JP2020132022A - センターピラー - Google Patents
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Abstract
【課題】重量を大きく増加させることなく断面が崩れるような変形を抑制できるセンターピラーを得る。【解決手段】本センターピラー10では、ボルト52の雄ねじ部54が車幅方向にピラー本体12を貫通している。ピラーアウタ14のアウタ底壁部16は、外側ワッシャ58を介してボルト頭部56によって車幅方向外側への移動が抑制される。ピラーインナ26のインナ底壁部28は、内側ワッシャ62を介してボルト52の雄ねじ部54に螺合したナット60によって車幅方向内側への移動が抑制される。これによって、ピラー本体12が車幅方向に膨らむような変形を抑制できる。【選択図】図1
Description
本発明は、車両のセンターピラーに関する。
下記特許文献1には、アウタパネルとインナパネルとによって閉じ断面形状に形成されたセンターピラー(特許文献1では、「中間ピラー」と称している)が開示されている。特許文献1では、センターピラーの内側にアウタリインフォースメント、インナリインフォースメント、補助リインフォースメントが設けられている。アウタリインフォースメント及び補助リインフォースメントの各々は、車両前後方向中央側で車幅方向内側へ膨らむように形成されている。これに対して、インナリインフォースメントは、車両前後方向中央側で車幅方向外側へ膨らむように形成されている。これによって、断面を崩すような荷重に対する剛性を補っている。
しかしながら、このようなアウタリインフォースメント、インナリインフォースメント、補助リインフォースメントを設けることによってセンターピラーの重量が大きくなる。
本発明は、上記事実を考慮して、重量を大きく増加させることなく断面が崩れるような変形を抑制できるセンターピラーを得ることが目的である。
請求項1に記載のセンターピラーは、車幅方向に互いに対向する一対の壁部を有し、車両上下方向に対して直交する方向に切った断面形状が閉じ断面形状とされたピラー本体と、長手方向が前記車幅方向とされ、前記車幅方向に前記一対の壁部を貫通する軸部材と、前記軸部材に設けられ、前記一対の壁部の一方の他方とは反対側から前記一方の壁部へ当接されると共に、前記軸部材に対して前記軸部材の長手方向に前記一方の壁部から離れる移動が前記軸部材によって制限された第1ストッパと、前記軸部材に設けられ、前記一対の壁部の他方の一方とは反対側から前記他方の壁部へ当接されると共に、前記軸部材に対して前記軸部材の長手方向に前記他方の壁部から離れる移動が制限された前記軸部材によって第2ストッパと、を備えている。
請求項1に記載のセンターピラーは、ピラー本体を備えている。ピラー本体を車両上下方向に対して直交する方向に切った断面形状は、閉じ断面形状とされる。また、ピラー本体は、一対の壁部を有しており、一対の壁部は、車幅方向に対向されている。一対の壁部には、軸部材が貫通している。
一対の壁部の一方の他方とは反対側では、軸部材に第1ストッパが設けられている。第1ストッパは、一方の壁部へ当接されていると共に、一方の壁部から離れる方向への移動が軸部材によって制限されている。また、一対の壁部の他方の一方とは反対側では、軸部材に第2ストッパが設けられている。第2ストッパは、他方の壁部へ当接されていると共に、他方の壁部から離れる方向への移動が軸部材によって制限されている。
すなわち、第1ストッパと第2ストッパとが軸部材の軸方向(すなわち、車幅方向)に相対的に離れるような第1ストッパ及び第2ストッパの少なくとも一方の移動は、軸部材に制限される。
ここで、一対の壁部が互いに離れるようにピラー本体が変形しようとすると、第1ストッパが一対の壁部の一方によって車幅方向へ押圧され、第2ストッパが一対の壁部の他方によって車幅方向へ押圧される。しかしながら、上記のように、第1ストッパ及び第2ストッパは、軸部材によって互いに離れる方向への移動が制限される。このため、一対の壁部の互いに離れる方向への移動は、第1ストッパ及び第2ストッパによって制限され、これによって、一対の壁部が互いに離れるようなピラー本体の変形が抑制される。
以上、説明したように、請求項1に記載のセンターピラーでは、一対の壁部が互いに離れるようなピラー本体の変形、すなわち、ピラー本体の断面が崩れるようなピラー本体の変形を抑制できる。しかも、軸部材、第1ストッパ、第2ストッパを設けるだけでよく、重量の大きな増加を抑制できる。
次に、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。なお、図1において矢印FRは、本実施の形態に係る車両用鋼板の接合構造が適用された車両の前側(車両前側)を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示す。また、本実施の形態では、車幅方向左側を車幅方向外側とし、車幅方向右側を車幅方向内側として説明しているが、車幅方向右側を車幅方向外側とし、車幅方向左側を車幅方向内側とすることもできる。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るセンターピラー10は、ピラー本体12を備えている。ピラー本体12の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。更に、言えば、ピラー本体12は、ピラー本体12の長手方向両側に対してピラー本体12の長手方向中央側の部分が車幅方向外側へ膨らむように湾曲されている。ピラー本体12は、ピラーアウタ14を備えている。ピラーアウタ14は、鋼板(引張強度が490MPa以上の高張力鋼板、引張強度が980MPa以上の超高張力鋼板等を含む)をプレス成形することによって形成されており、ピラーアウタ14の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。
図1に示されるように、本実施の形態に係るセンターピラー10は、ピラー本体12を備えている。ピラー本体12の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。更に、言えば、ピラー本体12は、ピラー本体12の長手方向両側に対してピラー本体12の長手方向中央側の部分が車幅方向外側へ膨らむように湾曲されている。ピラー本体12は、ピラーアウタ14を備えている。ピラーアウタ14は、鋼板(引張強度が490MPa以上の高張力鋼板、引張強度が980MPa以上の超高張力鋼板等を含む)をプレス成形することによって形成されており、ピラーアウタ14の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。
ピラーアウタ14は、壁部としてのアウタ底壁部16を備えている。アウタ底壁部16の幅方向は、概ね、車両前後方向とされており、アウタ底壁部16の車両前側には、アウタ前壁部18が設けられている。アウタ前壁部18は、アウタ底壁部16の車両前側の端部から、車幅方向内側(更に言えば、車幅方向内側に対して車両前側へ傾斜した方向)へ延出されている。アウタ前壁部18の車幅方向内側には、アウタ前側フランジ20が設けられている。アウタ前側フランジ20は、アウタ前壁部18の車幅方向内側の端部から車両前側へ延出されている。
これに対して、アウタ底壁部16の車両後側には、アウタ後壁部22が設けられている。アウタ後壁部22は、アウタ底壁部16の車両後側の端部から、車幅方向内側(更に言えば、車幅方向内側に対して車両後側へ傾斜した方向)へ延出されている。アウタ後壁部22の車幅方向内側には、アウタ後側フランジ24が設けられている。アウタ後側フランジ24は、アウタ後壁部22の車幅方向内側の端部から車両後側へ延出されている。このため、ピラーアウタ14の長手方向に対して直交する方向にピラーアウタ14を切った際のピラーアウタ14の断面形状は、車幅方向内側へ開口したハット形状とされている。
また、ピラー本体12は、ピラーインナ26を備えている。ピラーインナ26は、鋼板(引張強度が490MPa以上の高張力鋼板、引張強度が980MPa以上の超高張力鋼板等を含む)をプレス成形することによって形成されており、ピラーインナ26の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。
ピラーインナ26は、壁部としてのインナ底壁部28を備えている。インナ底壁部28の幅方向は、概ね、車両前後方向とされており、インナ底壁部28の車両前側には、インナ前壁部30が設けられている。インナ前壁部30は、インナ底壁部28の車両前側の端部から、車幅方向外側(更に言えば、車幅方向外側に対して車両前側へ傾斜した方向)へ延出されている。インナ前壁部30の車幅方向外側には、インナ前側フランジ32が設けられている。インナ前側フランジ32は、インナ前壁部30の車幅方向外側の端部から車両前側へ延出されている。
これに対して、インナ底壁部28の車両後側には、インナ後壁部34が設けられている。インナ後壁部34は、インナ底壁部28の車両後側の端部から、車幅方向外側(更に言えば、車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜した方向)へ延出されている。インナ後壁部34の車幅方向外側には、インナ後側フランジ36が設けられている。インナ後側フランジ36は、インナ後壁部34の車幅方向外側の端部から車両後側へ延出されている。このため、ピラーインナ26の長手方向に対して直交する方向にピラーインナ26を切った際のピラーインナ26の断面形状は、車幅方向外側へ開口したハット形状とされている。
ピラーインナ26は、ピラーアウタ14の車幅方向内側に配置される。ピラーインナ26のインナ前側フランジ32は、ピラーアウタ14のアウタ前側フランジ20に対してインナ前側フランジ32及びアウタ前側フランジ20の厚さ方向(すなわち、車幅方向)重なっている。インナ前側フランジ32とアウタ前側フランジ20とは、溶接等によってピラー本体12の長手方向に連続的又は断続的に接合されている。
これに対して、ピラーインナ26のインナ後側フランジ36は、ピラーアウタ14のアウタ後側フランジ24に対してインナ後側フランジ36及びアウタ後側フランジ24の厚さ方向(すなわち、車幅方向)重なっている。インナ後側フランジ36とアウタ後側フランジ24とは、溶接等によってピラー本体12の長手方向に連続的又は断続的に接合されている。これによって、ピラー本体12の長手方向に対して直交する方向にピラー本体12を切った際の断面形状は、閉じ断面形状とされている。
また、センターピラー10は、ピラーリインフォース38を備えている。ピラーリインフォース38は、鋼板(引張強度が490MPa以上の高張力鋼板、引張強度が980MPa以上の超高張力鋼板等を含む)をプレス成形することによって形成されており、ピラーリインフォース38の長手方向は、概ね、車両上下方向とされている。
ピラーリインフォース38は、リインフォース底壁部40を備えている。リインフォース底壁部40の幅方向は、概ね、車両前後方向とされている。リインフォース底壁部40の車両前側には、リインフォース前壁部42が設けられており、リインフォース底壁部40の車両後側には、リインフォース後壁部44が設けられている。リインフォース前壁部42は、リインフォース底壁部40の車両前側の端部から、車幅方向内側(更に言えば、車幅方向内側に対して車両前側へ傾斜した方向)へ延出されている。
これに対して、リインフォース後壁部44は、リインフォース底壁部40の車両後側の端部から、車幅方向内側(更に言えば、車幅方向内側に対して車両後側へ傾斜した方向)へ延出されている。このため、ピラーリインフォース38の長手方向に対して直交する方向にピラーリインフォース38を切った際のピラーリインフォース38の断面形状は、車幅方向内側へ開口した略U字形状とされている。ピラーリインフォース38は、ピラー本体12の内側に配置されている。ピラーリインフォース38は、ピラー本体12のピラーアウタ14に対して溶接等によってセンターピラー10の長手方向に連続的又は断続的に接合されており、ピラーリインフォース38は、ピラー本体12に一体的に取り付けられている。
また、ピラーアウタ14のアウタ底壁部16には、アウタ孔部46が設けられている。アウタ孔部46は、ピラーアウタ14の長手方向中間部におけるアウタ底壁部16の幅方向略中央に形成された略円形の孔とされ、車幅方向にアウタ底壁部16を貫通している。
これに対して、ピラーリインフォース38のリインフォース底壁部40には、リインフォース孔部48が設けられている。リインフォース孔部48は、ピラーリインフォース38の長手方向中間部におけるリインフォース底壁部40の幅方向略中央に形成された略円形の孔とされている。リインフォース孔部48は、ピラーアウタ14のアウタ底壁部16に形成されたアウタ孔部46に対して同軸的に形成されており、車幅方向にリインフォース底壁部40を貫通している。
また、ピラーインナ26のインナ底壁部28には、インナ孔部50が設けられている。インナ孔部50は、ピラーインナ26の長手方向中間部におけるインナ底壁部28の幅方向略中央に形成された略円形の孔とされている。インナ孔部50は、ピラーアウタ14のアウタ底壁部16に形成されたアウタ孔部46に対して同軸的に形成されており、車幅方向にインナ底壁部28を貫通している。
さらに、センターピラー10は、軸部材としてのボルト52を備えている。ボルト52は、軸部としての雄ねじ部54を備えている。雄ねじ部54の長手方向(軸方向)は、車幅方向とされており、雄ねじ部54の外周部には、雄ねじが形成されている。雄ねじ部54は、ピラーアウタ14のアウタ孔部46、ピラーリインフォース38のリインフォース孔部48、ピラーインナ26のインナ孔部50を貫通している。
雄ねじ部54の車幅方向外側の端部には、ボルト頭部56が形成されている。ボルト頭部56の外周形状は、ピラーアウタ14のアウタ孔部46よりも大きく、ボルト頭部56の車幅方向内側端の一部(外周側部分)は、アウタ孔部46の周囲でピラーアウタ14のアウタ底壁部16の車幅方向外側面に対向している。
ボルト頭部56とピラーアウタ14のアウタ底壁部16との間には、第1ストッパとしての外側ワッシャ58が設けられている。外側ワッシャ58は、リング状とされており、外側ワッシャ58には、ボルト52の雄ねじ部54が貫通している。外側ワッシャ58の車幅方向内側の面は、アウタ孔部46の周囲でピラーアウタ14のアウタ底壁部16へ当接されている。これに対して、外側ワッシャ58の車幅方向外側の面は、ボルト52のボルト頭部56の車幅方向内側面へ当接されている。
一方、ピラーインナ26のインナ底壁部28の車幅方向内側にはナット60が設けられている。ナット60は、ボルト52の雄ねじ部54の先端部(車幅方向内側端部)に螺合されており、ナット60の雄ねじ部54の軸方向に沿った雄ねじ部54に対する相対移動が、雄ねじ部54の雄ねじによって制限されている。ナット60の外周形状は、ピラーインナ26のインナ孔部50よりも大きく、ナット60の車幅方向内側端の一部(外周側部分)は、インナ孔部50の周囲でピラーインナ26のインナ底壁部28の車幅方向内側面に対向している。
ナット60とピラーインナ26のインナ底壁部28との間には、第2ストッパとしての内側ワッシャ62が設けられている。内側ワッシャ62は、リング状とされており、内側ワッシャ62には、ボルト52の雄ねじ部54が貫通している。内側ワッシャ62の車幅方向外側の面は、インナ孔部50の周囲でピラーインナ26のインナ底壁部28へ当接されている。これに対して、内側ワッシャ62の車幅方向内側の面は、ナット60の車幅方向外側面へ当接されている。
<本実施の形態の作用、効果>
以上の構成のセンターピラー10が適用された車両に対して他の車両等が車幅方向外側から衝突する(すなわち、側面衝突が生じる)と、センターピラー10には、車幅方向外側からの荷重(衝突荷重)が入力される。センターピラー10がこのような荷重を受けると、センターピラー10において、例えば、荷重が集中するような部分で座屈が生じ、更に、センターピラー10の他の部分の変形が生じる。ところで、センターピラー10のピラー本体12は、上述したように、ピラー本体12の長手方向両側に対してピラー本体12の長手方向中央側の部分が車幅方向外側へ膨らむように湾曲している。このような構造では、センターピラー10が上記のような車幅方向外側からの荷重を受けると、センターピラー10は、車幅方向へ膨らむように変形しようとする。
以上の構成のセンターピラー10が適用された車両に対して他の車両等が車幅方向外側から衝突する(すなわち、側面衝突が生じる)と、センターピラー10には、車幅方向外側からの荷重(衝突荷重)が入力される。センターピラー10がこのような荷重を受けると、センターピラー10において、例えば、荷重が集中するような部分で座屈が生じ、更に、センターピラー10の他の部分の変形が生じる。ところで、センターピラー10のピラー本体12は、上述したように、ピラー本体12の長手方向両側に対してピラー本体12の長手方向中央側の部分が車幅方向外側へ膨らむように湾曲している。このような構造では、センターピラー10が上記のような車幅方向外側からの荷重を受けると、センターピラー10は、車幅方向へ膨らむように変形しようとする。
ここで、本実施の形態では、ボルト52の雄ねじ部54がピラーアウタ14のアウタ底壁部16とピラーインナ26のインナ底壁部28との対向方向にピラー本体12を貫通している。アウタ底壁部16のインナ底壁部28とは反対側に配置されたボルト52のボルト頭部56は、雄ねじ部54と一体である。また、インナ底壁部28のアウタ底壁部16とは反対側に配置されたナット60は、雄ねじ部54へ螺合しており、雄ねじ部54の軸方向への雄ねじ部54に対する相対移動が抑制されている。このため、ボルト頭部56とナット60とが雄ねじ部54の軸方向、すなわち、アウタ底壁部16とインナ底壁部28との対向方向に互いに離間する方向への相対移動は、雄ねじ部54によって抑制される。
ボルト頭部56とアウタ底壁部16との間には、外側ワッシャ58が配置されており、外側ワッシャ58は、ボルト頭部56及びアウタ底壁部16の双方へ当接されている。また、ナット60とインナ底壁部28との間には、内側ワッシャ62が配置されており、内側ワッシャ62は、ナット60及びインナ底壁部28の双方へ当接されている。ピラー本体12が車幅方向に膨張しようとして、アウタ底壁部16とインナ底壁部28とが車幅方向に互いに離間するように移動しようとすると、外側ワッシャ58を介してボルト頭部56がアウタ底壁部16によって車幅方向外側へ押圧され、内側ワッシャ62を介してナット60がインナ底壁部28によって車幅方向内側へ押圧される。
しかしながら、上記のようにアウタ底壁部16とインナ底壁部28との対向方向に互いに離間する方向への相対移動は、雄ねじ部54によって抑制されている。このため、外側ワッシャ58の車幅方向外側への移動及び内側ワッシャ62の車幅方向内側への移動が抑制され、これによって、アウタ底壁部16及びインナ底壁部28の車幅方向への互いに離間するような移動、すなわち、車幅方向へ膨らむようなピラー本体12の変形を抑制又は阻止できる。
これによって、車幅方向へ膨らむような変形がピラー本体12に生じることに起因するピラー本体12の断面崩れの発生を抑制でき、側面衝突に対するセンターピラー10の高い衝突性能を確保できる。
また、本実施の形態では、ピラーアウタ14及びピラーインナ26の板厚を増やしたり、また、ピラーアウタ14及びピラーインナ26に対して他の板材を宛がうパッチワークを施したりしなくても、上記のように、車幅方向へ膨らむようなピラー本体12の変形を抑制又は阻止できる。このため、センターピラー10の軽量化やコストの低減が可能になる。しかも、ボルト52、ナット60、外側ワッシャ58、内側ワッシャ62を設けるだけであるため、簡単であり、この意味でも、低コストにできる。
さらに、車種等の仕様によってセンターピラー10に必要な剛性等が異なっている場合でも、ボルト52、ナット60、外側ワッシャ58、内側ワッシャ62の数や、設置位置、更には、ボルト52、ナット60、外側ワッシャ58、内側ワッシャ62を設ける又は設けない等によって剛性等を調整できる。このため、センターピラー10の製造ラインで簡単に作り分けることができる。
なお、外側ワッシャ58を第1ストッパとし、内側ワッシャ62を第2ストッパとした。しかしながら、例えば、外側ワッシャ58及び内側ワッシャ62を設けない構成として、ボルト頭部56を第1ストッパとし、ナット60を第2ストッパとしてもよい。
また、本実施の形態では、ボルト52を軸部材とし、外側ワッシャ58を第1ストッパとし、内側ワッシャ62を第2ストッパとした。しかしながら、ピラー本体12を車幅方向に貫通する棒状のロッド(断面形状は、円形であってもよいし、多角形であってもよい)を軸部材とし、ロッドの軸方向両端におけるピラー本体12の外側でのアウタ底壁部16及びインナ底壁部28との溶接部分を第1ストッパ及び第2ストッパとしてもよい。また、このようなロッドの軸方向両端におけるピラー本体12の外側部分を潰してロッドの軸方向に対して直交する方向へ拡大することによって第1ストッパ及び第2ストッパを形成してもよい。
10 センターピラー
12 ピラー本体
52 ボルト(軸部材)
58 外側ワッシャ(第1ストッパ)
62 内側ワッシャ(第2ストッパ)
12 ピラー本体
52 ボルト(軸部材)
58 外側ワッシャ(第1ストッパ)
62 内側ワッシャ(第2ストッパ)
Claims (1)
- 車幅方向に互いに対向する一対の壁部を有し、車両上下方向に対して直交する方向に切った断面形状が閉じ断面形状とされたピラー本体と、
長手方向が前記車幅方向とされ、前記車幅方向に前記一対の壁部を貫通する軸部材と、
前記軸部材に設けられ、前記一対の壁部の一方の他方とは反対側から前記一方の壁部へ当接されると共に、前記軸部材に対して前記軸部材の長手方向に前記一方の壁部から離れる移動が前記軸部材によって制限された第1ストッパと、
前記軸部材に設けられ、前記一対の壁部の他方の一方とは反対側から前記他方の壁部へ当接されると共に、前記軸部材に対して前記軸部材の長手方向に前記他方の壁部から離れる移動が制限された前記軸部材によって第2ストッパと、
を備えるセンターピラー。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021079935A (ja) * | 2019-11-14 | 2021-05-27 | Jfeスチール株式会社 | 自動車用構造部材及び自動車用中空部材の補強方法 |
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2019
- 2019-02-21 JP JP2019029903A patent/JP2020132022A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021079935A (ja) * | 2019-11-14 | 2021-05-27 | Jfeスチール株式会社 | 自動車用構造部材及び自動車用中空部材の補強方法 |
JP7131592B2 (ja) | 2019-11-14 | 2022-09-06 | Jfeスチール株式会社 | 自動車用構造部材及び自動車用中空部材の補強方法 |
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