JP2020131217A - スクロール部材用鍛造品 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な強度を確保しつつ、軽量化を図ることができるスクロール部材用鍛造品を提供する。【解決手段】本発明は、ベースプレート部11と、ベースプレート部11の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部12と、ベースプレート部11の一面に突設され、かつ羽根部12の外周を囲うように配置されたハウジング部13とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品を対象とする。ハウジング部13における外周面付近を構成する結晶粒が、内周面付近を構成する結晶粒よりも微細化されて、ハウジング部13の外周面付近に微細粒領域R2が形成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば自動車用エアコンディショナーのコンプレッサーとして好適に用いられるスクロール部材用鍛造品およびその関連技術に関する。
近年、ハイブリッド車、電気自動車(EV)等、自動車の電動化に伴い、自動車用エアコンディショナー(エアコン)のコンプレッサーとしてスクロール型コンプレッサーが多く用いられている。スクロール型コンプレッサーを構成するスクロール部材は、冷媒の圧縮に伴い発生する圧力に耐えるための強度、高い回転数に対応するための耐久性および耐摩耗性、さらに燃費向上のための軽量化が求められており、これらの理由から比強度が高いアルミニウムの鍛造品が多く用いられている。
下記特許文献1等に示すようにスクロール部材としての例えば固定スクロールは、ベースプレート部と、そのベースプレート部の一面に突設された渦巻形状の羽根部と、ベースプレート部の一面に突設され、かつ羽根部の外周に沿って配置された外周壁としてのハウジング部とを備えた鍛造品によって構成されている。
スクロール部材としての鍛造品を製作するための鍛造装置としては下記特許文献2等に示すものが周知である。
このような鍛造装置の一般的なものは図6に示すように、下金型(ダイス)81と、下金型81の上方に設けられた上金型(パンチ)82とを備えている。
下金型81の成形凹部の底部には、スクロール部材の羽根根部を成形するための渦巻状の羽根部成形溝84と、その羽根部成形溝84の外周に設けられ、かつハウジング部を成形するためのハウジング部成形凹部85とが形成されている。
この鍛造装置によりスクロール部材を製造する場合図6(a)に示すように、下金型81に対し上金型82を上昇させた状態で、下金型81上に鍛造素材(ワーク)Wを設置する。
その状態から同図(b)に示すように、上金型82を降下させてワークWを加圧する。これにより加圧されたワークWとしての金属材料(メタル)が塑性流動して、下金型81の羽根部成形溝84内およびハウジング部成形凹部85に流入していく。
そして上金型82の打込が完了すると同図(c)に示すように、金属材料が羽根部成形溝84およびハウジング部成形凹部85の全域に充填されて羽根部12およびハウジング部13が成形されるとともに、下金型81の羽根部成形溝84およびハウジング部成形凹部85の上側と、上金型82との間に充填された金属材料によってベースプレート部11が成形される。
こうしてスクロール部材1としての鍛造品が製造されるものである。なお参考までにこのようなスクロール部材1は例えば、そのハウジング部13のほぼ全域が図7に示すように金属材料が塑性流動して成形された鍛造組織領域R1によって構成されている。
特開2016−23612号 特開平6−114489号
ところで上記従来のスクロール部材1において、軽量化を図るためには、ハウジング部13の厚みを薄くするのが好ましい。その一方、スクロール部材1を実際に使用する場合には、ハウジング部13に孔を空けてボルトによる締付処理を行う必要があるため、ハウジング部13には所定の強度が必要である。
しかしながら、従来のスクロール部材1は、ハウジング部13が塑性流動による鍛造組織領域R1によって構成されているため、ハウジング部13の厚みを薄くしようとすると、ハウジング部13に所定の強度を確保することができず、軽量化を図ることが困難であるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、十分な強度を確保しつつ、軽量化を図ることができるスクロール部材用鍛造品およびその関連技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の手段を提供するものである。
[1]ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品であって、
前記ハウジング部における外周面付近を構成する結晶粒が、内周面付近を構成する結晶粒よりも微細化されて、前記ハウジング部の外周面付近に微細粒領域が形成されていることを特徴とするスクロール部材用鍛造品。
[2]前記ハウジング部における前記微細粒領域の平均結晶粒径が、内周面付近の平均結晶粒径に対し1/2以下に調整されている前項1に記載のスクロール部材用鍛造品。
[3]ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品を製造するための方法であって、
型鍛造によって前記ハウジング部の原形部としてのハウジング原形部を成形する第1工程と、
しごき用ダイによって前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して前記ハウジング部を成形する第2工程と、
型鍛造によって前記ベースプレート部および前記羽根部を成形する第3工程とを含むことを特徴とするスクロール部材用鍛造品の製造方法。
[4]前記第1工程に続いて、前記第2工程および前記第3工程を並行して行うようにした前項3に記載のスクロール部材用鍛造品の製造方法。
[5]前記第2工程のしごき加工におけるしごき率が30%以上に設定されている前項3または4に記載のスクロール部材用鍛造品の製造方法。
[6]ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品を製造するための装置であって、
前記ハウジング部の原形部としてのハウジング原形部を鍛造加工し、かつ前記ベースプレート部および前記羽根部を鍛造加工する鍛造金型と、
前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して前記ハウジング部を成形するしごき用ダイとを備えることを特徴とするスクロール部材用鍛造品の製造装置。
[7]プレス加工用の第1および第2金型と、両金型の外周に設けられ、かつ両金型の軸心に沿って摺動自在なアウターダイとを備え、
前記第1金型のプレス成形面に、前記羽根部を成形するための羽根部成形部が形成され、
前記アウターダイにおける前記第2金型側の内周面が、前記ハウジング原形部の外周面を成形するための鍛造用ダイとして構成されるとともに、その鍛造用ダイ、前記第1および第2金型によって前記鍛造金型が構成され、
前記アウターダイにおける第1金型側の内周面が、前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工するための前記しごき用ダイとして構成され、
前記第1金型の前記羽根部成形部の外側に前記アウターダイの前記鍛造用ダイを対応させた状態で、前記第1および第2金型のプレス加工により両金型間の金属素材を加圧して塑性流動させて、その金属素材を構成する金属材料を前記羽根部成形部の外側と前記鍛造用ダイとの間に充填させることにより、前記ハウジング原形部を成形するとともに、
前記アウターダイを前記第1金型に対し前記第2金型側に摺動させて、前記しごき用ダイによって前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して、前記ハウジング部を成形するようにしたことを特徴とする前項6に記載のスクロール部材用鍛造品の製造装置。
発明[1][2]のスクロール部材用鍛造品によれば、ハウジング部の外周面付近の領域が、内周面付近の領域よりも結晶粒が微細化された微細粒領域に形成されているため、ハウジング部の強度を十分に向上させることができ、所望の強度を確保しつつ、ハウジング部の薄肉化による軽量化を図ることができる。
発明[3]〜[5]によれば、上記発明のスクロール部材用鍛造品を確実に製造できる製造方法を提供することができる。
発明[6][7]によれば、上記発明のスクロール部材用鍛造品を確実に製造できる製造装置を提供することができる。
図1はこの発明の実施形態であるスクロール部材を示す断面図である。 図2は実施形態のスクロール部材におけるハウジング部の金属組織を説明するための断面図であって、図(a)は成形後の断面図、図(b)は成形途中での断面図である。 図3Aは実施形態のスクロール部材を製造するための製造装置における成形開始直前の状態を示す模式断面図である。 図3Bは実施形態の製造装置における成形開始直後の状態を示す模式断面図である。 図3Cは実施形態の製造装置における成形途中の状態を示す模式断面図である。 図3Dは実施形態の製造装置における成形完了直後の状態を示す模式断面図である。 図4Aはこの発明の変形例であるスクロール部材の製造装置における成形開始直前の状態を示す模式断面図である。 図4Bは変形例の製造装置における成形開始直後の状態を示す模式断面図である。 図4Cは変形例の製造装置における成形途中の状態を示す模式断面図である。 図4Dは実施形態の製造装置における成形完了直後の状態を示す模式断面図である。 図5Aはこの発明のスクロール部材を製造する手順の第1の例を示すフローチャートである。 図5Bはこの発明のスクロール部材を製造する手順の第2の例を示すフローチャートである。 図5Cはこの発明のスクロール部材を製造する手順の第3の例を示すフローチャートである。 図5Dはこの発明のスクロール部材を製造する際の鍛造加工の第1の例を示すフローチャートである。 図5Eはこの発明のスクロール部材を製造する際の鍛造加工の第2の例を示すフローチャートである。 図6は従来のスクロール部材を製造するための製造装置を示す模式断面図であって、図(a)は成形開始直前の状態の模式断面図、図(b)は成形途中の状態の模式断面図、図(c)は成形完了直後の状態の模式断面図である。 図7は従来のスクロール部材におけるハウジング部の金属組成を説明するための断面図である。
図1はこの発明の実施形態であるスクロール部材1としての固定スクロールを示す断面図である。同図に示すようにこのスクロール部材1は、ベースプレート部11と、ベースプレート部11の一面である正面に突設された渦巻状の羽根部12と、ベースプレート部11の正面における外周部に突設され、かつ羽根部12の外周を囲うように配置された外周壁としてのハウジング部13とを備えた一体成形品によって構成されている。
なお発明の名称として用いられているスクロール部材用鍛造品は、主として鍛造によって構成されるスクロール部材と実質的に同義であり、本実施形態においてスクロール部材に相当する用語である。
本実施形態のスクロール部材1は、図2(a)に示すようにハウジング部13の外周縁部からベースプレート部11の外周縁部にかけての領域(外周面付近)が、微細粒領域R2に形成されるとともに、ハウジング部13における微細粒領域R2より内側の領域(内周面付近)が塑性流動による鍛造組織領域R1に形成されている。
本実施形態において微細粒領域R2は、後に詳述するしごき加工によって形成された領域であり、塑性流動のみによる鍛造組織領域R1等の他の領域に比べて、微細化された結晶粒が緻密に配置された結晶組織によって構成されている。このため本実施形態のスクロール部材1におけるハウジング部13は、強度を十分に向上させることができる。従ってハウジング部13の肉厚を薄く形成したとしても、スクロール部材1として必要な強度を十分に確保することができるとともに、軽量化を図ることができる。
ここで本実施形態においては、微細粒領域R2の平均結晶粒径を30μm以下に設定するのが良く、より好ましくは10μm以下に設定するのが良い。換言すると、微細粒領域R2の平均結晶粒径を、鍛造組織領域R1の平均結晶粒径に対し、1/2以下に設定するのが良く、より好ましくは1/10以下に設定するのが良い。すなわち微細粒領域R2の平均結晶粒径が上記の特定値に調整されることによって、ハウジング部13の薄肉化による軽量化を図りつつ、所望の強度を確実に確保することができる。
なお本実施形態において平均結晶粒径の測定方法は、Heywood円相当径によるものである。
参考までに塑性流動のみによる鍛造組織領域R1の平均結晶粒径は30μm超〜500μm程度である。
図3A〜図3Dはこの発明の実施形態のスクロール部材1を製造するための製造装置を示す断面図である。これらの図に示すようにこの製造装置は、ケーシング20と、第1金型としての下金型(ダイス)21と、第2金型としての上金型(パンチ)25と、両金型21,25の外周に配置されるアウターダイ3とを備えている。
ケーシング20は、上方が開口されており、そのケーシング20の底面に下金型21が固定されている。
下金型21の上面側のプレス成形面(上金型との対向面)には、スクロール部材1の羽根部12を成形するための螺旋状の羽根部成形溝23を有する羽根部成形部22が設けられている。羽根部成形部22の外周面は、スクロール部材1におけるハウジング部13の内周面を成形する成形面として機能し、羽根部成形部22の上面は、スクロール部材1におけるベースプレート部11の一面(正面)を成形するための成形面として機能する。
下金型21の外周に沿って配置されるアウターダイ3は、略筒状に形成されており、下金型21に対し軸心を一致した状態でケーシング20内に配置されている。アウターダイ3は、昇降自在に設けられている。さらにアウターダイ3は、圧力発生装置37によって所定の荷重で上昇できるように構成されるとともに、アウタースライド38によってプレート39を介して下方に降下できるように構成されている。
アウターダイ3は、その内周面における軸心方向の中間部には、上方に向かうに従って内径が次第に大きくなるテーパ部33が設けられている。そしてアウターダイ3の内周面における下金型(第1金型)21側、詳細にはテーパ部33の下端位置よりも下側(テーパ部33を含まない小径部)がしごき用ダイ31として構成されている。
本実施形態においては、このしごき用ダイ31におけるテーパ部33の下端と近接する位置が、しごき加工用のランド部32して機能する。なお本実施形態においては、テーパ部33が、しごき用ダイ31のアプローチ部として捉えることも可能である。
またアウターダイ3の内周面における上金型(第2金型)25側、詳細にはテーパ部33の下端位置から上側(テーパ部33を含む大径部)が鍛造用ダイ35として構成されている。鍛造用ダイ35は、後述するように成形途中のスクロール部材1におけるハウジング原形部14の外周面を成形する成形部として機能するとともに、スクロール部材1におけるベースプレート部11の外周面を成形する成形部として機能するものである。
上金型25は、下金型21およびアウターダイ3に対し軸心を一致した状態でインナースライド26を介して昇降自在に支持されている。さらに上金型25は、所定の荷重を伴って降下してアウターダイ3内に打ち込むことができるように構成されている。
以上のように構成された本実施形態の製造装置においてスクロール部材1を製造する場合には図3Aに示すように、上金型25およびアウターダイ3を下金型21に対し上昇させた状態で、アウターダイ3内における下金型21の羽根部成形部22上に、アルミニウム(その合金も含む)製の鍛造素材Wを設置する。
その状態で図3Bに示すように、アウターダイ3をその鍛造用ダイ35が下金型21における羽根部成形部22に対応する位置まで降下させ、さらに上金型25を降下させてアウターダイ3内に打ち込んで鍛造素材Wを加圧する。
この加圧によって図3Cに示すように鍛造素材Wを構成する金属材料(メタル)の所要部分が塑性流動し、流動した金属材料が下金型21の羽根部成形溝23の一部に流入する。さらに金属材料が下金型21の羽根部成形部22の外周面とアウターダイ3の鍛造用ダイ35との間に充填されて、その充填された金属材料によって、スクロール部材1のハウジング部13におけるしごき加工前の原形部としてのハウジング原形部14が成形される(第1工程)。
続いて図3Dに示すように、上金型25を降下させつつ、アウターダイ3を圧力発生装置37によって所定の圧力で上昇させる。これによりアウターダイ3のしごき用ダイ31のランド部32がハウジング原形部14の外周面に沿って上昇して、ハウジング原形部14の外周面がしごき加工されて、ハウジング部13が成形される(第2工程)。さらにそのハウジング部13の成形(第2工程)とほぼ並行して、金属材料が下金型21の羽根部成形溝23内全域に充填されて、羽根部12が成形されるとともに、上金型25の降下が停止されて、金属材料が上金型25の下面(プレス成形面)と、下金型21の羽根部成形部22の上面と、アウターダイ3の内周面との間に充填されて、ベースプレート部11が成形される(第3工程)。
こうして本実施形態の鍛造品としてのスクロール部材1が製造される。このスクロール部材1においては、既述した通り、ハウジング部13の外周面にしごき加工が施されているため、図2(a)に示すようにハウジング部13の外周縁部の領域が、しごき加工による微細粒領域R2に形成されている。この微細粒領域R2は、塑性流動のみよる鍛造組織領域R1等の他の領域に比べて、微細な結晶粒が緻密に配置された結晶組織によって構成されているため、耐摩耗性等の強度を十分に向上させることができる。従って本実施形態のスクロール部材1においては、ハウジング部13の薄肉化によって軽量化を図りつつ、十分な強度を確保することができる。
ここで本実施形態において、第2工程でのしごき加工時のしごき率を、30%以上に設定するのが良く、より好ましくは50%以上に設定するのが良い。すなわちしごき率を上記の特定の範囲に設定する場合には、しごき加工による微細粒化を確実に図ることができ、ハウジング部13の薄肉化による軽量化をより確実に図りつつ、所望の強度をより確実に得ることができる。
なお上記実施形態においては、スクロール部材の羽根部を鍛造で成形するに際して、背圧鍛造を採用するようにしても良い。
また上記実施形態においては、第1〜第3工程を1台のプレス装置(製造装置)によって行う場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、第1〜第3工程をそれぞれ別々のプレス装置(金型装置)によって行うようにしても良いし、第1および第3工程の鍛造加工を1台のプレス装置(金型装置)によって行って、第2工程のしごき加工を他のプレス装置によって行うようにしても良い。
図4A〜図4Dは本発明に関連したスクロール部材1を製造するための変形例の製造装置を示す断面図である。これらの図に示すようにこの変形例の製造装置が、上記図3A〜図3Dに示す実施形態の製造装置と大きく相違する点は、図3A〜図3Dの実施形態の製造装置は、前方押出により羽根部12を成形する装置であるのに対し、この変形例の製造装置は、後方押出により羽根部12を成形する装置である。
すなわちこの変形例の製造装置は、上金型41と、下金型45と、両金型41,45の外周に配置されるアウターダイ5とを備えている。なお上記実施形態では、下金型21が第1金型、上金型25が第2金型として構成されているが、この変形例においては、上金型41が第1金型、下金型45が第2金型として構成されている。本発明においては、上金型および下金型のうち、羽根部成形部を有する金型が第1金型として構成され、残りの金型が第2金型として構成されるものである。
上金型41は、下金型45に対し軸心を一致させた状態で、インナースライド44を介して昇降自在に支持されるとともに、所定の荷重を伴って降下して下金型45上の鍛造素材(ワーク)Wに打ち込むことができるように構成されている。
上金型41の下面側のプレス成形面(下金型との対向面)には、スクロール部材1の羽根部12を成形するための螺旋状の羽根部成形溝43を有する羽根部成形部42が設けられている。羽根部成形部42の外周面は、スクロール部材1におけるハウジング部13の内周面を成形する成形面として機能し、羽根部成形部42の下面は、スクロール部材1におけるベースプレート部11の一面(正面)を成形するための成形面として機能する。
上金型41の外周に沿って配置されるアウターダイ5は、略筒状に形成されており、両金型41,45に対し軸心を一致した状態に配置されている。アウターダイ5は、アウタースライド58を介して昇降自在にかつ所定の荷重で降下できるように構成されている。
アウターダイ5は、その内周面における軸心方向の中間部に下方に向かうに従って内径が次第に大きくなるテーパ部53が設けられている。そしてアウターダイ5の内周面における上金型(第1金型)41側、詳細にはテーパ部53の上端位置よりも上側(テーパ部33を含まない小径部)がしごき用ダイ51として構成されている。
この変形例では、しごき用ダイ51におけるテーパ部53と近接する位置が、しごき加工用のランド部52として機能する。なおこの変形例においては、テーパ部53が、しごき用ダイ51のアプローチ部として捉えることも可能である。
またアウターダイ5の内周面における下金型(第2金型)側、詳細にはテーパ部53の上端位置から下側(テーパ部53を含む大径部)が鍛造用ダイ55として構成されている。鍛造用ダイ55は、後述するように成形途中のスクロール部材1におけるハウジング原形部14の外周面を成形する成形部として機能するとともに、スクロール部材1におけるベースプレート部11の外周面を成形する成形部として機能するものである。
この変形例の製造装置においてスクロール部材1を製造する場合には図4Aに示すように、上金型41およびアウターダイ5を上昇させた状態で、下金型45上に鍛造素材Wを設置する。
その状態で図4Bに示すように、まずアウターダイ5を降下させて鍛造素材Wの外周に、アウターダイ5の鍛造用ダイ55を対応させて配置した後、図4Cに示すように上金型41を降下させて鍛造素材Wを加圧する。
この加圧によって鍛造素材Wを構成する金属材料(メタル)の所要部分が塑性流動し、流動した金属材料が上金型41の羽根部成形溝43の一部に流入する。さらに金属材料が上金型41の羽根部成形部42の外周面とアウターダイ5の鍛造用ダイ55との間に充填されて、ハウジング原形部14が成形される(第1工程)。
続いて図4Dに示すように、上金型41に対しアウターダイ5を所定の荷重で降下させる。これによりアウターダイ5のしごき用ダイ51のランド部52がハウジング原形部14の外周面に沿って降下して、ハウジング原形部14の外周面がしごき加工されて、ハウジング部13が成形される(第2工程)。さらにそれと並行して、金属材料が上金型41の羽根部成形溝43内全域に充填されて、羽根部12が成形されるとともに、金属材料が下金型45の上面と、上金型41の羽根部成形部42の下面と、アウターダイ5の内周面との間に充填されてベースプレート部11が成形される(第3工程)。
こうして製造されたスクロール部材1においても上記実施形態のスクロール部材1と同様、ハウジング部13の外周付近にしごき加工による高強度の微細粒領域R2が形成されるため、ハウジング部13の薄肉化によって軽量化を図りつつ、十分な強度を確保することができる。
ところで上記実施形態および変形例で説明した第1〜第3工程は、しごき加工を含むものの、本発明においてはこれらの第1〜第3工程によるものを広義の鍛造加工として捉えている。図5Aはその鍛造加工を含むスクロール製品の一連の製造手順の第1の例を示すフローチャートである。
同図に示すように連続鋳造工程において、成分調整された例えばアルミニウム合金溶湯を連続鋳造する。この例では電動スクロールを想定し、例えば直径60〜90mm程度の寸法で鋳造される。
得られた鋳造材は、鋳造時に晶出物の偏析等を均質にするため均質化処理を施すが、均質化処理においては加熱温度を450℃〜520℃とし、処理時間を0.5時間(hr)〜6hrとするのが良い。
得られた均質化処理材はピーリング工程を得てピーリング品を得る。鋳造品の鋳造肌を除去する目的で、均質化処理材にピーリングを施す。
ピーリングを施した連続鋳造材を所定の長さ又は所定の重量に切断し、鍛造素材とする。
得られた鍛造素材は鍛造工程を施し鍛造品(スクロール部材)を得る。鍛造工程においては金型温度を100℃〜300℃とし、素材温度を300℃〜500℃とするのが良い。
得られた鍛造材(スクロール部材)は均質化処理時または鍛造時に固溶していた元素が析出・粒成長するため、再固溶させ過飽和固溶体を得るために溶体化処理を施す。溶体化温度においては加熱温度を460℃〜525℃とし、溶体化処理時間を0.5hr〜8hrとするのが良い。
溶体化処理を施した後、過飽和固溶状態を保持するために焼き入れ処理を施すが、焼き入れ処理においては、10℃〜80℃の水で急冷するのが良い。
得られた過飽和固溶体は強度を向上させるため人工時効処理を施すが、人工時効処理においては加熱処理温度を150℃〜220℃とし、処理時間を1hr〜18hrとするのが良い。
得られた人工時効処理品は、所定の形状に機械加工にて切削され、半製品形状となる。
得られた半製品形状品は、所定の表面加工を施すが、本事例では例えばショットピーニングを施す。ショットピーニング工程においては、半製品の表面近傍に塑性加工を加え疲労強度を向上させる。砥粒サイズは1mm以下程度が良く、砥粒種はSUS304、アルミナ等、ピーニング圧力は1MPa以下とするのが良い。
図5Bは本発明に関連した鍛造加工を含む一連の製造手順の第2の例を示すフローチャートである。同図に示すように、連続鋳造工程では、成分調整された例えばアルミニウム合金溶湯を連続鋳造し押出用ビレットを得る。本事例では例えば直径150〜310mm程度の寸法で鋳造される。
得られた押出用ビレットは、鋳造時に晶出物の偏析等を均質にするため均質化処理を施すが、均質化処理においては加熱温度を450℃〜520℃とし、処理時間を0.5時間(hr)〜6hrとするのが良い。
均質化処理を施した押出用ビレットを所定の長さ又は所定の重量に切断する。切断長さは押出機のコンテナ長さに依存するが、本事例では例えば1000mm〜1600mm程度とするのが良い。
得られた均質化処理済み押出用ビレットは、必要に応じて所定の直径となるよう面削を行う。間接押出機の場合、鋳造肌の巻き込みを抑制する必要があるため、面削を行う必要があり、直接押出機では鋳造破断の巻き込みは起こらないため通常必要ないが、押出用素材の直径が大きすぎる場合や曲がりが大きい場合等、必要に応じて面削を行う。面削を行う場合、鋳造時の直径に対し1mm〜10mm程度の面削とするのが良い。
得られた面削済み押出用ビレットは熱間押出工程を得て押出材を得る。押出時は、押出用ビレットは300℃〜450℃とし、押出機コンテナ温度は300℃〜400℃、押比は5〜20、押出製品速度は0.5m/min〜6m/minとするのが良い。
得られた押出材は、押出後の曲がり矯正のためストレッチ処理を施す。ストレッチの荷重は特に指定しないが、1ton〜30ton程度とするのが良い。
得られた矯正済み押出材を所定の長さまたは所定の重量に切断し、鍛造素材とした。
得られた鍛造素材は鍛造工程を施し、鍛造品(すくロール部材)を得る。鍛造工程においては金型温度を100℃〜300℃とし、素材温度を300℃〜500℃とするのが良い。
得られた鍛造材は均質化処理時または鍛造時に固溶していた元素が析出・粒成長するため、再固溶させ過飽和固溶体を得るために溶体化処理を施す。溶体化温度においては加熱温度を460℃〜525℃とし、溶体化処理時間を0.5hr〜8hrとするのが良い。
溶体化処理を施したのち、過飽和固溶状態を保持するために焼き入れ処理を施すが、焼き入れ処理においては、10℃〜80℃の水で急冷するのが良い。
得られた過飽和固溶体は強度を向上させるため人工時効処理を施すが、人工時効処理においては加熱処理温度を150℃〜220℃とし、処理時間を1hr〜18hrとするのが良い。
得られた人工時効処理品は、所定の形状に機械加工にて切削され、半製品形状となる。
得られた半製品形状品は、所定の表面加工を施すが、本事例では例えばショットピーニングを施す。ショットピーニング工程においては、半製品の表面近傍に塑性加工を加え疲労強度を向上させる。砥粒サイズは1mm以下程度が良く、砥粒種はSUS304、アルミナ等、ピーニグ圧力は1MPa以下とするのが良い。
図5Cは本発明に関連した鍛造加工を含む一連の製造手順の第3の例を示すフローチャートである。同図に示すように、連続鋳造工程では、成分調整された例えばアルミニウム合金溶湯を連続鋳造する。本事例では電動スクロールを想定し、例えば直径60〜90mm程度の寸法で鋳造される。
得られた鋳造材は、鋳造時に晶出物の偏析等を均質にするため均質化処理を施すが、均質化処理においては加熱温度を450℃〜520℃とし、処理時間を0.5時間(hr)〜6hrとするのが良い。
均質化処理を施した連続鋳造材を所定の長さ又は所定の重量に切断し、鍛造素材とした。
得られた鍛造素材は鍛造工程を施し鍛造品(スクロール部材)を得る。鍛造工程においては金型温度を100℃〜300℃とし、素材温度を300℃〜500℃とするのが良い。
得られた鍛造材(スクロール部材)は均質化処理時または鍛造時に固溶していた元素が析出・粒成長するため、再固溶させ過飽和固溶体を得るために溶体化処理を施す。溶体化温度においては加熱温度を460℃〜525℃とし、溶体化処理時間を0.5hr〜8hrとするのが良い。
溶体化処理を施した後、過飽和固溶状態を保持するために焼き入れ処理を施すが、焼き入れ処理においては、10℃〜80℃の水で急冷するのが良い。
得られた過飽和固溶体は強度を向上させるため人工時効処理を施すが、人工時効処理においては加熱処理温度を150℃〜220℃とし、処理時間を1hr〜18hrとするのが良い。
得られた人工時効処理品は、所定の形状に機械加工にて切削され、半製品形状となる。
得られた半製品形状品は、所定の表面加工を施すが、本事例では例えばショットピーニングを施す。ショットピーニング工程においては、半製品の表面近傍に塑性加工を加え疲労強度を向上させる。砥粒サイズは1mm以下程度が良く、砥粒種はSUS304、アルミナ等、ピーニグ圧力は1MPa以下とするのが良い。
図5Dは本発明に関連した鍛造加工の第1の例を説明するためのフローチャートである。同図に示すように、上記のように得られた鍛造素材を一定温度に加熱し鍛造前加熱を施す。素材温度は300℃〜500℃とするのが良い。
鍛造時の焼き付き防止や鍛造荷重の低減を目的とし、鍛造金型へ潤滑剤の塗布を行う。潤滑剤の種類は特に問わないが、ラード等の動物性油脂やなたね油等の植物性等が挙げられる。潤滑塗布量は特に問わないが、2g〜30g程度とするのが良い。
鍛造金型への潤滑剤の塗布が完了次第、加熱済み鍛造素材を鍛造金型内に投入し鍛造プレスを実施する。鍛造金型温度は100℃〜300℃とするのが良い。
鍛造プレス完了後、ノックにより鍛造品の取り出しを行い、鍛造品(スクロール部材)を得る。
図5Dは本発明に関連した鍛造加工の第1の例を説明するためのフローチャートである。同図に示すように、得られた鍛造素材を一定温度に加熱し鍛造前加熱を施す。素材温度は300℃〜500℃とするのが良い。
鍛造時の焼き付き防止や鍛造荷重の低減を目的とし、鍛造金型へ潤滑剤の塗布を行う。潤滑剤の種類は特に問わないが、ラード等の動物性油脂やなたね油等の植物性等が挙げられる。潤滑塗布量は特に問わないが、2g〜30g程度とするのが良い。
鍛造金型への潤滑剤の塗布が完了次第、加熱済み鍛造素材を鍛造金型内に投入し一次成形として鍛造プレスを実施する。鍛造金型温度は100℃〜300℃とするのが良い。
得られた一次成形品を再度鍛造金型へ装填し、鍛造プレスを実施する。鍛造金型温度は100℃〜300℃とするのが良い。素材加熱は一次鍛造ままでもよく、再度加熱を施しても良い。再度加熱を施す場合、加熱温度は300℃〜500℃とするのが良い。
鍛造プレス完了後、ノックにより鍛造品の取り出しを行い、鍛造品(スクロール部材)を得る。
このように鍛造加工を1次成形と2次成形とに分けて行う場合、上記第1〜第3工程のうち、いずれか1つ以上の工程を1次成形で行って残りの工程を2次成形で行う方法、1次成形で予備成形を行って、上記第1〜第3工程を2次成形で行う方法、上記第1〜第3工程を1次成形で行って、2次成形で仕上げ成形を行う方法等を採用することができる。
この発明のスクロール部材用鍛造品は、スクロール型コンプレッサーのスクロール部品として好適に用いることができる。
1:スクロール部材
11:ベースプレート部
12:羽根部
13:ハウジング部
14:ハウジング原形部
21:下金型(第1金型)
22:羽根部成形部
23:羽根部成形溝
25:上金型(第2金型)
26:インナースライド
3:アウターダイ
31:しごき用ダイ
35:鍛造用ダイ
41:上金型(第1金型)
42:羽根部成形部
45:下金型(第2金型)
5:アウターダイ
51:しごき用ダイ
55:鍛造用ダイ
R2:微細粒領域
W:鍛造素材

Claims (7)

  1. ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品であって、
    前記ハウジング部における外周面付近を構成する結晶粒が、内周面付近を構成する結晶粒よりも微細化されて、前記ハウジング部の外周面付近に微細粒領域が形成されていることを特徴とするスクロール部材用鍛造品。
  2. 前記ハウジング部における前記微細粒領域の平均結晶粒径が、内周面付近の平均結晶粒径に対し1/2以下に調整されている請求項1に記載のスクロール部材用鍛造品。
  3. ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品を製造するための方法であって、
    型鍛造によって前記ハウジング部の原形部としてのハウジング原形部を成形する第1工程と、
    しごき用ダイによって前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して前記ハウジング部を成形する第2工程と、
    型鍛造によって前記ベースプレート部および前記羽根部を成形する第3工程とを含むことを特徴とするスクロール部材用鍛造品の製造方法。
  4. 前記第1工程に続いて、前記第2工程および前記第3工程を並行して行うようにした請求項3に記載のスクロール部材用鍛造品の製造方法。
  5. 前記第2工程のしごき加工におけるしごき率が30%以上に設定されている請求項3または4に記載のスクロール部材用鍛造品の製造方法。
  6. ベースプレート部と、前記ベースプレート部の一面に一体に突出された渦巻形状の羽根部と、前記ベースプレート部の一面に突設され、かつ前記羽根部の外周を囲うように配置されたハウジング部とを備えたアルミニウム合金製のスクロール部材用鍛造品を製造するための装置であって、
    前記ハウジング部の原形部としてのハウジング原形部を鍛造加工し、かつ前記ベースプレート部および前記羽根部を鍛造加工する鍛造金型と、
    前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して前記ハウジング部を成形するしごき用ダイとを備えることを特徴とするスクロール部材用鍛造品の製造装置。
  7. プレス加工用の第1および第2金型と、両金型の外周に設けられ、かつ両金型の軸心に沿って摺動自在なアウターダイとを備え、
    前記第1金型のプレス成形面に、前記羽根部を成形するための羽根部成形部が形成され、
    前記アウターダイにおける前記第2金型側の内周面が、前記ハウジング原形部の外周面を成形するための鍛造用ダイとして構成されるとともに、その鍛造用ダイ、前記第1および第2金型によって前記鍛造金型が構成され、
    前記アウターダイにおける第1金型側の内周面が、前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工するための前記しごき用ダイとして構成され、
    前記第1金型の前記羽根部成形部の外側に前記アウターダイの前記鍛造用ダイを対応させた状態で、前記第1および第2金型のプレス加工により両金型間の金属素材を加圧して塑性流動させて、その金属素材を構成する金属材料を前記羽根部成形部の外側と前記鍛造用ダイとの間に充填させることにより、前記ハウジング原形部を成形するとともに、
    前記アウターダイを前記第1金型に対し前記第2金型側に摺動させて、前記しごき用ダイによって前記ハウジング原形部の外周面をしごき加工して、前記ハウジング部を成形するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のスクロール部材用鍛造品の製造装置。
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