JP2020131269A - 鋳型造型装置 - Google Patents

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JP2020131269A JP2019031483A JP2019031483A JP2020131269A JP 2020131269 A JP2020131269 A JP 2020131269A JP 2019031483 A JP2019031483 A JP 2019031483A JP 2019031483 A JP2019031483 A JP 2019031483A JP 2020131269 A JP2020131269 A JP 2020131269A
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正臣 光武
Masaomi Mitsutake
正臣 光武
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【課題】キャビティ内のガスの排出量を高めることができる鋳型造型装置の提供。【解決手段】第1及び第2の金型1、2を備え、第1及び第2の金型1、2同士を押し合わせることによって型締めて、発泡混練された発泡混合部材を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置10である。第1及び第2の金型1、2同士を押し合わせた押し合わせ面1b、2bには、微小隙間L1が設けられている。微小隙間L1が押し合わせ面1b、2bに設けられたまま、発泡混練された発泡混合部材を第1及び第2の金型1、2のキャビティ1a、2aに充填することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、鋳型造型装置に関し、特に発泡混練された発泡混合部材を用いて鋳型造型品を造型する鋳型造型装置に関する。
特許文献1に開示された金型は、分割面にて分割される少なくとも2つの分割型を備え、内部に成形用キャビティを有する。前記分割面の少なくとも一部に、気体を通過可能なシール部材が配されている。これによって、シール部材を通じて、キャビティ内のガスを金型の外部へ排出することができる。
特開2009−228026号公報
このような金型は、鋳型造型装置の一構成として応用することができる。本願発明者は、このような鋳型造型装置について以下の課題を発見した。
このような鋳型造型装置は、キャビティ内のガスをシール部材を通じて金型の外部へ排出するため、キャビティ内のガスを十分に排出することができなかった。そのため、鋳型造型品に表面欠陥や内部欠陥が発生することがあった。
本発明は、キャビティ内のガスの排出量を高めるものとする。
本発明に係る鋳型造型装置は、
第1及び第2の金型を備え、
当該第1及び当該第2の金型同士を押し合わせることによって型締めて、発泡混練された発泡混合部材を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置であって、
前記第1及び前記第2の金型同士を押し合わせた押し合わせ面には、微小隙間が設けられている。
このような構成によれば、微小隙間が押し合わせ面に設けられたまま、発泡混練された発泡混合部材を第1及び第2の金型のキャビティに充填することができる。微小隙間は、シール部材よりも多量の空気を通過させることができる。そのため、発泡混合部材を第1及び第2の金型のキャビティへ充填してから固まるまで、キャビティ内の空気を微小隙間を通じて排出することができる。よって、キャビティ内のガスの排出量を高めることができる。
本発明は、キャビティ内のガスの排出量を高めることができる。
実施の形態1に係る鋳型造型装置の断面図である。 実施例及び比較例について連続造型回数に対する鋳型重量を示すグラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1を参照して実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1に係る鋳型造型装置の断面図である。
図1に示すように、鋳型造型装置10は、第1の金型1と、第2の金型2とを備える。鋳型造型装置10は、発泡混合材を用いて鋳型を造型する。
さらに、鋳型造型装置10は、鋳型造型装置として必要な機能を発揮するため、図示しない各種構成を備える。鋳型造型装置10は、例えば、攪拌付き収容槽と、充填装置とを備える。攪拌付き収容槽は、発泡混合材を収容して、これを攪拌することによって発泡混練する。充填装置は、発泡混練した発泡混合材を第1の金型1と第2の金型2とのキャビティ1a、2aに充填する。発泡混合材は、骨材と、粘結材とを備える。骨材は、例えば、無機材料からなる複数の粒子や砂等である。粘結材は、例えば、水ガラス、水、水溶性バインダ等である。
第1の金型1は、キャビティ1aと、押し合わせ面1bと、スリット1cとを備える。第2の金型2は、キャビティ2aと、押し合わせ面2bとを備える。なお、第1及び第2の金型1、2は、金型として必要な機能を発揮するため、図示しない各種構成、例えば、ゲート、押出ピン等を備える。
第1の金型1と第2の金型2との一方は、図示しない移動装置に取り付けられており、他方は、固定されている。第1の金型1と第2の金型2との一方は、移動装置によって、他方に対して接近し、又は離隔することができる。第1の金型1と第2の金型2とは、移動装置によって、押し合わされて、型締めされる。第1の金型1と第2の金型2とは、押し合わせ面1b、2bとの間に微小隙間L1が生じるように、押し合わされている。
また、微小隙間L1は、スリット1cの深さL2と同じ、又は深さL2と比較して小さい。スリット1cの深さL2は、上記した発泡混合材の骨材を構成する粒子の径と比較して小さい。微小隙間L1も、上記した発泡混合材の骨材を構成する粒子の径と比較して小さい。
(使用方法)
次に、鋳型造型装置10を用いた鋳型の造型方法について説明する。
まず、発泡混合部材を攪拌する等して発泡混練する(発泡混練工程ST1)。続いて、発泡混練した発泡混合部材を第1及び第2の金型1、2のキャビティ1a、2aを充填する(充填工程ST2)。なお、第1及び第2の金型1、2の押し合わせ面1b、2bには、微小隙間L1が設けられている。
続いて、発泡混合部材を焼成し、鋳型造型品を形成する(焼成工程ST3)。さらに、第1の金型1と、第2の金型2とを離隔し、鋳型造型品を取出す(取出工程ST4)。
以上より、鋳型造型品を造型することができる。鋳型造型品は、鋳型そのものや鋳型を構成する部品であってもよく、例えば、中子、具体的には、無機中子である。鋳型造型品を鋳造プロセスに利用することによって、鋳物のアンダーカット部を形成することができる。鋳物は、多種多少な形状を備え、例えば、シリンダヘッド等である。
以上、このような構成によれば、充填工程ST2では、第1の金型1の押し合わせ面1bと、第2の金型2の押し合わせ面2bと間には、微小隙間L1が設けられている。よって、第1及び第2の金型1、2のキャビティ1a、2aに存在するガスが微小隙間L1を通じて、第1及び第2の金型1、2の外部へ排出することができる。微小隙間L1は、シール部材と比較して多量の空気を通過させる。そのため、キャビティ1a、2a内に存在する空気の多くが微小隙間L1を通じて第1及び第2の金型1、2の外部へ抜ける。よって、キャビティ1a、2a内のガスの排出量を高めることができる。
また、押し合わせ面1bにはスリット1cを備える。スリット1cの深さL2は、骨材を構成する粒子の径と比較して小さい。よって、当該粒子がスリット1cに進むことができず、キャビティ1a、2a内に留まり、粘結材のみがスリット1cに進入する。
また、微小隙間L1は、スリット1cの深さL2と同じ、又は深さL2と比較して小さい。スリット1cの深さL2以下である。微小隙間L1は、骨材を構成する粒子の径と比較して小さい。よって、当該粒子が微小隙間L1に進まないため、よって、当該粒子が微小隙間L1に進むことができず、キャビティ1a、2a内に留まり、粘結材のみが微小隙間L1に進入する。したがって、鋳型造型品に形成したバリは、粘結材を主に含み、骨材をほとんど含まない。一方、鋳型造型品は、粘結材と、骨材とを備える。そのため、造型品は、バリよりも強度が高い傾向にある。よって、バリは、鋳型造型品から容易に除去することができる。
次に、図2を参照して、図1に示す鋳型造型機と同じ構成を備える鋳型造型機を用いて製造した鋳型の実験について説明する。図2は、実施例及び比較例について連続造型回数に対する鋳型重量を示すグラフである。
図1に示す鋳型造型装置10と同じ構成を備える鋳型造型機を用いて、所定の造型条件で鋳型を連続して造型し、造型された鋳型の重量を計測した。計測した鋳型の重量を、実施例として図2に記載した。微小隙間は、0.1mmであった。
微小隙間が無く、押し合わせ面同士が密着しているところを除いて、図1に示す鋳型造型装置10と同じ構成を備える鋳型造型機がある。この鋳型造型機を用いて、所定の造型条件で鋳型を連続して造型した。さらに、この造型された鋳型の重量を計測した。計測した鋳型の重量を、比較例として図2に記載した。
比較例の鋳型重量は、連続造型回数が増大するにつれて、低下する傾向を示した。連続造型回数が20−30回ならば、比較例の鋳型重量は、約1400−1500gの範囲内であった。
一方、実施例の鋳型重量も、連続造型回数が増大するにつれ、低下する傾向を示した。しかし、実施例の鋳型重量は、連続造型回数が増大するにつれ、比較例の鋳型重量と比較してあまり低下しなかった。よって、実施例の鋳型重量は、連続造型回数が同一なら、比較例の鋳型重量よりも大きい傾向にある。例えば、連続造型回数が20−30回ならば、実施例の鋳型重量は、約1500−1550gの範囲内であり、比較例の鋳型重量よりも大きかった。連続造型回数が30回を超えた場合、実施例の鋳型重量は、約1450−1530gの範囲内であり、比較例の鋳型重量と比較して大きい傾向にあった。
実施例では、発泡混合剤を第1及び第2の金型のキャビティに充填すると、粘結材がスリット及び微小隙間に浸透する。さらに、スリット及び微小隙間に浸透した粘結材が固まって、バリが形成される。バリは、スリット及び微小隙間に倣った形状を備える。一方、比較例では、バリは、スリットに倣った形状を備える。実施例のバリは、比較例のバリよりも大きいため、強度が高い傾向にある。よって、実施例では、造型品を第1及び第2の金型1、2から取り出すと、バリは造型品に付随して、スリットから除去される傾向にある。バリはスリットにあまり残存しない。一方、比較例では、造型品を第1及び第2の金型1、2から取り出すと、バリは造型品から脱離して、スリットに残存することが多い。実施例では、連続造型回数を増加しても、キャビティ内に存在するガスの排出量が比較例と比較してあまり低下しない。したがって、実施例では、連続造型回数を増加しても、鋳型重量が比較例と比較して高い傾向にある。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 鋳型造型装置
1、2 金型
1a、2a キャビティ 1b、2b 押し合わせ面
1c スリット
L1 押し合わせ面の微小隙間 L2 スリット1cの深さ

Claims (1)

  1. 第1及び第2の金型を備え、
    当該第1及び当該第2の金型同士を押し合わせることによって型締めて、発泡混練された発泡混合部材を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置であって、
    前記第1及び前記第2の金型同士を押し合わせた押し合わせ面には、微小隙間が設けられている、
    鋳型造型装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013169582A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Toyota Motor Corp 離型装置
JP2014188551A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Toyota Motor Corp 砂型造型方法及び砂型造型装置

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