JP2020133159A - 間隔材及び道路防護柵 - Google Patents

間隔材及び道路防護柵 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤケーブルを通すためのスリットが形成されたケーブル式道路防護柵用の支柱に用いられる間隔材であって、その取り付け作業の作業性に優れ、且つ、作業手順等の自由度が高い間隔材の提供。【解決手段】ワイヤケーブルWRを通すためのスリット11Sが形成されたケーブル式道路防護柵用の支柱11に用いられる間隔材12であって、第1の方向においてスリット11Sに脱着可能な形状を有し、第2の方向においてスリット11Sに脱着不能な形状を有する係合部122と、係合部122を内面側に備え、外面側においてスリット11Sの幅より大きな幅寸法を有する本体部121と、を備えることを特徴とする間隔材12。【選択図】図7

Description

本発明は、道路防護柵及びこれに用いられる間隔材に関する。
道路の安全性を高める施設として、ガードレールやガードケーブルなどの道路防護柵が汎用されている。
道路防護柵は、主として、走行車両が対向車線や歩道などに逸脱するのを防ぐために車道に沿って設置するための柵状の施設であり、車道に沿ってビームや索体が支柱によって支持されている構造を基本態様とした施設である。
これに関し、ケーブル式の道路防護柵に関する従来技術が特許文献1〜3によって開示されている。
特開2011−208491号公報 特開2012−012809号公報 特開2012−052322号公報
特許文献1〜3で開示されるケーブル式の道路防護柵は、その設計思想として、車両衝突時等において道路防護柵の支柱が破壊若しくは変形することでその衝突エネルギーを吸収させつつ、ケーブルによって車両の突破を防止させるものである。これにより、例えば対向車線への車両の飛び出しによる重大事故の発生を防止させつつ、当該車両への衝撃等も軽減させ得るものである。
特許文献1〜3で開示されるケーブル式の道路防護柵は、その基本態様として、ケーブルが、スリットが形成された支柱によって保持される(ケーブルが拘束されることなく遊嵌的に保持される)ものである。そのために、支柱には、ケーブルのたわみによる垂れ下がりを抑止し、ケーブルの高さ及び間隔を保持する間隔材が備えられている。
当該間隔材に関し、特許文献1〜3のケーブル式の道路防護柵では、支柱の内部に挿入されるものや、支柱のスリットに対して嵌合させるものが開示されている。これらの間隔材は、何れも支柱の上部からスライドさせるように取り付けるものであるため、各ケーブルと各間隔材を順番に支柱の上部から取り付ける必要がある。従って、施工手順等における自由度が低いという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑み、ワイヤケーブルを通すためのスリットが形成されたケーブル式道路防護柵用の支柱に用いられる間隔材であって、その取り付け作業の作業性に優れ、且つ、作業手順等の自由度が高い間隔材を提供することを目的とする。
(構成1)
ワイヤケーブルを通すためのスリットが形成されたケーブル式道路防護柵用の支柱に用いられる間隔材であって、第1の方向において前記スリットに脱着可能な形状を有し、第2の方向において前記スリットに脱着不能な形状を有する係合部と、前記係合部を内面側に備え、外面側において前記スリットの幅より大きな幅寸法を有する本体部と、を備えることを特徴とする間隔材。
(構成2)
前記係合部を前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側から遠ざける方向に、弾性力を生じさせる弾性部を備えることを特徴とする構成1に記載の間隔材。
(構成3)
前記弾性部が、前記第1の方向においては前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側に接触せず、前記第2の方向においては前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側に接触して弾性変形することを特徴とする構成2に記載の間隔材。
(構成4)
前記本体部若しくは前記係合部の、前記間隔材をケーブル式道路防護柵用の支柱に取り付けた状態において前記ケーブル式道路防護柵用の支柱に対向する位置に、凸部が形成されていることを特徴とする構成1に記載の間隔材。
(構成5)
飛散防止用索体を通すための挿通孔が前記本体部若しくは前記係合部に形成されていることを特徴とする構成1から4の何れかに記載の間隔材。
(構成6)
前記本体部の外面側に、前記挿通孔が形成された挿通孔形成部を備えることを特徴とする構成5に記載の間隔材。
(構成7)
前記本体部の上端部若しくは下端部において、ワイヤケーブルを受け入れる切り欠き部が形成されていることを特徴とする構成1から6の何れかに記載の間隔材。
(構成8)
前記第1の方向が、略水平であることを特徴とする構成1から7の何れかに記載の間隔材。
(構成9)
前記第1の方向と前記第2の方向の相対角度が、略90°であることを特徴とする構成1から8の何れかに記載の間隔材。
(構成10)
構成1から9の何れかに記載の間隔材を備えたケーブル式道路防護柵用の支柱を備えることを特徴とするケーブル式道路防護柵。
(構成11)
前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の先端に、キャップ部材が設けられ、当該キャップ部材と前記間隔材が、飛散防止用索体によって連結されていることを特徴とする構成10に記載のケーブル式道路防護柵。
(構成12)
前記飛散防止用索体が、前記ケーブル式道路防護柵の最上段のワイヤケーブル若しくは最下段のワイヤケーブルに対して取り付けられていることを特徴とする構成11に記載のケーブル式道路防護柵。
本発明の間隔材によれば、第1の方向において前記スリットに脱着可能な形状を有し、第2の方向において前記スリットに脱着不能な形状を有する係合部を備えているため、支柱のスリットに対して第1の方向として係合部を挿入した上で、回転させて第2の方向とすることにより、間隔材を支柱に対して取り付けることができる。従って、取り付け作業の作業性に優れ、且つ、作業手順等の自由度を高くすることができる。
本発明に係る実施形態1の道路防護柵の、中間支柱部分を示す斜視図 実施形態1の間隔材を示す斜視図 実施形態1の間隔材を示す各平面図及び断面図 実施形態1の道路防護柵における、間隔材等を取り付ける前の状態を示す斜視図 間隔材等を取り付ける作業を示す図 間隔材等を取り付ける作業を示す図 間隔材等の取り付けを説明するための、中間支柱の上面側から見た説明図 間隔材とワイヤケーブルの位置関係を示す説明図 中間支柱の上部付近を示す斜視図 他の間隔材の一例を示す図 実施形態2の間隔材を示す各平面図及び断面図 実施形態2の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図 実施形態3の間隔材を示す各平面図及び断面図 実施形態3の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図 他の例の間隔材を示す各平面図及び断面図 他の例の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図 実施形態4の間隔材を示す各平面図及び断面図 実施形態4の間隔材の中間支柱への取り付けを説明するための、中間支柱の上面側から見た図 実施形態4の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図 実施形態5の間隔材を示す図 実施形態5のキャップ部材を示す図
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明に係る実施形態1の道路防護柵の中間支柱部分を示す斜視図である。
本実施形態の道路防護柵1は、ケーブル式の道路防護柵である。ケーブル式道路防護柵は、数百mを1スパンとして、複数のワイヤロープ(ワイヤケーブル)WRを一定長延展し、両端末を端末支柱(不図示)に繋止して張力を与えると共に、端末支柱間に所定の間隔で中間支柱11を設置し、ワイヤロープWRの中間部を支持する構造になっている。本実施形態の道路防護柵1における端末支柱や中間支柱等の具体的な構成は、従来(特許文献1等)と同様であるため、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
中間支柱11は、基本態様としてはパイプ状の部材(鋼管)であり、ワイヤロープWRを保持するためのスリット11Sが上端側から形成される。即ち、スリット11Sは、中間支柱11の車両進行方向に沿った両側面に形成されている。
図1に示されるように、スリット11S部分にワイヤロープWRが通され、各ワイヤロープWRの間隔を保持するための間隔材12が設置される。中間支柱11によるワイヤロープWRの保持は、ワイヤロープWRを強固に拘束するものではなく、遊嵌的に保持(ケーブルのたわみによる垂れ下がりを抑止し、ケーブルの高さ及び間隔を保持)するものである。
中間支柱11のスリット11Sには、ワイヤロープWRと間隔材12が交互に設置され(本実施形態ではワイヤロープWRが5本と間隔材12が4つ)、中間支柱11の最上部にキャップ部材13が嵌められることで、各ワイヤロープWRが保持される。
図2は、間隔材12を示す斜視図であり、図2(a)は内面側から見た斜視図、図2(b)は外面側からみた斜視図である。また、図3は、間隔材12を示す各平面図及び断面図であり、それぞれ、図3(a)は側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は上面図、図3(d)は図3(b)のA−A線における断面図、図3(e)は図3(b)のB−B線における断面図である。
間隔材12は、第1の方向において中間支柱11のスリット11Sに脱着可能な形状を有し、第2の方向において中間支柱11のスリット11Sに脱着不能な形状を有する係合部122と、当該係合部122を内面側に備え、外面側においてスリット11Sの幅より大きな幅寸法を有する本体部121とを備えている。
また、間隔材12の係合部122には、飛散防止用索体であるエンドレスワイヤC1を通すための挿通孔H1が形成されている。
本体部121は、図2、3に示されるように、その基本態様が正面視で略矩形の板状の部材であり、パイプ状の中間支柱11の外周に沿う湾曲した形状を有している。本体部121の幅寸法(図3(b)では上下方向)121Wは、中間支柱11のスリット11Sの幅より大きく形成される。
本体部121の上端及び下端部分(図3(b)では左右の両端)には、ワイヤロープWRを受け入れる切り欠き部121nが形成されている。
また、本体部121の中央部の内面側にはその上下方向(図3(b)では左右方向)に伸びる肉厚部121tが形成されている。肉厚部121tは、図7に示されるように、中間支柱11のスリット11Sにはまるものであり、従ってその幅寸法は、スリット11Sの幅以下に形成される。
係合部122は、本体部121の内面側の中央付近に形成され、接続部1221と、挿入部1222とを有している(図3(c)参照)。
接続部1221は、肉厚部121tの一部を更に肉厚にしたものであり、挿入部1222と肉厚部121tを接続する部分である。接続部1221の幅寸法(図3(c)においては上下方向の寸法)は、肉厚部121tと同様であり、スリット11Sの幅以下に形成される。また、接続部1221の高さ寸法(図3(a)における左右方向の寸法)も、スリット11Sの幅以下に形成される。接続部1221は、何れの方向においてもスリット11Sに挿入可能となるように形成されるものであり、その厚さ(図3(c)における左右方向の寸法)は、中間支柱11の板厚と同等以上に形成される。後に説明するように、中間支柱11への間隔材12の取り付けにおいて、間隔材12を回転させる際に、この接続部1221がスリット11S内での回転軸としての機能を有するものとなる。
挿入部1222は、その上面視(図3(c))において、本体部121と対向する側において中間支柱11の内面に沿う湾曲した形状を有し、その幅寸法(図3(c)においては上下方向の寸法)1222Wが、中間支柱11のスリット11Sの幅より大きく形成されている。一方、挿入部1222の高さ寸法(図3(a)における左右方向の寸法)1222Hは、接続部1221と同様であり、スリット11Sの幅以下に形成される。
従って、挿入部1222は、間隔材12を横にした状態(図3(b))である“第1の方向”において、中間支柱11のスリット11Sに対して脱着可能となり、縦にした状態である“第2の方向”においては、中間支柱11のスリット11Sに対して脱着不能である。
次に上記説明した間隔材12を、道路防護柵1の中間支柱11に対して取り付ける方法について図4〜7を参照しつつ説明する。なお、以下では説明の簡単化のため、中間支柱11の両側面に形成されるスリット11Sの一方側のみへの間隔材12の取り付けについて説明する。
図4は間隔材12(及びキャップ部材13)を取り付ける前の状態を示す中間支柱11である。
特許文献1〜3等によって開示されている従来のケーブル式道路防護柵に用いる間隔材は、中間支柱の上部からスライドさせるように取り付けるものであるため、各ケーブルと各間隔材を順番に中間支柱の上部から取り付ける必要がある。従って、図4のように、中間支柱11のスリット11Sに対して、張力を与えられた各ワイヤロープWRが通されている状態において、間隔材を取り付けることができるものではない。即ち、施工手順等における自由度が低いものであった。
これに対し、本実施形態によれば、以下に説明するように、図4の状態においても、中間支柱11に対して間隔材12を取り付けることができるものである。
先ず、図5に示されるように、各間隔材12(4つ)の挿通孔H1に、エンドレスワイヤC1を通し、ワイヤロープWRの何れか(複数のワイヤロープWR又は全部であってもよい)に対して取り付ける。なお、エンドレスワイヤC1は、ワイヤロープの両端部に雄ねじ部と雌ねじ部が形成されており、当該ネジを螺合することによりリング状にできるものである。
このように、各間隔材12が、エンドレスワイヤC1によってワイヤロープWRに繋ぎとめられた状態となるため、車両衝突時における中間支柱11の破損時においても、間隔材12が飛散してしまうことが抑止される。
エンドレスワイヤC1は、スリット11Sから、中間支柱11の内部に収納することができる。
エンドレスワイヤC1の長さは、リング状にした(2つに折り畳んだ)状態において、ワイヤロープWRの最下段〜最上段の高さHに対してさらに余長が50cm程度あることが好ましい。エンドレスワイヤC1が余長を有していることにより、間隔材12が飛散しようとする際のエネルギーの吸収効果が得られると共に、取り付け作業の作業性が向上するものである。
エンドレスワイヤC1を中間支柱11の内部に収納しつつ、各間隔材12を順次中間支柱11に取り付ける作業を行う。
前述したごとく、間隔材12に備えられる係合部122は、図6(a)に示されるように間隔材12を横にした状態(第1の方向)において、スリット11Sに対して着脱可能である。一方、図6(c)に示されるように間隔材12を縦(第2の方向)にすると、スリット11Sに対して着脱不能である。また、間隔材12の本体部121の幅方向の寸法は、スリット11Sの幅より大きい。
よって、図6(a)に示されるように間隔材12を横にしてその係合部122をスリット11Sに挿入し、そのまま図6(b)に示されるように間隔材12を回転させ、図6(c)のごとく間隔材12を縦にするだけの非常に簡単な作業で、間隔材12を中間支柱11に取り付けることができる。前述のごとく、この回転動作時に、接続部1221がスリット11S内での回転軸としての機能を果たす。
図7には、中間支柱11の上面視であって、右側に、間隔材12を横(第1の方向)にして係合部122をスリット11Sに挿入した状態、左側に間隔材12を縦(第2の方向)にして中間支柱11に取り付けた状態を示した。
図7に示されるように、取り付け後は、本体部121と係合部122によって中間支柱11を挟みこむ構成となり、これによって取り付けが行われるものである。
各ワイヤロープWRの間に間隔材12を順次取り付けることにより、図1に示されるように、各ワイヤロープWRの間隔が、間隔材12によって保持される。
図8は、ワイヤロープWRと間隔材12の位置関係を説明するための図である。
図8に示されるように、間隔材12の上下に形成された切り欠き部121nにワイヤロープWRが位置する。即ち、間隔材12は、上下の切り欠き部121nの間隔Tによって、ワイヤロープWRの間隔を保持するものである。
なお、本実施形態では、間隔材12の上端側及び下端側の両方にワイヤロープWRを受け入れる切り欠き部を形成するものを例としているが、上端部側若しくは下端部側のいずれか一方のみに形成するもの等であってもよい。
各間隔材12の取り付け後に、キャップ部材13を中間支柱11の頭部に取り付ける。図9には、中間支柱11にキャップ部材13を取り付けた状態を示した。
キャップ部材13には挿通孔H2が形成されており、これにエンドレスワイヤC1を挿通させる。これにより、キャップ部材13の飛散も防止されるものである。ここでは、挿通孔H2がキャップ部材13の中心付近に設けられているものを例としているが、挿通孔H2は、キャップ部材13を中間支柱11の頭部に取り付けた状態で、挿通可能となる任意の場所に設けることができる。
なお、キャップ部材13の挿通孔H2へのエンドレスワイヤC1の挿通は、初めに各間隔材12の挿通孔H1にエンドレスワイヤC1を通す際に同時に行う方が、効率が良い。また、中間支柱11への間隔材12とキャップ部材13の取り付けの順番は任意であってよい。
ここでは、中間支柱11の両側面に形成されるスリット11Sの一方側のみへの間隔材12の取り付けについて説明したが、他方側への間隔材12の取り付けについても同様である。
この際に、一方側と他方側について、別個のエンドレスワイヤC1を用いても良いし、1本のエンドレスワイヤC1に両サイドの間隔材12を全て通す(加えてキャップ部材13も通す)ものであってもよい。
以上のごとく、本実施形態の間隔材12を備えた道路防護柵1によれば、横方向(第1の方向)においてスリット11Sに脱着可能な形状を有し、縦方向(第2の方向)においてスリット11Sに脱着不能な形状を有する係合部122を備えているため、間隔材12を横方向にして中間支柱11のスリット11Sに係合部122を挿入した上で、間隔材12を回転させて縦方向とするという非常に簡便な作業により、間隔材12を中間支柱11に対して取り付けることができる。当該作業は、図4のように、中間支柱11のスリット11Sに対して、張力を与えられた各ワイヤロープWRが通されている状態においても行うことができるため、作業手順等の自由度を高くすることができる。例えば、事故後の復旧作業において、端末支柱によって与えられているワイヤロープWRの張力を緩めることなく、作業を行うようにすることも可能となるものである。
さらに、エンドレスワイヤ(飛散防止用索体)C1によって、各間隔材12及びキャップ部材13がワイヤロープWRに連結される。これにより、車両衝突事故による中間支柱11の破壊時における間隔材12及びキャップ部材13の飛散が抑止される。これにより、飛散した部材の回収を要するという、復旧作業の効率化の面における問題も改善される。
これらにより、本実施形態の道路防護柵1によれば、車両衝突事故の発生時の影響減と復旧作業の作業性の向上が図られるものである。
本実施形態では、支柱がパイプ(円筒)状のものを例としているが、本発明は任意の形状の支柱に適用することができる。即ちスリットが形成されていれば、任意の形状の支柱に適用することができ、例えば、特許文献2や3のような角形鋼管に対しても使用することができる。
なお、本実施形態のパイプ状の支柱のごとく、その外周が湾曲している場合において、間隔材の本体部をこれに沿わせた形状(湾曲形状)とすると、間隔材の取り付けの際の回転動作において、湾曲形状であることによる部材間の干渉が生じる場合がある。本実施形態においては、挿入部1222と本体部121(肉厚部121t)の間に、接続部1221を設けたことによるクリアランスC(図7参照)があるため、これによって取り付けの際の回転動作における部材間の干渉が抑止されている。
このようにクリアランスCを設ける場合、間隔材の取り付けにおいて少しガタつきが生じることとなる。このようなガタつきを防止するための一例を図10に示した。
図10の間隔材12´は、ガタつき防止用の弾性部1223を備えている。弾性部1223は弾性体によって形成され、その先端部が中間支柱11の内面に当接するように形成されている。即ち、中間支柱11が、間隔材12´の本体部121と弾性部1223に挟まれた取り付け状態において、中間支柱11を、本体部121と弾性部1223によってガタつきなく挟む構成となる。弾性部1223は、弾性変形するため、この変形により、取り付けの際の回転動作における部材間の干渉を吸収することができるものである。弾性部1223は、係合部122´の一部を構成するものであり、従って、その幅寸法(図10においては上下方向の寸法)が、中間支柱11のスリット11Sの幅より大きく形成され、高さ寸法(図10の紙面奥行き方向の寸法)は、スリット11Sの幅以下に形成される。弾性部1223は、係合部122´を中間支柱11の内面側から遠ざける方向に、弾性力を生じさせる部材であり、また、第1の方向においては中間支柱11の内面側に接触せず、第2の方向においては中間支柱11の内面側に接触して弾性変形する部材である。
なお、間隔材を弾性変形可能な樹脂等で形成する場合には、本体部121や係合部122の弾性変形によって上記の弾性部1223と同様の機能を持たせることも可能である。クリアランスCを小さめにする若しくは無くすこともできる。
本実施形態では、中間支柱11のスリット11Sが、上下方向に直線的に設けられているものを例としているが、特許文献2や3のごとく、スリットが湾曲若しくは屈曲しているような場合にも適用することができる。「第1の方向において前記スリットに脱着可能な形状を有し、第2の方向において前記スリットに脱着不能な形状を有する係合部」という概念は、多様な形状のスリットに適用可能なものである。
本実施形態では、“第1の方向”が略水平であり、“第1の方向”と“第2の方向”の相対角度が、略90°であるものを例としているが、本発明をこれに限るものではない。間隔材の取り付け状態において、間隔材が“第1の方向”とならないようにすればよい(間隔材の取り付け状態において、間隔材が脱着可能な方向にならないようにすればよい)ものである。
ただし、中間支柱のスリットが、設置状態において略垂直に形成されている場合、“第1の方向”を略水平とし、“第1の方向”と“第2の方向”の相対角度が略90°にすることが、脱落防止の観点からより好ましい。
本実施形態では、挿通孔H1が、係合部122に形成されているものを例としているが、本発明をこれに限るものではなく、例えば本体部121に挿通孔H1が形成されているものや、挿通孔H1を設けるための突起等を別に形成するようなもの等であってもよい。
<実施形態2>
図11は、実施形態2の間隔材を示す各平面図及び断面図であり、それぞれ、図11(a)は側面図、図11(b)は正面図、図11(c)は底面図、図11(d)は図11(b)のA−A線における断面図、図11(e)は図11(b)のB−B線における断面図である。また、図12は、実施形態2の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図(理解の容易のために一部を透過的に示す等した図)である。
実施形態2の間隔材12−1は、その基本的な概念は実施形態1の間隔材12と同様のものであるが、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2を通すための挿通孔H1−1が形成された挿通孔形成部123を備える点と、本体部121−1の内面側に、凸部124−1が形成されている点、ワイヤロープWRを受け入れる切り欠き部121n−1が、本体部121−1の下端側にのみ形成されている点で異なっている。なお、実施形態1と同様の概念となるものについては、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
凸部124−1は、本体部121−1の内面側であって、間隔材12−1を中間支柱11に取り付けた状態において中間支柱11に対向する位置に形成されている。凸部124−1は、本体部121−1の上下方向(図11(b)における左右方向)に延びるリブとして形成されている。
凸部124−1は、上記において、図7を参照しつつ説明した、クリアランスCに基づくガタつきを抑止するためのものである。
挿通孔形成部123は、本体部121−1の外面側に形成された突起状の部材であり、これを上下方向(図11(b)における左右方向)に貫通して、挿通孔H1−1が形成されている。
実施形態1においては、挿通孔H1が係合部122に形成され、従って、取り付け状態において、飛散防止用索体であるエンドレスワイヤC1が中間支柱11の内部に収められるものであった。エンドレスワイヤC1が中間支柱11の内部に収められるため、意匠的には優れるものであるが、エンドレスワイヤC1をスリット11Sから中間支柱11の内部に収める作業を要するため、作業性の面ではやや劣る面がある。
これに対し、実施形態2の間隔材12−1では、上記構成により、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2を通すための挿通孔H1−1を、本体部121−1の外面側に形成することで、作業性を向上したものである。
なお、挿通孔H1−1を間隔材12−1の外面側に形成したため、実施形態1において係合部122に形成されていた挿通孔H1は削除されている。
図12に示されるように、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2は、各間隔材12−1の外面側に形成されている挿通孔形成部123の挿通孔H1−1を通すことによって取り付けることができるため、作業性に優れるものである。
ここでは、飛散防止用索体として、ワイヤC2−1、C2−2の2本を利用するものを例としている。ワイヤC2−1、C2−2は、その一端側が、挿通孔H1−1やキャップ部材13の挿通孔H2(特に図示をしないが、本実施形態においては、挿通孔H2が2つ設けられている)を通らない太さの索端構造CEに加工されたものである。
ワイヤC2−1、C2−2は、キャップ部材13の挿通孔H2と、各間隔材12−1の挿通孔H1−1を挿通され、ケーブル式道路防護柵の最下段のワイヤロープ(ワイヤケーブル)WRに取り付けられる。ワイヤC2−1、C2−2のワイヤロープWRへの取り付けは、各種の取り付け方法を適宜用いればよく、例えば、ワイヤロープWRにワイヤC2−1、C2−2を巻きつけて、ワイヤC2−1、C2−2をワイヤグリップで止める等すればよい。
下段側(ここでは例として最下段)のワイヤロープWRは、トラックなどが衝突した際に、タイヤに巻き込まれて下方に下がる傾向となる。従って、ワイヤC2−1、C2−2を下段側のワイヤロープWRに取り付けておくことにより、ワイヤC2−1、C2−2に取り付けられる各間隔材がその場に留まる傾向になると考えられる。なお、巻き込まれて下方に下がるワイヤロープWRの影響を強く受けて即座に引っ張られないように、ワイヤC2−1、C2−2には余長を持たせておくことが好ましい。例えば、最下段のワイヤロープWRから地面までの距離と同等の余長を持たせておくとよい。
なお、図12中のリング部材Rは、中間支柱11のスリット11Sが形成されている部分を補強するためのものであり、特許文献1における“ストラップ9”と同様のものである。
<実施形態3>
図13は、実施形態3の間隔材を示す各平面図及び断面図であり、それぞれ、図13(a)は側面図、図13(b)は正面図、図13(c)は底面図、図13(d)は図13(b)のA−A線における断面図、図13(e)は図13(b)のB−B線における断面図である。また、図14は、実施形態3の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図(理解の容易のために一部を透過的に示す等した図)である。
実施形態3の間隔材12−2は、その基本的な概念は実施形態1、2の間隔材と同様のものであるが、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2を通すための挿通孔H1−2が本体部121−2の内面から外面側へと貫通して形成されている点と、係合部122−2に、凸部124−2が形成されている点で異なっている。なお、実施形態1、2と同様の概念となるものについては、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
凸部124−2は、係合部122−2の、間隔材12−2を中間支柱11に取り付けた状態において中間支柱11に対向する位置に形成されている。凸部124−2は、係合部122−2の上下方向(図13(b)における左右方向)に延びるリブとして形成されている。
凸部124−2は、実施形態2の凸部124−1と同様の機能を有するものである。
飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2を通すための挿通孔H1−2は、本体部121−2の内面から外面側へと貫通して形成されており、従って、ワイヤC2−1、C2−2は、中間支柱11の内側から外側(若しくは外側から内側)へと通されることになる。
図14に示されるように、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2は、各間隔材12−2に形成されている挿通孔H1−2を通ることによって、中間支柱11の内側から外側(若しくは外側から内側)に出て、その近傍のスリット11Sの隙間を通ることによって、中間支柱11の外側から内側(若しくは内側から外側)に入る構成となる。
当該構成により、実施形態1よりは作業性に優れるとともに、実施形態2よりは意匠性に優れるものとなる。
なお、実施形態2と3においては、飛散防止用索体として、ワイヤC2−1、C2−2の2本を用いるものを例としたが、1本のワイヤにて、中間支柱11の両サイドに取り付けられるすべての間隔材(及びキャップ)を通す構成としてもかまわない。
図15、16には、さらに別の例を示した。
図15、16に示される間隔材12−3は、実施形態3の間隔材12−2と基本的に同様の構成であるが、凸部124−3の形態において相違している。
実施形態3では、凸部124−2が、上下方向に延びるリブとして形成されていたが、図15、16に示される間隔材12−3では、凸部124−3が半球形状若しくは釣鐘形状の凸部として形成されている。
間隔材12−3が比較的硬い(弾性変形しにくい)材料で形成されている場合には、図15、16に示した例のごとく、凸部を小さく形成した方が、取り付け作業時の部材間の干渉が低減され、作業性に優れるものである。
なお、図16に示されるように、ここでは、ワイヤC2−1、C2−2を最上段のワイヤロープWRに取り付けるものを例としている。
道路防護柵1におけるワイヤロープWR(特に上段側のワイヤロープWR)は、車両などの衝突時には、中間支柱11のスリット11Sから抜けることが想定されており、その構造としても、例えば中間支柱11が倒れるに伴ってワイヤロープWRがスリット11Sから比較的スムーズに抜ける構成となっている。この観点に基づくと、事故発生時等においては、間隔材もワイヤロープWRと共にスリット11Sから抜けた方が、道路防護柵1の上記機能を阻害しないと考えられる。また、スリット11Sから抜けることにより、間隔材にかかる衝撃も低減され、間隔材が破壊されて飛散することも抑止される。
これらの観点から、ワイヤC2−1、C2−2を上段側(ここの例では最上段)のワイヤロープWRに取り付けておくことにより、ワイヤロープWRがスリット11Sから抜けるのに伴って、間隔材もワイヤロープWRと共にスリット11Sから抜けるようにしたものである。
<実施形態4>
図17は、実施形態4の間隔材を示す各平面図及び断面図であり、それぞれ、図17(a)は側面図、図17(b)は正面図、図17(c)は底面図、図17(d)は図17(b)のA−A線における断面図、図17(e)は図17(b)のB−B線における断面図である。また、図18は、実施形態4の間隔材の中間支柱11への取り付けを説明するための、中間支柱11の上面側から見た図である。図18は、右側が、間隔材12−4を横にして係合部122−4をスリット11Sに挿入した状態を示し、左側が、間隔材12−4を縦にして中間支柱11に取り付けた状態を示している。図19は、実施形態4の間隔材を中間支柱に取り付けた状態を示す説明図(理解の容易のために一部を透過的に示す等した図)である。
実施形態4の間隔材12−4は、その基本的な概念は実施形態1〜3の間隔材と同様のものであるが、飛散防止用索体であるワイヤC2−1、C2−2を通すための挿通孔H1−4が、係合部122−4がある位置において本体部121−4内面から外面側へと貫通して形成されている点と、係合部122−4の両端部において、弾性部1223−4が形成されている点で異なっている。また、実施形態1〜3において肉厚部121tとして形成されていた箇所が、リブ構造(中抜きをしてリブで補強した構造)となり、係合部122−4もリブ構造としている点で異なる。なお、実施形態1〜3と同様の概念となるものについては、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
挿通孔H1−4は、本体部121−4のほぼ中央付近に、内面から外面側へと貫通する形で設けられている。挿通孔H1−4は、係合部122−4がある位置において形成されているため、本体部121−4及び係合部122−4を貫通する形で設けられている。なお、本実施形態における係合部122−4は、リブ構造(中抜きをしてリブで補強した構造)とされており、挿通孔H1−4は当該中抜きをした箇所において設けられている。
本実施形態の間隔材12−4は、中間支柱11への取り付け時におけるガタつきの発生を低減させるための部材である弾性部1223−4を有している。
弾性部1223−4は、横にした場合(第1の方向)においては中間支柱11の内面側に接触せず、縦にした場合(第2の方向)においては中間支柱11の内面側に接触して弾性変形する部材であり、係合部122−4の両端部(図17(c)における上下端)から、外側へ延出するように設けられた弾性を有する板状の部材であり、本実施形態では係合部122−4と一体で形成されている。
弾性部1223−4は、その高さ寸法(図17(a)における左右方向の寸法)が、スリット11Sの幅以下に形成される。従って、図18の右側に示されるように、間隔材12−4を横(第1の方向)にして係合部122をスリット11Sに挿入する際に、弾性部1223−4が邪魔になる(中間支柱11と干渉する)ことはない。
また、図18の左側に示されるように、中間支柱11への取り付け状態においては、弾性部1223−4の先端側の部分が、中間支柱11の内面に沿って湾曲させられる状態となる。これにより生じた弾性力は、係合部122−4を中間支柱11の内面側から遠ざける方向に働く。これにより、本体部121−4は中間支柱11の外面側と密着するようになり、間隔材12−4の中間支柱11への取り付け時におけるガタつきの発生が低減されるものである。
また、本実施形態においては、図19に示されるように、飛散防止用索体として1本のエンドレスワイヤC1を用いて、全ての間隔材12−4及びキャップ部材13を通す構成としている。エンドレスワイヤC1は実施形態1と同様のものである。
キャップ部材13には、エンドレスワイヤC1を通すための挿通孔が2つ設けられており、この2つの挿通孔からキャップ部材13の上部に出た部分において、エンドレスワイヤC1の接合部(ワイヤ両端部の雄ねじ部と雌ねじ部)が位置するように配される。
このような構成とすることにより、エンドレスワイヤC1の取り外し等の作業性に優れるものである。
本実施形態の間隔材12−4では、実施形態1〜3において肉厚部として形成されていた箇所や、係合部において、中抜きをしてリブで補強したリブ構造とされている。
肉厚となる箇所を中抜き構造とし、各リブの厚さ等を本体部の厚さと略同一にすることで、間隔材12−4を、全体的に板厚が均等化された構造とすることができる。これにより型での成型時において、冷却時間が製品全体で均一化されるため好適である。また、製品の軽量化にも寄与する。
中抜き構造とすることによる強度低下に対しては、リブを設けることで補強している。間隔材12−4は、各ワイヤロープWRの間隔を保持するための部材であり、縦方向(図17(b)における左右方向)に力が加わるものである。よって、リブも縦方向(図17(b)における左右方向)のリブとして形成すると好適である。
<実施形態5>
図20は、実施形態5の間隔材を示す図である。また、図21は、実施形態5のキャップ部材を示す図である。
実施形態5の間隔材12−5は、その基本的な概念は実施形態1〜4の間隔材と同様のものであるが、飛散防止用索体を通すための挿通孔形成部としてのワイヤ挿通部125を係合部122−5の内面側に備えている点で異なっている。なお、実施形態1〜4と同様の概念となるものについては、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
ワイヤ挿通部125は、係合部122−5に対して両端部が埋め込まれた金具(ワイヤ等であってよい)によって形成され、その両端の埋め込み位置の高さをずらすことによって、10〜45度の角度で取り付けられている。このような構成にすることで、ワイヤ挿通部125に飛散防止用索体が通された状態にて、間隔材12−5を中間支柱11のスリット11Sに取り付ける際に回転させる作業の作業性に優れるものである。
また、本実施形態では、図21に示されるように、キャップ部材13−5の内面側に、飛散防止用索体を通すための挿通孔形成部としての孔付プレート131が備えられている。
孔付プレート131に形成された孔に飛散防止用索体を通すことにより、キャップ部材13−5が飛散防止用索体に連結されるものである。
本実施形態の間隔材12−5とキャップ部材13−5を用いることにより、飛散防止用索体を中間支柱11の外部に露出させずに内部に収めた構成とすることができるため、意匠性に優れる。また、キャップ部材の上部にも飛散防止用索体が露出しない構成であるため、キャップ部材の上部にデリネーターを設けるような場合にも好適である。
なお、本実施形態においては、ワイヤ挿通部125を斜めに設ける(10〜45度の角度にする)ものを例としたが、例えば、実施形態1の挿通孔H1を、係合部122に対して10〜45度の角度で貫通させて形成するようなものであってもよい。
1...道路防護柵(ケーブル式道路防護柵)
11...中間支柱(ケーブル式道路防護柵用の支柱)
11S...スリット
12...間隔材
121...本体部
121n...切り欠き部
122...係合部
1221...接続部
1222...挿入部
1223...弾性部
123...挿通孔形成部
124−1、2、3...凸部
13...キャップ部材
C1...エンドレスワイヤ(飛散防止用索体)
H1...挿通孔
WR...ワイヤロープ(ワイヤケーブル)

Claims (12)

  1. ワイヤケーブルを通すためのスリットが形成されたケーブル式道路防護柵用の支柱に用いられる間隔材であって、
    第1の方向において前記スリットに脱着可能な形状を有し、第2の方向において前記スリットに脱着不能な形状を有する係合部と、
    前記係合部を内面側に備え、外面側において前記スリットの幅より大きな幅寸法を有する本体部と、
    を備えることを特徴とする間隔材。
  2. 前記係合部を前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側から遠ざける方向に、弾性力を生じさせる弾性部を備えることを特徴とする請求項1に記載の間隔材。
  3. 前記弾性部が、前記第1の方向においては前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側に接触せず、前記第2の方向においては前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の内面側に接触して弾性変形することを特徴とする請求項2に記載の間隔材。
  4. 前記本体部若しくは前記係合部の、前記間隔材をケーブル式道路防護柵用の支柱に取り付けた状態において前記ケーブル式道路防護柵用の支柱に対向する位置に、凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の間隔材。
  5. 飛散防止用索体を通すための挿通孔が前記本体部若しくは前記係合部に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の間隔材。
  6. 前記本体部の外面側に、前記挿通孔が形成された挿通孔形成部を備えることを特徴とする請求項5に記載の間隔材。
  7. 前記本体部の上端部若しくは下端部において、ワイヤケーブルを受け入れる切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の間隔材。
  8. 前記第1の方向が、略水平であることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の間隔材。
  9. 前記第1の方向と前記第2の方向の相対角度が、略90°であることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の間隔材。
  10. 請求項1から9の何れかに記載の間隔材を備えたケーブル式道路防護柵用の支柱を備えることを特徴とするケーブル式道路防護柵。
  11. 前記ケーブル式道路防護柵用の支柱の先端に、キャップ部材が設けられ、当該キャップ部材と前記間隔材が、飛散防止用索体によって連結されていることを特徴とする請求項10に記載のケーブル式道路防護柵。
  12. 前記飛散防止用索体が、前記ケーブル式道路防護柵の最上段のワイヤケーブル若しくは最下段のワイヤケーブルに対して取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載のケーブル式道路防護柵。
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