JP2020132847A - 蛍光体、波長変換素子、光源装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの光変調装置を備える。プロジェクターは、励起光を射出する光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを備える。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター11は、第1光源装置101と、第2光源装置102と、色分離導光光学系200と、光変調装置400Rと、光変調装置400Gと、光変調装置400Bと、光合成素子500と、投射光学装置600と、を備えている。本実施形態の第1光源装置101は、特許請求の範囲の光源装置に対応する。
図1に示すように、波長変換素子20は、基材21と、反射層22と、蛍光体層23と、を備えている。基材21は、例えばアルミニウム等の金属から構成されている。反射層22は、基材21の第1面21aに設けられており、例えば銀等の金属膜から構成されている。
図2に示すように、本実施形態の蛍光体25は、第1結晶相251と、第2結晶相252と、第3結晶相253と、を含む3つの結晶相から構成されている。
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl2O3粉体、Y2O3粉体、およびCeO2粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ce粉体を得る。
第1工程で得られた所定量のYAG:Ce粉体と、YAGの原料粉体である所定量のAl2O3粉体、およびY2O3粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ceの周囲がYAGで被覆された粉体を得る。
第2工程で得られた所定量の粉体と、Al2O3粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させて造粒し、成形、脱脂、焼結を順次行うことによって、YAG:Ce,YAGとアルミナとのコンポジット焼結体からなる本実施形態の蛍光体25を得ることができる。
本発明者は、以下の工程によって比較例1および比較例2の蛍光体を試作した。
比較例1の蛍光体は、YAG:Ce単体からなる蛍光体である。比較例2の蛍光体は、体積比で30vol%のYAG:Ceと70vol%のAl2O3とを含む蛍光体である。
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl2O3粉体、Y2O3粉体、およびCeO2粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に造粒粉体を得た。
第1工程で得られた造粒粉体を成形、脱脂、焼結させることによって、YAG:Ce焼結体からなる比較例1の蛍光体を得た。なお、焼結温度は、1670℃とした。
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl2O3粉体、Y2O3粉体、およびCeO2粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ce粉体を得た。
第1工程で得られた所定量のYAG:Ce粉体と、Al2O3粉体と、所定量のエタノールと、を混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させて造粒し、成形、脱脂、焼結を順次行うことによって、YAG:Ceとアルミナとのコンポジット焼結体からなる比較例2の蛍光体を得た。なお、焼結温度は、1670℃とした。
図6に示すように、比較例2の蛍光体37において、YAG:Ceからなる複数の蛍光体粒子371がアルミナからなるバインダー372の内部に含有されていることが判った。
量子効率(%)は、以下の(1)式で表される。
量子効率(%)=(蛍光の光子数/蛍光体が吸収した励起光の光子数)×100 …(1)
図7に示すように、励起光量が0W〜30Wの範囲では、励起光量の増加に伴って蛍光量が増加し、各励起光量に対する蛍光量は、実施例1と比較例1とで大きく変わらない。ところが、比較例1では、励起光量が30Wのときに蛍光量は15.1Wと最大となるが、励起光量が30Wを超えると、蛍光体の温度消光が生じて蛍光量は急激に低下し、励起光量が約33Wのときに蛍光量は0Wとなる。
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、蛍光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび波長変換素子の全体の説明は省略する。
図3は、第2実施形態の蛍光体26の断面を示す模式図である。
図3において、第1実施形態の図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
波長変換素子20のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
以下、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、蛍光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび波長変換素子の全体の説明は省略する。
図4は、第3実施形態の蛍光体27の断面を示す模式図である。
図4において、第1実施形態の図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
波長変換素子20のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
以下、本発明の第4実施形態について、図5を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの概略構成は第1実施形態と同様であり、波長変換装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体の説明は省略する。
図5は、第4実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
図5において、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば上記実施形態の蛍光体においては、第1結晶相は酸化物蛍光体を含み、第2結晶相は金属酸化物を含んでいた。この構成に代えて、第1結晶相は窒化物蛍光体を含み、第2結晶相は金属窒化物を含んでいてもよい。窒化物蛍光体として、例えばα−SiAlON,β−SiAlON等のサイアロン蛍光体を用いることができる。金属窒化物としては、例えばAlN等を用いることができる。AlNの熱伝導率は約255W/m・Kである。このように、第1結晶相が窒化物蛍光体を含み、第2結晶相が金属酸化物を含む場合、各結晶相において無用な酸化反応等が生じることなく、蛍光体を安定して製造することができる。
Claims (12)
- 賦活剤が添加された第1結晶相と、
前記第1結晶相よりも高い熱伝導率を有する第2結晶相と、
前記第1結晶相と前記第2結晶相との間に設けられ、前記第1結晶相と同じ結晶構造を有するとともに、前記第1結晶相よりも賦活剤の添加量が少ない第3結晶相と、
を備えた、蛍光体。 - 前記第2結晶相は、前記第1結晶相および前記第3結晶相の結晶構造と異なる結晶構造を有する、請求項1に記載の蛍光体。
- 前記第3結晶相は、賦活剤が添加されていない、請求項1または請求項2に記載の蛍光体。
- 前記第1結晶相は、酸化物蛍光体を含み、
前記第2結晶相は、金属酸化物を含む、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の蛍光体。 - 前記酸化物蛍光体は、Y3Al5O12,Y3(Al,Ga)5O12,Lu3Al5O12,TbAl5O12の少なくともいずれか一つを含む、請求項4に記載の蛍光体。
- 前記金属酸化物は、Al2O3,MgO,ZnO,TiO2,Y2O3,YAlO3,BeO,MgAl2O4の少なくともいずれか一つを含む、請求項4または請求項5に記載の蛍光体。
- 前記第1結晶相は、窒化物蛍光体を含み、
前記第2結晶相は、金属窒化物を含む、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の蛍光体。 - 前記第1結晶相に添加される賦活剤は、Ce,Euの少なくともいずれか一つを含む、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の蛍光体。
- 前記第2結晶相の構成材料の熱伝導率は、10W/m・K以上である、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の蛍光体。
- 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の蛍光体を含む蛍光体層と、
前記蛍光体層が設けられる基材と、
を備えた、波長変換素子。 - 請求項10に記載の波長変換素子と、
前記波長変換素子に励起光を射出する光源と、
を備えた、光源装置。 - 請求項11に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学装置と、
を備えた、プロジェクター。
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US11851375B2 (en) | 2020-06-30 | 2023-12-26 | Nichia Corporation | Ceramic complex and method for producing the same |
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JP2015149394A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | スタンレー電気株式会社 | 波長変換体及びそれを用いた発光装置 |
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