JP2020132775A - 低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂及びそれを用いた光学用樹脂組成物、光学用部品 - Google Patents

低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂及びそれを用いた光学用樹脂組成物、光学用部品 Download PDF

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貴紀 宮
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Abstract

【課題】蛍光発光が低い低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂と、それを用いた光学用樹脂組成物、光学用部品を提供する。【解決手段】少なくとも下記単量体成分(A)を含有してなる組成物を重合して得られる低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。(A)炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステル。好ましくは、前記組成物が下記単量体成分(B)を含有し、該組成物を共重合して得られる低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。(B)エステル部がメチル、エチル又は炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル。【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光検出装置に用いられる導光部品用樹脂材料やそれを用いた蛍光検出分析基板等に用いられる低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂及びそれを用いた光学用樹脂組成物、光学用部品に関する。
LED光源等により紫青光を歯垢やう蝕(虫歯)部に照射することで、細菌が口腔内環境で生成するプロトポルフィリンIXに照射し、発光した緑色‐赤色の蛍光を検出する方法が提案されている(例えば、非特許文献1又は特許文献1参照)。
また、DNA等に蛍光物質を標識して、これにレーザー光等を照射し蛍光物質を励起させて、発生する蛍光を読み取って遺伝子を解析できることが知られている。この標識した蛍光物質の蛍光は非常に微弱である。
このような遺伝子解析に用いられる蛍光検出分析基板の基材としては、自家蛍光性の低いガラスがよく用いられている。
加えて、蛍光検出分析基板の基材としては、上記自家蛍光性が低いことの他に、検出光を透過するために透明であること、加工性に優れること、低コストで生産が可能であること等が求められている。蛍光検出分析基板の基材としてガラスを用いた場合には、加工性が必ずしも良好でないことや、生産コストが高い等の問題がある。そのため、成型容易なプラスチック材料を用いた蛍光検出用基板が求められている。
蛍光検出用の基板(支持体)に使用するプラスチックとしては、検出感度の点からも一般的には透明であることが好まれ、例えば芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、飽和環状オレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMAともいう)が検討されている。また上述した様な蛍光検出方式においては、基板に由来する蛍光(自家蛍光)が大きいと、検出時に基板のバックグラウンドが高くなり、S/N比の低下により検出精度が低下するので、蛍光検出分析基板の材料としては、自家蛍光の小さい材料を使用することが重要となる。
例えば蛍光検出分析基板として透明で比較的自家蛍光の小さい蛍光検出分析基板として、飽和環状オレフィン系樹脂からなる基板が提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、脂環式ジカルボン酸と脂環式ジオールを主成分として含むポリエステルからなる蛍光検出分析基板も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2014−71056号公報 特開2001−231556号公報 特開2005−179410号公報
T.Yoshitani, M.Ogata, and K.Yatani.「LumiO: A Plaque-aware Toothbrush」. in Proceedings of UbiComp 2016(2016)
上記のような蛍光を測定する場合、高精度な蛍光検出が必要となり、導光部材の蛍光発光が大きいと、観測対象の蛍光を精度よく検出しにくいという課題がある。
本発明の目的は上記課題を解決するため、蛍光発光が低い、すなわち低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂と、それを用いた光学用樹脂組成物、光学用部品を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的の下、鋭意検討を重ねたところ、脂環構造を有する化合物を少なくとも1種含有する熱可塑性樹脂組成物を用いることで、蛍光強度が低くなることを見出した。また、特に炭素数3〜22の分岐構造を有する炭化水素基を有する化合物を用いることで、更に蛍光強度が低くなることを見出した。
すなわち、本発明は以下のものに関する。
(1)少なくとも下記単量体成分(A)を含有してなる組成物を重合して得られる低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(A)炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステル。
(2)前記組成物が、下記単量体成分(B)を含有し、該組成物を共重合して得られる上記(1)に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(B)エステル部がメチル、エチル又は炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル。
(3)前記単量体成分の総量を100質量部とした時に、単量体成分(A)が10〜90質量部、単量体成分(B)が10〜90質量部を含有し共重合して得られる上記(2)に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(4)前記単量体成分(A)のエステル部が、2つ以上の脂環構造を縮環した構造を有する(メタ)アクリル酸エステルである上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(5)前記単量体成分(B)のエステル部が、炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基であり、1つ以上の分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルである上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(6)前記単量体成分(B)成分のエステル部が、t−ブチル基又はネオペンチル基を有する(メタ)アクリル酸エステルである上記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(7)前記光学用熱可塑性樹脂の数平均分子量が、10,000〜1,000,000である上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
(8)上記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂からなる光学用部品。
本発明によれば、炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも1種含有する組成物を重合してなるポリマーを用いることで、蛍光発光を抑制し、観測対象が発光する蛍光を効率的に導光することができる。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
なお、本明細書における「(メタ)アクリル酸エステル」とは、「アクリル酸エステル」及びそれに対応する「メタアクリル酸エステル」を意味する。
一実施形態に係る低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂は、(A)炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも1種含有する組成物を重合して得られる。更に、前記組成物が(B)エステル部がメチル基、エチル基又は炭素数3〜22の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルを含有してもよい。更に、(B)炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基が、1つ以上の分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルであってもよい。(B)炭素数3〜22の炭化水素基が、分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルは、メチル基、エチル基又は炭素数3〜22の炭化水素基を有する化合物に該当する範囲内で分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを示す。この樹脂は、各種の樹脂成型物を成型するための成型材料として用いることができる。
以下、(A)炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを(A)成分、(B)エステル部がメチル基、エチル基又は炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有する化合物を(B)成分((B1)炭素数3〜22の炭化水素基が、分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを含む)ということがある。
本明細書において、「熱可塑性」とは、加熱することで軟化し成形できるようになり、冷却すると固化して形状を保持する特性のことをいう。
以下、本発明に関わる光学用熱可塑性樹脂について説明する。
本発明の光学用熱可塑性樹脂は、エチレン性不飽和基を有する化合物であり、(メタ)アクリル酸エステルを重合させたポリマーである。
本発明では、光学用熱可塑性樹脂の作製について述べるため、重合に用いる反応性基(本報では、(メタ)アクリル基が例示される)を1つ以上有する化合物について述べる。
以下、(A)成分について説明する。
[(A)成分(単量体成分(A))]
(A)成分として炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルであればよく、アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸メチルシクロヘキシル、アクリル酸トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸ノルボルニル、アクリル酸ノルボルニルメチル、アクリル酸フェニルノルボルニル、アクリル酸シアノノルボルニル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ボルニル、アクリル酸メンチル、アクリル酸フェンチル、アクリル酸アダマンチル、アクリル酸メチルアダマンチル、アクリル酸エチルアダマンチル、アクリル酸プロピルアダマンチル、アクリル酸i−プロピルアダマンチル、アクリル酸ジメチルアダマンチル、アクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル、アクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−メチル、アクリル酸シクロデシル、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノルボルニルメチル、メタクリル酸シアノノルボルニル、メタクリル酸フェニルノルボルニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ボルニル、メタクリル酸メンチル、メタクリル酸フェンチル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル酸メチルアダマンチル、メタクリル酸エチルアダマンチル、メタクリル酸プロピルアダマンチル、メタクリル酸i−プロピルアダマンチル、メタクリル酸ジメチルアダマンチル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−メチル、メタクリル酸シクロデシル等が挙げられる。これらの一種単独又は二種以上の組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、重合体の耐熱性や強度の観点からメタクリル酸エステルを用いることが好ましく、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノルボルニルメチル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ボルニル、メタクリル酸メンチル、メタクリル酸フェンチル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル酸メチルアダマンチル、メタクリル酸エチルアダマンチル、メタクリル酸プロピルアダマンチル、メタクリル酸i−プロピルアダマンチル、メタクリル酸ジメチルアダマンチル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−メチル、メタクリル酸シクロデシル、メタクリル酸フェニルノルボルニル等を用いることが好ましい。
[(B)成分(単量体成分(B))]
(B)成分としてエステル部にメチル基、エチル基及び炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルであればよい。
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸ドコシル等のアクリル酸エステル類や、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸ドコシル等のメタクリル酸エステル類が挙げられる。これらの一種単独又は二種以上の組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、共重合体の耐熱性や強度の観点からメタクリル酸エステルを用いることが好ましく、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸ドコシル等を用いることが好ましい。
前記(B)成分として更に共重合体の蛍光を低減するために、(B1)炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基であり、1つ以上の分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルを用いてもよい。エステル部に分岐構造を有することで共重合体の側鎖の立体障害が大きくなり、分子の凝集を抑制でき、エネルギー遷移が抑制できると考えられる。
(B1)成分としては、前述の(メタ)アクリル酸エステルのうち、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等の分岐構造を有するアクリル酸エステル等やメタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等の分岐構造を有するメタクリル酸エステルであってもよい。更に、共重合体の耐熱性や強度の観点からメタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸イソペンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等の分岐構造を有するメタクリル酸エステルであってもよい。
前記(A)成分及び(B)成分に加えて、光学用途として透明性や耐熱性、強度等を損なわない範囲で、必要とする特性を付与するために(A)成分又は(B)成分とは異なる単量体を共重合してもよい。
[その他単量体成分]
重合する単量体として、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリル酸(ポリ)エチレングリコール、アクリル酸(ポリ)プロピレングリコール、アクリル酸(ポリ)ブチレングリコール等のアクリル酸ヒドロキシエステル類、アクリル酸メトキシメチル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸3−メトキシプロピル、アクリル酸4−メトキシブチル、アクリル酸エトキシメチル、アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸3−エトキシプロピル、アクリル酸4−エトキシブチル、アクリル酸2−ブトキシエチル、アクリル酸3−ブトキシプロピル、アクリル酸4−ブトキシブチル等のエーテル基含有アクリル酸エステル類、アクリル酸2−グリシジルエチル、アクリル酸3−グリシジルプロピル、アクリル酸4−グリシジルブチル等のグリシジル基含有アクリル酸エステル類、アクリル酸ビニル、アクリル酸アリル、アクリル酸プロパルギル等のエチレン性不飽和基含有アクリル酸エステル類、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、アクリル酸2−メルカプトエチル、アクリル酸2−イソシアナトエチル、アクリル酸モルホロイル等のヘテロ原子含有アクリル酸エステル類、アクリル酸及びアクリル酸プロパン酸エステル、アクリル酸ブタン酸エステル等のカルボキシ基含有アクリル酸エステル類、アクリル酸フェニル、アクリル酸メチルフェニル、アクリル酸4−ブチルフェニル、アクリル酸4−オクチルフェニル、アクリル酸4−ドデシルフェニル、アクリル酸4−オクタデシルフェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸ナフチル等の芳香族含有アクリル酸エステル類、アクリル酸フラニル、アクリル酸ピリジル、アクリル酸チオフェニル、アクリル酸イミダソリル等のヘテロ環含有アクリル酸エステル類や、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸(ポリ)エチレングリコール、メタクリル酸(ポリ)プロピレングリコール、メタクリル酸(ポリ)ブチレングリコール等のメタクリル酸ヒドロキシエステル類、メタクリル酸メトキシメチル、メタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸3−メトキシプロピル、メタクリル酸4−メトキシブチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタクリル酸2−エトキシエチル、メタクリル酸3−エトキシプロピル、メタクリル酸4−エトキシブチル、メタクリル酸2−ブトキシエチル、メタクリル酸3−ブトキシプロピル、メタクリル酸4−ブトキシブチル等のエーテル基含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸2−グリシジルエチル、メタクリル酸3−グリシジルプロピル、メタクリル酸4−グリシジルブチル等のグリシジル基含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸ビニル、メタクリル酸アリル、メタクリル酸プロパルギル等のエチレン性不飽和基含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−メルカプトエチル、メタクリル酸2−イソシアナトエチル、メタクリル酸モルホロイル等のヘテロ原子含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸及びメタクリル酸プロパン酸エステル、メタクリル酸ブタン酸エステル等のカルボキシ基含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸メチルフェニル、メタクリル酸4−ブチルフェニル、メタクリル酸4−オクチルフェニル、メタクリル酸、4−ドデシルフェニル、メタクリル酸4−オクタデシルフェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ナフチル等の芳香族含有メタクリル酸エステル類、メタクリル酸フラニル、メタクリル酸ピリジル、メタクリル酸チオフェニル、メタクリル酸イミダソリル等のヘテロ環含有メタクリル酸エステル類や、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−フルオロスチレン、α−クロルスチレン、α−ブロモスチレン、フルオロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、スチレン等の芳香族ビニル化合物や、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、N−ジエチルアクリルアミド、N−ジメチルメタクリルアミド、N−ジエチルメタクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類や、アクリル酸カルシウム、アクリル酸バリウム、アクリル酸鉛、アクリル酸すず、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸バリウム、メタクリル酸鉛、メタクリル酸すず、メタクリル酸亜鉛等の(メタ)アクリル酸金属塩や、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸や、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物などが例示される。
これらは1種単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の実施形態において、各単量体成分を単量体成分全体量を100質量部として(A)成分が10〜90質量部、(B)成分が10〜90質量部、その他単量体が0〜50質量部の配合量で共重合することが好ましい。(A)成分の配合量が10質量部未満であると、樹脂の耐熱性を損なう場合があり、90質量部を超えると樹脂が脆くなり強度不足となる場合がある。(B)成分の配合量が10質量部未満であると、樹脂の透明性を損なう場合があり、90質量部を超えると、樹脂の耐熱性が不足する場合がある。その他単量体については光学用熱可塑性樹脂の透明性や耐熱性、強度を損なわない範囲で加えて共重合することができる。その他単量体の配合量が50質量部を超えると、本発明の特徴である樹脂の自家蛍光を抑制できず、励起光により蛍光を発する場合がある。
本発明の実施形態において、各種単量体を重合して得られる光学用熱可塑性樹脂の分子量については特に制限されるものではないが、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPC)を用いて測定される数平均分子量(ポリスチレン換算)を10,000〜1,000,000の範囲内の値とすることが好ましい。数平均分子量が10,000未満となると共重合体が脆く、機械的強度が低下する場合があり、数平均分子量が1,000,000を超えると共重合体の精密転写性や高温流動性が低下し、射出成形に利用するのが困難となる傾向があるためである。なお、かかる数平均分子量の調整は、分子量調整剤の配合量等を変更することにより、容易に行うことができる。
[添加剤]
本発明の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂は、透明性、耐熱性、強度等の特性を損なわない範囲で、その使用用途に応じて劣化防止、熱的安定性、成型性、加工性を向上させる目的や樹脂を改良する観点からフェノール系、チオエーテル系等の抗酸化剤や、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、フタル酸エステル、トリグリセライド類、フッ素系界面活性剤、高級脂肪酸金属塩等の離型剤や、その他滑剤や、可塑剤や、帯電防止剤や、紫外線吸収剤や、難燃剤や、重金属不活性化剤などを添加するのも好ましい。
本発明の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂の製造方法について、一般的なアクリル酸エステルの共重合体を重合する方法である塊状重合、懸濁重合、溶液重合等の既存の方法をいずれも適用できる。特に、樹脂の透明性、取り扱い易さなどの点から懸濁重合法や塊状重合法を採用することが好ましいが製造環境により、この限りではない。
また、懸濁重合法を採用した場合、重合は水性媒体中で行われるため、懸濁剤及び必要に応じて懸濁助剤を添加して行うのが好ましい。このような懸濁剤としては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子や、リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム等の難溶性無機物質が挙げられる。また、懸濁剤の使用量については特に制限されるものではないが、具体的に、水溶性高分子を使用した場合には、モノマー成分全体量に対して0.03〜5質量%の範囲内の値とするのが好ましく、難溶性無機物質を使用した場合には、モノマー成分全体量に対して0.05〜0.5質量%の範囲内の値とするのが好ましい。また、懸濁剤として難溶性無機物質を使用する場合には、懸濁助剤を使用するのがより好ましい。このような懸濁助剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤が挙げられる。また、懸濁助剤の使用量についても特に制限されるものではないが、モノマー成分全体量に対して0.001〜0.02質量%の範囲内の値とするのが好ましい。
[重合開始剤]
重合を行う際には、ラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。このようなラジカル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート等の有機過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサノン−1−カルボニトリル、アゾジベンゾイル等のアゾ化合物や、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性触媒や、過酸化物あるいは過硫酸塩と還元剤の組み合わせによるレドックス触媒等、通常のラジカル重合に使用できるものはいずれも使用することができる。また、重合開始剤の使用量についても特に制限されるものではないが、具体的に、モノマー成分全体量に対して0.01〜10質量%の範囲内の値とするのが好ましい。この理由は、重合開始剤の使用量が0.01質量%未満となると、反応性が低下したり、あるいは、得られる光学用重合体の分子量が過度に大きくなる場合があるためである。また、重合開始剤の使用量が10質量%を超えると、重合開始剤が残留して、光学特性を低下させる場合があるためである。
[分子量調整剤]
分子量調整剤を添加することにより、分子量を所定範囲内の値に調整することが容易となる。このような分子量調整剤としては、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン等のメルカプタン系化合物、チオグリコール、四塩化炭素、α−メチルスチレンダイマー、キノン系化合物、リン系化合物等の一種単独又は二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、これらの分子量調整剤のうち、特にキノン系化合物及びリン系化合物、例えば、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、ハイドロキノンモノエチルエーテル、t−ブチルカテコール、パラベンゾキノン、2,5−ジフェニルパラベンゾキノン、トリメチルフォスフィン、トリエチルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン、トリメチルフォスファイト、トリエチルフォスファイト、トリフェニルフォスファイトを使用することが好ましい。これらの分子量調整剤を使用することにより、適当な分子量調整効果が得られるとともに、得られる光学用重合体の強度を向上させることができる。
また、分子量調整剤の配合量についても特に制限されるものではないが、例えば、モノマー成分全体量に対して0.001〜1.0質量%の範囲内の値とするのが好ましい。この理由は、かかる配合量が0.001質量%未満となると、得られる光学用共重合体の高温流動性が低下し、射出成形が困難となる場合があるためである。一方、分子量調整剤の配合量が1.0質量%を超えると、耐熱性や曲げ破壊強度が逆に低下する場合があるためである。分子量調整剤の配合量を、モノマー成分全体量に対して、0.002〜0.5質量%の範囲内の値とするのが好ましく、0.005〜0.1質量%の範囲内の値とするのがより好ましい。
[重合条件]
重合条件としては、重合温度を0〜250℃の範囲内の値とするのが好ましい。この理由は、重合温度が0℃未満となると、反応性が著しく低下し、重合時間が長くなる場合があるためであり、一方、重合温度が250℃を超えると、反応を制御することが困難となる場合があるためである。以上の観点から重合温度を30〜200℃の範囲内の値とするのが好ましく、40〜150℃の範囲内の値とするのがより好ましい。また、重合時間については、重合温度に依存しており、重合温度を0〜250℃の範囲内の値とした場合、1〜48時間の範囲内とするのが好ましく、2〜24時間の範囲内とするのがより好ましい。
本発明の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂を用いて得られる光学用部品に関して述べる。
[光学用部品]
本発明の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂(重合体)は、例えば、LED用封止材、LED用導光材、LED用拡散材、LED受光部品、LED投射レンズ、液晶プロジェクタ用投射レンズ、光ディスク用レーザーピックアップレンズ、光磁気ディスク用レーザーピックアップレンズ、レーザー用導光材、レーザー用拡散材、レーザーディスプレイ用導光材、光ディスク、光磁気ディスク、液晶セル基板、導光板、光拡散シート、プロジェクタ用スクリーン、プロジェクタ用導光材、プリズム、蛍光測定用樹脂基板、蛍光測定用導光材、光通信用導光材、光通信用受光材、光ファイバー、光電変換コネクタ、光導波路、等の光学用部品用途に使用することができる。また、光学用熱可塑性樹脂は、400〜800nmの範囲内においても優れた透明性が得られるため、かかる範囲波長のレーザー光及び/又はLEDを使用するレーザーディスプレイ、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ用途の導光部品に好適であり、低い自家蛍光性を有することから蛍光測定用基板、蛍光測定用導光材、蛍光測定用受光部品等の蛍光測定用途に好適である。また、上記蛍光測定装置を用いる例として非特許文献1に記載のような歯ブラシ等蛍光測定を用いる用途に最適である。
[光学部品の製造方法]
本発明の光学用熱可塑性樹脂から光学用部品を製造する方法には、特に制限はないが、例えば、射出成形法、圧縮成形法、マイクロモールド法、フローティングモールド法、ローリンクス法等の公知の成形法を採用される。特に、射出成形法を用いることにより、光学用熱可塑性樹脂であれば金型から外れる際に割れ、破損等のトラブルが生じることなく、迅速かつ大量に光学用部品を製造することができるので好ましい。また、光学用熱可塑性樹脂から得られる光学用部品は、所定形状に成形後に、MgF、SiOなどの無機化合物を真空蒸着したり、スパッタリング法、イオンプレーティング法などによって、アルミニウム金属等を積層することも好ましい。このように無機材料を被覆することによって、耐湿性、光学特性、耐薬品性、耐磨耗性、電気特性等をより向上させることができる。更に、光学用熱可塑性樹脂から得られる光学用部品表面にシランカップリング剤等の有機シリコン化合物、ビニルモノマー、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの有機材料を被覆することも好ましい。このように有機材料を被覆することによって、耐湿性、光学特性、耐薬品性、耐磨耗性、曇り止めなどをより向上させることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの記載により本発明を制限するものではない。
[光学用熱可塑性樹脂の調整]
下記表1に記載の配合量でサンプル瓶にモノマー及び開始剤を所定の分量秤量し、自転公転ミキサーで1〜2分攪拌して樹脂溶液を得た。
塩化ビニル板(厚み1mm)をスライドガラス(松浪硝子工業株式会社製S9213,縦72mm×横56mm×厚み1.6mm)のサイズに切り取り、縦55mm×横40mmにくり抜き、更に、一部を樹脂溶液注入用に切り取ってスライドガラスに挟んで周囲をポリイミドテープで封止した。更に周囲を金属製クリップで固定して、シリンジを用いて樹脂溶液を注入した。樹脂溶液を注入したものを60℃;4h、更に90℃;2hの条件でウォータバスにつけて加温し重合反応させ光学用熱可塑性樹脂とした。反応後のサンプルをスライドガラスから取り出し、縦20mm×横20mmのサイズに切り出して評価用サンプルを得た。
[蛍光強度の評価]
得られた評価用サンプルを、分光蛍光光度計(株式会社日立ハイテクサイエンス製、F−7000)を用いて励起光蛍光スペクトルを得た。励起光の影響を抑制するため、受光器側に515nmのロングパスフィルタを設置し、サンプル固定用の治具を取り外してサンプルを金属製クリップで固定して蛍光強度を測定した。なお、得られた蛍光スペクトルのうち波長600〜650nmの値を積分した値で蛍光強度を評価した。その測定結果を表1、2にまとめて示した。
Figure 2020132775
[表1の説明]
1) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの600〜650nmの積分値
2) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの最大蛍光強度
3) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの最大蛍光強度となる波長
MMA :メタクリル酸メチル,富士フイルム和光純薬株式会社製
tBMA :メタクリル酸t−ブチル,富士フイルム和光純薬株式会社製
TCDMA :メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル,日立
化成株式会社製 製品名「FA−513MS」
IBMA :メタクリル酸イソボルニル,富士フイルム和光純薬株式会社製
PEMA :メタクリル酸フェノキシエチル,日立化成株式会社製
製品名「FA−310M」
BzM :メタクリル酸ベンジル,富士フイルム和光純薬株式会社製
LPO :ジラウロイルパーオキシド,日油株式会社製 製品名「パーロイルL」
Figure 2020132775
[表2の説明]
1) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの600〜650nmの積分値
2) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの最大蛍光強度
3) 励起光405nmの時の蛍光スペクトルの最大蛍光強度となる波長
PMMA :アクリル板,旭化成株式会社製
PC :ポリカーボネート板,株式会社光製
PS :ポリスチレン板,株式会社光製
PP :ポリプロピレン板,株式会社光製
各樹脂材料の評価用サンプルのサイズ:縦20mm×横20mm×厚み1mm
表1及び表2より600〜650nmの蛍光強度の積算値が実施例1〜6において一般的な光学用プラスチックとして用いられている比較例1〜4よりも優れていることが分かる。特に実施例3が優れている。また、最大蛍光強度となる波長は530nm程であり、最大蛍光強度が実施例1、実施例3、実施例6において一般的な光学用プラスチックとして用いられている比較例1〜4と比べて小さいことが分かる。
本発明の光学用熱可塑性樹脂は蛍光強度が小さく、したがって、特に蛍光測定用基板、蛍光測定用導光材等に好適である。

Claims (8)

  1. 少なくとも下記単量体成分(A)を含有してなる組成物を重合して得られる低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
    (A)炭化水素からなる脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステル。
  2. 前記組成物が、下記単量体成分(B)を含有し、該組成物を共重合して得られる請求項1に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
    (B)エステル部がメチル、エチル又は炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル。
  3. 前記単量体成分の総量を100質量部とした時に、単量体成分(A)が10〜90質量部、単量体成分(B)が10〜90質量部を含有し共重合して得られる請求項2に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
  4. 前記単量体成分(A)のエステル部が、2つ以上の脂環構造を縮環した構造を有する(メタ)アクリル酸エステルである請求項1〜3のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
  5. 前記単量体成分(B)のエステル部が、炭素数3〜22の脂肪族炭化水素基であり、1つ以上の分岐構造を有する(メタ)アクリル酸エステルである請求項2〜4のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
  6. 前記単量体成分(B)のエステル部が、t−ブチル基又はネオペンチル基を有する(メタ)アクリル酸エステルである請求項2〜5のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
  7. 前記光学用熱可塑性樹脂の数平均分子量が、10,000〜1,000,000である請求項1〜6のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂。
  8. 前記請求項1〜7のいずれか一項に記載の低蛍光強度の光学用熱可塑性樹脂からなる光学用部品。
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