JP2020130654A - 吸収体及びそれを備える吸収性物品 - Google Patents

吸収体及びそれを備える吸収性物品 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、液体の漏れと逆戻りを抑制し得る技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、吸収体であって、不織布で形成され、液体を透過する基材と、基材の表面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む上部SAP層と、基材の裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む下部SAP層と、を備え、上部SAP層は、下部SAP層よりもSAPの量が少ない。【選択図】図2

Description

本発明は、高吸収性重合体であるSAPを備える吸収体に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品は、尿や体液等の液体を吸収する吸収体を備えている。吸収体には、パルプや高吸収性重合体(Super Absorbent Polymer:SAP)が用いられている。吸収体は薄いシート状、マット状等の形状に形成される。例えば特許文献1には、不織布基材等に、熱可塑性樹脂等の結合剤を用いてSAP粒子を固定させた吸収性複合体が開示されている。
特開2000−24033号公報
吸収体においては液体を着用者の肌から遠位で保持することが好ましい。しかしながら、SAP粒子を不織布基材に固定させた吸収体において、SAP粒子を着用者の肌から遠位の基材裏面側のみに所定量の液体の吸収保持に必要量なSAPを配置すると、裏面側におけるSAPの密度が高くなりすぎるため、SAPが液体を吸収した後にゲルブロッキングを起こしやすい。よって不織布基材の両面にSAPを配置することが好ましいが、不織布基材表面に配置されたSAPがゲル状になると、当該表面側の液体透過性を低下させて吸収体全体に液体が拡散するのを阻害し液体の漏れを生じさせてしまう。このため、吸収体における不織布基材表面では液体吸収性と液体透過性との両立が求められる。更に、SAPがゲル状になって液体の保持量が低下すると、吸収体が一旦吸収した液体が着用者の肌側に出でしまう逆戻りが生じてしまう。
そこで、本発明は、液体の漏れと逆戻りを抑制し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、上部SAP層は、下部SAP層よりもSAPの量を少なくした。
詳細には、本発明は、吸収体であって、不織布で形成され、液体を透過する基材と、前記基材の表面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む上部SAP層と、前記基材の裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む下部SAP層と、を備え、前記上部SAP層は、前記下部SAP層よりもSAPの量が少ない。
上記吸収体では、記上部SAP層は、前記基材の幅方向中央部に沿って該幅方向両側に配置され、該基材の長手方向に延在しており、前記基材の表面側には、前記幅方向中央部に、且つ、両側の前記上部SAP層に沿うように溝が形成されていてもよい。
上記吸収体では、前記上部SAP層は、前記下部SAP層よりも液体透過性が大きくてもよい。
上記吸収体は、前記基材の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、前記基材
の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、を備えていてもよい。
上記吸収体は、前記基材、前記上部SAP層、前記下部SAP層、前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシートを備えていてもよい。
上記吸収体は、前記コアラップシート、前記第1不織布シート及び前記基材を圧縮して形成された圧搾溝を備えていてもよい。
また、本発明は、吸収性物品の側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、着用者の排出した液体を吸収する吸収性物品であって、液不透過性のバックシートと、前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された上記吸収体と、を備えている。
上記吸収性物品は、前記トップシートから前記吸収体の基材の一部を圧縮して形成された圧搾溝を備えていてもよい。
本発明によれば、液体の漏れと逆戻りを抑制し得る。
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図2は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図3は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図4は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図5は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図6は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図7は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図8は、吸収性物品の概略構成を示す図である。 図9は、吸収性物品を部品ごとに分解した図である。 図10は、吸収性物品の断面図である。 図11は、吸収性物品の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。吸収体6は、平面視において長方形状を有するシート状に形成されている。図1では、吸収体6をおむつ等の吸収性物品に配置した場合に着用者の肌に対向する肌対向面側となる表面側から吸収体6を見た状態を示している。
図2は、吸収体6を、図1に示すAA断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。吸収体6は、長手方向の全体に亘って一様な断面を有している。なお、図2において、吸収体6の各構成要素を分かりやすくするために、各構成要素間に隙間を設けて図示しているが、実際には各構成要素間には隙間はほとんど形成されない。
吸収体6は、基材61を備えている。基材61は、長方形のシート状に形成されている。基材61には、エアスルー法やニードルパンチ法等で製造された厚さが約1mm〜10
mmの嵩高の不織布が用いられる。基材61は、液体を透過して拡散する。
吸収体6は、基材61の表面に配置され、高吸収性重合体であるSAP(Super Absorbent Polymer)の粒子を含むSAP層62L、62R(「上部SAP層」の一例)を備えている。ここで、吸収体6を吸収性物品に配置した場合に、基材61の表面は肌対向面側に配置され、基材61の裏面は肌対向面側と反対側の肌非対向面側に配置される。SAP層62L、62Rは、基材61の表面に、且つ、基材61の幅方向中央部に沿って幅方向両側に配置され、基材61の長手方向に延在する。なお、基材61の長手方向は、基材61の幅方向と直交する。
吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、SAP層62Lは当該吸収性物品の着用者の左側に位置し、SAP層62Rは当該吸収性物品の着用者の右側に位置する。SAP層62L、62Rは、複数のSAP粒子が接着剤で基材61の表面に付着されることで形成される。SAP層62L、62R内において、SAP粒子は略均一に配置されている。基材61は、SAP層62L、62Rを保持する。SAP層62L、62Rは、基材61の長手方向全体に亘って延在している。
また、吸収体6は、基材61の裏面に配置され、SAPの粒子を含むSAP層63(「下部SAP層」の一例)を備えている。SAP層63は、基材61の裏面の略全域に形成されている。SAP層63は、複数のSAP粒子が接着剤で基材61の表面に付着されることで形成される。SAP層63内において、SAP粒子は略均一に配置されている。基材61は、SAP層63を保持する。吸収体6は、SAP層63を設けることによって、全体としての液体の吸収、保持量を増大させる。なお、基材61内の隙間にSAPの粒子が含まれていてもよい。
SAPは、自重の10〜100倍程度の液体を吸収する。SAPには、例えば、液体吸収前の状態において粒状のものが用いられる。
ここで、SAP層62L、62Rの方が、SAP層63よりもSAPの量を少なくする。SAP層における液体吸収量(液体保持量)は、SAPの量に比例する。本実施形態に係る吸収体6は、SAP層62L、63Rよりも大量のSAPを含むSAP層63を備えることで、全体としての液体の吸収、保持量を低下させることがなく液体の漏れを抑制できる。更に、吸収体6は、SAP層62L、62RをSAP層63よりもSAPの量を少なくすることで、吸収性物品に配置された場合に着用者の肌から近位に配置されるSAP層62よりも当該肌から遠位に配置されるSAP層63でより大量の液体を吸収して、保持することができる。これにより、吸収体6は、相対的に大量の尿を着用者の肌から遠位に配置されるSAP層63で保持するので、肌面の濡れ感を抑え、着用感の低下を抑制できる。なお、SAP層におけるSAPの量は、目付けで規定してもよいし、散布量(g)で規定してもよい。
また、SAP層62L、62Rの方が、SAP層63よりも液体透過性を大きくしてもよい。これらは各SAP層に配置されるSAPの種類によって設定できる。液体透過性は、1分間に透過する液体の容積(ml)で規定される。まず、フィルター(アズワン株式会社製バイオカラムフィルター30SUS等)を装着した内径が25.4mmのバイオカラム
(アズワン株式会社製バイオカラムCF-30K等)を準備する。バイオカラムには、液量60ml及び40mlに印があるもの、又は、液量60ml及び40mlに印を付したものを用いる。次いで、容量が200mlのビーカーに濃度が0.900%(±0.009%)、温度が25℃(±2℃)の生理食塩水を150.0ml(±1.5ml)入れる。次いで、当該ビーカーにSAPを0.320g(±0.003g)を入れ、攪拌しつつ30分間浸漬させる。次いで、ビーカーの内容物を全てバイオカラムに入れた後、目開き150
μm、直径25mmの金網を先端に備えた直径2mmの円柱棒をバイオカラム内筒に挿入して、金網がSAPに接するようにし、さらにSAPに0.3psiの荷重が加わるように円柱棒におもりを載せる。次いで、バイオカラムのコックを開き、バイオカラム管内の液面が60mlラインの約5cm上となるまで液面を下げ、その状態で1分間待つ。次いで、バイオカラムのコックを開き、液面が60mlラインから40mlラインまで下がるのに必要な時間(T1)を計測する。また、SAPを入れない状態で同様の試験を行い、時間(T0)を計測する。
SAPの液体透過性は、上記試験によって得られたT1、T0の値を次の式(1)に当てはめることによって求められる。
液体透過性(ml/min)=20/(T1−T0)・・・(1)
SAP層62L、62Rは、液体透過性が30(ml/min)以上であるSAPが用いられてもよい。この場合、SAP層62L、62Rは、SAP層63よりも液体透過性が30(ml/min)以上である。なお、SAP層63は、液体透過性が30(ml/min)より小さい。
一般的にSAPを備える吸収体においては着用者の肌に近い方のSAPがより大量の尿を吸収する。このため、吸収体が尿を複数回吸収した後は、着用者の肌に近い方のSAPが膨潤して液体透過性が低下し、吸収体の内部や肌非対向面側(下側)に尿が入りこみ難くなり、この尿が吸収体の肌対向面側上を流れて尿が漏れる虞がある。
本実施形態に係る吸収体6は吸収性物品に配置された場合に、SAP層62L、62Rは肌対向面側に位置し、SAP層63は肌非対向面側に位置する。言い換えると、SAP層63は、SAP層62L、62Rよりも着用者の肌の遠位に配置される。そして吸収体6において、SAP層62L、62Rの方が、SAP層63よりも液体透過性が大きい。このため、吸収体6は、尿を複数回吸収した後においても、着用者の肌に近い方に配置されるSAP層62L、62Rの液体透過性を確保し、基材61の内部やSAP層63に尿が入りこみ易くして、この尿が漏れるのを抑制できる。また、吸収体6は、基材61の表面及び裏面にSAP層を配置しており、所定量の液体の吸収保持に必要量なSAPをSAP層62L、62R、63に分けて配置することができ、SAP層62L、62R、63におけるSAPの密度が高くなりすぎるのを防いで、ゲルブロッキングが起こるのを防ぐことができる。更に、吸収体6は、SAP層62L、62R、63におけるSAPがゲル状になるのを防ぐことができ、SAP層62L、62R、63における液体の吸収保持量の低下を防ぐことで、一旦吸収した液体が着用者の肌側に出でしまう逆戻りを抑制できる。
また、基材61の表面側(肌対向面側)において、幅方向中央部にSAPを設けず、幅方向両側にSAP層62L、62Rを配置する。基材61の表面側幅方向中央部は、吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、尿道口に対向する位置(以下、「尿道口対向位置」と称する)に配置される。吸収体6において、尿道口対向位置にSAPを設けないことにより、排出された尿を基材61に導入して全体に拡散することができる。なお、基材61の表面側全体にSAP層を形成してもよい。この場合であっても、吸収体6は、着用者の肌に近い方に配置されるSAP層の液体透過性が上記の通り大きいので、基材61の内部やSAP層63に尿が入りこみ易くして、この尿が漏れるのを抑制できる。
また、吸収体6は、基材61の表面を覆うように配置された第1不織布シート65と、基材61の裏面を覆うように配置された第2不織布シート66と、を備えている。第1不織布シート65及び第2不織布シート66には液透過性の不織布が用いられる。例えば、第1不織布シート65及び第2不織布シート66にはエアレイド不織布が用いられる。第
1不織布シート65及び第2不織布シート66は、液体を吸収体6の幅方向や長手方向に拡散する。これにより、吸収体6は、着用者の排出した尿等の液体が吸収体6の幅方向中央や長手方向中央に集中するのを防ぐ。また、第1不織布シート65を設けることによって、着用者の吸収性物品に対する着用感を向上させることができる。
更に吸収体6において、基材61には溝が形成れていてもよい。図3は、図1と同様の平面図である。図4は、図3に示すBB断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。基材61の表面側には、基材61の幅方向中央部に、且つ、両側のSAP層62L、62Rに沿うように溝67が形成されている。溝67は、吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、着用者が排泄した尿が流入し易いように尿道口対向位置に形成されている。溝67は、基材61の形成後に、溝形成領域を基材61の表面側から押圧することにより形成される。なお、溝67は、基材61の製造時において溝形成領域内の不織布の目付けを減らすことで形成されてもよい。
このように、吸収体6の表面側(肌対向面側)において、溝67を設けておくことで、基材61の長手方向全体に尿を拡散させることができ、大量の尿が排出された場合であっても、尿が漏れるのを抑制できる。
更に吸収体6は、基材61、SAP層62L、62R、63、及び第1不織布シート65及び第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の全体がコアラップシート68で被覆されている。図5は、図2と同様の吸収体6の断面図である。図5に示すように、コアラップシート68は、第1不織布シート65側を覆う第1シート68Aと、第1不織布シート65の幅方向端部、基材61の側面及び第2不織布シート66側を覆う第2シート68Bと、を備えている。第1シート68Aと第2シート68Bは接合されて一体的となって吸収性複合体の全体を包んでいる。コアラップシート68には、例えば、液透過性のティッシュペーパーのような薄葉紙や不織布等が用いられる。コアラップシート68は、着用者が排出した液体を吸収体6の全体に拡散することができる。なお、一枚のシートでコアラップシート68が構成されていてもよい。
また、コアラップシート68及び第1不織布シート65を基材61の表面に向かって圧縮して形成した圧搾溝が形成されていてもよい。図6は、図5に示すコアラップシート68の第1シート68a側から見た吸収体6の平面図である。吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、第1シート68aは肌対向面側に配置される。第1シート68aの表面には圧搾溝70、71が形成されている。圧搾溝70、71は、吸収体6の長手方向に対して傾斜して直線状に複数形成されている。紙面に向かって、圧搾溝70は、吸収体6の左上から右下に延在し、互いに平行となるように複数形成されている。また、紙面に向かって、圧搾溝71は、吸収体6の右上から左下に延在し、互いに平行となるように複数形成されている。圧搾溝70と圧搾溝71とは略直角に交差している。これらの圧搾溝70、71は、全体として、格子状パターンに形成されている。なお、圧搾溝70、71の形成パターンは、これに限られず、例えば、吸収体6の長手方向に沿って延在するように形成されていてもよいし、曲線状に形成されていてもよい。
図7は、図6に示すCC断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。圧搾溝70、71は、コアラップシート68、第1不織布シート65及び基材61を圧縮して形成されている。また、圧搾溝70、71は、吸収体6の表面側から基材61の一部まで到達する深さに形成されている。吸収体6は、圧搾溝70、71内に空気を流がして通液性を向上させる。また、圧搾溝70、71内を液体が流れるので、液体の拡散性が向上する。このように、圧搾溝70、71は、吸収体6の通液性や液体の拡散性を向上するために設けられる。
圧搾溝70、71は、凸状の格子状パターンが形成されたプレスロールに吸収体6を通すことによって、コアラップシート68及び第1不織布シート65を基材61の表面に向かって圧縮する圧搾加工が施されることによって形成される。ここで、基材61の表面にSAP層を形成した場合、吸収体6の表面側から圧搾加工を施す際に、SAPがコアラップシートや不織布シートを破ってしまう虞がある。しかしながら、本実施形態に係る吸収体6は、吸収体6の表面側に配置されるSAP層62L、62RのSAPの量を少なくしている。これによって、圧搾加工を施す際に、SAPが第1不織布シート65やコアラップシート68の第1シート68aを突き破ることを抑制できる。また、圧搾溝70、71は、基材61の表面であってSAP層が形成されない基材61の幅方向中央部上にも形成されている。基材61の幅方向中央部上を圧搾加工する際にはSAP層がないのでSAPが第1不織布シート65やコアラップシート68の第1シート68aを突き破ることがない。このように、本実施形態に係る吸収体6は、圧搾加工をした場合の歩留まりを向上することができる。
<吸収体を用いた吸収性物品>
上記の吸収体6を利用した吸収性物品の一例として、図8〜図11に示すテープ型使い捨ておむつについて説明する。図8は、テープ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)1の斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置する前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置する後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L、2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L、2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。当該吸収体に上記の吸収体6が用いられる。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL、3BRが設けられ、着用者の胴囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL、3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
図9は、おむつ1の分解斜視図である。また、図10は、股下領域1Bをその幅方向に切断した場合の断面図である。おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材である。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する箇所に設けられる。カバーシート4は、バックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。
そして、おむつ1は、カバーシート4の着用者側の面において順に積層されるバックシート5、吸収体6、トップシート7を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面(表面)を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート
7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。さらにトップシート7も親水性を有していてもよい。
そして、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に触れることになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる。サイドシート8L,8Rには、おむつ1の立体ギャザー3BL,3BRと同様、着用者の大腿部が位置する箇所に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、括れ8KL,8KRには糸ゴム8EL,8ERが長手方向に沿って編み込まれている。よって、括れ8KL,8KRは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、糸ゴム8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザーとなる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための糸ゴム9ERは、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。糸ゴム9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、糸ゴム9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、糸ゴム9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。なお、吸収体6の両側にも、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ糸ゴム9SL,9SRが設けられている。
吸収体6は、図1〜図7に示すように嵩高の不織布が用いられた基材61にSAP層62L、62R、63が配置されている。
このように構成されるおむつ1において、着用者から液体が排泄されると、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触する。そして、上記の通り、おむつ1は、SAP層62L、63Rよりも大量のSAPを含むSAP層63を備えることで、全体としての液体の吸収、保持量を低下させることがなく液体の漏れを抑制できる。更に、おむつ1は、SAP層62L、62RをSAP層63よりもSAPの量を少なくすることで、着用者の肌から近位に配置されるSAP層62よりも当該肌から遠位に配置されるSAP層63でより大量の液体を吸収して、保持することができる。これにより、おむつ1は、相対的に大量の尿を着用者の肌から遠位に配置されるSAP層63で保持するので、肌面の濡れ感を抑え、着用感の低下を抑制できる。また、おむつ1は、基材61の表面及び裏面にSAP層を配置しており、所定量の液体の吸収保持に必要量なSAPをSAP層62L、62R、63に分けて配置することができ、SAP層62L、62R、63におけるSAPの密度が高くなりすぎるのを防いで、ゲルブロッキングが起こるのを防ぐことができる。更に、おむつ1は、SAP層62L、62R、63におけるSAPがゲル状になるのを防ぐことができ、SAP層62L、62R、63における液体の吸収保持量の低下を防ぐことで、一旦吸収した液体が着用者の肌側に出でしまう逆戻りを抑制できる。
また、吸収体6には、圧搾溝70、71が形成されていてもよい。おむつ1は、吸収体6の肌対向面側に配置されるSAP層62L、62RのSAPの量を少なくしている。これによって、吸収体6に圧搾加工を施す際に、SAPが第1不織布シート65やコアラップシート68の第1シート68aを突き破ることを抑制できる。また、圧搾溝70、71は、基材61の表面であってSAP層が形成されない基材61の幅方向中央部上にも形成されている。基材61の幅方向中央部上を圧搾加工する際にはSAP層がないのでSAPが第1不織布シート65やコアラップシート68の第1シート68aを突き破ることがない。このように、本実施形態に係るおむつ1は、圧搾加工をした場合の歩留まりを向上することができる。
なお、圧搾溝70、71は、トップシート7、コアラップシート68の第1シート68a、第1不織布シート65及び基材61の一部を圧縮して形成されてもよい。図11は、図10と同様に、股下領域1Bをその幅方向に切断した場合の断面図である。おむつ1は、トップシート7から吸収体6の基材61の一部を圧縮して形成された圧搾溝70、71を備えている。なお、圧搾溝70、71の形成パターンは、図6に示す例と同じであってよい。おむつ1は、圧搾溝70、71を備えることで、通液性や液体の拡散性を向上することができる。
なお、上記実施形態では、テープ型の使い捨ておむつが例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても吸収体6を適用可能である。吸収体6を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
なお、上記実施形態では、おむつ1が例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても上記構成や製造方法を適用可能である。上記構成や製造方法を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、テープ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
1 :おむつ(テープ型使い捨ておむつ)
1F :前身頃領域
1R :後身頃領域
2F :フロントパッチ
2L :テープ
2R :テープ
3BL :立体ギャザー
3BR :立体ギャザー
3R :ウェストギャザー
4 :カバーシート
5 :バックシート
6 :吸収体
7 :トップシート
8EL :糸ゴム
8ER :糸ゴム
8L :サイドシート
8R :サイドシート
9ER :糸ゴム
9SL :糸ゴム
9SR :糸ゴム
61 :基材
62L :SAP層
62R :SAP層
63 :SAP層
65 :第1不織布シート
66 :第2不織布シート
67 :溝
68 :コアラップシート
70 :圧搾溝
71 :圧搾溝

Claims (8)

  1. 不織布で形成され、液体を透過する基材と、
    前記基材の表面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む上部SAP層と、
    前記基材の裏面に配置され、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含む下部SAP層と、
    を備え、
    前記上部SAP層は、前記下部SAP層よりもSAPの量が少ない、
    吸収体。
  2. 前記上部SAP層は、前記基材の幅方向中央部に沿って該幅方向両側に配置され、該基材の長手方向に延在しており、
    前記基材の表面側には、前記幅方向中央部に、且つ、両側の前記上部SAP層に沿うように溝が形成されている、
    請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記上部SAP層は、前記下部SAP層よりも液体透過性が大きい、
    請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記基材の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、
    前記基材の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、
    を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収体。
  5. 前記基材、前記上部SAP層、前記下部SAP層、前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシート
    を備える、請求項4に記載の吸収体。
  6. 前記コアラップシート、前記第1不織布シート及び前記基材を圧縮して形成された圧搾溝
    を備える、請求項5に記載の吸収体。
  7. 着用者の排出した液体を吸収する吸収性物品であって、
    液不透過性のバックシートと、
    前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収体と、
    を備える、吸収性物品。
  8. 前記トップシートから前記吸収体の基材の一部を圧縮して形成された圧搾溝
    を備える、請求項7に記載の吸収性物品。
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