JP2020133495A - 送風装置およびこれを備えた燃焼装置 - Google Patents

送風装置およびこれを備えた燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020133495A
JP2020133495A JP2019028056A JP2019028056A JP2020133495A JP 2020133495 A JP2020133495 A JP 2020133495A JP 2019028056 A JP2019028056 A JP 2019028056A JP 2019028056 A JP2019028056 A JP 2019028056A JP 2020133495 A JP2020133495 A JP 2020133495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
wall portion
rear side
side wall
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019028056A
Other languages
English (en)
Inventor
亮輔 馬越
Ryosuke Umagoe
亮輔 馬越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2019028056A priority Critical patent/JP2020133495A/ja
Publication of JP2020133495A publication Critical patent/JP2020133495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

【課題】従来よりも騒音低減効果を高めることが可能な送風装置を提供する。【解決手段】羽根車1を内部に収容するケーシング2のうち、羽根車1の外周囲の空気流路4に対向する領域の全体または一部は、ケーシング2の後側壁部22の中央寄り領域よりもケーシング2の後方側に位置するセットバック領域28とされている、送風装置Aであって、セットバック領域28の内周端部28bは、羽根車1の半径方向において、羽根車1の外周先端部1aと一致した配置、またはそれよりも羽根車1の中心寄りの配置とされている。【選択図】 図2

Description

本発明は、たとえば遠心型送風装置などの送風装置、およびこれを備えた燃焼装置に関する。
送風装置の具体例として、図7に示すようなものがある(たとえば、特許文献1,2を参照)。
同図の送風装置Aeにおいては、羽根車1がケーシング2内に収容され、かつモータMによって駆動回転自在とされている。ケーシング2は、吸気口24を有する前側壁部21、後側壁部22、および羽根車1の外周囲を囲む周壁部20を有し、この周壁部20と羽根車1との相互間には、送風口4aに繋がった空気流路4が形成されている。羽根車1の駆動回転時においては、ケーシング2の外部の空気が吸気口24を介して羽根車1の中心部に吸気されてから、羽根車1の外周囲の空気流路4に流出し、送風口4aから外部に吐出される。
しかしながら、前記従来技術においては、次のように、改善すべき余地があった。
すなわち、羽根車1からその外周囲の空気流路4に空気が流出する方向は、概略的には、矢印Neで示すように、羽根車1の半径方向外方とされているが、実際には、矢印Naで示すように、後側壁部22側に向かうように傾く。これは、ケーシング2の外部空気が吸気口24を介して羽根車1の中心部に吸気される際の矢印Nfで示す空気流れが、ケーシング2の後方側に向かう流れであり、その慣性が羽根車1から空気流路4への空気流出に影響を及ぼすからである。
一方、前記したように羽根車1から矢印Naで示すように傾いた角度で空気流出がなされると、この空気は、後側壁部22に強く衝突し、乱流となる。このため、大きな騒音が発生する。羽根車1からの空気流出速度は速いため、前記した騒音は発生し易く、また前記した空気の乱流は、ケーシング2を加振するため、モータMの駆動に起因する振動との共振現象を生じて、送風装置Aeの運転時における騒音が一層大きくなる虞がある。
なお、従来においては、図8に示すように、ケーシング2eの後側壁部22にセットバック領域28eが設けられたものがある(たとえば、特許文献3,4を参照)。
このような構成によれば、羽根車1eの外周先端部からセットバック領域28eまでの距離が長くなるため、セットバック領域28eに空気流が衝突した際の衝撃が弱まり、騒音を小さくすることが可能である。ただし、従来においては、セットバック領域28eが、羽根車1eの外周先端部1aよりも適当な寸法Leだけ、半径方向外方に位置しており、後側壁部22のうち、羽根車1eの外周先端部1aの近傍にはセットバック領域28eが設けられていない領域Saがある。このため、羽根車1eから流出する空気流(これに伴って発生する渦流も含む)が前記の領域Saに強く衝突して乱流が発生し、大きな騒音が発生する虞があった。
特開2017−110526公報 特開2017−150472号公報 特許第5675298号公報 特開2016−98667号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、従来よりも騒音低減効果を高めることが可能な送風装置、およびこれを備えた燃焼装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される送風装置は、羽根車と、この羽根車を回転自在な状態で内部に収容するケーシングと、を備えており、前記ケーシングは、前記羽根車の前側に位置し、かつ吸気口を有する前側壁部と、前記羽根車の後側に位置する後側壁部と、前記羽根車の外周囲を囲み、かつ前記羽根車との相互間に前記羽根車から流出する空気を送風口に導く空気流路を形成する周壁部と、を備えており、前記後側壁部のうち、前記空気流路に対向する領域の全体または一部は、前記後側壁部の中央寄り領域よりも前記ケーシングの後方側に位置するセットバック領域とされている、送風装置であって、前記セットバック領域の内周端部は、前記羽根車の半径方向において、前記羽根車の外周先端部と一致した配置、またはそれよりも前記羽根車の中心寄りの配置とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、羽根車の駆動回転時において、羽根車からその外周囲の空気流路に流出する空気の進行方向が、ケーシングの後側壁部に向かう方向に傾き、ケーシングの後側壁部のうち、羽根車の外周先端部の近傍部分に向けて空気流が進行したとしても、この空気流は、後側壁部のセットバック領域に進行することとなる。ここで、セットバック領域は、羽根車の外周先端部から遠い距離にあるため、セットバック領域に空気流が衝突した際の衝撃が小さくなるなどの作用により、大きな乱流を生じないようにすることが可能である。その結果、前記乱流に起因する騒音を低減し、送風装置の静寂性を高めることができる。
本発明において、好ましくは、前記後側壁部には、前記羽根車側に突出する起立壁部と、その先端部に繋がって前記羽根車に対向接近する段押し前壁部と、を有する段押し部が設けられており、前記段押し前壁部の後面側には、前記羽根車を支持する駆動軸を有するモータが取付けられており、前記後側壁部のうち、前記段押し部の起立壁部およびこの起立壁部よりも前記半径方向外方部分が、前記セットバック領域とされている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、モータと羽根車との距離を接近させ、モータの駆動軸の長さを短くすることができる。したがって、モータの駆動時に大きな加振力が生じないようにし、モータ自体が振動することも抑制されることとなって、騒音低減効果をより優れたものとすることが可能となる。
第2に、段押し前壁部の後面側は凹状となっており、モータがこの部分に取付けられていれば、モータが後側壁部の後方に大きく突出することも抑制し、送風装置全体の前後方向の幅が大きくなることを回避することもできる。その結果、送風装置を所望の装置・機器の比較的小さなスペースに組み込むのに適したものとすることもできる。
第3に、後側壁部のセットバック領域は、後側壁部に段押し部を形成することにより設けられた構成であるため、後側壁部を含むケーシングの製作を容易なものとし、その製造コストを廉価にすることも可能である。
本発明において、好ましくは、前記後側壁部は、前記周壁部に繋がり、かつ前記羽根車を通過させることが可能なサイズの開口部を有する主後側壁部と、この主後側壁部への取
付け用のフランジ部を有し、かつ前記開口部を塞ぐように前記主後側壁部に取付けられる補助後側壁部と、を備えており、前記段押し部は、前記補助後側壁部のうち、前記フランジ部よりも中央寄り領域に設けられて、前記開口部を介して前記ケーシング内に進入するように設けられている。
このような構成によれば、ケーシングの主後側壁部に補助後側壁部が取付けられていない状態では、主後側壁部の開口部を介して羽根車をケーシング内に出し入れすることが可能となり、羽根車のメンテナンス作業などに際して便利なものとなる。一方、補助後側壁部に設けられた段押し部は、前記開口部を介してケーシング内に挿入されているため、段押し前壁部を羽根車に接近させることも容易かつ合理的に達成することができる。また、後側壁部にセットバック領域を設けるための手段として、主後側壁部には段押し部を設ける必要はなく、全体の構成を簡易にすることもできる。
本発明において、好ましくは、前記起立壁部は、前記半径方向外方に進むにしたがって前記ケーシングの後方側に位置するように傾斜している。
このような構成によれば、羽根車の外周先端部から空気流路に流出する空気が、仮に、セットバック領域の起立壁部に向けて進行したとしても、この起立壁部に沿わせて前記空気を円滑に流れさせることができ、起立壁部の周辺部に大きな乱流が生じることを防止することが可能となる。したがって、空気の乱流に起因して大きな騒音が発生することを防止する上で、より好ましいものとなる。
本発明の第2の側面により提供される燃焼装置は、バーナと、このバーナに燃焼用空気を供給するための送風装置と、を備えている、燃焼装置であって、前記送風装置として、本発明の第1の側面により提供される送風装置が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される送風装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、本発明に係る送風装置の一例を示す背面図であり、(b)は、(a)の構成を簡略化して示す背面断面図である。 図1のII−II断面図である。 図2の分解断面図である。 図1〜図3に示す送風装置を備えた燃焼装置の一例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。 本発明の他の例を簡略化して示す背面断面図である。 従来技術の一例を示す断面図である。 従来技術の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
なお、理解の容易ため、図7に示した従来技術と同一または類似の要素には、図7に示した符号と同一の符号を適宜用いることとする。
図1〜図3に示す送風装置Aは、遠心型であり、図2および図3によく表われているよ
うに、羽根車1、この羽根車1を内部に収容するケーシング2、および羽根車1の駆動回転用のモータMを備えている。
この送風装置Aは、ケーシング2の後述するセットバック領域28に関連する構成に特徴があり、これ以外の構成は、従来既知のものと同様である。具体的には、次のとおりである。
羽根車1は、モータMの駆動軸30に支持されて回転自在であり、ハブ部10、複数の羽根11、シュラウド12、およびリング部13を有しており、好ましくは、それら各部が一体成形された樹脂製である。ハブ部10は、たとえばナット30aを用いてモータMの駆動軸30に取付けられる筒状の取付け部10a、およびこの取付け部10aからその半径方向外方に広がるコーン状の板状部10bを有している。複数の羽根11は、ハブ部10よりもその半径方向外方に突出するようにしてハブ部10に基端部が繋がった状態に形成されている。シュラウド12は、複数の羽根11の前縁部(図2および図3の左側縁部)どうしを繋ぐように形成された正面視円形リング状である。リング部13は、複数の羽根11の後縁部11aのそれぞれの先端部どうしを相互に繋ぐように形成された比較的細幅な正面視円形のリング状である。
ケーシング2は、前側壁部21、後側壁部22、および周壁部20を有している。周壁部20は、羽根車1の外周囲を囲み、かつ上部に送風口4aを有しており、羽根車1の外周先端部1aと周壁部20との相互間には、羽根車1から流出する空気を送風口4aに導く空気流路4が形成されている。前側壁部21は、吸気口24、およびこの吸気口24の周縁部に形成された内向き突出状の筒状ガイド部24aを有している。
後側壁部22は、周壁部20に繋がった主後側壁部22aと、これとは別体の補助後側壁部22bとが組み合わされて構成されている。主後側壁部22aには、羽根車1を通過させることが可能なサイズの開口部25が形成されており、送風装置Aの組み立て作業時において、羽根車1を開口部25からケーシング2内に収容することが可能である。送風装置Aのメンテナンス時においては、開口部25は、羽根車1の出し入れ口となる。
補助後側壁部22bは、本来的には、モータMを取付けるための取付け板としての役割を果たす部位であり、主後側壁部22aへの取付け用のフランジ部27と、段押し部26とを備えている。補助後側壁部22bは、開口部25を塞ぐようにして主後側壁部22aに取付けられており、その取付けは、フランジ部27がビス5bを利用して主後側壁部22aに締結されていることにより図られている。
段押し部26は、フランジ部27よりも前側(羽根車1側)に位置するように形成された部分であり、フランジ部27から羽根車1側に突出する正面視ループ状の起立壁部26bと、この起立壁部26bの先端部に繋がって羽根車1に対向接近する段押し前壁部26aとを有している。段押し前壁部26aは、ケーシング2の背面視または正面視においては、図1(b)に示すような配置に設けられている(同図の網点模様が付された部分が、段押し前壁部26aである)。
段押し部26の後面側は、凹状部29となっている。また、段押し部26は、開口部25を介してケーシング2内に挿入されており、このことにより段押し前壁部26aは、羽根車1の後縁部11aに対向接近している。モータMは、その取付け用フランジ部32が、段押し前壁部26aの外面部に当接してビス5を利用して締結されていることにより、一部分が凹状部29に位置するようにして後側壁部22に取付けられている。
ケーシング2の後側壁部22のうち、羽根車1の外周囲の空気流路4の略全周に対向する領域は、後側壁部22の中央寄り領域としての段押し前壁部26aよりも適当な寸法L
aだけケーシング2の後方側に位置するセットバック領域28とされている。本実施形態においては、後側壁部22のうち、段押し部26の起立壁部26b、およびその外周囲の領域28aが、セットバック領域28である。このセットバック領域28の内周端部28b(起立壁部26bの内周端部に相当)は、羽根車1の半径方向において、羽根車1の外周先端部1aよりも適当な寸法Lbだけ羽根車1の中心寄り(半径方向内方側)の配置とされている。好ましくは、段押し部26の起立壁部26bの全体が、羽根車1の外周先端部1aよりも羽根車1の中心寄りの配置とされており、羽根車1の外周先端部1aよりも半径方向外方側に、起立壁部26bは存在しない構成とされている。好ましくは、起立壁部26bは、羽根車1の半径方向外方に進むにしたがってケーシング2の後方側に位置するように、適当な角度αで傾斜している。
前記した送風装置Aは、たとえば図4に示すような燃焼装置Cの構成要素として用いられる。
同図に示す燃焼装置Cは、バーナケース6内に収容され、かつ上面部が炎孔面70とされているバーナ本体7(燃焼管)、このバーナ本体7の給気口71に向けて燃料ガスを噴出可能なノズル80を有する燃料ガス供給ヘッド8、複数の通気孔61を有する整流板60、および送風装置Aを備えている。
この燃焼装置Cにおいては、送風装置Aからバーナケース6内に空気(燃焼用空気)を供給可能とされており、この空気の一部は、1次燃焼用空気として、ノズル80から噴出される燃料ガスとともに給気口71からバーナ本体7内に流入し、前記燃料ガスは炎孔面70において燃焼するようになっている。前記空気の他の一部は、整流板60の通気孔61を通過することによりバーナ本体7の配置領域に進行し、2次燃焼用空気として利用される。
この燃焼装置Cは、たとえば給湯装置の熱交換器を流通する湯水を加熱し、温水を生成するなどの用途に用いられる。
次に、前記した送風装置Aの作用について説明する。
まず、羽根車1の駆動回転時において、羽根車1からその外周囲の空気流路4に流出する空気の進行方向は、背景技術で述べたのと同様な原理により、矢印Naで示すように、ケーシング2の後側壁部22に向かう方向となる。これに対し、本実施形態においては、空気流路4にはセットバック領域28が対面しており、しかもこのセットバック領域28の内周端部28bは、羽根車1の外周先端部1aよりも羽根車1の中心寄りに位置しているため、羽根車1からその外周囲の空気流路4に流出する空気の略全量が、セットバック領域28に向けて進行することとなる。ここで、セットバック領域28は、段押し前壁部26aよりもケーシング2の後方側に位置しており、羽根車1の外周先端部1aから遠い距離にある。したがって、セットバック領域28に空気流が衝突した際の衝撃を小さくし、ケーシング2内において空気の大きな乱流を生じないようにすることが可能である。その結果、前記乱流に起因する騒音を低減することができる。
起立壁部26bは、セットバック領域28の一部に相当するが、本実施形態においては、既述したように、羽根車1の半径方向において、起立壁部26bの全体が羽根車1の外周先端部1aよりも羽根車1の中心寄りに位置しているため、羽根車1から流出した空気が起立壁部26bに直接衝突することは回避される。したがって、空気の乱流をより生じ難くすることができる。また、羽根車1の外周先端部1aの近辺には、図2の符号Nbで示すような空気の渦流を生じ易いが、起立壁部26bは、適当な角度αで傾斜しているため、前記渦流が起立壁部26bに強く当たることも適切に防止される。したがって、前記渦流が起立壁部26bに当たることに起因する騒音も解消または低減することができる。
ケーシング2は、セットバック領域28が設けられているため、その分だけ前後幅が大きくなるものの、モータMは、段押し前壁部26aに取付けられ、かつこの段押し前壁部26aは羽根車1に接近しているため、モータMの駆動軸30を短くすることが可能である。したがって、モータMの駆動時に大きな加振力が生じないようにし、モータMが振動することも抑制することができる。また、モータMは、段押し部26の後面側の凹状部29に一部が位置する状態であるため、後側壁部22の後方へのモータMの突出寸法Lcを小さくすることも可能である。たとえば図4に示した燃焼装置Cにおいて、送風装置AのモータMの突出寸法Lcが大きい場合には、モータMが燃料ガス供給ヘッド8に取付けられた電磁弁81やその他の機器と干渉する虞があるが、本実施形態によれば、突出寸法Lcが小さいため、そのような虞を適切に解消することが可能である。
図5および図6は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は省略する。
図5に示す実施形態においては、セットバック領域28の内周端部28b(起立壁部26bの内周端部に相当)が、羽根車1の半径方向において、羽根車1の外周先端部1aと一致した配置とされている。
本実施形態においては、羽根車1から矢印Naで示すように、斜めに空気が流出するのに対し、この空気の進行の先にはセットバック領域28が位置することとなるため、後側壁部22に対する空気流の強い衝突に起因して大きな乱流を生じないようにすることが可能である。また、羽根車1の外周先端部1aから空気流路4に流出する空気が、仮に、セットバック領域28の起立壁部26bに向けて進行したとしても、この起立壁部26bに沿わせて前記空気を円滑に流れさせることができる。
本実施形態から理解されるように、本発明においては、セットバック領域28は、その内周端部28bが、羽根車1の半径方向において、羽根車1の外周先端部1aと一致した配置、またはそれよりも羽根車1の中心寄りに位置するように設けられていればよい。ただし、図2の符号Nbで示したような渦流が起立壁部26bに強く衝突することを回避し、騒音をより低減する観点からすると、図5に示す構成よりも図2に示す構成(内周端部28bが羽根車1の外周先端部1aよりも羽根車1の中心寄りに配置された構成)とすることが好ましい。
図6に示す実施形態においては、セットバック領域28(波線模様が付されている部分)が、羽根車1の周方向の適当な角度βの範囲のみに設けられており、これ以外の範囲には、セットバック領域28は設けられていない。
このような構成によれば、セットバック領域28が設けられていない範囲においては、本発明が意図する騒音軽減効果は得られないものの、セットバック領域28が設けられている箇所においては騒音軽減効果が得られる結果、トータルとしては、従来よりも騒音を低減することが可能である。このようなことから理解されるように、本発明においては、セットバック領域28を羽根車1の周方向の全周にわたって設ける構成(空気流路4の全周に対応させた構成)に代えて、その一部分のみにセットバック領域28を設けた構成としてもよい。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る送風装置、および燃焼装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
ケーシングの後側壁部は、上述した実施形態のように主後側壁部22aと補助後側壁部22bとを組み合わせた構成に限らず、たとえば補助後側壁部22bに相当する部材を用
いることなく、1枚の板状部材のみを用いて形成した構成(主後側壁部22aにモータを直付けした構成)とすることも可能である。
本発明に係る送風装置は、遠心型に限らない。したがって、羽根車やケーシングなどの具体的な形状なども限定されない。本発明に係る燃焼装置は、図4に示した燃焼管(バーナ本体)を用いたものに限らない。
A 送風装置
C 燃焼装置
M モータ
1 羽根車
1a 外周先端部(羽根車の)
2 ケーシング
20 周壁部(ケーシングの)
21 前側壁部(ケーシングの)
22 後側壁部(ケーシングの)
22a 主後側壁部(後側壁部)
22b 補助後側壁部(後側壁部)
24 吸気口
25 開口部
26 段押し部
26a 段押し前壁部(段押し部の)
26b 起立壁部(段押し部の)
28 セットバック領域
28b 内周端部(セットバック領域の)
30 駆動軸(モータの)
4 空気流路
4a 送風口

Claims (5)

  1. 羽根車と、この羽根車を回転自在な状態で内部に収容するケーシングと、を備えており、
    前記ケーシングは、前記羽根車の前側に位置し、かつ吸気口を有する前側壁部と、前記羽根車の後側に位置する後側壁部と、前記羽根車の外周囲を囲み、かつ前記羽根車との相互間に前記羽根車から流出する空気を送風口に導く空気流路を形成する周壁部と、を備えており、
    前記後側壁部のうち、前記空気流路に対向する領域の全体または一部は、前記後側壁部の中央寄り領域よりも前記ケーシングの後方側に位置するセットバック領域とされている、送風装置であって、
    前記セットバック領域の内周端部は、前記羽根車の半径方向において、前記羽根車の外周先端部と一致した配置、またはそれよりも前記羽根車の中心寄りの配置とされていることを特徴とする、送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置であって、
    前記後側壁部には、前記羽根車側に突出する起立壁部と、その先端部に繋がって前記羽根車に対向接近する段押し前壁部と、を有する段押し部が設けられており、
    前記段押し前壁部の後面側には、前記羽根車を支持する駆動軸を有するモータが取付けられており、
    前記後側壁部のうち、前記段押し部の起立壁部およびこの起立壁部よりも前記半径方向外方部分が、前記セットバック領域とされている、送風装置。
  3. 請求項2に記載の送風装置であって、
    前記後側壁部は、前記周壁部に繋がり、かつ前記羽根車を通過させることが可能なサイズの開口部を有する主後側壁部と、この主後側壁部への取付け用のフランジ部を有し、かつ前記開口部を塞ぐように前記主後側壁部に取付けられる補助後側壁部と、を備えており、
    前記段押し部は、前記補助後側壁部のうち、前記フランジ部よりも中央寄り領域に設けられて、前記開口部を介して前記ケーシング内に進入するように設けられている、送風装置。
  4. 請求項2または3に記載の送風装置であって、
    前記起立壁部は、前記半径方向外方に進むにしたがって前記ケーシングの後方側に位置するように傾斜している、送風装置。
  5. バーナと、このバーナに燃焼用空気を供給するための送風装置と、を備えている、燃焼装置であって、
    前記送風装置として、請求項1ないし4のいずれかに記載の送風装置が用いられていることを特徴とする、燃焼装置。
JP2019028056A 2019-02-20 2019-02-20 送風装置およびこれを備えた燃焼装置 Pending JP2020133495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028056A JP2020133495A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 送風装置およびこれを備えた燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028056A JP2020133495A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 送風装置およびこれを備えた燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020133495A true JP2020133495A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72262627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028056A Pending JP2020133495A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 送風装置およびこれを備えた燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020133495A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10103295A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Kubota Corp 送風機
JP2011127517A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Miura Co Ltd 遠心式送風機
JP2016151240A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 サンデンホールディングス株式会社 送風機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10103295A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Kubota Corp 送風機
JP2011127517A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Miura Co Ltd 遠心式送風機
JP2016151240A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 サンデンホールディングス株式会社 送風機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5981902B2 (ja) 遠心式ファン
EP1624194A1 (en) Centrifugal blower
JPH0814194A (ja) 軸流ファン
JP2003254297A (ja) ファン及びシュラウド組立体
KR101848717B1 (ko) 송풍 장치
JP2014047749A (ja) 遠心送風機
JP5952800B2 (ja) 遠心式ファン
KR20150056465A (ko) 원심식 팬
JP2012140884A (ja) 多翼送風機
JP6773492B2 (ja) 遠心式ファン
JP2020133495A (ja) 送風装置およびこれを備えた燃焼装置
JP5396965B2 (ja) 軸流送風機、空気調和機及び換気扇
JP5260579B2 (ja) 電動送風機、それを搭載した電気掃除機
JP2016094876A (ja) 遠心式ファン
JP2019214961A (ja) 送風機
WO2009150811A1 (ja) タービン羽根車、タービン、タービン発電機及び冷凍装置
JP6661404B2 (ja) 遠心式ファン
JP6907551B2 (ja) 送風装置およびこれを備えた給湯装置
JP2022069036A (ja) 送風装置およびこれを備えた燃焼装置
JP3127957U (ja) 前置誘導翼型吊り下げファンの構造
JP2003056496A (ja) 遠心式送風機及びこれを備えた給湯装置
JP6686509B2 (ja) 送風装置およびこれを備えた給湯装置
JP2002235697A (ja) 送風装置
JP4915791B2 (ja) 遠心式多翼送風機
CN113015499B (zh) 用于牙科预备器械中的转子的反向流制动

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230516