JP2020133124A - 窓開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動操作用のハンドルが、電動操作時には動かないように保持され、停電時にはハンドルを立て起こすと簡単に手動操作に切り替わる窓開閉装置を提供する。【解決手段】窓開閉装置1は、モータ4で操作軸2を回転させる電動操作機構と、ハンドル3操作によって操作軸2を回転させる手動操作機構とを具備し、それらの機構は操作部カバー11に包囲され窓枠に沿って設置される。手動操作機構は、操作軸2に結合されたクラッチハブ6と、クラッチハブ6に挿装され軸方向に摺動してクラッチハブ6に係脱するクラッチスリーブ7と、からなるクラッチ機構を具備し、ハンドル3を折り畳むとクラッチスリーブ7が押し込まれて操作軸2との連係が解除され、ハンドル3を立て起こすと、付勢部材によって押し出されたクラッチスリーブ7がクラッチハブ6に係合して操作軸2に連係される。【選択図】 図4

Description

本願が開示する発明は、窓開閉装置に関し、より詳細には、電動力による開閉操作と手動力による開閉操作とを切り替えることのできる窓開閉装置に関する。
建物の壁面等に設けられる、すべり出し窓、突き出し窓、ルーバー窓、オーニング窓等には、窓枠近傍に設置された開閉用オペレータのハンドルを手で回して窓障子の開閉機構を操作するものが多い。近年、この種の窓サッシは大型化が進み、また、多層ガラスや高断熱・高気密の仕様が採用されることも多くなって、窓障子の重量が増大する傾向にある。これに伴って、オペレータを手動で操作することが大変になり、特に女性や高齢者には窓障子の開閉操作が負担の大きい作業になりつつある。
そこで、オペレータを電動力によって開閉することのできる窓開閉装置が、例えば特許文献1〜4等に提案されている。これらの文献に開示された窓開閉装置は基本的に、窓障子の開閉機構に連結された操作軸に対して、ハンドルの代わりに、電動モータによって駆動する操作装置を連結するものである。
特許文献1および2に開示された窓開閉装置は、オペレータ本体に専用設計のブラケットを介してモータを取り付け、そのモータの出力軸を、手動ハンドルを取り外した操作軸(特許文献1では「回転伝達軸」、特許文献2では「接続部」)に連結する構成になっている。特許文献1記載の構成では、そのモータが窓近傍に設置した制御ユニットにコード接続され、その制御ユニットがリモコンで遠隔操作される。
特許文献3に開示された窓開閉手段は、オペレータの操作軸(特許文献3では「駆動部」)とハンドルとの中間部分にモータを内蔵したモータボックスを取り付けて、モータの回転を歯車からなる連係回転部を介して操作軸に伝達することにより、ハンドル(手動)とモータ(電動)のどちらでも窓障子を開閉することができるように構成されている。モータボックスは、窓サッシの外部に設けられる電源および制御部にコード接続され、さらに窓サッシの外部にモータを遠隔操作するための操作スイッチ(リモコン)が設けられる。
特許文献4に開示された窓開閉手段は、オペレータの操作軸(特許文献4では「入力軸」)を回転させる駆動部材を、オペレータ本体とは別体に設けて、駆動部材をオペレータの操作軸に着脱自在に連結するようにしたものである。駆動部材は、オペレータの操作軸に連結可能な駆動軸と、駆動軸を回転させるモータと、モータを起動・停止させるスイッチと、モータの回転方向を切り替えるスイッチと、モータの回転速度を制御する減速機と、窓障子の開閉動作が完了して設定以上の回転負荷が生じた場合に減速機を空転させる可変トルクリミッタと、充電池等の電池と、を内蔵している。
特開2005−256395号公報 特開2017−227081号公報 特開2008−38368号公報 特開2009−191455号公報
特許文献1および2に開示された窓開閉手段は、オペレータの操作軸に連結されたモータが常時、室内から見えるように構成されているので、モータの形状や位置によっては、窓周りの美観が損なわれかねない。そして、万一、停電になった場合、窓障子を手動で開閉しようとしても、オペレータの操作軸からモータを取り外さないと、手動操作用のハンドルを取り付けることができない、という不便がある。しかも、停電になった場合には、普段、使用していないハンドルがすぐに見つからない、という心配もある。
特許文献3に開示された窓開閉手段は、オペレータの操作軸にモータボックスおよびハンドルの両方を取り付けた形態で使用されるので、停電になっても、ハンドルを探して付け替えるという不便はなく、すぐに手動で開閉操作を行うことができる。しかし、モータボックスおよびハンドルの両方を具備する大がかりな装置構成は、特許文献1、2に記載された構成以上に、窓周りの美観や開放感を損なうおそれがある。また、この構成によれば、普段、電動操作によって窓障子を開閉する際にも、手動操作用のハンドルが一緒に回動してしまうので、いささか見苦しく、安全性にも欠ける。
特許文献4に開示された窓開閉手段は、駆動部材が電池で駆動されるため停電時でも使用可能であるが、電池が切れると、やはり手動での操作が必要になり、普段は使用していないハンドルを探さなければいけなくなる。また、駆動部材は、開閉操作の都度、オペレータの操作軸に連結する構成になっているので、開閉操作時以外は、オペレータの操作軸の端部が室内に向かって突出することになり、美観や安全性の面であまり好ましくない。
本願が開示する発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであり、手動操作のためのハンドルが、電動操作時には動かないように安全な状態で保持されていて、手動操作が必要になった際には、そのハンドルを探して付け替えるような手間を要せず、簡単に手動操作に切り替わる機構を備えた、電動・手動切替式の窓開閉装置を提供することを解決課題とする。
前述の目的を達成するために、本願が開示する発明の窓開閉装置は、窓障子の開閉機構に連係する操作軸を、その軸周りに回転させることによって窓障子が開閉される窓開閉装置において、前記操作軸には、モータの駆動力によって前記操作軸を回転させる電動操作機構が連係するとともに、前記操作軸の先端部近傍には、立て起こし/折り畳み可能な手動操作用のハンドルと、前記ハンドルの回転操作を前記操作軸に伝達する手動操作機構とが組み付けられ、前記手動操作機構は、前記ハンドルを立て起こすと前記操作軸に連係し、前記ハンドルを折り畳むと前記操作軸との連係が解除されるクラッチ機構を具備する、との基本的構成を採用する。
この構成によれば、ハンドルの姿勢に応じて手動操作機構が操作軸に連係するので、普段、電動での開閉操作を行う際には手動操作用のハンドルを折り畳んで動かないようにしておくことができ、手動操作が必要になった際には、そのハンドルを立て起こして簡単に手動操作に切り替えることができる。
さらに、本願が開示する発明の窓開閉装置は、前述の基本的構成に加えて、前記電動操作機構および前記手動操作機構が、操作部カバーに包囲された状態で窓枠に沿うように設置され、前記操作軸の先端部が前記操作部カバーの表面から屋内側に突出し、前記操作部カバーには、前記操作軸の先端部に連結された前記ハンドルを折り畳み状態で収納し得るハンドル収納部が設けられた、との構成を採用する。
この構成によれば、電動操作機構および手動操作機構が、窓枠に沿ってすっきりと組み付けられるとともに、折り畳んだハンドルを操作部カバーの表面に収納して、窓開閉装置全体の外観を端正かつ美麗にまとめることができる。
さらに、本願が開示する発明の窓開閉装置は、前述した手動操作機構が、前記操作軸に同軸状に結合されて前記操作軸と一体的に回転するクラッチハブと、前記クラッチハブの外側に挿装されて前記操作軸の軸方向に摺動することにより前記クラッチハブに係脱するクラッチスリーブと、前記クラッチスリーブをクラッチハブに係合する向きに付勢する付勢部材と、前記操作軸の先端部に前記ハンドルの基端部を立て起こし/折り畳み可能に連結するヒンジ部材と、前記操作軸の先端部近傍に挿装されて前記ヒンジ部材および前記クラッチスリーブに係合する手動操作用カムと、を具備して、前記ヒンジ部材および前記手動操作用カムは前記操作軸に対して空転するように組み付けられ、前記ハンドルを折り畳むと、そのハンドルによって押し込まれた前記クラッチスリーブが前記クラッチハブから離脱することにより、前記ハンドルと前記操作軸との連係が解除される一方、前記ハンドルを立て起こすと、前記付勢部材によって押し出された前記クラッチスリーブが前記クラッチハブに係合し、前記ハンドルの回転操作が前記ヒンジ部材、前記手動操作用カム、前記クラッチスリーブおよび前記クラッチハブを介して前記操作軸に伝達される、との具体的構成を採用する。
さらに、前記クラッチスリーブと前記クラッチハブとの係脱機構が、正逆両回転方向に駆動力を伝達する噛合クラッチによるものである、との構成を採用する。
これらの構成によれば、ハンドルの立て起こし/折り畳み状態に応じて、ハンドルを操作軸に対し確実かつ円滑に連係/解除させることができる。
本願が開示する窓開閉装置によれば、普段、電動での開閉操作を行う際には手動操作用のハンドルを折り畳んで動かないようにしておくことができ、手動操作が必要になった際には、そのハンドルを立て起こして簡単に手動操作に切り替えることができるので、日常的な使い勝手が向上するとともに、停電等に際しても不自由なく窓障子の開閉操作を行うことができる。
さらに、機構部分を包囲する操作部カバーに折り畳んだハンドルを収納し得るように構成することで、窓開閉装置を屋内側から見たときの美観や窓全体の開放感を向上させることができる。
本願が開示する発明の窓開閉装置と、これを用いて開閉する窓の概略的構成を示す斜視図である。 前記窓開閉装置のハンドルを立て起こした状態を示す斜視図である。 前記窓開閉装置の操作部カバーを取り外して内部機構を示した斜視図である。 前記窓開閉装置の操作軸に連係する主要部材の分解斜視図である。 図4に示した主要部材のうち、クラッチハブとクラッチスリーブとの係合形態を示す説明図である。 図4に示した主要部材のうち、クラッチスリーブと手動操作用カムとの係合形態を示す説明図ある。 前記窓開閉装置のハンドルを折り畳んだときの手動操作機構の状態を示す要部断面図である。 前記窓開閉装置のハンドルを立て起こしたときの手動操作機構の状態を示す要部断面図である。
以下、本願が開示する発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は、本願が開示する発明にかかる窓開閉装置1の概略的な構成を示している。この窓開閉装置1が設置される窓サッシ10は、例えば図1に示すような縦すべり出し窓である。この窓サッシ10は、窓枠101と、その枠内に建て込まれた窓障子102とが、フリクションステー103(図2参照)等を含んで構成される開閉機構(図示せず)を介して連結されている。
窓障子102を開閉するための窓開閉装置1は、窓枠101の下枠104に沿って設置されている。窓開閉装置1は、開閉機構に連係して屋内側に突出する操作軸2(図3〜図8参照)を含んで構成されている。その操作軸2を軸周りに回転させると、それに連係して開閉機構が動き、窓障子102が屋外側に開閉する。ただし、開閉機構については公知のものを適宜組み合わせるなどして構成することができ、本願が開示する発明においては、その詳細な構成を特に限定しない。
本願が開示する窓開閉装置1は、操作軸2をハンドル3の手動操作によって回転させる手動操作機構と、操作軸2をモータ4(図3参照)の駆動力によって回転させる電動操作機構と、を組み合わせて構成されている。電動操作機構および手動操作機構は、操作部カバー11に包囲された状態で、下枠104の見込み面に沿うように組み付けられる。操作軸2の先端部は操作部カバー11を貫通して斜め上向きに突出しており、その突端に手動操作用のハンドル3が、ヒンジ部材5を介して立て起こし/折り畳み可能に取り付けられている。
操作部カバー11には、ハンドル3を折り畳んだ状態で収納し得る凹溝状のハンドル収納部12が設けられている。ハンドル3を折り畳んで、このハンドル収納部12に収納すると電動操作モードになる。そして、図2に示すように、ハンドル3をハンドル収納部12から立て起こすと、ハンドル3の先端部に取り付けられた摘み部31が屋内側に向いて、ハンドル3の回転操作が可能な手動操作モードになる。このような切替操作を実現し得る機構について、以下に詳述する。なお、以下の説明では、屋内側から窓サッシ10を見た視点を正面視とし、その向きを基準に上下左右を規定して、各部位・部材の位置関係や動作の向きを説明することとする。
図3は、ハンドル3および操作部カバー11を取り外して窓開閉装置1の内部機構の概要を示した図である。内部機構は、下枠104に沿うように横長にレイアウトされている。操作軸2は、窓開閉装置1全体の左右方向における中央付近に配置され、屋内側へ斜め上向きに突出している。操作軸2の左側には、交流式のモータ4と、その駆動力を適宜変換して操作軸2に伝達する複数個のギヤ41等とを組み合わせて構成された電動操作機構が組み付けられている。また、操作軸2の右側には、モータ4を駆動するための電源ユニットや、モータ4の回転・停止を制御する制御ユニット42、操作スイッチ43、リモコン受送信デバイス44等が組み付けられている。
図4は、操作軸2に連係する主要部材の分解斜視図である。操作軸2の基端部は、開閉機構に組み込まれた従動ギヤ(図示せず)等に連係するウォーム部21となっている。操作軸2の基端部に近い中間部の外周面には、後述するクラッチハブに係合するスプライン22が形成されている、操作軸2の先端部近傍は、スプライン22よりも小径の円柱部23となされている。
電動操作機構は、電動操作用ギヤ45を介して操作軸2に連係する。電動操作用ギヤ45は略一様厚さの平歯車で、操作軸2の基端部近傍に同軸状に結合され、操作軸2と一体的に回転する。モータ4の駆動力が電動操作機構を介して、この電動操作用ギヤ45に伝達されることにより、操作軸2が正逆いずれかの向きに回転して窓障子102が開閉する。窓障子102が完全に閉じられるか最大まで開かれると、モータ4の回転トルクの上昇を制御ユニット42が検知して、モータ4の回転が停止する。
手動操作機構は、操作軸2に結合されたクラッチハブ6と、クラッチハブ6の外側に挿装されてクラッチハブ6に係脱するクラッチスリーブ7と、クラッチスリーブ7をクラッチハブ6に係合する向きに付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね24と、操作軸2の先端部近傍に挿装されてクラッチスリーブ7に係合する手動操作用カム8と、操作軸2の先端部にハンドル3を連結するヒンジ部材5と、を含んで構成される。これらの部材は、全て操作軸2と同軸状に組み付けられる。
図5は、クラッチハブ6とクラッチスリーブ7との係合形態を示し、図6は、クラッチスリーブ7と手動操作用カム8との係合形態を示している。また、図7は、ハンドル3を折り畳んだときの各部材の取り合いを示し、図8は、ハンドル3を立て起こしたときの各部材の取り合いを示している。
クラッチハブ6は、円筒状のボス部61と、その外周面に突設された複数個の噛合突起62と、を有している。ボス部61は、外径よりも軸長がやや長いプロポーションを有し、その軸方向における屋内寄りの外周面に噛合突起62が形成されている。複数個の噛合突起62は全て同一形状をなし、ボス部61の周方向に沿って等間隔で配置されている。ボス部61の軸心を貫通する孔部63の内周面には、操作軸2に形成されたスプライン22と係合するキー溝が形成されている。この孔部63が操作軸2のスプライン22に挿装されることにより、クラッチハブ6が操作軸2および電動操作用ギヤ45と一体的に回転する。孔部63の屋内側の端部には円形の小径部64が形成されており、この小径部64には操作軸2の円柱部23が挿通される。
クラッチスリーブ7は、短い円筒状をなす遊筒部71と、遊筒部71の屋内側の端部近傍に設けられた拡径部72と、拡径部72の内周縁部に沿って形成された複数個の噛合溝73と、拡径部72の外周縁部から屋内側に向けて延設されたカム受け部74と、を具備している。
遊筒部71は、その内径がクラッチハブ6のボス部61の外径よりもわずかに大きく形成されて、ボス部61における噛合突起62よりも屋外側に挿装され、ボス部61に対して空転可能に、かつ、軸方向に摺動し得るように組み付けられる。
拡径部72は、遊筒部71の屋内側の端部の周縁部を径外方向に増肉して形成されている。拡径部72の外径はクラッチハブ6の噛合突起62の外径よりも大きく、拡径部72の軸方向の厚さはクラッチハブ6の噛合突起62の厚さよりも大きくなされている。
噛合溝73は、クラッチハブ6の噛合突起62と合致する形状をなし、拡径部72の屋内側の端面に噛合突起62と同じ個数だけ開口して、噛合突起62に屋外側から係脱する。図5は、クラッチハブ6とクラッチスリーブ7との係合形態を示す説明図である。
カム受け部74は、クラッチハブ6の噛合突起62の外側を囲むようにして、拡径部72の外周縁部から屋内側へ大きく延び出している。カム受け部74は、円筒体の周壁部分を軸方向に略等幅で切り欠いて、操作軸2の軸心を中心とする点対称位置に相対させた形状をなしている。カム受け部の屋内側の端面は操作軸2の軸心に直交する平坦面となされ、該端面の角部には面取り部が形成されている。
付勢部材としての圧縮コイルばね24は、クラッチスリーブ7の遊筒部71の外側に挿装されて、拡径部72と電動操作用ギヤ45とを互いに離反させる向きに付勢している。この付勢力によって、クラッチスリーブ7が常時、屋内側に向けて押し出されることとなる。
手動操作用カム8は、細長い円筒状をなす基筒部81と、基筒部81の屋外側の端部近傍に設けられたフランジ部82と、フランジ部82の径外方向に張り出す2か所の係合片83と、を具備している。
基筒部81は、内周面が平滑に形成されて操作軸2の円柱部23に挿装され、操作軸2に対して空転し得るように保持される。基筒部81の外周面にはスプライン状の凸条84が形成されている。
フランジ部82は、クラッチハブ6の噛合突起62の外径と略同寸の外径をなす円板状に形成されて、クラッチスリーブ7のカム受け部74の内側に挿入される。フランジ部82の屋外側の端面には、クラッチハブ6のボス部61の屋内側の端部近傍を収容しうる円形凹部85が形成されている。
係合片83は、クラッチスリーブ7のカム受け部74に形成された切欠部に嵌まり込む正面視扇形の部位である。係合片83は、フランジ部82と略同寸の厚さで径外方向に張り出し、その外周面がカム受け部74の外周面と略合致する形状をなしている。この係合片83は、クラッチスリーブ7のカム受け部74に常時、係合するとともに、クラッチスリーブ7に対して軸方向に摺動し得るように保持される。
ヒンジ部材5は、角丸状をなす直方体ブロックの裏面側に短円筒状部が突設した形状の頭部51と、頭部51の側方に突設されたハンドル支持腕部52と、を具備する。頭部51には、手動操作用カム8の基筒部81に挿装される取付穴が形成されている。取付穴の内周面には、基筒部81の外周面に形成された凸条84と係合する凹溝が形成されている。また、頭部51の表面側には、取付穴に連通する小径の通孔53が形成されており、通孔53の開口端には皿もみ加工が施されている。そして、取付穴に手動操作用カム8の基筒部81が挿し込まれ、頭部51の表面側から通孔53に挿入された固定用ネジ54が、操作軸2の円柱部23に形成された雌ネジ孔25に螺合される。これにより、ヒンジ部材5と手動操作用カム8とが一体的に回転し、かつ、操作軸2に対しては空転するように組み付けられる。
ハンドル支持腕部52の突出端には、ハンドル3の基端部が、ピン部材32を介して回動可能に連結される。ハンドル3は、長手方向に直交する断面が略U字状をなし、その凹面側の先端部近傍に摘み部31が取り付けられている。
ハンドル3を折り畳むと、その凹面側がヒンジ部材5に被さり、ハンドル3の側縁部33がクラッチスリーブ7のカム受け部74の端面に当接して、クラッチスリーブ7を屋外側に押し込む。すると、図5および図7に示すように、クラッチスリーブ7の拡径部72に形成された噛合溝73がクラッチハブ6の噛合突起62から離れて、クラッチスリーブ7とクラッチハブ6とが互いに空転する状態になり、[操作軸2+電動操作用ギヤ45+クラッチハブ6]と、[クラッチスリーブ7+手動操作用カム8+ヒンジ部材5+ハンドル3]との連係が解除される。したがって、ハンドル3を操作部カバー11のハンドル収納部12に収納したままでも、モータ4による電動操作が可能になる。
ハンドル3をハンドル収納部12から取り出して立て起こすと、ハンドル3の側縁部33がクラッチスリーブ7のカム受け部74から離れ、クラッチスリーブ7が圧縮コイルばね24の付勢力によって屋内側へ押し出される。すると、図8に示すように、クラッチスリーブ7の拡径部72に形成された噛合溝73がクラッチハブ6の噛合突起62に係合して、[操作軸2+電動操作用ギヤ45+クラッチハブ6]と、[クラッチスリーブ7+手動操作用カム8+ヒンジ部材5+ハンドル3]とが連係する。この状態でハンドル3を回すと操作軸2も回転するので、手動での開閉操作が可能になる。
このように、本願が開示する窓開閉装置1は、操作軸2に結合したクラッチハブ6と、ハンドル3操作に連係して回転するクラッチスリーブ7と、による噛合クラッチ機構を具備しており、そのクラッチ機構がハンドル3の姿勢に連動して係脱(噛合/非噛合)するように構成されている。このようなクラッチ機構を採用したことで、普段はハンドル3を折り畳んだまま電動で窓障子102を開閉し、停電時にはハンドル3を立て起こして手動で開閉する、という使い分けを不自由なく行うことができる。停電に際してハンドル3を探す必要もない。もちろん、手動による開閉操作は、停電時に限らず行うことができる。噛合クラッチ機構は、クラッチスリーブ7が軸方向に摺動することで、クラッチハブ6に対して円滑に係脱し、正逆両方向に対して確実に回転トルクを伝達するので、操作感がよく、耐久性にも優れる。
なお、本願が開示する発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本願が開示する発明の実施に際しては、例示形態と実質的に同様の作用効果が得られる範囲内で、機構各部の形状、配置、取り合い等を適宜、改変することも可能である。
1 窓開閉装置
11 操作部カバー
12 ハンドル収納部
2 操作軸
21 ウォーム部
22 スプライン
23 円柱部
24 圧縮コイルばね(付勢部材)
25 雌ネジ孔
3 ハンドル
31 摘み部
32 ピン部材
33 側縁部
4 モータ
41 ギヤ
42 制御ユニット
43 操作スイッチ
44 リモコン受送信デバイス
45 電動操作用ギヤ
5 ヒンジ部材
51 頭部
52 ハンドル支持腕部
53 通孔
54 固定用ネジ
6 クラッチハブ
61 ボス部
62 噛合突起
63 孔部
64 小径部
7 クラッチスリーブ
71 遊筒部
72 拡径部
73 噛合溝
74 カム受け部
8 手動操作用カム
81 基筒部
82 フランジ部
83 係合片
84 凸条
85 円形凹部
10 窓サッシ
101 窓枠
102 窓障子
103 フリクションステー
104 下枠

Claims (4)

  1. 窓障子の開閉機構に連係する操作軸を、その軸周りに回転させることによって窓障子が開閉される窓開閉装置において、
    前記操作軸には、モータの駆動力によって前記操作軸を回転させる電動操作機構が連係するとともに、
    前記操作軸の先端部近傍には、立て起こし/折り畳み可能な手動操作用のハンドルと、前記ハンドルの回転操作を前記操作軸に伝達する手動操作機構とが組み付けられ、
    前記手動操作機構は、前記ハンドルを立て起こすと前記操作軸に連係し、前記ハンドルを折り畳むと前記操作軸との連係が解除されるクラッチ機構を具備する
    ことを特徴とする窓開閉装置。
  2. 請求項1に記載された窓開閉装置において、
    前記電動操作機構および前記手動操作機構が、操作部カバーに包囲された状態で窓枠に沿うように設置され、
    前記操作軸の先端部が前記操作部カバーの表面から屋内側に突出し、
    前記操作部カバーには、前記操作軸の先端部に連結された前記ハンドルを折り畳み状態で収納し得るハンドル収納部が設けられた
    ことを特徴とする窓開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載された窓開閉装置において、
    前記手動操作機構は、
    前記操作軸に同軸状に結合されて前記操作軸と一体的に回転するクラッチハブと、
    前記クラッチハブの外側に挿装されて前記操作軸の軸方向に摺動することにより前記クラッチハブに係脱するクラッチスリーブと、
    前記クラッチスリーブをクラッチハブに係合する向きに付勢する付勢部材と、
    前記操作軸の先端部に前記ハンドルの基端部を立て起こし/折り畳み可能に連結するヒンジ部材と、
    前記操作軸の先端部近傍に挿装されて前記ヒンジ部材および前記クラッチスリーブに係合する手動操作用カムと、
    を具備して、
    前記ヒンジ部材および前記手動操作用カムは前記操作軸に対して空転するように組み付けられ、
    前記ハンドルを折り畳むと、そのハンドルによって押し込まれた前記クラッチスリーブが前記クラッチハブから離脱することにより、前記ハンドルと前記操作軸との連係が解除される一方、
    前記ハンドルを立て起こすと、前記付勢部材によって押し出された前記クラッチスリーブが前記クラッチハブに係合し、前記ハンドルの回転操作が前記ヒンジ部材、前記手動操作用カム、前記クラッチスリーブおよび前記クラッチハブを介して前記操作軸に伝達される
    ことを特徴とする窓開閉装置。
  4. 請求項3に記載された窓開閉装置において、
    前記クラッチスリーブと前記クラッチハブとの係脱機構は、正逆両回転方向に駆動力を伝達する噛合クラッチによるものである
    ことを特徴とする窓開閉装置。
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