JP2020132847A - 蛍光体、波長変換素子、光源装置およびプロジェクター - Google Patents

蛍光体、波長変換素子、光源装置およびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】発光効率の高い蛍光体を提供する。【解決手段】本発明の蛍光体は、賦活剤が添加された第1結晶相と、第1結晶相よりも高い熱伝導率を有する第2結晶相と、第1結晶相と第2結晶相との間に設けられ、第1結晶相と同じ結晶構造を有するとともに、第1結晶相よりも賦活剤の添加量が少ない第3結晶相と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、蛍光体、波長変換素子、光源装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いる光源装置として、光源から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を利用した光源装置が提案されている。蛍光体に励起光が照射されると、励起光を吸収することによって蛍光体の温度が上昇する。ところが、蛍光体には、温度上昇に伴って発光効率が低下し、蛍光発光量が低下する温度消光と呼ばれる現象がある。
温度消光を抑制する手段として、蛍光体自身の熱伝導率を高めることにより放熱性を向上させた蛍光体が提案されている。下記の特許文献1に、アルミナからなるセラミックスマトリクスと、セラミックスマトリクス中に分散され、賦活剤としてCeがドープされたYAG蛍光体粒子と、を備えた蛍光体が開示されている。アルミナの熱伝導率がYAGの熱伝導率よりも高いため、上記の蛍光体は、YAG単体からなる蛍光体よりも高い放熱性を有する。
特開2016−204561号公報
ところが、本発明者の検討によれば、特許文献1の蛍光体では、高い発光効率が得られないことが判った。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の蛍光体は、賦活剤が添加された第1結晶相と、前記第1結晶相よりも高い熱伝導率を有する第2結晶相と、前記第1結晶相と前記第2結晶相との間に設けられ、前記第1結晶相と同じ結晶構造を有するとともに、前記第1結晶相よりも賦活剤の添加量が少ない第3結晶相と、を備える。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第2結晶相は、前記第1結晶相および前記第3結晶相の結晶構造と異なる結晶構造を有していてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第3結晶相は、賦活剤が添加されていなくてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第1結晶相は、酸化物蛍光体を含み、前記第2結晶相は、金属酸化物を含んでいてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記酸化物蛍光体は、YAl12,Y(Al,Ga)12,LuAl12,TbAl12の少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記金属酸化物は、Al,MgO,ZnO,TiO,Y,YAlO,BeO,MgAlの少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第1結晶相は、窒化物蛍光体を含み、前記第2結晶相は、金属窒化物を含んでいてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第1結晶相に添加される賦活剤は、Ce,Euの少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
本発明の一つの態様の蛍光体において、前記第2結晶相の構成材料の熱伝導率は、10W/m・K以上であってもよい。
本発明の一つの態様の波長変換素子は、本発明の一つの態様の蛍光体を含む蛍光体層と、前記蛍光体層が設けられる基材と、を備える。
本発明の一つの態様の光源装置は、本発明の一つの態様の波長変換素子と、前記波長変換素子に励起光を射出する光源と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の蛍光体の断面構造を示す模式図である。 第2実施形態の蛍光体の断面構造を示す模式図である。 第3実施形態の蛍光体の断面構造を示す模式図である。 第4実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 比較例の蛍光体の断面の電子顕微鏡写真である。 励起光量に対する蛍光量のシミュレーション結果を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの光変調装置を備える。プロジェクターは、励起光を射出する光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーを備える。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター11の光学系を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター11は、第1光源装置101と、第2光源装置102と、色分離導光光学系200と、光変調装置400Rと、光変調装置400Gと、光変調装置400Bと、光合成素子500と、投射光学装置600と、を備えている。本実施形態の第1光源装置101は、特許請求の範囲の光源装置に対応する。
第1光源装置101は、第1光源10と、コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー80と、コリメート集光光学系90と、波長変換素子20と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。
第1光源10は、第1の波長帯の青色の励起光Eを射出する半導体レーザーから構成されている。励起光Eは、波長範囲が例えば440〜450nmであり、発光強度のピーク波長が例えば445nmである。第1光源10は、1つの半導体レーザーで構成されていてもよいし、複数の半導体レーザーで構成されていてもよい。第1光源10は、第1光源10から射出されるレーザー光の光軸200axが照明光軸100axと直交するように配置されている。なお、第1光源10は、445nm以外のピーク波長、例えば460nmのピーク波長を有する励起光を射出する半導体レーザーが用いられてもよい。第1光源10は、波長変換素子32に向けて励起光Eを射出する。本実施形態の第1光源10は、特許請求の範囲の光源に対応する。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と、第2レンズ74と、を備えている。コリメート光学系70は、第1光源10から射出された光を略平行化する。第1レンズ72および第2レンズ74のそれぞれは、凸レンズで構成されている。
ダイクロイックミラー80は、コリメート光学系70からコリメート集光光学系90までの間の光路中に、第1光源10の光軸200axと照明光軸100axとの各々に対して45°の角度で交差する向きに配置されている。ダイクロイックミラー80は、青色光成分からなる励起光Eを反射させ、赤色光成分および緑色光成分を含む黄色の蛍光Yを透過させる。
コリメート集光光学系90は、ダイクロイックミラー80を透過した励起光Eを集光させて波長変換素子20の蛍光体層23に入射させるとともに、波長変換素子20から射出された蛍光Yを略平行化する。コリメート集光光学系90は、第1レンズ92と、第2レンズ94と、を備える。第1レンズ92および第2レンズ94のそれぞれは、凸レンズで構成されている。
第2光源装置102は、第2光源710と、集光光学系760と、拡散板732と、コリメート光学系770と、を備えている。
第2光源710は、第1光源装置101の第1光源10と同一の波長帯を有する半導体レーザーから構成されている。第2光源710は、1つの半導体レーザーで構成されていてもよいし、複数の半導体レーザーで構成されていてもよい。また、第2光源710は、第1光源10の半導体レーザーとは波長帯が異なる半導体レーザーから構成されていてもよい。
集光光学系760は、第1レンズ762と、第2レンズ764と、を備えている。集光光学系760は、第2光源710から射出された青色光Bを拡散板732の拡散面または拡散板732の近傍に集光させる。第1レンズ762および第2レンズ764のそれぞれは、凸レンズで構成されている。
拡散板732は、第2光源710から射出された青色光Bを拡散させ、波長変換素子20から射出された蛍光Yの配光分布に近い配光分布を有する青色光Bを生成する。拡散板732として、例えば光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
コリメート光学系770は、第1レンズ772と、第2レンズ774と、を備えている。コリメート光学系770は、拡散板732から射出された光を略平行化する。第1レンズ772および第2レンズ774のそれぞれは、凸レンズで構成されている。
第2光源装置102から射出された青色光Bは、ダイクロイックミラー80で反射され、波長変換素子20から射出されてダイクロイックミラー80を透過した蛍光Yと、合成されて白色光Wとなる。白色光Wは、第1レンズアレイ120に入射する。波長変換素子20の詳細な構成については、後で説明する。
第1レンズアレイ120は、複数の第1レンズ122を有する。第1レンズアレイ120は、ダイクロイックミラー80から射出された光を複数の部分光束に分割する。複数の第1レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1レンズ122に対応する複数の第2レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、後段の重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120を構成する各第1レンズ122の像を光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれの画像形成領域近傍に結像させる。複数の第2レンズ132は、照明光軸100axに直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120によって分割された複数の部分光束の各々を、偏光方向が揃った直線偏光光に変換する。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140から射出された各部分光束を集光し、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、および重畳レンズ150は、波長変換素子20から射出された光の被照射面内での強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、第1ダイクロイックミラー210と、第2ダイクロイックミラー220と、反射ミラー230と、反射ミラー240と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、第1光源装置101と第2光源装置102とから得られた白色光Wを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離し、赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LBを、対応する光変調装置400R,光変調装置400G,および光変調装置400Bに導く。
フィールドレンズ300Rは、色分離導光光学系200と光変調装置400Rとの間に配置されている。フィールドレンズ300Gは、色分離導光光学系200と光変調装置400Gとの間に配置されている。フィールドレンズ300Bは、色分離導光光学系200と光変調装置400Bとの間に配置されている。
第1ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分および青色光成分を反射させる。第2ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射させ、青色光成分を透過させる。反射ミラー230は、赤色光成分を反射させる。反射ミラー240および反射ミラー250は、青色光成分を反射させる。
第1ダイクロイックミラー210を透過した赤色光LRは、反射ミラー230で反射し、フィールドレンズ300Rを透過して赤色光用の光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。第1ダイクロイックミラー210で反射した緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー220でさらに反射し、フィールドレンズ300Gを透過して緑色光用の光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。第2ダイクロイックミラー220を透過した青色光LBは、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、およびフィールドレンズ300Bを経て青色光用の光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調し、画像光を形成する。光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれは、液晶ライトバルブから構成されている。図示を省略したが、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの光入射側に、入射側偏光板がそれぞれ配置されている。光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの光射出側に、射出側偏光板がそれぞれ配置されている。
光合成素子500は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bから射出された各画像光を合成してフルカラーの画像光を形成する。光合成素子500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視で略正方形状をなすクロスダイクロイックプリズムで構成されている。直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
光合成素子500から射出された画像光は、投射光学装置600によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。すなわち、投射光学装置600は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bにより変調された光を投射する。投射光学装置600は、複数の投射レンズ6で構成されている。
以下、波長変換素子20について説明する。
図1に示すように、波長変換素子20は、基材21と、反射層22と、蛍光体層23と、を備えている。基材21は、例えばアルミニウム等の金属から構成されている。反射層22は、基材21の第1面21aに設けられており、例えば銀等の金属膜から構成されている。
図2は、蛍光体層23を構成する蛍光体25の断面構造を示す模式図である。
図2に示すように、本実施形態の蛍光体25は、第1結晶相251と、第2結晶相252と、第3結晶相253と、を含む3つの結晶相から構成されている。
第1結晶相251は、賦活剤が添加された酸化物蛍光体を含んでいる。第1結晶相251は、複数の蛍光体粒子255で構成されている。第1結晶相251は、例えば、賦活剤としてセリウム(Ce)が添加されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG(YAl12):Ce)を含んでいる。すなわち、第1結晶相251は、結晶構造としてガーネット構造を有している。
YAG:Ceを例にとると、蛍光体粒子255として、Y、Al、CeO等の構成元素を含む原料粉末を混合して固相反応させた材料、共沈法、ソルゲル法等の湿式法により得られるY−Al−Oアモルファス粒子、噴霧乾燥法、火炎熱分解法、熱プラズマ法等の気相法により得られるYAG粒子等を用いることができる。
第1結晶相251を構成する酸化物蛍光体は、YAl12の他、Y(Al,Ga)12,LuAl12,TbAl12の少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。また、第1結晶相251は、賦活剤として、セリウム(Ce)に代えて、ユーロピウム(Eu)を含んでいてもよい。
第2結晶相252は、第1結晶相251の周囲に設けられ、複数の蛍光体粒子255同士を結合するバインダーとして機能する。第2結晶相252は、例えばアルミナ(Al)等の金属酸化物を含む材料で構成されている。第2結晶相252は、結晶構造としてコランダム構造を有している。
第2結晶相252は、第1結晶相251よりも高い熱伝導率を有している。例えば、第2結晶相252を構成するアルミナの熱伝導率は約30W/m・Kであり、第1結晶相251を構成するYAGの熱伝導率は約12W/m・Kである。すなわち、第2結晶相252は、第1結晶相251とは異なる結晶構造を有するとともに、第1結晶相251よりも高い熱伝導率を有する。第2結晶相252の構成材料の熱伝導率は、10W/m・K以上であることが望ましい。
第2結晶相252を構成する金属酸化物は、上記のAlの他、MgO,ZnO,TiO,Y,YAlO,BeO,MgAlの少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
MgOの熱伝導率は約45W/m・Kであり、ZnOの熱伝導率は約25W/m・Kであり、TiOの熱伝導率は約43W/m・Kであり、Yの熱伝導率は約27W/m・Kであり、YAlOの熱伝導率は約12W/m・Kであり、BeOの熱伝導率は約250W/m・Kであり、MgAlの熱伝導率は約14W/m・Kである。YAGの熱伝導率は約12W/m・Kであるため、上記の金属酸化物のうち、YAlOとYAGとを組み合わせて用いることはできないが、熱伝導率がYAGよりも低い酸化物蛍光体と組み合わせる場合には、YAlOを用いることも可能である。
第3結晶相253は、第1結晶相251と第2結晶相252との間に設けられている。具体的には、第3結晶相253は、第1結晶相251を構成する1個の蛍光体粒子255の表面を覆うように設けられている。第3結晶相253は、例えば第1結晶相251よりも賦活剤の添加量が少ないイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG(YAl12))を含んでいる。本実施形態の場合、賦活剤の添加量はゼロである。すなわち、第3結晶相253は、賦活剤が添加されていないイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG(YAl12))を含んでいる。このように、第3結晶相253は、結晶構造として第1結晶相251と同じガーネット構造を有している。
なお、図2では、第1結晶相251を構成する全ての蛍光体粒子255の表面が一つずつ第3結晶相253によって覆われているが、例えば、一部の蛍光体粒子255の表面の一部には第3結晶相253が設けられておらず、第1結晶相251と第2結晶相252とが直接接している個所があってもよい。
上記構成の蛍光体25は、例えば、以下の工程によって製造することができる。
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl粉体、Y粉体、およびCeO粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ce粉体を得る。
(第2工程)
第1工程で得られた所定量のYAG:Ce粉体と、YAGの原料粉体である所定量のAl粉体、およびY粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ceの周囲がYAGで被覆された粉体を得る。
(第3工程)
第2工程で得られた所定量の粉体と、Al粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させて造粒し、成形、脱脂、焼結を順次行うことによって、YAG:Ce,YAGとアルミナとのコンポジット焼結体からなる本実施形態の蛍光体25を得ることができる。
本実施形態では、第1結晶相251を酸化物蛍光体で構成し、第2結晶相252を金属酸化物で構成しているため、各結晶相において無用な還元反応等が生じることなく、蛍光体を安定して製造することができる。
以下、本実施形態の蛍光体25の作用および効果について説明する。
最初に、比較例の蛍光体について説明する。
本発明者は、以下の工程によって比較例1および比較例2の蛍光体を試作した。
比較例1の蛍光体は、YAG:Ce単体からなる蛍光体である。比較例2の蛍光体は、体積比で30vol%のYAG:Ceと70vol%のAlとを含む蛍光体である。
〈比較例1〉
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl粉体、Y粉体、およびCeO粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に造粒粉体を得た。
(第2工程)
第1工程で得られた造粒粉体を成形、脱脂、焼結させることによって、YAG:Ce焼結体からなる比較例1の蛍光体を得た。なお、焼結温度は、1670℃とした。
〈比較例2〉
(第1工程)
YAG:Ceの原料粉体である所定量のAl粉体、Y粉体、およびCeO粉体と所定量のエタノールとを混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させ、造粒後に脱脂、焼結させてYAG:Ce粉体を得た。
(第2工程)
第1工程で得られた所定量のYAG:Ce粉体と、Al粉体と、所定量のエタノールと、を混ぜ、ポット内でボールミーリングを行ってスラリーを生成する。その後、スラリーを乾燥させて造粒し、成形、脱脂、焼結を順次行うことによって、YAG:Ceとアルミナとのコンポジット焼結体からなる比較例2の蛍光体を得た。なお、焼結温度は、1670℃とした。
図6は、比較例2の蛍光体37の断面の電子顕微鏡写真である。
図6に示すように、比較例2の蛍光体37において、YAG:Ceからなる複数の蛍光体粒子371がアルミナからなるバインダー372の内部に含有されていることが判った。
本発明者は、比較例1および比較例2の蛍光体について、測定器を用いて発光効率を示す指標である量子効率を測定した。
量子効率(%)は、以下の(1)式で表される。
量子効率(%)=(蛍光の光子数/蛍光体が吸収した励起光の光子数)×100 …(1)
量子効率を測定した結果、比較例1の蛍光体の量子効率は、97.4%であった。比較例2の蛍光体の量子効率は、94.0%であった。
また、本発明者は、比較例1および比較例2の蛍光体について、熱伝導率を測定した。その結果、比較例1の蛍光体の熱伝導率は、9.0W/m・Kであった。比較例2の蛍光体の熱伝導率は、21.5W/m・Kであった。
上述したように、アルミナの熱伝導率はYAGの熱伝導率よりも高いため、アルミナとYAG:Ceとを含む比較例2の蛍光体の熱伝導率は、YAG:Ce単体からなる比較例1の蛍光体の熱伝導率よりも高くなる。その結果、比較例2の蛍光体では、比較例1の蛍光体に比べて温度上昇が抑えられ、温度消光が抑制される結果、発光効率が向上することが予測された。しかしながら、実際には比較例2の蛍光体の量子効率は、比較例1の蛍光体の量子効率に比べて低下し、所望の量子効率が得られなかった。
本発明者は、比較例2の蛍光体で所望の量子効率が得られなかった原因を、YAGとアルミナとの結晶構造の違いにあると推察している。すなわち、YAGの結晶構造がガーネット構造であるのに対し、アルミナの結晶構造がコランダム構造であるため、YAGとアルミナとが接する界面では結晶構造の不整合が生じる。その結果、本来、発光に十分寄与するはずのYAG粒子の表面で結晶欠陥が多く発生し、励起光の一部が結晶欠陥に吸収される結果、賦活剤に吸収される励起光が減少し、量子効率が低下すると推察される。
本発明者は、実施例1の蛍光体を試作し、比較例1および比較例2の蛍光体と同様、量子効率および熱伝導率の測定を行った。実施例1の蛍光体は、YAG:Ce粒子の周囲が賦活剤を含まないYAGで被覆され、複数のYAG:Ce粒子の間にアルミナが設けられた蛍光体であって、体積比で30vol%のYAG:Ce、30vol%のYAG、および40vol%のアルミナを含んでいる。また、実施例1の蛍光体の製造方法は、本実施形態の蛍光体の製造方法として上述した。
測定を行った結果、実施例1の蛍光体の量子効率は、97.8%であった。実施例1の蛍光体の熱伝導率は、15.0W/m・Kであった。
下記の表1は、比較例1、比較例2、および実施例1の測定結果をまとめたものである。
表1に示すように、実施例1の蛍光体の量子効率は、比較例2の蛍光体の量子効率よりも高く、比較例1の蛍光体の量子効率と同等であった。この結果から、実施例1の蛍光体によれば、YAG:Ce単体からなる比較例1の蛍光体と同等の発光効率が得られると推察される。また、実施例1の蛍光体の熱伝導率は、比較例2の蛍光体の熱伝導率と比べると低いが、比較例1の蛍光体の熱伝導率よりも高い。この結果から、実施例1の蛍光体によれば、YAG:Ce単体からなる比較例1の蛍光体に比べて励起光照射時の温度上昇が抑えられ、温度消光が抑制されると推察される。
本発明者は、温度消光の抑制効果を確認するため、上記の実施例1および比較例1の蛍光体に励起光を入射させた際に得られる蛍光量のシミュレーションを行った。シミュレーションには、励起光の入射による蛍光体の温度上昇の要因が加味されている。シミュレーション条件として、蛍光体の面積を9mmとし、蛍光体の厚さを0.05mmとし、励起光の照射領域の面積を0.64mmとした。
図7は、励起光量に対する蛍光量のシミュレーション結果を示すグラフである。図7において、横軸は励起光量(W)であり、縦軸は蛍光量(W)である。図中の数値は蛍光量(W)である。
図7に示すように、励起光量が0W〜30Wの範囲では、励起光量の増加に伴って蛍光量が増加し、各励起光量に対する蛍光量は、実施例1と比較例1とで大きく変わらない。ところが、比較例1では、励起光量が30Wのときに蛍光量は15.1Wと最大となるが、励起光量が30Wを超えると、蛍光体の温度消光が生じて蛍光量は急激に低下し、励起光量が約33Wのときに蛍光量は0Wとなる。
これに対して、実施例1では、励起光量が30Wを超えても蛍光量が増加し、励起光量が50Wのときに蛍光量は19.8Wと最大となる。励起光量が50Wを超えると、蛍光体の温度消光が生じ、蛍光量は急激に低下する。このように、実施例1の蛍光体においては、比較例1の蛍光体に比べて、温度消光が生じ始める励起光量を大きくすることができ、多くの励起光を入射させることができる。その結果、実施例1の蛍光体によれば、比較例1の蛍光体に比べて、蛍光量を増加させることができる。
以上説明したように、本実施形態の蛍光体25においては、YAG:Ceからなる第1結晶相251の表面が、同じ結晶構造を有する第3結晶相253で覆われているため、結晶構造の不整合が生じにくく、第1結晶相251と第3結晶相253との界面での結晶欠陥を少なくすることができる。一方、第2結晶相252と第3結晶相253とでは結晶構造が互いに異なるため、第2結晶相252の表面では多くの結晶欠陥が生じることが考えられる。ところが、第2結晶相252にはもともと賦活剤が添加されておらず、発光には寄与しないため、第2結晶相252に結晶欠陥が生じたとしても、結晶欠陥が発光に与える悪影響を大きく低減することができる。これにより、本実施形態の蛍光体25によれば、比較例2の蛍光体に比べて量子効率が向上し、発光効率を高められるとともに、比較例1の蛍光体に比べて温度消光が発生しない範囲で励起光量を大きくすることができ、蛍光量を増加させることができる。
また、本実施形態においては、上記の蛍光体25が用いられたことにより、発光効率が高く、大きい蛍光発光量が得られる波長変換素子20を提供することができる。
また、本実施形態においては、上記の波長変換素子20が用いられたことによって、発光効率が高く、大きい蛍光発光量が得られる第1光源装置101を提供することができる。
また、本実施形態においては、上記の第1光源装置101が用いられたことによって、表示品質に優れたプロジェクター11を提供することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、蛍光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび波長変換素子の全体の説明は省略する。
図3は、第2実施形態の蛍光体26の断面を示す模式図である。
図3において、第1実施形態の図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、蛍光体26は、第1結晶相251と、第2結晶相252と、第3結晶相263と、を含む3つの結晶相から構成されている。第3結晶相263は、第1結晶相251と第2結晶相252との間に設けられている。本実施形態では、第1実施形態と異なり、第3結晶相263は、第1結晶相251を構成する複数の蛍光体粒子255を一括して覆うように設けられている。
図3では、第1結晶相251を構成する全ての蛍光体粒子255の表面が第3結晶相263で覆われているが、例えば、一部の蛍光体粒子255の表面の一部に第3結晶相263で覆われていない領域があってもよく、その領域において第1結晶相251と第2結晶相252とが直接接していてもよい。また、一つの第3結晶相263に含まれる蛍光体粒子255の個数は、特に限定されない。また、複数の蛍光体粒子255を一括して覆う第2実施形態の第3結晶相263と、一つの蛍光体粒子255を覆う第1実施形態の第3結晶相253とが、蛍光体の中に混在していてもよい。
波長変換素子20のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、発光効率が高く、大きい蛍光発光量が得られる蛍光体26、波長変換素子20および第1光源装置101を提供することができる、表示品質に優れたプロジェクター11を提供することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、蛍光体の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび波長変換素子の全体の説明は省略する。
図4は、第3実施形態の蛍光体27の断面を示す模式図である。
図4において、第1実施形態の図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、蛍光体27は、第1結晶相251と、第2結晶相252と、第3結晶相273と、を含む3つの結晶相から構成されている。第3結晶相273は、第1結晶相251と第2結晶相252との間に設けられている。本実施形態では、第1実施形態と異なり、第3結晶相273は、賦活剤を含むイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)を含んでいる。ただし、第3結晶相273の賦活剤の添加量は、第1結晶相251の賦活剤の添加量よりも少ない。
図3では、第1結晶相251を構成する全ての蛍光体粒子255の表面が第3結晶相273で覆われているが、例えば、一部の蛍光体粒子255の表面の一部に第3結晶相273で覆われていない領域があってもよく、その領域において第1結晶相251と第2結晶相252とが直接接していてもよい。
波長変換素子20のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態の場合、第3結晶相273が賦活剤を含んでいるが、第3結晶相273の賦活剤の添加量が第1結晶相251の賦活剤の添加量よりも少ないため、第3結晶相を有していない比較例の蛍光体に比べて、結晶欠陥による発光への悪影響を低減することができる。これにより、本実施形態の蛍光体27によれば、比較例の蛍光体に比べて発光効率を高めることができる。
このように、本実施形態においても、発光効率が高く、大きい蛍光発光量が得られる蛍光体27、波長変換素子20および第1光源装置101を提供することができる、表示品質に優れたプロジェクター11を提供することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図5を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの概略構成は第1実施形態と同様であり、波長変換装置の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体の説明は省略する。
図5は、第4実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
図5において、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の第1光源装置100は、第1光源10と、コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー80と、コリメート集光光学系90と、波長変換装置30と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。
波長変換装置30は、波長変換素子32と、モーター50(回転装置)と、を備えている。波長変換素子32は、基材40と、反射層41と、蛍光体層47と、を備えている。蛍光体層47は、第1〜第3実施形態の蛍光体25,26,27から構成されている。
波長変換素子32は、回転軸35の周りに回転可能とされている。モーター50は、波長変換素子32を回転軸35の周りに回転させる。したがって、第1光源10から射出された励起光Eは、回転した状態の波長変換素子32に入射する。
蛍光体層47に励起光Eが入射した際には、蛍光体層47において熱が発生する。本実施形態では、モーター50によって波長変換素子32を回転させることにより、蛍光体層47における励起光Eの入射位置を時間的に移動させている。これにより、蛍光体層47の同じ位置に励起光Eが常時照射されることにより、蛍光体層47の一部のみが局所的に加熱され、蛍光体層47が劣化することが防止される。
本実施形態の場合、波長変換素子32が回転することに加えて、蛍光体25,26,27が熱伝導率の高いアルミナ等の材料からなる第2結晶相252を含んでいるため、第2結晶相を含まない比較例の波長変換素子に比べて、放熱性をさらに高めることができる。
本実施形態においても、発光効率が高く、大きい蛍光発光量が得られる蛍光体25,26,27、波長変換素子32および第1光源装置100を提供することができる、表示品質に優れたプロジェクター1を提供することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の蛍光体においては、第1結晶相は酸化物蛍光体を含み、第2結晶相は金属酸化物を含んでいた。この構成に代えて、第1結晶相は窒化物蛍光体を含み、第2結晶相は金属窒化物を含んでいてもよい。窒化物蛍光体として、例えばα−SiAlON,β−SiAlON等のサイアロン蛍光体を用いることができる。金属窒化物としては、例えばAlN等を用いることができる。AlNの熱伝導率は約255W/m・Kである。このように、第1結晶相が窒化物蛍光体を含み、第2結晶相が金属酸化物を含む場合、各結晶相において無用な酸化反応等が生じることなく、蛍光体を安定して製造することができる。
または、第1結晶相は酸窒化物蛍光体を含み、第2結晶相は金属酸窒化物を含んでいてもよい。酸窒化物蛍光体として、例えば、LSN蛍光体、LYSN蛍光体、CASN蛍光体、SCASN蛍光体等を用いることができる。
その他、蛍光体、波長変換素子、光源装置、およびプロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料、製造方法等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。上記実施形態では、本発明に係る光源装置を、液晶ライトバルブを用いたプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限定されない。例えば本発明に係る光源装置を、光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクターに搭載してもよい。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1,11…プロジェクター、10…第1光源(光源)、20,32…波長変換素子、21,40…基材、23,47…蛍光体層、25,26,27…蛍光体、100,101…第1光源装置(光源装置)、251…第1結晶相、252…第2結晶相、253,263,273…第3結晶相、255…蛍光体粒子、400B,400G,400R…光変調装置、600…投射光学装置。

Claims (12)

  1. 賦活剤が添加された第1結晶相と、
    前記第1結晶相よりも高い熱伝導率を有する第2結晶相と、
    前記第1結晶相と前記第2結晶相との間に設けられ、前記第1結晶相と同じ結晶構造を有するとともに、前記第1結晶相よりも賦活剤の添加量が少ない第3結晶相と、
    を備えた、蛍光体。
  2. 前記第2結晶相は、前記第1結晶相および前記第3結晶相の結晶構造と異なる結晶構造を有する、請求項1に記載の蛍光体。
  3. 前記第3結晶相は、賦活剤が添加されていない、請求項1または請求項2に記載の蛍光体。
  4. 前記第1結晶相は、酸化物蛍光体を含み、
    前記第2結晶相は、金属酸化物を含む、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の蛍光体。
  5. 前記酸化物蛍光体は、YAl12,Y(Al,Ga)12,LuAl12,TbAl12の少なくともいずれか一つを含む、請求項4に記載の蛍光体。
  6. 前記金属酸化物は、Al,MgO,ZnO,TiO,Y,YAlO,BeO,MgAlの少なくともいずれか一つを含む、請求項4または請求項5に記載の蛍光体。
  7. 前記第1結晶相は、窒化物蛍光体を含み、
    前記第2結晶相は、金属窒化物を含む、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の蛍光体。
  8. 前記第1結晶相に添加される賦活剤は、Ce,Euの少なくともいずれか一つを含む、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の蛍光体。
  9. 前記第2結晶相の構成材料の熱伝導率は、10W/m・K以上である、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の蛍光体。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の蛍光体を含む蛍光体層と、
    前記蛍光体層が設けられる基材と、
    を備えた、波長変換素子。
  11. 請求項10に記載の波長変換素子と、
    前記波長変換素子に励起光を射出する光源と、
    を備えた、光源装置。
  12. 請求項11に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、
    を備えた、プロジェクター。
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