JP2020132090A - 空気供給システム及び空気供給システムの制御方法 - Google Patents

空気供給システム及び空気供給システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能な空気供給システム及び空気供給システムの制御方法を提供する。【解決手段】空気供給システム10は、圧縮空気を送出するコンプレッサ4と圧縮乾燥空気を貯留するエアタンク30との間に設けられ水分を捕捉する乾燥剤を含むフィルタ17を有する空気乾燥回路11と、空気乾燥回路11を制御するECU80とを備える。ECU80は、コンプレッサ4が駆動して圧縮空気がフィルタ17に送出されてエアタンク30に供給される供給動作を備え、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、第3圧力センサ55から取得した圧力値のうち最小の圧力値が供給動作を行うカットイン圧に到達したときに供給動作を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気供給システム及び空気供給システムの制御方法に関する。
トラック、バス、建機等の車両においては、コンプレッサから送られる圧縮空気を利用して、ブレーキシステムやサスペンションシステム等の空気圧システムが制御されている。この圧縮空気には、大気中に含まれる水分やコンプレッサ内を潤滑する油分等の液状の不純物が含まれている。水分や油分を多く含む圧縮空気が空気圧システム内に入ると、錆の発生やゴム部材の膨潤等を招き、作動不良の原因となる可能性がある。このため、コンプレッサの下流には、圧縮空気中の水分や油分等の不純物を除去する圧縮空気乾燥装置が設けられている。
圧縮空気乾燥装置は、乾燥剤や各種バルブを備えている。圧縮空気乾燥装置は、水分等を除去するロード運転(除湿動作)を行う。除湿動作によって生成された圧縮乾燥空気は、貯留部に貯留される。また、圧縮空気乾燥装置は、圧縮乾燥空気の通過量に応じて清浄機能が低下する。このため、圧縮空気乾燥装置は、乾燥剤に吸着させた油水分を取り除き、取り除いた油水分をドレンとして放出するアンロード運転(再生動作)を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−201323号公報
ところで、圧縮空気乾燥装置は、貯留部の圧力に基づいて除湿動作と再生動作とを切り替えているが、複数の圧力センサを配置した空気圧システムにおいては異なる圧力値を検出するおそれがある。そこで、複数の検出圧力を用いた最適な制御が求められている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能な空気供給システム及び空気供給システムの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決する空気供給システムは、圧縮空気を送出するコンプレッサと圧縮乾燥空気を貯留するエアタンクとの間に設けられ水分を捕捉する乾燥剤を含むフィルタを有する空気乾燥回路と、前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記コンプレッサが駆動して前記圧縮空気が前記フィルタに送出されて前記エアタンクに供給される供給動作を備え、複数の圧力センサから取得した圧力値のうち最小の圧力値が前記供給動作を行うカットイン圧に到達したときに前記供給動作を実行する。
供給動作を行うカットイン圧は、エアタンクの圧縮乾燥空気が少なくなっていることを示すものである。そこで、上記構成によれば、複数の圧力センサから取得した圧力値のうち最小の圧力値で制御する。このため、複数の圧力値のうち高い圧力値を用いるよりも早く供給動作を開始することができ、エアタンクに圧縮乾燥空気を早めに供給開始することができる。よって、複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能である。
上記空気供給システムについて、前記制御装置は、前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生動作を備え、前記最小の圧力値が前記再生動作を行うカットアウト圧に到達したときに前記再生動作を実行することが好ましい。
再生動作を行うカットアウト圧は、エアタンクの圧縮乾燥空気が多くなっていることを示すものである。そこで、上記構成によれば、複数の圧力センサから取得した圧力値のうち最小の圧力値で制御する。このため、複数の圧力値のうち高い圧力値を用いるよりも遅く再生動作を開始することができ、言い換えれば供給時間を長く確保することができる。よって、複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能である。
上記空気供給システムについて、前記制御装置は、前記最小の圧力値が前記カットアウト圧に到達し且つ前記圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たさないときに前記再生動作を実行することが好ましい。
圧縮乾燥空気の供給と消費とが行われてカットアウト圧に到達せずに圧縮乾燥空気の供給が継続されると、フィルタによる乾燥能力が低下する。そこで、上記構成によれば、カットアウト圧に到達せず、圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たさないときに再生動作を実行することで乾燥剤を再生させて圧縮乾燥空気の乾燥状態を維持することができる。
上記空気供給システムについて、前記制御装置は、前記空気乾燥回路の前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに前記逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を前記排出口から排出するパージ動作を備え、前記最小の圧力値が前記カットアウト圧に到達し且つ前記圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たすときに前記パージ動作を実行することが好ましい。
上記構成によれば、圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たすときはエアタンクの圧縮乾燥空気をフィルタに逆方向に通過させる再生動作ではなく、空気乾燥回路の圧縮乾燥空気をフィルタに逆方向に通過させるパージ動作を行う。このため、エアタンクの圧縮乾燥空気の消費を抑制することができる。
上記空気供給システムについて、前記空気乾燥回路に接続された分岐路と排出口とを連通する排出弁と、前記フィルタから前記エアタンクに向かう順方向の流れと前記エアタンクから前記フィルタに向かう逆方向の流れとを切り替える再生制御弁とを備え、前記制御装置は、前記排出弁及び前記再生制御弁を制御することが好ましい。上記構成によれば、排出弁と再生制御弁とを制御装置が制御することで、供給動作及び再生動作を行うことができる。
上記課題を解決する空気供給システムの制御方法は、圧縮空気を送出するコンプレッサと圧縮乾燥空気を貯留するエアタンクとの間に設けられ水分を捕捉する乾燥剤を含むフィルタを有する空気乾燥回路と、前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給システムの制御方法であって、前記制御装置が、前記コンプレッサが駆動して前記圧縮空気が前記フィルタに送出されて前記エアタンクに供給される供給動作時に、前記エアタンクに貯留された前記圧縮乾燥空気の乾燥状態を水分量から判定して、前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生動作を実行するか否かを決定する。
上記方法によれば、供給動作時に、圧縮乾燥空気の乾燥状態を水分量から判定して再生動作を実行するか否かを決定する。このため、供給動作が実行されて乾燥剤の再生が不足しているときに再生動作が実行される。よって、圧縮乾燥空気の乾燥状態を維持することができる。
本発明によれば、圧縮空気の乾燥を圧力によって的確に制御することができる。
空気供給システムの一実施形態の概略構成を示す構成図。 同実施形態の空気乾燥回路の動作モードを示す図であって、(a)は第1動作モード及び第7動作モードを示す図、(b)は第2動作モードを示す図、(c)は第3動作モード及び第8動作モードを示す図、(d)は第4動作モードを示す図、(e)は第5動作モードを示す図、(f)は第6動作モードを示す図。 同実施形態の空気乾燥回路の動作の遷移を示す遷移図。 同実施形態の空気乾燥回路の第1動作モードからの遷移を示すフローチャート。 同実施形態の空気乾燥回路の第2動作モード及び第3動作モードからの遷移を示すフローチャート。 同実施形態の空気乾燥回路の第5動作モードからの遷移を示すフローチャート。 同実施形態の空気乾燥回路の第7動作モードからの遷移を示すフローチャート。 同実施形態の空気乾燥回路の第8動作モードからの遷移を示すフローチャート。
図1〜図8を参照して、空気供給システムの一実施形態について説明する。空気供給システムは、トラック、バス、建機等の車両に搭載されている。空気供給システムにより供給された圧縮乾燥空気は、車両に搭載されたブレーキシステム等の空圧機器に用いられる。
<空気供給システム10の構成>
図1を参照して空気供給システム10の構成について説明する。空気供給システム10は、コンプレッサ4と、空気乾燥回路11と、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)80とを備える。
空気供給システム10は、ECU80に複数の配線E61〜E66が接続されている。ECU80は、演算部、通信インターフェース部、揮発性記憶部、不揮発性記憶部を備えている。演算部は、コンピュータプロセッサであって、不揮発性記憶部(記憶媒体)に記憶された空気供給プログラムにしたがって、空気乾燥回路11を制御する。演算部は、自身が実行する処理の少なくとも一部を、ASIC等の回路(circuitry)により実現してもよい。空気供給プログラムは、一つのコンピュータプロセッサによって実行されてもよいし、複数のコンピュータプロセッサによって実行されてもよい。また、ECU80は、空気乾燥回路11の動作の結果を記憶する記憶部80Aを備える。記憶部80Aは、不揮発性記憶部又は揮発性記憶部であり、上記制御プログラムが記憶された記憶部と同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
ECU80は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して、例えばエンジンECU、ブレーキECU等、車両に搭載された他のECU(図示略)に接続されている。ECU80は、それらのECUから、車両状態を示す情報を取得する。車両状態を示す情報は、例えば、イグニッションスイッチのオフ情報、車速、エンジンの駆動情報等が含まれる。
コンプレッサ4は、ECU80の指令値に基づいて、空気を圧縮して送出する稼働状態(負荷運転)と、空気の圧縮を行わない非稼働状態(空運転)とが切り替えられる。コンプレッサ4は、エンジン等の回転駆動源から伝達された動力で稼働する。
空気乾燥回路11は、いわゆる、エアドライヤである。空気乾燥回路11は、ECU80に接続され、負荷運転中のコンプレッサ4から送られた圧縮空気に含まれる水分等を除去する。空気乾燥回路11は、乾燥させた圧縮空気(以下、圧縮乾燥空気)を供給回路12へ送出する。供給回路12に供給された圧縮乾燥空気は、エアタンク30に貯留される。なお、供給回路12は、第1供給回路12Aと第2供給回路12Bとに分岐している。第1供給回路12Aにはフロントブレーキ用の第1エアタンク30Aが接続され、第2供給回路12Bにはリアブレーキ用の第2エアタンク30Bが接続されている。
エアタンク30に貯留された圧縮乾燥空気は、車両に搭載されたブレーキシステム等の空圧機器に供給される。例えば、車両が降坂路や市街地を走行する状況等、ブレーキが作動される頻度が高い場合には、エアタンク30に貯留された圧縮乾燥空気の消費量が多くなる。逆に、ブレーキが作動される頻度が低い場合には、エアタンク30に貯留された圧縮乾燥空気の消費量が少なくなる。
空気乾燥回路11は、メンテナンス用ポートP12を有している。メンテナンス用ポートP12は、メンテナンスの際に空気乾燥回路11に空気を供給するためのポートである。
<空気乾燥回路11の構成>
空気乾燥回路11は、ケース等の内部11A(図2参照)にフィルタ17を備えている。フィルタ17は、コンプレッサ4と供給回路12とを接続する空気供給通路18の途中に設けられている。なお、フィルタ17は、乾燥剤を含む。また、フィルタ17は、乾燥剤とは別に、油分を捕捉する油分捕捉部を含んでいてもよい。油分捕捉部は、ウレタンフォーム等の発泡体、多数の通気孔を有する金属材、ガラス繊維フィルタ等、空気を通過させながら油分を捕捉可能なものであればよい。
フィルタ17は、コンプレッサ4から送出された圧縮空気を乾燥剤に通過させることによって、圧縮空気に含まれる水分を除去して乾燥させる。また、乾燥剤又は油分捕捉部は、空気に含まれる油分を捕捉して清浄化する。フィルタ17を通過した空気は、フィルタ17からみて下流側への空気の流れのみを許容する逆止弁としての下流チェックバルブ19を介して供給回路12側へ供給される。つまり、下流チェックバルブ19は、フィルタ17側を上流、供給回路12側を下流としたとき、上流から下流への空気の流れのみを許容する。なお、下流チェックバルブ19は、所定の開弁圧(封止圧)を有していることから、圧縮空気が流れるとき、上流の圧力は下流の圧力よりも開弁圧だけ高くなる。
また、フィルタ17の下流には、下流チェックバルブ19を迂回する迂回路としてのバイパス流路20が下流チェックバルブ19に並列して設けられている。バイパス流路20には、再生制御弁21が接続されている。
再生制御弁21は、ECU80から配線E64を介しての電源の入り切り(駆動/非駆動)で動作が切り換わる電磁弁である。再生制御弁21は、電源が切れた状態で閉弁してバイパス流路20を封止し、電源が入った状態で開弁してバイパス流路20を連通させる。ECU80は、例えば、エアタンク30内の空気圧の値を受けて、空気圧の値が所定の範囲を越えたとき再生制御弁21を動作させる。
バイパス流路20のうち、再生制御弁21とフィルタ17との間には、オリフィス22が設けられている。再生制御弁21が通電されると、供給回路12側の圧縮乾燥空気が、バイパス流路20を介してオリフィス22によって流量を規制された状態でフィルタ17に送られる。フィルタ17に送られた圧縮乾燥空気は、フィルタ17の下流側から上流側に向けてフィルタ17を逆流して通過する。このような処理は、フィルタ17を再生させる動作であり、ドライヤの再生動作という。このときフィルタ17に送られる圧縮乾燥空気は、空気供給通路18からフィルタ17等を通過して供給回路12に供給された乾燥及び清浄化された空気であるため、フィルタ17等に捕捉された水分及び油分をフィルタ17から除去させる。ECU80は、通常の制御において、エアタンク30内の圧力が上限値(カットアウト圧)に到達すると、再生制御弁21を開弁する。一方、エアタンク30内の圧力が下限値(カットイン圧)に到達すると、開弁した再生制御弁21を閉弁する。
コンプレッサ4とフィルタ17との間には、ドレン排出弁25に接続される分岐通路16が設けられている。分岐通路16の末端にはドレン排出口27が設けられている。
フィルタ17から除去された水分及び油分を含むドレンは、圧縮空気とともにドレン排出弁25に送られる。ドレン排出弁25は、空気圧で駆動する空気圧駆動式の弁であって、空気供給通路18の分岐通路16において、フィルタ17とドレン排出口27との間に設けられている。ドレン排出弁25は、閉弁位置及び開弁位置の間で位置を変更する2ポート2位置弁である。ドレン排出弁25は、開弁位置でドレンをドレン排出口27へ送る。ドレン排出口27から排出されたドレンは、図示しないオイルセパレータによって回収されてもよい。なお、ドレンがフィルタ17を逆方向に通過した流体に相当する。
ドレン排出弁25は、ガバナ26Aによって制御される。ガバナ26Aは、ECU80から配線E63を介して電源の入り切り(駆動/非駆動)が操作されて動作が切り換わる電磁弁である。ガバナ26Aは、電源が入れられると、ドレン排出弁25に空気圧信号を入力することで、ドレン排出弁25を開弁させる。また、ガバナ26Aは、電源が切られると、ドレン排出弁25に空気圧信号を入力せずに大気圧とすることで、ドレン排出弁25を閉弁させる。
ドレン排出弁25は、ガバナ26Aから空気圧信号が入力されていない状態で閉弁位置に維持され、ガバナ26Aから空気圧信号が入力されると開弁位置となる。また、ドレン排出弁25のコンプレッサ4側の入力ポートが上限値を超えて高圧になった場合、ドレン排出弁25が強制的に開弁位置に切り替えられる。
コンプレッサ4とフィルタ17との間であって、かつ、コンプレッサ4と分岐通路16の間には上流チェックバルブ15が設けられている。上流チェックバルブ15は、コンプレッサ4側を上流、フィルタ17側を下流としたとき、上流から下流への空気の流れのみを許容する。上流チェックバルブ15は、所定の開弁圧(封止圧)を有していることから、圧縮空気が流れるとき、上流の圧力は下流の圧力よりも開弁圧だけ高くなる。なお、上流チェックバルブ15の上流には、コンプレッサ4の出口のリード弁が設けられており、同下流には、分岐通路16やフィルタ17が設けられている。
<コンプレッサ4>
コンプレッサ4は、アンロード制御弁26Bによって制御される。アンロード制御弁26Bは、電磁弁であって、ECU80から配線E62を介して電源が入り切り(駆動/非駆動)操作されることに応じて作動する。アンロード制御弁26Bは、電源が切られると、開放位置になって、コンプレッサ4との間の流路を大気開放する。また、アンロード制御弁26Bは、電源が入れられると、供給位置になって、コンプレッサ4に圧縮空気からなる空気圧信号を送る。
コンプレッサ4は、アンロード制御弁26Bから空気圧信号が入力されると、非稼働状態(空運転)となる。例えば、供給回路12の圧力がカットアウト圧に到達したとき、圧縮乾燥空気の供給が不要である。アンロード制御弁26Bは、供給回路12側の圧力がカットアウト圧に到達し、ECU80から電源が入れられる(駆動される)と供給位置になる。これにより、アンロード制御弁26Bから、コンプレッサ4に空気圧信号が供給され、コンプレッサ4が非稼働状態になる。
<センサ>
コンプレッサ4と上流チェックバルブ15との間には、圧力センサ50が設けられている。圧力センサ50は、接続された空気供給通路18の空気圧を測定して、測定した結果を配線E61を介してECU80に伝達する。
下流チェックバルブ19と供給回路12との間には、湿度センサ51及び温度センサ52が設けられている。湿度センサ51は、フィルタ17の下流の圧縮乾燥空気の湿度を測定して、測定した結果を配線E65を介してECU80に出力する。温度センサ52は、フィルタ17の下流の圧縮乾燥空気の温度を測定して、測定した結果を配線E66を介してECU80に出力する。ECU80は、入力された圧縮乾燥空気の湿度及び温度に基づいて圧縮乾燥空気の乾燥状態を判定する。
ECU80は、エアタンク30への圧縮乾燥空気の供給時の湿度及び温度から供給空気含有水分量を算出するとともに、エアタンク30から圧縮乾燥空気を逆流させる再生時の湿度及び温度からタンク空気含有水分基準量を算出する。タンク空気含有水分量は、式(1)で求められる。なお、供給空気含有水分量は、供給時にエアタンク30に送入される水分量であって、湿度と温度と、供給サイクル間の供給空気量とから算出可能である。タンク空気含有水分基準量は、水分量の更新時にエアタンク30内に存在する水分量であって、再生時の湿度及び温度又はタンク空気含有水分量から算出可能である。消費空気含有水分量は、消費によりエアタンク30から送出される水分量であって、タンク空気含有水分量と消費サイクル間の消費空気量とから算出可能である。
(タンク空気含有水分量)=(タンク空気含有水分基準量)+(タンク空気含有水分変化量)…(1)
(タンク空気含有水分変化量)=(供給空気含有水分量)−(消費空気含有水分量)
さらに下流チェックバルブ19と供給回路12との間には、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が設けられている。第1圧力センサ53は、供給回路12の分岐していない部分の空気圧を検出可能に設けられ、配線E67を介してECU80に接続されている。第2圧力センサ54は、分岐した第1供給回路12Aの空気圧を検出可能に設けられ、配線E68を介してECU80に接続されている。第3圧力センサ55は、分岐した第2供給回路12Bの空気圧を検出可能に設けられ、配線E69を介してECU80に接続されている。第2圧力センサ54の検出結果は第1エアタンク30A内の圧力として用いることができ、第3圧力センサ55の検出結果は第2エアタンク30B内の圧力として用いることができる。
ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得して、取得した圧力値のうち最小の圧力値を用いて空気乾燥回路11の制御を行う。
<空気乾燥回路11の動作説明>
図2に示すように、空気乾燥回路11が有する動作モードには、第1動作モード〜第8動作モードの8つの動作モードが含まれる。
(第1動作モード)
図2(a)に示すように、第1動作モードは、通常の除湿(ロード)を行う「供給」動作を行うモードである。この第1動作モードでは、再生制御弁21、ガバナ26A、及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ閉弁する(図において「CLOSE」と記載)モードである。このとき、再生制御弁21、ガバナ26A、及びアンロード制御弁26Bはそれぞれ、電源が供給されない。また、ガバナ26A及びアンロード制御弁26Bはそれらの下流に接続されるコンプレッサ4のポート及びドレン排出弁25のポートをそれぞれ大気開放する。第1動作モードは、コンプレッサ4から圧縮空気が供給されているとき(図において「ON」と記載)、フィルタ17で水分等を除去し、供給回路12に圧縮空気を供給する。
(第2動作モード)
図2(b)に示すように、第2動作モードは、空気乾燥回路11内の圧縮乾燥空気をフィルタ17に通過させてフィルタ17を浄化させる「パージ」動作を行うモードである。この第2動作モードでは、再生制御弁21を閉弁し、ガバナ26A及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ開弁する(図において「OPEN」と記載)。このとき、ガバナ26A及びアンロード制御弁26Bはそれぞれ、電源が供給されるとともに、それらの下流に接続されるコンプレッサ4のポート及びドレン排出弁25のポートをそれぞれ上流側(供給回路12側)に接続する。これにより、コンプレッサ4が非稼働状態とされ(図において「OFF」と記載)、ドレン排出弁25が開弁される。その結果、下流チェックバルブ19とフィルタ17との間の圧縮乾燥空気がフィルタ17内を第1動作モード(供給)の空気の流れとは逆方向に流れ(逆流)、フィルタ17によって捕捉された水分等がドレンとしてドレン排出口27から排出される。また、フィルタ17や空気供給通路18の空気圧を大気圧にする。
(第3動作モード)
図2(c)に示すように、第3動作モードは、フィルタ17を再生させる「再生」動作を行うモードである。この第3動作モードでは、再生制御弁21、ガバナ26A、及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ開弁する。このとき、再生制御弁21にも電源が供給される。第3動作モードは、コンプレッサ4を非稼働状態とさせるとともに、供給回路12又はエアタンク30に貯留された圧縮乾燥空気をフィルタ17に逆流させて、ドレン排出口27から排出させることでフィルタ17に捕捉された水分等を除去する。第2動作モード及び第3動作モードは、いずれもフィルタ17を浄化させるモードであるが、第3動作モードは、少なくとも再生制御弁21を開弁する点で第2動作モードと異なる。これにより、第3動作モードでは、エアタンク30内の圧縮乾燥空気を、供給回路12及びバイパス流路20を介して、フィルタ17に通過させることができるため、フィルタ17が浄化される効果がより高い。また、第3動作モードでも、フィルタ17や空気供給通路18の空気圧が大気圧とされる。
(第4動作モード)
図2(d)に示すように、第4動作モードは、コンプレッサ4を稼働させながらコンプレッサ4から供給された圧縮空気を排出する「オイルカット」動作を行うモードである。コンプレッサ4は、非稼働状態である場合に圧縮室に油分が溜まることがある。圧縮室内に油分が溜まった状態でコンプレッサ4が稼働状態に切り替えられると、圧縮室から送られる圧縮空気に含まれる油分量が多くなることがある。オイルカット動作は、フィルタ17への負荷を軽減するために、この油分過多な圧縮空気を、ドレン排出弁25を介して排出する目的で実行される。この第4動作モードでは、再生制御弁21及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ閉弁させるとともに、ガバナ26Aを一定期間開弁させた後に閉弁させる。第4動作モードは、コンプレッサ4が稼働状態であるとき、一定期間、コンプレッサ4の供給する圧縮空気をドレン排出口27から排出させる。したがって、コンプレッサ4が非稼働状態から稼働状態に切り替えられた直後にフィルタ17の水分捕捉量及び油分捕捉量が増大することを抑制することができる。稼働状態でエンジン回転数が大きくなるときやエンジンの高負荷時等にコンプレッサ4からのオイルが増加する際には、オイルカット動作を行うこともできる。
(第5動作モード)
図2(e)に示すように、第5動作モードは、パージ無しでコンプレッサ4を停止させる「パージレス供給停止」動作を行うモードである。この第5動作モードでは、再生制御弁21及びガバナ26Aをそれぞれ閉弁させるとともに、アンロード制御弁26Bを開弁させる。第5動作モードは、コンプレッサ4が非稼働状態であるとき、空気供給通路18やフィルタ17の乾燥剤中に残留する圧縮空気又は圧縮乾燥空気をドレン排出口27から排出させないことで空気圧を維持させる。
(第6動作モード)
図2(f)に示すように、第6動作モードは、与圧処理を行う「コンプレッサアシスト」動作を行うモードである。この第6動作モードでは、再生制御弁21及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ開弁させるとともに、ガバナ26Aを閉弁させる。第6動作モードは、コンプレッサ4が非稼働状態であるとき、空気供給通路18やフィルタ17の乾燥剤中に供給回路12の圧縮空気を供給(逆流)することで大気圧よりも高い圧力にして、上流チェックバルブ15の背圧(空気圧)を大気圧よりも高い圧力に維持させる。よって、シリンダ内の負圧の発生を抑制させて、空運転しているコンプレッサ4の運転負荷の軽減を図ることができる。具体的には、コンプレッサ4が空運転しているとき、ドレン排出弁25を封止して、コンプレッサ4の供給した圧縮空気でフィルタ17の乾燥剤中や空気供給通路18内の空気圧を大気圧より高い圧力に維持させる。
(第7動作モード)
図2(a)に示すように、第7動作モードは、エンジンが無負荷状態でコンプレッサ4が駆動する回生時に除湿(ロード)を行う「回生供給」動作を行うモードである。この第7動作モードでは、第1動作モードと同様に、再生制御弁21、ガバナ26A、及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ閉弁する(図において「CLOSE」と記載)モードである。
(第8動作モード)
図2(c)に示すように、第8動作モードは、フィルタ17を強制的に再生させる「強制再生」動作を行うモードである。この第8動作モードでは、第3動作モードと同様に、再生制御弁21、ガバナ26A、及びアンロード制御弁26Bをそれぞれ開弁する。
(動作モードの遷移)
図3に示すように、空気乾燥回路11が有する8つの動作モードは、ECU80による各判定に基づいて変更される。
図4〜図8を参照して、各動作モードからの遷移を説明する。
ECU80は、コンプレッサ4の出力する圧縮空気を供給回路12に供給する供給工程を行う。供給工程は、例えばエンジンが駆動されたとき等の条件で開始される。供給工程では、空気乾燥回路11が供給(第1動作)モードM1である。
図4に示すように、供給(第1動作)モードM1では、ECU80は、供給回路12の圧力がカットアウト圧よりも高いか否かを判定する(ステップS11)。すなわち、ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得し、最小の圧力値がカットアウト圧に到達したか否かを判定する。
そして、ECU80は、供給回路12の圧力がカットアウト圧に到達したと判定すると(ステップS11:YES)、エアタンク30の水分量が多いか否かを判定する(ステップS12)。すなわち、ECU80は、エアタンク30の水分量が所定値以上とフィルタ17の乾燥剤を再生させる必要があるため、エアタンク30の水分量を判定する。
そして、ECU80は、エアタンク30の水分量が所定値以上と判定すると(ステップS12:YES)、エアタンク30に貯留された圧縮乾燥空気をフィルタ17に通過させてフィルタ17の乾燥剤を再生させる再生(第3動作)モードM3に移行する。
また、ECU80は、エアタンク30の水分量が所定値未満と判定すると(ステップS12:NO)、下流チェックバルブ19とフィルタ17との間の圧縮乾燥空気をフィルタ17に通過させて、フィルタ17に捕捉された水分等がドレンとしてドレン排出口27から排出されるパージ(第2動作)モードM2に移行する。
一方、ECU80は、供給回路12の圧力がカットアウト圧に到達していないと判定すると(ステップS11:NO)、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS13)。すなわち、ECU80は、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件として、所定時間の経過、オイルカットが規定回数未満の実施、及びコンプレッサ4の稼働率が低い、の全てが成立しているか否かを判定する。そして、ECU80は、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件が成立していないと判定すると(ステップS13:NO)、ステップS11に移行する。
一方、ECU80は、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件が成立していると判定すると(ステップS13:YES)、コンプレッサ4を稼働させながらコンプレッサ4から供給された圧縮空気を排出するオイルカット(第4動作)モードM4に移行する。
オイルカット(第4動作)モードM4では、ECU80は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS14)。すなわち、ECU80は、オイルカット(第4動作)モードM4を所定時間行う。そして、ECU80は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS14:YES)、供給(第1動作)モードM1に移行する。
図5に示すように、パージ(第2動作)モードM2及び再生(第3動作)モードM3では、ECU80は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、ECU80は、パージ(第2動作)モードM2及び再生(第3動作)モードM3を所定時間行う。
そして、ECU80は、所定時間が経過していないと判定すると(ステップS21:NO)、供給回路12の圧力がカットイン圧よりも低いか否かを判定する(ステップS24)。すなわち、ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得し、最小の圧力値がカットイン圧に到達したか否かを判定する。
そして、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達したと判定すると(ステップS24:YES)、圧縮乾燥空気が足りていないため、供給(第1動作)モードM1に移行する。一方、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達していないと判定すると(ステップS24:NO)、ステップS21に移行する。
一方、ECU80は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS21:YES)、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を有効としているか否かを判定する(ステップS22)。
そして、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を無効としていると判定すると(ステップS22:NO)、パージ無しでコンプレッサ4を停止させるパージレス供給停止(第5動作)モードM5に移行する。
また、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を有効としていると判定すると(ステップS22:YES)、与圧処理を行うコンプレッサアシスト(第6動作)モードM6に移行する。
コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6では、ECU80は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS23)。すなわち、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6を所定時間行う。そして、ECU80は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS23:YES)、パージレス供給停止(第5動作)モードM5に移行する。
図6に示すように、パージレス供給停止(第5動作)モードM5では、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧よりも低いか否かを判定する(ステップS31)。すなわち、ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得し、最小の圧力値がカットイン圧に到達したか否かを判定する。
そして、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達したと判定すると(ステップS31:YES)、圧縮乾燥空気が足りていないため、供給(第1動作)モードM1に移行する。
一方、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達していないと判定すると(ステップS31:NO)、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件が成立しているか否か判定する(ステップS32)。すなわち、ECU80は、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件として、車両が走行中である、燃料消費なし、及び供給回路12の圧力が閾値未満、の全てが成立しているか否かを判定する。そして、ECU80は、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件が成立していないと判定すると(ステップS32:NO)、ステップS31に移行する。
一方、ECU80は、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件が成立していると判定すると(ステップS32:YES)、回生時に除湿(ロード)を行う回生供給(第7動作)モードM7に移行する。
図7に示すように、回生供給(第7動作)モードM7では、ECU80は、パージレス供給停止(第5動作)モードM5への移行条件が成立しているか否か判定する(ステップS41)。すなわち、ECU80は、パージレス供給停止(第5動作)モードM5への移行条件として、供給回路12の圧力がカットアウト圧よりも高い、所定時間が経過した、エンジンの燃料消費が多い、の少なくとも一つが成立しているか否かを判定する。そして、ECU80は、パージレス供給停止(第5動作)モードM5への移行条件が成立していると判定すると(ステップS41:YES)、パージレス供給停止(第5動作)モードM5に移行する。
一方、ECU80は、パージレス供給停止(第5動作)モードM5への移行条件が成立していないと判定すると(ステップS41:NO)、供給回路12の圧力がカットイン圧よりも低いか否かを判定する(ステップS42)。すなわち、ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得し、最小の圧力値がカットイン圧に到達したか否かを判定する。
そして、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達したと判定すると(ステップS42:YES)、圧縮乾燥空気が足りていないため、供給(第1動作)モードM1に移行する。
一方、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達していないと判定すると(ステップS42:NO)、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS43)。すなわち、ECU80は、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件として、供給回路12の圧力が閾値よりも高い、エアタンク30の水分量が多い、の全てが成立しているか否かを判定する。ECU80は、回生供給(第7動作)モードM7となると、圧縮乾燥空気の乾燥状態をエアタンク30内のタンク空気含有水分量によって判定する。ECU80は、タンク空気含有水分量が所定値以上であればエアタンク30の水分量が多いと判定し、タンク空気含有水分量が所定値よりも少なければエアタンク30の水分量が少ないと判定する。そして、ECU80は、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件が成立していないと判定すると(ステップS43:NO)、ステップS42に移行する。
一方、ECU80は、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件が成立していると判定すると(ステップS43:YES)、フィルタ17を強制的に再生させる強制再生(第8動作)モードM8に移行する。ECU80は、水分量が多い判定結果と他の条件が成立したときに圧縮乾燥空気を逆方向に流す強制再生(第8動作)モードM8を実行する。
図8に示すように、強制再生(第8動作)モードM8では、ECU80は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS51)。すなわち、ECU80は、強制再生(第8動作)モードM8を所定時間行う。
そして、ECU80は、所定時間が経過していないと判定すると(ステップS51:NO)、供給回路12の圧力がカットイン圧よりも低いか否かを判定する(ステップS55)。すなわち、ECU80は、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、及び第3圧力センサ55が検出した圧力値を取得し、最小の圧力値がカットイン圧に到達したか否かを判定する。
そして、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達したと判定すると(ステップS55:YES)、圧縮乾燥空気が足りていないため、供給(第1動作)モードM1に移行する。一方、ECU80は、供給回路12の圧力がカットイン圧に到達していないと判定すると(ステップS55:NO)、ステップS51に移行する。
一方、ECU80は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS51:YES)、コンプレッサ4の稼働率が高いか否かを判定する(ステップS52)。すなわち、ECU80は、コンプレッサ4の稼働率をみることでコンプレッサ4の駆動時の負荷が高いか否かを判定している。
そして、ECU80は、コンプレッサ4の稼働率が高いと判定すると(ステップS52:YES)、コンプレッサアシスト(第6動作)は不要であるため、供給(第1動作)モードM1に移行する。
一方、ECU80は、コンプレッサ4の稼働率が低いと判定すると(ステップS52:NO)、コンプレッサアシスト(第6動作)を行うため、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を有効としているか否かを判定する(ステップS53)。
そして、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を無効としていると判定すると(ステップS53:NO)、パージレス供給停止(第5動作)モードM5に移行する。また、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)処理を有効としていると判定すると(ステップS53:YES)、コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6に移行する。
コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6では、ECU80は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS54)。すなわち、ECU80は、コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6を所定時間行う。そして、ECU80は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS54:YES)、パージレス供給停止(第5動作)モードM5に移行する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、第3圧力センサ55から取得した圧力値のうち最小の圧力値で制御する。このため、複数の圧力値のうち高い圧力値を用いるよりも早く供給(第1動作)を開始することができ、エアタンク30に圧縮乾燥空気を早めに供給開始することができる。よって、複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能である。
(2)第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、第3圧力センサ55から取得した圧力値のうち最小の圧力値で制御する。このため、複数の圧力値のうち高い圧力値を用いるよりも遅く再生(第3動作)を開始することができ、言い換えれば供給時間を長く確保することができる。よって、複数の検出圧力を用いた最適な制御が可能である。
(3)カットアウト圧に到達せず、圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たさないときに再生(第3動作)を実行することで乾燥剤を再生させて圧縮乾燥空気の乾燥状態を維持することができる。
(4)圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たすときはエアタンク30の圧縮乾燥空気をフィルタ17に逆方向に通過させる再生(第3動作)ではなく、空気乾燥回路11の圧縮乾燥空気をフィルタ17に逆方向に通過させるパージ(第2動作)を行う。このため、エアタンク30の圧縮乾燥空気の消費を抑制することができる。
(5)ドレン排出弁25と再生制御弁21とをECU80が制御することで、供給(第1動作)、パージ(第2動作)、及び再生(第3動作)を行うことができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、供給回路12に他の圧力センサを更に備えて、最小の圧力値を用いて判定してもよい。
・上記実施形態では、第1圧力センサ53、第2圧力センサ54、第3圧力センサ55を備え、これらの検出圧力のうち最小値を用いて判定した。しかしながら、いずれか2個のセンサのみを備え、低い圧力値を用いて判定してもよい。
・上記実施形態では、タンク空気含有水分量をタンク空気含有水分基準量やタンク空気含有水分変化量等によって算出した。しかしながら、エアタンク30内の圧縮乾燥空気の湿度及び温度からタンク空気含有水分量を推定することで、圧縮乾燥空気の乾燥状態を判定してもよい。
・上記実施形態において、パージ(第2動作)モードM2、再生(第3動作)モードM3、オイルカット(第4動作)モードM4、コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6、回生供給(第7動作)モードM7、及び強制再生(第8動作)モードM8を所定時間行うようにした。しかしながら、各モードにおける所定時間は、任意に設定してもよい。
・上記実施形態のステップS13において、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件が全て成立しているときに移行したが、移行条件の少なくとも一つが成立しているときに移行してもよい。すなわち、ECU80は、ステップS13において、オイルカット(第4動作)モードM4への移行条件として、所定時間の経過、オイルカットが規定回数未満の実施、及びコンプレッサ4の稼働率が低い、の少なくとも一つが成立しているか否かを判定する。
・上記実施形態のステップS32において、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件が全て成立しているときに移行したが、移行条件の少なくとも一つが成立しているときに移行してもよい。すなわち、ECU80は、ステップS32において、回生供給(第7動作)モードM7への移行条件として、車両が走行中である、燃料消費なし、及び供給回路12の圧力が閾値未満、の少なくとも一つが成立しているか否かを判定する。
・上記実施形態のステップS42において、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件が全て成立しているときに移行したが、移行条件の少なくともエアタンク30の水分量が多いが成立しているときに移行してもよい。すなわち、ECU80は、ステップS42において、強制再生(第8動作)モードM8への移行条件として、エアタンク30の水分量が多いが成立しているか否かを判定する。
・上記実施形態では、フィルタ17は、油分捕捉部を含む構成としたが、これを省略してもよい。
・上記実施形態において、空気乾燥回路は、上記構成のものに限られない。空気乾燥回路は、要は、供給(第1動作)モードM1とパージ(第2動作)モードM2と再生(第3動作)モードM3とを実行可能な構成であればよい。したがって、空気乾燥回路は、オイルカット(第4動作)モードM4、パージレス供給停止(第5動作)モードM5、コンプレッサアシスト(第6動作)モードM6、回生供給(第7動作)モードM7、強制再生(第8動作)モードM8を必須の動作とするものではない。
・上記実施形態において、パージ(第2動作)モードM2を省略してもよい。
・上記実施形態では、空気供給システム10は、トラック、バス、建機等の車両に搭載されるものとして説明した。これ以外の態様として、空気供給システムは、乗用車、鉄道車両等、他の車両に搭載されてもよい。
4…コンプレッサ、10…空気供給システム、11…空気乾燥回路、12…供給回路、15…上流チェックバルブ、16…分岐通路、17…フィルタ、18…空気供給通路、19…下流チェックバルブ、20…バイパス流路、21…再生制御弁、22…オリフィス、25…ドレン排出弁、26A…ガバナ、26B…アンロード制御弁、27…排出口としてのドレン排出口、30…エアタンク、50…圧力センサ、51…湿度センサ、52…温度センサ、53…圧力センサ、80…ECU、80A…記憶部、E61〜E67…配線。

Claims (6)

  1. 圧縮空気を送出するコンプレッサと圧縮乾燥空気を貯留するエアタンクとの間に設けられ水分を捕捉する乾燥剤を含むフィルタを有する空気乾燥回路と、
    前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記コンプレッサが駆動して前記圧縮空気が前記フィルタに送出されて前記エアタンクに供給される供給動作を備え、複数の圧力センサから取得した圧力値のうち最小の圧力値が前記供給動作を行うカットイン圧に到達したときに前記供給動作を実行する
    空気供給システム。
  2. 前記制御装置は、前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生動作を備え、前記最小の圧力値が前記再生動作を行うカットアウト圧に到達したときに前記再生動作を実行する
    請求項1に記載の空気供給システム。
  3. 前記制御装置は、前記最小の圧力値が前記カットアウト圧に到達し且つ前記圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たさないときに前記再生動作を実行する
    請求項2に記載の空気供給システム。
  4. 前記制御装置は、前記空気乾燥回路の前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに前記逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を前記排出口から排出するパージ動作を備え、前記最小の圧力値が前記カットアウト圧に到達し且つ前記圧縮乾燥空気の乾燥状態が所定値を満たすときに前記パージ動作を実行する
    請求項3に記載の空気供給システム。
  5. 前記空気乾燥回路に接続された分岐路と排出口とを連通する排出弁と、
    前記フィルタから前記エアタンクに向かう順方向の流れと前記エアタンクから前記フィルタに向かう逆方向の流れとを切り替える再生制御弁とを備え、
    前記制御装置は、前記排出弁及び前記再生制御弁を制御する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気供給システム。
  6. 圧縮空気を送出するコンプレッサと圧縮乾燥空気を貯留するエアタンクとの間に設けられ水分を捕捉する乾燥剤を含むフィルタを有する空気乾燥回路と、
    前記空気乾燥回路を制御する制御装置とを備える空気供給システムの制御方法であって、
    前記制御装置が、前記コンプレッサが駆動して前記圧縮空気が前記フィルタに送出されて前記エアタンクに供給される供給動作時に、前記エアタンクに貯留された前記圧縮乾燥空気の乾燥状態を水分量から判定して、前記圧縮乾燥空気を前記フィルタに逆方向に通過させて前記フィルタを通過した流体を排出口から排出する再生動作を実行するか否かを決定する
    空気供給システムの制御方法。
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