軸93とモータ80に分配する場合がある。その場合、ハイブリッド車90は、エンジン70の出力トルクの一部で走行しつつ、残りの出力トルクでモータ80を駆動し、発電する。また、ハイブリッド車90は、エンジン70を停止し、モータ80のみで走行することもできる。
ハイブリッド車90は、バッテリ91と電力変換器60を備えている。電力変換器60は、バッテリ91の電力をモータ80の駆動電力に変換するデバイスである。モータ80は三相交流モータであり、電力変換器60は、バッテリ81の直流電力を、モータ80の駆動電力(三相交流電力)に変換する。電力変換器60とモータ80は3本の電力供給線で接続されている。
電力変換器60は、電力変換用の複数のスイッチング素子61を備えている。電力変換器60の詳しい回路は説明を省略するが、図1では、電力変換器60を表す矩形の中にトランジスタの回路記号を記してあり、電力変換器60がスイッチング素子61を備えていることを表してある。
電力変換器60(スイッチング素子61)は、バッテリ91が出力する数十キロワットの電力を扱うため、発熱量が大きい。ハイブリッド車90のエンジン70とモータ80も発熱量が大きい。ハイブリッド車90の冷却システム2が、電力変換器60、モータ80、エンジン70を冷却する。電力変換器60には、スイッチング素子61の温度を計測する温度センサ62が備えられており、モータ80には、モータ80の温度を計測する温度センサ82が備えられている。温度センサ62、82の計測値は、後述するコントローラ40に送られる。
冷却システム2について説明する。冷却システム2は、第1冷却器10、第2冷却器20、第3冷却器30、第1切替弁41、第2切替弁42、コントローラ40を備えている。第1冷却器10は電力変換器60を冷却する。第2冷却器20はエンジン70を冷却する。第3冷却器30はモータ80を冷却する。第1冷却器10と第2冷却器20の冷媒は水である。第3冷却器30の冷媒はオイルである。冷却システム2は、3個の発熱体(電力変換器60、モータ80、エンジン70)に対してそれぞれ独立した冷却器を備えている。ただし、モータ80の熱を吸収した第3冷却器30の冷媒は、第1冷却器10の冷媒、あるいは、第2冷却器20の冷媒によって冷却される。
コントローラ40は、先に述べた温度センサ62、82、および、冷却システム2が備えるセンサやポンプと通信線で接続されているが、通信線の図示は省略してある。
第1冷却器10について説明する。第1冷却器10は、第1冷媒循環路11、第1ポンプ12、第1ラジエータ13、第1リザーブタンク14、温度センサ17、切替弁15、16を備えている。理解を助けるために、第1冷媒循環路11、第1ポンプ12、第1ラジエータ13、第1リザーブタンク14、温度センサ17を、それぞれ、HV冷媒循環路11、HVポンプ12、HVラジエータ13、HVリザーブタンク14、HV温度センサ17と称することにする。また、HV冷媒循環路11を流れる冷媒をHV冷媒と称することにする。HV冷媒は先に述べたように水である。
第1冷却器10は、HVポンプ12でHV冷媒を電力変換器60とHVラジエータ13の間で循環させて電力変換器60を冷却する。HV冷媒循環路11は、電力変換器60とHVラジエータ13とHVリザーブタンク14を通過しており、HV冷媒はHV冷媒循環路11を通り、電力変換器60とHVラジエータ13の間を循環する。HV冷媒循環路11に沿って付された太矢印線は冷媒の流れる方向を示している。
HV温度センサ17は、HV冷媒循環路11の電力変換器60の出口に取り付けられている。HV温度センサ17は、電力変換器60の熱(スイッチング素子61の熱)を吸収したHV冷媒の温度を計測する。HV温度センサ17が計測したHV冷媒の温度を以下ではHV水温と称することにする。
HVポンプ12は、コントローラ40によって制御される。コントローラ40は、HV水温に基づいてHVポンプ12を制御する。コントローラ40は、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力を対応付けたマップを有している。マップについて後述する。コントローラ40は、マップを参照してHV水温からHVポンプ12の目標出力を定め、目標出力が実現されるようにHVポンプ12を制御する。HVポンプ12のアクチュエータは三相交流モータであり、コントローラ40は、目標出力をディーティ比に変換し、そのデューティ比を有する駆動信号をHVポンプ12へ送る。HVポンプ12は、与えられた駆動信号で動作する。
HV冷媒循環路11の電力変換器60よりも冷媒流下流側に、2個の切替弁15、16が備えられている。切替弁15は、電力変換器60を通過したHV冷媒をそのままHV冷媒循環路11へ素通りさせる状態と、電力変換器60を通過したHV冷媒をHV第1バイパス流路43へ向ける状態のいずれかに切り替えることができる。HV第1バイパス流路43の下流端(冷媒の流れ方向の下流端)は、第1切替弁41に接続されている。第1切替弁41にはオイルクーラ33の冷媒流入端が接続されている。第1切替弁41とオイルクーラ33については後述する。
切替弁16は、切替弁15を通過してきたHV冷媒をそのまま素通りさせる状態と、HV第2バイパス流路44を流れてきたHV冷媒をHV冷媒循環路11に戻す状態のいずれかに切り替えることができる。HV第2バイパス流路44の上流端(冷媒の流れ方向の上流端)は、第2切替弁42に接続されている。第2切替弁42には、オイルクーラ33の冷媒流出端が接続されている。第2切替弁42についても後述する。切替弁15、16もコントローラ40によって制御される。
第2冷却器20について説明する。第2冷却器20は、第2冷媒循環路21、第2ポンプ22、第2ラジエータ23、第2リザーブタンク24、温度センサ27、切替弁25、26を備えている。理解を助けるために、第2冷媒循環路21、第2ポンプ22、第2ラジエータ23、第2リザーブタンク24、温度センサ27を、それぞれ、EG冷媒循環路21、EGポンプ22、EGラジエータ23、EGリザーブタンク24、EG温度センサ27と称することにする。また、EG冷媒循環路21を流れる冷媒をEG冷媒と称することにする。EG冷媒も、先に述べたように水である。「EG」はエンジンの略称である。
第2冷却器20は、EGポンプ22でEG冷媒をエンジン70とEGラジエータ23の間で循環させてエンジン70を冷却する。EG冷媒循環路21は、エンジン70とEGラジエータ23とEGリザーブタンク24を通過しており、EG冷媒はEG冷媒循環路21を通り、エンジン70とEGラジエータ23の間を循環する。EG冷媒循環路21に沿って付された太矢印線は冷媒の流れる方向を示している。
EG温度センサ27は、EG冷媒循環路21のエンジン70の出口に取り付けられている。EG温度センサ27は、エンジン70の熱を吸収したEG冷媒の温度を計測する。EG温度センサ27が計測したEG冷媒の温度を以下ではEG水温と称することにする。
EGポンプ22は、コントローラ40によって制御される。コントローラ40は、EG水温に基づいてEGポンプ22を制御する。コントローラ40は、EG水温に対するEGポンプ22の目標出力を対応付けたマップを有している。そのマップは、先に述べた第1冷却器10用のマップとは異なるマップである。第2冷却器20用のマップについても後述する。コントローラ40は、マップを参照してEG水温からEGポンプ22の目標出力を定め、目標出力が実現されるようにEGポンプ22を制御する。EGポンプ22のアクチュエータは第1冷却器10のHVポンプ12と同様である。
EG冷媒循環路21のエンジン70よりも冷媒流上流側に、2個の切替弁25、26が備えられている。切替弁25は、エンジン70に達する前のEG冷媒をそのままEG冷媒循環路21へ素通りさせる状態と、エンジン70に達する前のEG冷媒をEG第1バイパス流路45へ向ける状態のいずれかに切り替えることができる。EG第1バイパス流路45の下流端(冷媒の流れ方向の下流端)は、第1切替弁41に接続されている。
切替弁26は、切替弁25を通過してきたEG冷媒をそのまま素通りさせる状態と、EG第2バイパス流路46を流れてきたEG冷媒をEG冷媒循環路21に戻す状態のいずれかに切り替えることができる。EG第2バイパス流路46の上流端(冷媒の流れ方向の上流端)は、第2切替弁42に接続されている。切替弁25、26もコントローラ40によって制御される。
第3冷却器30について説明する。第3冷却器30は、第3冷媒循環路31、第3ポンプ32、オイルクーラ33を備えている。先に述べたように、第3冷却器30の冷媒はオイルである。第3冷却器30の冷媒を以下では第3冷媒と称することにする。第3冷媒循環路31は、モータ80とオイルクーラ33の間で第3冷媒(オイル)を循環させる。第3冷媒は、第3ポンプ32によって、モータ80とオイルクーラ33の間を循環する。モータ80の熱を吸収した第3冷媒は、オイルクーラ33に戻される。オイルクーラ33には、HV冷媒あるいはEG冷媒が導かれる。モータ80の熱を吸収した第3冷媒は、オイルクーラ33にて、HV冷媒あるいはEG冷媒と熱交換し、冷却される。第3ポンプ32もコントローラ40によって制御される。コントローラ40は、モータ80に取り付けられた温度センサ82が計測するモータ温度に基づいて第3ポンプ32を制御する。
第1切替弁41は、第1冷却器10のHV冷媒循環路11と、第2冷却器20のEG冷媒循環路21と、第3冷却器30のオイルクーラ33に接続されている。第1切替弁41は、オイルクーラ33の接続先を、HV冷媒循環路11とEG冷媒循環路21のいずれかに切り替える。別言すれば、第1切替弁41は、HV冷媒をオイルクーラ33へ導く状態と、EG冷媒をオイルクーラ33に導く状態を切り替える。第2切替弁42も、第1冷却器10のHV冷媒循環路11と、第2冷却器20のEG冷媒循環路21と、第3冷却器30のオイルクーラ33に接続されている。第2切替弁42は、コントローラ40によって、オイルクーラ33を通過した冷媒が、もとの冷却器(もとの冷媒循環路)に戻るように、切り替えられる。
コントローラ40が第1切替弁41と第2切替弁42、及び、切替弁15、16、25、26を制御することによって、HV冷媒とEG冷媒のいずれかをオイルクーラ33に循環させる。コントローラ40は、上記した切替弁を制御することによって、HVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力が小さくなるように、オイルクーラ33へ導く冷媒を切り替える。
第1切替弁41は、HV冷媒とEG冷媒のいずれかをオイルクーラ33に導く。コントローラ40は、HVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力が小さく方の冷媒をオイルクーラ33に導くように第1切替弁41を制御する。コントローラ40は、第1切替弁41と連動して、オイルクーラ33を通過した冷媒がもとの冷却器の冷媒循環路へ戻るように第2切替弁42を制御する。さらに、コントローラ40は、第1切替弁41と連動して、切替弁15、16、25、26を制御する。すなわち、コントローラ40は、HVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力が小さく方の冷媒を対応する冷媒循環路からオイルクーラ33に導き、同じ冷媒循環路に戻るように、第1切替弁41、第2切替弁42、及び、切替弁15、16、25、26を制御する。
以下、コントローラ40が実行する制御を説明する前に、先に述べたマップについて説明する。図2にマップの一例を示す。図2(A)−(D)は、第1−第4マップを示している。第1マップと第2マップは、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力を与えるマップである。第1マップは、HV冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のHV水温に対するHVポンプ12の目標出力を定めている。第2マップは、HV冷媒をオイルクーラ33へ導かない場合のHV水温に対するHVポンプ12の目標出力を定めている。第1マップは、電力変換器60とともに第3冷媒を冷却するときに使われるマップであるので、同じHV水温に対する目標出力は第2マップ(第3冷媒を冷却しない場合のマップ)の目標出力よりも大きくなる。
コントローラ40は、HV冷媒をオイルクーラ33に導く場合は第1マップを使い、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力を定める。コントローラ40は、HV冷媒をオイルクーラ33に導かない場合は第2マップを使い、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力を定める。目標出力を定めた後、コントローラ40は、HVポンプ12の実際の出力が目標出力に追従するようにHVポンプ12を制御する。
第3マップと第4マップは、EG水温に対するEGポンプ22の目標出力を与えるマップである。第3マップは、EG冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のEG水温に対するEGポンプ22の目標出力を定めている。第4マップは、EG冷媒をオイルクーラ33へ導かない場合のEG水温に対するEGポンプ22の目標出力を定めている。第3マップは、エンジン70とともに第3冷媒を冷却するときに使われるマップであるので、同じEG水温に対する目標出力は第4マップ(第3冷媒を冷却しない場合のマップ)の目標出力よりも大きくなる。
コントローラ40は、EG冷媒をオイルクーラ33に導く場合は第3マップを使い、EG水温に対するEGポンプ22の目標出力を定める。コントローラ40は、EG冷媒をオイルクーラ33に導かない場合は第4マップを使い、EG水温に対するEGポンプ22の目標出力を定める。目標出力を定めた後、コントローラ40は、EGポンプ22の実際の出力が目標出力に追従するようにEGポンプ22を制御する。
コントローラ40は、HV冷媒をオイルクーラ33に導く場合は、第1マップを使ってHVポンプ12を制御し、第4マップを使ってEGポンプ22を制御する。コントローラ40は、EG冷媒をオイルクーラ33に導く場合は、第2マップを使ってHVポンプ12を制御し、第3マップを使ってEGポンプ22を制御する。
図2に示したそれぞれのマップの縦軸は目標出力を示している。コントローラ40は、ポンプの実際の出力が目標出力に追従するようにそれぞれのポンプを制御するので、図2に示したそれぞれのマップは、ポンプの消費電力に対応している。従って、HV冷媒をオイルクーラ33に導く場合は、HV水温に対応する第1マップの目標出力と、EG水温に対する第4マップの目標出力から、HVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力を求めることができる。また、EG冷媒をオイルクーラ33に導く場合は、HV水温に対応する第2マップの目標出力と、EG水温に対する第3マップの目標出力から、HVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力を求めることができる。コントローラ40は、HV冷媒をオイルクーラ33に導く場合の総消費電力と、EG冷媒をオイルクーラ33に導く場合の総消費電力を計算し、総消費電力が小さくなる方の冷媒をオイルクーラ33に導くように第1切替弁41と第2切替弁42を制御する。
図3−図5に、コントローラ40が第1切替弁41と第2切替弁42の切替制御のフローチャートを示す。図3−図5を参照して、コントローラ40が実行する処理を説明する。なお、切替弁15、16、25、26は、第1切替弁41の状態に応じて制御されるので、それら切替弁15、16、25、26の制御については説明は省略する。
図3−図5の処理は、一定の周期(例えば5秒毎)に繰り返し実行される。コントローラ40は、まず、HV温度センサ17からHV水温を取得するとともに、EG温度センサ27からEG水温を取得する(ステップS12)。
続いてコントローラ40は、HV水温と第1−第4マップから、第1総消費電力と第2総消費電力を算出する(ステップS13)。第1総消費電力とは、HV冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のHVポンプ12とEGポンプ22の消費電力の和である。先に述べたように、第1総消費電力は、HV水温に対応する第1マップの目標出力と、EG水温に対する第4マップの目標出力から算出することができる。第2総消費電力とは、EG冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のHVポンプ12とEGポンプ22の消費電力の和である。先に述べたように、第2総消費電力は、HV水温に対応する第2マップの目標出力と、EG水温に対する第3マップの目標出力から算出することができる。
第1、第2総消費電力が算出できたら、コントローラ40は、両者を比較する(ステップS14)。第1総消費電力が第2総消費電力よりも小さい場合、コントローラ40は、HV冷媒がオイルクーラ33に導かれるように、第1切替弁41と第2切替弁42を制御し、HV冷媒循環路11をオイルクーラ33に接続する(ステップS14:YES、S15)。一方、第1総消費電力が第2総消費電力よりも大きい場合、コントローラ40は、EG冷媒がオイルクーラ33に導かれるように、第1切替弁41と第2切替弁42を制御し、EG冷媒循環路21をオイルクーラ33に接続する(ステップS14:NO、S16)。
なお、図3の例では、第1総消費電力と第2総消費電力が等しい場合は、ステップS16に移行する。第1総消費電力と第2総消費電力が等しい場合は、ステップS15に移行するようにしてもよい。
以上の処理を繰り返すことで、コントローラ40は、HVポンプ12とEGポンプ22の消費電力の合計が小さくなるように、オイルクーラ33へ導く冷媒を選択する。すなわち、冷却システム2は、総消費電力を抑えることができる。なお、HV冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のHVポンプ12の消費電力の増分は、HV温度に依存して変化する。また、EG冷媒をオイルクーラ33へ導く場合のEGポンプ22の消費電力の増分は、EG水温に依存して変化する。従って、HV水温とEG水温の組み合わせによって、消費電力を抑えるためにオイルクーラ33へ導く冷媒が変わり得る。
ステップS15の次は、図4のフローチャートのステップS22へ続く。ステップS22からステップS26までの処理は、HV冷媒がオイルクーラ33へ導かれている場合に電力変換器60のスイッチング素子61の温度が高くなった場合の処理である。
ステップS22では、コントローラ40は、スイッチング素子61の温度(素子温度)を第1素子温度閾値と比較する。素子温度は、電力変換器60が備えている温度センサ62から取得することができる。また、コントローラ40は、今回計測された素子温度と過去に計測された素子温度から、素子温度が上昇中であるか否かもチェックする。
ステップS22の条件が成立しない場合は、素子温度がまだ余裕のある温度範囲に属することを意味するので、コントローラ40はそのまま処理を終了する(ステップS22:NO、リターンへ)。素子温度が第1素子温度閾値を超えており、かつ、素子温度が上昇中の場合(ステップS22:YES)、コントローラ40は、ステップS23の処理へ移る。ステップS22の条件が成立する場合は、素子温度が上限温度に近づいていることを意味する。その場合、コントローラ40は、オイルクーラ33へ導く冷媒をHV冷媒からEG冷媒へ切り替えるが(ステップS25)、その前に、コントローラ40は、EGポンプ22の制御用のマップを第4マップ(EG冷媒をオイルクーラ33へ導かないときのマップ)から第3マップ(EG冷媒をオイルクーラ33へ導くときのマップ)に切り替える(ステップS23)。コントローラ40は、第1切替弁41と第2切替弁42を制御してオイルクーラ33に導く冷媒を切り替えるのに先立ってEGポンプ22の制御用のマップを、オイルクーラ33へもEG冷媒を送るときのマップ(第3マップ)に切り替えておく。このマップ切替によって、EG水温に対するEGポンプ22の目標出力が高められる。
コントローラ40は、マップ切替後に所定の時間待機した後に(ステップS24)、EG冷媒循環路21をオイルクーラ33に接続するように第1切替弁41と第2切替弁42を制御し、オイルクーラ33へ導く冷媒をHV冷媒からEG冷媒へ切り替える(ステップS25)。
オイルクーラ33に供給する冷媒を切り替えるよりも所定の時間だけ前にEGポンプ22の制御用のマップを第3マップに切り替えることで、EG冷媒をオイルクーラ33へ導く前に第2冷却器20の冷却性能が高められる。そのような処理を行うことで、冷媒を切り替えた直後に第3冷媒(第3冷却器30の冷媒)をよく冷却することができるようになる。
コントローラ40は、素子温度が第2素子温度閾値を下回るまで、EG冷媒をオイルクーラ33へ導き続ける(ステップS26:NO)。素子温度が第2素子温度閾値を下回ったら、コントローラ40は、ステップS26のループを抜け、処理を終了する(ステップS26:YES、リターン)。第2素子温度閾値は、第1素子温度閾値よりも低い値に設定されている。素子温度が正常な範囲(第2素子温度閾値を下回る範囲)に戻ったら、次の周期に図3の処理が実行される。すなわち、総消費電力が低くなる方の冷媒をオイルクーラ33へ導く処理(図3のステップS14の判断)が実行される。
図3のステップS16の次は、図5のフローチャートのステップS32へ続く。ステップS32からステップS38までの処理は、EG冷媒がオイルクーラ33へ導かれている場合にモータ80の温度が高くなった場合の処理である。
ステップS32では、コントローラ40は、モータ80の温度(モータ温度)を第1モータ温度閾値と比較する。モータ温度は、モータ80が備えている温度センサ82から取得することができる。また、コントローラ40は、今回計測されたモータ温度と過去に計測されたモータ温度から、モータ温度が上昇中であるか否かもチェックする。
ステップS32の条件が成立しない場合は、モータ温度がまだ余裕のある温度範囲に属することを意味するので、コントローラ40はそのまま処理を終了する(ステップS32:NO,リターンへ)。モータ温度が第1モータ温度閾値を超えており、かつ、モータ温度が上昇中の場合(ステップS32:YES)、コントローラ40は、ステップS33の処理へ移る。ステップS32の条件が成立する場合は、モータ温度が上限温度に近づいていることを意味する。その場合、コントローラ40は、オイルクーラ33へ導く冷媒をEG冷媒からHV冷媒へ切り替えるが(ステップS35)、その前に、コントローラ40は、HVポンプ12の制御用のマップを第2マップ(HV冷媒をオイルクーラ33へ導かないときのマップ)から第1マップ(HV冷媒をオイルクーラ33へ導くときのマップ)に切り替える(ステップS33)。
コントローラ40は、第1切替弁41と第2切替弁42を制御してオイルクーラ33に導く冷媒を切り替えるのに先立ってHVポンプ12の制御用のマップをオイルクーラ33へもHV冷媒を送るときのマップ(第1マップ)に切り替えておく。このマップ切替によって、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力が高められる。
さらにコントローラ40は、HV温度センサ17で計測するHV水温に対して所定の正値のオフセットを加算するように設定する(ステップS34)。ステップS34の処理が実行された後は、コントローラ40は、第1マップを参照してHVポンプ12の目標出力を定める際、HV水温にオフセットを加えた値(オフセットHV水温)を使って目標出力を定める。ステップS34の処理によって、HV水温に対するHVポンプ12の目標出力がさらに高まる。
コントローラ40は、マップ切替後に所定の時間待機した後に(ステップS35)、HV冷媒循環路11をオイルクーラ33に接続するように第1切替弁41と第2切替弁42を制御し、オイルクーラ33へ導く冷媒をEG冷媒からHV冷媒へ切り替える(ステップS36)。
オイルクーラ33に供給する冷媒を切り替えるよりも所定の時間だけ前にHVポンプ12の制御用のマップを第1マップに切り替えることで、HV冷媒をオイルクーラ33へ導く前に第1冷却器10の冷却性能が高められる。そのような処理を行うことで、冷媒を切り替えた直後に第3冷媒(第3冷却器30の冷媒)をよく冷却することができるようになる。
コントローラ40は、モータ温度が第2モータ温度閾値を下回るまで、HV冷媒をオイルクーラ33へ導き続ける(ステップS37:NO)。モータ温度が第2モータ温度閾値を下回ったら、コントローラ40は、ステップS37のループを抜ける(ステップS37:YES)。コントローラ40は、ステップS34で設定したオフセットを外し(ステップS38)、処理を終了する。第2モータ温度閾値は、第1モータ温度閾値よりも低い値に設定されている。モータ温度が正常な範囲(第2モータ温度閾値を下回る範囲)に戻ったら、次の周期に図3の処理が実行される。すなわち、総消費電力が低くなる方の冷媒をオイルクーラ33へ導く処理(図3のステップS14の判断)が実行される。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。図3の処理は、次の通りに要約することができる。コントローラ40は、HV水温とEG水温と第1−第4マップに基づいて、HV冷媒をオイルクーラ33に導いた場合のHVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力(第1総消費電力)を算出する。同様に、コントローラ40は、HV水温とEG水温と第1−第4マップに基づいて、EG冷媒をオイルクーラ33に導いた場合のHVポンプ12とEGポンプ22の総消費電力(第2総消費電力)を算出する。コントローラ40は、HV冷媒とEG冷媒のうち、総消費電力が小さくなる方の冷媒がオイルクーラ33へ導かれるように第1切替弁41と第2切替弁42を制御する。そのような処理により、冷却システム2の消費電力を抑えることができる。すなわち、電力変換器60とモータ80とエンジン70の冷却効率を高めることができる。
図4の処理は、次の通りに要約することができる。コントローラ40は、HV冷媒がオイルクーラ33に導かれるように第1切替弁41と第2切替弁42を制御している間に、電力変換器60が備えている電力変換用のスイッチング素子61の温度が第1素子温度閾値を超えており、かつ、スイッチング素子61の温度が上昇中である場合、EGポンプの制御に用いるマップを第4マップから第3マップに切り替える。次にコントローラ40は、マップ切替後に所定の時間だけ待機した後に、スイッチング素子61の温度が第2素子温度閾値を下回るまで、EG冷媒がオイルクーラ33に導かれるように第1切替弁41と第2切替弁42を制御する。
図3の処理によって、HV冷媒とEG冷媒のうち、消費電力が小さくなる方の冷媒を使って第3冷媒を冷却する。HV冷媒をオイルクーラ33に供給すると、電力変換器60のスイッチング素子61に対する冷却能力が不足する状況が生じ得る。一般に、モータ80よりも電力変換器60(スイッチング素子61)の上限温度が低い。それゆえ、第1冷却器10の冷却能力が不足した場合は、モータ80よりも電力変換器60(スイッチング素子61)の方が、温度条件が厳しくなる。それゆえ、図4の処理によって、電力変換器60(スイッチング素子61)の過度の温度上昇を防ぐことができる。
図5の処理は、次の通りに要約することができる。コントローラ40は、EG冷媒がオイルクーラ33に導かれるように第1切替弁41と第2切替弁42を制御している間に、モータ80の温度が第1モータ温度閾値を超えており、かつ、モータ80の温度が上昇中である場合、HVポンプ12の制御に用いるマップを第2マップから第1マップに切り替える。続いてコントローラ40は、マップ切替後に所定の時間だけ待機した後に、モータの温度が第2モータ温度閾値を下回るまで、HV冷媒がオイルクーラ33に導かれるように第1切替弁41と第2切替弁42を制御する。
図3の処理によって、HV冷媒とEG冷媒のうち、消費電力が小さくなる方の冷媒を使って第3冷媒を冷却する。EG冷媒をオイルクーラ33に供給すると、第2冷却器20の冷却能力が不足する状況が生じ得る。一般に、エンジン70よりもモータ80の上限温度が低い。それゆえ、第2冷却器20の冷却能力が不足した場合は、エンジン70よりもモータ80の方が、温度条件が厳しくなる。それゆえ、図5の処理によって、モータ80の過度の温度上昇を防ぐことができる。
さらに、スイッチング素子61の温度上限値がモータ80の温度上限値よりも低く、さらにはエンジン70の温度上限値よりも低い。従って、オイルクーラ33に供給する冷媒をEG冷媒からHV冷媒に切り替えた直後、HV冷媒の温度が過度に上昇してしまうおそれがある。そこで、正値のオフセットをHV水温に加算した値(オフセットHV水温)を使って第1マップからHVポンプ12の目標出力を定める(図5のステップS34)。ステップS34の処理によって、冷媒を切り替えた後のHVポンプ12の出力を通常時よりも高め、HV冷媒の温度が過度に高くなってしまうことを防止する。
その他の留意点について述べる。実施例の最初に述べたように、HV冷媒は第1冷媒であり、EG冷媒は第2冷媒である。オイルクーラ33は、熱交換器の一例である。オフセットHV水温がオフセット冷媒温度の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:冷却システム
10:第1冷却器
11:HV冷媒循環路(第1冷媒循環路)
12:HVポンプ(第1ポンプ)
13:HVラジエータ(第1ラジエータ)
14:HVリザーブタンク(第1リザーブタンク)
15、16、25、26:切替弁
17:HV温度センサ
20:第2冷却器
21:EG冷媒循環路(第2冷媒循環路)
22:EGポンプ(第2ポンプ)
23:EGラジエータ(第2ラジエータ)
24:EGリザーブタンク(第2リザーブタンク)
27:EG温度センサ
30:第3冷却器
31:第3冷媒循環路
32:第3ポンプ
33:オイルクーラ
40:コントローラ
41:第1切替弁
42:第2切替弁
60:電力変換器
61:スイッチング素子
62、82:温度センサ
70:エンジン
80:モータ
90:ハイブリッド車
91:バッテリ

Claims (4)

  1. エンジンと、電源の電力を走行用のモータの駆動電力に変換する電力変換器とを備えているハイブリッド車用の冷却システムであって、
    第1ポンプで第1冷媒を循環させて前記電力変換器を冷却する第1冷却器と、
    第2ポンプで第2冷媒を循環させて前記エンジンを冷却する第2冷却器と、
    第3冷媒で前記モータを冷却する第3冷却器であって、前記第1冷媒または前記第2冷媒と前記第3冷媒との間で熱交換する熱交換器を備えている第3冷却器と、
    前記第1冷却器の第1冷媒循環路と前記第2冷却器の第2冷媒循環路と前記熱交換器に接続されており、前記第1冷媒を前記熱交換器に導く状態と前記第2冷媒を前記熱交換器に導く状態を切り替える第1切替弁と、
    前記第1冷媒循環路と前記第2冷媒循環路と前記熱交換器に接続されており、前記熱交換器を通過した前記第1冷媒または前記第2冷媒をもとの冷却器へ戻す第2切替弁と、
    前記第1切替弁と前記第2切替弁を制御するコントローラと、
    を備えており、
    前記コントローラは、
    前記第1冷媒を前記熱交換器へ導く場合の前記第1冷媒の温度に対する前記第1ポンプの出力を定めている第1マップと、
    前記第1冷媒を前記熱交換器へ導かない場合の前記第1冷媒の温度に対する前記第1ポンプの出力を定めている第2マップと、
    前記第2冷媒を前記熱交換器へ導く場合の前記第2冷媒の温度に対する前記第2ポンプの出力を定めている第3マップと、
    前記第2冷媒を前記熱交換器へ導かない場合の前記第2冷媒の温度に対する前記第2ポンプの出力を定めている第4マップと、
    を備えており、
    前記第1冷媒の温度と前記第2冷媒の温度と前記第1−第4マップに基づいて、前記第1冷媒を前記熱交換器に導いた場合の前記第1ポンプと前記第2ポンプの総消費電力と、前記第2冷媒を前記熱交換器に導いた場合の前記第1ポンプと前記第2ポンプの総消費電力とを算出し、
    前記第1冷媒と前記第2冷媒のうち、前記総消費電力が小さくなる方の冷媒が前記熱交換器へ導かれるように前記第1、第2切替弁を制御する、
    冷却システム。
  2. 前記コントローラは、
    前記第1冷媒が前記熱交換器に導かれるように前記第1、第2切替弁を制御している間に、前記電力変換器が備えている電力変換用のスイッチング素子の温度が所定の第1素子温度閾値を超えており、かつ、前記スイッチング素子の温度が上昇中である場合、
    前記第2ポンプの制御に用いるマップを前記第4マップから前記第3マップに切り替え、
    マップ切替後に所定の時間だけ待機した後に、前記スイッチング素子の温度が第2素子温度閾値を下回るまで、前記第2冷媒が前記熱交換器に導かれるように前記第1、第2切替弁を制御する、請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記コントローラは、
    前記第2冷媒が前記熱交換器に導かれるように前記第1、第2切替弁を制御している間に、前記モータの温度が所定の第1モータ温度閾値を超えており、かつ、前記モータの温度が上昇中である場合、
    前記第1ポンプの制御に用いるマップを前記第2マップから前記第1マップに切り替え、
    マップ切替後に所定の時間だけ待機した後に、前記モータの温度が第2モータ温度閾値を下回るまで、前記第1冷媒が前記熱交換器に導かれるように前記第1、第2切替弁を制御する、請求項1または2に記載の冷却システム。
  4. 前記コントローラは、
    前記第2冷媒が前記熱交換器に導かれるように前記第1、第2切替弁を制御している間に、前記モータの温度が前記第1モータ温度閾値を超えており、かつ、前記モータの温度が上昇中である場合、前記第1冷媒の温度に所定の正値のオフセットを加えたオフセット冷媒温度と前記第1マップを使って前記第1ポンプの出力を決定する、請求項3に記載の冷却システム。
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